JP6172167B2 - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置および画像形成システに関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱部材(例えば、加熱ローラー)と加圧部材(例えば、加圧ローラー)による定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
従来、上記画像形成装置の前段に、連帳ロール紙や折り畳み紙等の連続した用紙を給紙する給紙装置を接続し、後段に画像形成装置により画像が形成された用紙を巻き取る巻き取り装置を接続した画像形成システムが実用化されている。
上記画像形成装置の定着部(トナー像を転写させた用紙を加熱、加圧して定着させる部分)では、画像形成時以外の待機時やウォーミングアップ時といった非画像形成時も加熱部材と加圧部材の間に用紙がある状態となる。画像形成装置が加熱部材と加圧部材を離間させる手段を有している場合、非画像形成時に用紙が加熱部材に接触することはないが、用紙は停止していることから、加熱部材からの熱の影響を受けて変形することがある。加熱部材は一般に、非画像形成時でも回転し得るように構成されることから、加熱部材からの熱の影響で用紙が変形した場合、その部分が加熱部材に接触して加熱部材に傷が付き、その傷が画像上の傷になったりする。また、加熱部材が用紙を引き込んでしまう用紙巻き付きジャムが発生したりもする。
このように、画像形成装置では、非画像形成時に用紙が加熱部材からの熱の影響を受けて変形することがあり、変形した場合には加熱部材に傷が付いたり、加熱部材が用紙を引き込んでしまう用紙巻き付きジャムが発生したりする、という不具合が起こり得る。
このような問題に対し、非画像形成時に用紙を動かすことで、用紙の一カ所に熱が集中しないように制御する方法が案出されている。例えば特許文献1や特許文献2に記載された技術がある。
特許文献1には、定着用として用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ローラー対を、非印刷中の用紙停止時に駆動/停止させて、用紙を規定間隔で搬送方向へ搬送し、定着工程における熱による用紙の変色や変形を防止するようにした技術が記載されている。
特許文献2には、搬送路下流側に用紙を連続搬送する連続搬送モード、搬送経路上に挿通された状態の用紙を休止しておく搬送休止モード、および、用紙の特定部位の、特定部材への静止した接触を避けるように該用紙を搬送経路上を往復させる往復移動モードをそれぞれ設け、用紙への画像形成時には連続搬送モードに切り替え、用紙上への画像形成終了時には搬送休止モードに切り替え、用紙への画像非形成時におけるいずれかの時点において往復移動モードに切り替えることで、用紙に変形癖が付くことを抑制する技術が記載されている。
特開2008−233770号公報 特開2007−041370号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、用紙が熱変形や変色しない搬送停止時間は用紙の種類によって様々であり、搬送停止時間を一意的に定めると、用紙の種類によっては必要以上に用紙を搬送してしまって用紙を無駄にしたり、停止時間が長すぎて用紙が変形や変色したりする課題がある。なお、用紙の種類で搬送停止時間を変えるようにすることも考えられるが、事前に確認して設定することになるので、手間がかかるという新たな課題が生ずる。
特許文献2に記載の技術では、用紙の種類によって、熱変形しない休止モードから往復モードへの切り替え時間、往復モードの搬送速度や往復長さなどの条件が違うため、必要以上の長さで往復させて用紙にダメージを与えて無駄にしたり、搬送速度が遅すぎて用紙を熱変形させたりする課題がある。
このように、上述した2つの先行技術は、いずれも単純に用紙を動かすという制御をしているだけであって、むやみに用紙を動かすという対応をとれば、動かした分だけ用紙は無駄になる。
また、用紙をむやみに動かしても用紙のダメージが多かれ少なかれあるので、ダメージを受けた部分に関しては、やはり使用できなくなる。
本発明は、定着部で発生する熱で用紙が変形するのを極力抑え、たとえ当該熱で用紙に変形が生じたとしても無駄紙の発生を低く抑えることができる画像形成装置および画像形成システを提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像が形成された連続紙の定着面側に配置される上側定着部と、
前記上側定着部に圧接された状態において前記連続紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する下側定着部と、
前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
前記非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部間の最近接部における前記連続紙の変形を検知する検知部と、を有し、
前記制御部は、前記検知部により前記連続紙の変形が検知された場合、前記検知部により変形を検知しなくなるまで前記連続紙を搬送する制御を行う
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像が形成された連続紙の定着面側に配置される上側定着部と、
前記上側定着部に圧接された状態において前記連続紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する下側定着部と、
前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
前記非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部間の最近接部における前記連続紙の変形を検知する検知部と、を有し、
前記制御部は、前記検知部により検知された前記連続紙の変形の度合いに基づいて、前記上側定着部と前記上側定着部の両方またはいずれか一方の温度を下げる制御を行う
本発明に係る画像形成システムは、
連続紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された前記連続紙に画像を形成する上記画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された前記連続紙を巻き取る巻き取り装置と、
を備える。
本発明によれば、上側定着部と下側定着部間の最近接部における連続紙の変形を検知できるので、上側定着部および下側定着部の両方またはいずれか一方で発生する熱によりたとえ連続紙が変形したとしても、その熱変形に起因する定着部の不具合を回避する制御を実行することが可能となり、これにより、無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。
本実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成システムが備える画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 定着ベルトと加圧ローラーが圧接したときと、離間したときのそれぞれの状態を示す図である。 検知部の発信部と受信部が図3に示すような配置とされた場合において、最近接部における連続紙の変形が生じたときの発信部と受信部間における信号の状態を示す図である。 用紙の直上を該用紙と平行になるように信号を通して用紙の変形を検知するようにした例を示す図である。 検知部の発信部と受信部が図5に示すように配置された場合において、最近接部における連続紙の部分に変形が生じたときの発信部と受信部間における信号の状態を示す図である。 制御部による第1制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第2制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第3制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第4制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第5制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第6制御例を説明するためのフローチャートである。 制御部による第7制御例を説明するためのフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成システム100が備える画像形成装置2の制御系の主要部を示す。画像形成システム100は、図1において太線で示す連続紙Pまたは用紙S(非連続紙)を記録媒体として使用し、当該連続紙P上または用紙S上に画像を形成するシステムである。ここで、連続紙Pとは、連帳ロール紙や折り畳み紙等の連続した用紙で、搬送方向において所定の長さで画像を形成し、後処理で裁断して使用する用紙である。
図1に示すように、画像形成システム100は、連続紙Pの搬送方向(以下、「用紙搬送方向」とも言う)に沿って上流側から、給紙装置1、画像形成装置2および巻き取り装置3が接続されて構成される。給紙装置1および巻き取り装置3は、連続紙P上に画像を形成する場合に使用される。
給紙装置1は、連続紙Pを画像形成装置2へ給紙する装置である。給紙装置1の筐体内では、図1に示すように、ロール状の連続紙Pが支持軸に巻回されて回転可能に保持されている。給紙装置1は、支持軸に巻回された連続紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等)を経由して、一定の速度で画像形成装置2へ搬送する。給紙装置1の給紙動作は、画像形成装置2が備える制御部101(図2参照)によって制御される。
なお、給紙装置1において、連続紙Pは、必ずしもロール状に保持されている必要はなく、折り畳まれた状態で保持されていても良い。
画像形成装置2は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置2は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙装置1から給紙された連続紙P、または、給紙トレイユニット51a〜51cから送出された用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置2には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置2は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、圧接離間部80、温度検知部84および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置2の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて連続紙Pまたは用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、図1に示すADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2において、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から連続紙Pまたは用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、連続紙Pまたは用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が連続紙Pまたは用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加して、連続紙Pまたは用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は連続紙Pまたは用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された連続紙Pまたは用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、連続紙Pまたは用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60Aと、連続紙Pまたは用紙Sの裏面(定着面と反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60Bと、用紙の部分的な変形を検出するための検知部60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、連続紙Pまたは用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた連続紙Pまたは用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、連続紙Pまたは用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から連続紙Pまたは用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とにより所定のベルト張力(例えば、40[N])で張架されている。
定着ベルト61は、トナー像が形成された連続紙Pまたは用紙Sに接触して、当該トナー像を連続紙Pまたは用紙Sに定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。ここで、定着温度とは、連続紙Pまたは用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される連続紙Pまたは用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源の温度は、制御部101によって制御される。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部101によって行われる。制御部101は、定着ローラー63を時計回り方向に回転させる。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。加圧ローラー64は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコンゴム等からなる弾性層と、PFAチューブからなる表層が順に積層形成された構成を有する。加圧ローラー64は、圧接離間部80(図2参照)により定着ベルト61を介して定着ローラー63に所定の定着荷重(例えば、1000[N])で圧接される。圧接離間部80は、公知の構成を有し、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接または離間させる。このようにして、定着ベルト61と加圧ローラー64との間には、連続紙Pまたは用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。加圧ローラー64の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)および圧接離間部80の駆動制御は、制御部101によって行われる。制御部101は、加圧ローラー64を反時計回り方向に回転させる。
図3は、定着ベルト61と加圧ローラー64が圧接したときと、離間したときのそれぞれの状態を示す図である。図3の(a)は圧接中の状態、図3の(b)は離間中の状態である。
図3の(a)に示すように、連続紙Pの搬送時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接させる。これにより、定着ニップNP1が形成される。また、図3の(b)に示すように、連続紙Pの搬送停止時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに離間させる。このとき、定着ベルト61と加圧ローラー64間の最も近い位置が最近接部NP2である。
検知部60Cは、“H”レベルの信号を連続して出力する発信部60C1と、発信部60C1から出力された信号を受信する受信部60C2とを備える。発信部60C1から出力される信号は、可視光、赤外光、レーザー光などの光を利用したものである。なお、光の他に超音波などの音の利用も可能である。発信部60C1は、上側定着部60Aおよび下側定着部60Bより用紙搬送方向の下流側(図面に向かって左側)に配置され、受信部60C2は、上側定着部60Aおよび下側定着部60Bより用紙搬送方向の上流側(図面に向かって右側)に配置される。また、発信部60C1は、信号の出力方向が最近接部NP2における連続紙Pに対して斜め方向になるように角度付けされており、受信部60C2は、連続紙Pの最近接部NP2における部分で反射した信号を受信できる向きに角度付けされている。このように、発信部60C1および受信部60C2が、最近接部NP2で折り返すV字状の信号伝播路が形成されるように配置される場合は、後述する配置変形例に比べて、発信部60C1および受信部60C2の配置の自由度が高いという点で有利である。図3の(b)に示すように、発信部60C1から出力された信号は、連続紙Pの最近接部NP2における部分で反射し、反射した信号が受信部60C2に入る。この場合、発信部60C1から出力された信号を散乱あるいは遮蔽するものがないと、発信部60C1の送信信号強度V0と受信部60C2の受信信号強度Vが等しくなる(V=V0)。
図3の(b)では、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じていないときの信号の流れを示しているが、当該部分に変形が生じた場合、発信部60C1から出力された信号が当該部分で散乱あるいは遮蔽されて、受信部60C2における受信信号強度Vが低下する。したがって、受信部60C2における受信信号強度Vを監視することで、連続紙Pの最近接部NP2における部分の変形を検知することができる。
図4は、検知部60Cの発信部60C1と受信部60C2が図3に示すような配置とされた場合において、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたときの発信部60C1と受信部60C2間における信号の状態を示す図である。同図に示すように、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じると、変形部分P1で発信部60C1から出力された信号が散乱あるいは遮蔽されて、受信部60C2の受信信号強度Vが低下する。上述したように、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じていないときは、発信部60C1の送信信号強度V0と受信部60C2の受信信号強度Vが等しく(V=V0)なるが、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたときは、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0より小さくなる(V<V0)。
なお、連続紙Pの最近接部NP2における部分に積極的に信号を当ててその反射量より連続紙Pの変形を検知する方法以外に、連続紙Pの直上を該連続紙Pと平行に伝播して最近接部NP2を透過する信号を、連続紙Pの変形部分が散乱あるいは遮蔽することで、用紙の変形を検知する方法も考えられる。
図5は、用紙の直上を該用紙と平行になるように信号を通して用紙の変形を検知するようにした配置変形例を示す図である。同図に示すように、検知部60Cの発信部60C1は、最近接部NP2より用紙搬送方向の下流側の用紙直上で、最近接部NP2に向けて信号を出力する位置に配置され、検知部60Cの受信部60C2は、最近接部NP2より用紙搬送方向の上流側の用紙直上で、最近接部NP2を通過してくる信号を受信する位置に配置される。発信部60C1および受信部60C2の用紙面からの距離はいずれも同じになる。このように、発信部60C1と受信部60C2とが、連続紙Pに平行な信号伝播路が形成されるように配置される場合は、発信部60C1と受信部60C2間であれば最近接部NP2だけに限らずその前後の領域における連続紙Pの変形も検知できる点で有利である。また、この場合は、連続紙Pに変形が生じていないときは連続紙Pに光が当たらず、散乱光の発生が少なくなるため、変形が生じれば高感度でそれを感知することができるという利点もある。連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じていないときは、発信部60C1の送信信号強度V0と受信部60C2の受信信号強度Vが等しく(V=V0)なる。
図6は、検知部60Cの発信部60C1と受信部60C2が図5に示すように配置された場合において、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたときの発信部60C1と受信部60C2間における信号の状態を示す図である。同図に示すように、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じると、変形部分P1で発信部60C1から出力された信号が散乱あるいは遮蔽されて、受信部60C2の受信信号強度Vが低下する。すなわち、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0より小さくなる(V<V0)。
なお、本実施の形態では、発信部60C1を下流側に、受信部60C2を上流側に、それぞれ配置したが、その逆の配置も可能である。
また、本実施の形態では、加熱源を有する上側定着部60A側に用紙が変形するものとして、検知部60Cを上側定着部60A側に配置したが、下側定着部60B側に用紙が変形する場合は、検知部60Cを下側定着部60B側に配置するとよい。また、例えば上側定着部60Aと下側定着部60Bの両方が加熱源を有する場合など、用紙が上側定着部60Aと下側定着部60Bのいずれの側にも変形し得る場合は、上側定着部60A側と下側定着部60B側の両方に検知部60Cを配置するとよい。
また、本実施の形態では、特に図5の配置変形例のように検知部60Cを用紙に近接して配置することも可能ではあるが、このような配置を採る場合、画像形成時に検知部60Cを用紙から待避させる構造を採ることが好ましい。
また、本実施の形態では、検知部60Cを1個使用したが、この数に限定はなく、複数個使用してもよい。
制御部101は、非画像形成時(画像形成時以外の待機時やウォーミングアップ時)に検知部60Cを動作させて、連続紙Pの最近接部NP2における部分の変形を検出する。制御部101は、当該部分の変形を検知した場合、その変形に起因する不具合を回避する制御(不具合回避制御)を行う。用紙の変形に起因する不具合とは、用紙の変形部分が上側定着部60Aの定着ベルト61に触れてそれを傷付けたり、定着ベルト61が用紙の変形部分から当該用紙を引き込んで用紙巻き付きジャムを発生させたりするような、定着部60の不具合である。
不具合回避制御の方法としては、例えば用紙を搬送する方法、上側定着部60Aの加熱ローラー62の待機温度を下げる方法、あるいは用紙の搬送とともに、上側定着部60Aの加熱ローラー62の待機温度を下げる方法などが考えられる。なお、本実施の形態では、定着時における用紙への加熱を上側定着部60Aのみで行っているが、下側定着部60B側のみで行う場合もあり、そのような場合は下側定着部60B側の待機温度を下げることになる。また、上側定着部60Aと下側定着部60Bの両方で行う場合もあるが、そのような場合は両方またはいずれか一方で行うことになる。温度検知部84は、上側定着部60Aの加熱ローラー62の温度を検知する。制御部101は、温度検知部84による温度検知結果を基に加熱ローラー62における温度制御を行う。
図1において、用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。また、給紙装置1から画像形成装置2へ給紙された連続紙Pは、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が連続紙Pの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された連続紙Pまたは用紙Sは、搬送ローラー対(排紙ローラー対)52aを備えた排紙部52により巻き取り装置3に搬送される。
巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた連続紙Pを巻き取る装置である。巻き取り装置3の筐体内では、例えば、図1に示すように、連続紙Pが支持軸に巻回されてロール状に保持される。そのために、巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた連続紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー)を経由して、一定の速度で支持軸に巻き取る。巻き取り装置3の巻き取り動作は、画像形成装置2が備える制御部101によって制御される。
次に、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたときの不具合回避制御について複数の例を挙げて説明する。
(第1制御例)
図7は、第1制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、まずユーザー操作によるプリント指示が来たかどうか判定する(ステップS1)。プリント指示が来た場合(ステップS1の判定で「Yes」となる場合)、制御部101はプリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS1の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2における受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS2)。ここで、実際は、連続紙Pの最近接部NP2における部分で用紙の変形による信号の散乱あるいは遮蔽がなければ送信信号強度V0と受信信号強度Vは同じ値になるが、出力した信号に何らかノイズが乗った場合には、受信信号強度Vは送信信号強度V0を超えることになるので、ステップS2の判定においてV≧V0としている。
受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS2の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS1の処理に戻る。これに対し、受信部60C2における受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS2の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、通常の搬送速度より遅い速度(以下、“微速”と言う)で連続紙Pの搬送を開始する(ステップS3)。
制御部101は、連続紙Pを微速搬送させる制御を行った後、プリント指示が来たかどうか判定する(ステップS4)。プリント指示が来た場合(ステップS4の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、プリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS4の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定し(ステップS5)、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS5の判定で「Yes」となる場合)、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断して連続紙Pの微速搬送を停止する(ステップS6)。すなわち、連続紙Pの微速搬送により、変形が生じた部分が検知部60Cの検知エリア(特に最近接部NP2)から外れ、それに続く変形の無い部分が当該検知エリアに入ると変形を検知しなくなるので、その時点で連続紙Pの搬送が停止される。制御部101は、連続紙Pの微速搬送を停止させた後、ステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS5の判定で、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS5の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの変形が生じた部分が未だ検知部60Cの検知エリアにあると判断して、ステップS4の処理に戻る。
以上のように、第1制御例によれば、プリント指示が来ていない間に連続紙Pの一部分に変形が生じた場合、当該変形部分を検知しなくなるまでの間のみ、連続紙Pを微速搬送するので、連続紙Pにおける無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。
(第2制御例)
図8は、第2制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、まずユーザー操作によるプリント指示が来たかどうか判定する(ステップS10)。プリント指示が来た場合(ステップS10の判定で「Yes」となる場合)、制御部101はプリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS10の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2における受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS11)。
受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS11の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS10の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS11の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、通常の搬送速度より遅い速度(微速)で連続紙Pの搬送を開始し、さらに加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定する(ステップS12)。
制御部101は、連続紙Pの微速搬送を開始し、加熱ローラー62の待機温度を下げた後、プリント指示が来たかどうか判定する(ステップS13)。プリント指示が来た場合(ステップS13の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、プリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS13の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS14)。受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS14の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断し、連続紙Pの微速搬送を停止する(ステップS15)。すなわち、連続紙Pの微速搬送により、変形のある部分が検知部60Cの検知エリアから外れ、それに続く変形の無い部分が当該検知エリアに入ると、変形を検知しなくなるので、その時点で連続紙Pの搬送が停止される。制御部101は、連続紙Pの微速搬送を停止させた後、ステップS10の処理に戻る。
連続紙Pが搬送されることで連続紙Pの変形が生じた部分が最近接部NP2から外れることになるが、連続紙Pの新たな部分が最近接部NP2に来ることで、当該部分が熱の影響を受けて変形する虞がある。しかし、第2制御例では、加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定するので、連続紙Pの新たな部分が熱の影響を受けて変形する虞を低減できる。すなわち、加熱ローラー62の待機温度を制御することで、連続紙Pの搬送後の新たな部分が熱の影響を受け難くなるので、無駄紙の発生を更に低く抑えることができる。
一方、ステップS14の判定で、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS14の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの変形が生じた部分が検知部60Cの検知エリアに未だあると判断して、ステップS13に戻る。
以上のように、第2制御例によれば、プリント指示が来ていない間に、連続紙Pの一部分に変形が生じた場合、当該部分を検知しなくなるまでの間のみ、連続紙Pを微速搬送し、また加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定するので、連続紙Pにおける無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。
(第3制御例)
図9は、第3制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、まずユーザー操作によるプリント指示が来たかどうか判定する(ステップS20)。プリント指示が来た場合(ステップS20の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、プリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS20の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vの変化がないかどうか(△V=0かどうか)を判定する(ステップS21)。すなわち、変形の速度を見て変形中でないことを確認する。
受信部60C2の受信信号強度Vに変化がない場合(ステップS21の判定で「Yes」となる場合(△V=0、変形中ではない場合))、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS20の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vに変化がある場合(ステップS21の判定で「No」となる場合(△V>0、変形中である場合))、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、温度検知部84の温度検知結果を基に加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定する(ステップS22)。制御部101は、加熱ローラー62の待機温度を下げた後、ステップS20の処理に戻る。
以上のように、第3制御例によれば、プリント指示が来ていない間に、連続紙Pの一部分が変形中である場合、連続紙Pを搬送することなく、加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定するので、無駄紙の発生をほぼ無くすことができる。
(第4制御例)
図10は、第4制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、まずユーザー操作によるプリント指示が来たかどうか判定する(ステップS30)。プリント指示が来た場合(ステップS30の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、プリントを開始する。これに対し、プリント指示が来ていない場合(ステップS30の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが変化していないか(△V=0かどうか)を判定する(ステップS31)。すなわち、連続紙Pの最近接部NP2における部分の変形速度を判定する。
受信部60C2の受信信号強度Vに変化がない場合(ステップS31の判定で「Yes(△V=0)」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が全く生じてないと判断してステップS30の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vに変化がある場合(ステップS31の判定で「No(△V>0)」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、その変形量を判定する。すなわち、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが、変形量を判定するための閾値V1以上(V≧V1)かどうか判定する(ステップS32)。ここで、閾値V1は、用紙の変形の度合いが一定の量を超えたと判断したときの発信部60C1の送信信号強度と受信部60C2の受信信号強度とから決めておいた値である。
受信部60C2の受信信号強度Vが閾値V1以上の場合(ステップS32の判定で「Yes」の場合)、制御部101は、変形が一定の量を超えたと判断し、連続紙Pを所定量搬送する(ステップS33)。制御部101は、連続紙Pを所定量搬送した後、ステップS30の処理に戻る。
受信部60C2の受信信号強度Vが閾値V1未満の場合(ステップS32の判定で「No」の場合)、制御部101は、変形が小さいと判断し(顕著な変形でないと判断し)、加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定する(ステップS34)。制御部101は、加熱ローラー62の待機温度を下げた後、ステップS30の処理に戻る。
以上のように、第4制御例によれば、プリント指示が来ていない間に、連続紙Pの一部分が変化中である場合で、その変形が一定の量を超えていれば連続紙Pを所定量搬送するので、連続紙Pにおける無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。また、連続紙Pの一部分が変化中である場合で、その変形が顕著でない場合は、連続紙Pの搬送をすることなく、加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定するので、無駄紙の発生をほぼ無くすことができる。
(第5制御例)
図11は、第5制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、画像形成システム100の電源がオンされると、ウォーミングアップを開始し、ウォーミングアップ温度に達したかどうか判定する(ステップS40)。ウォーミングアップ温度に達した場合(ステップS40の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、ウォーミングアップを終了する。これに対し、ウォーミングアップ温度に達していない場合(ステップS40の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS41)。
受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS41の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS40の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS41の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、通常の搬送速度より遅い速度(微速)で連続紙Pの搬送を開始する(ステップS42)。
制御部101は、連続紙Pの微速搬送を開始した後、ウォーミングアップ温度に達したかどうか判定する(ステップS43)。ウォーミングアップ温度に達した場合(ステップS43の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、ウォーミングアップを終了する。これに対し、ウォーミングアップ温度に達していない場合(ステップS43の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS44)。受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS44の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断し、連続紙Pの微速搬送を停止する(ステップS45)。すなわち、連続紙Pの微速搬送により、変形のある部分が検知部60Cの検知エリアから外れ、それに続く変形の無い部分が当該検知エリアに入ると、変形を検知しなくなるので、その時点で連続紙Pの搬送が停止される。制御部101は、連続紙Pの微速搬送を停止させた後、ステップS40の処理に戻る。
一方、ステップS44の判定で、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS44の判定で「No」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの変形が生じた部分が検知部60Cの検知エリアに未だあると判断して、ステップS43に戻る。
以上のように、第5制御例によれば、ウォーミングアップ温度に達するまでの間に、連続紙Pの一部分に変形が生じた場合、当該部分を検知しなくなるまでの間のみ、連続紙Pを微速搬送するので、連続紙Pにおける無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。
(第6制御例)
図12は、第6制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、画像形成システム100の電源がオンされると、ウォーミングアップを開始し、ウォーミングアップ温度に達したかどうか判定する(ステップS50)。ウォーミングアップ温度に達した場合(ステップS50の判定で「Yes」となる場合)、ウォーミングアップを終了する。これに対し、ウォーミングアップ温度に達していない場合(ステップS50の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS51)。
受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS51の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS50の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS51の判定で「No」となる場合)、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたと判断し、通常の搬送速度より遅い速度(微速)で連続紙Pの搬送を開始するとともに、連続紙Pの一部分に変形が生じたときの加熱ローラー62の温度を検知して、その検知温度にウォーミングアップ温度を変更する(ステップS52)。すなわち、通常のウォーミングアップ温度に達していないにもかかわらず連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じたので、微速で連続紙Pの搬送を開始し、また現時点の加熱ローラー62の温度をウォーミングアップ温度に変更する。なお、本実施の形態は、加熱ローラー62の温度を検知する手段として温度検知部84(図2参照)を有しており、制御部101は、温度検知部84の検知結果からウォーミングアップ温度を変更する処理を行う。
制御部101は、連続紙Pの微速搬送を開始し、ウォーミングアップ温度を変更した後、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上(V≧V0)かどうか判定する(ステップS53)。受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上である場合(ステップS53の判定で「Yes」となる場合)、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断し、連続紙Pの微速搬送を停止する(ステップS54)。すなわち、連続紙Pの微速搬送により、変形のある部分が検知部60Cの検知エリアから外れ、それに続く変形の無い部分が当該検知エリアに入ると、変形を検知しなくなるので、その時点で連続紙Pの搬送が停止される。制御部101は、連続紙Pの微速搬送を停止させた後、ウォーミングアップを終了する。
一方、ステップS53の判定で、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0未満(V<V0)である場合(ステップS53の判定で「No」となる場合)、連続紙Pの変形が生じた部分が検知部60Cの検知エリアから外れるまで、すなわち、受信部60C2の受信信号強度Vが発信部60C1の送信信号強度V0以上になるまで、ステップS53の判定を継続する。
以上のように、第6制御例によれば、ウォーミングアップ温度に達するまでの間に、連続紙Pの一部分に変形が生じた場合、当該部分を検知しなくなるまでの間のみ、連続紙Pを微速搬送するので、連続紙Pにおける無駄紙の発生を最小限に抑えることができる。また、連続紙Pの一部分に変形が生じたときの加熱ローラー62の温度をウォーミングアップ温度に変更するので、ウォーミングアップ温度に達するまでの間に連続紙Pの一部分に変形が生ずるのを防止できる。
(第7制御例)
図13は、第7制御例を説明するためのフローチャートである。同図において、制御部101は、まずプリント開始かどうか判定する(ステップS60)。ここで、第7制御例では、プリントジョブが複数ある場合を想定しており、プリントジョブが複数あって、ある一定の間隔で実行される使用状態にある場合、次のプリントジョブが何時始まるかが、残り時間で分かることがある。例えば、プリント開始の予約時間が設定されている場合、現在の時刻との差分で、次のプリントが開始するまでの残り時間を計算することができる。この残り時間を取得することでプリント開始かどうかを判定することができる。
プリント開始である場合(ステップS60の判定で「Yes」となる場合)、制御部101はプリントを開始する。これに対し、プリント開始でない場合(ステップS60の判定で「No」となる場合)、制御部101は、検知部60Cの受信部60C2の受信信号強度Vに変化がないかどうか(△V=0かどうか)を判定する(ステップS61)。すなわち、変形の速度を見て、変形中ではないことを確認する。
受信部60C2の受信信号強度Vに変化がない場合(ステップS61の判定で「Yes」となる場合(△V=0、変形中ではない場合))、制御部101は、連続紙Pの最近接部NP2における部分に変形が生じてないと判断してステップS60の処理に戻る。これに対し、受信部60C2の受信信号強度Vに変化がある場合(ステップS61の判定で「No」となる場合(△V>0、変形中である場合))、制御部101は、プリント開始までの時間(Tp)と用紙変形速度(△V)からプリント開始時の用紙変形量を推測し、その推測値が閾値V1(V1:例えば連続紙Pが加熱ローラー62に接触しない上限値)未満かどうか判定する(ステップS62)。当該推測値がV1未満である場合(ステップS62の判定で「Yes」となる場合)、ステップS60の処理に戻る。これに対し、当該推測値がV1以上である場合(ステップS62の判定で「No」となる場合)、制御部101は、温度検知部84の温度検知結果を基に加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定する(ステップS63)。制御部101は、加熱ローラー62の待機温度を下げた後、ステップS60の処理に戻る。
以上のように、第7制御例によれば、プリント指示が来ていない間に、連続紙Pの一部分が変化中である場合で、プリント開始時の用紙変形量の推測値が閾値(連続紙Pが加熱ローラー62に接触しない上限値)V1以上である場合、連続紙Pの搬送をすることなく、加熱ローラー62の待機温度を通常の待機温度より10℃低い温度に設定するので、無駄紙の発生をほぼ無くすことができる。
このように構成した本実施の形態によれば、上側定着部60Aと下側定着部60B間の最近接部NP2における連続紙Pの変形を検知する検知部60Cを有する。該検知部60Cで最近接部NP2における連続紙Pの変形を検知した場合は、その変形の度合いに基づいて、連続紙Pを搬送する、上側定着部60Aの加熱ローラー62の待機温度を通常より10℃下げる、または連続紙Pの搬送および加熱ローラー62の待機温度の低減の両方を行う。これらのような不具合回避制御を連続紙Pの変形の度合いに基づいて実行し得るので、連続紙Pの一部分が変形するのを極力抑えることができ、たとえ連続紙Pの一部分に変形が発生したとしても無駄紙の発生を低く抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、上側定着部60Aが、定着ベルト61、定着ローラー63および加熱ローラー62を有する構成を採っているが、上側定着部60Aが定着面側部材として機能する加熱ローラー62のみを有する構成を採っていてもよい。
1 給紙装置
2 画像形成装置
3 巻き取り装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 検知部
60C1 発信部
60C2 受信部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 定着ローラー
64 加圧ローラー
71 通信部
72 記憶部
80 圧接離間部
84 温度検知部
100 画像形成システム
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM

Claims (7)

  1. トナー像が形成された連続紙の定着面側に配置される上側定着部と、
    前記上側定着部に圧接された状態において前記連続紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する下側定着部と、
    前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
    非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
    前記非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部間の最近接部における前記連続紙の変形を検知する検知部と、を有し、
    前記制御部は、前記検知部により前記連続紙の変形が検知された場合、前記検知部により変形を検知しなくなるまで前記連続紙を搬送する制御を行う、
    画像形成装置。
  2. トナー像が形成された連続紙の定着面側に配置される上側定着部と、
    前記上側定着部に圧接された状態において前記連続紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する下側定着部と、
    前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
    非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
    前記非画像形成時に、前記上側定着部と前記下側定着部間の最近接部における前記連続紙の変形を検知する検知部と、を有し、
    前記制御部は、前記検知部により検知された前記連続紙の変形の度合いに基づいて、前記上側定着部と前記上側定着部の両方またはいずれか一方の温度を下げる制御を行う
    画像形成装置。
  3. 前記検知部は、前記連続紙の搬送方向の上流側および下流側のいずれか一方において信号を出力する発信部と、前記発信部から出力された信号を前記連続紙の搬送方向の上流側および下流側のいずれか他方において受信する受信部とを有し、
    前記検知部は、前記連続紙に対して前記上側定着部の側と前記下側定着部の側との両方またはいずれか一方に配置される請求項1、2のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  4. 前記発信部および前記受信部は、前記最近接部で折り返すV字状の信号伝播路が形成されるように配置される請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記発信部および前記受信部は、前記連続紙に平行な信号伝播路が形成されるように配置される請求項に記載の画像形成装置。
  6. 連続紙を給紙する給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された前記連続紙に画像を形成する請求項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された前記連続紙を巻き取る巻き取り装置と、
    を備える画像形成システム。
  7. 連続紙を給紙する給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された前記連続紙に画像を形成する請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された前記連続紙を巻き取る巻き取り装置と、
    を備える画像形成システム。
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