JP2017128996A - 地表面温調装置 - Google Patents

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智和 萩野
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勇貴 氏江
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Abstract

【課題】陸上競技場の走路を、コストの増大を抑えながら効果的に冷却(温調)する。【解決手段】陸上競技場9の走路9aの地表面9d下に地表面温調装置1を設ける。その供給ヘッダ10から温調管20を分岐させ、供給ヘッダ10に温調媒体Aを供給する。供給ヘッダ10は、走路9aのスタートライン9eよりも走行方向の反対側に配置する。温調管20は、スタートライン9eを越えてスタートライン9eより走行方向の前方の温調終端部9gへ向けて延ばす。【選択図】図2

Description

本発明は、陸上競技場の走路(トラック)の地表面を温調する地表面温調装置に関し、特に、走路の地表面下に温調媒体を流通させて温調する地表面温調装置に関する。
屋外の陸上競技場は、夏季には地表温度が60℃以上になることがあり、クラウチングスタートで手をついた際の熱感や熱中症の危険等、アスリートへの影響が指摘されている。従来の一般的な対策としては、地表に反射塗料を被膜したり散水したりしているが、反射塗料だけでは冷却効果が小さく、散水すると滑り易くなり競技に影響が生じる。
特許文献1では、道路等に温調管を埋設している。夏季には、冷却媒体を温調管に流通させることによって冷却し、冬季には、熱媒体を温調管に流通させることによって加温や融雪を行なっている。
特許文献2では、サッカーグラウンドやゴルフ場等の植栽地に複数の温調管を埋設することで温調している。各温調管は、往路部と、折り返し部と、復路部とを有している。隣り合う温調管の折り返し部どうしが互いに重なり合っている。
特開平1−299903号公報 特許4615783号公報
陸上競技場における夏季の高温化対策として、上掲特許文献1,2等のような温調管で陸上競技場の走路の地表面を冷却(温調)することが考えられる。一方、設計及び施工を効率化すべきとの要請もある。
本発明は、かかる事情に鑑み、陸上競技場の走路の地表面を温調する地表面温調装置を提供するにあたり、その設計及び施工を効率化することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、陸上競技場の走路の地表面を温調媒体によって温調する地表面温調装置であって、
前記温調媒体を通す複数の温調管と、前記温調管を地表面下に固定する管固定手段とを含むレーン温調ユニットを備え、
前記レーン温調ユニットの幅が、前記走路の各レーンの幅と対応することを特徴とする。
この地表面温調装置によれば、レーン温調ユニットをレーンごとに設置すればよく、設計及び設置施工を効率化できる。
前記管固定手段が、複数の管固定部材を含み、
各管固定部材が、前記レーンの幅の整数分の1の幅の枠状のベース部と、前記ベース部に設けられ、前記温調管を保持する保持部とを有し、
前記複数の管固定部材どうしが、前記レーンの延び方向及び幅方向に整列されていることが好ましい。
これによって、地表面温調装置の設計及び施工を一層効率化できるだけでなく、個々の管固定部材を小さくできるから、例えば管固定部材用の金型を小型化でき、製造コストを低減できる。
各々が前記温調管を構成する内周り温調管及び外周り温調管を備え、
平面視において、前記外周り温調管が、前記内周り温調管を囲んでいることが好ましい。
これによって、温調管が往復型である場合、複数の温調管が上下に重なるのを防止できる。この結果、表層や下地層の厚みを確保することができる。
前記内周り温調管の往路管部と前記外周り温調管の復路管部とが互いに隣接して並んで配置され、
前記内周り温調管の復路管部と前記外周り温調管の往路管部とが互いに隣接して並んで配置されていることが好ましい。
これによって、温調対象領域をより均一に温調することができる。
本発明によれば、陸上競技場の走路の地表面を温調する地表面温調装置の設計及び施工を効率化できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る地表面温調装置が設備された陸上競技場の平面図である。 図2は、図1の円部IIを拡大した平面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿う前記陸上競技場の地盤構造の側面断面図である。 図4は、前記地盤構造を図3のIV−IV線に沿って拡大した正面断面図である。 図5は、前記地表面温調装置の1の管集合ユニットの平面図である。 図6は、前記管集合ユニットの管集合ブロックの任意の隣接する2つの温調管を模式的に示す平面図である。 図7は、前記地表面温調装置のレーン温調ユニットの先端側部分の平面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る地表面温調装置を模式的に示す平面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る地表面温調装置を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1及び図2に示すように、陸上競技場9における走路9a(トラック)の地表面下には、地表面温調装置1が設けられている。地表面温調装置1によって、走路9aの特にスタートライン9eの周辺部の地表面9dが温調される。走路9aのスタートライン9eを挟んで、走行方向とは反対側(図1及び図2において左側)に温調始端部9fが設定され、走行方向の前方(図1及び図2において右)に温調終端部9gが設定されている。温調始端部9fと温調終端部9gとの間が温調対象領域9Rとなっている。温調対象領域9Rが、スタートライン9eを跨ぎ、走行方向に沿って延びている。
図3及び図4は、走路9aの地表面下の地盤構造90を示したものである。砕石層94上に下地層93が敷設されている。下地層93の上に充填層92が設けられ、充填層92
上に表層91が設けられている。下地層93は、例えばアスファルトにて構成されている。充填層92は、例えばゴムチップにて構成されている。表層91は、例えばウレタン樹脂にて構成されている。
地表面温調装置1は、表層91と下地層93との間に介在され、充填層92中に埋設されている。
図1及び図2に示すように、地表面温調装置1は、供給ヘッダ10と、排出ヘッダ30と、複数のレーン温調ユニット1b,1b…を備えている。供給ヘッダ10は、温調始端部9fに配置されるとともに、走路9aの幅方向(図2において上下)の全域にわたって延びている。
図2に示すように、供給ヘッダ10とスタートライン9eとの距離Dは、少なくともD=10cm〜20cm程度ないはそれ以上であることが好ましい。スタートライン9eの周辺部を全体的に温調したい場合には、D=1m〜2m程度ないしはそれ以上であってもよい。
図5に示すように、供給ヘッダ10には、管軸方向に間隔を置いて、複数の分岐ポート12,12…が設けられている。
図1に示すように、供給ヘッダ10の上流端は、チラー2(温調源)の送出ポート2aに接続されている。チラー2は、例えば、陸上競技場9のスタンド(観客席)の壁の傍等に設置されている。チラーで冷却された水A(温調媒体)が、供給ヘッダ10に供給される。
なお、温調源は、チラー2に限られず、地中熱(冷熱又は温熱)を利用してもよく、陸上競技場9に付設された貯水槽を利用して熱交換するようにしてもよい。温調媒体は、水に限られず、ブライン等を用いてもよい。
図2に示すように、排出ヘッダ30は、供給ヘッダ10と平行に走路9aの幅方向の全域にわたって延びている。図2及び図3に示すように、排出ヘッダ30は、供給ヘッダ10ひいてはスタートライン9eよりも前記走行方向の反対側(図2及び図3において左側)に配置されている。言い換えると、供給ヘッダ10が、スタートライン9eと排出ヘッダ30との間に配置されている。図1に示すように、排出ヘッダ30の下流端は、チラー2の還流ポート2bに接続されている。図5に示すように、排出ヘッダ30には、管軸方向に間隔を置いて、複数の接続ポート32,32…が設けられている。
図2及び図5に示すように、地表面温調装置1には、走路9aのレーン9bごとにレーン温調ユニット1bが設けられている。レーン温調ユニット1bの長さL1b(温調始端部9fから温調終端部9gまでの距離)は、コスト等を考慮して、例えばL1b=1m〜5m程度である。温調対象領域9Rは、理想的には、陸上競技場9の走路9aの全周であるが、そうすると莫大なコストがかかる。そこで、少なくともスタートライン9eを含むその前後の領域に限って温調することにしたものである。
図5に示すように、各レーン温調ユニット1bは、管集合ユニット20Xと、管固定手段40Xとを含む。管集合ユニット20Xは、複数の個別温調管20,20…を含む。これら温調管20,20…が、レーン温調ユニット1bの全域に行き渡るように配管されている。さらに、管集合ユニット20Xの温調管20,20…は、1又は複数の管集合ブロック20xに分かれている。
なお、管集合ユニット20Xないしは管集合ブロック20xの温調管20の数が少な過ぎると、温調の均一性が損なわれたり、温調媒体Aの所要流量を確保するために温調管20を太くしなければならなかったりする。温調管20を太くすると、それだけ、表層91や下地層93を薄くする必要があり、これら層91,93の強度が不足したり、十分な排水性能を得られなかったりする。一方、温調管20の数が多過ぎると、施工が煩雑になりコストが嵩む。
好ましくは、1つの管集合ブロック20xの温調管20の数は、例えば8本から16本程度である。管集合ユニット20Xにおける管集合ブロック20xの数は、適宜設定でき、例えば1〜4つである。
この実施形態では、1つの管集合ユニット20Xにおける温調管20の数は、20本である。これら温調管20が、10本ずつ、2つの管集合ブロック20xに分かれている。
図2及び図5に示すように、各温調管20は、供給ヘッダ10から分岐されて走行方向の前方へ延び、温調終端部9gで180度折り返して、排出ヘッダ30に接続されている。
詳しくは、温調管20は、往路管部21と、曲管部22と、復路管部23を含む。往路管部21の上流端(ひいては温調管20の上流端)が分岐ポート12に接続されている。往路管部21は、スタートライン9eを越えて、温調終端部9gへ向けて延びている。温調終端部9gにおいて、往路管部21に曲管部22が連なっている。曲管部22は、半円弧状に湾曲されている。曲管部22における往路管部21とは反対側には、復路管部23が連なっている。復路管部23は、往路管部21と平行に温調始端部9fへ延びている。復路管部23の下流端は、スタートライン9eを越え、更に供給ヘッダ10を超えて、接続ポート32に接続されている。
復路管部23は、供給ヘッダ10の上を跨いで排出ヘッダ30へ達していてもよく、供給ヘッダ10の下をくぐって排出ヘッダ30へ達していてもよい。
図5に示すように、各管集合ブロック20xの複数の温調管20,20…どうしは、平面視で内側のものを外側のものが囲む多重構造になっている。
図6は、管集合ブロック20x中の任意の隣接する2つの温調管20,20を模式的に示したものである。平面視において、これら2つの温調管20,20のうち一方が、他方を囲んでいる。以下、これら内外の温調管20,20を互いに区別する際は、内側の温調管20を「内周り温調管20A」と称し、外側の温調管20を「外周り温調管20B」と称す。外周り温調管20Bの往復路管部21,23どうし間の間隔W20Bは、内周り温調管20Aの往復路管部21,23どうし間の間隔W20Aよりも大きい(W20B>W20A)。内周り温調管20Aの曲管部22と外周り温調管20Bの曲管部22とは、互いに同心の半環状になっており、外周り温調管20Bの曲管部22の半径R22Bが内周り温調管20Aの曲管部22の半径R22Aより大きい(R22B>R22A)。
管集合ブロック20xの温調管20,20…どうしは、ほぼ全域にわたって平面視で交差箇所を有していない。
なお、ヘッダ10,30の近傍部では、温調管20,20どうしが上下に交差していてもよい。
内周り温調管20Aの往路管部21と外周り温調管20Bの復路管部23とが互いに隣接して並んで配置されている。かつ、内周り温調管20Aの復路管部23と外周り温調管20Bの往路管部21とが互いに隣接して並んで配置されている。図5に示すように、管集合ユニット20Xにおいて、往路管部21と復路管部23とが交互に並んでいる。隣接する温調管20,20どうしの温調媒体A(水)の流通方向は、互いに逆向きになっている。
更に、図5に示すように、往路管部21及び復路管部23は、それぞれ直管部24と、接続管部25を含む。直管部24は、走行方向(図5において左右)に沿って真っ直ぐ延びている。管集合ユニット20Xの幅方向に複数の20,20…が等間隔で並べられている。隣接する直管部24,24どうし間の配置ピッチP24は、例えばP24=30mm程度である。
各往復路管部21,23の直管部24と曲管部22との間に接続管部25が設けられている。往復路管部21,23の接続管部25,25どうしは、曲管部22へ近づくにしたがって幅方向へ互いに離間するように斜めになっている。すなわち、各接続管部25は、曲管部22へ向かうにしたがって他方の直管部24側とは反対側へ傾けられている。しかも、図6に示すように、内周り温調管20Aにおける接続管部25の直管部24に対する傾斜角度θ20Aが、外周り温調管20Bにおける接続管部25の直管部24に対する傾斜角度θ20Bよりも大きい(θ20A>θ20B)。図7に示すように、管集合ブロック20xのより内側の接続管部25ほど、傾斜角度が大きくなっている。
更に、図5に示すように、往路管部21及び復路管部23は、それぞれ直管部24と、接続管部25を含む。直管部24は、走行方向(図5において左右)に沿って真っ直ぐ延びている。管集合ユニット20Xの幅方向に複数の20,20…が等間隔で並べられている。隣接する直管部24,24どうし間の配置ピッチP24は、例えばP24=30mm程度である。
直管部24と曲管部22との間に接続管部25が設けられている。往復路管部21,23の接続管部25,25どうしは、曲管部22へ近づくにしたがって幅方向へ互いに離間するように斜めになっている。すなわち、各接続管部25は、曲管部22へ向かうにしたがって他方の直管部24側とは反対側へ傾けられている。しかも、図6に示すように、内周り温調管20Aにおける接続管部25の直管部24に対する傾斜角度θ20Aが、外周り温調管20Bにおける接続管部25の直管部24に対する傾斜角度θ20Bよりも大きい(θ20A>θ20B)。図7に示すように、管集合ブロック20xのより内側の接続管部25ほど、傾斜角度が大きくなっている。
図5の二点鎖線及び図7に示すように、管集合ユニット20Xは、管固定手段40Xによって保持されている。管固定手段40Xは、複数の管固定部材40,40…によって構成されている。管固定部材40の材質としては、所要の強度及び耐熱性を有し、かつ温調管20を嵌め込んで保持し得る弾性を有するものでることが好ましい。かかる材質としては、例えばポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)等の樹脂が挙げられ、好ましくはABSが挙げられるが、必ずしもこれに限定されるものではない。図7に示すように、各管固定部材40は、ベース部41と、複数の保持部42とを含む。ベース部41は、正方形(四角形)の枠状ないしは板状になっている。ベース部41の複数の所定箇所に保持部42が設けられている。図4に示すように、保持部42は、一対の保持爪42a,42aを有している。
図4に示すように、管固定部材40は、充填層92と下地層93との間に設置されている。ベース部41が、複数の温調管20,20…間に跨るようにして、これら温調管20,20…の下側に配置されている。保持部42の保持爪42a,42aの間に温調管20が差し込まれて保持されている。これによって、温調管20が地表面下に固定されている。隣接する温調管20,20どうし間の配置間隔(P24(図5))を一定に保つことができる。
図7に示すように、各管固定部材40には、隣接する管固定部材40との連結機構43〜46が設けられている。詳しくは、管固定部材40の隅角部には、半円形の板状の連結凸片43,44が設けられている。隣接する管固定部材40,40の一方の連結凸片43と他方の連結凸片44とが上下に重ねられて連結されている。また、管固定部材40の周縁部には、爪状の雄嵌合部45と、穴付き板状の雌嵌合部46とが形成されている。隣接する管固定部材40,40の一方の雄嵌合部45が、他方の雌嵌合部46の穴に嵌合されている。
図5に示すように、好ましくは、ベース部41ひいては管固定部材40の幅W40(レーン9bの幅方向に沿う寸法)は、レーン9bの幅W9bの整数分の1である。ここでは、管固定部材40の幅W40は、レーン9bの幅W9b(=1220mm)のほぼ4分の1に設定されている(W40≒W9b/4)。具体的には、管固定部材40の幅W40はW40=300mmに設定されている。好適には、管固定部材40は、300mm×300mmの正方形になっている。そうすることで、管固定部材40用の金型の大型化を回避でき、管固定部材40の製造コストを抑制できる。1つの管集合ユニット20Xあたり、管固定部材40が4列になっている。これによって、レーン温調ユニット1bの幅W1bが、レーン9bの幅W9b(図2)と合致されている(W1b≒W9b)。1つの管集合ブロック20xあたりの管固定部材40は、2列になっている。各列の管固定部材40が、レーン温調ユニット1bの長手方向に沿って並べられている。各レーン9bにおいて、複数の管固定部材40,40…がレーン9bの延び方向及び幅方向に整列されている。
陸上競技場9の走路9aの地表面下に地表面温調装置1を設置する際は、新設競技場の場合は下地層93を敷設した後、既設競技場の改修等の場合は下地層93を露出させた後、その下地層93上に複数の管固定部材40,40…を並べて配置する。かつ、隣接する管固定部材40,40どうしを連結機構43〜46によって連結する。各管固定部材40は、接着剤によって下地層93に定着させる。
この管固定部材40の上に温調管20を配管し、保持部42に温調管20を嵌め込んで保持させる。
温調管20の両端部には供給ヘッダ10及び排出ヘッダ30を接続する。
次に、充填層92を被せることで、地表面温調装置1を充填層92中に埋める。
更に充填層92上に表層91を敷設する。
地表面温調装置1によれば、チラー2で冷却(温調)された水A(温調媒体)が供給ヘッダ10へ送出される。この冷却水Aが、各温調管20に分流され、往路管部21内を温調始端部9fからスタートライン9eを越えて温調終端部9gまで流れる。そして、曲管部22で折り返し、復路管部23内を温調始端部9fまで戻る。その後、排出ヘッダ30を経て、チラー2へ還流される。これによって、走路9aの少なくともスタートライン9eの周辺部を冷却でき、競技者B(図3)が手をつく際の熱感や熱中症等のおそれを緩和できる。かつ、地表面温調装置1による温調対象領域9Rをスタートライン9eの周辺部に限定することで、コストの増大を抑えることができる。
また、隣接する温調管20A,20Bの曲管部22,22どうしが重ならないようにすることで、下地層93や表層91が薄くなるのを防止できる。
さらに、隣接する温調管20A,20Bの温調媒体A(水)の流通方向を互いに逆向きにすることで、走路9aの地表面9dをなるべく均一に冷却(温調)することができる。
レーン温調ユニット1bの幅をレーン9bの幅に合わせることで、地表面温調装置1の設計及び設置施工作業を容易化、効率化できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
温調管20は、折り返し型に限られず、片道型であってもよい。供給ヘッダ10が温調始端部9fに配置され、排出ヘッダ30が温調終端部9gに配置されていてもよい。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態では、温調始端部9fに供給ヘッダ10及び排出ヘッダ30が設けられ、温調終端部9gには第2供給ヘッダ10B及び第2排出ヘッダ30Bが設けられている。レーン温調ユニット1bの管集合ユニット20Xは、温調管20として複数の順向き温調管20Cと、複数の逆向き温調管20Dとを含む。各温調管20C,20Dは、折り返しの無い片道型になっている。
順向き温調管20Cは、上流端が供給ヘッダ10の分岐ポート12に接続されるとともに、そこから温調終端部9gへ向けて延び、下流端が第2排出ヘッダ30Bの回収ポート32に接続されている。順向き温調管20Cは、温調媒体Aを温調終端部9gへ向けて走路9aの順方向(図8において右向き)に流す。
逆向き温調管20Dは、上流端が第2供給ヘッダ10の分岐ポート12に接続されるとともに、そこからスタートライン9eひいては温調始端部9fへ向けて延び、下流端が排出ヘッダ30の回収ポート32に接続されている。逆向き温調管20Dは、温調媒体Aを温調始端部9fへ向けて走路9aとは逆方向(図8において左向き)に流す。
順向き温9管20Cと逆向き温調管20Dは、走路9aの幅方向に1つずつ交互に並べられている。したがって、隣接する温調管20(20C,20D)を流れる温調媒体A(水)が、互いに対向流を構成する。これによって、走路9aの地表面を均一に温調できる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態は、第2実施形態の変形態様であり、順向き温調管20Cと逆向き温調管20Dとが、走路9aの幅方向に2つずつ交互に配置されている。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。例えば、レーン温調ユニット1bは、走路9aのスタートライン9eの周辺部に限られず、走路9aのスタートライン周辺部以外の部分に設けてもよく、走路9aの全域に設けてもよい。
供給ヘッダ10,10B及び排出ヘッダ30,30Bが、走路9aと並行に延びていてもよい。
温調管20が、走路9aと交差するように延びていてもよい。
第2、第3実施形態の変形態様として、順向き温調管20Cと逆向き温調管20Dとが3つ以上ごとに交互に並べられていてもよい。順向き温調管20Cと逆向き温調管20Dとが他の規則的又は不規則的な本数ごとに並べられていてもよい。
温調媒体Aとして熱媒体を用いてもよい。地表面温調装置1を冷却装置としてだけでなく、加温装置や融雪装置として利用してもよい。
本発明は、例えば陸上競技場のトラック(走路)の地表面下を冷却する冷却システムに適用可能である。
A 温調媒体(水)
1 地表面温調装置
1b レーン温調ユニット
9 陸上競技場
9a 走路
9b レーン
9d 地表面
9e スタートライン
9g 温調終端部
9R 温調対象領域
10 供給ヘッダ
10B 第2供給ヘッダ
20X 管集合ユニット
20x 管集合ブロック
20 温調管
20A 内周り温調管
20B 外周り温調管
20C 順向き温調管
20D 逆向き温調管
21 往路管部
22 曲管部
23 復路管部
24 直管部
25 接続管部
30 排出ヘッダ
30B 第2排出ヘッダ
40X 管固定手段
40 管固定部材
41 ベース部
42 保持部
1b レーン温調ユニットの幅
9b レーンの幅
40 管固定部材の幅

Claims (2)

  1. 陸上競技場の走路の地表面を温調媒体によって温調する地表面温調装置であって、
    前記温調媒体を通す複数の温調管と、前記温調管を地表面下に固定する管固定手段とを含むレーン温調ユニットを備え、
    前記レーン温調ユニットの幅が、前記走路の各レーンの幅と対応することを特徴とする地表面温調装置。
  2. 前記管固定手段が、複数の管固定部材を含み、
    各管固定部材が、前記レーンの幅の整数分の1の幅の枠状のベース部と、前記ベース部に設けられ、前記温調管を保持する保持部とを有し、
    前記複数の管固定部材どうしが、前記レーンの延び方向及び幅方向に整列されていることを特徴とする請求項1に記載の地表面温調装置。
JP2016051404A 2016-01-15 2016-03-15 地表面温調装置 Active JP6641201B2 (ja)

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