JP2015217800A - 歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの膨張展開時に、フードの持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができる歩行者保護装置を得る。【解決手段】歩行者保護装置10は、作動することにより、フード18の後端部18Aにおける車両幅方向両端部を持ち上げるポップアップフード装置と、フード18の後端部18Aの下面側に車両幅方向に沿って設けられた閉断面形状の骨格部19の車両後方に配置され、前記骨格部に固定されたエアバッグケース40と、エアバッグケース40内に収納されたエアバッグ42と、骨格部19に固定され、作動することでエアバッグ42内にガスを供給してエアバッグ42を車両後方側へ膨張展開させると共に、ガスを車両前方から車両後方へ向かって、フード18と平行な方向又はフード18に対して車両下方側へ噴射する噴射部44を備えたガス供給部46と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、歩行者保護装置に関する。
自動車などの車両において、フードの後端部の下面側からエアバッグを膨張展開させて歩行者を保護する歩行者保護装置が知られている。このような歩行者保護装置として、特許文献1には、エンジンフード(フード)の後端部を持ち上げるための手段(ポップアップフード装置)と、エンジンフードの後端部の下面に配設されたエアバッグ装置とを備えた歩行者保護装置が開示されている。また、特許文献1では、歩行者の衝突予測時又は衝突時に、エンジンフードの持ち上げ動作に同期して、インフレータからガスが供給されてエアバッグを膨張展開させている。
特開2007−112183号公報
ところで、ガスの噴出時には、フードに対して反力が作用する。このため、インフレータから供給されるガスの噴出方向によっては、フードの後端部の持ち上げ動作を妨げる方向に反力が作用する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグの膨張展開時に、フードの持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができる歩行者保護装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る歩行者保護装置は、作動することにより、フードの後端部を持ち上げるポップアップフード装置と、前記フードの後端部の下面側に車両幅方向に沿って設けられた閉断面形状の骨格部の車両後方に配置され、前記骨格部に固定されたエアバッグケースと、前記エアバッグケース内に収納されたエアバッグと、前記骨格部に固定され、作動することで前記エアバッグ内にガスを供給して前記エアバッグを車両後方側へ膨張展開させると共に、前記ガスを車両前方から車両後方へ向かって、前記フードと平行な方向又は前記フードに対して車両下方側へ噴射する噴射部を備えたガス供給部と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る歩行者保護装置では、ポップアップフード装置が設けられており、フードの後端部を持ち上げることができるように構成されている。また、フードの後端部の下面に設けられた骨格部の車両後方には、エアバッグケースが配設されており、このエアバッグケース内には、エアバッグが収納されている。さらに、骨格部には、エアバッグ内にガスを供給させるガス供給部が固定されている。このため、歩行者との衝突などによってポップアップフード装置が作動し、ガス供給部からエアバッグ内にガスが供給されると、フードの後端部が持ち上げられると共に、エアバッグが車両後方側へ膨張展開される。
ここで、ガス供給部には、車両前方から車両後方へ向かってガスを噴射する噴射部が設けられている。また、噴射部は、フードと平行な方向又はフードに対して車両下方側へ噴射するように構成されている。これにより、フードと平行な方向へガスを噴射した場合は、車両後方から車両前方に向かってフードと平行に反力が作用する。また、車両下方側へガスを噴射した場合は、車両後方から車両前方に向かって車両上方側の反力が作用する。これにより、フードの持ち上げ動作が妨げられる方向(車両下方側)に反力を作用させずに済む。
請求項2に記載の本発明に係る歩行者保護装置は、請求項1に記載の発明において、前記ポップアップフード装置は、フードの後端部における車両幅方向両端部を持ち上げるように構成されており、前記噴射部は、前記フードの車両幅方向中央部に設けられている。
請求項2に記載の本発明に係る歩行者保護装置では、フードの車両幅方向中央部からガスが噴射される。ところで、ポップアップフード装置が作動してフードの後端部における車両幅方向両端部が持ち上げられると、フードの車両幅方向中央部は、車両幅方向両端部に対して遅れて持ち上がるので、このフードの車両幅方向中央部が上下に撓んで振動することがある。これに対して、フードの車両幅方向中央部からガスを噴射することにより、ガスの噴射直後では、エアバッグの車両幅方向中央部が他の部位より膨れ上がり、フードの車両幅方向中央部の持ち上げ動作が遅れるのを抑制することができる。
請求項3に記載の本発明に係る歩行者保護装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ガス供給部は、車両幅方向に間隔をあけて複数設けられており、複数の前記ガス供給部に対して同じ方向に前記噴射部が設けられている。
請求項3に記載の本発明に係る歩行者保護装置では、ガス供給部が1つのみ設けられた場合と比較して、エアバッグへ供給するガスの流量を多くすることができる。また、複数のガス供給部で同じ方向に噴射部を設けることにより、ガス噴射時に大きな反力を得ることができる。
請求項4に記載の本発明に係る歩行者保護装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記ガス供給部は、ガス噴出口を備えたインフレータであり、前記噴射部は、前記ガス噴出口に接続されたディフューザパイプを含んで構成されている。
請求項4に記載の本発明に係る歩行者保護装置では、インフレータのガス噴出口にディフューザパイプを接続するだけで、フードの持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができる。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、エアバッグの膨張展開時に、フードの持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に係る発明によれば、フードの持ち上げ動作時の振動が低減され、衝撃吸収性能の低下を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に係る発明によれば、ガス供給部が1つのみ設けられた場合と比較して、フードの持ち上げ動作及びエアバッグの膨張展開を迅速に行うことができるという優れた効果を有する。
請求項4に係る発明によれば、簡易な構成でフードの持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る歩行者保護装置の要部を示す平面図であり、エアバッグが収納された非作動状態を示す図である。 図1の2−2線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る歩行者保護装置のエアバッグが膨張展開された作動状態を示す、図2に対応する断面図である。 第1実施形態に係る歩行者保護装置が搭載された車両の前部を示す斜視図であり、エアバッグが膨張展開された作動状態を示す図である。 第1実施形態に係る歩行者保護装置のポップアップフード装置を含む周辺の構成を車幅方向から見た断面図である。 エアバッグの膨張展開前後における第1実施形態のフードを車幅方向から見た断面図と、エアバッグの膨張展開後における比較例のフードを車幅方向から見た断面図である。 第2実施形態に係る歩行者保護装置の要部を示す平面図であり、エアバッグが収納された非作動状態を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を参照して、本発明に係る歩行者保護装置の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向の内側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図4に示されるように、歩行者保護装置10を備えた車両12のエンジンルーム(エンジンコンパートメント)16の上方には、フード18が設けられている。このフード18の車両後方には、ウインドシールドガラス20が配設されている。ウインドシールドガラス20は、車両後方斜め上方へ向けて傾斜しており、このウインドシールドガラス20の下部20Aがフード18の後端部18Aに対して車両後方から対向している。
フード18の前端部は、図示しないフードロックによって通常はロック状態とされている。また、図5に示されるように、フード18の後端部18Aの車両幅方向両端部の下方には、それぞれフードヒンジ22が配設されている。これらのフードヒンジ22は、車体に固定されるヒンジベース24と、前端部がフード18の後端部18Aに固定されると共に後端部がヒンジベース24にピン結合され、結合点回りに揺動可能とされたヒンジアーム26と、を含んで構成されている。
さらに、フード18の後端部18Aにおける車両幅方向両端部の下方には、フードヒンジ22と共にポップアップフード装置14を構成するアクチュエータ28がそれぞれ配設されている。これらのアクチュエータ28(リフター)は、車体に固定されており、歩行者との衝突時にロッド30を上昇させてフード18の後端部の車両幅方向両端部を持ち上げる構成になっている。また、アクチュエータ28は、後述するコントローラ(ECU)に電気的に接続されている。なお、フードヒンジ22及びアクチュエータ28の構成は、上記に限らず適宜変更することができる。また、フード18の後端部18Aにおける車両幅方向両端部以外の部位に設けてもよく、例えば、フード18の後端部18Aにおける車両幅方向中央部に別途設けてもよい。さらに、ポップアップフード装置14の構成は、他の構成としてもよく、例えば、リンク機構によってフード18の後端部18Aをポップアップさせてもよい。
図2に示されるように、フード18は、車両外側に配置されてフード18の意匠面を形成するフードアウタパネル32と、エンジンルーム16側に配置されてフードアウタパネル32を補強するフードインナパネル34と、を含んで構成されている。また、フードアウタパネル32とフードインナパネル34とは、外周部がヘミング加工によって結合されている。ここで、フードインナパネル34の後端部には、車両下方側へ膨らみ且つ車両幅方向に沿って延在する骨格部19が形成されている。
骨格部19は、車幅方向から見て閉断面形状を成しており、フード18の後端部18Aよりも車両前方側へオフセットした位置に形成されている。そして、この骨格部19によって、フードアウタパネル32とフードインナパネル34とからなる閉断面の一部がフード18の後端側で車両下方側へ拡大されている。また、この骨格部19の車両後方側には、収納スペースが形成されており、この収納スペースに歩行者保護装置10を構成するエアバッグケース40が配設されている。なお、本実施形態では、骨格部19の底壁19Aは、フードアウタパネル32と略平行に延在されているが、他の構成としてもよい。
エアバッグケース40は、車両幅方向から見て車両前後方向に長尺な矩形の中空体状に形成されたケース本体部40Aと、ケース本体部40Aの前端部の下端部から車両前方側へ延びる固定部40Bとによって構成されている。そして、この固定部40Bがボルト48及びウエルドナット50によって骨格部19の底壁19Aに締結固定されることにより、エアバッグケース40がフード18に取り付けられている。なお、本実施形態では一例として、エアバッグケース40を金属で形成しているが、これに限らず、例えば、繊維強化樹脂(FRP)などの樹脂材料で形成してもよい。
ケース本体部40Aは、上下の壁部が互いに略平行に配置されると共に、車両後方側の壁部が上下の壁部に対して略直角に配置されている。また、ケース本体部40Aの車両前方側の壁部は、車両後方側の壁部に対して、上方へ向かうにつれて接近するように配置されている。さらに、ケース本体部40Aの後端部の上側の角部には、V字状の溝が形成されることにより薄肉化されたティア部52が形成されている。このティア部52は、ケース本体部40Aの他の部位(一般部)よりも強度及び剛性が低くなっている。このため、後述するエアバッグ42がエアバッグケース40内で膨張し始めてティア部52に加わる引張荷重が増加すると、ティア部52が破断するように構成されている。
ケース本体部40Aの内部には、エアバッグ42と、歩行者との衝突時に作動してガスを噴出するガス供給部としてのインフレータ46と、が収納されている。エアバッグ42は、一例として、二枚の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、蛇腹折りやロール折りなどの所定の折り畳み方によって折り畳まれた状態でエアバッグケース40内に収納されている。
また、エアバッグ42は、図4に示されるように、中央バッグ部42Aと側方バッグ部42Bとを備えている。中央バッグ部42Aは、膨張展開した状態(膨張展開状態)で車両幅方向の中央部に配設されており、車両幅方向に沿ってウインドシールドガラス20の下部20Aの前面を覆っている。一方、側方バッグ部42Bは、中央バッグ部42Aと連通されており、膨張展開状態で中央バッグ部42Aの車両幅方向の両端部から車両後方且つ車両上方へ延在されており、左右一対のフロントピラー21の少なくとも下部の前面を覆っている。
次に、インフレータ46について説明する。図1に示されるように、インフレータ46は、車両幅方向に間隔をあけて左右に一対設けられており、車両幅方向を長手方向としてエアバッグケース40内の前端部に配設されている。また、本実施形態のインフレータ46は、所謂シリンダタイプのインフレータを採用している。
ここで、図2に示されるように、左右のインフレータ46にはそれぞれ、金属製の板材からなる取付ブラケット54が接合されている。これらの取付ブラケット54は、骨格部19の下面側へ延びており、前述したボルト48及びウエルドナット50によって骨格部19の底壁19Aに締結固定されている。これにより、左右のインフレータ46が取付ブラケット54を介してフード18の骨格部19に固定されている。
インフレータ46の軸方向の一端部の軸芯部には、図示しないスクイブ(点火装置)が配設されており、インフレータ46の内部には、燃焼することにより大量のガスを発生するガス発生剤が充填されている。このため、このインフレータ46が発生させるガスの圧力でエアバッグ42を車両後方側へ膨張展開できるように構成されている。
また、インフレータ46の内部には、発生した高温のガスを冷却するためのクーラント及びガス発生剤が燃焼した際に生じる砕片を除去するためのフィルタ等が収容されている。なお、本実施形態のインフレータ46は、ガス発生剤を用いるタイプのものであるが、高圧ガスが封入されたタイプのインフレータを用いてもよい。
ここで、図1に示されるように、それぞれのインフレータ46の車両幅方向内側の端部には、ガスを噴射させる噴射部の一例として、ディフューザパイプ44が設けられている。ディフューザパイプ44は、インフレータ46の車両幅方向内側の端部に接続されてガス噴出口46Aを覆っている略筒状の部材であり、フード18の車両幅方向中央部に配置されている。
また、ディフューザパイプ44は、インフレータ46と接続された一端部から他端部の噴射口44Aへ向かって車両後方側へ湾曲されている。このため、インフレータ46で発生したガスは、インフレータ46のガス噴出口46Aからディフューザパイプ44へ流入し、ディフューザパイプ44の噴射口44Aから車両後方側へ噴射されるように構成されている。
さらに、図2に示されるように、ディフューザパイプ44はそれぞれ、車両前方から車両後方へ向かって、フード18と平行な方向又はフード18に対して車両下方側へガスを噴射できるように構成されている。ここで、本実施形態では一例として、ディフューザパイプ44は、骨格部19の底壁19Aと平行な仮想線Lに対して噴射口44Aが角度θだけ車両下方側へ向くように設けられている。なお、ここでいう、「フード18と平行な方向」とは、フードアウタパネル32やフードインナパネル34と厳密に平行な方向に限定されず、ガスの噴射時にフード18に対して車両下方側への過大な反力が作用しない方向を広く含む概念である。
また、インフレータ46は、車体フロアの中央部に配設された図示しないコントローラ(エアバッグECU)と接続されている。コントローラは、車両12の前端部に車両幅方向を長手方向として配置された図示しないフロントバンパに配設された衝突検知センサ(図示省略)或いは衝突予知センサ(図示省略)と接続されている。衝突検知センサとしては、例えば、フロントバンパリインフォースメントの前面側にフロントバンパに沿って長尺状の圧力チューブ又は圧力チャンバ及び圧力センサを配置するチャンバ方式や光ファイバ方式等が適用可能である。また、衝突予知センサとしては、例えば、歩行者等の衝突体との衝突をミリ波レーダやステレオカメラを使って予知するプリクラッシュセンサ等が適用可能である。
なお、本実施形態では、車両幅方向に間隔をあけて左右に一対のインフレータ46を設けたが、これに限らず、さらに多くのインフレータ46を設けてもよい。また、インフレータ46の配置については、特に限定せず、例えば、車両前後方向に間隔をあけて複数のインフレータ46を配設してもよい。
さらに、本実施形態では、一対のインフレータ46にそれぞれディフューザパイプ44を接続したが、これに限らず、一方のインフレータ46のみにディフューザパイプ44を接続し、他方のインフレータ46にはディフューザパイプ44を接続しない構成でもよい。この場合、一方のインフレータ46で発生したガスは、ガス噴射口46Aからディフューザパイプ44へ流入し、このディフューザパイプ44の噴射口44Aから車両後方へ噴射される。これに対して、他方のインフレータ46で発生したガスは、インフレータ46の周方向に複数形成されたガス噴出口46Aから放射状に噴出される。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
車両12が歩行者と衝突する前の状態では、歩行者保護装置10を構成するポップアップフード装置14及びエアバッグ42は非作動状態を維持している。すなわち、フード18の後端部18Aは、車両上方へ持ち上げられておらず、エアバッグ42は、図2に示されるように、エアバッグケース40内に折り畳まれた状態で収納されている。
この状態から、歩行者と衝突すると、フロントバンパリインフォースメントに設けられた図示しない衝突検知センサによって歩行者と衝突したことが検知される。なお、プリクラッシュセンサやステレオカメラを用いて歩行者との衝突が予知された場合も同様である。これにより、図示しないコントローラによってポップアップフード装置14が作動され、図5の実線で示されるように、アクチュエータ28によってフード18の後端部18Aが車両上方側へ所定の高さまで持ち上げられる(ポップアップされる)。
また、フード18の後端部18Aの持ち上げ量が所定量に達すると、図示しないコントローラによって左右のインフレータ46が作動され、ガスが発生する。インフレータ46で発生したガスは、ガス噴出口46Aからディフューザパイプ44へ流入し、このディフューザパイプ44の噴射口44Aからエアバッグ42内へ噴射される。これにより、エアバッグ42がエアバッグケース40内で膨張し始め、エアバッグケース40のティア部52に加わる引張荷重が増加していく。そして、ティア部52に加わる引張荷重が所定値に達すると、ティア部52が破断し、図3に示されるように、エアバッグケース40が後開き状に上下に展開する。
これにより、図4に示されるように、エアバッグ42は、フード18の後端部18Aとウインドシールドガラス20の下部20Aとの間から車両後方側へ膨張展開される。そして膨張展開状態では、中央バッグ部42Aによってウインドシールドガラス20の下部20Aの前面が覆われる。また、左右一対の側方バッグ部42Bによってフロントピラー21の少なくとも下部の前面が覆われて歩行者を保護する。
ここで、本実施形態では、ディフューザパイプ44を接続しているため、エアバッグ42の膨張展開時には、図3の矢印Aで示されるように、車両前方から車両後方へ、フード18に対して車両下方側へガスが噴射される。この結果、逆向きの車両上方側へ反力が作用する(矢印B参照)。これにより、エアバッグ42の膨張展開時に、フード18の持ち上げ動作が妨げられる方向(車両下方)に反力が作用するのを抑制することができる。特に、本実施形態のようにフード18に対して車両上方側へ反力を作用させることにより、ポップアップフード装置14によるフード18の持ち上げ動作を補助することができる。すなわち、フード18の後端部18Aを迅速に持ち上げることができ、衝撃吸収性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、ディフューザパイプ44がフード18の車両幅方向中央部に設けられているため、フード18の後端部18Aの持ち上げ動作時にフード18の車両幅方向中央部が振動するのを抑制することができる。すなわち、ポップアップフード装置14が作動してフード18の後端部18Aにおける車両幅方向両端部が持ち上げられた際、フード18の車両幅方向中央部が車両幅方向両端部に対して遅れて持ち上がることがある。この場合、ポップアップフード装置14が作動した直後のフード18の後端部18Aを車両後方側から見ると、車両幅方向中央部が下に凸となる略U字形状に撓んだ状態となる。そして、撓んだ反動でフード18の車両幅方向中央部が上下に撓んで振動することがある。
上記の現象に対して、本実施形態のように、フード18の車両幅方向中央部にディフューザパイプ44を設けてガスを噴射すれば、ガスの噴射直後にエアバッグ42の車両幅方向中央部を他の部位より膨れ上がらせることができ、フード18の車両幅方向中央部を押し上げて持ち上げ動作が遅れるのを抑制することができる。これにより、フード18の車両幅方向中央部の振動が低減され、衝撃吸収性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、車両幅方向に間隔をあけて一対のインフレータ46を配設しているため、インフレータ46が1つのみの場合と比較して、エアバッグ42へ供給するガスの流量を多くすることができ、エアバッグ42を迅速に膨張展開させることができる。また、ガス噴射時の反力が大きくなるため、フード18の持ち上げ動作を補助して迅速にフード18の持ち上げを完了させることができる。
さらに、本実施形態のように、インフレータ46のガス噴出口46Aにディフューザパイプ44を接続した構成では、簡易な構成でフード18の持ち上げ動作が妨げられるのを抑制することができる。また、ディフューザパイプ44を接続する角度を変更してフード18に作用する反力の方向を調整することができる。
ここで、図6を参照して、本実施形態に係る歩行者保護装置10のエアバッグ42が膨張展開された状態におけるフード18(実線)と、ディフューザパイプ44が設けられていない車両のフード100(鎖線)とを比較する。なお、比較例は、ディフューザパイプが設けられていない点を除いて本実施形態の車両12と同様の構成である。すなわち、比較例では、インフレータの車両幅方向内側の端部にインフレータの周方向に複数設けられた複数のガス噴出口から放射状にガスが噴出された後、エアバッグのガス導入部を押し広げるようにしてエアバッグへ流入する構成となっている。なお、フード18が持ち上げられる前の状態(二点鎖線)では、本実施形態のフード18と比較例のフード100は、同じ高さに配設されている。
図6に示されるように、比較例では、ポップアップフード装置が作動することによってフード100の後端部100Aが持ち上げられるが、インフレータが作動してガスが噴出された場合であっても、フード100の持ち上げ動作にはほとんど影響を与えない。これは、ガスが複数のガス噴出口から放射状に噴出されるためである。また、ガスが噴出される方向によっては、フード100の持ち上げ動作が妨げられる可能性がある。これに対して、本実施形態では、ディフューザパイプ44からフード18に対して車両下方側へガスが噴射されることにより、この反力によってフード18の持ち上げ動作が補助され、且つ、フード18を積極的に車両前方側へ移動させる。この結果、フード18の持ち上げ動作を迅速に行うことができるだけでなく、比較例のフード100よりもエンジンルーム16との隙間をより広く確保することができ、衝撃吸収性能を高めることができる。
なお、本実施形態では、一方のインフレータ46に設けたディフューザパイプ44と、他方のインフレータ46に設けたディフューザパイプ44とを同じ角度で取り付けているが、これに限らず、異なる角度で取り付けてもよい。例えば、一方のディフューザパイプ44は、仮想線L(図2参照)に対して噴射口44Aが角度θだけ車両下方側へ向くようにし、他方のディフューザパイプ44は、仮想線Lに対して噴射口44Aが角度θとは異なる角度で車両下方側へ向くようにしてもよい。すなわち、フード18に対して車両上方に大きい反力を作用させる場合は、角度θが大きくなるようにして、フード18に対して車両前方に大きい反力を作用させる場合は、角度θが小さくなるようにすればよい。
また、本実施形態では、ディフューザパイプ44が接続されたインフレータ46をガス供給部としたが、これに限らず、他の構成としてもよい。例えば、一端部がディフューザパイプ44と同様の形状に形成されたガス供給部材を用いてもよい。この場合、ガス供給部材を取付ブラケット54に取り付ける取付角度を変更して反力の方向を調整できるようにしてもよい。さらに、噴射部をディフューザパイプ44とは別の形状で形成してもよく、例えば、インフレータ46の車両幅方向内側の端部から車両後方へ直線状の噴射部を設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して、歩行者保護装置の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る歩行者保護装置60は、左右のインフレータ46に共通するディフューザパイプ62を設けた点を除いて前述した第1実施形態と同様の構成である。また、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
図7に示されるように、本実施形態の歩行者保護装置60は、車両幅方向に間隔をあけて左右に一対のガス供給部としてのインフレータ46を備えている。これらのインフレータ46は、所謂シリンダタイプのインフレータであり、車両幅方向を長手方向としてエアバッグケース40内の前端部に配設されている。
ここで、それぞれのインフレータ46の車両幅方向内側の端部には、ガス噴出口46Aが設けられており、ガス噴出口46Aには、噴射部の一例として、ディフューザパイプ62が接続されている。ディフューザパイプ62は、平面視で略T字状に形成された略筒状の部材であり、フード18の車両幅方向中央部に配置されている。
また、ディフューザパイプ62の車両幅方向の一端部は、一方のインフレータ46のガス噴出口46Aに接続されており、ディフューザパイプ62の車両幅方向の他端部は、他方のインフレータ46のガス噴出口46Aに接続されている。そして、ディフューザパイプ62の車両幅方向中央部が車両後方側へ延出されており、この延出された後端部にガスを噴射するための噴射口62Aが設けられている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態の歩行者保護装置60によれば、それぞれのインフレータ46に別々のディフューザパイプを接続した場合と比較して、ガス噴射時の圧力を高めることができ、フード18をより車両前方側へ移動させてエンジンルーム16との隙間を広く確保することができる。また、部品数を削減することができる。
なお、本実施形態では、ディフューザパイプ62に1つの噴射口62Aを設けたが、これに限らず、2つ以上の噴射口62Aを設けてもよい。また、噴射口62Aの形状は限定せず、種々の形状を採用し得る。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る歩行者保護装置について説明したが、これらの実施形態を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 歩行者保護装置
14 ポップアップフード装置
18 フード
18A 後端部(フードの後端部)
19 骨格部
40 エアバッグケース
42 エアバッグ
44 ディフューザパイプ(噴射部)
46 インフレータ(ガス供給部)
46A ガス噴出口
60 歩行者保護装置
62 ディフューザパイプ(噴射部)

Claims (4)

  1. 作動することにより、フードの後端部を持ち上げるポップアップフード装置と、
    前記フードの後端部の下面側に車両幅方向に沿って設けられた閉断面形状の骨格部の車両後方に配置され、前記骨格部に固定されたエアバッグケースと、
    前記エアバッグケース内に収納されたエアバッグと、
    前記骨格部に固定され、作動することで前記エアバッグ内にガスを供給して前記エアバッグを車両後方側へ膨張展開させると共に、前記ガスを車両前方から車両後方へ向かって、前記フードと平行な方向又は前記フードに対して車両下方側へ噴射する噴射部を備えたガス供給部と、
    を有する歩行者保護装置。
  2. 前記ポップアップフード装置は、フードの後端部における車両幅方向両端部を持ち上げるように構成されており、
    前記噴射部は、前記フードの車両幅方向中央部に設けられている請求項1に記載の歩行者保護装置。
  3. 前記ガス供給部は、車両幅方向に間隔をあけて複数設けられており、
    複数の前記ガス供給部に対して同じ方向に前記噴射部が設けられている請求項1又は2に記載の歩行者保護装置。
  4. 前記ガス供給部は、ガス噴出口を備えたインフレータであり、
    前記噴射部は、前記ガス噴出口に接続されたディフューザパイプを含んで構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の歩行者保護装置。
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