JP2011039225A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトを押圧部材により定着ローラに押圧するベルト定着方式の定着装置においては、つらら状の定着むらを防止するために、前記押圧部材とともに定着ベルトを定着ローラに押圧する分離ローラと、前記押圧部材とを接近させる必要があるが、接近しすぎると、定着ベルトをの駆動手段にかかる負荷トルクが増大するという問題がある。このような問題を解決し、つらら状の定着むらを起こすことなく安定して作動する定着装置を提供する。
【解決手段】定着ベルトの駆動手段に係る負荷トルクを検知し、検知結果に基づいて押圧部材と分離ローラとの位置関係を変更するか又は変更を表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置に関し、特に、該画像形成装置における定着装置の改良に関する。
定着部材と定着ベルトとで記録材を挟持搬送し、トナー像を定着するベルト定着方式の定着装置が開発され実用化されている。
ベルト定着方式の定着装置は、トナー像を加熱する定着ニップを長くすることが可能であることから、次のような利点がある。
(1)高速化が可能である。
(2)加熱ローラ等の定着部材に小径の物を用いることが可能となり、定着部材の熱容量を小さくすることが可能となることから、ウォームアップ時間を短縮することができる。
(3)画像を形成するトナーの量が多いカラー画像の定着に適している。
ベルト定着方式の定着装置として、定着ベルトを定着部材に押圧する押圧部材を用いるとともに、押圧部材の下流に、記録材を定着部材から分離する分離ローラを配置したものが特許文献1〜3に開示されている。特許文献3では、定着ベルトと押圧部材とに間の摺動抵抗を低くするために、定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗布することが開示されている。
特開平11−45018号公報 特開2007−79036号公報 特開2007−199285号公報
定着ベルトを定着部材に押圧する押圧部材と該押圧部材の下流に記録材を分離する分離ローラを配置した定着装置においては、次のような問題がある。
押圧部材と分離ローラとは、定着ベルトを定着部材に押圧するが、押圧部材と分離ローラとの間においては、定着ベルトを押圧するものが存在しない。したがって、押圧部材と分離ローラとの間の定着ニップにおいては、記録材は、定着ベルトの張力のみにより、定着部材に押圧される。
その結果、押圧部材と分離ローラとの間において記録材を押圧する圧力は、弱くなるか又は圧力がなくなる。
その結果、押圧部材から分離ローラまでの定着ニップにおける記録材に加わる圧力に、搬送方向だけでなく、搬送方向に直角な幅方向にも不均一が生ずる。この圧力の不均一により定着むらが発生する場合がある。即ち、記録材の搬送方向に伸びるつらら状の光沢むらが画像面に形成されて画質を低下させる。
このような画質の低下を防止するために検討した結果、押圧部材と分離ローラ間における圧力の低い区間の長さ短くすることにより、画質低下を防止することができることが判明した。
しかしながら、押圧部材と分離ローラとが接近しすぎると、定着部材である定着ローラや分離ローラの回転トルクが増大するという新たな問題が生ずることが判明した。回転トルクの増大が著しいときは、作動不良となる場合もあった。押圧部材と分離ローラとの接近しすぎによる前記回転トルクの増大は、押圧部材と分離ローラとが接触することにより、押圧部材の構成部品である摺動部材が摩耗して発生する摩耗粉等が原因で起こる。特許文献3には潤滑剤により定着ベルトの摺動抵抗を低減しているが、押圧部材と分離ローラとの位置関係は常に一定で変わらないために、押圧部材と分離ローラとが接近しすぎることによる問題の解決にはならない。即ち、前記回転トルクの増大は、潤滑剤によっては十分に低減することができない。
本発明は、ベルト定着方式の定着装置における定着むらによる画質低下を防止し、且つ、回転トルクの増大の問題を解決し、長期間に亘り良好な定着を安定して行うベルト定着方式の定着装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.トナー像を加熱して記録材に定着する定着部材と、
定着ベルトと、
該定着ベルトを前記定着部材に押圧する押圧部材と、
記録材の搬送方向に関して前記押圧部材の下流に配置され、前記定着ベルトを前記定着部材に押圧する分離ローラと、
前記定着ベルトを駆動する駆動手段と、
前記押圧部材と前記分離ローラとの間の位置関係を変更する変更機構と、
前記駆動手段にかかる負荷トルクを検知するトルク検知手段と、
前記変更機構を制御する位置関係制御手段とを有し、
前記位置関係制御手段は、前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記変更機構を制御することを特徴とする画像形成装置。
2.前記位置関係制御手段は、前記トルク検知手段が前記負荷トルクの増大を検知した時に、前記押圧部材と前記分離ローラとの間の間隔を広げるように前記変更機構を制御することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.トナー像を加熱して記録材に定着する定着部材と、
定着ベルトと、
該定着ベルトを前記定着部材に押圧する押圧部材と、
記録材の搬送方向に関して前記押圧部材の下流に配置され、前記定着ベルトを前記定着部材に押圧する分離ローラと、
前記定着ベルトを駆動する駆動手段と、
前記押圧部材と前記分離ローラとの位置関係を変更する変更機構と、
前記駆動手段にかかる負荷トルクを検知するトルク検知手段と、
前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記変更機構による前記位置関係の変更を指示する信号を出力する表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
4.前記表示制御手段は、前記トルク検知手段が前記負荷トルクの増大を検知した時に、前信号を出力することを特徴とする前記3に記載の画像形成装置。
5.前記駆動手段は、前記定着部材を介して前記定着ベルトを駆動するモータを有し、前記トルク検知手段は、前記モータの駆動電流を検知する電流計からなることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
6.表示部を有し、前記表示制御手段は、前記信号を前記表示部に出力し前記表示部に表示を行わせることを特徴とする前記3又は前記4に記載の画像形成装置。
7.通信部を有し、前記表示制御手段は、前記信号を、前記通信部を介して外部に出力することを特徴とする前記3又は前記4に記載の画像形成装置。
8.前記駆動手段の電源と、条件制御手段とを有し、前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、前記定着ベルトの移動速度を下げるように前記電源を制御することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
9.前記定着部材を加熱するヒータを有し、前記変更機構により前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、前記定着部材の温度を下げるように前記ヒータを制御することを特徴とする前記8に記載の画像形成装置。
10.前記変更機構により前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、特定種類の記録材の使用を禁止することを指示する信号を出力することを特徴とする前記8又は前記9に記載の画像形成装置。
本発明においては、定着ベルトの駆動手段にかかる負荷トルクを検知し、検知結果に基づいて、定着ベルトを定着部材に押圧する押圧部材と、分離ローラとの間の位置関係を変更するか、又は、該位置関係の変更を表示している。これにより、前記位置関係を常に適切にするか、又は適切にすることが可能となり、良好な定着を長期間に亘り安定して維持することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着装置100の構成を示す図である。 押圧部材106を示す図である。 定着ニップにおいて記録材を定着ローラ101に押圧する圧力を示すグラフである。 押圧部材106と分離ローラ103との位置関係を変更する第一例を示す図である。 押圧部材106と分離ローラ103との位置関係を変更する第2例を示す図である。 押圧部材106と分離ローラ103との位置関係を変更する第3例を示す図である。 押圧部材106と分離ローラ103との位置関係を変更する変更機構を示す図である。 本発明に実施の形態に係る画像形成装置の制御系の一例を示す図である。 本発明に実施の形態に係る画像形成装置の制御系の他の一例を示す図である。 印字条件を変更する制御系のブロック図である。 印字条件を変更する制御のフローチャートである。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置を示す。図1に示すカラー画像形成装置は、感光体上に形成されたトナー像を中間転写体上に転写して重ね合わせ、重ね合わせたトナー像を一括して記録材に転写するタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像読取部SCと画像形成部Aとで構成され、複数組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ユニット7と、給紙搬送装置及び定着装置100とを有する。
イエロー色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、感光体1Yを有するとともに、感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、一次転写装置5Y、クリーニング装置6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、感光体1Mを有するともに、感光体1Mの周囲に配置された帯電装置2M、露光装置3M、現像装置4M、一次転写装置5M、クリーニング装置6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、感光体1Cを有するとともに、感光体1Cの周囲に配置された帯電装置2C、露光装置3C、現像装置4C、一次転写装置5C、クリーニング装置6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成ユニット10Kは、感光体1Kを有するとともに、感光体1Kの周囲に配置された帯電装置2K、露光装置3K、現像装置4K、一次転写装置5K、クリーニング装置6Kを有する。各画像形成ユニット10では帯電、露光、現像が行われて、感光体1上に各色のトナー像が形成される。
中間転写ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体70を有する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kより形成された各色のトナー像は、一次転写装置5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体70上に転写され逐次重ね合わせて、合成されたカラートナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録材Pは、給紙装置21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写装置5Aに搬送され、記録材P上に重ね合わされたカラートナー像が一括転写される。カラートナー像が転写された記録材Pは、定着装置100により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、二次転写装置5Aにより記録材Pにカラートナー像を転写した後、記録材Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング装置6Aにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、一次転写装置5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写装置5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
二次転写装置5Aは、ここを記録材Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体70に圧接する。
トナー像を定着する定着装置としては、定着ベルトと定着部材とで記録材を挟持搬送し、挟持搬送中にトナー像を加熱し、記録材に定着するベルト定着方式の定着装置100が用いられる。図2は定着装置100の構成を示す図である。
定着装置100はトナー像を加熱し定着する定着部材としての定着ローラ101と、定着ローラ101とで記録材Pを挟持し搬送する定着ベルト105とを有する。
定着ローラ101はアルミニウム等の熱伝導性の高い金属のパイプからなる芯金101aと芯金101a上に形成されたシリコンゴムからなる弾性層101bと、図示しないが、弾性層101b上に形成されたPFAからなる離型性の表面層とからなる。
図2(b)に示すように、定着ベルト105はPI(ポリイミド)等の耐熱性樹脂フィルムのベース層105aと、ベース層105a上に形成されたシリコンゴムからなる弾性層105bと、弾性層105b上に形成されたPFAからなる表面層105cとからなる。表面層105cが記録材Pに接触する。
定着ベルト105は、入口ローラ102と、分離ローラ103とステアリングローラ104とに張架される。
入口ローラ102と、分離ローラ103と、ステアリングローラ104とはそれぞれSUSからなる。分離ローラ103とステアリングローラ104は図示のように中空でない棒状の部材であるが、入口ローラ102はパイプ状の部材であり、入口ローラ102の中にヒータ107が設けられ、記録材Pを加熱する。分離ローラ103は定着ベルト105を定着ローラ101に押圧し弾性層101bを変形させ、定着ローラ101に食い込む。
定着ローラ101の下方において、押圧部材106が定着ベルト105を定着ローラ101に押圧し、押圧部材106と分離ローラ103とで定着ニップNを形成する。
押圧部材106は支持部材106aと、スペーサ106bと、押圧パッッド106cと、ベース部材106dとからなる。図3に示すように、押圧パッド106cはPIのシートからなる摺動部材106eで覆われている。押圧パッド106cが定着ローラ101に接触する部分は図示のように、定着ローラ101の外周に合致する湾曲した形状に形成されている。記録材Pは押圧パッド106cを離れる部分、即ち、図3における押圧パッド106cの左上端には、棒状部材106fが設けられる。棒状部材106fはSUSからなり、インサート成型により押圧パッド106cと一体に形成される。また、ベース部材106dはアルミからなり、ベース部材106dも成型時に押圧バッド106cと一体に形成される。摺動部材106eは、図3に示すように押圧パッド106c及び棒状部材106fを覆う。
棒状部材106fにより形成される押圧部材106の下流端は分離ローラ103に近接している。例えば、定着ローラ101と分離ローラ103とにより形成されるニップの上流端と棒状部材106fの中心間の距離Dが2〜4mm程度になるように、押圧部材106が定着ローラ101に対して配置される。
定着ローラ101と分離ローラ103とは、動力伝達機構により連結されており、モータ(図示せず)の駆動で矢印のように回転する。入口ローラ102とステアリングローラ104と定着ベルト105とは、定着ローラ101と分離ローラ103とにより駆動される。
108はハロゲンランプからなるヒータであり定着ローラ101を加熱し、トナー像はヒータ108で加熱された定着ローラ101により定着される。
画像形成においては、記録材Pは矢印W1のように定着装置100に導入され、定着ローラ101、分離ローラ103が矢印のように回転して、記録材Pを挟持搬送する。
トナー像は定着ローラ101と定着ベルト105間の定着ニップNにおいて、加熱されて記録材Pに定着される。
定着処理後の記録材Pは、分離ローラ103の曲率半径が小さいことから、記録材Pの直進性により定着ローラ101から分離する。即ち、分離ローラ103は定着ローラ101に食い込んでいるので、記録材Pは定着ニップNから出る際に、定着ローラ101から離れる方向に方向づけられて進行し、定着ローラ101から確実に分離される。
定着ニップNは、押圧部材106と分離ローラ103とが定着ベルト105を定着ローラ101に対して押圧する区間において形成される。この定着ニップNにおいては、押圧部材106と分離ローラ103とに間において、押圧部材106の押圧作用と分離ローラ103の押圧作用がなく、定着ベルト105の張力のみにより記録材Pが挟持される区間がある。したがって、この区間においては、その前後の区間に比較して圧力が小さい。
図4に定着ニップにおいて記録材Pを定着ローラ101に押圧する圧力分布を示す。図4に示すように、押圧部材106の押圧及び分離ローラ103の押圧がない区間Naにおいて、記録材Pを定着ローラ101に押圧する圧力が低い。
定着ニップN中の押圧部材106の押圧作用及び分離ローラ103の押圧作用がない区間Naの距離が長い場合、定着性にむらが生じて画質を低下させるという現象が発生する。即ち、記録材の搬送方向につらら状に伸びる光沢度の不均一部分ができる。この現象は、圧力が低い区間において、加熱により発生した蒸気が不均一に蒸発することによると考えられる。
一方、押圧部材106と分離ローラ103とが接近しすぎると、押圧部材106と分離ローラ103とが接触することにより定着ローラ101、分離ローラ103の回転トルクが増大するという問題があり、著しいときは作動不良を起こす。定着ローラ101と分離ローラ103とを共通の駆動手段である1個のモータで駆動する実施の形態においては、前記回転トルクの上昇は、モータにかかる負荷トルクRTの上昇である。
前記に説明したように、距離Dが2〜4mm程度に設定されているが、この距離の値は前記に説明した画質の低下を起こすことなく良好な定着が行われる値である。なお、距離D、即ち、分離ローラ103により形成されるニップの上流と棒状部材106fの中心間の距離は押圧部材106の形状、分離ローラ103の形状等により種々の値に設定されるが、適切な値に維持されることが重要である。即ち、定着装置100の作動期間を通じて、画質の低下を起こすことなく良好な定着が行われる値に設定されることが重要である。また、距離Dを適切な値に設定するとして説明したが、正確な意味では、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを適切に設定することにより、良好な定着性が維持される。即ち、距離Dとともに、押圧部材106と分離ローラ103の高さの関係、押圧部材106の角度等を変更して、位置関係PRを変更することが可能である。押圧部材106は変形しない支持部材106aと、押圧により変形する押圧パッド106c、摺動部材106eとを有する。位置関係PRを変更するとは、変形しない部材、即ち、106aと分離ローラ103との位置関係を変更することであり、また、位置関係PRの変更とは記録材Pを定着する状態である定着装置100の作動状態における分離ローラ103と押圧部材106との位置の関係の変更である。
押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRの変更は、支持部材106aの位置、高さもしくは角度又は分離ローラ103の位置もしくは高さを変更することにより変更される。
定着装置100が長時間作動した場合、摺動部材106eが記録材の搬送方向下流側に引き込まれるために、摺動部材106が分離ローラ103に接触し前記に説明した負荷トルクRTが変化する。即ち、定着ローラ101、分離ローラ103を駆動する駆動手段であるモータにかかる負荷トルクRTが急激に上昇する。
このような場合、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを変更することにより、このような負荷トルクRTの変化を避けることができる。なお、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRの変更は、距離Dが長すぎて定着むらを生じないように行われることはもちろんである。
後に説明するように定着ベルト105の駆動手段にかかる負荷トルクRTを検知し、検知結果に基づいて位置関係PRが制御される。或いは、負荷トルクRTの上昇が検知された場合に、トルク上昇を示す信号が出力される。
図5は位置関係PRを変更する第1例を示す。
図5において、ハッチングで示す長孔110は、図示しない支持部材に形成された長孔である。押圧部材106に設けられたピン106gは長孔110に嵌入しており、押圧部材106は長孔110により案内されて、例えば、実線で示す位置から点線で示す位置のように、左右に移動する。押圧部材106を定着ローラ101の表面に沿って、図示のように移動させることにより、距離Dは常に適切な値に設定され、良好な定着が行われる。
図6は位置関係PRを変更する第2例を示す。
図5における長孔110は直線状であるが、図6における長孔110aは定着ローラ101の軸101cを中心とする円弧、即ち、定着ローラ101の外周の同心円上に形成された円弧状の孔である。押圧部材106を長孔110aに沿って移動させることにより、押圧パッド106cは位置変更後も変わらない圧力で定着ベルト105を定着ローラ101に押圧する。
図7は位置関係PRを変更する第3例を示す。
第3例では、押圧部材106の位置は変化せず、分離ローラ103の位置を変更することにより、図3における距離Dが変更される。分離ローラ103は定着ローラ101の外周面の同心円101d上の長孔110bに案内されて、例えば、実線の位置から点線の位置に変位する。この変位により距離Dが変更される。分離ローラ103が図7のように変位しても、定着ローラ101の軸101cと分離ローラ103との間の距離が変化しない。したがって、分離ローラ103が変位した場合でも、定着性及び記録材Pの分離性は変化しない。
図8は、位置関係PRを変更する変更機構の例を示す。
押圧部材106には、ネジ106hが固定されている。定着装置100の固定部に回転可能に取り付けられた変更機構としてのナット111を矢印W2のように回転することにより、押圧部材106は、例えば、実線の位置から点線の位置に変位し距離D(図3参照)が変更される。図示しないが、図7に示す第3例の場合もカム等の変更機構を用いて分離ローラ103の位置を変更することができる。
押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRの変更は定着ベルト105の駆動手段にかかる負荷トルクRTの増大を避けるために行われる。したがって、負荷トルクRTを検知し検知結果に基づいて、位置関係PRを変更することにより、負荷トルクRTを増大させることなく、且つ、定着むらを発生させないで、良好な定着を行うことが可能となる。
図9,10は押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを変更する制御を行う制御系を示す。図9、10において、一重線は電気的な接続を、二重線は機械的な接続をそれぞれ示す。
前記に説明したように押圧部材106と分離ローラ103とを接近させた場合、負荷トルクRTが上昇する。負荷トルクRTを計測し、負荷トルクRTが上昇したときに、押圧部材106と分離ローラ103との間隔を広くすることにより、回転負荷トルクRTの上昇を避けることができる。図9において、200は定着ローラ101及び分離ローラ103を回転駆動し、また、定着ローラ101及び分離ローラ103を介して定着ベルト105を駆動する駆動手段としてのモータ、201はモータ200の駆動電流を測定するトルク検知手段としての電流計、202はモータ200の電源、203は電流計201の検知結果に基づいて、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを制御する位置関係制御手段としての制御手段、204は押圧部材106を変位させるモータである。モータ204は図8におけるナット111を回転駆動する。
前記に説明したように、定着装置の作動時間の経過により、定着ローラ101、分離ローラ103及び定着ベルト105の駆動手段にかかる負荷トルクRTが上昇するが、負荷トルクRTの上昇はモータ200の駆動電流の上昇として検知される。
負荷トルクRTの上昇について更に説明する。負荷トルクRTの上昇分は、主として、定着ベルト105と摺動部材106eとの間の摺動性の低下によるものであり、定着ベルト105を駆動するための力の上昇により生ずる。即ち、モータ200の駆動電流の増加として検知される負荷トルクRTの増加は定着ベルト105を駆動するのに必要な力の増加に他ならない。
制御手段203は電流計201により検知されたモータ200の駆動電流が所定値以上になったときに、モータ204を駆動して押圧部材106を変位させる。変位の方向は、例えば、図3における距離Dを増し、負荷トルクRTを減少させる方向である。制御手段203はモータ200を作動させて定着ローラ101を駆動し、電流計201の電流検知により負荷トルクRTを検知しつつモータ204を作動させる。負荷トルクRTが所定のレベルまで低下したときに、制御手段203がモータ204を止める。このような制御により、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係は適正なものに設定される。
図10において、205は表示部であり、表示部205には、負荷トルクRTと、負荷トルクRTの適正範囲とが表示され、さらに、負荷トルクRTが前記適正範囲を超えた場合の警告が表示される。図10における制御手段203は、電流計201による負荷トルクRTの検知結果に基づいて、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRの変更を指示する信号を出力する表示制御手段である。
定着装置の作動時間の経過により、電流計201により検知された負荷トルクRTが適正範囲を超えた場合、制御手段203は表示部205に位置関係PRの変更を指示する信号を出力し、表示部205に警告を表示させ、ユーザに押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを調整することを促す。ユーザがモータ204を作動させて位置関係PRを調整することにより、位置関係PRが適正なものに調整される。調整方法としては、図3における距離Dが1回の調整において、一定量変化するような調整方法が採られる。調整後に定着ローラ101、分離ローラ103を駆動して負荷トルクRTを再度検知し、更に調整が必要な場合は再調整が行われる。調整過剰となったときは、モータ204を逆回転させる再調整が行われる。
前記に説明したように、押圧部材106と分離ローラ103間の間隔(図3における距離D)が広い場合、つらら状の定着むらが発生しやすくなるが、このような定着むらはコート紙など特定種類の記録材の場合に多く発生する。また、定着速度や定着温度が高いときに発生し、定着速度や定着温度を下げることにより定着むらを避けることができる。
したがって、負荷トルクRTの上昇を避けるために、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを変更したときは、使用する記録材の種類を限定し、定着速度を下げ、定着温度を下げるなど、画像形成条件を変更することにより、定着むらを避けて画像形成を行うことが可能となる。図11にこのような制御を行う制御系を示し、図12に制御のフローチャートを示す。
図11における制御手段203は画像形成条件を制御する条件制御手段である。制御手段203は、定着ローラ101(図2参照)の表面温度を検知する温度センサ206が検知する温度に基づいて、ヒータ108(図2参照)の電源であるヒータ電源207を制御して、定着ローラ101の表面温度を所定のレベルに維持する。制御手段203は、また、前記に説明したように、電流計201の検知電流に基づいて、押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを変更するが、位置関係PRの変更と同時にモータ200の電源202の制御、ヒータ電源207の制御、モータ204の電源209の制御、表示部205への表示等を行う。制御手段203によるこれらの制御について図12を用いて説明する。
ステップST1において、電流計201の出力に基づいて回転RTが所定値以上か否かを判断し、所定値以上のときは、ステップST2において、モータ204の電源209を制御して押圧部材106と分離ローラ103との位置関係PRを変更する。ST2における位置関係PRの変更とともに、ステップST3において、画像形成条件(印字条件)が変更される。
ST3における印字条件の変更手段としては、コート紙の使用を禁止する、モータ200の回転速度を下げて定着速度を下げる及び定着温度を下げる、のいずれか1以上を行うことが挙げられる。これら印字条件変更手段のどれを実行するかは、画像形成装置の構成、用途、ユーザニーズ等に応じて決められる。
コート紙の使用禁止は、表示部205にコート紙の使用不可を表示することにより行われ、定着速度の低下は、電源202の出力を制御することにより行われる。定着温度の低下は、温度センサ206の検知温度に基づいて、ヒータ電源207をオン/オフ制御する際のオン/オフ切替レベルを変更することにより行われる。
また、コート紙の使用禁止を指示する信号は通信部20から外部に送信され、ネットワーク上の端末において、コート紙の使用不可が表示される。
100 定着装置
101 定着ローラ
102 入口ローラ
103 分離ローラ
104 ステアリングローラ
105 定着ベルト
106 押圧部材
107、108 ヒータ
200、204 モータ
201 電流計
203 制御手段

Claims (10)

  1. トナー像を加熱して記録材に定着する定着部材と、
    定着ベルトと、
    該定着ベルトを前記定着部材に押圧する押圧部材と、
    記録材の搬送方向に関して前記押圧部材の下流に配置され、前記定着ベルトを前記定着部材に押圧する分離ローラと、
    前記定着ベルトを駆動する駆動手段と、
    前記押圧部材と前記分離ローラとの間の位置関係を変更する変更機構と、
    前記駆動手段にかかる負荷トルクを検知するトルク検知手段と、
    前記変更機構を制御する位置関係制御手段とを有し、
    前記位置関係制御手段は、前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記変更機構を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置関係制御手段は、前記トルク検知手段が前記負荷トルクの増大を検知した時に、前記押圧部材と前記分離ローラとの間の間隔を広げるように前記変更機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. トナー像を加熱して記録材に定着する定着部材と、
    定着ベルトと、
    該定着ベルトを前記定着部材に押圧する押圧部材と、
    記録材の搬送方向に関して前記押圧部材の下流に配置され、前記定着ベルトを前記定着部材に押圧する分離ローラと、
    前記定着ベルトを駆動する駆動手段と、
    前記押圧部材と前記分離ローラとの位置関係を変更する変更機構と、
    前記駆動手段にかかる負荷トルクを検知するトルク検知手段と、
    前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記変更機構による前記位置関係の変更を指示する信号を出力する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記トルク検知手段が前記負荷トルクの増大を検知した時に、前信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動手段は、前記定着部材を介して前記定着ベルトを駆動するモータを有し、前記トルク検知手段は、前記モータの駆動電流を検知する電流計からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 表示部を有し、前記表示制御手段は、前記信号を前記表示部に出力し前記表示部に表示を行わせることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 通信部を有し、前記表示制御手段は、前記信号を、前記通信部を介して外部に出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動手段の電源と、条件制御手段とを有し、前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、前記定着ベルトの移動速度を下げるように前記電源を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部材を加熱するヒータを有し、前記変更機構により前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、前記定着部材の温度を下げるように前記ヒータを制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記変更機構により前記位置関係が変更されたときに、前記条件制御手段は、特定種類の記録材の使用を禁止することを指示する信号を出力することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014240869A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2015036697A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2015114610A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
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