JP5825298B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリ等)は、トナー像が転写された用紙に熱と圧力とを加えることにより、トナーを定着させる定着装置を備えている。この定着装置は、用紙に担持されたトナーを加熱して溶融する加熱部と、加熱部に対して用紙を押圧する加圧部とで構成される。
定着装置の加圧部は、例えば定着ローラと、定着ローラに対して所定の荷重で押圧される加圧ローラとを備えて構成される。定着ローラに対して加圧ローラが直接又は間接的に押圧されることにより、用紙を挟持して搬送するニップ部が形成される。
定着装置の加熱部は、例えば加熱源(例えばハロゲンヒータ)が内蔵された加圧ローラと定着ローラとに張架された、無端状の定着ベルトで構成される(熱ベルト方式)。この場合、加圧ローラが定着ベルトを介して定着ローラに押圧されることでニップ部が形成されることとなる。また、定着ローラに加熱源を内蔵し、定着ローラ自体が加熱部となる場合もある(熱ローラ方式)。この場合、定着ローラに対して加圧ローラが直接押圧されてニップ部が形成されることになる。
上述した定着装置を備えた画像形成装置では、画像データに基づいて感光体ドラム上にトナー像が現像され、このトナー像が用紙上に転写される。そして、トナー像が転写された用紙が定着装置に搬送され、用紙がニップ部を通過する際に加熱、加圧されることにより、用紙にトナー像が定着される。
このような定着装置として、例えば、特許文献1〜3に示すものが知られている。
特許文献1及び特許文献2の定着装置では、定着ローラに、複数のローラにより張架されたエンドレスベルトの一部を巻き付けてニップ部が形成されている。ニップ部の出口部分にエンドレスベルトの内周側からエンドレスベルトを介して定着ローラに圧接する圧接ローラが設けられている。この定着装置では、圧接ローラの領域におけるエンドレスベルトの搬送に、制動力を作用して、定着ローラとの速度差をなくし像ずれを防止する。また、特許文献3の定着装置において、耐熱ベルトは、巻回される複数のローラに支持されており、この耐熱ベルトを介して加圧ローラが複数のローラに圧接されている。そして、複数のローラを制動することで、耐熱ベルトに張力を付与している。
特開平6−250560号公報 特開平10−221999号公報 特開平9−138598号公報
ところで、定着装置において、定着工程では、用紙上における未定着のトナー像の担持面が加熱部(定着ベルト又は定着ローラ)に直接接触することとなる。このとき、トナーから染み出したワックスが加熱部(定着ベルト又は定着ローラ)側に付着し、加熱部に付着したワックスによる潜像が形成され、次の画像に現れる場合がある。具体的には、加熱部に付着したワックスが、次の画像を形成するトナーを定着する際に、ワックスの付着量の少ない部分とで光沢ムラとなって現れる現象(光沢メモリと称する)として現れる。
このような定着装置でトナーを定着する際の光沢メモリを解消して、画像品質を向上させたいという要望があったが、特許文献1〜3の定着装置では、光沢メモリを防止する問題は解決できない。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、回転自在に設けられる定着面側部材と、前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、前記制動力発生手段は、前記定着面側部材の回転を妨げる方向にブレーキ力を発生させるブレーキ手段と、前記ブレーキ手段により発生させられるブレーキ力の範囲内において前記ブレーキ手段によるブレーキ力と反対の回転方向の力となるアシスト力を発生させるアシスト手段と、を有し、さらに前記制御手段は、前記ブレーキ手段によるブレーキ力を一定とし、前記アシスト手段によるアシスト力を可変とすることにより、制動力を調整することを特徴とする。
この画像形成装置によれば、駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させるため、温度上昇によって定着面側部材及び裏面側部材が膨張した場合には前記駆動モータの回転トルクが目標トルクを上回り、制動力が低下させられることから、定着面側部材と用紙とのスリップ量を確保しつつ駆動モータに過剰な負荷が掛かることが防止される。一方、駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させるため、定着面側部材と用紙とのスリップ量を確保して、光沢メモリが解消できなくなってしまう事態を防止することができる。従って、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる。さらに、ブレーキ手段によるブレーキ力を一定とし、アシスト手段によるアシスト力を可変とすることにより、制動力を調整するため、制動力を直接調整する必要が無く、アシスト力を調整することにより、簡易に制動力を調整することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させることが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙前期間において、定着面側部材と裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させ、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させる。このため、通紙前においてトルクを安定させることができ、定着装置にて搬送する1枚目の用紙から適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させることが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙中期間において、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させ、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させる。このため、複数枚の用紙を通紙する場合、通紙中期間において先に用紙を搬送したときのトルクに基づいて、制動力を調整することができ、連続的に用紙を通紙する際においても光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させないことが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させないため、定着面側部材と裏面側部材との間に用紙が介在せずトルクが低下する場合に制動力を変化させないこととなり、誤った制動力の調整を防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間における前記通紙中トルクよりも低く設定することが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙前期間における通紙前トルクを、通紙中期間における通紙中トルクよりも低く設定するため、通紙期間中に用紙を通紙することにより上昇するトルク分を加味して通紙前期間における通紙前トルクを設定することとなり、1枚目の用紙から適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間に前記定着ニップ部にて搬送する用紙の紙種に応じて設定することが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙前トルクを搬送する用紙の紙種に応じて設定するため、用紙の厚みに応じて通紙前トルクを設定することができ、1枚目の用紙のスリップ量を一層適切とすることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、前記通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定していることが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定しているため、通紙前期間においては制動力が迅速に調整されることとなり、1枚目の用紙が通紙される前において迅速に適切な制動力を得ることができる。また、通紙中期間においてはノイズ等によって制動力が大きく変動してしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させることが好ましい。
この画像形成装置によれば、通紙中期間において、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させ、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させる。このため、複数枚の用紙を通紙する場合、通紙中期間において先に用紙を搬送したときのトルクに基づいて、制動力を調整することができ、連続的に用紙を通紙する際においても光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、回転自在に設けられる定着面側部材と、前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させることを特徴とし、さらに、前記通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させない、前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間における前記通紙中トルクよりも低く設定する、又は、前記通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、前記通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定していることを特徴とする。
これらの画像形成装置によれば、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルク及び通紙中トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させるため、温度上昇によって定着面側部材及び裏面側部材が膨張した場合には前記駆動モータの回転トルクがこれらトルクを上回り、制動力が低下させられることから、定着面側部材と用紙とのスリップ量を確保しつつ駆動モータに過剰な負荷が掛かることが防止される。一方、駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルク及び通紙中トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させるため、定着面側部材と用紙とのスリップ量を確保して、光沢メモリが解消できなくなってしまう事態を防止することができる。従って、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる。また、定着装置にて搬送する1枚目の用紙から適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる。さらに、複数枚の用紙を通紙する場合、通紙中期間において先に用紙を搬送したときのトルクに基づいて、制動力を調整することができ、連続的に用紙を通紙する際においても光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる。加えて、通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させないため、定着面側部材と裏面側部材との間に用紙が介在せずトルクが低下する場合に制動力を変化させないこととなり、誤った制動力の調整を防止することができる、通紙前期間における通紙前トルクを、通紙中期間における通紙中トルクよりも低く設定するため、通紙期間中に用紙を通紙することにより上昇するトルク分を加味して通紙前期間における通紙前トルクを設定することとなり、1枚目の用紙から適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる、又は、通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定しているため、通紙前期間においては制動力が迅速に調整されることとなり、1枚目の用紙が通紙される前において迅速に適切な制動力を得ることができる。また、通紙中期間においてはノイズ等によって制動力が大きく変動してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータの故障を防止することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 図1に示した定着部の構成を示す概略図である。 トルク発生部により発生させられる制動力を示す図である。 本実施形態に係る定着装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図5に示した時刻t3における制動力を付与するか否かを判断する処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る定着装置の処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図であり、図2は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。図1及び図2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、感光体上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写体に転写(一次転写)する。次いで、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向
に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が
採用されている。
図1及び図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、搬送部50、定着部60、通信部71、記憶部72、及び制御部(制御手段)100を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、及びRAM(Random Access Memory)103等を備えている。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。特に、記憶部72には、定着部60における定着処理に用いられる各種データが格納されている。なお、記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)や、ハードディスクドライブで構成される。
また、制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、又はWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置(スキャナー)12等を備えている。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサ12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備えている。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、入力画像データに対して、階調補正、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、及び中間転写ユニット42等を備えている。
Y成分、M成分、C成分、K成分の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、トナーの色を除いて同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、Kを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、ドラムクリーニング装置415、及び滑剤塗布装置416等を備えている。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo−conductor)である。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
なお、現像装置412に収容されるトナーは、ここでは、トナー粒子内にワックスが分散含有されるワックス含有トナー(オイルレストナー)である。このトナーに含まれるワックスの融点は通常110℃以下程度と低い。このワックスには、例えば、パラフィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス、これらの変性物(例えば、酸化物やグラフと処理物)、高級脂肪酸、及びその金属塩、アミドワックス、エステル系ワックス等の従来公知のワックスを用いることができる。また、より好ましいワックスとして、例えば高級脂肪酸エステルワックスを適用してもよい。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード(以下、DCLブレード)を有する。一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーは、DCLブレードによって掻き取られ、除去される。
滑剤塗布装置416は、感光体ドラム413の表面に摺接されるローラ状の滑剤塗布ブラシを有する。感光体ドラム413が回転することに伴い、滑剤塗布ブラシに付着した滑剤が感光体ドラム413の表面に塗布される。
中間転写ユニット42は、中間転写体となる中間転写ベルト421、一次転写ローラ422、二次転写ローラ423、駆動ローラ424、従動ローラ425、及びベルトクリーニング装置426等を備えている。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラ424及び従動ローラ425に張架される。中間転写ベルト421は、駆動ローラ424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラ422によって、中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接されると、中間転写ベルト421に各色トナー像が順次一次転写される。そして、中間転写ベルト421が二次転写ローラ423によって用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト421に一次転写されたトナー像が用紙Sに二次転写される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレード(以下、BCLブレード)を有する。二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、BCLブレードによって掻き取られ、除去される。
このようにして、用紙S上にトナー像が形成される。
トナー像は、定着部60により用紙Sに定着される。定着部60は、搬送されてきた用紙Sを加熱、加圧することにより、用紙Sのトナー像を定着させる。この定着部60は、枠60a内に収容された定着ローラとしての上加圧ローラ61と、加圧ローラとしての下加圧ローラ64とを主として含む構成を有する。本実施形態では、定着部60はベルトニップ方式の構成を採用しているが、その詳細な構成については後述する。
搬送部50は、給紙部51、搬送機構52、及び排紙部53等を備えている。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)Sが予め設定された種類ごとに収容される。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラ52a等の複数の搬送ローラを備えた搬送機構52により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラ52aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されると共に搬送タイミングが調整される。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラ53aを備えた排紙部53により機外に排紙される。
以下、本実施の形態に係る定着部60の構成について、図3を参照しながら詳細に説明する。図3は、図1に示した定着部60の構成を示す概略図である。
定着部60は、用紙Sを狭持して搬送するための定着ニップ部を形成する加圧部、トナー像が転写された用紙Sに接触して定着温度で加熱する加熱部等を備えた、例えば熱ベルト方式のものである。
この定着部60は、上記した枠60a、上加圧ローラ(定着面側部材)61、及び下加圧ローラ(裏面側部材)64に加えて、定着ベルト(定着面側部材)62と、加熱ローラ63と、張架部材68と、トルク発生部(制動力発生手段)66とを備えている。
上加圧ローラ61は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層が形成された構成を有するものである。さらに、弾性層の外周面に、フッ素系樹脂からなる表面離型層が形成される場合もある。このような上加圧ローラ61は、駆動モータM3によって回転駆動される下加圧ローラ64に定着ベルト62を介して圧接されることで、定着ベルト62と共に下加圧ローラ64に追従して回転自在となっている。
定着ベルト62は、上加圧ローラ61と加熱ローラ63と張架部材68とに掛け回される無端状のベルト部材である。この定着ベルト62は、トナー像が転写された用紙Sに接触して、この用紙Sを所定の温度で加熱する加熱部となる。ここで、所定の温度とは、トナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙の紙種等によって異なる。
加熱ローラ63は、ハロゲンヒータ等の加熱源631を内蔵しており、この加熱源631によってアルミニウム等からなる円筒状の芯金、及び、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等からなる樹脂層が加熱されて、定着ベルト62を加熱する。また、定着ベルト62の近傍には、定着ベルト62の温度を検出する制御用の温度センサ81(図2参照)が配置される。この制御用の温度センサ81による検出信号は制御部100に出力される。制御部100は、制御用の温度センサによる測定温度が予め設定された温度となるように、加熱ローラ63の加熱源631の出力を制御する(例えばオン/オフ制御)。
なお、定着ベルト62は、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層と、フッ素系樹脂からなる表面離型層が順に積層した構成を有する。フッ素系樹脂としては、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、PTFE、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)のいずれかを含有する材料であり、最も好ましくは、PFA、PTFE、FEPのいずれかである。これにより、トナー樹脂やトナー粒子に含まれるワックスに対する定着ベルト62表面の離型性も向上し、定着時にトナーが定着ベルト62表面につきにくくなる。
また、定着ベルト62は、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)により加熱されるようになっていてもよい。この場合の定着ベルトの基体は、Ni等の電磁誘導発熱可能な材料で構成されることとなる。
張架部材68は、両端部を回転自在に支持されたローラであり、両端部の外径が中央部部分よりも大きい逆クラウン形状をなしている。この張架部材68は、上加圧ローラ61と下加圧ローラ64とから離間した所定位置に配置されている。また、張架部材68は移動可能に設けられ、移動することで、定着ベルト62の張力を調整する。なお、この構成に限らず、張架部材68を固定すると共に加熱ローラ63を移動可能に構成することで、定着ベルト62の張力を調整するようにしてもよい。
さらに、定着部60は、切替機構69を備えている。切替機構69は、下加圧ローラ64を上加圧ローラ61に対して付勢する付勢手段を有し、下加圧ローラ64を上加圧ローラ61に対して接離可能としている。なお、接離に関しては制御部100によって制御される。
また、下加圧ローラ64が上加圧ローラ61に対して接続された場合において、下加圧ローラ64は、上加圧ローラ61に押圧されることにより定着ベルト62の外周面に圧接しながら回転することとなり、定着ベルト62と協働して、トナー像が形成された用紙Sを挟持して搬送する定着ニップ部(以下、「ニップ部」という)Nを形成することとなる。なお、下加圧ローラ64には、ハロゲンヒータ等の加熱源が内蔵されていてもよい。
さらに、定着部60は、下加圧ローラ64を回転駆動するための駆動モータM3を備えている。この駆動モータM3は制御部100によって制御される。
トルク発生部66は、制御部100によって制御されるモータM1、M2と、ギア機構67とを備え、これら構成によって、定着ベルト62の表面速度と下加圧ローラ64の表面速度との速度差を設定するために定着ベルト62の回転を妨げる方向の制動力を発生させるものである。定着ベルト62は、駆動モータM3によって回転駆動される下加圧ローラ64に追従して回転可能となっており、トルク発生部66は、この追従回転を妨げる方向の制動力を発生させることとなる。これにより、定着ベルト62と用紙Sとがスリップすることとなり、光沢メモリが防止されることとなる。
より詳細にモータM1、M2は、上加圧ローラ61に対してそれぞれ逆方向のトルクを付与する。具体的にモータ(ブレーキ手段)M1は、下加圧ローラ64に追従して回転する上加圧ローラ61に、搬送方向H1への回転(正回転と称する)に対するブレーキ力D2を発生させるために、正回転とは逆側に回転するトルクを付与する。つまりモータM1は、上加圧ローラ61にブレーキ力D2を発生させることにより、定着ベルト62と用紙Sとをスリップさせて光沢メモリを防止する。
一方、モータM2は、下加圧ローラ64に追従して回転する上加圧ローラ61を補助するトルクを付与し、上加圧ローラ61を搬送方向と同方向H1へ回転させるアシスト力D1を発生させる。
なお、ギア機構部67は、モータM1、M2のそれぞれの回転を個別に上加圧ローラ61に伝達するために複数のギア群を有し、両モータM1、M2のトルクは、これらギア群を介して上加圧ローラ61に組み合わされた状態で伝達される。
図4は、トルク発生部66により発生させられる制動力を示す図である。図4に示すように、モータM1によって発生させられるトルク(ブレーキ力D2)は一定となっており、具体的には、−0.1Nmとなっている。一方、モータM2は制御部100によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されることにより発生させられるトルク(アシスト力D1)が可変となっており、その範囲は0Nm〜0.08Nmである(PWM値40%〜70%)。このように、アシスト力D1は、ブレーキ力D2の範囲内の値(すなわちブレーキ力の絶対値よりも小さい値)となっており、双方の力D1,D2の合算の力についても可変となる。この合算された力が上記の制動力であり、この制動力によって、上加圧ローラ61の表面速度(周速)が下加圧ローラ64の表面速度(周速)に対して、0.3%から0.8%遅くされ、定着ベルト62と用紙Sとのスリップが発生することとなる。
再度図2を参照する。本実施形態において制御部100は、トルク検出部(トルク検出手段)104を備えている。また、記憶部72は、駆動モータM3への駆動電流値と駆動モータM3の回転トルクとの相関を示すデータを記憶している。トルク検出部104は、駆動モータM3の回転トルクを検出するものであって、ROM102に記憶されるプログラムに従って、記憶部72に記憶されるデータに基づき駆動モータM3への駆動電流の値から駆動モータM3の回転トルクを検出する。
また、本実施形態において制御部100は、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を低下させ、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を上昇させる。すなわち、制御部100は、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、モータM2によるアシスト力D1を高めて制動力を低下させ、設定された目標トルクよりも低い場合に、モータM2によるアシスト力D1を低めて制動力を上昇させる。
これにより、本実施形態において定着装置は、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータM3の故障を防止することとしている。すなわち、トルク発生部66により制動力を発生させた場合、駆動モータM3に過剰な負荷が掛かることがあり、駆動モータM3の故障の原因となってしまう。特に、加熱源631により上加圧ローラ61と下加圧ローラ64とが膨張した場合には、両ローラ61,64の回転に大きなトルクが必要となり、一層過剰な負荷が駆動モータM3に掛かり、故障を招く可能性が高まってしまう。よって、本実施形態において制御部100は、上記の如く制御することにより、例えば温度上昇によって両ローラ61,64が膨張して駆動モータM3のトルクが目標トルクを上回った場合であっても、定着ベルト62と用紙Sとのスリップ量を確保しつつ制動力を低下させて駆動モータM3に過剰な負荷が掛かることを防止する。一方、駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合には、発生させる制動力を上昇させるため、定着ベルト62と用紙Sとのスリップ量を確保して、光沢メモリが解消できなくなってしまう事態を防止することができる。
次に、本実施形態に係る定着装置の動作を説明する。図5は、本実施形態に係る定着装置の動作を説明するタイミングチャートである。図5に示すように、本実施形態において制御部100は、モード0からモード3の4つの制御モードに応じて制御を行うようになっている。なお、モード0は初期設定に関し、モード1は通紙前に関し、モード2及びモード3は通紙中に関する。
まず、時刻t0において制御部100は駆動モータM3を起動して回転動作させると共に、切替機構69を制御して下加圧ローラ64を上加圧ローラ61に対して接続する接続動作を開始する。これにより、時刻t1において下加圧ローラ64は上加圧ローラ61に対して接続され、ニップ部Nが形成される。このように、制御部100は、ニップ部Nにて用紙Sを搬送する前の通紙前期間において、ニップ部Nを形成する。
また、時刻t1の時点で制御モードはモード0となり、制御部100は、駆動モータM3を起動した際の突入電流が安定するまでの安定待ち時間(例えば時刻t1から300ms)の経過を待つ。これにより、安定待ち時間経過後の時刻t2において、モード0は終了し、制御モードはモード1に移行する。
時刻t2において制御モードがモード1となると、トルク検出部104は、駆動モータM3の回転トルクの検出を開始する。この回転トルクは、駆動モータM3への駆動電流の値から検出される。次に、時刻t3において制御部100は、トルク発生部66により制動力を付与するか否かを判断する処理を実行する。
図6は、図5に示した時刻t3における制動力を付与するか否かを判断する処理を示すフローチャートである。図6に示すように、制御部100は、トルク検出部104により検出された現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.45N・m以上であるかを判断する(S1)。
現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.45N・m以上であると判断した場合(S1:YES)、制御部100は、制動力ON/OFF判定値=OFFとし(S2)、図6に示す処理は終了する。この制動力ON/OFF判定値がOFFとなることにより、上加圧ローラ61に対しては制動力が付与されないこととなる。
現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.45N・m以上でないと判断した場合(S1:NO)、現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.35N・m以下であるかを判断する(S3)。現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.35N・m以下であると判断した場合(S3:YES)、制御部100は、制動力ON/OFF判定値=ONとし(S4)、図6に示す処理は終了する。この制動力ON/OFF判定値がONとなることにより、上加圧ローラ61に対して上記した制動力が付与されることとなる。
また、現時点における駆動モータM3の回転トルクが0.35N・m以下でないと判断した場合(S3:NO)、制動力ON/OFF判定値は前回の値のままとされ、図6に示す処理は終了する。
再度、図5を参照する。時刻t3において制御部100が制動力を付与すると判断した場合、検出された回転トルクに応じて制動力が調整されるPI制御が開始される。具体的に制御部100は、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を低下させ、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を上昇させる。
これにより、時刻t3以降において駆動モータM3の駆動電流の値が上昇する。すなわち、駆動モータM3の起動後のトルクは小さいことから、通紙前トルクよりも低くなる。このため、制御部100によってトルク発生部66により発生させられるトルクは上昇することとなる。そして、トルク発生部66により発生させられるトルクは上昇することから、駆動モータM3に対する負荷が高まることとなり、駆動モータM3への駆動電流の値が上昇することとなる。
なお、通紙前期間におけるPI制御の比例定数は高い値が採用されており、駆動モータM3のトルクは比較的短い時間内(図5に示す通紙待ち時間内)で、設定された通紙前トルクに到達する。そして、図5に示す時刻t4においてトルク検出部104により検出される駆動モータM3のトルクが通紙前トルクに達すると、制御部100は、約1sの時間の経過を待ち、約1sの時間の間にトルク変動が無ければ、時刻t5において通紙前トルクに到達したと確定する。これにより、モード1は終了し、制御モードはモード2に移行する。
時刻t5において制御モードがモード2となると、制御部100は、1枚目の用紙Sの先端がニップ部Nに突入するまで待機し、時刻t6において1枚目の用紙Sの先端がニップ部Nに突入すると、ニップ部Nにて用紙Sを搬送する通紙中期間となり、制御部100は、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を低下させ、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を上昇させる。
ここで、通紙中トルクは通紙前トルクよりも高い値に設定されている。このため、制御部100によってトルク発生部66により発生させられるトルクは上昇することとなる。そして、トルク発生部66により発生させられるトルクは上昇することから、駆動モータM3に対する負荷が高まることとなり、駆動モータM3への駆動電流の値が上昇することとなる。
なお、通紙中期間におけるPI制御の比例定数は、通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低い値が採用されており、トルク検出部104により検出される駆動モータM3のトルクは比較的緩やかに変化し、時刻t7において通紙中トルクに到達する。また、制御部100は、通紙中トルクについて光沢メモリを解消しつつも駆動モータM3が故障しないトルクに予め定めており一定値としているが、通紙前トルクについては可変としており、通紙期間中において搬送する用紙Sの紙種(特に厚み)に応じて通紙前トルクを設定する。すなわち、用紙Sの厚くなると、ニップ部Nにて用紙Sを搬送する際のトルクの上昇量が大きくなる。制御部100は、この上昇量を見越して、通紙された際に目標となる通紙中トルクとなるように、通紙前トルクを設定することとなる。
そして、時刻t8において1枚目の用紙Sの後端がニップ部Nから抜け出ると、モード2は終了し、制御モードはモード3に移行する。
なお、制御部100は、通紙期間中において、搬送する用紙Sの紙間位置を予測している。このため、制御モードがモード3に移行すると、制御部100は、予測した紙間位置に応じて上記のPI制御を実施せず、紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させないこととする。すなわち、制御部100は、時刻t8〜t9の紙間位置に応じて制動力を変化させないこととなる。
そして、時刻t9となり2枚目の用紙Sの先端がニップ部Nに突入すると、制御部100は、時刻t6以降と同様に、トルク検出部104により検出された駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を低下させ、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、トルク発生部66により発生させる制動力を上昇させる。以後、3枚目以降についても2枚目と同様に制御部100は、制動力を調整することとなる。
図7は、本実施形態に係る定着装置の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理は、図5に示す時刻t2以降の処理を示している。また、図7に示す処理は画像形成装置1の電源がオフとなるまで、繰り返し実行される。
まず、制御部100は、制御モードがモード1であるか否かを判断する(S11)。制御モードがモード1であると判断した場合(S11:YES)、制御部100は、モータM2による初回アシスト時であるか否かを判断する(S12)。
モータM2による初回アシスト時であると判断した場合(S12:YES)、制御部100は、予め記憶されるトルクカーブに基づいて、モータM2のPWM値を算出する(S13)。具体的に制御部100は、1)モータM2の電流値からモータM2のトルクを算出し、2)算出トルクと目標値との差を算出する工程を経て、モータM2のPWM値を算出する。そして、処理はステップS15に移行する。
一方、モータM2による初回アシスト時でないと判断した場合(S12:NO)、制御部100は、PI制御からモータM2のPWM値を算出する(S14)。この際、制御部100は、PWM値(y)=1周期前のPWM値(ypre)−(b1×目標とのトルク差(u)+b2×1周期前の目標とのトルク差(upre)なる算出式からPWM値を算出する。
ここで、b1は比例定数kpであり、b2は比例定数kp×(ki_kp×ts−1)である。
さらに、比例定数kpはモード1において0.4である。また、ki_kpは、積分制御係数/比例定数であり、2である。さらに、tsは制御周期であり、例えば100msである。
制御部100は、このような算出式からPWM値を算出し、その後処理はステップS15に移行する。
ステップS15において制御部100は、ステップS3,S4にて算出したPWM値が下限値(例えば40%)以上上限値(例えば70%)以下の範囲内に収まるか否かを判断する(S15)。収まると判断した場合(S15:YES)、処理はステップS17に移行する。
一方、算出したPWM値が下限値以上上限値以下の範囲内に収まらないと判断した場合(S15:NO)、制御部100は、PWM値を範囲内に収める処理を行う(S16)。すなわち、算出したPWM値が下限値未満である場合にはPWM値を下限値とし、算出したPWM値が上限値を超える場合にはPWM値を上限値とする処理を行うこととなる。そして、処理はステップS17に移行する。
ステップS17において制御部100は、1周期前の目標とのトルク差(upre)に、今回算出した目標とのトルク差(u)を代入する(S17)。次いで、制御部100は、1周期前のPWM値(ypre)に、今回算出したPWM値(y)を代入する(S18)。そして、図7に示す処理は終了する。
ところで、制御モードがモード1でないと判断した場合(S11:NO)、制御部100は、制御モードがモード2であるか否かを判断する(S19)。モード2であると判断した場合、制御部100は、PI制御からモータM2のPWM値を算出する(S20)。この際、制御部100は、PWM値(y)=1周期前のPWM値(ypre)−(b1×目標とのトルク差(u)+b2×1周期前の目標とのトルク差(upre)なる算出式からPWM値を算出する。なお、ステップS19において比例定数kpは0.04である。また、ki_kpは、モード1と同様に2である。
その後、処理はステップS15に移行し、上記と同様にしてステップS15〜S18の処理が実行され、図7に示す処理は終了する。
また、制御モードがモード2でないと判断した場合(S19:NO)、制御部100は、制御モードがモード3であると判断し、PI制御から駆動モータM2のPWM値を算出する(S21)。この際、制御部100は、ステップS10と同じ処理を実行する。すなわち、制御部100は、PWM値(y)=1周期前のPWM値(ypre)−(b1×目標とのトルク差(u)+b2×1周期前の目標とのトルク差(upre)なる算出式からPWM値を算出する。なお、ステップS21において比例定数kp及びki_kpは、モード2と同じである。
その後、処理はステップS15に移行し、上記と同様にしてステップS15〜S18の処理が実行され、図7に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る定着装置によれば、駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させるため、温度上昇によって上加圧ローラ61及び下加圧ローラ64が膨張した場合には駆動モータM3の回転トルクが目標トルクを上回り、制動力が低下させられることから、定着ベルト62と用紙Sとのスリップ量を確保しつつ駆動モータM3に過剰な負荷が掛かることが防止される。一方、駆動モータM3の回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させるため、定着ベルト62と用紙Sとのスリップ量を確保して、光沢メモリが解消できなくなってしまう事態を防止することができる。従って、光沢メモリを解消しつつも、駆動モータM3の故障を防止することができる。
また、通紙前期間において、上加圧ローラ61及び定着ベルト62と下加圧ローラ64とを接続してニップ部Nを形成し、駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させ、駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させる。このため、通紙前においてトルクを安定させることができ、定着装置にて搬送する1枚目の用紙Sから適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる。
また、通紙中期間において、駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、発生させる制動力を低下させ、駆動モータM3の回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、発生させる制動力を上昇させる。このため、複数枚の用紙Sを通紙する場合、通紙中期間において先に用紙Sを搬送したときのトルクに基づいて、制動力を調整することができ、連続的に用紙Sを通紙する際においても光沢メモリを解消しつつも、駆動モータM3の故障を防止することができる。
また、通紙中期間において、搬送する用紙Sの紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させないため、定着ベルト62と下加圧ローラ64との間に用紙Sが介在せずトルクが低下する場合に制動力を変化させないこととなり、誤った制動力の調整を防止することができる。
また、通紙前期間における通紙前トルクを、通紙中期間における通紙中トルクよりも低く設定するため、通紙期間中に用紙Sを通紙することにより上昇するトルク分を加味して通紙前期間における通紙前トルクを設定することとなり、1枚目の用紙Sから適切なスリップ量を確保して光沢メモリを解消することができる。
また、通紙前トルクを搬送する用紙Sの紙種に応じて設定するため、用紙Sの厚みに応じて通紙前トルクを設定することができ、1枚目の用紙Sのスリップ量を一層適切とすることができる。
また、通紙中期間におけるPI制御の比例定数kpを、通紙前期間におけるPI制御の比例定数kpよりも低く設定しているため、通紙前期間においては制動力が迅速に調整されることとなり、1枚目の用紙Sが通紙される前において迅速に適切な制動力を得ることができる。また、通紙中期間においてはノイズ等によって制動力が大きく変動してしまうことを防止することができる。
また、モータM1によるブレーキ力を一定とし、モータM2によるアシスト力を可変とすることにより、制動力を調整するため、制動力を直接調整する必要が無く、アシスト力を調整することにより、簡易に制動力を調整することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、用紙Sに対してトナー画像を形成する画像形成部40と、画像形成部40にて形成されたトナー画像を用紙に定着させる上記の定着装置とを備えるため、画像光沢が向上した印刷物を出力することができる。
以上、本発明に係る定着装置、及び画像形成装置を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、上記実施形態において定着装置はベルトニップ式のものを採用しているが、これに限らず、ローラニップ式のものであってもよい。
さらに、本実施形態において定着装置は画像形成装置1内に収納されているが、これに限らず、後処理装置などの他の装置内に収納されていてもよい。
加えて、上記に示した各種構造、数値等については、上記したものに限られず、適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 画像読取部
11 自動原稿給紙装置
12 原稿画像走査装置
12a CCDセンサ
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
41Y,41M,41C,41K 画像形成ユニット
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
416 滑剤塗布装置
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラ
423 二次転写ローラ
424 駆動ローラ
425 従動ローラ
426 ベルトクリーニング装置
50 搬送部
51 給紙部
51a〜51c 給紙トレイユニット
52 搬送機構
53 排紙部
60 定着部
60a 枠
61 上加圧ローラ(定着面側部材)
62 定着ベルト(定着面側部材)
63 加熱ローラ
631 加熱源
64 下加圧ローラ(裏面側部材)
66 トルク発生部(制動力発生手段)
67 ギア機構
68 張架部材
69 切替機構
71 通信部
72 記憶部
100 制御部(制御手段)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 トルク検出部(トルク検出手段)
D 原稿
M1 モータ(ブレーキ手段)
M2 モータ(アシスト手段)
M3 駆動モータ
S 用紙

Claims (11)

  1. 回転自在に設けられる定着面側部材と、
    前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、
    前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、
    前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、
    前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、
    前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された目標トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ
    前記制動力発生手段は、前記定着面側部材の回転を妨げる方向にブレーキ力を発生させるブレーキ手段と、前記ブレーキ手段により発生させられるブレーキ力の範囲内において前記ブレーキ手段によるブレーキ力と反対の回転方向の力となるアシスト力を発生させるアシスト手段と、を有し、
    さらに前記制御手段は、前記ブレーキ手段によるブレーキ力を一定とし、前記アシスト手段によるアシスト力を可変とすることにより、制動力を調整する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させない
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間における前記通紙中トルクよりも低く設定する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間に前記定着ニップ部にて搬送する用紙の紙種に応じて設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、前記通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定している
    ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 回転自在に設けられる定着面側部材と、
    前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、
    前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、
    前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、
    前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、
    前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記通紙中期間において、搬送する用紙の紙間位置を予測し、予測した紙間位置におけるトルクに基づいて制動力を変化させない
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 回転自在に設けられる定着面側部材と、
    前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、
    前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、
    前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、
    前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、
    前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記通紙前期間における前記通紙前トルクを、前記通紙中期間における前記通紙中トルクよりも低く設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 回転自在に設けられる定着面側部材と、
    前記定着面側部材の外周面に圧接しながら回転し、該定着面側部材と協働して、トナー像が形成された用紙を挟持して搬送する定着ニップ部を形成する裏面側部材と、
    前記裏面側部材を回転駆動するための駆動モータと、
    前記定着面側部材の表面速度と前記裏面側部材の表面速度との速度差を設定するために前記定着面側部材の回転を妨げる方向の制動力を発生させる制動力発生手段と、
    前記制動力発生手段により発生させる制動力を調整する制御手段と、
    前記駆動モータの回転トルクを検出するトルク検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接離可能であり、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する前の通紙前期間において、前記定着面側部材と前記裏面側部材とを接続して定着ニップ部を形成し、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙前トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記定着ニップ部にて用紙を搬送する通紙中期間において、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも高い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を低下させ、前記トルク検出手段により検出された前記駆動モータの回転トルクが、設定された通紙中トルクよりも低い場合に、前記制動力発生手段により発生させる制動力を上昇させ、
    前記通紙中期間におけるPI制御の比例定数を、前記通紙前期間におけるPI制御の比例定数よりも低く設定している
    ことを特徴とする画像形成装置。
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