JP2017120071A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル消費量を低減することができるエンジンを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド1と、シリンダヘッド1の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー2と、シリンダヘッドカバー2内に配置されたブリーザ室4を備え、ブリーザ室4は、オイル排出ガイド室7と、オイル排出ガイド室7から下方に導出されたオイル排出パイプ16を備え、シリンダヘッド1は、オイル溜め17を備え、オイル溜め17に溜められたオイル18にオイル排出パイプ16のパイプ出口16aが浸漬されている、エンジンにおいて、オイル排出ガイド室7は、逆流によりオイル排出パイプ16のパイプ入口16bから吹き上がったオイル18を受け止める邪魔板8を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンに関し、詳しくは、オイル消費量を低減することができるエンジンに関する。
従来、シリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部に組み付けられたシリンダヘッドカバーと、シリンダヘッドカバー内に配置されたブリーザ室を備え、ブリーザ室は、オイル排出ガイド室と、オイル排出ガイド室から下方に導出されたオイル排出パイプを備え、シリンダヘッドは、オイル溜めを備え、オイル溜めに溜められたオイルにオイル排出パイプのパイプ出口が浸漬されているエンジンがある (例えば、特許文献1参照)。
この種のエンジンでは、ブリーザ室でブローバイガスから分離されたオイルは、オイル排出ガイド室からオイル排出パイプを介してオイル溜めに排出され、パイプ出口がオイルに浸漬されたオイル排出パイプにはブリーザ室外のブローバイガスが進入せず、オイル排出パイプからブリーザ室へのブローバイガスの短絡が抑制される利点がある。
実開昭57−171110号公報(図1,図2参照)
《問題点》 オイルの消費量が多くなることがある。
特許文献1のものでは、オイル溜めのオイルが、オイル排出パイプを逆流してパイプ入口からオイル排出ガイド室に吹き上がると、オイル排出ガイド室内で拡散し、大量のオイルがブリーザ室からブローバイガスとともに連れ出され、オイルの消費量が多くなることがある。
本発明の課題は、オイル消費量を低減することができるエンジンを提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図5に例示するように、シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備え、
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備え、
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている、エンジンにおいて、
図5に例示するように、オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)から吹き上がったオイル(18)を受け止める邪魔板(8)を備えている、ことを特徴とするするエンジン。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する(図5参照)。
《効果》 オイル消費量が低減される。
オイル溜め(17)のオイル(18)が、オイル排出パイプ(16)を逆流してパイプ入口(16b)からオイル排出ガイド室(7)に吹き上がっても、このオイル(18)は、邪魔板(8)で受け止められ、オイル排出ガイド室(7)内で拡散しにくいので、オイル(18)がブリーザ室(4)から連れ出されにくく、オイル消費量が低減される。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図8(A)〜(C)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、オイル排出隙間(9)から漏れても、オイル排出傾斜面(7b)で受け止められ、オイル排出傾斜面(7b)に沿って流れ落ち、オイル排出隙間(9)から天板(12)の下方に戻るため、オイルの拡散抑制機能が高い。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図8(A)〜(C)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)の一部は、垂板(13)で受け止められ、オイル排出傾斜面(7b)の高所側に拡散しにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図8(B)(C)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の横側周縁(12b)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図8(A)(B)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の低所側周縁(12c)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項2または請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図8(A)〜(C)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の横側周縁(12b)や低所側周縁(12c)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)上のオイル(18)は、オイル排出口(10)から天板(12)の下方に排出され、天板(12)上を通過するブローバイガス(21)で飛散されにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項2から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図10〜図15各(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散しようとするオイル(18)は、オイル飛散抑制手段(11)によりオイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図10,図11各(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散しようとするオイル(18)は、リブ(11a)によりオイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項9に係る発明)
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図10(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散しようとするオイル(18)は、直線状リブ(11b)で受け止められ、天板(12)の横側周縁(12b)側に偏向されるので、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項10に係る発明)
請求項10に係る発明は、請求項8に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図11(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散しようとするオイル(18)は、囲い状リブ(11c)で受け止められ、オイル受止面(12f)に跳ね返されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項11に係る発明)
請求項11に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図12〜図14各(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、窪み(11d)への進入により、周囲への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項12に係る発明)
請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図12,図13各(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)の一部は、窪み(11d)内から溝(11e)を介して天板(12)の横側周縁(12b)に偏向され、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項13に係る発明)
請求項13に係る発明は、請求項11に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図14(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、多数のディンプル(11f)内への進入により、周囲への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
(請求項14に係る発明)
請求項14に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する(図16(A)〜(G)参照)。
《効果》 オイルの拡散抑制機能が高い。
オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、円弧状の天板(12)の下面(12e)に沿って天板(12)の両横側周縁(12b)(12b)側に案内され、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図で、図1(A)はシリンダヘッドカバーとブリーザ室の底壁の分解斜視図、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの上部縦断側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 図3のVII-VII線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いるオイル排出ガイド室を説明する図で、図8(A)は縦断正面図、図8(B)は図8(A)のB方向矢視図、図8(C)は図8(A)のC−C線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の基本例を説明する図で、図9(A)は正面図、図9(B)は図9(A)のB方向矢視図、図9(C)は図9(A)のC方向矢視図、図9(D)は平面図、図9(E)は底面図、図9(F)は図9(D)のF−F線断面図、図9(G)は図9(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第1変形例を説明する図で、図10(A)は正面図、図10(B)は図10(A)のB方向矢視図、図10(C)は図10(A)のC方向矢視図、図10(D)は平面図、図10(E)は底面図、図10(F)は図10(D)のF−F線断面図、図10(G)は図10(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第2変形例を説明する図で、図11(A)は正面図、図11(B)は図11(A)のB方向矢視図、図11(C)は図11(A)のC方向矢視図、図11(D)は平面図、図11(E)は底面図、図11(F)は図11(D)のF−F線断面図、図11(G)は図11(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第3変形例を説明する図で、図12(A)は正面図、図12(B)は図12(A)のB方向矢視図、図12(C)は図12(A)のC方向矢視図、図12(D)は平面図、図12(E)は底面図、図12(F)は図12(D)のF−F線断面図、図12(G)は図12(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第4変形例を説明する図で、図13(A)は正面図、図13(B)は図13(A)のB方向矢視図、図13(C)は図13(A)のC方向矢視図、図13(D)は平面図、図13(E)は底面図、図13(F)は図13(D)のF−F線断面図、図13(G)は図13(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第5変形例を説明する図で、図14(A)は正面図、図14(B)は図14(A)のB方向矢視図、図14(C)は図14(A)のC方向矢視図、図14(D)は平面図、図14(E)は底面図、図14(F)は図14(D)のF−F線断面図、図14(G)は図14(D)のG−G線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる邪魔板の第6変形例を説明する図で、図15(A)は正面図、図15(B)は図15(A)のB方向矢視図、図15(C)は図15(A)のC方向矢視図、図15(D)は平面図、図15(E)は底面図、図15(F)は図15(D)のF−F線断面図、図15(G)は図15(D)のG−G線断面図である。
図1〜図15は本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図で、この実施形態では、立形の多気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
図5に示すように、このエンジンは、シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備えている。
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備えている。
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている。
上記構成によれば、ブリーザ室でブローバイガスから分離されたオイルは、オイル排出ガイド室からオイル排出パイプを介してオイル溜めに排出され、パイプ出口(16a)がオイル(18)に浸漬されたオイル排出パイプ(16)にはブリーザ室(4)外のブローバイガス(21)が進入せず、オイル排出パイプ(16)からブリーザ室(4)へのブローバイガス(21)の短絡が抑制される。
図5に示すように、オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)から吹き上がったオイル(18)を受け止める邪魔板(8)を備えている。
上記構成によれば、オイル溜め(17)のオイル(18)が、オイル排出パイプ(16)を逆流してパイプ入口(16b)からオイル排出ガイド室(7)に吹き上がっても、このオイル(18)は、邪魔板(8)で受け止められ、オイル排出ガイド室(7)内で拡散しにくいので、オイル(18)がブリーザ室(4)から連れ出されにくく、オイル消費量が低減される。
図8(A)〜(C)に示すように、オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)に向けて下り傾斜するオイル排出傾斜面(7b)を備えている。
邪魔板(8)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)を上方から覆う天板(12)を備えている。
天板(12)は、オイル排出傾斜面(7b)の高所寄りに位置する高所寄り周縁(12a)を備えている。
図8(B)(C)に示すように、天板(12)の高所寄り周縁(12a)とオイル排出傾斜面(7b)の間にオイル排出隙間(9)が形成され、オイル排出傾斜面(7b)に沿って流れ落ちるオイル(18)が、オイル排出隙間(9)を経て天板(12)の下方に排出されるように構成されている。
上記構成によれば、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、オイル排出隙間(9)から漏れても、オイル排出傾斜面(7b)で受け止められ、オイル排出傾斜面(7b)に沿って流れ落ち、オイル排出隙間(9)から天板(12)の下方に戻るため、オイルの拡散抑制機能が高い。
図8(B)(C)に示すように、オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の横側に位置する横側内周面(7c)を備えている。
図8(A)に示すように、邪魔板(8)は、天板(12)の高所寄り側周縁(12a)から下向きに導出された垂板(13)を備え、垂板(13)の下端縁(13a)は、オイル排出傾斜面(7b)に沿っている。
図8(B)(C)に示すように、垂板(13)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(13b)を備え、垂板(13)の横側周縁(13b)とオイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)の間にオイル排出隙間(9)が設けられている。
上記構成によれば、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)の一部は、垂板(13)で受け止められ、オイル排出傾斜面(7b)の高所側に拡散しにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図8(B)(C)に示すように、天板(12)の周縁は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)を備えている。
天板(12)の横側周縁(12b)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)に沿っている。
上記構成によれば、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の横側周縁(12b)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図8(A)(B)に示すように、オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側内周面(7d)を備えている。
天板(12)は、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側周縁(12c)を備え、天板(12)の低所側周縁(12c)は、オイル排出ガイド室(7)の低所側内周面(7d)に沿っている。
上記構成によれば、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の低所側周縁(12c)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図8(A)〜(C)に示すように、天板(12)の切欠周縁(12d)とオイル排出ガイド室(7)の隅角内周面(7e)の間にオイル排出口(10)が開口され、天板(12)上のオイル(18)がオイル排出口(10)を経て天板(12)の下方に排出されるように構成されている。
上記構成によれば、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、天板(12)の横側周縁(12b)や低所側周縁(12c)から漏れにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
また、天板(12)上のオイル(18)は、オイル排出口(10)から天板(12)の下方に排出され、天板(12)上を通過するブローバイガス(21)で飛散されにくいため、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
邪魔板の基本例と変形例について説明する。
図9(A)〜(G)は邪魔板の基本例を示している。
この基本例の邪魔板(8)は、天板(12)と垂板(13)を備え、これらはいずれも平坦な方形の平板で構成されている。
天板(12)は、高所寄り周縁(12a)と両横側周縁(12b)(12b)と低所側周縁(12c)と切欠周縁(12d)と上面(12g)と下面(12e)を備え、上面(12d)と下面(12e)は平坦面で、下面(12e)は、その中央部に、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)と対向するオイル受止面(12f)を備えている。
図10〜図15の各(A)〜(G)は、邪魔板(8)の第1〜第6変形例を示している。
この第1〜第6変形例では、天板(12)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)から吹き上がったオイル(18)がオイル排出隙間(9)側に飛散するのを抑制するオイル飛散抑制手段(11)を備えている。
上記構成によれぱ、天板(12)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、オイル飛散抑制手段(11)によりオイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
第1〜第6変形例の他の構成と機能は、図9(A)〜(G)に示す基本例と同じであり、図10〜図15各(A)〜(G)中、基本例と同一の要素には、図9(A)〜(G)と同一の符号を付しておく。
図10,図11の各(A)〜(G)は、邪魔板(8)の第1,第2変形例を示している。
この第1,第2変形例では、オイル飛散抑制手段(11)は、天板(12)の下面(12e)から突出され、天板(12)のオイル受止面(12f)とオイル排出隙間(9)の間を横切るリブ(11a)を備えている。
上記構成によれぱ、オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、リブ(11a)によりオイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図10(A)〜(G)に示す第1変形例では、リブ(11a)は、天板(12)の横側周縁(12b)に向かって伸びる直線状リブ(11b)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、直線状リブ(11b)で受け止められ、天板(12)の横側周縁(12b)側に偏向されるので、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
直線状リブ(11b)は、垂板(13)に沿う向きで横向きに方向付けられ、天板(12)の高所寄り周縁(12a)と低所側周縁(12c)の間に、所定間隔を保持して、複数本が平行に並べて配置されている。
図11(A)〜(G)に示す第2変形例では、リブ(11a)は、オイル受止面(12f)を取り囲む囲い状リブ(11c)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められ、天板(12)の下方で周囲に飛散したオイル(18)は、囲い状リブ(11c)で受け止められ、オイル受止面(12f)に跳ね返されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
囲いリブ(11c)はV形リブの開口同士を突き合わせて、オイル受け面(12f)を囲む菱形にしたもので、囲いリブ(11c)の周囲には高所寄り周縁(12a)と低所側周縁(12c)のそれぞれに先鋭な角部を向けたV形リブが配置されている。
図12〜図14各(A)〜(G)に示す第3〜第5変形例では、オイル飛散抑制手段(11)は、オイル受止面(12f)で天板(12)に上向きに凹入された窪み(11d)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、窪み(11d)内への進入により、周囲への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図12,図13各(A)〜(G)に示す第3,第4変形例では、オイル飛散抑制手段(11)は、窪み(11d)から天板(12)の横側周縁(12b)に向かって伸びる溝(11e)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)の一部は、窪み(11d)内から溝(11e)を介して天板(12)の横側周縁(12b)に向けられ、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
図12(A)〜(G)に示す第3変形例の窪み(11d)は、オイル受止面(12f)に設けられた単一の円板状の窪みである。
図13(A)〜(G)に示す第4変形例の窪み(11d)は、オイル受止面(12f)に設けられた単一の部分球状の窪みである。
図15(A)〜(G)に示す第5変形例では、窪み(11d)は、多数のディンプル(11f)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、多数のディンプル(11f)内への進入により、周囲への飛散が抑制され、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
第5変形例のディンプル(11f)は、半球状の窪みであるが、部分球状、円板状、円錐状、角錐状、円錐台状、角錐台状の窪みであってもよい。
第5変形例のディンプル(11f)は、オイル受止面(12f)に限らず、天板(12)の下面(12)の全域に亘って形成されている。
図16(A)〜(G)に示す第6変形例では、オイル飛散抑制手段(11)は、両横側周縁(12b)側からオイル受止面(12f)に向けて上突に湾曲された円弧状の天板(12)を備えている。
上記構成によれば、オイル受止面(12f)で受け止められたオイル(18)は、円弧状の天板(12)の下面(12e)に沿って天板(12)の両横側周縁(12b)側に案内され、オイル排出隙間(9)側への飛散が抑制されるので、オイル排出ガイド室(7)でのオイル(18)の拡散抑制機能が高い。
天板(12)の下面(12e)には、第5変形例のディンプル(11f)を形成してもよい。
本発明の実施形態の他の構成と機能について説明する。
図7に示すように、シリンダヘッドカバー(2)内には、吸気及び排気の弁装置(32)が収容され、この弁装置(32)が動弁装置(33)で駆動される。動弁装置(33)は、動弁カム(図外)とタペット(図外)とプッシュロッド(33c)とロッカアーム(3)を備えている。プッシュロッド(33c)は図4に示すプッシュロッド室(33d)に収容されている。クランクケース(図外)内のブローバイガス(11)は、プッシュロッド室(33d)を介してシリンダヘッドカバー(2)内に進入する。
図1に示すように、シリンダヘッドカバー(2)内にブリーザ室(4)の底壁(4a)が下側から組み付けられ、シリンダヘッドカバー(2)の天井壁(2a)に給油孔(2b)が開口され、この給油孔(2b)が着脱自在の蓋(2c)で塞がれている。
ブリーザ室(4)の底壁(4a)は合成樹脂製である。シリンダヘッドカバー(2)はアルミダイカスト製である。
図2に示すように、このエンジンは、シリンダヘッドカバー(2)で覆われたロッカアーム(3)を備えている。
このため、ロッカアーム(3)で跳ね上げられたオイルがブローバイガス(11)と共にブリーザ室(4)を通過し、ブリーザ室(4)でブローバイガス(11)からオイルが分離され、シリンダヘッドカバー(2)外へのオイルの流出が抑制され、オイル消費を抑制することができる。
図2,3に示すように、シリンダヘッドカバー(2)の長手方向に対し、ブリーザ室(4)は、長手方向一側にブローバイガス入口(5)を、長手方向他側にブローバイガス出口(6)を、長手方向中間位置にオイル排出ガイド室(7)をそれぞれ備えている。
図2,4に示すように、ブローバイガス入口(5)は、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に開口され、オイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)は、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)の間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から下向きに突設されている。
上記構成によれば、図2に示すように、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)で跳ね上げられたオイルがブリーザ室(4)の底壁(4a)に沿うブローバイガス(11)の流れに乗っても、この流れがオイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)で遮られ、ブローバイガス入口(5)へのオイル進入量が減少し、ブリーザ室(4)へのオイル進入量が適正化され、シリンダヘッドカバー(2)外へのオイルの流出が抑制され、オイル消費を低減することができる。また、ブリーザ室(4)の底壁(4a)の剛性が高まり、底壁(4a)が振動しにくく、この振動を媒介とするシリンダヘッドカバー(2)からのエンジン騒音の放出を低減することができる。
図2,3に示すように、ブローバイガス入口(5)にはリード弁(5a)が取り付けられている。開いたリード弁(5a)はストッププレート(5b)で受け止められる。入口側オイル分離室(19)では、ブローバイガス入口(5)から進入したブローバイガス(21)に含まれるオイルミストをリード弁(5a)に衝突させてオイル分離するとともに、室壁でオイルミストを凝縮させてオイル分離する。
ブローバイガス入口(5)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)との間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から入口側邪魔板(25)が下向きに突設している。このため、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に沿うブローバイガス(21)の流れが入口側邪魔板(25)に遮られ、ブローバイガス入り口(5)へのオイル進入量が減少する。入口側邪魔板(25)はブリーザ室(4)の底壁(4a)と一体成型されている。
図2,3に示すように、ブリーザ室(4)は、ブローバイガス入口(5)のある入口側オイル分離室(19)と、ブローバイガス迂回通路(20)を備え、入口側オイル分離室(19)を出たブローバイガス(21)がブローバイガス迂回通路(20)を介してオイル排出ガイド室(7)に導入されるように構成されている。
上記構成によれば、ブローバイガス(21)は、入口側オイル分離室(19)とブローバイガス迂回通路(20)で連続的にオイル分離され、ブローバイガス(21)のオイル分離が促進される。
入口側オイル分離室(19)はシリンダヘッドカバー(2)の長手方向に長く形成され、ブローバイガス迂回通路(20)はシリンダヘッドカバー(2)の幅方向に長く形成され、これらは入口側オイル分離室(19)の開口(19a)で相互に連通し、ブローバイガス迂回通路(20)では開口(19a)から進入したブローバイガス(21)に含まれるオイルミストを通路壁で凝縮させて、オイル分離を行う。
入口側オイル分離室(19)とブローバイガス迂回通路(20)とを区画する第1の隔壁(26)は、シリンダヘッドカバー(2)の幅方向に長く形成され、シリンダヘッドカバー(2)と一体成型で天井壁(2a)から下向きに突設されている。
図3に示すように、ブリーザ室(4)は、ブローバイガス迂回通路(20)とオイル排出ガイド室(7)を仕切る第2の隔壁(22)と、分離オイル誘導路(23)を備え、分離オイル誘導路(23)は、始端部(23a)が入口側オイル分離室(19)に配置され、中間部(23b)がブローバイガス迂回通路(20)の始端部(20a)に配置され、終端部(23c)が第2の隔壁(22)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されている。
上記構成によれば、分離オイル誘導路(23)を短く形成することができ、分離されたオイル(18)を速やかにオイル排出ガイド室(7)に誘導することができる。
また、第2の隔壁(22)の下方をくぐり抜ける分離オイル誘導路(23)の終端部(23c)が分離されたオイル(18)で塞がり、分離オイル誘導路(23)を介してオイル排出ガイド室(7)にブローバイガス(21)が短絡することがない。
ブローバイガス迂回通路(20)とオイル排出ガイド室(7)を仕切る第2の隔壁(22)はシリンダヘッドカバー(2)の幅方向に長く形成され、シリンダヘッドカバー(2)と一体成型で天井壁(2a)から下向きに突設されている。
図3に示すように、分離オイル誘導路(23)は溝(24)で構成されている。
このため、入口側オイル分離室(19)やブローバイガス迂回通路(20)の始端部(20a)で分離されたオイル(18)が、溝(24)の上側開口から溝(24)内に速やかに流入し、かつ溝(24)内を小さい通路抵抗で通過し、分離されたオイル(18)が速やかに誘導される。
また、分離オイル誘導路(23)が溝(24)で構成されている場合、分離されたオイル(18)が分離オイル誘導路(23)を通過する際に、ブローバイガス迂回通路(20)を通過するブローバイガス(21)と接触するおそれがあるが、先に説明した通り、分離オイル誘導路(23)を短く形成することができるので、分離されたオイル(18)がブローバイガス(21)と接触しにくく、再ミスト化されにくい。また、再ミスト化された場合でも、下流のブローバイガス迂回通路(20)で再分離される。このため、分離されたオイル(18)が再ミスト化されにくい。
(1) シリンダヘッド
(2) シリンダヘッドカバー
(4) ブリーザ室
(7) オイル排出ガイド室
(7b) オイル排出傾斜面
(7c) 下手側内周面
(7d) 横側内周面
(8) 邪魔板
(9) オイル排出隙間
(10) オイル排出口
(11) オイル飛散抑制手段
(11a) リブ
(11b) 直線状リブ
(11c) 囲い状リブ
(11d) 窪み
(11e) 溝
(11f) ディンプル
(12) 天板
(12a) 高所寄り周縁
(12b) 横側周縁
(12c) 低所寄り周縁
(12d) 切欠周縁
(12e) 下面
(12f) オイル受止面
(13) 垂板
(13a) 下端縁
(13b) 横側周縁
(16) オイル排出部パイプ
(16a) パイプ出口
(16b) パイプ入口
(17) オイル溜め
(18) オイル

Claims (14)

  1. シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備え、
    ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備え、
    シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている、エンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)から吹き上がったオイル(18)を受け止める邪魔板(8)を備えている、ことを特徴とするするエンジン。
  2. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)に向けて下り傾斜するオイル排出傾斜面(7b)を備え、
    邪魔板(8)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)を上方から覆う天板(12)を備え、
    天板(12)は、オイル排出傾斜面(7b)の高所寄りに位置する高所寄り周縁(12a)を備え、
    天板(12)の高所寄り周縁(12a)とオイル排出傾斜面(7b)の間にオイル排出隙間(9)が形成され、
    オイル排出傾斜面(7b)に沿って流れ落ちるオイル(18)が、オイル排出隙間(9)を経て天板(12)の下方に排出されるように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項2に記載されたエンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の横側に位置する横側内周面(7c)を備え、
    邪魔板(8)は、天板(12)の高所寄り側周縁(12a)から下向きに導出された垂板(13)を備え、垂板(13)の下端縁(13a)は、オイル排出傾斜面(7b)に沿い、
    垂板(13)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(13b)を備え、
    垂板(13)の横側周縁(13b)とオイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)の間にオイル排出隙間(9)が設けられている、ことを特徴とするエンジン。
  4. 請求項2または請求項3に記載されたエンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の横側に位置する横側内周面(7c)を備え、
    天板(12)の周縁は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)を備え、
    天板(12)の横側周縁(12b)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)に沿っている、ことを特徴とするエンジン。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側内周面(7d)を備え、
    天板(12)は、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側周縁(12c)を備え、
    天板(12)の低所側周縁(12c)は、オイル排出ガイド室(7)の低所側内周面(7d)に沿っている、ことを特徴とするエンジン。
  6. 請求項2または請求項3に記載されたエンジンにおいて、
    オイル排出ガイド室(7)は、オイル排出傾斜面(7b)の横側に位置する横側内周面(7c)と、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側内周面(7d)と、横側内周面(7c)と低所側内周面(7d)の境界に位置する隅角内周面(7e)を備え、
    天板(12)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)と、オイル排出傾斜面(7b)の低所側に位置する低所側周縁(12c)と、横側周縁(12b)と低所側周縁(12c)の境界に設けられた切欠周縁(12d)を備え、
    天板(12)の横側周縁(12b)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)に沿い、天板(12)の低所側周縁(12c)は、オイル排出ガイド室(7)の低所側内周面(7d)に沿い、
    天板(12)の切欠周縁(12d)とオイル排出ガイド室(7)の隅角内周面(7e)の間にオイル排出口(10)が開口され、天板(12)上のオイル(18)がオイル排出口(10)を経て天板(12)の下方に排出されるように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)から吹き上がったオイル(18)がオイル排出隙間(9)側に飛散するのを抑制するオイル飛散抑制手段(11)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  8. 請求項7に記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)の下面(12e)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)と対向するオイル受止面(12f)を備え、
    オイル飛散抑制手段(11)は、天板(12)の下面(12e)から突出され、天板(12)のオイル受止面(12f)とオイル排出隙間(9)の間を横切るリブ(11a)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  9. 請求項8に記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)を備え、
    リブ(11a)は、天板(12)の横側周縁(12b)に向かって伸びる直線状リブ(11b)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  10. 請求項8に記載されたエンジンにおいて、
    リブ(11a)は、オイル受止面(12f)を取り囲む囲い状リブ(11c)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  11. 請求項7に記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)の下面(12e)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)と対向するオイル受止面(12f)を備え、
    オイル飛散抑制手段(11)は、オイル受止面(12f)で天板(12)に上向きに凹入された窪み(11d)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  12. 請求項11に記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)の周縁は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)を備え、
    オイル飛散抑制手段(11)は、窪み(11d)から天板(12)の横側周縁(12b)に向かって伸びる溝(11e)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  13. 請求項11に記載されたエンジンにおいて、
    窪み(11d)は、多数のディンプル(11f)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
  14. 請求項7に記載されたエンジンにおいて、
    天板(12)の下面(12e)は、オイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16b)と対向するオイル受止面(12f)を備え、
    天板(12)は、オイル排出ガイド室(7)の横側内周面(7c)側に位置する横側周縁(12b)を備え、
    オイル飛散抑制手段(11)は、両横側周縁(12b)側からオイル受止面(12f)に向けて上突に湾曲された円弧状の天板(12)を備えている、ことを特徴とするエンジン。
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