JP2017134979A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合作業性を低下させることなく、ムービングプレートを確実に初期位置へ戻す。【解決手段】ムービングプレート30は、一対の弾性係止片34を有し、弾性係止片34の突出方向を傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形可能であり、雌側ハウジング50は、係止部55を弾性係止片34と係止させることで、ムービングプレート30を初期位置保持突起18と干渉させて初期位置へ引き戻す。初期位置保持突起18は、一対の弾性係止片34の離間方向と同方向に間隔を空けて対をなし、且つ一対の弾性係止片34の離間方向において一対の弾性係止片34とは異なる位置に配されている。【選択図】図13

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、フード部を有する雄側ハウジングと、雄側ハウジングに取り付けた複数の雄端子金具と、フード部内に収容されて雄端子金具のタブを位置決めするムービングプレートとを備えたコネクタが開示されている。フード部内に進入した雌側ハウジングが嵌合方向へ移動すると、それに伴って、ムービングプレートが初期位置から嵌合位置へ移動する。
フード部の内壁には、初期位置のムービングプレートが嵌合位置へ落ち込むのを規制するための初期位置保持突起が形成されている。また、ムービングプレートには弾性変形可能な壁部が形成されている。両ハウジングが嵌合した状態から雌側ハウジングをフード部外へ離脱させる際には、雌側ハウジングは、壁部と係止することでムービングプレートを嵌合位置から初期位置へ引き戻すようになっている。
特開2007−317442号公報
雌側ハウジングがムービングプレートを初期位置へ引き戻す途中では、ムービングプレートが初期位置保持突起を通過することによって初期位置に到達する。しかし、ムービングプレートが初期位置保持突起に引っ掛かってしまうと、壁部が弾性変形して雌側ハウジングから外れてしまい、ムービングプレートを初期位置へ戻せなくなることが懸念される。この対策として、壁部と雌側ハウジングとの係止代を大きくすることが考えられるが、そうすると、ムービングプレートを初期位置から嵌合位置側へ移動させる際の抵抗が増大し、嵌合の作業性が低下することになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合作業性を低下させることなく、ムービングプレートを確実に初期位置へ戻せるようにすることを目的とする。
本発明は、
複数の雄端子金具が取り付けられた雄側ハウジングと、
前記雄側ハウジングに形成され、前記複数の雄端子金具のタブを包囲するフード部と、
複数の前記タブを位置決めした状態で前記フード部内に収容され、初期位置と嵌合位置との間で移動可能なムービングプレートと、
前記フード部の内壁に形成され、初期位置の前記ムービングプレートが嵌合位置へ落ち込むのを規制する初期位置保持突起と、
前記フード部内を前記ムービングプレートと平行に移動することで、前記雄側ハウジングに対して嵌合・離脱される雌側ハウジングと、
前記ムービングプレートの移動方向と交差する方向に離間した2位置から、前記ムービングプレートの移動方向と略平行に突出するように前記ムービングプレートに形成され、弾性変形が可能な一対の弾性係止片と、
前記雌側ハウジングに形成され、前記弾性係止片と係止することで、前記雌側ハウジングが嵌合位置の前記ムービングプレートを前記初期位置保持突起と干渉させて初期位置へ引き戻すことを可能にする係止部とを備え、
前記ムービングプレートは、前記弾性係止片の突出方向を傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形可能であり、
前記初期位置保持突起は、前記一対の弾性係止片の離間方向と同方向に間隔を空けて対をなすように、且つ前記一対の弾性係止片の離間方向において前記一対の弾性係止片とは異なる位置に配されているところに特徴を有する。
雌側ハウジングは、その係止部を弾性係止片に係止させた状態でムービングプレートを嵌合位置から初期位置へ引き戻す。この過程で、ムービングプレートが初期位置保持突起と干渉したとき、ムービングプレートは、初期位置保持突起との干渉位置とは異なる位置において、弾性係止片を介して雌側ハウジングからの引張力を受ける。すると、テコの原理によってムービングプレートが湾曲する。この湾曲により、雌側ハウジングの係止部に対する弾性係止片の係止代が増大するので、ムービングプレートは、係止部から外れずに初期位置保持突起を通過し、初期位置に戻される。
実施例1のコネクタにおいて雄側ハウジングと雌側ハウジングを嵌合した状態をあらわす側断面図 雄側ハウジングにおいてムービングプレートが初期位置に保持されている状態をあらわす側断面図 雄側ハウジングの正面図 雌側ハウジングにおいてムービングプレートを外した状態をあらわす正面図 ムービングプレートの正面図 ムービングプレートの底面図 図3のX−X線断面図 図7の部分拡大断面図 雌側ハウジングをムービングプレートに係止させる過程をあらわす部分拡大断面図 雌側ハウジングが、初期位置に保持されているムービングプレートに係止した状態をあらわす部分拡大断面図 雌側ハウジングと雄側ハウジングが嵌合した状態をあらわす部分拡大断面図 雌側ハウジングがムービングプレートを初期位置へ引き戻す過程で、ムービングプレートが初期位置保持突起に当接した状態をあらわす部分拡大断面図 雌側ハウジングがムービングプレートを初期位置へ引き戻す過程で、ムービングプレートが初期位置保持突起を乗り越え始めた状態をあらわす部分拡大断面図 雌側ハウジングが、初期位置に保持されているムービングプレートから離脱し始める状態をあらわす部分拡大断面図
本発明は、前記一対の弾性係止片の離間方向において、前記一対の弾性係止片は前記一対の初期位置保持突起よりも端部側に配されていてもよい。ムービングプレートが湾曲したときには、端部に近いほど弾性係止片の傾きが大きくなるので、この点に着目し、弾性係止片を初期位置保持突起よりも端部側に配置した。これにより、ムービングプレートが湾曲したときの弾性係止片の傾きが大きくなるので、弾性係止片と雌側ハウジングの係止部との係止代も大きくなる。
本発明は、前記一対の弾性係止片の離間方向において、前記一対の弾性係止片が対称に配置され、且つ前記一対の初期位置保持突起が対称に配されていてもよい。この構成によれば、ムービングプレートは、湾曲したときに波形に変形しないので、曲率が大きくなる。これにより、ムービングプレートが湾曲したときの弾性係止片の傾きが大きくなるので、弾性係止片と雌側ハウジングの係止部との係止代も大きくなる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図14を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1,2における右方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜5にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図3〜6にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。本実施例1のコネクタAは、図1,2に示すように、回路基板Pに取り付けられた雄側コネクタMと、図1に示すように、雄側コネクタMに対して嵌合・離脱が可能な雌側コネクタFとを備えて構成されている。
<雄側コネクタM>
雄側コネクタMは、合成樹脂製の雄側ハウジング10と、複数の雄端子金具13と、合成樹脂製のムービングプレート30とを備えて構成されている。雄側ハウジング10は、壁状の端子保持部11と、端子保持部11から前方へ略角筒状に突出するフード部12とを備えている。図3,4に示すように、端子保持部11とフード部12の正面視形状は、左右方向に長い略長方形をなしている。
端子保持部11には、複数本の細長い雄端子金具13が保持されている。雄端子金具13は、側面視形状が略L字形に屈曲した形状であり、前後方向に延びて端子保持部11を貫通するタブ14と、タブ14の後端から下方へ延出して回路基板Pに接続された基板接続部15とから構成されている。タブ14のうち端子保持部11よりも前方に突出した部分は、フード部12により一括して包囲されている。フード部12内の空間は、雌側コネクタFを嵌合させると共にムービングプレート30を移動させるための作動空間16となっている。
図4に示すように、フード部12を構成する上壁部17の内面(作動空間16に臨む下面)には、左右対称な一対の初期位置保持突起18が形成されている。初期位置保持突起18は、左右方向における上壁部17の両端よりも少し中央よりの位置から突出した形態である。フード部12を構成する下壁部19の内面(作動空間16に臨む上面)にも、上壁部17と同様、左右対称な一対の初期位置保持突起18が形成されている。初期位置保持突起18は、左右方向における上壁部17の両端よりも少し中央よりの位置から突出した形態である。そして、上壁部17の左側の初期位置保持突起18と下壁部19の左側の初期位置保持突起18は、左右方向において同じ位置に配されている。また、上壁部17の右側の初期位置保持突起18と下壁部19の右側の初期位置保持突起18も、左右方向において同じ位置に配されている。
フード部12を構成する左右両側壁部20の内面(作動空間16に臨む面)には、左右対称な一対の抜止め突起21が形成されている。一対の抜止め突起21は、上下方向における中央位置に配されている。一対の抜止め突起21は、作動空間16のうち左右方向最端部に配置されている。したがって、左右に間隔を空けて対をなす上記初期位置保持突起18は、左右方向において一対の抜止め突起21よりも中央側に位置している。また、前後方向において、全ての初期位置保持突起18は、抜止め突起21よりも後方(フード部12の奥側)に位置している。
図1〜4に示すように、上壁部17には、その内面から下方へ突出する左右対称な一対のリブ22が形成されている。リブ22は、作動空間16内で前後に移動するムービングプレート30と雌側コネクタFを案内する機能と、ムービングプレート30や雌側コネクタFが作動空間16内へ不正な向きで収容されるのを規制する機能とを備えている。
図5に示すように、ムービングプレート30は、板面を前後方向に対して直角に向けた略長方形をなす板状の部材である。ムービングプレート30は、複数の雄端子金具13のタブ14を上下方向及び左右方向において位置決めした状態で、フード部12(作動空間16)内を前後方向に平行移動することが可能となっている。ムービングプレート30には、各タブ14を貫通させるための複数の位置決め孔31が形成されている。複数のタブ14は、位置決め孔31に嵌合されることで、上下方向及び左右方向において位置決めされる。
ムービングプレート30の外周縁のうち上縁部には、左右対称な一対の保持用突部32が形成されている。ムービングプレート30の外周縁のうち下縁部にも、上縁部と同様、左右対称な一対の保持用突部32が形成されている。保持用突部32は、左右方向において初期位置保持突起18とほぼ同じ位置に配置されている。上縁部の左側の保持用突部32と下縁部の左側の保持用突部32は、左右方向において同じ位置に配されている。上縁部の右側の保持用突部32と下縁部の右側の保持用突部32も、左右方向において同じ位置に配されている。
ムービングプレート30の外周縁のうち左右両側縁部には、左右対称な一対の抜止め用突部33が形成されている。一対の抜止め用突部33は、上下方向における中央位置に配されている。一対の抜止め用突部33は、上記した一対の抜止め突起21と対応するように、ムービングプレート30のうち左右方向最端部に配置されている。したがって、左右に間隔を空けて対をなす上記保持用突部32は、左右方向において一対の抜止め用突部33よりも中央側に位置している。
ムービングプレート30には、左右対称であって前方へ片持ち状に延出した形態をなす一対の弾性係止片34が形成されている。弾性係止片34は、板厚方向を左右方向に向けた板状をなす。したがって、弾性係止片34は、左右方向(板厚方向)へ弾性変形し得るようになっている。弾性係止片34の弾性変形可能な方向は、フード部12内におけるムービングプレート30の移動方向、及びフード部12内における雌側コネクタFの移動方向に対して略直角な方向である。
図7に示すように、左側の弾性係止片34の延出端部(前端部)には、右方へ突出した形態の係止突起35が形成されている。右側の弾性係止片34の延出端部(前端部)には、左方へ突出した形態の係止突起35が形成されている。図8に示すように、係止突起35の前面には、前後方向に対して傾斜した前側テーパ面36が形成されている。係止突起35の後面には、前後方向に対して傾斜した後側テーパ面37が形成されている。
一対の弾性係止片34は、上下方向における中央よりも少し下側に配置されている。また、弾性係止片34は、左右方向においてムービングプレート30の両端よりも少し中央よりの位置に配置されている。即ち、左右方向において、一対の弾性係止片34は、左右に間隔を空けて対をなす保持用突部32よりは端部側に位置し、左右に間隔を空けて対をなす抜止め用突部33よりは中央側に位置している。ムービングプレート30をフード部12(作動空間16)内に収容した状態では、一対の弾性係止片34の係止突起35は、左右に間隔を空けて対をなす初期位置保持突起18よりは端部側に位置し、左右に間隔を空けて対をなす抜止め突起21よりは中央側に位置している。
図5,8に示すように、ムービングプレート30には、左右対称な一対のスリット38が形成されている。スリット38は、上下方向に細長く、ムービングプレート30を前後に貫通した形態である。スリット38は、左右方向において弾性係止片34と抜止め用突部33との間に配されている。スリット38の上下方向における形成範囲は、弾性係止片34を含む領域となっている。また、ムービングプレート30には、左右対称な一対の型抜き孔39が、前後に貫通した形態で形成されている。型抜き孔39は、係止突起35(ムービングプレート30)を金型成型する際に形成されたものであり、左右方向及び上下方向において係止突起35と対応する領域(つまり、弾性係止片34に隣接する位置)に配されている。
ムービングプレート30のうちスリット38と型抜き孔39とに挟まれた幅狭部40は、変形し易くなっている。そして、この幅狭部40には弾性係止片34の基端部が連なっている。したがって、弾性係止片34は、弾性係止片34自体を湾曲させるように左右方向へ弾性変形し得ると同時に、幅狭部40の弾性変形に伴って左右方向へ揺れ動くように向きを変えることが可能となっている。
図3,5に示すように、ムービングプレート30には、左右対称な一対の第1溝部41が形成されている。第1溝部41は、ムービングプレート30の上縁部から下方へ切り込んだ形態であり、フード部12のリブ22に対し前後方向に摺接し得るようになっている。ムービングプレート30には、左右対称な一対の第2溝部42が形成されている。第2溝部42は、ムービングプレート30の下縁部から上方へ切り込んだ形態である。左右方向において第1溝部41と同じ位置に配置されている。第2溝部42の上下方向の長さは、リブ22及び第1溝部41の上下方向の長さよりも短い。
一対の第1溝部41と一対の第2溝部42は、左右方向において同じ位置に配置されており、ムービングプレート30の上下寸法は、第1溝部41と第2溝部42が形成されている部分において局部的に小さくなっている。また、一対の第1溝部41と一対の第2溝部42は、左右方向において一対の弾性係止片34よりも中央側の位置に配置されている。これにより、ムービングプレート30を、第1溝部41と第2溝部42の形成領域を境界として、弾性係止片34が形成されていない中央領域43と、一対の弾性係止片34が形成されている左右一対の端部側領域44とに区画することができる。
ムービングプレート30は、板状をなしているため、全体として前面を凹ませような形態(即ち、一対の弾性係止片34の係止突起35同士が接近するような形態)で弾性的に湾曲変形し得るとともに、全体として後面を凹ませような形態(即ち、一対の弾性係止片34の係止突起35同士が離間するような形態)で弾性的に湾曲変形し得るようになっている。さらに、上記のように第1溝部41及び第2溝部42の形成領域は、上下寸法が局部的に小さいので、より弾性変形し易くなっている。
ムービングプレート30は、雌雄両コネクタF,Mが未嵌合の状態では、フード部12(作動空間16)内に収容され、図2,7,8に示すように、初期位置に保持されている。初期位置にあるムービングプレート30は、フード部12の二対の初期位置保持突起18に対しムービングプレート30の二対の保持用突部32が前方から当接することにより、フード部12の奥に向かう後方(嵌合位置側)への移動を規制される。初期位置保持突起18と保持用突部32との当接位置は、左右方向(一対の弾性係止片34が離間する方向)において弾性係止片34とは異なる位置であり、且つ左右方向において弾性係止片34よりも中央側の位置である。
また、初期位置にあるムービングプレート30は、フード部12の一対の抜止め突起21に対しムービングプレート30の一対の抜止め用突部33が後方から当接することにより、フード部12から離脱する前方(嵌合位置側)への移動を規制される。抜止め突起21と抜止め用突部33との当接位置は、左右方向(一対の弾性係止片34が離間する方向)において弾性係止片34とは異なる位置であり、且つ左右方向において弾性係止片34よりも端部側の位置である。
<雌側コネクタF>
雌側コネクタFは、雌側ハウジング50と、複数の雌端子金具(図示省略)とを備えて構成されている。雌側ハウジング50は、合成樹脂製のハウジング本体51と、ハウジング本体51の正面52(雄側ハウジング10を基準とした場合は、後面)に取り付けられる合成樹脂製のフロントリテーナ56とを組み付けて構成されている。ハウジング本体51内に形成した複数の端子収容室53は、複数の雌端子金具が個別に収容されている。
ハウジング本体51の左右両端部には、左右対称な一対の係止空間54が形成されている。一対の係止空間54は、ハウジング本体51の正面52に開口している。一対の係止空間54は、上下方向及び左右方向において一対の弾性係止片34と対応する位置に配されている。一対の係止空間54内には、左右対称な一対の係止部55が形成されている。
フロントリテーナ56は、ハウジング本体51の正面52を覆うリテーナ本体部57を有している。リテーナ本体部57には、各端子収容室53と対応する複数の端子挿入口58が形成されている。雄側コネクタMと雌側コネクタFを嵌合すると、雄端子金具13のタブ14が、端子挿入口58を貫通して端子収容室53内の雌端子金具に接続される。同じく、リテーナ本体部57には、一対の係止空間54を雌側ハウジング50の外部に連通する左右対称な一対の連通孔59が形成されている。連通孔59の開口縁部のうち左右方向及び上下方向において係止部55と重なる位置(対応する位置)には、テーパ状のガイド縁部60が形成されている。
<雄側コネクタMと雌側コネクタFの嵌合>
雌側コネクタFを雄側ハウジング10に嵌合する際には、ムービングプレート30が初期位置に保持されている状態で、雌側コネクタFをフード部12内に進入させる。進入の過程では、フロントリテーナ56の一対のガイド縁部60が一対の弾性係止片34の前側テーパ面36に当接してムービングプレート30を後方へ押圧するが、ムービングプレート30は、その保持用突部32を初期位置保持突起18へ係止させているので後方へは移動しない。そのため、雌側コネクタFの進入が進むのに伴い、弾性係止片34は、前側テーパ面36とガイド縁部60の傾斜によって左右方向へ弾性変形する。
そして、図10に示すように、雌側ハウジング50がムービングプレート30に対して正しく係止した状態に至ると、フロントリテーナ56の正面61がムービングプレート30の前面に当接するとともに、弾性係止片34の係止突起35が係止空間54内に進入し、弾性係止片34が弾性復帰して、後側テーパ面37が係止部55に対し前方から係止する。この後側テーパ面37と係止部55との係止により、ムービングプレート30の雌側ハウジング50に対する後方への相対変位が規制される。
弾性係止片34を弾性変形しながら係止空間54内に進入させる際に、ガイド縁部60が前側テーパ面36を押圧する位置は、左右方向において初期位置保持突起18と保持用突部32との係止位置よりも端部側である。したがって、テコの原理により、ムービングプレート30は、その後面を凹ませる形態で弾性的に湾曲変形する。このとき、端部側領域44は、中央領域43に対して後方(図9における下方)へ相対変位する。弾性係止片34は、端部側領域44から前方へ突出しているので、図9に示すように、ムービングプレート30の湾曲に伴って左右に傾く。この傾きに伴い、係止突起35(前側テーパ面36)がガイド縁部60に対して相対的に左右方向へ遠ざかるように変位するので、係止突起35とテーパ面との左右方向の係止代が減少する。
したがって、前側テーパ面36が係止突起35を通過するために必要な弾性係止片34の弾性変形量は、弾性係止片34が傾いた分だけ低減され、弾性係止片34の弾性復元力が低減される。つまり、雌側コネクタFが、弾性係止片34を弾性変形させながらムービングプレート30に係止する際に、弾性係止片34の弾性復元力に起因する抵抗が低減されるので、作業性が良好となる。
雌側コネクタFがムービングプレート30に係止した状態から、更に、雌側コネクタFの嵌入を進めてムービングプレート30を押圧すると、ムービングプレート30が弾性変形して保持用突部32が初期位置保持突起18から外れ、初期位置のムービングプレート30は、雌側コネクタFと一体となって嵌合位置側(フード部12の奥側)へ移動する。そして、図1,11に示すように、ムービングプレート30の正面が、フード部12の奥端面(端子保持部11の前面)に当接して嵌合位置に到達すると、両コネクタF,M(両ハウジング10,50)が正規の嵌合状態となる。
<雄側コネクタMと雌側コネクタFの離脱>
嵌合されている両コネクタF,Mを離脱する際には、雌側コネクタFを雄側コネクタMに対しその前方へ引き離す。このとき、雌側コネクタFの係止部55がムービングプレート30の弾性係止片34の係止突起35(後側テーパ面37)に係止しているので、ムービングプレート30は雌側ハウジング50と一緒に初期位置側(フード部12の前端側)へ移動する。雌側ハウジング50がムービングプレート30を初期位置へ引き戻す過程では、図12に示すように、ムービングプレート30の保持用突部32がフード部12の初期位置保持突起18に対し後方から当接するので、ムービングプレート30の初期位置側への移動を規制される。そのため、弾性係止片34は、後側テーパ面37の傾斜により係止突起35を係止部55から外す方向へ弾性変形しようとする。
しかし、係止部55が弾性係止片34に係止する位置は、左右方向において初期位置保持突起18と保持用突部32との当接位置よりも左右方向において端部側である。したがって、テコの原理により、ムービングプレート30は、その前面を凹ませる形態で弾性的に湾曲変形する。このとき、端部側領域44は中央領域43よりも前方(図13における上方)へ相対変位するので、ムービングプレート30の前面と雌側ハウジング50の正面61との間には隙間Saが空く。この隙間Saは、ムービングプレート30の端部側領域44よりも中央領域43の方が大きい。弾性係止片34は、端部側領域44から前方へ突出しているので、図13に示すように、ムービングプレート30の湾曲に伴って左右に傾く。
この傾きに伴い、係止突起35(後側テーパ面37)が係止部55に対して相対的に左右方向へ接近するように変位するので、係止突起35と係止部55との左右方向の係止代が増大し、係止部55と後側テーパ面37(係止突起35)が外れ難くなる。これにより、ムービングプレート30の弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55が係止状態を保ったまま、保持用突部32が初期位置保持突起18を通過する。これにより、ムービングプレート30は雌側ハウジング50によって初期位置まで確実に引き戻される。
保持用突部32が初期位置保持突起18を通過すると、湾曲変形していたムービングプレート30が弾性復帰する。また、係止部55が、弾性係止片34の係止突起35(後側テーパ面37)に係止して弾性係止片34を引っ張る状態を保つため、ムービングプレート30は雌側ハウジング50によって前方へ引っ張られる。しかし、抜止め用突部33が抜止め突起21に係止することにより、ムービングプレート30はそれ以上の前方変位を規制される。そのため、雌側コネクタFの離脱が進むのに伴い、弾性係止片34は、後側テーパ面37の傾斜により左右方向へ弾性変形して、係止部55から外れる。
このとき、係止部55が係止突起35を引っ張る位置は、左右方向において抜止め突起21と抜止め用突部33との係止位置よりも中央側である。したがって、テコの原理により、ムービングプレート30は、その後面を凹ませる形態で弾性的に湾曲変形する。このとき、端部側領域44は中央領域43よりも後方(図14における下方)へ相対変位し、ムービングプレート30の端部側領域44の前面と雌側ハウジング50の正面61との間に隙間Sbが空く。
弾性係止片34は、端部側領域44から前方へ突出しているので、図14に示すように、ムービングプレート30の湾曲に伴って左右に傾く。この傾きに伴い、係止突起35(後側テーパ面37)が係止部55に対して相対的に左右方向へ遠ざかるように変位するので、係止突起35と係止部55との左右方向の係止代が減少する。したがって、係止部55が係止突起35を通過するために必要な弾性係止片34の弾性変形量は、弾性係止片34が傾いた分だけ減少する。これにより、弾性係止片34の弾性復元力が減少する。つまり、雌側コネクタFが、弾性係止片34を弾性変形させながらムービングプレート30から離脱する際に、弾性係止片34の弾性復元力に起因する抵抗が減少するので、作業性が良好となる。
<実施例の作用及び効果>
(1)本実施例の雄側コネクタMは、複数の雄端子金具13が取り付けられた雄側ハウジング10と、雄側ハウジング10に形成され、複数の雄端子金具13のタブ14を包囲するフード部12と、複数のタブを位置決めした状態でフード部12内に収容され、初期位置と嵌合位置との間で移動可能なムービングプレート30と、フード部12の内壁に形成され、初期位置のムービングプレート30が嵌合位置へ落ち込むのを規制する初期位置保持突起18とを備える。雌側コネクタF(雌側ハウジング50)は、フード部12内をムービングプレート30と平行に且つ一体的に移動することで、雄側ハウジング10に対して嵌合・離脱される。
ムービングプレート30には、その移動方向と交差する左右方向に離間した2位置から、ムービングプレート30の移動方向と略平行に(前方へ)突出するように一対の弾性係止片34が形成されている。一対の弾性係止片34は左右方向へ弾性変形可能である。一方、雌側ハウジング50には、弾性係止片34と係止することで雌側ハウジング50が嵌合位置のムービングプレート30を初期位置へ引き戻すことを可能にする係止部55が形成されている。この係止部55は、弾性係止片34と非係止の位置(弾性係止片34よりも前方の位置)から弾性係止片34を弾性変形させることで弾性係止片34との係止位置(係止突起35に対して後方から係止する位置)へ変位可能である。
また、ムービングプレート30は、弾性係止片34の突出方向を左右に傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形可能である。初期位置保持突起18は、一対の弾性係止片34の離間方向と同じく左右方向に間隔を空けて対をなすように配置されている。この一対の初期位置保持突起18は、一対の弾性係止片34の離間方向(左右方向)において一対の弾性係止片34とは異なる位置に配されている。
この構成によれば、ムービングプレート30が初期位置保持突起18との係止により初期位置に保持されている状態で、雌側ハウジング50がフード部12内に進入すると、係止部55が弾性係止片34の係止突起35を押圧する。このとき、ムービングプレート30は、初期位置保持突起18との当接位置とは異なる位置において、弾性係止片34を介して雌側ハウジング50からの押圧力を受ける。すると、テコの原理によってムービングプレート30が湾曲する。この湾曲により、弾性係止片34が傾くので、係止部55に対する弾性係止片34の係止代が減少し、係止部55が係止位置(後側テーパ面37に係止する位置)に至るときの弾性係止片34の弾性変形量が小さくなる。したがって、雌側ハウジング50をムービングプレート30に係止させる際には、弾性係止片34の弾性復元力に起因する抵抗が低減されるので、作業性が向上する。
また、ムービングプレート30が湾曲したときには、端部に近いほど弾性係止片34の傾きが大きくなるので、この点に着目し、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34を一対の初期位置保持突起18よりも端部側に配置した。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなるので、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代が小さくなり、雌側ハウジング50をムービングプレート30に係止させる際の作業性が向上する。
また、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34が対称に配置され、且つ一対の初期位置保持突起18も対称に配されている。この構成によれば、ムービングプレート30は、湾曲したときに波形に変形しないので、曲率が大きくなる。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなるので、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代が小さくなり、雌側ハウジング50をムービングプレート30に係止させる際の作業性が向上する。
(2)また、本実施例の雌側コネクタFを構成する雌側ハウジング50には、係止部55が形成されている。係止部55は、弾性係止片34と係止することで、雌側ハウジング50が嵌合位置のムービングプレート30を初期位置保持突起18と干渉させて初期位置へ引き戻すことを可能にするものである。その上で、ムービングプレート30を、弾性係止片34の突出方向を左右に傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形し得るようにした。そして、初期位置保持突起18を、一対の弾性係止片34の離間方向と同じく左右方向に間隔を空けて対をなすように配置し、この一対の初期位置保持突起18を、一対の弾性係止片34の離間方向(左右方向)において一対の弾性係止片34とは異なる位置に配した。
この構成によれば、雌側ハウジング50がムービングプレート30を初期位置へ引き戻す過程で、ムービングプレート30が初期位置保持突起18と干渉し、このときに、ムービングプレート30は、初期位置保持突起18との干渉位置とは異なる位置において、弾性係止片34を介して雌側ハウジング50からの引張力を受ける。すると、テコの原理によってムービングプレート30が湾曲する。この湾曲により、弾性係止片34が傾くので、雌側ハウジング50の係止部55に対する弾性係止片34の係止代が増大する。これにより、ムービングプレート30は、係止部55から外れずに初期位置保持突起18を通過し、初期位置に戻される。
また、ムービングプレート30が湾曲したときには、端部に近いほど弾性係止片34の傾きが大きくなるので、この点に着目し、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34を一対の初期位置保持突起18よりも端部側に配置した。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなり、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代が大きくなるので、弾性係止片34と係止部55との係止状態が保たれ、ムービングプレート30が確実に初期位置保持突起18を通過することができる。
また、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34が対称に配置され、且つ一対の初期位置保持突起18が対称に配されている。この構成によれば、ムービングプレート30は、湾曲したときに波形に変形しないので、曲率が大きくなる。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなるので、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代も大きくなり、弾性係止片34と係止部55との離脱を確実に防止できる。
(3)また、本実施例の雄側コネクタMを構成するフード部12の内壁には、初期位置のムービングプレート30がフード部12の外部へ離脱する方向(前方)へ変位することを規制するための抜止め突起21が形成されている。雌側ハウジング50には、弾性係止片34と係止することで雌側ハウジング50が嵌合位置のムービングプレート30を初期位置へ引き戻すことを可能にする係止部55が形成されている。この係止部55は、弾性係止片34の係止突起35に対し後方から係止する位置から、弾性係止片34を弾性変形させることで弾性係止片34と非係止の位置(係止突起35から前方へ外れた位置)へ変位可能である。
その上で、ムービングプレート30を、弾性係止片34の突出方向を左右に傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形し得るようにした。そして、初期位置保持突起18を、一対の弾性係止片34の離間方向と同じく左右方向に間隔を空けて対をなすように配置し、この一対の初期位置保持突起18を、一対の弾性係止片34の離間方向(左右方向)において一対の弾性係止片34とは異なる位置に配した。
この構成によれば、雌側ハウジング50によって初期位置へ引き戻されたムービングプレート30が抜止め突起21に当接すると、ムービングプレート30は、抜止め突起21との当接位置とは異なる位置において、弾性係止片34を介して雌側ハウジング50からの引張力を受ける。すると、テコの原理によりムービングプレート30が湾曲する。この湾曲により、雌側ハウジング50の係止部55に対する弾性係止片34の係止代が減少するので、係止部55が弾性係止片34と非係止の位置(係止突起35の前方へ外れた位置)に至るときの弾性係止片34の弾性変形量が小さくなる。これにより、雌側ハウジング50をムービングプレート30から離脱させる際に、弾性係止片34の弾性復元力に起因する抵抗が低減されるので、作業性が向上する。
また、ムービングプレート30が湾曲したときには、端部に近いほど弾性係止片34の傾きが大きくなるので、この点に着目し、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34を一対の初期位置保持突起18よりも端部側に配置した。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなり、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代が小さくなるので、雌側ハウジング50をムービングプレート30から離脱させる際の作業性が向上する。
また、一対の弾性係止片34の離間方向において、一対の弾性係止片34が対称に配置され、且つ一対の初期位置保持突起18も対称に配されている。この構成によれば、ムービングプレート30は、湾曲したときに波形に変形しないので、曲率が大きくなる。これにより、ムービングプレート30が湾曲したときの弾性係止片34の傾きが大きくなるので、弾性係止片34と雌側ハウジング50の係止部55との係止代が小さくなる。これにより、雌側ハウジング50をムービングプレート30から離脱させる際の作業性が向上する。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、一対の弾性係止片が一対の初期位置保持突起よりも端部側に配置されているが、これに限らず、一対の弾性係止片は一対の初期位置保持突起よりも中央側に配置されていてもよい。この場合、弾性係止片の突起部は外向きに突出する形態にすればよい。
(2)上記実施例では、一対の弾性係止片が一対の抜止め突起よりも中央側に配置されているが、これに限らず、一対の弾性係止片は一対の抜止め突起よりも端部側に配置されていてもよい。この場合、弾性係止片の突起部は外向きに突出する形態にすればよい。
(3)上記実施例では、一対の弾性係止片が対称に配置されているが、これに限らず、一対の弾性係止片は非対称な配置であってもよい。この場合、一方の弾性係止片が初期位置保持突起よりも端部寄りに配置され、他方の弾性係止片が初期位置保持突起より中央寄りに配置されていてもよい。この場合、ムービングプレートは波打つように湾曲する。
(4)上記実施例では、一対の初期位置保持突起が対称に配置されているが、これに限らず、一対の初期位置保持突起は非対称な配置であってもよい。この場合、一方の弾性係止片が初期位置保持突起よりも端部寄りに配置され、他方の弾性係止片が初期位置保持突起より中央寄りに配置されていてもよい。この場合、ムービングプレートは波打つように湾曲することになる。
(5)上記実施例では、一対の抜止め突起が対称に配置されているが、これに限らず、一対の抜止め突起は非対称な配置であってもよい。この場合、一方の弾性係止片が抜止め突起よりも端部寄りに配置され、他方の弾性係止片が抜止め突起より中央寄りに配置されていてもよい。この場合、ムービングプレートは波打つように湾曲することになる。
(6)上記実施例では、雌側ハウジングの係止部が突起状であるが、これに限らず、雌側ハウジングの係止部は凹んだ形態であってもよい。
(7)上記実施例では、雄側コネクタと雌側コネクタがレバーを介して嵌合・離脱されるが、本発明は、レバーを用いずに雄側コネクタと雌側コネクタを嵌合・離脱させるコネクタにも適用できる。
(8)上記実施例では、雄側ハウジングが回路基板に取り付けられるが、本発明は、雄側コネクタが回路基板に取り付けられない場合にも適用できる。
A…コネクタ
10…雄側ハウジング
12…フード部
13…雄端子金具
14…タブ
18…初期位置保持突起
21…抜止め突起
30…ムービングプレート
34…弾性係止片
50…雌側ハウジング
55…係止部

Claims (3)

  1. 複数の雄端子金具が取り付けられた雄側ハウジングと、
    前記雄側ハウジングに形成され、前記複数の雄端子金具のタブを包囲するフード部と、
    複数の前記タブを位置決めした状態で前記フード部内に収容され、初期位置と嵌合位置との間で移動可能なムービングプレートと、
    前記フード部の内壁に形成され、初期位置の前記ムービングプレートが嵌合位置へ落ち込むのを規制する初期位置保持突起と、
    前記フード部内を前記ムービングプレートと平行に移動することで、前記雄側ハウジングに対して嵌合・離脱される雌側ハウジングと、
    前記ムービングプレートの移動方向と交差する方向に離間した2位置から、前記ムービングプレートの移動方向と略平行に突出するように前記ムービングプレートに形成され、弾性変形が可能な一対の弾性係止片と、
    前記雌側ハウジングに形成され、前記弾性係止片と係止することで、前記雌側ハウジングが嵌合位置の前記ムービングプレートを前記初期位置保持突起と干渉させて初期位置へ引き戻すことを可能にする係止部とを備え、
    前記ムービングプレートは、前記弾性係止片の突出方向を傾かせるような形態で弾性的に湾曲変形可能であり、
    前記初期位置保持突起は、前記一対の弾性係止片の離間方向と同方向に間隔を空けて対をなすように、且つ前記一対の弾性係止片の離間方向において前記一対の弾性係止片とは異なる位置に配されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一対の弾性係止片の離間方向において、前記一対の弾性係止片は前記一対の初期位置保持突起よりも端部側に配されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記一対の弾性係止片の離間方向において、前記一対の弾性係止片が対称に配置され、且つ前記一対の初期位置保持突起が対称に配されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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