JP2015114610A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成時におけるトルク発生部の動作異常を検出でき、光沢むらのない高品質の画像を形成できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、用紙の裏面側に配置され、定着面側部材に圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、裏面側支持部材を所定の周速で回転させるための駆動部と、を備え、裏面側支持部材が定着面側部材に圧接された状態で回転することにより、定着面側部材が追従して回転し、定着ニップを通過する用紙にトナー像を定着させる。また、定着面側部材に回転を妨げる方向の制動力を付与するトルク発生部と、裏面側支持部材に所定のトルクが発生するようにトルク発生部を制御する制動力制御部と、通紙時に駆動部に供給される駆動電流に基づいてトルク発生部の動作異常を検出する動作異常検出部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、定着装置を備える電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
定着装置は、用紙の画像形成面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部、及び加熱源等を備える。定着面側部材に対して裏面側支持部材が押圧されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。
近年、トナー粒子中にワックスを多量に含有させたワックス含有トナー(オイルレストナーとも呼ばれる)が開発されている。ワックス含有トナーを用いる場合、定着時にトナー表面に染み出すワックスが離型材として働くことにより、用紙と定着面側部材との剥離性が確保される。しかし、トナーから染み出したワックスが定着面側部材に付着すると、このワックスが次の用紙に転写されて、画像に光沢むらが生じる虞がある。
本出願人は、定着面側部材の周速(表面速度)を裏面側支持部材の周速よりも遅くして、用紙上で定着面側部材をスリップさせることにより、光沢むらを防止する技術を提案している。具体的には、裏面側支持部材の回転に追従して定着面側部材を回転させるとともに、トルク発生部により定着面側部材の回転を制動する方向にトルク(制動力)を発生させることにより、定着面側部材をスリップさせる。トルク発生部は、定着面側部材の回転を制動する方向にトルクを発生する第1のモーター(ブレーキモーター)と、定着面側部材の回転方向にトルクを発生する第2のモーター(アシストモーター)とを組み合わせることにより、発生するトルクを制御可能となっている。以下において、定着面側部材の回転を制動する方向を「ブレーキ方向」、逆方向を「アシスト方向」、ブレーキ方向のトルクを「ブレーキ力」、アシスト方向のトルクを「アシスト力」と称する。
なお、回転体に生じるトルクを制御する技術としては、例えば特許文献1がある。特許文献1では、電気粘性流体で構成されたブレーキ手段が、回転体に生じる負荷変動に応じて制御される。
特開2006−58758号公報
上述したトルク発生部において、第1のモーター又は第2のモーターに動作異常が生じると、適切な制動力が発生しなくなり、その結果、定着面側部材が適切にスリップせず、光沢むらの発生を防止できなくなる。そのため、トルク発生部における異常を検知する手段が要求される。通常、モーターの動作異常は、モーターが回転しているか否かによって判断することができるが、トルク発生部に用いられる第1のモーター及び第2のモーターは、画像形成時には裏面側支持部材の回転に追従して回転しているため、モーターの回転に基づいて動作異常を検知することはできない。
本発明の目的は、画像形成時におけるトルク発生部の動作異常を検出でき、光沢むらのない高品質の画像を形成できる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記用紙の裏面側に配置され、前記定着面側部材に圧接されることにより、前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記裏面側支持部材を所定の周速で回転させるための駆動部と、を備え、
前記裏面側支持部材が前記定着面側部材に圧接された状態で回転することにより、前記定着面側部材が追従して回転し、前記定着ニップを通過する用紙にトナー像を定着させる画像形成装置であって、
前記定着面側部材に回転を妨げる方向の制動力を付与するトルク発生部と、
前記裏面側支持部材に所定のトルクが発生するように前記トルク発生部を制御する制動力制御部と、
通紙時に前記駆動部に供給される駆動電流に基づいて前記トルク発生部の動作異常を検出する動作異常検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トルク発生部を構成するモーターの回転状態ではなく、裏面側支持部材用の駆動部に供給される駆動電流に基づいてトルク発生部の動作異常を検出するので、トルク発生部における動作異常を確実に検出することができる。したがって、トルク発生部の動作異常に起因して画像に光沢むらが生じるのを確実に防止することができ、高品質の画像を形成することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 定着部の一例を示す図である。 トルク発生部によって定着ローラーに付与される制動力を示す図である。 実施の形態に係る動作異常検出処理の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る動作異常検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図2は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
図1、2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102又は記憶部72から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。記憶部72には、例えば各ブロックの動作を制御する際に参照されるルックアップテーブルLUTが格納される。
また、制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)による画像データ(入力画像データ)を受信し、これに基づいて用紙に画像を形成させる。通信部71は、例えばNIC(Network Interface Card)、MODEM(MOdulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを有する。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
ユーザーは、操作表示部20を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、片面/両面設定、用紙設定、及び揺動量調整などの画像形成に関する設定を行うことができる。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う(画像濃度制御)。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備える。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置414は、コロナ放電によって感光ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成される。露光装置411は、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(トナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム413の表面と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム413の表面の露光された部分に移動し、付着する。
ここでは、現像装置412に収容されるトナーとして、トナー粒子内に多量のワックスを含有させたワックス含有トナーを用いる。このトナーに含まれるワックスの融点は通常110℃以下程度と低い。ワックスには、例えば、パラフィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス、これらの変性物(例えば、酸化物やグラフと処理物)、高級脂肪酸、及びその金属塩、アミドワックス、エステル系ワックス等の公知のワックスを適用できる。特に、高級脂肪酸エステルワックスが好適である。
ドラムクリーニング装置415は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい(以下「駆動ローラー423A」)。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー423B(以下「バックアップローラー423B」)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット42において、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部61、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部62、及び定着面側部材を加熱する加熱源63等を備える。
上側定着部61がベルト加熱方式である場合(図2参照)は定着ベルトが定着面側部材となり、ローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となる。また、下側定着部62がローラー加圧方式である場合(図2参照)は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙は、定着ニップを通過する際に加熱、加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着する。また、定着部60は、定着面側部材又は裏面側支持部材に対して送風を行い、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離する分離エアー送風部を備えていてもよい。定着部60の詳細については後述する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、及び第2の搬送部54等を備える。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット511〜513には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された紙種ごとに収容される。
第1の搬送部53は、中間搬送ローラー部531、ループローラー部532、及びレジストローラー部533を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部53は、給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙を画像形成部40(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部54は、複数の搬送ローラー部が配置されたスイッチバック経路541及び裏面用搬送路542を備える。第2の搬送部54は、用紙をスイッチバック経路541に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路542に搬送することにより用紙を反転させ、第1の搬送部53(ループローラー部532の上流)に供給する。
給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙は、第1の搬送部53によって画像形成部40に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙の一方の面(定着面)に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。また、用紙の両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成された用紙は第2の搬送部54に送出され、反転された後に裏面に画像が形成される。
以下に、定着部60の構成について詳細に説明する。図3は、定着部60の一例を示す図である。図3に示す定着部60は、ベルト加熱方式の上側定着部61、ローラー加圧方式の下側定着部62、加熱源63、及びトルク発生部64等を備える。
上側定着部61は、定着ローラー611、加熱ローラー612、支持ローラー613、及びこれらに張架される無端状の定着ベルト614を有する。ここでは、加熱ローラー612の内部にハロゲンランプ等の加熱源63が内蔵される。なお、加熱源63として、電磁誘導加熱方式のものを適用してもよい。
定着ローラー611は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層が形成された構成を有する。弾性層の外周面には、フッ素系樹脂からなる表面離型層が形成されていてもよい。
定着ローラー611には、定着ローラー611の回転を制動するためのトルク発生部64が接続される。トルク発生部64は、第1のモーターM1、第2のモーターM2、第1のモーターM1及び第2のモーターM2の動力を個別に定着ローラー611に伝達する動力伝達機構(ギア機構)641を備える。第1のモーターM1及び第2のモーターM2の駆動制御は制御部100によって行われる。
定着ベルト614は、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材に、シリコーンゴム等からなる弾性層と、フッ素系樹脂からなる表面離型層が順に積層された構成を有する。フッ素系樹脂としては、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(ヘキサフルオロプロピレン共重合体)のいずれかを含有する材料を適用できる。これにより、トナー樹脂やトナー粒子に含まれるワックスに対する定着ベルト614の表面離型性が向上し、定着時にトナーが定着ベルト614の表面から分離しやすくなる。
下側定着部62は、裏面側支持部材となる加圧ローラー621を有する。加圧ローラー621は、定着ローラー611と同様の構成を有する。
加圧ローラー621には、動力伝達機構(図示略)を介して圧接離間部65(図2参照)が接続される。圧接離間部65は、加圧ローラー621を定着ローラー611に対して付勢する付勢手段(図示略)を有し、定着ベルト614(定着面側部材)に対する加圧ローラー621の状態を、圧接状態又は離間状態に切り替える。
また、加圧ローラー621には、加圧ローラー621を回転駆動するための駆動モーターM3が接続される。圧接離間部65の駆動制御及び駆動モーターM3の駆動制御は、制御部100によって行われる。駆動モーターM3の駆動電流は、加圧ローラー621の周速が一定となるように制御される。
なお、下側定着部62は、圧接時の定着ベルト614の温度低下を抑える(定着ベルト614からの放熱を抑制する)ために、加圧ローラー621を加熱するための加熱源を備えていてもよい。また、加圧ローラー621の温度が高くなりすぎると画質が低下するので、加圧ローラー621を冷却するための下側冷却部(例えば冷却ファン)を備えていてもよい。
加圧ローラー621は、圧接離間部65により定着ベルト614を介して定着ローラー611に押圧される。これにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙は、定着ニップを通過する際に加圧されるとともに、定着ベルト614に接触して定着温度(例えば160〜200℃)で加熱される。これにより、用紙にトナー像が定着する。
また、定着ローラー611は、定着ベルト614とともに加圧ローラー621の回転に追従して回転する。すなわち、トルク発生部64が動作しない場合は、定着ローラー611、定着ベルト614、及び加圧ローラー621の周速は同じとなる。本実施の形態では、トルク発生部64が、定着ベルト614の回転を妨げる方向に制動力を発生させることにより、定着ベルト614の周速が加圧ローラー621の周速よりも遅くなる。定着ベルト614が用紙上でスリップすることとなり、これにより、画像に光沢むらが発生するのを防止できる。
トルク発生部64の動作を具体的に説明すると、第1のモーターM1は、無給電状態とされ、通常の駆動が停止されることにより、定着ローラー611の回転時に発電機として機能する。第1のモーターM1は、発電機として動作するときの回転抵抗によって、定着ローラー611に回転方向とは逆向きのブレーキ方向のトルク(ブレーキ力)F1を付与する。一方、第2のモーターM2は、制御部100によって駆動され、定着ローラー611に回転方向と同じ向きのアシスト方向のトルク(アシスト力)F2を付与する。
また、第1のモーターM1及び第2のモーターM2はそれぞれ、自身の回転状態を示す動作信号を制御部100に出力する。第1のモーターM1はブレーキ部として動作する場合には通常の駆動が停止されるが、加圧ローラー621の回転に追従する定着ローラー611の回転によってモーターは回転するため、回転状態であることを示す動作信号が出力されることになる。
図4は、トルク発生部64によって定着ローラー611に付与される制動力を示す図である。図4に示すように、第1のモーターM1によって付与されるブレーキ力F1は一定である(図4では−0.1N・m)。第2のモーターM2によって付与されるアシスト力F2は、PWM(Pulse Width Modulation)制御により可変となっており、その大きさは加圧ローラー621に発生するトルクに基づいて制御される(図4では0〜0.08N・m)。このように、アシスト力F2は、ブレーキ力F1の範囲内の値(すなわちブレーキ力F1の絶対値よりも小さい値)とされる。
ブレーキ力F1とアシスト力を合算したトルク(=F1+F2)が、定着ローラー611に働く制動力Fとなる。この制動力Fによって、定着ローラー611の周速(定着ベルト614の周速)が加圧ローラー621の周速に対して、0.3〜0.8%遅くなり、定着ベルト614が用紙S上でスリップする。
定着ローラー611に制動力Fが働くと、周速差によって定着ベルト614と加圧ローラー621との間に摩擦力が発生するため、加圧ローラー621にトルクが発生する。光沢むらの発生を防止するためには、加圧ローラー621に発生するトルクを所定の範囲に保持し、スリップ量を安定させる必要がある。
そのため、制御部100は、加圧ローラー621に発生するトルクが目標とするトルク(以下「目標トルク」)よりも大きい場合には、アシスト力F2が大きくなるように第2のモーターの駆動制御を行う。これにより、制動力Fが小さくなるので、加圧ローラー621に発生するトルクは小さくなり、目標トルクに近づく。
逆に、制御部100は、加圧ローラー621に発生するトルクが目標トルクよりも小さい場合には、アシスト力F2が小さくなるように第2のモーターM2の駆動制御を行う。これにより、制動力Fが大きくなるので、加圧ローラー621に発生するトルクは大きくなり、目標トルクに近づく。
駆動モーターM3の駆動電流は、加圧ローラー621の周速が一定となるように制御されるので、この駆動電流に基づいて加圧ローラー621に発生するトルクを検出することができる。つまり、駆動電流が大きい場合は加圧ローラー621に発生しているトルクが大きく、駆動電流が小さい場合は加圧ローラー621に発生しているトルクが小さいことになる。例えば、記憶部72に、駆動モーターM3への駆動電流と、駆動モーターM3の回転トルクとの相関を示すデータを格納しておくことにより、駆動モーターM3に供給する駆動電流から加圧ローラー621に発生するトルクを容易に検出することができる。
このように、画像形成装置1は、トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着ベルト614(定着面側部材)と、用紙の裏面側に配置され、定着ベルト614に圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する加圧ローラー621(裏面側支持部材)と、加圧ローラー621を所定の周速で回転させるための駆動モーターM3(駆動部)と、を備え、加圧ローラー621が定着ベルト614に圧接された状態で回転することにより、定着ベルト614が追従して回転し、定着ニップを通過する用紙にトナー像を定着させる。
また、画像形成装置1は、定着ベルト614に回転を妨げる方向(ブレーキ方向)の制動力を付与するトルク発生部64と、加圧ローラー621に所定のトルク(目標トルク)が発生するようにトルク発生部64を制御する制御部100(制動力制御部)と、を備える。
具体的には、トルク発生部64は、定着ベルト614(定着面側部材)に対して回転を妨げる方向のブレーキ力F1(第1のトルク)を付与するブレーキ部として動作する第1のモーターM1と、定着ベルト614に対して回転を補助する方向のアシスト力F2(第2のトルク)を付与するアシスト部として動作する第2のモーターM2と、を有し、制御部100(制動力制御部)は、第2のモーターM2によるアシスト力F2を調整することにより、制動力Fを制御する。
なお、制動力制御部としての制御部100は、第1のモーターM1によるブレーキ力F1を調整することにより、又は第1のモーターM1によるブレーキ力F1及び第2のモーターM2によるアシスト力F2の両方を制御することにより、制動力Fを制御してもよい。
さらに、本実施の形態では、駆動モーターM3の駆動電流を利用して、トルク発生部64、すなわち第1のモーターM1又は第2のモーターM2の動作異常を検出する。なお、駆動モーターM3の駆動電流を利用することにより、アシスト部として動作する第2のモーターM2における動作異常を検出することもできるが、ここでは、ブレーキ部として動作する第1のモーターM1における動作異常を検出する場合について説明する。第1のモーターM1は、発電機として動作するときの回転抵抗によって発熱するため、第2のモーターM2よりも動作異常が発生しやすいためである。
図5は、実施の形態に係る動作異常検出処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す動作異常検出処理は、例えば、画像形成が開始されることに伴い、CPU101がROM102に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
ここでは、基準となる駆動モーターM3の駆動電流Ib(以下「基準電流Ib」)と実際の駆動電流との差が、2.0Aよりも大きくなった場合に、トルク発生部64(第1のモーターM1)の動作異常とする。また、基準電流Ibの初期値は予め設定されるものとする。例えば、加圧ローラー621に目標トルクが発生しているときの駆動電流が4.0Aである場合、これが基準電流Ibの初期値として設定される。
図5に示すように、まず、ステップS101において、制御部100は、定着ニップへの通紙が開始されたか否かを判定する。そして、制御部100が、定着ニップへの通紙が開始されたと判定した場合に、処理はステップS102に移行する。
ステップS102において、制御部100は、駆動モーターM3に供給している駆動電流を取得する。加圧ローラー621に発生しているトルクが大きい程、駆動電流は大きくなる。なお、第2のモーターM2においては、加圧ローラー621に発生しているトルクが目標トルクとなるように、すなわち駆動モーターM3に供給する駆動電流が4.0Aとなるように、アシスト力(第2のモーターM2の駆動電流)が制御されることとなる。
ステップS103において、制御部100は、定着ニップにおける通紙が完了したか否かを判定する。そして、制御部100が、定着ニップにおける通紙が完了したと判定した場合、処理はステップS104に移行する。一方、制御部100が、定着ニップにおける通紙が完了していないと判定した場合は、処理はステップS102に移行し、駆動モーターM3に供給している駆動電流を再取得する。駆動モーターM3に供給している駆動電流に応じて第2のモーターM2によるアシスト力が変化するので、再取得される駆動電流も経時変化する。
定着ニップへの通紙が開始されたか否か(ステップS101)、及び、定着ニップにおける通紙が完了したか否か(ステップS103)は、レジストローラー部533を用紙が通過してからの時間によって判断することができる。例えば、レジストローラー部533から定着ニップ入口までの搬送距離が300mm、定着ニップ幅(定着ニップの入口から出口)が30mm、用紙搬送速度が300mm/secで、A4サイズの用紙(用紙搬送方向の用紙長が210mm)が用いられる場合、レジストローラー部533を通過してから1sec(=300[mm]/300[mm/sec])後に定着ニップへの通紙が開始されることになる。また、レジストローラー部533を通過してから1.8sec(=(300[mm]+30[mm]+210[mm])/300[mm/sec])後に定着ニップにおける通紙が完了する。したがって、レジストローラー部533を通過してから1〜1.8secの期間が通紙中となり、この間、駆動モーターM3に供給する駆動電流が所定の間隔(例えば10msec間隔)で取得される。
ステップS104において、制御部100は、駆動モーターM3に供給した駆動電流の平均値Ia(以下「平均電流Ia」)を算出する。
ステップS105において、制御部100は、基準電流Ib(初期値:4.0A)と平均電流Iaの差が2.0Aよりも大きいか否かを判定する。そして、制御部100が、基準電流Ibと平均電流Iaの差が2.0Aよりも大きいと判定した場合、処理はステップS108に移行する。一方、基準電流Ibと平均電流Iaの差が2.0A以下であると判定した場合には、処理はステップS106に移行する。
基準電流Ibと平均電流Iaの差が2.0A以下である場合、トルク発生部64は正常に動作していることになる。この場合、ステップS106において、制御部100は、現在の平均電流Iaを基準電流Ibとして設定する。次用紙の通紙時のモーターの動作異常は、新たに設定された基準電流Ibとの比較によって判定されることとなる。
一方、基準電流Ibと平均電流Iaの差が2.0Aよりも大きい場合、加圧ローラー621に過大なトルクが発生しており、トルク発生部64(第1のモーターM1)は正常に動作していないことになる。この場合、ステップS108において、制御部100は、以降の用紙への画像形成処理を中止する。なお、現在画像形成中の用紙はそのまま排紙される。
この場合、トルク発生部64に動作異常が発生している旨を表示部21に表示させてエラー報知を行い、サービスマンによる修復作業を促すのが好ましい。また、排紙された用紙には異常画像が含まれるので、この旨を表示部21に表示させるのが好ましい。
ステップS107において、制御部100は、一連の画像形成処理が終了したか否かを判定する。一連の画像形成処理とは、画像形成を指示する信号(例えば印刷ジョブ)により設定された枚数だけ画像形成を行う処理である。そして、制御部100が、一連の画像形成処理が終了したと判定した場合、動作異常検出処理は終了となり、一連の画像形成処理が終了していないと判定した場合には、ステップS101以降の処理が繰り返される。
このように、画像形成装置1において、動作異常検出部としての制御部100は、平均電流Ia(通紙時に駆動モーターM3(駆動部)に供給される駆動電流)に基づいてトルク発生部64の動作異常を検出する。
トルク発生部64を構成する第1のモーターM1及び第2のモーターM2の回転状態ではなく、駆動モーターM3に供給される駆動電流に基づいてトルク発生部64の動作異常を検出するので、トルク発生部64における動作異常を確実に検出することができる。したがって、トルク発生部64の動作異常に起因して画像に光沢むらが生じるのを確実に防止することができ、高品質の画像を形成することができる。
[変形例]
ところで、加圧ローラー621における目標トルクは、用紙の紙種に応じて設定される。そのため、画像形成に用いられる用紙の紙種が変更となった場合に、適切に紙種の変更処理が行われなければ、トルク発生部64の動作異常を誤検出する虞がある。
すなわち、上述したように、基準電流Ibと平均電流Iaの差が2.0Aよりも大きい場合(図5のステップS105で“YES”)、加圧ローラー621に過大なトルクが発生しており、トルク発生部64(第1のモーターM1)は正常に動作していないと判断できるが、ユーザーの設定ミスにより、実際に用いられている用紙の紙種と設定された用紙の紙種が異なる場合には、誤検出となっている可能性もある。例えば、設定されている用紙が厚紙である場合に、薄紙が通紙されると、加圧ローラー621に発生するトルクは小さくなる(平均電流Iaが小さくなる)ため、基準電流Ibと平均電流Iaの差が大きくなり、誤検知となってしまう。
そこで、変形例では、トルク発生部64の動作異常が認められた場合に(図6のステップS205で“YES”)、即座に画像形成を中止するのではなく、トルク発生部64の動作異常を確認するための処理を行う(ステップS208〜S213)。
図6は、変形例に係る動作異常検出処理の一例を示すフローチャートである。図6のステップS201〜S207の処理は、図5のステップS101〜S107の処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS208において、制御部100は、以降の用紙への画像形成処理を一旦停止する。なお、現在画像形成中の用紙はそのまま排紙される。
ステップS209において、制御部100は、アシスト部として動作していた第2のモーターM2の駆動を停止させるとともに、圧接離間部65を動作させて定着ベルト614から加圧ローラー621を離間させる。
ステップS210において、制御部100は、ブレーキ部として動作していた第1のモーターM1への給電を開始し、第1のモーターM1を駆動させる。
ステップS211において、制御部100は、第1のモーターM1から出力される動作信号が非回転状態を示す異常信号であるか否かを判定する。そして、制御部100が、第1のモーターM1から出力された動作信号は異常信号であると判定した場合、処理はステップS213に移行する。一方、制御部100が、第1のモーターM1から出力された動作信号は異常信号でないと判定した場合、処理はステップS212に移行する。
第1のモーターM1から出力された動作信号が異常信号でない場合(ステップS211で”NO”)、第1のモーターM1の動作は正常であるので、ステップS212において、制御部100は、停止していた画像形成処理を再開させる。ただし、ユーザーの設定ミス等により紙種等が誤設定されていることが考えられるので、その旨を表示部21に報知し、誤設定が解消された上で、画像形成処理が再開されるようにするのが好ましい。
第1のモーターM1から出力された動作信号が異常信号である場合(ステップS211で“YES”)、実際に第1のモーターM1が故障していることになるので、ステップS213において、制御部100は、画像形成処理を中止する。この場合、トルク発生部64に動作異常が発生している旨を表示部21に表示させてエラー報知を行い、サービスマンによる修復作業を促すのが好ましい。
なお、画像形成処理を再開するか否かに関わらず、排紙された用紙には異常画像が含まれるので、この旨を表示部21に表示させるのが好ましい。
このように、画像形成装置1において、動作異常検出部としての制御部100は、トルク発生部64の動作異常を検出した場合に、定着ベルト614(定着面側部材)と加圧ローラー621(裏面側支持部材)を離間状態として第1のモーターM1を動作させ、この第1のモーターM1の回転状態に基づいてトルク発生部64の動作異常を確定する。
これにより、トルク発生部64においてブレーキ部として動作する第1のモーターM1が実際に故障しているか否かを確認できるので、ユーザーの誤設定等に起因する誤検出を防止できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態において、第1のモーターM1をアシスト部として動作可能とし、第2のモーターM2をブレーキ部として動作可能として、第1のモーターM1の動作と第2のモーターの動作を所定のタイミング(例えば所定枚数の通紙後)で切り替えるようにしてもよい。この場合、ブレーキ部として動作するときの回転抵抗による発熱を分散させることができるので、発熱によるモーターの劣化を抑制することができる。
また例えば、実施の形態では、トルク発生部64が第1のモーターM1及び第2のモーターM2をそれぞれ1つずつ有するものとして説明したが、第1のモーターM1及び第2のモーターM2をそれぞれ複数のモーターで構成してもよい。
さらに、本発明は、上側定着部61がローラー加熱方式である場合、すなわち定着ローラー611が定着面側部材となる場合にも適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
61 上側定着部
611 定着ローラー
612 加熱ローラー
613 支持ローラー
614 定着ベルト(定着面側部材)
62 下側定着部
621 加圧ローラー(裏面側支持部材)
63 加熱源
64 トルク発生部
65 圧接離間部
M1 第1のモーター(ブレーキ部)
M2 第2のモーター(アシスト部)
M3 駆動モーター(駆動部)
100 制御部(制動力制御部、動作異常検出部)

Claims (5)

  1. トナー像が形成された用紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記用紙の裏面側に配置され、前記定着面側部材に圧接されることにより、前記用紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記裏面側支持部材を所定の周速で回転させるための駆動部と、を備え、
    前記裏面側支持部材が前記定着面側部材に圧接された状態で回転することにより、前記定着面側部材が追従して回転し、前記定着ニップを通過する用紙にトナー像を定着させる画像形成装置であって、
    前記定着面側部材に回転を妨げる方向の制動力を付与するトルク発生部と、
    前記裏面側支持部材に所定のトルクが発生するように前記トルク発生部を制御する制動力制御部と、
    通紙時に前記駆動部に供給される駆動電流に基づいて前記トルク発生部の動作異常を検出する動作異常検出部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トルク発生部は、前記定着面側部材に回転を妨げる方向の第1のトルクを付与するブレーキ部として動作する第1のモーターと、前記定着面側部材に回転を補助する方向の第2のトルクを付与するアシスト部として動作する第2のモーターと、を有し、
    前記制動力制御部は、前記第1のモーターによる第1のトルク又は前記第2のモーターによる第2のトルクを調整することにより、前記制動力を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記動作異常検出部は、通紙時に前記駆動部に供給される駆動電流が、前の用紙を通紙したときの駆動電流よりも所定値以上下回る場合に、前記第1のモーターで動作異常が発生していると判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記動作異常検出部は、前記トルク発生部の動作異常を検出した場合に、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材を離間状態として前記第1のモーターを動作させ、前記第1のモーターの回転状態に基づいて、前記トルク発生部の動作異常を確定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1のモーターは、前記アシスト部として動作可能に構成され、
    前記第2のモーターは、前記ブレーキ部として動作可能に構成され、
    前記制動力制御部は、前記第1のモーターと前記第2のモーターの動作を所定のタイミングで切り替えることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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