JP2015147477A - 歩行者保護エアバッグ装置 - Google Patents

歩行者保護エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015147477A
JP2015147477A JP2014020732A JP2014020732A JP2015147477A JP 2015147477 A JP2015147477 A JP 2015147477A JP 2014020732 A JP2014020732 A JP 2014020732A JP 2014020732 A JP2014020732 A JP 2014020732A JP 2015147477 A JP2015147477 A JP 2015147477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
hood
case
vehicle
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014020732A
Other languages
English (en)
Inventor
康洋 原
Yasuhiro Hara
康洋 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014020732A priority Critical patent/JP2015147477A/ja
Publication of JP2015147477A publication Critical patent/JP2015147477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】フードの意匠性を良好に維持することができる歩行者保護エアバッグ装置を提供する。【解決手段】歩行者保護エアバッグ装置10は、後端部16Aが車両上方側へ上昇可能とされたフード16と、フード16の後端部16Aの下方側に車両幅方向を長手方向として配設され、車両上方側へ上昇されたフード16の後端部16Aからインフレータ26が発生させるガスの圧力で車両後方側へ膨張展開されるエアバッグ28が収納されたエアバッグケース24と、エアバッグケース24に車両幅方向に間隔をあけて複数設けられ、エアバッグケース24をフード16に固定するための固定部32、34と、エアバッグケース24の固定部間に伸縮可能に設けられ、熱膨張によるエアバッグケース24の車両幅方向の変形を吸収する変形吸収部52と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行者保護エアバッグ装置に関する。
自動車などの車両のフード上にエアバッグ(フードエアバッグ)を膨張展開させて歩行者を保護する歩行者保護エアバッグ装置が知られている。このような歩行者保護エアバッグ装置として、特許文献1には、エアバッグ袋体が収納されたエアバッグケースをフードの後端部に配設させ、このエアバッグケースの前端部を複数のボルトでフードに固定したフードエアバッグ装置が開示されている。
特開2003−89333号公報
ところで、フードの下方にはエンジンなどが配設される場合が多く、このエンジンなどから発生する熱によってフード及びエアバッグケースが熱膨張することがある。ここで、上記特許文献1に記載された先行技術では、フード及びエアバッグケースが熱膨張した場合、両者の熱膨張率の違いによってフードが変形する可能性があり、フードの意匠性を良好に維持する観点から改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、フードの意匠性を良好に維持することができる歩行者保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、後端部が車両上方側へ上昇可能とされたフードと、前記フードの後端部の下方側に車両幅方向を長手方向として配設され、車両上方側へ上昇された前記フードの後端部からインフレータが発生させるガスの圧力で車両後方側へ膨張展開されるエアバッグが収納されたエアバッグケースと、前記エアバッグケースに車両幅方向に間隔をあけて複数設けられ、前記エアバッグケースを前記フードに固定するための固定部と、前記エアバッグケースの前記固定部間に伸縮可能に設けられ、熱膨張による前記エアバッグケースの車両幅方向の変形を吸収する変形吸収部と、を有する。
請求項1記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、エアバッグが収納されたエアバッグケースには、車両幅方向に間隔をあけて複数の固定部が設けられており、この固定部でエアバッグケースがフードの後端部の下方側に固定されている。ここで、エアバッグケースの固定部間には、伸縮可能な変形吸収部が設けられている。これにより、エンジンなどの熱でフード及びエアバッグケースが熱膨張した場合であっても、変形吸収部が伸縮してエアバッグケースの車両幅方向の変形を吸収して、フードの意匠性を良好に維持することができる。
請求項2記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、請求項1に記載の発明において、前記固定部と前記変形吸収部との間には、前記フードと前記エアバッグケースとの車両幅方向の相対移動を許容しつつ、前記エアバッグケースを前記フードに取り付けるための取付部が設けられている。
請求項2記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、固定部と取付部とでエアバッグケースを支持するため、固定部のみでエアバッグケースを支持する構成と比較して、エアバッグケースの荷重(自重)を分散させることができる。また、取付部は、エアバッグケースが熱膨張した際に、フードに対して車両幅方向に相対移動できる。このため、エアバッグケースの固定状態を良好に維持しつつ、熱膨張による歪が取付部に作用するのを抑制することができる。
請求項3記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記エアバッグは、膨張展開時にウインドシールドの下部の前面を覆うバッグ本体部と、前記バッグ本体部と連通されて左右一対のフロントピラーの少なくとも下部の前面を覆うバッグ側部と、を備えており、前記固定部は、少なくとも、前記エアバッグケースの車両幅方向の両端部に設けられている。
請求項3記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、インフレータが作動してエアバッグが膨張展開されると、バッグ本体部がウインドシールドの下部の前面を覆い、バッグ側部がフロントピラーの少なくとも下部の前面を覆って歩行者を保護する。ここで、エアバッグケースの車両幅方向の両端部には、固定部が設けられている。このため、エアバッグケースが熱膨張した場合であっても、エアバッグケースの両端部の位置ずれを抑えることができ、エアバッグ(特に、バッグ側部)を狙いの位置に膨張展開させることができる。
請求項4記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、請求項3に記載の発明において、前記エアバッグケースの車両幅方向の中央部にさらに前記固定部を備え、前記変形吸収部は、前記エアバッグケースの車両幅方向の一端部と中央部との間、及び前記エアバッグケースの車両幅方向の他端部と中央部との間にそれぞれ設けられている。
請求項4記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、エアバッグケースの車両幅方向の中央部より一端部側の熱膨張による変形は、一端部側に設けられた変形吸収部によって吸収される。また、エアバッグケースの車両幅方向の中央部より他端部側の熱膨張による変形は、他端部側に設けられた変形吸収部によって吸収される。このようにして、車両幅方向の一端部側と他端部側とでそれぞれ別の変形吸収部によって変形を吸収することができ、さらにエアバッグの位置ずれを抑制することができる。すなわち、バッグ側部の膨張展開位置の精度を向上させることができる。
請求項5記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記変形吸収部は、前記インフレータと平面視で重なる位置に設けられている。
請求項5記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、変形吸収部の剛性を一般部の剛性より低く設計している場合であっても、インフレータによって剛性を補うことができる。
請求項6記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の発明において、前記変形吸収部は、前記エアバッグケースを蛇腹状に形成した蛇腹部である。
請求項6記載の本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置によれば、エアバッグケースが熱膨張すると、蛇腹部が折り曲げられて熱膨張によるエアバッグケースの車両幅方向の変形を吸収することができる。また、温度が下がってエアバッグケースが収縮すると、蛇腹部が引き伸ばされて収縮によるエアバッグケースの車両幅方向の変形を吸収することができる。
本発明の歩行者保護エアバッグ装置は上記構成としたので、フードの意匠性を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置が搭載された車両の前部を示す平面図であり、歩行者保護エアバッグが膨張展開される前の非作動状態を示す図である。 図1の2−2線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースの車両右側の半部を示す斜視図であり、蛇腹部が伸ばされた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースの車両右側の半部を示す斜視図であり、蛇腹部が折り曲げられた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースの取付フランジを拡大して示す拡大平面図である。 (A)は図5の6A−6A線に沿った切断面を示す断面図であり、(B)は図5の6B−6B線に沿った切断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置が搭載された車両の前部を示す斜視図であり、エアバッグ袋体が膨張展開された作動状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置が搭載された車両の前部を示す平面図であり、歩行者保護エアバッグが膨張展開される前の非作動状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースを示す、車両前方から見た正面図である。 本発明の第4実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースを示す、車両前方から見た正面図である。 本発明の第5実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置を構成するエアバッグケースを示す、車両前方から見た正面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る歩行者保護エアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、矢印RHは車両幅方向の車両右側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図7に示されるように、車両12のエンジンルーム(パワーユニット室)14の上方には、フード16が設けられている。このフード16の車両後方には、ウインドシールドとしてのウインドシールドガラス30が配設されている。ウインドシールドガラス30は、車両後方斜め上方へ向けて傾斜しており、このウインドシールドガラス30の下部30Aがフード16の後端部16Aに対して車両後方から対向している。
フード16の前端部は、図示しないフードロックによって通常はロック状態とされている。また、フード16の後端部16Aの車両幅方向両側には、図示しないフードヒンジが配設されている。フードヒンジは、車体に固定されるヒンジベースと、一端部がフードに固定されると共に他端部がヒンジベースにピン結合され、結合点回りに揺動可能とされたヒンジアームと、を含んで構成されている。さらに、フード16の後端部の車両幅方向両側には、歩行者との衝突時にフード16の後端部16Aを上昇させるポップアップ装置18が配設されている。なお、図7では、ポップアップ装置18として、ガス発生手段が作動することにより上昇するロッド状の部材を図示しているが、これに限らず、他の構成を適用してもよい。例えば、リンク機構によってフード16の後端部16Aをポップアップさせてもよい。
図2に示されるように、フード16は、車両外側に配置されてフード16の意匠面を形成するフードアウタパネル20と、エンジンルーム14側に配置されてフードアウタパネル20を補強するフードインナパネル22と、を含んで構成されている。また、フードインナパネル22には、車両下方側へ膨らみかつ車両幅方向に沿って延在する膨出部23が形成されている。膨出部23は、フード16の後端部16Aよりも車両前方側へオフセットした位置に形成されている。これにより、フードインナパネル22における膨出部23の車両後方側に収納スペースが形成され、この収納スペースに本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置10(以下、適宜「エアバッグ装置10」と称する。)が配設されている。
(歩行者保護エアバッグ装置の構成)
図1に示されるように、エアバッグ装置10は、エアバッグケース24と、左右一対のインフレータ26と、エアバッグ28と、を含んで構成されている。エアバッグケース24は、フード16の後端部16Aの下方側に配設されており、車両幅方向を長手方向とする長尺の略箱状に形成されている。なお、本実施形態では、一例として、繊維強化樹脂(FRP)などの樹脂材料で形成しているが、これに限らず、樹脂以外の材料で形成してもよく、例えば、金属で形成してもよい。
図2に示されるように、エアバッグケース24は、フードインナパネル22の膨出部23の後端壁23Aに沿って立設された前壁部24Aと、前壁部24Aの上端部から車両後方側へ延出された上壁部24Bと、上壁部24Bの後端部から車両下方側へ屈曲された後壁部24Cと、後壁部24Cの下端部から車両前方側へ延出された下壁部24Dと、左右の側壁部24Eと、を含んで構成されている(側壁部24Eは図1に図示している。)。
ここで、エアバッグケース24の上壁部24Bと後壁部24Cとの接続部分となる角部には、V字状の溝が形成されることにより薄肉化されたティア部24Fが形成されている。ティア部24Fは、エアバッグケース24を構成する各壁の一般部よりも強度及び剛性が低くなっている。このため、後述するエアバッグ28がエアバッグケース24内で膨張し始めてティア部に加わる引張荷重が増加すると、ティア部24Fが破断するように構成されている。
エアバッグケース24の内部には、エアバッグ(フードエアバッグ)28と、歩行者との衝突時に作動してガスを噴出するインフレータ26と、が収納されている。エアバッグ28は、一例として、二枚の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、蛇腹折り、ロール折りによって折り畳まれた状態でエアバッグケース24内に収納されている。また、エアバッグ28は、図7に示されるように、膨張展開した状態でウインドシールドガラス30の下部30Aの前面を覆うバッグ本体部28Aと、このバッグ本体部28Aと連通されると共に左右一対のフロントピラー31の少なくとも下部の前面を覆う一対のバッグ側部28Bと、を含んで構成されている。
インフレータ26は、図1に示されるように、左右に一対設けられており、車両幅方向を長手方向としてエアバッグケース24内の前端部に配設されている。また、インフレータ26は、軸方向の両端部が閉止された金属製で円筒状の部材であり、インフレータ26の軸方向の一端部の軸芯部には、図示しないスクイブ(点火装置)が配設されている。さらに、インフレータ26の内部には、燃焼することにより大量のガスを発生するガス発生剤が充填されていると共に、発生した高温のガスを冷却するためのクーラント及びガス発生剤が燃焼した際に生じる砕片を除去するためのフィルタ等が収容されている。なお、本実施形態のインフレータ26は、ガス発生剤を用いるタイプのものであるが、高圧ガスが封入されたタイプのインフレータを用いてもよい。また、インフレータ26の周壁部には、複数のガス噴出孔が形成されている。
さらに、インフレータ26は、車体フロアの中央部に配設された図示しないコントローラ(エアバッグECU)と接続されている。コントローラは、車両12の前端部に車両幅方向を長手方向として配置された図示しないフロントバンパに配設された衝突検知センサ(図示省略)或いは衝突予知センサ(図示省略)と接続されている。衝突検知センサとしては、例えば、フロントバンパリインフォースメントの前面側にフロントバンパに沿って長尺状の圧力チューブ又は圧力チャンバ及び圧力センサを配置するチャンバ方式や光ファイバ方式等が適用可能である。また、衝突予知センサとしては、例えば、歩行者等の衝突体との衝突をミリ波レーダやステレオカメラを使って予知するプリクラッシュセンサ等が適用可能である。
エアバッグケース24の車両幅方向両端部には、エアバッグケース24をフード16に固定するための固定部として固定フランジ32が設けられており、エアバッグケース24の車両幅方向中央部には、固定部としての固定フランジ34が設けられている。
エアバッグケース24の車両幅方向中央部に設けられた固定フランジ34は、平面視で略矩形状に形成されており、本実施形態では、一例として、エアバッグケース24と一体に樹脂で形成されている。また、固定フランジ34は、図2に示されるように、前壁部24Aの下端部と下壁部24Dの前端部との接続部分から車両前方へ延出されており、膨出部23の下面に重ねられている。
さらに、固定フランジ34には、ボルト挿通孔34Aが形成されている。そして、このボルト挿通孔34Aには車両下方側から取付ボルト40が挿通されており、膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に取付ボルト40が螺合されている。このようにして、固定フランジ34とフードインナパネル22(膨出部23)とが取付ボルト40で締結固定されている。
一方、図1に示されるように、エアバッグケース24の車両幅方向両端部に設けられた固定フランジ32は、平面視で略矩形状に形成されており、それぞれエアバッグケース24の側壁部24Eから車両幅方向外側へ延出されている。また、固定フランジ32には2つのボルト挿通孔が形成されている。そして、図3に示されるように、これらのボルト挿通孔へ車両下方側から取付ボルト40が挿通されて、膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に螺合されている。このようにして、固定フランジ32とフードインナパネル22(膨出部23)とが取付ボルト40で締結固定されている。
なお、本実施形態では、上記の通り、エアバッグケース24の車両幅方向中央部に固定フランジ34を設け、エアバッグケース24の車両幅方向両端部に固定フランジ34を設けたが、これに限らず、固定フランジ32及び固定フランジ34の位置や数は、特に限定しない。例えば、車両幅方向中央部に2つの固定フランジ34を設けてもよい。また、エアバッグケース24の車両幅方向両端部に設けられた固定フランジ32は、図示しないフードヒンジの取付部などに連結してもよい。これにより、エアバッグケース24に作用する荷重をフードヒンジを介してボディへ伝達させることができる。
図1に示されるように、固定フランジ34と固定フランジ32との間には、取付部としての取付フランジ44及び取付フランジ50が設けられている。取付フランジ44は、固定フランジ34を挟んで左右に一対設けられており、エアバッグケース24の前壁部24Aから車両前方へ延出されている。また、取付フランジ44は、平面視で略矩形状に形成されており、後述する蛇腹部52より車両幅方向内側に配設されている。
ここで、図5に示されるように、取付フランジ44には、長孔44Aが形成されている。長孔44Aは、車両幅方向を長手方向として形成されており、図6(A)及び図6(B)に示されるように、長孔44Aの車両下方側から段付きボルト46が挿通される。段付きボルト46は、頭部側から順にケース保持部46A及びフード固定部46Bを備えて2段構造とされており、フード固定部46Bより上方側の軸部46Cは、フードインナパネル22の膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に螺合されている。また、フード固定部46Bは、軸部46Cより大径で、且つ長孔44Aの短手方向の長さより小径に形成されており、このフード固定部46Bとウエルドナット42とでフードインナパネル22を挟み込んでいる。一方、ケース保持部46Aは、フード固定部46Bより大径に形成されており、このケース保持部46Aで取付フランジ44を車両下方側から支持している。なお、図5では、説明の便宜上、フードインナパネル22の図示を省略している。
ここで、本実施形態では、フード固定部46Bの厚みが取付フランジ44の厚みより僅かに厚くなるように設定されている。このため、段付きボルト46をウエルドナット42に螺合した状態であっても、取付フランジ44のフードインナパネル22に対する車両幅方向の移動を許容できるように構成されている。
図1、3に示されるように、取付フランジ44より車両幅方向外側には、取付フランジ44と同様の取付フランジ50が設けられている。取付フランジ50は、後述する蛇腹部52と固定フランジ34との間に配設されており、エアバッグケース24の前壁部24Aの下端部から車両前方側へ延出されている。また、取付フランジ50には、取付フランジ44と同様に長孔50Aが形成されており、この長孔50Aには車両下方側から段付きボルト46が挿通されて膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に螺合されている。
なお、本実施形態では、段付きボルト46を用いて取付フランジ44及び取付フランジ50をフードインナパネル22に取り付けていたが、これに限らず、他の方法で取り付けてもよく、例えば、クリップなどの1部品で取り付けることが可能な取付部材を用いてもよい。
図1に示されるように、エアバッグケース24の取付フランジ44と取付フランジ50との間には、変形吸収部としての蛇腹部52が設けられている。蛇腹部52は、エアバッグケース24の車両幅方向中央部を挟んで左右一対形成されている。また、車両右側の蛇腹部52は、エアバッグケース24の車両右側の端部と車両幅方向中央部との間に設けられており、車両右側に配設されたインフレータ26と平面視で重なる位置に形成されている。一方、車両左側の蛇腹部52は、エアバッグケース24の車両左側の端部と車両幅方向中央部との間に設けられており、車両左側のインフレータ26と平面視で重なる位置に形成されている。
また、図3に示されるように、蛇腹部52は、エアバッグケース24を蛇腹状に折り曲げて車両幅方向に沿って伸縮可能となるように形成されており、本実施形態では、一例として、エアバッグケース24の全周に亘って連続して蛇腹部52が形成されている。そして、この蛇腹部52によってエアバッグケース24が伸縮可能とされている。なお、ここでは、車両右側の蛇腹部52のみを図示しているが、車両左側の蛇腹部52についても同様の構造とされている。
蛇腹部52は、車両幅方向外側から順に、車両上方に凸となる山部52Aと、車両下方に凸となる谷部52Bと、車両上方に凸となる山部52Cと、を含んで構成されている。なお、本実施形態では、上記の通り2つの山部52A、52Cと、1つの谷部52Bとで蛇腹部52構成したが、これに限らず、さらに多くの山部52A(52C)及び谷部52Bを交互に配設して蛇腹部52を構成してもよい。また、蛇腹部52を構成する山部52A、52C及び谷部52Bは、常温では伸ばされた状態で形成されているが、完全に伸びた状態ではなく、伸び代を残した状態とされている。このため、例えば、エアバッグケース24が収縮した場合には、蛇腹部52が伸ばされて収縮による変形を吸収できるように構成されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
歩行者と衝突する前の状態では、図1、2に示されるように、ポップアップ装置18及びエアバッグ装置10は非作動状態を維持している。つまり、フード16の後端部16Aが車両上方へ上昇されておらず、エアバッグ28もエアバッグケース24内に折り畳まれた状態で収納されている。
この状態から、歩行者と衝突すると、フロントバンパに設けられた図示しない衝突検知センサによって歩行者と衝突したことが検知される。なお、プリクラッシュセンサやステレオカメラを用いて歩行者との衝突が予知された場合も同様である。これにより、図示しないコントローラによってポップアップ装置18が作動され、フード16の後端部16Aが車両上方側へ所定の高さまで上昇(ポップアップ)される(図7参照)。
また、フード16の後端部16Aの上昇量が所定量に達すると、図示しないコントローラによってエアバッグ装置10のインフレータ26が作動される。このため、インフレータ26のガス噴出部からガスが噴出され、ガスは折り畳まれた状態のエアバッグ28内へ供給される。これにより、エアバッグ28がエアバッグケース24内で膨張し始め、エアバッグケース24のティア部24Fに加わる引張荷重が増加していく。そして、ティア部24Fに加わる引張荷重が所定値に達すると、ティア部24Fが破断し、エアバッグケース24が後開き状に上下に展開する。
これにより、エアバッグ28はフード16の後端部16Aとウインドシールドガラス30の下部30Aとの間から車両後方側へ膨張展開される。エアバッグ28が膨張展開した状態では、バッグ本体部28Aにウインドシールドガラス30の下部30Aの前面が覆われると共に、左右一対のバッグ側部28Bによってフロントピラー31の少なくとも下部の前面が覆われる。
ところで、図1に示されるフード16や、フード16に取り付けられたエアバッグケース24は、エンジンから発生する熱よって加熱されて熱膨張する。また、フード16とエアバッグケース24の熱膨張率が異なる場合は、熱膨張率の違いによって、フード16とエアバッグケース24とを固定する固定フランジ32や固定フランジ34などの固定部にひずみが作用し、フード16が変形することがある。
ここで、本実施形態のエアバッグ装置10では、エアバッグケース24に設けられた蛇腹部52がエアバッグケース24の車両幅方向の変形を吸収することにより、フード16が変形されるのを抑制することができる。この作用について、以下に説明する。
初めに、エアバッグケース24が熱膨張する前の状態では、図3に示されるように、蛇腹部52がある程度伸ばされた状態となっている。また、取付フランジ44の長孔44Aに挿通された段付きボルト46は、長孔44Aの中央部に位置しており、取付フランジ50の長孔50Aに挿通された段付きボルト46も長孔50Aの中央部に位置した状態となっている。なお、これに限らず、段付きボルト46と取付フランジ44との位置関係、及び段付きボルト46と取付フランジ50との位置関係が本実施形態と異なる位置関係となっていてもよい。
次に、この状態から、エアバッグケース24が熱膨張して車両幅方向に延びるように変形した場合、図1に示されるように、エアバッグケース24の車両幅方向中央部の固定フランジ34が取付ボルト40によってフードインナパネル22に固定されている。このため、図4の矢印A1に示されるように、固定フランジ34より車両右側の部位が車両右側へ延びるように変形する。また、固定フランジ34より車両左側の部位についても同様に車両左側へ延びるように変形する(図1参照)。
このとき、車両右側の取付フランジ44は、エアバッグケース24の変形に伴って車両右側へ変位する。また、同様にして、車両左側の取付フランジ44は、エアバッグケース24の変形に伴って車両左側へ変位する(図1参照)。このようにして、エアバッグケース24の熱膨張によって取付フランジ44がフード16に対して相対移動することにより、取付フランジ44に歪が集中するのを抑制することができる。
一方、エアバッグケース24の車両幅方向両端部の固定フランジ32は、取付ボルト40によってフードインナパネル22に固定されている。このため、エアバッグケース24の車両幅方向両端部は、車両幅方向外側へ延びることができず、矢印A2で示されるように、車両幅方向内側へ延びるように変形する。
このとき、車両右側の取付フランジ50は、エアバッグケース24の変形に伴って車両左側へ変位し、車両左側の取付フランジ50は、エアバッグケース24の変形に伴って車両右側へ変位する。このようにして、エアバッグケース24の熱膨張によって取付フランジ50がフード16に対して相対移動することにより、取付フランジ50に歪が集中するのを抑制することができる。また、取付フランジ44及び取付フランジ50を設けたことにより、固定フランジ32及び固定フランジ34のみでエアバッグケース24を支持している構成と比較して、エアバッグケース24の荷重(自重)を分散させることができ、エアバッグケース24の固定状態を良好に維持することができる。
また、固定フランジ34と車両右側の固定フランジ32との間には、蛇腹部52が設けられているため、この蛇腹部52よりエアバッグケース24の車両右側の部位が車両左側へ延びるように変位し、蛇腹部52よりエアバッグケース24の車両左側の部位が車両右側へ延びるように変位して、蛇腹部52が折り曲げられる。このように蛇腹部52が折り曲げられることで、エアバッグケース24の熱膨張による車両幅方向の変形を吸収することができる。なお、固定フランジ34と車両左側の固定フランジ32との間の蛇腹部52についても同様に折り曲げられるため、エアバッグケース24の車両左側の熱膨張による車両幅方向の変形も吸収することができる。このようにエアバッグケース24の変形を吸収することで、フード16が変形されるのを抑制し、意匠性を良好に維持することができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、エアバッグケース24の車両幅方向両端部に固定フランジ32を設けてフード16に固定しているため、エアバッグケース24が熱膨張した場合であっても、エアバッグケース24の両端部の位置がずれるのを抑えることができる。これにより、エアバッグ28を狙いの位置で膨張展開させることができる。特に、図7に示されるように、フロントピラー31の少なくとも下部の前面を覆うバッグ側部28Bの膨張展開位置がずれるのを抑制することができるので、フロントピラー31の下部の前面が露出することなく、歩行者保護性能を良好に維持することができる。また、バッグ側部28Bを広幅に形成しなくてもフロントピラー31を覆うことができるため、エアバッグ28をコンパクトに設計することができる。
さらに、本実施形態のように、車両右側と車両左側にそれぞれ蛇腹部52を設けたので、エアバッグケース24の車両右側の熱膨張による変形と、車両左側の熱膨張による変形とを別々の蛇腹部52で吸収することができる。このようにすることで、蛇腹部52をエアバッグケース24の車両幅方向中央部のみに設けた場合などと比較して、エアバッグケース24の車両幅方向の位置がずれるのを抑制することができ、エアバッグ28の膨張展開の位置精度を向上させることができる。
ところで、伸縮可能な蛇腹部52を設けたことにより、簡易な構成でエアバッグケース24の熱膨張による変形を吸収することができる一方で、蛇腹部52は、エアバッグケース24の蛇腹部52以外の一般部より剛性が低くなることがある。このため、本実施形態のように、比較的剛性が高いインフレータ26と平面視で重なる位置に蛇腹部52を配設することにより、蛇腹部52が形成されている部位の剛性が補われ、エアバッグケース24の剛性が局所的に低下するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、エアバッグケース24の左右に一対の蛇腹部52を設けたが、これに限らず、蛇腹部52の配置や数については、特に限定しない。例えば、車両幅方向中央部の固定フランジ34と取付フランジ44との間にも別の蛇腹部を設けてもよい。また、取付フランジ44を取り除いて、固定フランジ32から取付フランジ50に亘って蛇腹部52を形成してもよい。
また、本実施形態では、エアバッグケース24の車両前後方向の長さが短いため、熱膨張による車両前後方向の変形量が小さく、特に考慮する必要がないが、蛇腹部52とは別に車両前後方向の変形を吸収できる伸縮構造を設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図8を用いて、本発明に係る車両用歩行者保護エアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付して適宜説明を省略する。本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置60(以下、適宜「エアバッグ装置60」と称する。)は、フード16の膨出部23の車両後方側に配設されている点において、前述した第1実施形態に係るエアバッグ装置10と同様である。
ここで、エアバッグケース24の車両幅方向中央部には、固定フランジ34に替えて固定フランジ64が設けられている。固定フランジ64は、エアバッグケース24の前壁部24Aから車両前方へ延出されており、この固定フランジ64には、2つのボルト挿通孔が形成されている。そして、このボルト挿通孔に車両下方側から取付ボルト40が挿通されて、膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に取付ボルト40が螺合されている(図2参照)。
固定フランジ64より車両幅方向外側には、取付フランジ50に替えて固定フランジ62が設けられている。固定フランジ62は、固定フランジ64と同様に前壁部24Aから車両前方へ延出されており、固定フランジ62には1つのボルト挿通孔が形成されている。また、ボルト挿通孔には車両下方側から取付ボルト40が挿通されて、膨出部23の上面に設けられたウエルドナット42に取付ボルト40が螺合されている(図2参照)。なお、固定フランジ64及び固定フランジ62に形成したボルト挿通孔の数は特に限定しない。
(作用並びに効果)
本実施形態によれば、エアバッグケース24をフード16に固定するための固定部の数が第1実施形態と比べて多くなるため、エアバッグケース24を組み付ける際の位置精度を向上させることができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、図9を用いて、本発明に係る車両用歩行者保護エアバッグ装置の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置70(以下、適宜「エアバッグ装置70」と称する。)は、エアバッグケース72の構造を除いて前述した第1実施形態と同様である。また、図9では、説明の便宜上、エアバッグケース72の内部に収納されたインフレータやエアバッグなどを図示を省略しているが、第1実施形態と同様にインフレータやエアバッグなどが収納されている。後述する第4実施形態のエアバッグ装置80(図10)、及び第5実施形態のエアバッグ装置90(図11)についても同様である。
図9に示されるように、本実施形態に係るエアバッグ装置70を構成するエアバッグケース72は、車両幅方向中央部に配設されたケース本体部74と、このケース本体部74の車両幅方向両側に配設された左右一対のケース側部76と、を含んで構成されている。ケース本体部74は、車両幅方向を長手方向とした略角筒状の樹脂部材であり、長手方向の両側が開口されている。
ケース側部76は、ケース本体部74より一回り小さく形成されており、車両幅方向外側の端部が閉止された略角筒状に形成されている。また、ケース側部76の車両幅方向内側の端部は、ケース本体部74内に入り込んでおり、シール材78を介してケース本体部74と伸縮可能に連結されている。さらに、ケース側部76の車両幅方向外側の端部には、固定部としての固定フランジ(不図示)が設けられており、ケース本体部74にも固定部としての固定フランジ(不図示)が設けられている。なお、ケース本体部74とケース側部76とがオーバーラップされたオーバーラップ部79が本発明における「変形吸収部」に相当する。
(作用並びに効果)
本実施形態のエアバッグ装置70によれば、常温でエアバッグケース72が図9の状態とされている場合、エンジンから発生する熱などでエアバッグケース72が加熱されると、ケース本体部74は、熱膨張によって車両幅方向外側へ伸びるように変形する。一方、左右一対のケース側部76は、熱膨張によって車両幅方向内側へ伸びるように変形する。このように、ケース本体部74及びケース側部76が車両幅方向へ伸びた分だけ、オーバーラップ部79の長さが長くなり、エアバッグケース72全体としての車両幅方向の変形を吸収することができる。なお、本実施形態では、シール材78を介してケース本体部74とケース側部76とを連結したが、これに限らず、シール材78以外の構造でケース本体部74とケース側部76とを車両幅方向に伸縮可能に連結してもよい。例えば、ベアリングなどを用いてもよい。
<第4実施形態>
次に、図10を用いて、本発明に係る車両用歩行者保護エアバッグ装置の第4実施形態について説明する。図10に示されるように、本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置80(以下、適宜「エアバッグ装置80」と称する。)は、エアバッグケース82を備えている。エアバッグケース82は、車両右側を構成するケース右側部84と、車両左側を構成するケース左側部86と、を含んで構成されている。ここで、ケース左側部86は、ケース右側部84より一回り小さく形成されており、ケース左側部86の車両右側の端部がケース右側部84内に入り込んでいる。そして、ケース右側部84の車両左側の端部と、ケース左側部86の車両右側の端部とがシール材88を介して伸縮可能に連結されている。なお、ケース右側部84とケース左側部86とがオーバーラップされたオーバーラップ部89が本発明における「変形吸収部」に相当する。
(作用並びに効果)
本実施形態のエアバッグ装置80によれば、ケース右側部84とケース左側部86とを伸縮可能に連結することにより、前述した第3実施形態と同様にオーバーラップ部89でエアバッグケース82の熱膨張による変形を吸収することができる。また、第3実施形態のエアバッグ装置70と比較して、エアバッグケース82を構成する部品点数を削減することができる。
<第5実施形態>
次に、図11を用いて、本発明に係る車両用歩行者保護エアバッグ装置の第5実施形態について説明する。図11に示されるように、本実施形態に係る歩行者保護エアバッグ装置90(以下、適宜「エアバッグ装置90」と称する。)は、エアバッグケース92を備えている。エアバッグケース92は、二色成形(ダブルモールド)などの成形方法で成形されており、第1樹脂部92Aと第2樹脂部92Bとを含んで構成されている。
第1樹脂部92Aは、エアバッグケース92の車両幅方向中央部を除く部位を構成しており、本実施形態では、一例として、繊維強化樹脂(FRP)で形成している。これに対して、第2樹脂部92Bは、エアバッグケース92の車両幅方向中央部のみに設けられており、第1樹脂部92Aを形成した樹脂材料より軟らかく伸縮可能な軟材料で形成されている。なお、この第2樹脂部92Bが本発明における「変形吸収部」に相当する。
(作用並びに効果)
本実施形態のエアバッグ装置90によれば、第2樹脂部92Bが伸縮することによってエアバッグケース92の熱膨張による変形を吸収することができる。なお、本実施形態では、二色成形によってエアバッグケース92を形成したが、これに限らず、他の方法でエアバッグケース92を形成してもよく、例えば、接着剤などを用いて第1樹脂部92Aと第2樹脂部92Bとを接着することでエアバッグケース92を形成してもよい。
以上、本発明の第1実施形態〜第5実施形態に係る車両前部構造について説明したが、これらの実施形態を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 歩行者保護エアバッグ装置
16 フード
16A 後端部(フードの後端部)
24 エアバッグケース
26 インフレータ
28 エアバッグ
28A バッグ本体部
28B バッグ側部
30 ウインドシールドガラス(ウインドシールド)
30A 下部(ウインドシールドの下部)
31 フロントピラー
32 固定フランジ(固定部)
34 固定フランジ(固定部)
44 取付フランジ(取付部)
50 取付フランジ(取付部)
52 蛇腹部(変形吸収部)
60 歩行者保護エアバッグ装置
62 固定フランジ(固定部)
64 固定フランジ(固定部)
70 歩行者保護エアバッグ装置
72 エアバッグケース
79 オーバーラップ部(変形吸収部)
80 歩行者保護エアバッグ装置
82 エアバッグケース
89 オーバーラップ部(変形吸収部)
90 歩行者保護エアバッグ装置
92 エアバッグケース
92B 第2樹脂部(変形吸収部)

Claims (6)

  1. 後端部が車両上方側へ上昇可能とされたフードと、
    前記フードの後端部の下方側に車両幅方向を長手方向として配設され、車両上方側へ上昇された前記フードの後端部からインフレータが発生させるガスの圧力で車両後方側へ膨張展開されるエアバッグが収納されたエアバッグケースと、
    前記エアバッグケースに車両幅方向に間隔をあけて複数設けられ、前記エアバッグケースを前記フードに固定するための固定部と、
    前記エアバッグケースの前記固定部間に伸縮可能に設けられ、熱膨張による前記エアバッグケースの車両幅方向の変形を吸収する変形吸収部と、
    を有する歩行者保護エアバッグ装置。
  2. 前記固定部と前記変形吸収部との間には、前記フードと前記エアバッグケースとの車両幅方向の相対移動を許容しつつ、前記エアバッグケースを前記フードに取り付けるための取付部が設けられている請求項1に記載の歩行者保護エアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグは、膨張展開時にウインドシールドの下部の前面を覆うバッグ本体部と、前記バッグ本体部と連通されて左右一対のフロントピラーの少なくとも下部の前面を覆うバッグ側部と、を備えており、
    前記固定部は、少なくとも、前記エアバッグケースの車両幅方向の両端部に設けられている請求項1又は2に記載の歩行者保護エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグケースの車両幅方向の中央部にさらに前記固定部を備え、
    前記変形吸収部は、前記エアバッグケースの車両幅方向の一端部と中央部との間、及び前記エアバッグケースの車両幅方向の他端部と中央部との間にそれぞれ設けられている請求項3に記載の歩行者保護エアバッグ装置。
  5. 前記変形吸収部は、前記インフレータと平面視で重なる位置に設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載の歩行者保護エアバッグ装置。
  6. 前記変形吸収部は、前記エアバッグケースを蛇腹状に形成した蛇腹部である請求項1〜5の何れか1項に記載の歩行者保護エアバッグ装置。
JP2014020732A 2014-02-05 2014-02-05 歩行者保護エアバッグ装置 Pending JP2015147477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020732A JP2015147477A (ja) 2014-02-05 2014-02-05 歩行者保護エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020732A JP2015147477A (ja) 2014-02-05 2014-02-05 歩行者保護エアバッグ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015147477A true JP2015147477A (ja) 2015-08-20

Family

ID=53891249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014020732A Pending JP2015147477A (ja) 2014-02-05 2014-02-05 歩行者保護エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015147477A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101320A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101320A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846192B2 (ja) 車両用歩行者保護エアバッグ装置
JP5983663B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP2007112183A (ja) 車外用エアバッグ装置
JPH10152018A (ja) 衝撃吸収フード
US10000180B2 (en) Pedestrian protection airbag device
US7938442B2 (en) Steering column mounted knee airbag device
JP6137075B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP6194802B2 (ja) フード付け車両用歩行者保護エアバッグ装置の搭載構造
JP2015147477A (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP6052158B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP5987849B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置及び歩行者保護装置
US10005421B2 (en) Vehicle front portion structure equipped with pedestrian airbag device
JP6672767B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP6107687B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造
JP4140620B2 (ja) フードエアバッグ装置
JP2017077838A (ja) 歩行者保護エアバッグ装置の支持構造
JP5983641B2 (ja) フード付け車両用歩行者保護エアバッグ装置の搭載構造
WO2011149027A1 (ja) エアバッグ装置
JP6176124B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造
JP5226030B2 (ja) 車両用ポップアップフード装置
JP6217515B2 (ja) 歩行者保護エアバッグ装置
JP2015217800A (ja) 歩行者保護装置
JP2015136955A (ja) 歩行者保護エアバッグ装置のフード搭載構造
JP2019034617A (ja) 歩行者保護エアバッグ