JP6304333B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
上述した画像形成装置は、給紙部(給紙トレイ、手差し給紙部、外部給紙装置等)から供給された用紙を画像形成部に搬送する用紙搬送部を備える。用紙搬送部は、複数の搬送ローラー部を有し、複数の搬送ローラー部のうちの少なくとも1つで用紙を挟持して搬送する。画像形成装置の通紙経路は、給紙側の通紙経路(以下「給紙経路」)、用紙搬送部の通紙経路(以下「搬送経路」)、及び排紙側の通紙経路(以下「排紙経路」)によって構成される。
通常、通紙経路内でジャムが発生した場合、利用者が通紙経路に残留している用紙の先端部を把持して排紙側に引き抜く、又は用紙の後端部を把持して給紙側に引き抜くことにより、用紙が取り除かれる。また、用紙を切断してトナー像が転写された部分とトナー像が転写される前の部分とに分割し、前者を排紙側から除去し、後者を給紙側から除去することにより、未定着トナーが給紙側のレジストローラー等に付着するのを防止する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
近年では、用紙を反転させて両面印刷を可能とする用紙搬送部を1つの用紙搬送ユニット(いわゆるADU(Auto-Duplex Unit))として実装した画像形成装置も実用化されている。用紙搬送ユニット内の搬送経路が画像形成装置に対して着脱可能であるのに対して、給紙経路と排紙経路は画像形成装置本体に固定されることになる。
このような画像形成装置においてジャムが発生した場合は、ジャム処理を行うに際して、用紙搬送ユニットが画像形成装置本体から引き出される。画像形成装置から用紙搬送ユニットを引き出すことにより、通紙経路に設けられる多様な部材(例えばガイド部材)を開放できるので、未定着トナーが飛散しないように適切な箇所から用紙を慎重に除去することができる。
一方で、ジャムの発生箇所、通紙経路長、用紙長によっては、用紙が用紙搬送ユニットからはみ出し、給紙経路や排紙経路に跨がった状態となることがある。この場合、画像形成装置本体から用紙搬送ユニットをそのまま引き出すと、用紙が破断して泣き別れが生じるので、搬送ローラー部によって用紙を用紙搬送ユニット内に送り込んだ上で、用紙搬送ユニットが引き出される。
特開平10−20593号公報
枚葉紙に画像形成を行っているときにジャムが生じた場合は、上述した手法により泣き別れを回避することができる。しかしながら、長尺紙に画像形成を行っているときにジャムが生じた場合、用紙搬送ユニット内に長尺紙を送り込むことができずに、泣き別れを回避するのが困難となることが多い。また、長尺紙の全長を用紙搬送ユニット内に送り込むためのスペースを確保しようとすると、装置の大型化を招く虞がある。
また、特許文献1に記載の技術を適用して、画像形成装置内で長尺紙を切断した上で、長尺紙を給紙側又は排紙側に引き抜いてジャム処理を行うことも考えられるが、排紙側から引き抜かれる部分には未定着トナー像が形成されているので、用紙を引き抜く際にトナー飛散等が生じる虞がある。
本発明の目的は、用紙搬送ユニットを引き出してジャム処理を行う際に泣き別れが生じるのを防止できるとともに、ジャム処理作業を容易化できる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に用紙を搬送する第1の通紙経路、及び前記第1の通紙経路に連設される第2の通紙経路で構成される通紙経路と、を備え、
前記第1の通紙経路と前記第2の通紙経路の境界で分離し、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を実行できる電子写真方式の画像形成装置であって、
前記通紙経路におけるジャムの発生を検出するジャム検出部と、
前記境界の近傍に配置され、用紙を切断する用紙切断部と、
ジャム発生時における前記通紙経路上の用紙に未定着トナー像が担持されているか否かを判定し、用紙に未定着トナー像が担持されていると判定した場合に、前記用紙切断部を制御して用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせるように利用者に指示し、用紙に未定着トナー像が担持されていないと判定した場合に、前記第1の通紙経路を引き出すことなく給紙側又は排紙側から用紙を引き抜いてジャム処理を行わせるように利用者に指示するジャム解消部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に用紙を搬送する第1の通紙経路、及び前記第1の通紙経路に連設される第2の通紙経路で構成される通紙経路と、
前記第1の通紙経路と前記第2の通紙経路の境界の近傍に配置され、用紙を切断する用紙切断部と、を備え、
前記境界で分離し、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を実行できる電子写真方式の画像形成装置のコンピューターに、
前記通紙経路におけるジャムの発生を検出する処理と、
ジャム発生時における前記通紙経路上の用紙に未定着トナー像が担持されているか否かを判定し、用紙に未定着トナー像が担持されていると判定した場合に、前記用紙切断部を制御して用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせるように利用者に指示し、用紙に未定着トナー像が担持されていないと判定した場合に、前記第1の通紙経路を引き出すことなく給紙側又は排紙側から用紙を引き抜いてジャム処理を行わせるように利用者に指示する処理と、を実行させる。
本発明によれば、ジャム発生時における通紙経路上の用紙の状態に応じて適切なジャム処理の手順が決定され、これに従ってジャム処理が行われるように指示されるので、長尺紙のジャム処理作業を容易化できる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 ジャム解消処理の一例を示すフローチャートである。 ジャム発生時における通紙経路上の用紙の状態を示す図である。 ジャム発生時における通紙経路上の用紙の状態を示す図である。 ジャム処理手順1の一例を示す図である。 ジャム処理手順2の一例を示す図である。 ジャム処理手順1の他の一例を示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置1を示す図である。図2は、画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム213を中間転写ベルト221の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト221に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム213上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト221に一次転写し、中間転写ベルト221上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
図1、2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部11、操作表示部12、画像処理部13、画像形成部20、給紙部14、排紙部15、用紙搬送部30、及び制御部18を備える。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)181、ROM(Read Only Memory)182、RAM(Random Access Memory)183等を備える。CPU181は、ROM182又は記憶部192から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM183に展開し、展開したプログラムと協働して、画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
通信部191は、例えばNIC(Network Interface Card)、MODEM(MOdulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを有する。
記憶部192は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。記憶部192には、例えば各ブロックの動作を制御する際に参照されるルックアップテーブルが格納される。
制御部18は、通信部191を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部18は、例えば、外部の装置から送信されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)による画像データ(入力画像データ)を受信し、これに基づいて用紙に画像を形成させる。
画像読取部11は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置111及び原稿画像走査装置112(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置111は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置112へ送り出す。自動原稿給紙装置111により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置112は、自動原稿給紙装置111からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー112aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部11は、原稿画像走査装置112による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部13において所定の画像処理が施される。
操作表示部12は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部121及び操作部122として機能する。表示部121は、制御部18から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部122は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部18に出力する。
ユーザーは、操作表示部12を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、片面/両面設定、及び用紙設定などの画像形成に関する設定を行うことができる。また、操作表示部12には、ジャムが発生したときにジャム処理手順が表示される。
画像処理部13は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部13は、制御部18の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部13は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部20が制御される。
画像形成部20は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット21(トナー像形成部)、画像形成ユニットにより形成されたトナー像を用紙に転写する中間転写ユニット22(転写部)、及び転写されたトナー像を用紙に定着する定着部23等を備える。
画像形成ユニット21は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kで構成される。画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット21Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット21M、21C、21Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット21は、露光装置211、現像装置212、感光ドラム213、帯電装置214、及びドラムクリーニング装置215等を備える。
感光ドラム213は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置211による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置214は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置214は、コロナ放電によって感光ドラム213の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置211は、例えば複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が直線状に配列されたLEDアレイ、個々のLEDを駆動するためのLPH駆動部(ドライバーIC)、及びLEDアレイからの放射光を感光ドラム213上に結像させるレンズアレイ等を有するLEDプリントヘッドで構成される。LEDアレイの1つのLEDが、画像の1ドットに対応する。制御部18がLPH駆動部を制御することにより、LEDアレイに所定の駆動電流が流され、特定のLEDが発光する。
露光装置211は、感光ドラム213に対して各色成分の画像に対応する光を照射する。感光ドラム213の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム213の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム213の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置212は、各色成分の現像剤(例えばトナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム213の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム213と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム213の表面の露光部に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置215は、感光ドラム213の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム213の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット22は、中間転写ベルト221、一次転写ローラー222、複数の支持ローラー223、二次転写ローラー224、及びベルトクリーニング装置225等を備える。
中間転写ベルト221は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー223にループ状に張架される。複数の支持ローラー223のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー222よりもベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー223が駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト221は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー222は、各色成分の感光ドラム213に対向して、中間転写ベルト221の内周面側に配置される。中間転写ベルト221を挟んで、一次転写ローラー222が感光ドラム213に圧接されることにより、感光ドラム213から中間転写ベルト221へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー224は、複数の支持ローラー223のうちの一つに対向して、中間転写ベルト221の外周面側に配置される。中間転写ベルト221に対向して配置される支持ローラー223はバックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト221を挟んで、二次転写ローラー224がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト221から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップにおいて、感光ドラム213上のトナー像が中間転写ベルト221に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー222に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト221の裏面側(一次転写ローラー222と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト221に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト221上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー224に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー224と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部23に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置225は、中間転写ベルト221の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト221の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット22において、二次転写ローラー224に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部23は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部231、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部232、定着面側部材を加熱する加熱源233、及び裏面側支持部材を定着面側部材に対して圧接する圧接離間部(図示略)等を備える。
例えば、上側定着部231がローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となり、ベルト加熱方式である場合は定着ベルトが定着面側部材となる。また例えば、下側定着部232がローラー加圧方式である場合は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。定着面側部材と裏面側支持部材は、総称して「定着部材」と呼ばれることもある。
図1は、上側定着部231がローラー加熱方式で構成され、下側定着部232がローラー加圧方式で構成される場合について示している。
上側定着部231は、定着面側部材を回転させるための上側定着部用駆動部(図示略)を有する。制御部18によって上側定着部用駆動部の動作が制御されることにより、定着面側部材は所定の速度で回転(走行)する。下側定着部232は、裏面側支持部材を回転させるための下側定着部用駆動部(図示略)を有する。制御部18によって下側定着部用駆動部の動作が制御されることにより、裏面側支持部材は所定の速度で回転(走行)する。なお、定着面側部材が裏面側支持部材の回転に従動する場合は、上側定着部用駆動部は必要ない。
加熱源233は、定着面側部材の内部又は近傍に配置される。制御部18によって加熱源233の出力が制御されることにより、定着面側部材が加熱され、定着温度が所定の温度(例えば定着許容温度、定着アイドリング温度)で保持される。制御部18は、定着面側部材に近接して配置される定着温度検出部(図示略)の検出結果に基づいて加熱源233の出力を制御する。
また、制御部18によって圧接離間部(図示略)の動作が制御され、定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。トナー像が二次転写され、通紙経路に沿って搬送されてきた用紙は、定着ニップを通過する際に加熱、加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着する。
定着部23は、定着面側部材又は裏面側支持部材を冷却したり、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離したりするために、定着面側部材又は裏面側支持部材に対して送風を行う送風部を備えていてもよい。
給紙部14は、給紙トレイ部141及び手差し給紙部142を有する。給紙トレイ部141には、坪量やサイズ等に基づいて識別された枚葉紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された紙種ごとに収容される。給紙トレイ部141に収容できない長尺紙は、手差し給紙部142から給紙される。
「長尺紙」とは、用紙を給紙側又は排紙側から引き抜いてジャム処理を行う際にトナー飛散が生じうる用紙、すなわち後述する給紙側境界B1から二次転写ニップNまでの通紙経路長、又は定着ニップNから排紙側境界B2までの通紙経路長よりも用紙長が長い用紙(例えば用紙長1000mm以上)であり、ロール紙や連続用紙等を含む。用紙長が搬送経路P2の通紙経路長よりも長い長尺紙の場合、長尺紙は給紙開始直後又は排紙完了直前を除いて給紙側境界B1又は排紙側境界B2に跨がった状態になっていると考えてよい。
排紙部15は、排紙ローラー部151等を有し、用紙搬送部30から送出された用紙を機外に排紙する。
用紙搬送部30は、主通紙経路部31、スイッチバック経路部32、裏面印刷用経路部33、及び通紙経路切替部(図示略)等を備える。用紙搬送部30は、定着部23とともに1つのユニットに組み込まれ、用紙搬送ユニットADUとして画像形成装置1に着脱可能に装着される。
主通紙経路部31は、中間搬送ローラー部、ループローラー部、及びレジストローラー部(何れも図示略)を含む複数の搬送ローラー部を備える。主通紙経路部31は、給紙部14から給紙された用紙(長尺紙を含む)を搬送して画像形成部20(二次転写ニップ、定着ニップ)に通紙するとともに、画像形成部20(定着部23)から送出された用紙を排紙部15に搬送する。
スイッチバック経路部32は、定着部23から送出された用紙を一旦停止させ、搬送方向を逆転させて、排紙部15又は裏面印刷用経路部33に搬送する。
裏面印刷用経路部33は、スイッチバック経路部32でスイッチバックされて送出された用紙を主通紙経路部31(ループローラー部の上流)に搬送する循環経路である。主通紙経路部31には、第2面(裏面)が上面となった状態で用紙が通紙されることになる。
通紙経路切替部(図示略)は、定着部23から送出された用紙をそのままの状態で排紙するか、反転させて排紙するか、又は裏面印刷用経路部33に搬送するかによって通紙経路を切り替える。具体的には、制御部18が、画像形成処理の処理内容(片面/両面印刷、フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙等)に基づいて、通紙経路切替部の動作を制御する。
給紙部14から給紙された用紙は、主通紙経路部31によって画像形成部20に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト221上のトナー像が用紙の第1面(定着面)に一括して二次転写され、定着部23において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙部15から機外に排紙される。用紙の両面に画像を形成する場合、第1面に画像が形成された用紙はスイッチバック経路部32及び裏面印刷用経路部33により反転されて搬送され、第2面に画像が形成される。
画像形成装置1の通紙経路Pは、給紙部14の通紙経路(以下「給紙経路P1」)、用紙搬送部30の通紙経路(以下「搬送経路P2」)、及び排紙部15の通紙経路(以下「排紙経路P3」)によって構成される。用紙搬送ユニットADU内の搬送経路P2が画像形成装置1に対して着脱可能であるのに対して、給紙経路P1と排紙経路P3は画像形成装置本体に固定される。
さらに、通紙経路Pには、用紙の有無を検出する複数の用紙検出センサーが配置される。図1では、給紙経路P1と搬送経路P2の境界近傍、二次転写ニップの用紙搬送方向下流側、定着ニップの用紙搬送方向下流側、搬送経路P2と排紙経路P3の境界近傍の4箇所に用紙検出センサーS1〜S4が配置されている。以下において、給紙経路P1と搬送経路P2の境界を「給紙側境界B1」、搬送経路P2と排紙経路P3の境界を「排紙側境界B2」と称する。
用紙検出センサーS1〜S4は、例えば発光素子及び受光素子を有する光センサーである。用紙検出センサーS1〜S4は、発光素子から用紙に向けて光を発し、用紙で反射した光を受光素子で受光することにより、用紙の有無(それぞれの検出領域に用紙の先端が到達したタイミング及び用紙の後端が抜けたタイミング)を検出する。
また、給紙側境界B1の用紙搬送方向上流側には給紙側切断部41が配置される。給紙側切断部41は、例えばスライド方式又はギロチン方式の切断部である。制御部18によってカッター駆動部(図示略)の動作が制御されることにより、切断部材(図示略)が用紙を幅方向に切断する。
排紙側境界B2の用紙搬送方向下流側には排紙側切断部42が配置される。排紙側切断部42の構成は、給紙側切断部41と同様である。
給紙側切断部41及び排紙側切断部42は、ジャムが発生したときに、必要に応じて用紙を自動的に切断する。
搬送経路P2の給紙側には、手動で用紙を搬送方向に送り出すための給紙側ジャム処理ノブ(図示略)が配置される。給紙側ジャム処理ノブは、動力伝達機構を介して主通紙経路部31上の搬送ローラー部の少なくとも1つに接続される。給紙側境界B1よりも用紙搬送方向上流に位置する給紙側切断部41で用紙が切断された場合、用紙の一部は搬送経路P2から給紙経路P1にはみ出す。利用者は、給紙側ジャム処理ノブを操作することにより、用紙を用紙搬送方向に手動で送り出し、用紙搬送ユニットADU内に押し込む。これにより、給紙経路P1にはみ出した部分によって、用紙搬送ユニットADUの引き出し作業が阻害されるのを防止できる。
同様に、搬送経路P2の排紙側には、手動で用紙を搬送方向に送り出すための排紙側ジャム処理ノブ(図示略)が配置される。排紙側ジャム処理ノブは、動力伝達機構を介して主通紙経路部31上の搬送ローラー部の少なくとも1つに接続される。排紙側境界B2よりも用紙搬送方向下流に位置する排紙側切断部42で用紙が切断された場合、用紙の一部は搬送経路P2から排紙経路P3にはみ出す。利用者は、排紙側ジャム処理ノブを操作することにより、用紙を用紙搬送方向とは逆方向に手動で送り出し、用紙搬送ユニットADU内に押し込む。これにより、排紙経路P2にはみ出した部分によって、用紙搬送ユニットADUの引き出し作業が阻害されるのを防止できる。
給紙側ジャム処理ノブ及び排紙側ジャム処理ノブは、用紙搬送ユニットADU内に用紙を押し込む方向の動作だけが可能であることが好ましい。例えば、動力伝達機構の一部に、一方向のみに回転力を伝達する1wayクラッチを適用すればよい。これにより、利用者の誤操作によって用紙が給紙経路P1側又は排紙経路P3側に送り出されるのを防止することができる。
画像形成装置1の搬送経路P2においてジャムが発生した場合、用紙搬送ユニットADUを引き出して、ジャム処理を行うことができる。しかし、搬送経路P2よりも用紙長の長い長尺紙に画像形成が行われる場合、給紙開始直後及び排紙終了直前を除いて、長尺紙は給紙側境界B1又は排紙側境界B2を跨いだ状態となる。このときに、用紙搬送ユニットADUを引き出すと泣き別れが発生する。本実施の形態では、必要に応じて給紙側境界B1又は排紙側境界B2の近傍で長尺紙が切断され、適切なジャム処理の手順が提示されることにより、泣き別れの発生が防止されるとともに、ジャム処理作業が容易化される。
すなわち、本実施の形態では、制御部18は、ジャム発生時における通紙経路P上の用紙の状態に応じてジャム処理手順を決定し、決定した手順に従ってジャム処理が行われるように指示するジャム解消部として機能する。具体的には、制御部18は、図3に示すフローチャートに従ってジャム解消処理を実行する。
図3は、ジャム解消処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、画像形成装置1において画像形成処理が開始されることに伴い、CPU181がROM182に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
図3のステップS101において、制御部18は、ジャムが発生したか否かを判定する。例えば、通紙経路Pに配置された搬送ローラー部は異常トルクが発生すると停止するので、これに基づいて制御部18はジャムの発生を検出する。ジャムが発生した場合(ステップS101で“YES”)、処理はステップS102に移行する。ジャムが発生しない場合(ステップS101で“NO”)は、ステップS101の処理が繰り返されるが、一連の画像形成処理が終了することに伴い、ジャム解消処理は終了する。
ステップS102において、制御部18は、長尺紙に画像形成が行われているか否かを判定する。長尺紙に画像形成が行われている場合(ステップS102で“YES”)、処理はステップS103に移行する。長尺紙に画像形成が行われていない場合(ステップS102で“NO”)、すなわち枚葉紙に画像形成が行われている場合、処理はステップS107に移行する。
ステップS103において、制御部18は、長尺紙に未定着の状態のトナー像(未定着トナー像)が担持されているか否かを判定する。具体的には、制御部18は、用紙検出センサーS1〜S4の検出結果に基づいて、ジャムが発生したときの用紙の状態を判定する。
図4Aに示すように、用紙検出センサーS1で用紙が検出され(センサー出力:ON)、用紙検出センサーS2〜S4で用紙が検出されていない(センサー出力:OFF)場合、用紙の先端が給紙側境界B1と二次転写ニップNの間にある状態でジャムが発生していることになる。
図4Bに示すように、用紙検出センサーS1、S2で用紙が検出され、用紙検出センサーS3、S4で用紙が検出されていない場合、用紙の先端が二次転写ニップNと定着ニップNの間にある状態でジャムが発生していることになる。
図4Cに示すように、用紙検出センサーS1〜S3で用紙が検出され、用紙検出センサーS4で用紙が検出されていない場合、用紙の先端が定着ニップNと排紙側境界B2にある状態でジャムが発生していることになる。
図4Dに示すように、用紙検出センサーS1〜S4で用紙が検出されている場合、用紙が通紙経路Pの全長にわたって通紙されている状態でジャムが発生していることになる。
図5Aに示すように、用紙検出センサーS1で用紙が検出されず、用紙検出センサーS2〜S4で用紙が検出されている場合、用紙の後端が給紙側境界B1と二次転写ニップNの間にある状態でジャムが発生していることになる。
図5Bに示すように、用紙検出センサーS1、S2で用紙が検出されず、用紙検出センサーS3、S4で用紙が検出されている場合、用紙の後端が二次転写ニップNと定着ニップNの間にある状態でジャムが発生していることになる。
図5Cに示すように、用紙検出センサーS1〜S3で用紙が検出されず、用紙検出センサーS4で用紙が検出されている場合、用紙の後端が定着ニップNと排紙側境界B2の間にある状態でジャムが発生していることになる。
したがって、制御部18は、長尺紙の状態が図4B〜図4D、図5A、図5Bに示す状態となっている場合に、長尺紙に未定着トナー像が担持されていると判定する。一方、制御部18は、長尺紙の状態が、図4A又は図5Cに示す状態となっている場合には、トナー像の転写前、又はトナー像の定着後であるので、長尺紙に未定着トナー像は担持されていないと判定する。長尺紙に未定着トナー像が担持されている場合(ステップS103で“YES”)、処理はステップS104に移行する。長尺紙に未定着トナー像が担持されていない場合(ステップS103で“NO”)、処理はステップS106に移行する。
ステップS104において、制御部18は、給紙側切断部41又は排紙側切断部42の動作を制御して、長尺紙が跨がっている境界(給紙側境界B1又は排紙側境界B2)の近傍で用紙を切断させる。
ステップS105において、制御部18は、操作表示部12にジャム処理手順1を表示させる。ジャム処理手順1とは、長尺紙に未定着トナー像が担持されている場合のジャム処理の手順である。
具体的には、長尺紙の状態が図4B、図4Cに示す状態となっている場合、給紙側切断部41により給紙側境界B1の近傍で長尺紙が切断される。操作表示部12には、図6Aに示す内容が表示される(ジャム処理手順1−1)。この表示に従って、利用者は、手順1として、給紙部14の残っている長尺紙を引き抜く。手順2として、給紙側ジャム処理ノブを2周回して、用紙搬送ユニットADUから給紙部14にはみ出している部分を用紙搬送ユニットADU内に押し込む。その後、手順3として、用紙搬送ユニットADUを引き出し、ガイド部材等を開放して、適当な箇所から慎重に長尺紙を取り出す。
長尺紙の状態が図4Dに示す状態となっている場合は、給紙側切断部41により給紙側境界B1の近傍で長尺紙が切断されるとともに、排紙側切断部42により排紙側境界B2の近傍で長尺紙が切断される。操作表示部12には図6Bに示す内容が表示される(ジャム処理手順1−2)。この表示に従って、利用者は、手順1として、給紙部14及び排紙部15に残っている長尺紙を引き抜く。手順2として、給紙側ジャム処理ノブを2周回して、用紙搬送ユニットADUから給紙部14にはみ出している部分を用紙搬送ユニットADU内に押し込む。また、手順3として、排紙側ジャム処理ノブを2周回して、用紙搬送ユニットADUから排紙部15にはみ出している部分を用紙搬送ユニットADU内に押し込む。その後、手順4として、用紙搬送ユニットADUを引き出し、ガイド部材等を開放して、適当な箇所から慎重に長尺紙を取り出す。
長尺紙の状態が図5A、図5Bに示す状態となっている場合は、排紙側切断部42により排紙側境界B2の近傍で長尺紙が切断される。操作表示部12には図6Cに示す内容が表示される(ジャム処理手順1−3)。この表示に従って、利用者は、手順1として、排紙部15に残っている長尺紙を引き抜く。手順2として、排紙側ジャム処理ノブを2周回して、用紙搬送ユニットADUから排紙部15にはみ出している部分を用紙搬送ユニットADU内に押し込む。その後、手順3として、用紙搬送ユニットADUを引き出し、ガイド部材等を開放して、適当な箇所から慎重に長尺紙を取り出す。
このように、ジャム解消部としての制御部18は、ジャム発生時に、用紙に未定着トナー像が担持されており、境界(給紙側境界B1又は排紙側境界B2)に用紙が跨がった状態となっている場合に、境界の近傍を切断位置として用紙を切断させた後、第1の通紙経路(搬送経路P2)を引き出してジャム処理を行わせる。
また、ジャム解消部としての制御部18は、用紙を切断させ、第1の通紙経路から第2の通紙経路に延在する用紙の部分を押込み操作部(給紙側ジャム処理ノブ又は排紙側ジャム処理ノブ)によって第1の通紙経路内に押し込ませた後、第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせる。
利用者は、泣き別れが発生することなく簡単に用紙搬送ユニットADUを引き出すことができるので、ジャム処理作業が格段に容易化される。
図3のステップS106において、制御部18は、操作表示部12にジャム処理手順2を表示させる。ジャム処理手順2とは、長尺紙に未定着トナー像が担持されていない場合のジャム処理の手順である。
具体的には、長尺紙の状態が図4Aに示す状態となっている場合、操作表示部12には、図7Aに示す内容が表示される(ジャム処理手順2−1)。この表示に従って、利用者は、用紙搬送ユニットADU内に進入している部分を含めて給紙部14に残っている長尺紙を給紙側から引き抜く。
また、長尺紙の状態が図5Cに示す状態となっている場合、操作表示部12には、図7Bに示す内容が表示される(ジャム処理手順2−2)。この表示に従って、利用者は、用紙搬送ユニットADU内に残留している部分を含めて排紙部15に残っている長尺紙を排紙側から引き抜く。
長尺紙には未定着トナー像が担持されていないので、長尺紙を引き抜く際に、未定着トナーが飛散することはない。利用者は、用紙搬送ユニットADUを引き出すことなく長尺紙を給紙側又は排紙側から引き抜くだけでよいので、容易にジャム処理を行うことができる。
図3のステップS107において、制御部18は、操作表示部12にジャム処理手順3を表示させる。ジャム処理手順3とは、枚葉紙に画像形成が行われる場合のジャム処理手順である。ジャム処理手順3には公知の手順を適用できるので、説明を省略する。
ステップS108において、制御部18は、ジャムが解消されたか否かを判定する。制御部18は、例えば操作表示部12の操作により画像形成の再スタートが指示された場合に、ジャムが解消されたと判定する。ただし、搬送ローラー部を動作させたときに、異常トルクが発生する場合は、ジャムは解消されていないことになるので、ステップS108の処理が繰り返される。
ステップS109において、制御部18は、用紙の給紙を再開させる。用紙への画像形成が再開され、ジャム解消処理も改めてステップS101から実行される。
このように、画像形成装置1は、用紙に画像を形成する画像形成部(20)と、画像形成部に用紙を搬送する第1の通紙経路(用紙搬送ユニットADU内の搬送経路P2)及び第1の通紙経路に連設される第2の通紙経路(給紙経路P1、排紙経路P3)で構成される通紙経路(P)と、を備え、第1の通紙経路と第2の通紙経路の境界(給紙側境界B1、排紙側境界B2)で分離し、第1の通紙経路を引き出してジャム処理を実行できるようになっている。
また、通紙経路におけるジャムの発生を検出するジャム検出部(用紙搬送部30の搬送ローラー部、制御部18)と、ジャム発生時における通紙経路上の用紙の状態に応じてジャム処理の手順を決定し、決定した手順に従ってジャム処理が行われるように指示するジャム解消部(制御部18)と、を備える。
具体的には、画像形成装置1は、利用者に情報を提示する情報提示部(操作表示部12)を備え、ジャム解消部(制御部18)は、決定したジャム処理の手順を情報提示部に提示させる。
画像形成装置1によれば、ジャム発生時における通紙経路上の用紙の状態に応じて適切なジャム処理の手順が決定され、これに従ってジャム処理が行われるように指示されるので、長尺紙のジャム処理作業が格段に容易化される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、給紙側切断部41、排紙側切断部42を省略して、利用者に当該箇所で用紙を切断させるようにしてもよい。この場合、ジャム処理手順1として、切断箇所が提示され、利用者に当該箇所で用紙を切断することが促される。また、用紙を手動で切断するためのスペースが必要となる。
例えば、長尺紙の状態が図4B、図4Cに示す状態となっている場合、図6Aに代えて図8Aに示すジャム処理手順1−1が表示される。長尺紙の状態が図4Dに示す状態となっている場合は、図6Bに代えて図8Bに示すジャム処理手順1−2が表示される。長尺紙の状態が図5A、図5Bに示す状態となっている場合は、図6Cに代えて図8Cに示すジャム処理手順3が表示される。これらの場合、利用者が切断箇所を把握しやすいように、切断箇所を図示するようにしてもよい。
また、給紙側の用紙切断位置は、給紙側境界B1の用紙搬送方向下流側(用紙搬送ユニットADU内)であってもよいし、排紙側の用紙切断位置は、排紙側境界B2の用紙搬送方向上流側(用紙搬送ユニットADU内)であってもよい。この場合、用紙切断後に給紙経路P1から搬送経路P2に、又は排紙経路P3から搬送経路P2に用紙が延在するので、引抜き操作部としての給紙側ジャム処理ノブ又は排紙側ジャム処理ノブを操作することによって、この部分が取り除かれるようにする。給紙側ジャム処理ノブ及び排紙側ジャム処理ノブは、用紙搬送ユニットADU内から用紙を引き抜く方向の動作だけが可能であることが好ましい。例えば、動力伝達機構の一部に、一方向のみに回転力を伝達する1wayクラッチを適用すればよい。これにより、利用者の誤操作によって用紙が用紙搬送ユニットADU内に送り込まれるのを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
11 画像読取部
12 操作表示部
13 画像処理部
14 給紙部
15 排紙部
18 制御部(ジャム解消部)
20 画像形成部
21 画像形成ユニット
22 中間転写ユニット
23 定着部
30 用紙搬送部
41 給紙側切断部
42 排紙側切断部
B1 給紙側境界
B2 排紙側境界
定着ニップ
転写ニップ
P 通紙経路
P1 給紙経路
P2 搬送経路
P3 排紙経路
S1〜S4 用紙検出センサー

Claims (13)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に用紙を搬送する第1の通紙経路、及び前記第1の通紙経路に連設される第2の通紙経路で構成される通紙経路と、を備え、
    前記第1の通紙経路と前記第2の通紙経路の境界で分離し、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を実行できる電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記通紙経路におけるジャムの発生を検出するジャム検出部と、
    前記境界の近傍に配置され、用紙を切断する用紙切断部と、
    ジャム発生時における前記通紙経路上の用紙に未定着トナー像が担持されているか否かを判定し、用紙に未定着トナー像が担持されていると判定した場合に、前記用紙切断部を制御して用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせるように利用者に指示し、用紙に未定着トナー像が担持されていないと判定した場合に、前記第1の通紙経路を引き出すことなく給紙側又は排紙側から用紙を引き抜いてジャム処理を行わせるように利用者に指示するジャム解消部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 利用者に情報を提示する情報提示部を備え、
    前記ジャム解消部は、決定したジャム処理の手順を前記情報提示部に提示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジャム解消部は、ジャム発生時における前記通紙経路上の用紙が長尺紙であるか否かを判定し、判定結果に基づいてジャム処理の手順を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記長尺紙は、給紙側の前記境界から前記画像形成部の転写ニップまでの通紙経路長又は前記画像形成部の定着ニップから排紙側の前記境界までの通紙経路長よりも用紙長が長い用紙であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ジャム解消部は、用紙に未定着トナー像が担持されており、かつ、用紙が長尺紙であると判定した場合に、前記境界の近傍を切断位置として用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ジャム解消部は、用紙に未定着トナー像が担持されており、前記境界に用紙が跨がった状態となっていると判定した場合に、前記境界の近傍を切断位置として用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記切断位置は前記第2の通紙経路上に設定され、
    前記ジャム解消部は、用紙を切断させ、前記第1の通紙経路から前記第2の通紙経路に延在する用紙の部分を押込み操作部によって前記第1の通紙経路内に押し込ませた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記押込み操作部は、用紙を前記第1の通紙経路内に押し込む方向の動作だけが可能であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記切断位置は前記第1の通紙経路上に設定され、
    前記ジャム解消部は、用紙を切断させ、前記第2の通紙経路から前記第1の通紙経路に延在する用紙の部分を引抜き操作部によって前記第1の通紙経路から引き抜いた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  10. 前記引抜き操作部は、用紙を前記第1の通紙経路から引き抜く方向の動作だけが可能であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2の通紙経路は、給紙部の給紙経路又は排紙部の排紙経路を含むことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 用紙の有無を検出する複数の用紙検出センサーを備え、
    前記ジャム解消部は、前記複数の用紙検出センサーの検出結果に基づいて、用紙に未定着トナー像が担持されているか否かを判定することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に用紙を搬送する第1の通紙経路、及び前記第1の通紙経路に連設される第2の通紙経路で構成される通紙経路と、
    前記第1の通紙経路と前記第2の通紙経路の境界の近傍に配置され、用紙を切断する用紙切断部と、を備え、
    前記境界で分離し、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を実行できる電子写真方式の画像形成装置のコンピューターに、
    前記通紙経路におけるジャムの発生を検出する処理と、
    ジャム発生時における前記通紙経路上の用紙に未定着トナー像が担持されているか否かを判定し、用紙に未定着トナー像が担持されていると判定した場合に、前記用紙切断部を制御して用紙を切断させた後、前記第1の通紙経路を引き出してジャム処理を行わせるように利用者に指示し、用紙に未定着トナー像が担持されていないと判定した場合に、前記第1の通紙経路を引き出すことなく給紙側又は排紙側から用紙を引き抜いてジャム処理を行わせるように利用者に指示する処理と、を実行させるためのプログラム。
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