JP2017120294A - 画像形成装置 - Google Patents

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正博 川野
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Teruaki Kuroda
輝昭 黒田
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Yoshiaki Kusakabe
吉昭 日下部
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Abstract

【課題】媒体詰まりが生じた際に速やかに復旧することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】この画像形成装置は、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、媒体に関する媒体情報を格納する格納部と、媒体を走行させつつ現像剤像を加熱することにより現像剤像をその媒体に定着させる定着部と、その定着部における媒体の走行の停滞を検知する第1の検知部と、定着部の温度を検知する第2の検知部と、冷却部と、第1の検知部が媒体の走行の停滞を検知した際、定着部の動作を停止し、媒体情報と定着部の温度とに基づき、冷却部を稼働させて定着部に停滞した媒体の冷却を行う制御部とを備えたものである。【選択図】図3

Description

本発明は、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、加熱によりその現像剤像を媒体に定着させる定着部とを備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置では、媒体に転写された現像剤像を定着部において加熱することにより、その現像剤像を媒体に定着させるようになっている。その際、加熱により溶融した現像剤像の固着を促進するため、定着部を経た媒体を冷却ファンにより強制的に冷却するようにした画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−106668号公報
ところで、媒体の耐熱温度が低い場合、印刷動作中に定着部において媒体詰まり(いわゆるジャム)が生じた際、その媒体が定着部の熱により軟化、あるいは溶融してしまうおそれがある。その場合、ユーザが詰まった媒体を十分に除去できず、その後の使用に支障を来す事態が考えられる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、媒体詰まりが生じた際に速やかに復旧することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、媒体に関する媒体情報を格納する格納部と、媒体を走行させつつ現像剤像を加熱することにより現像剤像をその媒体に定着させる定着部と、定着部における媒体の走行の停滞を検知する第1の検知部と、定着部の温度を検知する第2の検知部と、冷却部と、第1の検知部が媒体の走行の停滞を検知した際、定着部の動作を停止し、媒体情報と定着部の温度とに基づき、冷却部を稼働させて定着部に停滞した媒体の冷却を行う制御部とを備えたものである。
本発明の一実施形態としての画像形成装置では、定着部において媒体の走行の停滞が生じた場合に、制御部により、媒体情報と定着部の温度とに基づき、冷却部を稼働させて定着部に停滞した媒体の冷却を行うようにした。このため、使用者が停滞した媒体を除去しようとする際に、その媒体が途切れて定着部に残留してしまうような事態が回避される。
本発明の一実施形態としての画像形成装置によれば、使用者が、定着部における媒体の除去処理を適切なタイミングで行うことができる。よって、媒体詰まりが生じた場合であっても速やかに復旧することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置のうちの定着器の一部を拡大して表す部分拡大斜視図である。 図1に示した画像形成装置の制御機構等の一例を表すブロック図である。 図1に示した画像形成装置の制御動作の一例を表す流れ図である。 図1に示した画像形成装置の制御動作の変形例を表す流れ図である。 図1に示した画像形成装置の制御動作の変形例を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態(媒体情報を用いて復旧処理の可否の判断が行われる画像形成装置の例)
2.変形例(自然冷却または強制冷却の選択を行うようにした画像形成装置の例)
3.実験例
4.その他の変形例
<1.一実施の形態>
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成例を模式的に表したものである。画像形成装置1は、本発明の「画像形成装置」の一具体例に対応し、例えば用紙やフィルムなどの印刷対象となる媒体PMに対して、電子写真方式を用いて画像(例えばカラー画像)を形成するプリンタである。媒体PMとしては、例えば普通紙などの比較的高い耐熱性を有する用紙のほか、例えばポリエチレン(PE:polyethylene)やポリプロピレン(PP:polypropylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)あるいはポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)などからなる樹脂製のフィルムが挙げられる。
画像形成装置1は、図1に示したように、用紙カセット(給紙トレイ)2と、ホッピングローラ31(給紙ローラ)と、レジストセンサ(用紙検出センサ)37と、レジストローラ対18と、搬送ローラ対19と、例えば5つの画像形成ユニット4(4K,4Y,4M,4C,4W)と、定着器50と、排出ローラ36とを、搬送路32に沿って備えている。画像形成装置1は、さらに、中間転写ベルト11と、駆動ローラ12と、従動ローラ13と、バックアップローラ14と、クリーニングブレード15と、クリーナー容器16と、濃度センサ17と、1次転写ローラ5(5K,5Y,5M,5C,5W)と、2次転写ローラ21と、露光装置6(6K,6Y,6M,6C,6W)と、冷却部7とを備えている。搬送路32上には排出センサ38と搬送セパレータ33とが設けられている。搬送路32から分岐した再搬送路34には、再搬送ローラ35A〜35Cが設けられている。なお、これらの各部材は筐体10の内部に収容されている。筐体10の、定着器50と対応する位置には開口10Kが形成されている。筐体10は、その開口10Kを覆うように開閉可能に設けられたカバー10Cと、そのカバー10Cの施錠を行うロック部10Rとを有する。ロック部10Rは、例えば矢印Y10で示した方向にスライド可能に設けられたピンであり、開口10Kの縁から突出することでカバー10Cの施錠を行い、開口10Kの縁から後退することでカバー10Cの施錠の解除を行うものである。
用紙カセット2は、媒体PMを積層した状態で収納する部材であり、筐体10の下部に着脱自在に装着されている。
ホッピングローラ31は、用紙カセット2に収納されている媒体PMをその最上部から1枚ずつ分離して取り出し、レジストローラ対18へ向けて繰り出す部材(給紙機構)である。
レジストローラ対18は、ホッピングローラ31から繰り出された媒体PMを挟持して搬送すると共に、その際に媒体PMの斜行を修正して中間転写ベルト11へ向けて搬送する部材である。
レジストセンサ37は、ホッピングローラ31から繰り出された媒体PMの通過を、接触あるいは非接触にて検知するセンサである。レジストセンサ37は、媒体PMの通過を検知すると、その旨を通知する出力信号をコントローラ制御部200(後出)の外部I/F260へ出力するようになっている。
画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wは、図1に示したように、媒体PMの搬送方向(搬送路)に沿って(上流側から下流側へ向かって)順に配置されている。なお、画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wは、本発明の「画像形成部」に対応する一具体例である。
これらの画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wは、互いに異なる色のトナー(現像剤)を用いて、媒体PM上に現像剤像(トナー像)を形成するものである。具体的には、画像形成ユニット4Kはブラック(K:blacK)トナーを用いて黒色のトナー像を、画像形成ユニット4Yはイエロー(Y:Yellow)トナーを用いて黄色のトナー像を、画像形成ユニット4Mはマゼンタ(M:Magenta)トナーを用いてマゼンダ色のトナー像を、画像形成ユニット4Cは、シアン(C:Cyan)トナーを用いてシアン色のトナー像を、ホワイト(W:White)トナーを用いて白色のトナー像を形成する。
このような各色のトナーはそれぞれ、例えば、所定の着色剤、離型剤、帯電制御剤および処理剤等を含んで構成されており、これらの各成分が適宜混合され、あるいは表面処理されることによって製造されるようになっている。これらのうち、着色剤、離型剤および帯電制御材はそれぞれ、内部添加剤として機能する。外部添加剤としては、例えばシリカや酸化チタン等が用いられ、結着樹脂としては例えばポリエステル樹脂等が用いられる。また、着色剤としては、染料や顔料等を単独、もしくは、複数種併用して使用することができる。
ここで、画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wは、上記したように互いに異なる色のトナーを用いてトナー像を形成する点を除き、同じ構成を有している。したがって、以下では、これらのうちの画像形成ユニット4Kを用いて代表して説明する。
図1に示したように、この画像形成ユニット4Kは、トナーカートリッジ41、感光ドラム42、帯電ローラ43、現像ローラ44および供給ローラ45を有している。
トナーカートリッジ41は、上記した各色のトナーが収容されている容器である。すなわち、この画像形成ユニット4Kの例では、トナーカートリッジ41内にはブラックトナーが収容されている。同様に、画像形成ユニット4Yのトナーカートリッジ41内にはイエロートナーが、画像形成ユニット4Mのトナーカートリッジ41内にはマゼンタトナーが、画像形成ユニット4Cのトナーカートリッジ41内にはシアントナーが、画像形成ユニット4Wのトナーカートリッジ41内にはホワイトトナーがそれぞれ収容されている。
感光ドラム42は、静電潜像を表面(表層部分)に担持する部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。具体的には、感光ドラム42は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有している。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有している。感光ドラム42は、所定の周速度で回転するようになっている。
帯電ローラ43は、感光ドラム42の表面(表層部分)を帯電させる部材であり、感光ドラム42の表面(周面)に接するように配置されている。この帯電ローラ43は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ゴム層(例えば、半導電性エピクロロヒドリンゴム層)とを有している。なお、このような帯電ローラ43は、例えば感光ドラム42とは逆方向に回転するようになっている。
現像ローラ44は、静電潜像を現像するトナーを表面に担持する部材であり、感光ドラム42の表面(周面)に接するように配置されている。この現像ローラ44は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ウレタンゴム層とを有している。なお、このような現像ローラ44は、所定の周速度にて、例えば感光ドラム42とは逆方向に回転するようになっている。
供給ローラ45は、トナーカートリッジ41内に収容されているトナーを現像ローラ44に対して供給するための部材であり、その表面が現像ローラ44の表面(周面)と当接するように配置されている。この供給ローラ45は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う発泡性のシリコーンゴム層とを有している。なお、このような供給ローラ45は、例えば現像ローラ44と同じ方向に回転するようになっている。
1次転写ローラ5K,5Y,5M,5C,5Wは、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wにおいて形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト11上に静電的に転写するための部材である。1次転写ローラ5K,5Y,5M,5C,5Wは、画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wのそれぞれの感光ドラム42と、中間転写ベルト11を挟んで対向するように配置されている。なお、1次転写ローラ5K,5Y,5M,5C,5Wは、例えば発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
露光装置6K,6Y,6M,6C,6Wは、照射光を感光ドラム42の表面に照射して露光することにより、この感光ドラム42の表面(表層部分)に静電潜像を形成する装置である。この露光装置6K,6Y,6M,6C,6Wは、筐体10に支持されている。露光装置6K,6Y,6M,6C,6Wは、例えば、照射光を発する複数の光源と、この照射光を感光ドラム42の表面に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。なお、これらの各光源としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザ素子等が挙げられる。
中間転写ベルト11は、レジストローラ対18および搬送ローラ対19などにより搬送された媒体PMに対してトナー像を2次転写するベルトである。中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、従動ローラ13およびバックアップローラ14によって張架されている。駆動ローラ12および従動ローラ13は、それぞれ中間転写ベルト11を動作させるための部材である。バックアップローラ14は、2次転写ローラ21と共に2次転写部を構成している。バックアップローラ14は、2次転写ローラ21との間に中間転写ベルト11および媒体PMを挟持するようになっている。クリーニングブレード15は、中間転写ベルト11上に残留したトナーを掻き取る部材である。クリーナー容器16は、クリーニングブレード15によって掻き取られたトナーを収容するための容器である。濃度センサ17は、中間転写ベルト11上に1次転写されたトナー像の濃度(トナー量)を検知するものである。
定着器50は、中間転写ベルト11から転写された媒体PM上のトナー像に対して熱および圧力を付与して定着させるための装置である。図2は、定着器50の要部構成を拡大して表す斜視図である。定着器50は、例えば、媒体PMが搬送される搬送路32を挟んで互いに対向配置された、加熱ローラ51と加圧ローラ52とを有する。加熱ローラ51は、環状の定着ベルト511と、その内部に設けられ、定着ベルト511を加熱するヒータ512とを含む。加圧ローラ52は、定着処理を行う際に加熱ローラ51に対し付勢されてニップ部を形成するが、待機時や、定着器50内の搬送路32において詰まった媒体PMを除去する際などには加熱ローラ51から離間することができるようになっている。定着器50は、さらに、加熱ローラ51の温度を検知するための加熱ローラ温度センサ55と、加圧ローラ52の温度を検知するためのおよび加圧ローラ温度センサ56とを有している。加熱ローラ温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56は、連続的に、あるいは所定の時間ごとに加熱ローラ51の温度および加圧ローラ52の温度を検知し、その旨を通知する出力信号をコントローラ制御部200(後出)の外部I/F260(後出)へ出力するようになっている。なお、加熱ローラ温度センサ55は、本発明の「第2の検知部」に対応する一具体例である。定着器50は、定着温度制御部340により、加熱ローラ51の温度制御がなされるようになっている。なお、定着器50は、本発明の「定着部」に対応する一具体例である。
排出センサ38は、定着器50から搬送された媒体PMの通過を、接触あるいは非接触にて検知するセンサであり、本発明の「第1の検知部」に対応する一具体例である。排出センサ38は、媒体PMの通過を検知すると、その旨を通知する出力信号をコントローラ制御部200の外部I/F260へ出力するようになっている。そのコントローラ制御部200では、例えばレジストセンサ37が媒体PMの通過を検知したのち一定時間を経過しても排出センサ38からの出力信号が外部I/F260へ入力されない場合に、定着器50の内部における搬送路32等に詰まった状態(いわゆるジャム状態)であると判断される。排出ローラ36は、定着器50によってトナー像が定着された媒体PMを、画像形成装置1の外部へ排出するための案内部材である。排出ローラを介して排出された媒体PMは、筐体10の上部のスタッカ10Zに蓄積されるようになっている。
冷却部7は、送風ファン71と排気ファン72とを有している。送風ファン71および排気ファン72は、媒体PMの走行方向と直交する幅方向(X軸方向)において定着器50を挟んで対向するように配置されている。送風ファン71は、筐体10の外部の空気を吸気し、加熱ローラ51と加圧ローラ52との間に挟持される媒体PMに対し例えばX軸方向に風を送ることにより、それらの冷却を行うものである。排気ファン72は、送風ファン71からの空気を筐体10の外部へ排出するように機能する。したがって、送風ファン71と排気ファン72とが協働して定着器50の近傍にX軸方向の空気流が形成されるようになっている。
[制御機構等の構成]
ここで、図1に加えて図3を参照して、画像形成装置1の制御機構について説明する。図3は、このような画像形成装置1の制御機構の一例を、その制御対象とともにブロック図で表したものである。
図2に示したように、この例では画像形成装置1の制御機構として、コントローラ制御部200と、プロセス制御部300と、表示部400とを備えている。表示部400は、画像形成装置1の内部の情報を表示し、ユーザにその情報を視覚的に提供するものであり、本発明の「出力部」の一具体例に対応する。
(コントローラ制御部200)
コントローラ制御部200は、例えばCPU(Central Processing Unit)210,ROM(Read Only Memory)220,RAM(Random Access Memory)230,タイマー240,ホストI/F250および外部I/F260を有している。これらのCPU210,ROM220,RAM230,タイマー240,ホストI/F250および外部I/F260は、内部バス270により互いに接続されている。
CPU210は、ROM220に記憶されている印刷処理プログラムにしたがって、RAM230,タイマー240,ホストI/F250および外部I/F260の動作制御を行うための信号を授受するものである。CPU210は、さらに外部I/F260を介してプロセス制御部300の制御を行うための信号を授受する。なお、CPU210は、本発明の「制御部」に対応する一具体例である。
ROM220は、印刷処理プログラムを記憶するための領域であり、画像形成装置1の電源が切断されたのちであってもデータの保持が可能な不揮発メモリである。ROM220には、例えば媒体PMの情報(銘柄,厚さ,材料種,耐熱性など)や定着器50の温度条件やニップ圧、運転速度などの印刷条件に関する情報などが印刷動作に先立って予め記憶される。なお、ROM220は、本発明の「格納部」に対応する一具体例である。
RAM230は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等の上位装置(外部装置)100から通信回線を介して供給される印刷データ(印刷ジョブ,印刷命令等)を記憶する領域である。RAM230は、画像形成装置1の電源が切断されるとデータが消去される揮発メモリである。また、RAM230は、タイマー240により計測される、各種の制御タイミングに用いられる時間情報を保持する。タイマー240は時刻を経時し、時刻データをCPU210に出力する。
ホストI/F250は、外部装置100とCPU210との間の各種制御信号や印刷データ等の送受信を行うものである。なお、外部装置100は、例えば表示部110と入力部120とを有している。表示部110は、各種アプリケーションソフトにより作成される印刷画像や、ホストI/F250からの指示が表示される表示装置であり、例えば液晶表示装置などからなる。入力部120は、各種アプリケーションソフトにより印刷画像データを作成したり、媒体情報を入力したり、ホストI/F250からの指示に対する応答事項を入力したりするための入力装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイスなどにより構成される。
外部I/F260には、濃度センサ17から出力される濃度データやレジストセンサ37および排出センサ38から出力される出力信号、さらには加熱ローラ温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56から出力される温度データなどが入力される。
(プロセス制御部300)
プロセス制御部300は、例えば高圧制御部310,露光制御部320,モータ制御部330,定着温度制御部340および冷却制御部350を有している。
高圧制御部310は、画像形成ユニット制御部311と転写制御部315とを含んでいる。画像形成ユニット制御部311は、コントローラ制御部200からの制御にしたがって、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4W内の各部材(帯電ローラ43,現像ローラ44,供給ローラ45)に対して印加する高電圧を適正に制御するものである。転写制御部315は、コントローラ制御部200からの制御にしたがって、1次転写ローラ5K,5Y,5M,5C,5Wや2次転写ローラ21に対して印加する電圧をそれぞれ適正に制御するものである。
露光制御部320は、露光装置6K,6Y,6M,6C,6Wの露光量や露光タイミングを制御する。
モータ制御部330は、画像形成装置1内の各モータの動作を制御するものである。具体的には、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4W内の各部材(感光ドラム42,帯電ローラ43,現像ローラ44,供給ローラ45)、ホッピングローラ31,レジストローラ対18,搬送ローラ対19,ロック部10Rなどを駆動するモータの制御を行う。
定着温度制御部340は、加熱ローラ温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56からの検出データに応じて加熱ローラ51におけるヒータ512に対する印加電圧を調節することで、加熱ローラ51の温度制御を行うものである。
冷却制御部350は、冷却部7の送風ファン71および排気ファン72の動作制御を行うものである。なお、冷却制御部350もまた、本発明の「制御部」に対応する一具体例である。
[作用・効果]
(A.画像形成装置1全体の基本動作)
この画像形成装置1では、以下のようにして媒体PMに対してトナー画像が形成される。すなわち、図3に示したように、外部装置100等から通信回線等を介してコントローラ制御部200に対して印刷ジョブが供給されると、コントローラ制御部200はこの印刷ジョブに基づいて、画像形成装置1内の各部材が以下のような動作を行うように、印刷処理を実行する。
具体的には、図1に示したように、まず、用紙カセット2に収納されている媒体PMが、ホッピングローラ31によって最上部から1枚ずつ分離して取り出され、下流のレジストローラ対18へ向けて繰り出される。ホッピングローラ31から繰り出された媒体PMは、レジストローラ対18によってその斜行が修正されたのち、搬送ローラ対19を経てバックアップローラ14と2次転写ローラ21とが中間転写ベルト11を介して対向配置された2次転写部へ搬送される。このようにして搬送された媒体PMの表面には、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wにおいて形成される各トナー像が中間転写ベルト11を介して順次転写される。
画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wでは、それぞれ以下の電子写真プロセスによって各色のトナー像が形成される。詳細には、まず、感光ドラム42の表面(表層部分)が、画像形成ユニット制御部311により電圧が印加される帯電ローラ43によって一様に帯電させられる。次いで、感光ドラム42の表面に向けて露光装置6K,6Y,6M,6C,6Wから照射光が照射されて露光されることで、前述した印刷ジョブにより規定される印刷パターンに応じた静電潜像が、感光ドラム42上に形成される。
一方、画像形成ユニット制御部311により電圧が印加される供給ローラ45と、同じく画像形成ユニット制御部311により電圧が印加される現像ローラ44とが互いに当接しつつ各々所定の周速度にて回転する。この動作により、現像ローラ44の表面に、供給ローラ45からトナーが供給されて担持される。
続いて、現像ローラ44上のトナーは、現像ローラ44に当接しているトナー規制部材(図示せず)との摩擦等により帯電される。ここで、現像ローラ44上のトナー層の厚さは、現像ローラ44に対する印加電圧、供給ローラ45に対する印加電圧、およびトナー規制部材の押し圧力(上記トナー規制部材に対する印加電圧)等により定まる。
また、現像ローラ44は感光ドラム42に当接していることから、現像ローラ44に対して電圧が印加されることにより、感光ドラム42上の静電潜像に対して現像ローラ44に担持されたトナーが付着する。
その後、この感光ドラム42上のトナー(トナー像)は、感光ドラム42と1次転写ローラ5K,5Y,5M,5C,5Wの各々との間の電界によって、中間転写ベルト11に1次転写される。
さらに、中間転写ベルト11に転写されたトナー像は、2次転写部において媒体PM上に2次転写される。なお、2次転写の際、中間転写ベルト11の表面に残留したトナーは、クリーニングブレード15によって掻き取られて除去され、クリーナー容器16に収容される。
このようにして、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wにおいて各色のトナー像が形成され、搬送方向に沿って媒体PM上に順次転写される。詳細には、図1に示したように、各画像形成ユニット4K,4Y,4M,4C,4Wにおいて、対応する各色のトナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナーおよびホワイトトナー)を用いて、各色のトナー像からなる層(画像層)が形成される。
そののち、媒体PM上のトナー像は定着器50によって熱および圧力が付与されることで媒体PMに定着させられる。具体的には、2次転写部から定着器50へ搬送されてきた媒体PMが、例えば定着ベルト511と加圧ローラ52との間に形成されるニップ部に挟まれつつ熱および圧力が付与されることで、上記の定着処理がなされる。
最後に、このようにして定着処理がなされた媒体PMは、排出ローラ36により画像形成装置1の外部へと排出され、スタッカ10Zに蓄積される。以上により、画像形成装置1における画像形成動作が完了となる。
(B.媒体詰まりが生じた際の復旧処理について)
画像形成装置1では、定着器50の内部において媒体PMの走行が停滞した際、すなわち媒体PMが画像形成装置1から排出されずに定着器50の内部における搬送路32等に詰まった状態となった際(いわゆるジャムが発生した際)、以下の手順により復旧処理がなされるようになっている。以下、図4を参照して、画像形成装置1における復旧処理方法について説明する。図4は、画像形成装置1の制御動作の一例を流れ図である。なお、図4において破線で取り囲んだ操作が復旧処理に相当する。
まず、印刷動作の前に、例えば外部装置100の入力部120から媒体PMに関する情報(銘柄,厚さ,材料種,耐熱性など)を入力し、ホストI/F250に送信する(ステップS101)。入力された媒体情報は、ROM220に登録される。また、ROM220には、定着器50の温度条件やニップ圧、運転速度などの印刷条件に関する情報などが記憶される。
次に、印刷動作を実行する(ステップS102)。その際、外部装置100の入力部120から印刷データがコントローラ制御部200に送信され、ROM220に記憶されている印刷処理プログラムにしたがって、CPU210がRAM230,タイマー240,ホストI/F250および外部I/F260の動作制御を行う。また、CPU210は、外部I/F260を介してプロセス制御部300に印刷動作を実行させる。
次に、定着器50でのジャム(媒体PMの走行の停滞)の発生の有無をコントローラ制御部200により判断する(ステップS103)。ここで排出センサ38により定着器50から搬送されるべき媒体PMの通過が一定時間検知できない場合、すなわち定着器50でのジャムが検知された場合(ステップS103Y)、印刷対象の媒体PMが耐熱温度の低いものかどうかの判断を行う(ステップS104)。ステップS104の判断は、ROM220に予め登録された媒体PMの情報に基づいて行われる。コントローラ制御部200は、ステップS104において媒体PMが耐熱温度の低いものであると判断した場合(ステップS104Y)、表示部400に、媒体PMの即時除去の処置が不可である旨を表示する(ステップS105)。ここで、併せてモータ制御部330により、ロック部10Rによるカバー10Cの施錠を行い、カバー10Cを開くことができないようにしてもよい。このようにカバー10Cの施錠を行うことにより、使用者が不適切なタイミングで媒体PMの除去処理を行ってしまう誤操作を防止することができる。さらに、コントローラ制御部200は、冷却制御部350に対し冷却部7における送風ファン71および排気ファン72の稼働を実行させ、媒体PMを冷却させる。
そののち、定着器50の温度が基準温度以下となったかどうかを判断する(ステップS107)。具体的には、例えば加熱ローラ温度センサ55により検知される加熱ローラ51の温度もしくは加圧ローラ温度センサ56により検知される加圧ローラ52の温度、またはそれらの双方の温度が、予め媒体PMの種類ごとに設定された基準温度以下となったかどうかを判断する。
ステップS107において定着器50の温度が基準温度以下となった判断されなかった場合(ステップS107N)、媒体PMの冷却を継続する。ステップS107において定着器50の温度が基準温度以下となった判断された場合(ステップS107Y)、冷却部7を停止させる(ステップS108)。その際、ロック部10Rによる施錠がなされている場合、モータ制御部330によりロック部10Rによる施錠を解除する。そののち、表示部400に、媒体PMの即時除去の処置が可能である旨を表示する(ステップS109)。
そののち、カバー10Cを開けて詰まった媒体PMを除去したのち、カバー10Cを再度閉じることにより、画像形成装置1の復旧処理が完了する(ステップS110)。さらに、全ての印刷業務が終了したと判断された場合(ステップS111Y)、そのまま終了する(エンド)。
(C.画像形成装置1の作用効果)
このように本実施の形態では、排出センサ38が媒体PMの走行の停滞を検知した際、コントローラ制御部200により、定着器50の動作を停止すると共にROM220に格納された媒体情報と定着器50の温度とに基づき、冷却部7を稼働させて定着器50に停滞した媒体PMの冷却を行うようになっている。このため、使用者が停滞した媒体PMを除去しようとする際に、定着器50に起因する熱によりその媒体PMが途切れて定着器50に残留してしまうような事態が回避される。したがって、画像形成装置1によれば、使用者が、定着器50における媒体PMの除去処理を適切なタイミングで行うことができる。よって、媒体詰まりが生じた場合であっても速やかに復旧することができる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。なお、ここでは上記実施の形態における構成要素と実質的に同一のものについては同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
上記実施の形態では、定着器50でのジャムの発生が生じたとコントローラ制御部200が判断すると、冷却部7を稼働して媒体PMを強制的に冷却するようにした(図4のステップS106参照)。これに対し、本変形例は、復旧処理にあたり、媒体PMに対する強制冷却を選択的に行うようにしたものである。以下、図5Aおよび図5Bを参照して詳細に説明する。図5Aおよび図5Bは、本変形例の復旧処理における制御動作を表す流れ図である。
本変形例では、図5Aに示したように、印刷動作の実行に先立って、媒体情報の入力と共にモード選択情報の入力を行う(ステップS201)。具体的には、例えば外部装置100の入力部120から媒体PMに関する情報を入力し、ホストI/F250へ送信する。併せて、通常モードでの復旧処理を行うか、静音モードでの復旧処理を行うかを使用者が選択し、いずれかのモード選択情報を入力部120からホストI/F250へ送信する。入力された媒体情報およびモード選択情報は、ROM220に登録される。
そののち、印刷動作を実行(ステップS202)し、定着器50でのジャムが発生したと判断した場合(ステップS203Y)には印刷対象の媒体PMが耐熱温度の低いものかどうかの判断を行う(ステップS204)。コントローラ制御部200がステップS204において媒体PMが耐熱温度の低いものであると判断した場合(ステップS204Y)、表示部400に、媒体PMの即時除去の処置が不可である旨を表示する(ステップS205)。ここで、併せてモータ制御部330により、ロック部10Rによる施錠を行い、カバー10Cを開くことができないようにしてもよい。
次いで、コントローラ制御部200は、静音モードでの復旧処理が選択されているか否かの判断をROM220に予め登録されたモード選択情報に基づいて行い(ステップS206)、静音モードが選択されている場合(ステップS206Y)には定着器50の温度が基準温度以下となったことが判断されるまで媒体PMの自然冷却を行う(ステップS207)。
一方、ステップS206において、静音モードが選択されていないと判断された場合(ステップS206N)、すなわち通常モードが選択されていると判断された場合には媒体PMの強制冷却を行う。具体的には、図5Bに示したように、コントローラ制御部200は、冷却制御部350に対し冷却部7における送風ファン71および排気ファン72の稼働を実行させ、媒体PMを冷却させる(ステップS211)。そののち、定着器50の温度が基準温度以下となったかどうかを判断する(ステップS212)。ステップS212において定着器50の温度が基準温度以下となった判断された場合(ステップS212Y)、冷却部7を停止させる(ステップS213)。
定着器50の温度が基準温度以下となったことが確認されたら(ステップS207Y,S212Y)、ロック部10Rによる施錠がなされている場合、モータ制御部330によりロック部10Rによる施錠を解除する。そののち、表示部400に、媒体PMの即時除去の処置が可能である旨を表示する(ステップS208)。
最後に、カバー10Cを開けて詰まった媒体PMを除去したのち、カバー10Cを再度閉じることにより、画像形成装置1の復旧処理が完了する(ステップS209)。さらに、全ての印刷業務が終了したと判断された場合(ステップS111Y)、そのまま終了する(エンド)。
このように、本変形例では、復旧処理の運転モードの選択を行い、強制冷却を行うか、自然冷却を行うかが判断されるようにしたので、例えば夜間や静かな環境下において、送風ファン71や排気ファン72などの運転音による煩わしさを排除することができる。なお、本変形例では、印刷動作の実行に先立って、媒体情報の入力と共にモード選択情報の入力を行い、ROM220に記憶させるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば印刷動作中や定着器50等において媒体詰まり(ジャム)が発生した時点など、印刷動作開始後にモード選択情報の入力を行うようにしてもよい。
<3.実験例>
(実験例1)
次に、実験例1−1として、上記実施の形態で説明した画像形成装置1による復旧処理を行い、定着器50の内部における媒体PMの残留物の有無を確認した。その結果を表1に示す。
Figure 2017120294
ここでは、媒体PMとしてポリエチレンを主成分とする耐熱温度90℃の低融点媒体を用い、冷却部7により強制冷却を行うようにした。また、加熱ローラ温度センサ55で検知される温度が150℃となるように定着器50の温度制御をおこなった。ここでは媒体PMの冷却を連続して120秒間実施したのち、直ちにカバー10Cを開けて媒体PMの除去処理をおこなったところ、定着器50の内部において媒体PMが途切れるなどして残留することはなかった。なお、その時の加熱ローラ51の温度は70℃であった。
(実験例2)
次に、実験例2として、冷却部7により強制冷却を行わずに1200秒間に亘る自然冷却を行うようにしたことを除き、他は上記実験例1と同様の条件で復旧処理を行い、定着器50の内部における媒体PMの残留物の有無を確認した。その結果についても表1に示す。実験例2においても、定着器50の内部において媒体PMが途切れるなどして残留することはなかった。なお、その時の加熱ローラ51の温度は実験例1と同様に70℃であった。
(実験例3)
次に、実験例3として、媒体PMとして普通紙を用いると共に冷却部7による強制冷却を行わずにジャム発生直後(約10秒後)に媒体PMの除去処理を行うようにしたことを除き、他は上記実験例1と同様の条件で復旧処理を行い、定着器50の内部における媒体PMの残留物の有無を確認した。その結果についても表1に示す。実験例3においても、定着器50の内部において媒体PMが途切れるなどして残留することはなかった。なお、その時の加熱ローラ51の温度は135℃であった。
(実験例4)
次に、実験例4として、冷却部7による強制冷却を行わずにジャム発生直後(約10秒後)に媒体PMの除去処理を行うようにしたことを除き、他は上記実験例1と同様の条件で復旧処理を行い、定着器50の内部における媒体PMの残留物の有無を確認した。その結果についても表1に示す。実験例4では、定着器50の内部において媒体PMが途切れてしまい、加熱ローラ51と加圧ローラ52との間に媒体PMの残留物が発生した。なお、その時の加熱ローラ51の温度は135℃であった。
以上の実験例1〜4の結果から、本発明のように媒体PMの耐熱特性(融点など)に応じて強制冷却の実施や適切な冷却時間の確保を行うことで、定着器50の内部での媒体PMの残留物発生を抑止できることが確認できた。
<4.その他の変形例>
以上、実施の形態、変形例および実験例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態等ではカラー画像を形成する画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば黒色のトナー像のみを転写してモノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、上記実施の形態等では、2次転写方式の画像形成装置について説明したが、本発明は直接転写方式にも適用されうる。
また、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、上記実施の形態等では、出力部として表示部400を例示し、外部I/F260からの制御信号に基づき、媒体PMの除去処理が可能である旨を表示部400に表示するようにしたが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、色の異なるランプをそれぞれ状況に応じて点灯させることにより、媒体PMの除去処理が可能であるか不可であるかを使用者が視覚的に認識できるようにしてもよい。また、そのような視覚的な伝達方法に限定されず、例えば音声案内や警報音により、媒体PMの除去処理が可能であるか不可であるかを使用者の聴覚に認識させるようにしてもよい。
また、定着器50の温度制御は加熱ローラ温度センサ55からの検知信号のみに基づいて行う場合に限定されず、加圧ローラ温度センサ56からの検知信号のみに基づいて行うようにしてもよい。あるいは、両者に基づいて行うようにしてもよい。さらに、他のデバイスからの温度情報をも加味するようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、画像形成装置1とは別体の外部装置100から媒体情報等を入力するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば表示部400をタッチパネルにより構成し、媒体情報を入力したり、ホストI/F250からの指示に対する応答事項を入力したりするための入力装置としても機能させてもよい。また、表示部400とは別の構成要素として、使用者が各種情報を入力する入力部を画像形成装置1に別途設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態等では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
1…画像形成装置、2…用紙カセット、3…記録媒体、31…ホッピングローラ、32…搬送路、33…搬送セパレータ、34…再搬送路、35A〜35C…再搬送ローラ、36…排出ローラ、37…レジストセンサ、38…排出センサ、4K,4Y,4M,4C,4W…画像形成ユニット、41…トナーカートリッジ、42…感光ドラム、43…帯電ローラ、44…現像ローラ、45…供給ローラ、5K,5Y,5M,5C,5W…1次転写ローラ、6K,6Y,6M,6C,6W…露光装置、7…冷却部、71…送風ファン、72…排気ファン、10…筐体、10C…カバー、10K…開口、10R…ロック部、11…中間転写ベルト、12…駆動ローラ、13…従動ローラ、14…バックアップローラ、15…クリーニングブレード、16…クリーナー容器、17…濃度センサ、18…レジストローラ対、19…搬送ローラ対、21…2次転写ローラ、50…定着器、51…加熱ローラ、511…定着ベルト、512…ヒータ、52…加圧ローラ、55…加熱ローラ温度センサ、56…加圧ローラ温度センサ、100…外部装置、110…表示部、120…入力部、200…コントローラ制御部、210…CPU、220…ROM、230…RAM、240…タイマー、250…ホストI/F、260…外部I/F、270…内部バス、300…プロセス制御部、310…高圧制御部、311…画像形成ユニット制御部、315…転写制御部、320…露光制御部、330…モータ制御部、340…定着温度制御部、350…冷却制御部、400…表示部、PM…媒体。

Claims (6)

  1. 媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、
    前記媒体に関する媒体情報を格納する格納部と、
    前記媒体を走行させつつ前記現像剤像を加熱することにより前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着部と、
    前記定着部における前記媒体の走行の停滞を検知する第1の検知部と、
    前記定着部の温度を検知する第2の検知部と、
    冷却部と、
    前記第1の検知部が前記媒体の走行の停滞を検知した際、前記定着部の動作を停止し、前記媒体情報と前記定着部の温度とに基づき、前記冷却部を稼働させて前記定着部に停滞した前記媒体の冷却を行う制御部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記冷却部は、送風ファンと排気ファンとを有し、
    前記送風ファンおよび前記排気ファンは、前記媒体の走行方向と直交する幅方向において前記定着部を挟んで対向するように配置されている
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 出力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記媒体の除去処理が可能であると判断した際に前記出力部へ制御信号を送信し、
    前記出力部は、前記制御信号に基づき、前記媒体の除去処理が可能である旨の出力を行う
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記定着部が前記媒体情報に基づく基準温度以下となった際に前記制御信号を前記出力部に送信する
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記媒体情報が入力される入力部をさらに備えた
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部を収容すると共に前記定着部と対応する位置に開口が形成された筐体と、前記開口を覆うように開閉可能に設けられたカバーと、前記カバーのロックを行うロック部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記媒体の除去処理が可能ではないと判断した際に前記ロック部により前記カバーの施錠を行い、
    前記媒体の除去処理が可能であると判断した際に前記ロック部による前記カバーの前記施錠を解除する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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