JP2017109655A - 歩行者保護エアバッグ装置 - Google Patents

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【課題】歩行者保護性能を良好に維持することができる歩行者保護エアバッグ装置を得る。【解決手段】歩行者保護エアバッグ装置10は、フード18の後部18Aの下面側に設けられたエアバッグケース20と、エアバッグケース20の内部に設けられたインフレータ32と、エアバッグケース20の内部に折り畳んで収納され、インフレータ32が発生させるガスの圧力で車両後方側かつ車両上方側へ膨張展開されるエアバッグ30と、フード18とインフレータ32との間に設けられたエネルギ吸収部材34と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、歩行者保護エアバッグ装置に関する。
フードの後部の下面側からエアバッグを膨張展開させて歩行者を保護する歩行者保護エアバッグ装置が知られている。このような歩行者保護エアバッグ装置として、特許文献1及び特許文献2には、フードの後部の下面側にエアバッグケースが取り付けられた構造が開示されており、エアバッグケースの内部には、エアバッグ及びインフレータが設けられている。
特開2015−085867号公報 特開2014−100948号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された技術のように、フードの下面側にエアバッグケースが取り付けられた構造では、インフレータがフードの近傍に配置されることとなる。このため、歩行者などが車両と衝突してフード上に倒れ込んだ際に、フードを介してインフレータから歩行者へ衝突荷重が作用する可能性があり、歩行者保護性能を良好に維持する観点から改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、歩行者保護性能を良好に維持することができる歩行者保護エアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、フードの後部の下面側に設けられたエアバッグケースと、前記エアバッグケースの内部に設けられたインフレータと、前記エアバッグケースの内部に折り畳んで収納され、前記インフレータが発生させるガスの圧力で車両後方側かつ車両上方側へ膨張展開されるエアバッグと、前記フードと前記インフレータとの間に設けられたエネルギ吸収部材と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置では、フードの後部の下面側にエアバッグケースが設けられており、このエアバッグケースの内部には、エアバッグとインフレータとが収納されている。ここで、エアバッグは、インフレータが発生させるガスの圧力で車両後方側かつ車両上方側へ膨張展開される。これにより、歩行者との衝突時にエアバッグが膨張展開されて歩行者を保護することができる。
また、フードとインフレータとの間には、エネルギ吸収部材が設けられている。これにより、歩行者がフード上に倒れ込んだ際に、エネルギ吸収部材によって衝突荷重の少なくとも一部が吸収され、インフレータから歩行者への衝突荷重を低減させることができる。
以上、説明したように、本発明に係る発明によれば、歩行者保護性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置が搭載されたフードの後部を車両幅方向から見た断面図である。 図1の歩行者保護エアバッグ装置を拡大して示す拡大断面図である。 実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置の第一変形例を示す、図1に対応する断面図である。 実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置の第二変形例を示す、図1に対応する断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置10(以下、適宜「エアバッグ装置10」と称する。)を備えた車両12のエンジンルーム(パワーユニット室)16の上方には、フード18が設けられている。また、フード18の車両後方には、図示しないウインドシールドガラスが配置されている。そして、ウインドシールドガラスの下部がフード18の後部18Aに対して車両後方から対向している。
フード18の前部は、図示しないフードロックによって通常はロック状態とされている。また、フード18の後部18Aの車両幅方向両側には、図示しないフードヒンジが配置されている。フードヒンジは、車体に固定されるヒンジベースと、一端部がフードに固定されると共に他端部がヒンジベースにピン結合され、結合点回りに揺動可能とされたヒンジアームと、を含んで構成されている。さらに、フード18の後部18Aの車両幅方向両側には、歩行者との衝突時にフード18の後部18Aを持ち上げる図示しないポップアップ装置が配置されている。なお、ポップアップ装置としては、ガス発生手段が作動することによりロッドを上昇させてフード18の後部18Aを持ち上げる構成や、リンク機構によってフード18の後部18Aをポップアップさせる構成を採用し得る。
フード18は、車両外側に配置されてフード18の意匠面を形成するフードアウタパネル22と、エンジンルーム16側に配置されてフードアウタパネル22を補強するフードインナパネル24と、を含んで構成されている。また、フードアウタパネル22とフードインナパネル24とは、外周部がヘミング加工によって結合されている。
フードインナパネル24には、車両下方側へ膨らみ、かつ、車両幅方向に沿って延在する第1膨出部24A及び第2膨出部24Bが形成されている。第1膨出部24Aは、フード18の後部18Aよりも車両前方側へオフセットした位置に形成されている。第2膨出部24Bは、第1膨出部24Aよりも膨出量が小さく、第1膨出部24Aの後方に間隔をあけて形成されている。そして、この第1膨出部24Aと第2膨出部24Bとの間には、収納スペースが形成されており、この収納スペースにエアバッグ装置10が配設されている。
(歩行者保護エアバッグ装置の構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態のエアバッグ装置10は、エアバッグモジュール14を備えている。エアバッグモジュール14は、エアバッグケース20と、エアバッグ30と、インフレータ32と、エネルギ吸収部材としての発泡材34とを含んで構成されている。
エアバッグケース20は、フード18に沿って設けられており、車両上方側に配置されたケースアッパパネル28と、車両下方側に配置されたケースロアパネル26とを含んで構成されている。また、本実施形態のエアバッグケース20は、繊維強化樹脂(FRP)などの樹脂材料で形成されている。なお、これに限らず、他の部材でエアバッグケース20を形成してもよい。
ケースアッパパネル28は、第1膨出部24Aの後部に設けられ、フードインナパネル24に沿って延在されており、このフードインナパネル24に当接されている。また、ケースアッパパネル28の前端部及び後端部は、車両下方側へ湾曲されている。さらに、ケースアッパパネル28の車両前後方向の中間部分よりも車両前方には、アッパ側取付孔28Aが形成されている。そして、このアッパ側取付孔28Aよりも前方側がインフレータ32の収納領域を構成し、アッパ側取付孔28Aよりも後方側がエアバッグ30の収納領域を構成している。
ここで、ケースアッパパネル28の前端部には、発泡材34を収納するための空間が形成されており、この空間に発泡材34が収納されている。発泡材34は、ケースアッパパネル28の前端部に設けられており、本実施形態ではウレタンフォームによって形成されている。また、発泡材34は、フード18とインフレータ32との間に設けられており、インフレータ32を上方から覆うように配置されている。そして、この発泡材34によってフード18から入力された外力の少なくとも一部を吸収できるように構成されている。
ケースロアパネル26は、ケースアッパパネル28と車両上下方向に対向して配置されている。また、ケースロアパネル26の前端部は、ケースアッパパネル28よりも車両前方まで延在されており、第1膨出部24Aまで延在された固定部26Bとされている。そして、この固定部26Bがボルト36及びウエルドナット38によって第1膨出部24Aに締結固定されている。
ケースロアパネル26における固定部26Bの後方には、車両側面視で断面略J字状のインフレータ保持部26Cが設けられており、このインフレータ保持部26Cには、図示しないブラケットを介してインフレータ32が保持されている。また、インフレータ保持部26Cの前端部は、ケースアッパパネル28の前端部に係止されている。
インフレータ32は、所謂シリンダタイプのインフレータとされており、インフレータ32の車両幅方向内側の軸芯部には、図示しないスクイブ(点火装置)が配置されている。さらに、インフレータ32の内部には、燃焼することにより大量のガスを発生するガス発生剤が充填されている。また、インフレータ32の内部には、発生した高温のガスを冷却するためのクーラント及びガス発生剤が燃焼した際に生じる砕片を除去するためのフィルタ等が収容されている。なお、本実施形態のインフレータ32は、ガス発生剤を用いるタイプのものであるが、高圧ガスが封入されたタイプのインフレータを用いてもよい。
インフレータ32は、車体フロアの中央部に配置された図示しないコントローラ(エアバッグECU)と接続されている。コントローラは、車両12の前端部に車両幅方向を長手方向として配置された図示しないフロントバンパに配置された衝突検知センサ(図示省略)或いは衝突予知センサ(図示省略)と接続されている。衝突検知センサとしては、例えば、フロントバンパリインフォースメントの前面側にフロントバンパに沿って長尺状の圧力チューブ又は圧力チャンバ及び圧力センサを配置するチャンバ方式や光ファイバ方式等が適用可能である。また、衝突予知センサとしては、例えば、歩行者との衝突をミリ波レーダやステレオカメラを使って予知するプリクラッシュセンサ等が適用可能である。
ケースロアパネル26におけるインフレータ保持部26Cの後方には、ロア側取付孔26Aが形成されている。ロア側取付孔26Aは、アッパ側取付孔28Aと対応する位置に形成されており、このアッパ側取付孔28A及びロア側取付孔26Aには、フードインナパネル24から下方へ突出されたウェルドボルト40が挿通されている。そして、このウェルドボルト40にナット42が捩じ込まれて締結固定されている。このようにして、本実施形態では、エアバッグケース20の前端部とロア側取付孔26A(アッパ側取付孔28A)が形成された位置との二カ所でエアバッグケース20がフードインナパネル24に締結固定されている。
ケースロアパネル26におけるロア側取付孔26Aの後方には、エアバッグ30を収納するためのエアバッグ収納部26Dが設けられている。エアバッグ収納部26Dは、ケースアッパパネル28との間に空間を構成しており、この空間にエアバッグ30が折り畳まれた状態で収納されている。エアバッグ30は、一例として、二枚の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、本実施形態では一例として、ロール折りされた状態でエアバッグ収納部26Dに収納されている。また、エアバッグ30の一端部は、図示しないディフューザを介してインフレータ32に接続されており、インフレータ32からガスの供給を受けることで膨張展開される。なお、エアバッグ30の折り畳み方としては、ロール状に限定されず、蛇腹折りなど他の折り方で折り畳まれてもよい。また、エアバッグ30の一端側は、ウェルドボルト40を避けるように配設されており、ウェルドボルト40が設けられていない部位において、インフレータ32の収納領域とエアバッグ30の収納領域との間にガス供給を可能とするガスの流路が設けられている。
エアバッグ収納部26Dの後端部は、ケースアッパパネル28の後端部に係止された係止部26Eとされている。そして、エアバッグ30にガスが供給されて係止部26Eに加わる引張荷重が増加すると、係止部26Eがケースアッパパネル28から外れる。これにより、ケースアッパパネル28とケースロアパネル26との係止状態が解除されてエアバッグ30がガスの圧力で車両後方側かつ車両上方側へ膨張展開される。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
車両12が歩行者と衝突する前の状態では、フード18の後部18Aが車両上方へ上昇されておらず、エアバッグ30は、エアバッグケース20内に折り畳まれた状態で収納されている。
この状態で歩行者と衝突すると、フロントバンパリインフォースメントに設けられた図示しない衝突検知センサによって歩行者と衝突したことが検知される。なお、プリクラッシュセンサやステレオカメラを用いて歩行者との衝突が予知された場合も同様である。これにより、図示しないコントローラによってポップアップ装置が作動され、フード18の後部18Aが車両上方側へ所定の高さまで上昇(ポップアップ)される。
フード18の後部18Aの上昇量が所定量に達すると、図示しないコントローラによってエアバッグ装置10のインフレータ32が作動される。そして、インフレータ32のガス噴出部からガスが噴出され、エアバッグ30内へガスが供給される。これにより、エアバッグ30がエアバッグケース20内で膨張し始め、係止部26Eに加わる引張荷重が増加していく。そして、引張荷重が所定値に達すると、係止部26Eが破断される。また、ウェルドボルト40とナット42との締結状態が解除されてエアバッグケース20が後開き状に上下に展開する。
これにより、エアバッグ30は、フード18の後部18Aとウインドシールドガラスの下部との間から車両後方側へ膨張展開される。そして膨張展開状態では、ウインドシールドガラスの下部の前面、及びフロントピラーの下部の前面が覆われて歩行者を保護することができる。
また、本実施形態では、エアバッグケース20の内部におけるフード18とインフレータ32との間に発泡材34が設けられている。これにより、歩行者がフード18上に倒れ込んだ際に、発泡材34によってフード18に入力された衝突荷重の少なくとも一部が吸収され、インフレータ32から歩行者への衝突荷重を低減させることができる。この結果、歩行者との衝突時に、歩行者保護性能を良好に維持することができる。
また、エアバッグケース20の内部に発泡材34を設けたことにより、エアバッグケース20の外部に発泡材などのエネルギ吸収部材を設けた構造と比較して、エネルギ吸収部材とインフレータ32との位置決めがし易くなる。すなわち、本実施形態では、エアバッグモジュール14をフード18に締結する前の状態で発泡材34とインフレータ32との位置が決まるため、組付時に位置決めを行う必要がなく、作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ケースアッパパネル28の前端部に発泡材34を収納するための空間を形成したが、これに限定されない。例えば、ケースアッパパネル28の内面に発泡材34を貼り付けて、発泡材34とインフレータ32とを直接接触させた構成を採用してもよい。また、エネルギ吸収部材として発泡材34を用いたが、これに限定されず、他のエネルギ吸収部材と用いてもよい。一例として、図3に示される第1変形例のように、ケースアッパパネル52と一体に形成されたリブ56をエネルギ吸収部材としてもよい。
(第1変形例)
図3に示されるように、本変形例に係る歩行者保護エアバッグ装置50は、実施形態のケースアッパパネル28に替えてケースアッパパネル52が設けられている。このため、ケースアッパパネル52とケースロアパネル26とでエアバッグケース54が構成されている。ケースアッパパネル52は、フードインナパネル24に当接されている。また、ケースアッパパネル52の車両前後方向の中間部分よりも車両前方には、アッパ側取付孔52Aが形成されている。そして、このアッパ側取付孔52Aよりも前方側がインフレータ32の収納領域を構成し、アッパ側取付孔52Aよりも後方側がエアバッグ30の収納領域を構成している。
ここで、ケースアッパパネル52におけるアッパ側取付孔52Aよりも車両前方には、エネルギ吸収部材としての複数のリブ56が形成されている。本実施形態では一例として、6つのリブ56が間隔をあけて形成されており、それぞれのリブ56は、ケースアッパパネル52と一体に形成されており、フードインナパネル24とインフレータ32との間に配置されている。
また、リブ56はそれぞれ、インフレータ32へ向かって延出されており、リブ56の先端部がインフレータ32に当接されている。さらに、それぞれのリブ56は、フード18に歩行者が衝突するなどしてケースアッパパネル52へ衝突荷重が入力されたときに、折り曲げられて衝突荷重(エネルギ)の少なくとも一部を吸収するように厚みが調整されている。
本変形例では、歩行者がフード18上に倒れ込んだ際に、リブ56の変形によってフード18に入力された衝突荷重の少なくとも一部が吸収され、インフレータ32から歩行者への衝突荷重を低減させることができる。この結果、歩行者との衝突時に、歩行者保護性能を良好に維持することができる。また、リブ56の先端部がインフレータ32に当接されているため、リブ56とインフレータ32との位置関係がずれることがなく、リブ56によるエネルギ吸収性能を良好に維持することができる。
また、他のエネルギ吸収部材として、図4に示される第2変形例の歩行者保護エアバッグ装置60を採用してもよい。
(第2変形例)
図4に示されるように、本変形例に係る歩行者保護エアバッグ装置60は、実施形態のケースアッパパネル28に替えてケースアッパパネル62が設けられている。このため、ケースアッパパネル62とケースロアパネル26とでエアバッグケース64が構成されている。ケースアッパパネル62は、フードインナパネル24に当接されている。また、ケースアッパパネル62の車両前後方向の中間部分よりも車両前方には、アッパ側取付孔62Aが形成されている。そして、このアッパ側取付孔62Aよりも前方側がインフレータ32の収納領域を構成し、アッパ側取付孔62Aよりも後方側がエアバッグ30の収納領域を構成している。
ここで、ケースアッパパネル62におけるアッパ側取付孔62Aよりも車両前方には、エネルギ吸収部材としての凹凸部66が形成されている。凹凸部66は、フードインナパネル24とインフレータ32との間に位置するケースアッパパネル62を凹凸状に形成して構成されている。そして、凹凸部66の上部がフードインナパネル24に当接され、凹凸部66の下部がインフレータ32に当接されている。また、凹凸部66は、フード18上に歩行者が倒れ込むなどしてケースアッパパネル62へ衝突荷重が入力されることで、変形されて衝突荷重(エネルギ)の少なくとも一部を吸収するように構成されている。
本変形例では、歩行者がフード18上に倒れ込んだ際に、凹凸部66の変形によってフード18に入力された衝突荷重の少なくとも一部が吸収され、インフレータ32から歩行者への衝突荷重を低減させることができる。この結果、歩行者との衝突時に、歩行者保護性能を良好に維持することができる。また、凹凸部66がインフレータ32に当接されているため、凹凸部66とインフレータ32との位置関係がずれることがなく、凹凸部66によるエネルギ吸収性能を良好に維持することができる。
以上、本発明の実施形態及び変形例に係る歩行者保護エアバッグ装置について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態及び変形例では、エアバッグケースを二カ所でフードインナパネル24に締結したが、これに限定されない。例えば、図1において、エアバッグモジュール14が比較的軽量である場合、前端部の固定部26Bのみでフードインナパネル24に締結された片持ちの締結構造としてもよい。
また、上記実施形態では、エアバッグケースの内部にエネルギ吸収部材が設けられており、第1変形例及び第2変形例では、エアバッグケースを構成するケースアッパパネルにエネルギ吸収部材を設けたが、これに限定されない。例えば、図2の構造において、フードインナパネル24とケースアッパパネル28との間に隙間を設け、この隙間に発泡材などのエネルギ吸収部材を配置してもよい。また、図1の構成に加えて、フードアウタパネル22とフードインナパネル24との間にも別途エネルギ吸収部材を設けてもよい。この場合、発泡材34によるエネルギ吸収に加えて、フード18の内部に設けられたエネルギ吸収部材によってフード18に入力された衝突荷重の少なくとも一部を吸収することができ、インフレータ32から歩行者への衝突荷重をより低減させることができる。
さらに、上記実施形態及び変形例では、エンジンルーム16にエンジンが搭載された構造について説明したが、本発明はこれに限定せず、電動モータが搭載された構造に適用してもよい。また、エンジン及び電動モータが搭載された構造に適用してもよい。
さらにまた、上記本実施形態及び変形例では、ポップアップ装置が設けられた構成について説明したが、これに限らず、ポップアップ装置を備えていない車両に本発明を適用してもよい。この場合、例えば、エアバッグの膨張展開時の圧力でフードの後部を上昇させる構成としてもよい。
10 歩行者保護エアバッグ装置
18 フード
18A 後部
20 エアバッグケース
30 エアバッグ
32 インフレータ
34 発泡材(エネルギ吸収部材)
50 歩行者保護エアバッグ装置
54 エアバッグケース
56 リブ(エネルギ吸収部材)
60 歩行者保護エアバッグ装置
64 エアバッグケース
66 凹凸部

Claims (1)

  1. フードの後部の下面側に設けられたエアバッグケースと、
    前記エアバッグケースの内部に設けられたインフレータと、
    前記エアバッグケースの内部に折り畳んで収納され、前記インフレータが発生させるガスの圧力で車両後方側かつ車両上方側へ膨張展開されるエアバッグと、
    前記フードと前記インフレータとの間に設けられたエネルギ吸収部材と、
    を有する歩行者保護エアバッグ装置。
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