JP6576307B2 - エンジン - Google Patents
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Description
シリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部に組み付けられたシリンダヘッドカバーと、シリンダヘッドカバー内に配置されたブリーザ室を備え、
ブリーザ室は、オイル排出ガイド室と、オイル排出ガイド室の上方に配置されたブローバイガス通過室と、オイル排出ガイド室から下方に導出されたオイル排出パイプを備え、
シリンダヘッドは、オイル溜めを備え、オイル溜めに溜められたオイルにオイル排出パイプのパイプ出口が浸漬されているエンジン。
特許文献1のものでは、オイル溜めのオイルがブローバイガス通過室に吹き上がり、再ミスト化され、ブローバイガスによってブリーザ室から連れ出され、オイル消費量が多くなるおそれがある。
図6に例示するように、シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備え、
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)の上方に配置されたブローバイガス通過室(8)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備え、
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている、エンジンにおいて、
図6,図10(A)〜(C)に例示するように、オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16c)から吹き上がったオイル(18)を受け止めるオイル受けプレート(26)と、オイル受けプレート(26)とオイル排出ガイド面(7b)の間に配置されたオイルミスト凝縮室(27)を備え、このオイルミスト凝縮室(25)はオイル排出ガイド面(7b)の幅方向に沿う複数の壁板(25a)(25b)(25c)と、隣り合う壁板(25a)(25b)(25c)の間に設けられたオイルミスト凝縮路(25d)(25e)を備え、このオイルミスト凝縮路(25d)(25e)はブローバイガス通過室(8)を介してブリーザ室(4)のブローバイガス出口(6)と連通している。
(請求項1に係る発明に固有の発明特定事項)
図2に例示するように、シリンダヘッドカバー(2)の長手方向を前後方向として、ブリーザ室(4)は、前後方向一端側にブローバイガス入口(5)を、前後方向他端側にブローバイガス出口(6)を、前後方向中間位置にオイル排出ガイド室(7)とブローバイガス通過室(8)をそれぞれ備え、シリンダヘッドカバー(2)はロッカアーム(3)を覆い、
ブローバイガス入口(5)は、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に開口され、オイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)は、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)の間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から下向きに突設されている、ことを特徴とするエンジン。
(請求項4に係る発明に固有の発明特定事項)
図3に例示するように、ブリーザ室(4)は、ブローバイガス入口(5)のある入口側オイル分離室(9)と、ブローバイガス迂回通路(10)を備え、入口側オイル分離室(9)を出たブローバイガス(11)がブローバイガス迂回通路(10)を介してブローバイガス通過室(8)とオイル排出ガイド室(7)に導入されるように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果1−1》 オイル消費量を低減することができる。
図6に例示するように、本発明では、シリンダヘッドカバー(2)内とブリーザ室(4)内の差圧が大きくなり、オイル溜め(17)のオイル(18)がオイル排出パイプ(16)から吹き上がっても、オイル(18)はオイル受けプレート(26)で受け止められ、再ミスト化されたオイル(18)はオイルミスト凝縮室(27)内で凝縮されるため、再ミスト化されたオイル(18)がブローバイガス(11)でブリーザ室(4)から連れ出される不具合が抑制され、オイル消費量を低減することができる。
図6に例示するように、本発明では、シリンダヘッド(1)からシリンダヘッドカバー(2)側に放出された燃焼騒音は、オイル受けプレート(26)で遮蔽されるため、燃焼騒音の放出を低減することができる。
図2に例示するように、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)で跳ね上げられたオイルがブリーザ室(4)の底壁(4a)に沿うブローバイガス(11)の流れに乗っても、この流れがオイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)で遮られ、ブローバイガス入口(5)へのオイル進入量が減少し、ブリーザ室(4)へのオイル進入量が適正化され、シリンダヘッドカバー(2)外へのオイルの流出が抑制され、オイル消費を低減することができる。
図2に例示するように、オイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)は、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から下向きに突設されているので、ブリーザ室(4)の底壁(4a)の剛性が高まり、底壁(4a)が振動しにくく、この振動を媒介とするシリンダヘッドカバー(2)からのエンジン騒音の放出を低減することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果2》 ブローバイガスのオイル分離が促進される。
図3に例示するように、ブリーザ室(4)は、ブローバイガス入口(5)のある入口側オイル分離室(9)と、ブローバイガス迂回通路(10)を備えているので、ブローバイガス(11)は、入口側オイル分離室(9)とブローバイガス迂回通路(10)で連続的にオイル分離され、ブローバイガス(11)のオイル分離が促進される。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果3−1》 分離されたオイルを速やかにオイル排出ガイド室に誘導することができる。
図3,9(A)に例示するように、分離オイル誘導路(13)は、始端部(13a)が入口側オイル分離室(9)に配置され、中間部(13b)がブローバイガス迂回通路(10)の始端部(10a)に配置され、終端部(13c)が隔壁(12)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されているので、分離オイル誘導路(13)を短く形成することができ、分離されたオイル(18)を速やかにオイル排出ガイド室(7)に誘導することができる。
図3,9(A)に例示するように、分離オイル誘導路(13)の終端部(13c)は隔壁(12)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されているので、隔壁(12)の下方をくぐり抜ける分離オイル誘導路(13)の終端部(13c)がオイル(18)で塞がり、分離オイル誘導路(13)からオイル排出ガイド室(7)にブローバイガス(11)が進入することがない。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項1の効果1−1,1−2と、請求項2の効果2を奏する。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の効果に加え、請求項3の効果3−1,3−2を奏する。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 オイル消費量を低減することができる。
図6に例示するように、本発明では、再ミスト化されたオイル(18)を含むブローバイガス(11)はオイルミスト凝縮路(27d)(27e)で膨張し、オイル(18)のミストが流速の低下によりオイルミスト凝縮路(27d)(27e)で凝縮するため、オイル消費量を低減することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 オイル消費量を低減することができる。
図6に例示するように、本発明では、再ミスト化されたオイル(18)を含むブローバイガス(11)はオイルミスト凝縮路(27d)(27e)を蛇行しながら通過し、オイル(18)のミストが衝突によってオイルミスト凝縮路(27d)(27e)で凝縮するため、オイル消費量を低減することができる。
図2に示すように、シリンダブロック(図外)の上部にシリンダヘッド(1)が組み付けられ、シリンダヘッド(1)の上部にシリンダヘッドカバー(2)が組み付けられている。クランク軸(図外)の架設方向を前後方向として、その一方を前、他方を後とする。
シリンダブロック(図外)の下部にはオイルパン(図外)が組み付けられている。
ブリーザ室(4)の底壁(4a)は合成樹脂製である。シリンダヘッドカバー(2)はアルミダイカスト製である。
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)の上方に配置されたブローバイガス通過室(8)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備えている。
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている。
このエンジンでは、シリンダヘッドカバー(2)内のブローバイガスがオイル排出パイプ(16)からブリーザ室(4)に進入するのをオイル溜め(17)のオイル(18)で防止することができる利点がある。
図6に示すように、このエンジンでは、シリンダヘッド(1)からシリンダヘッドカバー(2)側に放出された燃焼騒音は、オイル受けプレート(26)で遮蔽されるため、燃焼騒音の放出を低減することができる。
図2,4に示すように、ブローバイガス入口(5)は、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に開口され、オイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)は、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)の間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から下向きに突設されている。
ブローバイガス入口(5)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)との間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から邪魔板(45)が下向きに突設している。このため、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に沿うブローバイガス(11)の流れが邪魔板(45)に遮られ、ブローバイガス入口(5)へのオイル進入量が減少する。邪魔板(45)はブリーザ室(4)の底壁(4a)と一体成型されている。
このため、ブローバイガス(11)は、入口側オイル分離室(9)とブローバイガス迂回通路(10)で連続的にオイル分離され、ブローバイガス(11)のオイル分離が促進される。
入口側オイル分離室(9)とブローバイガス迂回通路(10)とを区画する第1の隔壁(46)は、横方向に長く形成され、シリンダヘッドカバー(2)と一体成型で天井壁(2a)から下向きに突設されている。
また、隔壁(12)の下方をくぐり抜ける分離オイル誘導路(13)の終端部(13c)が入口側オイル分離室(9)で分離されたオイル(18)で塞がり、分離オイル誘導路(13)からオイル排出ガイド室(7)にブローバイガス(11)が進入することがない。
ブローバイガス迂回通路(10)とオイル排出ガイド室(7)を仕切る第2の隔壁(12)は横方向に長く形成され、シリンダヘッドカバー(2)と一体成型で天井壁(2a)から下向きに突設されている。
このエンジンでは、入口側オイル分離室(9)やブローバイガス迂回通路(10)の始端部(10a)で分離されたオイル(18)が、溝(14)の上側開口から溝(14)内に速やかに流入し、かつ溝(14)内を小さい通路抵抗で通過し、分離されたオイル(18)を速やかにオイル排出ガイド室(7)に誘導することができる。
また、分離オイル誘導路(13)が溝(14)で構成されている場合、オイル(18)が分離オイル誘導路(13)を通過する際に、ブローバイガス迂回通路(10)を通過するブローバイガス(11)と接触するおそれがあるが、先に説明した通り、分離オイル誘導路(13)を短く形成することができるので、分離されたオイル(18)がブローバイガス(11)と接触しにくく、再ミスト化されにくい。また、再ミスト化された場合でも、下流のブローバイガス迂回通路(10)で再分離される。このため、分離されたオイル(18)が再ミスト化されにくい。
溝(14)は、図8(B)に示す第1変形例のように、断面楔形に形成され、内底面がブローバイガス迂回通路(10)の終端部(10b)側に向けて次第に浅くなっているものであってもよい。
溝(14)は、図8(C)に示す第2変形例のように、断面フラスコ形に形成され、下半部(14a)は上半部(14b)よりも幅広とされ、広い通路断面積の下半部(14a)でオイル(18)が速やかに誘導されるとともに、狭い開口面積の上半部(14b)ではオイル(18)とブローバイガス(11)が接触しにくく、ブローバイガス(11)でオイル(18)が再ミスト化されにくいものであってもよい。
この場合、分離オイル誘導路(13)は上面が覆われ、分離オイル誘導路(13)に導入されたオイル(18)が、ブローバイガス迂回通路(10)を通過するブローバイガス(11)と接触せず、分離されたオイル(18)が再ミスト化されにくい。
パイプ(15)は、ブローバイガス迂回通路(10)の終端部(10b)側にも設けることができる。このブローバイガス迂回通路(10)の終端部(10b)側に配置されるパイプ(15)の分離オイル誘導路(13)は、始端部(13a)が入口側オイル分離室(9)に配置され、中間部(13b)がブローバイガス迂回通路(10)の終端部(10b)に配置され、終端部(13c)が隔壁(12)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されている。
このため、分離されたオイル(18)がスムーズに排出される。
その理由は、オイル排出ガイド面(7b)の下り傾斜した表面には、傾斜を流れ落ちるオイル(18)で切れ間のない油膜が形成され、後続のオイル(18)が油膜の表面をスムーズに滑り落ちるためと推定される。
オイル排出ガイド室(7)は横方向に長く形成され、オイル排出ガイド室(7)の室壁とオイル排出パイプ(16)とは、ブリーザ室(4)の底壁(4a)と一体成型で、底壁(4a)から下向きに突設されている。
この場合、エンジンがオイル排出ガイド面(7b)側に傾斜しても、分離されたオイル(18)がジクザグ面で構成されたオイル排出ガイド面(7b)の窪みに溜まり、エンジン傾斜時にオイル(18)がオイル排出ガイド面(7b)を逆流しにくい。
オイル排出パイプ(16)は、図12(A)(B)に示す第1変形例のように、円柱周面形状の内周面に軸長方向に沿う流下オイル案内溝(16b)を備えているものであってもよい。流下オイル案内溝(16b)は周方向に所定間隔を保持して、複数本形成する。
この場合、オイル排出パイプ(16)を流下するオイル(18)が流下オイル案内溝(16b)で鉛直下向きに案内され、オイル排出パイプ(16)からスムーズに排出される。
出口側オイル分離室(6a)は横方向に長く形成されている。出口側オイル分離室(6a)とオイル排出ガイド室(7)との間を区画する第3の隔壁(39)は、横方向に長く形成され、ブリーザ室(4)の底壁(4a)と一体成型で、底壁(4a)から上向きに突設されている。
また、図2に示すように、ブローバイガス通過室(8)は、第3の隔壁(39)で出口側オイル分離室(6a)と区画され、図7に示すように、第3の隔壁(39)の上縁(39a)とシリンダヘッドカバー(2)の天井壁(2a)との隙間(39b)で出口側オイル分離室(6a)と連通されている。隙間(39b)の上下幅はブローバイガス出口(6)から離れた側が近い側よりも広く形成されている。
図2に示すように、迂回通路出口(10c)から流出したブローバイガス(11)は、ブローバイガス通過室(8)を通過して、出口側オイル分離室(6a)に流入する。
フッ素樹脂等の撥油層を設ける。この場合、分離されたオイル(18)が撥油層の表面を速やかに通過し、オイル(18)が速やかに排出される。
シボ加工を行う。この場合、加工面のオイル保持性が高まり、加工面を流れるオイル(18)で切れ間のない油膜が形成され、後続のオイル(18)が油膜の表面をスムーズに通過し、分離オイル(18)が速やかに排出される。
シボ(38)は、図13 (A)に示す基本例では、クロスハッチング溝が用いられている。シボ(38)は、図13(B)に示す第1変形例のような亀甲溝、図13(C)に示す第2変形例のようなオイル排出ガイド面(7b)の傾斜に沿う平行溝であってもよい。
Claims (7)
- シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備え、
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)の上方に配置されたブローバイガス通過室(8)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備え、
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている、エンジンにおいて、
オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16c)から吹き上がったオイル(18)を受け止めるオイル受けプレート(26)と、オイル受けプレート(26)とオイル排出ガイド面(7b)の間に配置されたオイルミスト凝縮室(27)を備え、このオイルミスト凝縮室(27)はオイル排出ガイド面(7b)の幅方向に沿う複数の壁板(27a)(27b)(27c)と、隣り合う壁板(27a)(27b)(27c)の間に設けられたオイルミスト凝縮路(27d)(27e)を備え、このオイルミスト凝縮路(27d)(27e)はブローバイガス通過室(8)を介してブリーザ室(4)のブローバイガス出口(6)と連通し、
シリンダヘッドカバー(2)の長手方向を前後方向として、ブリーザ室(4)は、前後方向一端側にブローバイガス入口(5)を、前後方向他端側にブローバイガス出口(6)を、前後方向中間位置にオイル排出ガイド室(7)とブローバイガス通過室(8)をそれぞれ備え、シリンダヘッドカバー(2)はロッカアーム(3)を覆い、
ブローバイガス入口(5)は、ブリーザ室(4)の底壁(4a)に開口され、オイル排出ガイド室(7)の周壁(7a)は、ブローバイガス出口(6)側のロッカアーム(3)とブローバイガス入口(5)の間に向けて、ブリーザ室(4)の底壁(4a)から下向きに突設されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
ブリーザ室(4)は、ブローバイガス入口(5)のある入口側オイル分離室(9)と、ブローバイガス迂回通路(10)を備え、入口側オイル分離室(9)を出たブローバイガス(11)がブローバイガス迂回通路(10)を介してブローバイガス通過室(8)とオイル排出ガイド室(7)に導入されるように構成されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項2に記載されたエンジンにおいて、
ブリーザ室(4)は、ブローバイガス迂回通路(10)とブローバイガス通過室(8)を仕切る隔壁(12)と、分離オイル誘導路(13)を備え、分離オイル誘導路(13)は、始端部(13a)が入口側オイル分離室(9)に配置され、中間部(13b)がブローバイガス迂回通路(10)の始端部(10a)に配置され、終端部(13c)が隔壁(12)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されている、ことを特徴とするエンジン。 - シリンダヘッド(1)と、シリンダヘッド(1)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(2)と、シリンダヘッドカバー(2)内に配置されたブリーザ室(4)を備え、
ブリーザ室(4)は、オイル排出ガイド室(7)と、オイル排出ガイド室(7)の上方に配置されたブローバイガス通過室(8)と、オイル排出ガイド室(7)から下方に導出されたオイル排出パイプ(16)を備え、
シリンダヘッド(1)は、オイル溜め(17)を備え、オイル溜め(17)に溜められたオイル(18)にオイル排出パイプ(16)のパイプ出口(16a)が浸漬されている、エンジンにおいて、
オイル排出ガイド室(7)は、逆流によりオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16c)から吹き上がったオイル(18)を受け止めるオイル受けプレート(26)と、オイル受けプレート(26)とオイル排出ガイド面(7b)の間に配置されたオイルミスト凝縮室(27)を備え、このオイルミスト凝縮室(27)はオイル排出ガイド面(7b)の幅方向に沿う複数の壁板(27a)(27b)(27c)と、隣り合う壁板(27a)(27b)(27c)の間に設けられたオイルミスト凝縮路(27d)(27e)を備え、このオイルミスト凝縮路(27d)(27e)はブローバイガス通過室(8)を介してブリーザ室(4)のブローバイガス出口(6)と連通し、
ブリーザ室(4)は、ブローバイガス入口(5)のある入口側オイル分離室(9)と、ブローバイガス迂回通路(10)を備え、入口側オイル分離室(9)を出たブローバイガス(11)がブローバイガス迂回通路(10)を介してブローバイガス通過室(8)とオイル排出ガイド室(7)に導入されるように構成されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項4に記載されたエンジンにおいて、
ブリーザ室(4)は、ブローバイガス迂回通路(10)とブローバイガス通過室(8)を仕切る隔壁(12)と、分離オイル誘導路(13)を備え、分離オイル誘導路(13)は、始端部(13a)が入口側オイル分離室(9)に配置され、中間部(13b)がブローバイガス迂回通路(10)の始端部(10a)に配置され、終端部(13c)が隔壁(12)の下方をくぐり抜けて、オイル排出ガイド室(7)まで導出されている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
オイルミスト凝縮室(27)は、壁板(27a)( 27b)(27c)にその高さ方向に沿うスリット(27f)(27g)(27h)を備え、オイルミスト凝縮路(27d)(27e)は膨張室とされている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項6に記載されたエンジンにおいて、
相互に隣合う壁板(27a)( 27b)のスリット(27f)(27g)は、オイル排出ガイド面(7b)の幅方向の相互反対側に配置され、このスリット(27f)(27g)を介してオイル排出パイプ(16)のパイプ入口(16c)とオイルミスト凝縮路(27d)(27e)は蛇行状に連通されている、ことを特徴とするエンジン。
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