JP2020101320A - ボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法 - Google Patents

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    • F23C2700/06Combustion apparatus using pulverized fuel

Abstract

【課題】火炉内で生成された燃焼ガスの漏洩を抑制することを目的とする。【解決手段】ボイラのシール構造90は、火炉の内部空間と火炉の外部空間とを連通する貫通穴84aを有し、火炉の上方を規定する天井壁82と、貫通穴84aを挿通する伝熱管89を有し、天井壁82と異なる材質からなる過熱器と、下フランジ91cを有し貫通穴84aを覆って天井壁82に対して固定されるスキンケーシング91と、上フランジ93bを有し伝熱管89に対して固定されるサポートプレート93と、を備えている。下フランジ91cと上フランジ93bとは、長手方向へスライド可能とされている。【選択図】図5

Description

本発明は、ボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法に関するものである。
特許文献1に開示されているような石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
このようなボイラにおいて、火炉壁や、火炉の上方を規定する天井壁は、炉壁管を備えるいわゆるメンブレンウォールとなっている。また、天井壁の上方には、熱交換器(過熱器,再熱器など)のヘッダ等を配置するペントハウスが設けられている。すなわち、熱交換器を構成する伝熱管の一部は、天井壁を貫通するように設けられている。ペントハウス内に、火炉内で生成された燃焼ガスが流入すると、燃焼ガスの熱や成分によってヘッダ等が損傷する可能性がある。したがって、ペントハウス内への燃焼ガスの流入を防止するために、伝熱管が貫通する天井壁を貫通する部分にはガスのシール構造を設ける場合がある(例えば、特許文献1)。
実開平2−100004号公報
ガスのシール構造として、貫通部分をケーシングで覆う構成を適用した場合には、ケーシングを天井壁側の部材と伝熱管側の部材とに溶接固定する。
天井壁の上方にある熱交換器では、伝熱管の内部を流通する流体は高温(例えば、500℃以上)である。このため、伝熱管の内部を流通する流体の影響により、伝熱管側の部材は高温となる。一方、天井壁の炉壁管の内部を流通する流体は、熱交換器の伝熱管の内部を流通する流体と比較して低温である。このため、天井壁側の部材は、伝熱管側の部材と比較して、高温とならない。このように、伝熱管側の部材と天井壁側の部材との間には温度差が生じる。
特に、ボイラで生成する蒸気の高温化が進む最近では、過熱器などでは、伝熱管の内部を流通する流体は一層の高温(例えば、約600℃)となり、過熱器の伝熱管側の部材と天井壁側の部材との間には温度差は一層に顕著である。
さらに、過熱器などの伝熱管の内部を流通する流体の一層の高温化による伝熱管強度への影響を考慮して、伝熱管側の部材として、従来の天井壁の炉壁管の材質として、より耐熱性が高い部材を用いる場合があり、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼等などを用いる場合は、熱膨張係数が従来の鋼材よりも大きな部材となる。
このため、伝熱管側の部材の温度上昇と伝熱管材料が熱膨張係数の大きな値になることに伴い、伝熱管側の部材の熱伸び量は、天井壁側の部材の熱伸び量よりもますます大きくなる。これにより、伝熱管側の部材の伸びが、天井壁側の部材(天井壁側の部材に固定されるケーシングを含む)に拘束されることで発生する応力集中が従来よりも大きな応力で発生し易くなることにより、伝熱管側の部材やケーシングに変形や損傷が発生する可能性が増加する。
このように、ガスのシール構造を構成する伝熱管側の部材やケーシングが変形や損傷が発生した場合、シール構造のシール性が低下して、火炉内から燃焼ガスが漏洩する可能性がある。火炉内から燃焼ガスが漏洩すると、ペントハウス内へ高温の燃焼ガスが流入し、ヘッダ等が損傷する可能性がある。また、ペントハウス内に燃焼ガスに含まれる灰が堆積するため、ボイラ停止時に灰清掃が必要となる。また、堆積した灰荷重により天井管が変形する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、火炉内で生成された燃焼ガスの漏洩を抑制することができるボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、火炉内で生成した燃焼ガスによって蒸気を生成するボイラのシール構造であって、前記火炉の内部空間と前記火炉の外部空間とを連通する貫通穴を有し、前記火炉の上方を規定する天井壁と、前記貫通穴を挿通する伝熱管を有し、前記天井壁と異なる材質からなる熱交換器と、第1接触面を有し、前記貫通穴を覆って前記外部空間をシールし、前記天井壁に対して固定される第1固定部材と、前記第1接触面に対して、直接又は間接に面接触する第2接触面を有し、前記伝熱管に対して固定され前記第1固定部材と異なる材質からなる第2固定部材と、を備え、前記第1接触面と前記第2接触面とは、前記第2固定部材の熱膨張方向へスライド可能とされている。
上記構成では、第1固定部材が、貫通穴を覆うことで、貫通穴が連通する外部空間を密閉空間としている。これにより、火炉で生成された燃焼ガスが、貫通穴を通過した場合であっても、第1固定部材の内側の空間(すなわち、外部空間)に密閉される。したがって、第1固定部材の外側への燃焼ガスの漏洩を抑制することができる。
また、上記構成では、第1固定部材の第1接触面と、伝熱管に対して固定されている第2固定部材の第2接触面と直接又は間接に面接触している。すなわち、第1接触面と第2接触面との間から燃焼ガスが漏洩しないように、第1接触面と第2接触面とが封止配置の関係にある。これにより、貫通穴を覆う第1固定部材と、伝熱管側の部材との間から燃焼ガスが漏洩し難い。したがって、第1固定部材の外側への燃焼ガスの漏洩をより好適に抑制することができる。
熱交換器及び天井壁は、各々、ボイラで生じる熱によって昇温する。熱交換器と天井壁とは、設置される環境等が異なるため、昇温度合いが異なる。このため、熱交換器と天井壁とは、異なる材質で形成される。このように昇温度合いが異なる熱交換器及び天井壁に対して各々固定される第2固定部材と第1固定部材とも、異なる材質で形成される。熱交換器の伝熱管に対して固定されている第2固定部材は、伝熱管内を流通する蒸気の熱によって、第1固定部材に対して熱伸びする場合がある。また、第2固定部材と第1固定部材とは異なる材質で形成されているため、第1固定部材に対する第2固定部材の熱伸びが顕著となる場合がある。
上記構成では、第2固定部材の第2接触面と、第1固定部材の第1接触面とがスライド可能に直接又は間接に面接触している。すなわち、第1固定部材と第2固定部材とが相対移動可能となっている。これにより、第2固定部材は、第1固定部材によって拘束されない。よって、第2固定部材が熱伸びした場合であっても、第1固定部材の拘束に起因する第2固定部材への応力の集中が発生しない。したがって、第2固定部材の変形及び損傷を抑制することができる。また、第1接触面と第2接触面とは、第2固定部材の熱膨張方向へスライド移動するので、第1接触面と第2接触面との接触は解除されない。したがって、第1接触面と第2接触面との間のシール性を維持しつつ、熱伸びに起因する第2固定部材の変形及び損傷を抑制することができる。
なお、天井壁と異なる材質からなる熱交換器の例としては、ボイラに設けられる過熱器等が挙げられる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第1固定部材は、板厚方向に貫通する複数の第1ボルト孔が形成されている板状の第1フランジを有し、前記第2固定部材は、板厚方向に貫通する複数の第2ボルト孔が形成されている板状の第2フランジを有し、前記第1接触面は、前記第1フランジの板面であって、前記第2接触面は、前記第2フランジの板面であって、前記第1フランジと前記第2フランジとは、複数の前記第1ボルト孔及び複数の前記第2ボルト孔を挿通する複数のボルトによって固定されていてもよい。
上記構成では、第1接触面を有する第1フランジと、第2接触面を有する第2フランジとを複数のボルトにより固定している。したがって、第1接触面と第2接触面とをより安定的に接触させることができる。したがって、第1接触面と第2接触面との間のシール性を向上させることができる。
また、第1固定部材と第2固定部材とを、各部材に設けられたフランジ及び各フランジを挿通する複数のボルトによって固定している。したがって、比較的簡素な構成で第1固定部材と第2固定部材とを固定することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、複数の前記第1ボルト孔は、前記第1フランジの前記熱膨張方向に延在する長穴を含んでもよい。
上記構成では、複数の第1ボルト孔が、第2固定部材の熱膨張方向に延在する長穴を含んでいる。これにより、第2固定部材が、第1固定部材に対して大きく熱膨張して、第2固定部材に固定されたボルトが熱膨張方向へ移動した場合であっても、第1ボルト孔の縁とボルトとの干渉を抑制することができる。したがって、第1接触面と第2接触面とのスライドをより好適に許容することができる。よって、第2固定部材及び第1固定部材への応力の集中を抑制し、第1固定部材及び第2固定部材の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、複数の前記第2ボルト孔は、前記第2フランジの前記熱膨張方向に延在する長穴を含んでもよい。
上記構成では、複数の第2ボルト孔が、第2固定部材の熱膨張方向に延在する長穴を含んでいる。これにより、第2固定部材が、第1固定部材に対して大きく熱膨張した場合であっても、第2ボルト孔の縁とボルトとの干渉を抑制することができる。したがって、第1接触面と第2接触面とのスライドをより好適に許容することができる。よって、第2固定部材及び第1固定部材への応力の集中を抑制し、第1固定部材及び第2固定部材の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、複数の前記第1ボルト孔は、前記第1フランジの前記熱膨張方向に所定の間隔で並んで配置され、前記熱膨張方向における中央に配置される前記第1ボルト孔は、丸穴であってもよい。
上記構成では、複数の第1ボルト孔のうち、熱膨張方向における中央に配置される第1ボルト孔は、丸穴とされている。これにより、第2固定部材の熱伸びの起点を、熱膨張方向の中央とすることができるので、第2固定部材における熱伸びの対象となる長さ(すなわち、熱伸びの起点から熱膨張方向の端部までの長さ)が短くなる。したがって、第2固定部材の熱膨張方向の両端部における熱伸び量を抑制することができる。よって、第1固定部材及び第2固定部材の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第2フランジは、複数の前記第2ボルト孔を有し、複数の前記第2ボルト孔は、前記第2フランジの前記熱膨張方向に所定の間隔で並んで配置されていて、複数の前記第2ボルト孔のうち、前記熱膨張方向における中央に配置される前記第2ボルト孔は、丸穴であってもよい。
上記構成では、複数の第2ボルト孔のうち、熱膨張方向における中央に配置される第2ボルト孔は、丸穴とされている。これにより、第2固定部材の熱伸びの起点を、熱膨張方向の中央とすることができるので、第2固定部材における熱伸びの対象となる長さ(すなわち、熱伸びの起点から熱膨張方向の端部までの長さ)が短くなる。したがって、第2固定部材の熱膨張方向の両端部における熱伸び量を抑制することができる。よって、第1固定部材及び第2固定部材の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、熱膨張係数の異なる金属で形成されていてもよい。
第1固定部材と第2固定部材とが、熱膨張係数の異なる金属で形成されている場合には、第1固定部材に対する第2固定部材の熱伸びが顕著となる。上記構成では、このような場合であっても、第1接触面と第2接触面との間のシール性を維持しつつ、熱伸びに起因する第2固定部材の変形及び損傷を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第1接触面と前記第2接触面とは、前記第1接触面と前記第2接触面との間に設けられるパッキンを介して間接に面接触していてもよい。
上記構成では、第1接触面と第2接触面との間にパッキンが設けられ、第1接触面と第2接触面とが間接的に面接触している。パッキンを設けることにより、第1接触面と第2接触面とのスライドをより好適に行うことができる。また、パッキンを設けることにより、第1接触面と第2接触面との間のシール性を向上させて、燃焼ガスの漏洩をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第2固定部材は、複数設けられていて、複数の前記第2固定部材は、前記熱膨張方向に沿って並んで配置されていてもよい。
上記構成では、複数の第2固定部材が、熱膨張方向に沿って並んで配置されている。これにより、各第2固定部材の熱膨張方向の長さを短くすることができる。したがって、各第2固定部材の熱伸び量を抑制することができる。よって、各第2固定部材の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るボイラのシール構造は、前記第1接触面の前記熱膨張方向の長さは、前記第2接触面の前記熱膨張方向の長さよりも長くてもよい。
上記構成では、第2接触面の熱膨張方向の長さが、第1接触面の熱膨張方向の長さよりも長くなっている。これにより、第2固定部材が第1固定部材よりも熱伸びした場合であっても、第1接触面と第2接触面との面接触を解除されにくくすることができる。したがって、第1接触面と第2接触面との間のシール性を向上させることができる。
本発明の一態様に係るボイラは、上記いずれかに記載のシール構造を適用している。
本発明の一態様に係るボイラの運転方法は、火炉内で生成した燃焼ガスによって蒸気を生成するボイラの運転方法であって、前記ボイラは、前記火炉の内部空間と前記火炉の外部空間とを連通する貫通穴を有し、前記火炉の上方を規定する天井壁と、前記貫通穴を挿通する伝熱管を有し前記天井壁と異なる材質からなる熱交換器と、第1接触面を有し、前記貫通穴を覆って前記外部空間をシールし、前記天井壁に対して固定される第1固定部材と、前記第1接触面に対して、直接又は間接に面接触する第2接触面を有し、前記伝熱管に対して固定される第2固定部材と、を備え、前記第1接触面と前記第2接触面とを、前記第2固定部材の熱膨張方向へスライドさせる工程を備えている。
本発明によれば、火炉内で生成された燃焼ガスの漏洩を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る石炭焚きボイラを示す概略構成図である。 図1の石炭焚きボイラに設けられた熱交換器と、蒸気及び給水系統と、を示す概略図である。 図1の過熱器を示す模式的な側面図である。 図3の要部(IV部分)拡大図であり、本発明の実施形態に係るシール構造の要部を示す側面図である。 図4のシール構造の正面図である。 図4のシール構造の上面図である。 本実施形態に係るシール構造の端部を示す上面図である。
以下に本発明に係る好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。
本実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(炭素含有固体燃料)として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収して給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能な石炭焚き(微粉炭焚き)ボイラである。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものである。
本実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道(燃焼ガス流路)13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁は、複数の蒸発管とこれらを接続するフィンとで構成され、給水や蒸気と熱交換することにより火炉壁の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁の下部側に設けられている。本実施形態では、燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。例えば燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この粉砕機31,32,33,34,35は、図示しないが、例えばハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、この回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気)により分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されている。空気ダクト37は、他端部に送風機38が設けられている。
さらに、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方にアディショナル空気ノズル39が設けられている。アディショナル空気ノズル39に空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト40の端部が連結されている。したがって、送風機38により送られた燃焼用空気(燃料ガス燃焼用空気/二次空気)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができると共に、送風機38により送られた燃焼用追加空気(アディショナル空気)を分岐空気ダクト40からアディショナル空気ノズル39に供給することができる。
煙道13は、火炉11の鉛直方向上部に連結されている。煙道13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと各熱交換器を流通する給水や蒸気との間で熱交換が行われる。
煙道13は、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出されるガスダクト48が連結されている。ガスダクト48は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、ガスダクト48を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道13は、エアヒータ49より上流側の位置に脱硝触媒50が設けられている。脱硝触媒50は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を煙道13内に供給し、還元剤が供給された燃焼ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を促進させることで、燃焼ガス中の窒素酸化物を除去、低減するものである。そして、煙道13に連結されるガスダクト48は、エアヒータ49より下流側の位置に煤塵処理装置(電気集塵機、脱硫装置)51、誘引送風機52などが設けられ、下流端部に煙突53が設けられている。
一方、微粉炭燃料は、粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉炭が搬送用空気と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用ガス(一次空気)とが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、煙道13に排出される。
火炉11は、下部の領域Aにて、微粉燃料混合気と燃焼用空気(二次空気)とが燃焼して火炎が生じる。ここで火炉11は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。即ち、領域Bにて、微粉炭の燃焼により発生したNOxが火炉11で還元され、その後、アディショナル空気ノズル39からアディショナル空気が追加供給されることで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
その後、燃焼ガスは、煙道13に配置される過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47で熱交換した後、脱硝触媒50により窒素酸化物が還元除去され、煤塵処理装置51で粒子状物質が除去されると共に硫黄分が除去された後、煙突53から大気中に排出される。
次に、熱交換器として、煙道13に設けられた過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47について詳細に説明する。図2は、石炭焚きボイラ10に設けられた熱交換器と、蒸気及び給水系統と、を示す概略図である。なお、図2では蒸気及び給水系統を説明するための図であって、煙道13内の各熱交換器(過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47)の位置を正確に示しているものではない。
図2に示すように、本実施形態において、煙道13は、内部に燃焼ガスが通過する燃焼ガス通路60が設けられており、この燃焼ガス通路60に過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47が配置されている。なお、過熱器41,42,43は、ヘッダを介して直列に設けられてもよいが、図2では、このヘッダを省略している。
石炭焚きボイラ10で生成した蒸気により運転される蒸気タービン61は、例えば、高圧タービン62と低圧タービン63とから構成されている。低圧タービン63は、復水器64が連結されており、低圧タービン63を駆動した蒸気がこの復水器64で冷却水(例えば、海水)により冷却されて復水となる。復水器64は、給水ラインL1を介して第1節炭器47の入口ヘッダ65に連結されている。入口ヘッダ65は、燃焼ガス通路60に設けられており、給水ラインL1は、燃焼ガス通路60の外側に給水ポンプ66が設けられている。第2節炭器46は、第1節炭器47の上方に配置されており、各節炭器46,47の間に中間ヘッダ67が設けられている。第2節炭器46は、上部に出口ヘッダ68が連結されており、この出口ヘッダ68は、燃焼ガス通路60の外側に配置されている。
出口ヘッダ68は、給水ラインL2を介して燃焼ガス通路60の外側に配置される蒸気ドラム69に連結されている。蒸気ドラム69は、火炉壁の各伝熱管(図示略)に連結されると共に、入口ヘッダ74を介して、過熱器41,42,43に連結されている。また、過熱器41,42,43は、蒸気ラインL3を介して高圧タービン62に連結されている。なお、蒸気ラインL3には出口ヘッダ75が設けられている。そして、高圧タービン62は、蒸気ラインL4を介して第1再熱器45の入口ヘッダ(管寄せ)70に連結されている。入口ヘッダ70は、燃焼ガス通路60に設けられており、第1再熱器45は、中間ヘッダ71を介して第2再熱器44に連結され、第2再熱器44は、上部に出口ヘッダ72が連結されており、この中間ヘッダ71及び出口ヘッダ72は、燃焼ガス通路60の外側に配置されている。そして、出口ヘッダ72は、蒸気ラインL5を介して低圧タービン63に連結され低圧タービン63を回転駆動している。
そのため、燃焼ガスが煙道13の燃焼ガス通路60を流れるとき、この燃焼ガスは、過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47の順に熱回収される。一方、給水ポンプ66から供給された水は、節炭器47,46によって予熱された後、蒸気ドラム69に供給され、図示しない火炉壁の各伝熱管に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、蒸気ドラム69に戻される。蒸気ドラム69の飽和蒸気は、過熱器41,42,43に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器41,42,43で生成された過熱蒸気は、高圧タービン62に供給され、この高圧タービン62を回転駆動する。高圧タービン62から排出された蒸気は、再熱器45,44に導入されて再度過熱された後、低圧タービン63に供給され、この低圧タービン63を回転駆動する。蒸気タービン61の回転軸には、発電機が接続されており、発電が行われる。低圧タービン63から排出された蒸気は、復水器64で冷却されることで復水となり、再び、節炭器47,46に送られる。
また、煙道13は、入口ヘッダ70と節炭器47との間にスーツブロワ(噴射装置)80が配置されていてもよい。スーツブロワ80は、入口ヘッダ70の長手方向と平行な方向に延在して入口ヘッダ70に対向する位置に配置される。スーツブロワ80は、入口ヘッダ70の長手方向を軸方向として、軸方向に直交する方向に蒸気(気体)を噴射し、また噴射方向も変動することができる噴射装置である。スーツブロワ80から節炭器47に向けて噴射された蒸気は、節炭器47の伝熱管の表面に堆積した燃焼灰を除去する。
次に、本実施形態の煙道13に設けられた過熱器41,42,43の少なくともいずれかの支持態様及び過熱器41,42,43の少なくともいずれかに設けられた伝熱管89と天井壁82とのシール構造90について、図3から図7を用いて、より詳細に説明する。なお、各過熱器41,42,43の少なくともいずれかの支持態様及び各過熱器41,42,43少なくともいずれかに設けられた伝熱管89と天井壁82とのシール構造90は、略同一の構成なので、以下の説明では、代表として過熱器41について説明し、他の過熱器42,43の説明は省略する。また、以下の説明及び図3から図7において、Z方向は鉛直上下方向を示し、X方向は天井管83の延在方向を示し、Y方向はZ方向及びX方向と直交する方向を示している。
煙道13は、図3に示されているように、内部に設けられた燃焼ガス通路60の側方を規定する壁部81と、燃焼ガス通路60の上方を規定する天井壁82と、を有している。
天井壁82は、火炉壁と同様に、図5に示すように、内部に冷媒が流通し水平方向(より詳細には、X方向)に延びる複数の天井管83と、隣接する天井管83同士を接続する板状のフィン84と、を有するいわゆるメンブレンウォールとなっている。図3に示すように、天井壁82の上方には、過熱器41等の入口ヘッダ74及び出口ヘッダ75等を内部に配置するペントハウス86が設けられている。また、天井壁82には、後述する過熱器41を構成する伝熱管89が挿通する貫通穴84aが形成されている。貫通穴84aは、火炉11と連続する煙道13の内部空間(本実施形態では、燃焼ガス通路60)と、火炉11の外部空間(本実施形態では、ペントハウス86内の空間)とを連通している。
過熱器41は、図1に示すように、燃焼ガス通路60の最も上流側に設けられた熱交換器である。過熱器41は火炉11の鉛直上方に設けられており、図3に示すように、煙道13の壁部81の近傍に設けられている。過熱器41は、ボイラ鉄骨(図示省略)に固定され、ボイラ鉄骨から吊り下げられた吊下げ具85により支持されている。
過熱器41は、入口ヘッダ74と、出口ヘッダ75とを連結する複数の伝熱管89によって構成されている。各伝熱管89は、入口ヘッダ74から略鉛直下方へ延びる第1鉛直管部89aと、第1鉛直管部89aの下端から曲折して壁部81方向へX方向に延びる水平管部89bと、水平管部89bの端部から曲折して略鉛直上方へ延びる第2鉛直管部89cと、を備えている。すなわち、第1鉛直管部89a及び第2鉛直管部89cは、上下方向(Z方向)に沿って延在している。入口ヘッダ74及び出口ヘッダ75は、上述のように、ペントハウス86に設けられているため、第1鉛直管部89a及び第2鉛直管部89cは、煙道13の天井壁82を貫通するように配置されている。具体的には、図5に示すように、第1鉛直管部89a及び第2鉛直管部89cは、天井壁82のフィン84に形成された貫通穴84aを挿通している。貫通穴84aは、複数の伝熱管89の第1鉛直管部89a及び第2鉛直管部89cに対応するように、X方向(本実施形態では、天井管83の延在方向)に所定の間隔で複数形成されている。なお、図5では、第1鉛直管部89aを図示しているが、第2鉛直管部89cも同様の構成となっている。
ペントハウス86内には、貫通穴84aから燃焼ガスがペントハウス86内に流入しないように、シール構造90が設けられている。
シール構造90は、図4及び図5に示すように、天井壁82に溶接固定されて貫通穴84aを覆うスキンケーシング(第1固定部材)91と、伝熱管89(詳細には、第1鉛直管部89a)に溶接固定されるシールプレート92と、シールプレート92に溶接固定されるサポートプレート(第2固定部材)93と、スキンケーシング91とサポートプレート93とを締結固定するボルト94及びナット95と、を備えている。シール構造90の長手方向(X方向)の長さは、例えば、略5mから15m程度である。
スキンケーシング91は、X方向に延在するカバー状の部材であって、下端が天井壁82の天井管83の上部に溶接などで固定されている。スキンケーシング91は、X方向に所定の間隔で形成されている複数の貫通穴84aを上方から覆っている。すなわち、スキンケーシング91は、内部に空間を形成し、当該空間をシールしている。スキンケーシング91は、例えば、天井壁82と同様に低合金鋼(例えば、0.5〜2.0Cr鋼等)で形成されている。
スキンケーシング91は、貫通穴84aの一側に位置する第1天井管83Aに固定される第1スキンケーシング91Aと、貫通穴84aの他側(一側に対して貫通穴84aを挟んだ反対側)に位置する第2天井管83Bに固定される第2スキンケーシング91Bと、第1スキンケーシング91Aと第2スキンケーシング91Bとを連結するスキンケーシング連結部91Cと、を備えている。本実施形態では例えば、第1スキンケーシング91Aと、第2スキンケーシング91Bとは、貫通穴84aを挟んで略対称に構成されているので、以下では、第1スキンケーシング91Aの説明をし、第2スキンケーシング91Bの説明を省略する。
第1スキンケーシング91Aは、例えば、天井管83の上部から伝熱管89に向かって斜め上方に延びる板状の下傾斜部91aと、下傾斜部91aの上端から曲折して伝熱管89に向かって斜め上方に延びる板状の上傾斜部91bと、上傾斜部91bの上端から略水平方向に延びる板状の下フランジ(第1フランジ)91cと、を備えている。
下傾斜部91aは、下端が天井壁82の天井管83の上部に溶接などで固定されている(図5のW1参照)。上傾斜部91bは、上端がサポートプレート93の側面近傍に位置している。下傾斜部91aと上傾斜部91bとは、内部に形成された空間側に突出するように、一枚の板材を曲折することで形成されている。なお、第1スキンケーシング91Aの形状は本実施形態の形状に限定されない。すなわち、下傾斜部91a及び上傾斜部91bの傾斜角度は、他の傾斜角度であってもよい。また、下傾斜部91a及び上傾斜部91bの長さは、他の長さであってもよい。また、第1スキンケーシング91Aは、一部又は全体を曲面で形成してもよい。
下フランジ91cは、一端が上傾斜部91bの上端と溶接などで固定されている(図5のW2参照)。また、下フランジ91cは、略水平に延在する板状の部材である。下フランジ91cの上面(第1接触面)は、後述する上フランジ93bの下面(第2接触面)と直接又は間接に面接触するよう配置(以降、「封止配置」と表す)している。下フランジ91cは、板厚方向に貫通する複数の第1ボルト孔96を有している。複数の第1ボルト孔96は、長手方向(X方向)に沿って略等間隔に配置されている。複数の第1ボルト孔96は、ボルト94のネジ部分の断面直径より大きな径の丸穴状もしくは長手方向に長い長穴状であってボルト94が挿通する。
スキンケーシング連結部91Cは、図7に示すように、スキンケーシング91の長手方向(X方向)の両端部に設けられている。スキンケーシング連結部91Cは、第1スキンケーシング91Aの下傾斜部91a及び上傾斜部91bの端部と、第2スキンケーシング91Bの下傾斜部91a及び上傾斜部91bの端部とを接続している湾曲面部91dと、第1スキンケーシング91Aの下フランジ91cと第2スキンケーシング91Bの下フランジ91cとを連結する下フランジ接続部91eと、を有している。スキンケーシング連結部91Cは、上面視で、所定の曲率を有するように湾曲している。また、下フランジ91cの端部と対向して封止配置する上フランジ93bの端部は上面視で、所定の曲率を有するように形成されている。
シールプレート92は、図4及び図5に示すように、X方向及びZ方向に延在する断面が略コの字形状の部材であって、X方向に並んで配置される複数の伝熱管89が貫通する穴が形成されている。シールプレート92のY方向の長さは、伝熱管89の直径の長さよりも長く設定されていて、伝熱管89の外周面が露出しないようになっている。本実施形態では、過熱器41の伝熱管89の内部を流通する蒸気は、天井壁82を構成する天井管83の内部を流通する蒸気よりも高温(例えば、約600℃)となる。このため過熱器41は、天井壁82を構成する天井管83よりも、耐熱性の優れた材質を用いて構成される。過熱器41の伝熱管89は、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼材(SUS304等)で形成されている。また、シールプレート92は、伝熱管89に接続するにあたり同一材料が好ましく、また伝熱管89からの熱によって高温になるため、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼材(SUS304等)で形成されている。シールプレート92と伝熱管89の外周面とは溶接等で固定されている。
サポートプレート93は、シールプレート92と同一材料が好ましく、同様に高温になるため、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼材(SUS304等)で形成されている。サポートプレート93は、吊下げ具85と固定されている。また、サポートプレート93は、第1スキンケーシング91A側に配置される第1サポートプレート93Aと、第2スキンケーシング91B側に配置される第2サポートプレート93Bと、第1サポートプレート93Aと第2サポートプレート93Bとを連結するサポートプレート連結部93Cと、を有する。第1サポートプレート93Aと第2サポートプレート93Bとは、伝熱管89を挟んで略平行となるように配置されている。第1サポートプレート93Aと、第2サポートプレート93Bとは、貫通穴84aを挟んで対称に構成されているので、以下では、第1サポートプレート93Aの説明をし、第2サポートプレート93Bの説明を省略する。
第1サポートプレート93Aは、シールプレート92の側面に沿って延びる板状の鉛直部93aと、鉛直部93aの上下方向の途中領域(例えば略中央領域)から略水平方向に延びる板状の上フランジ(第2フランジ)93bと、を備えている。
鉛直部93aは、板面がシールプレート92の側面と面接触している。鉛直部93aの上端は、シールプレート92の上端よりも下方に位置している。鉛直部93aの上端は、シールプレート92の側面に溶接等で固定されている(図5のW3参照)。また、鉛直部93aの外側面には、吊下げ具85の下部がボルト87によって固定されている。また、鉛直部93aの下端は、スキンケーシング91の上傾斜部91bの上端よりも下方に位置している。すなわち、鉛直部93aの下端は、スキンケーシング91の内部に形成される空間内に位置している。なお、図5では図示の関係上、吊下げ具85を省略して図示している。
上フランジ93bは、一端が鉛直部93aの側面と溶接等で固定されている(図5のW4参照)。また、上フランジ93bは、略水平に延在する板状の部材である。上フランジ93bの下面は、下フランジ91cの上面と対向してスライド可能にするよう封止配置している。上フランジ93bの短手方向(Y方向)の長さは、下フランジ91cの短手方向の長さと、略同一となっている。上フランジ93bは、板厚方向に貫通する複数の第2ボルト孔97を有している。複数の第2ボルト孔97は、長手方向(X方向)に沿って略等間隔に配置されている。複数の第2ボルト孔97には、ボルト94が挿通する。また、複数の第2ボルト孔97は、上フランジ93bの長手方向の中央に位置する第2ボルト孔97aのみ丸穴状に形成されている。その他の第2ボルト孔97は、長手方向に長い長穴状に形成されている。各第2ボルト孔97は、第1ボルト孔96に対応する位置に設けられている。すなわち、各第2ボルト孔97は、第1ボルト孔96と連通する位置に形成されている。なお、対応する第1ボルト孔96と第2ボルト孔97の形状は逆としても良い。具体的には、下フランジ91cの複数の第2ボルト孔97と中央に位置する第2ボルト孔97aは丸穴状とし、上フランジ93bは長手方向の中央に位置する第2ボルト孔97aに対応した第1ボルト孔96のみ丸穴状に形成し、その他の第1ボルト孔96は長手方向に長い長穴状に形成されても良い。さらには、対応する第1ボルト孔96と第2ボルト孔97の形状は両方ともに同じとして、上フランジ93bと下フランジ91cと両方ともに長手方向の中央に位置する第2ボルト孔97aのみ丸穴状に形成され、その他の第2ボルト孔97は、長手方向に長い長穴状に形成されていてもよい。
また、上フランジ93bと下フランジ91cとの間には、図示しないパッキン材(例えば、非アスベスト系材など)が設けられている。
サポートプレート連結部93Cは、図7に示すように、サポートプレート93の長手方向(X方向)の両端部に設けられている。サポートプレート連結部93Cは、第1サポートプレート93Aの鉛直部93aの端部と、第2サポートプレート93Bの鉛直部93aの端部とを接続している湾曲部93cと、第1サポートプレート93Aの上フランジ93bと第2サポートプレート93Bの上フランジ93bとを接続する上フランジ接続部93dと、を有している。湾曲部93cは、上面視で、所定の曲率を有するように湾曲している。また上フランジ接続部93dは、上面視で、所定の曲率を有するように形成されている。
なお、上フランジ93bの長手方向の長さは、下フランジ91cの長手方向の長さよりも短く設定されている。すなわち、下フランジ接続部91eの長手方向の端部は、上フランジ接続部93dの長手方向の端部よりも長手方向の外側に位置している。これにより、鉛直部93aの長手方向の端部と、下フランジ接続部91eとの間には隙間Gが設けられている。
ボルト94は、各第1ボルト孔96及び各第2ボルト孔97を上方又は下方から挿通している。また、ボルト94の下端は、ナット95によって締結されている。ボルト94はトルク管理を行うことで、上フランジ93bと下フランジ91cとのスライドを可能とする。この際、例えばボルト94は、完全締め込みを行った後に、ボルト94の締結を緩める方向へ半回転分だけ回転させることで、上フランジ93bと下フランジ91cとのスライドを可能とすると共に、簡易にトルク管理を行うことができる。
なお、ボルト94と、下フランジ91cとを点溶接し、回り止めを行ってもよい。回り止めを行うことで、ボルト94の締結力を維持することができる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、スキンケーシング91が、貫通穴84aを覆うことで貫通穴84aが連通する外部空間をシールしている。これにより、火炉11で生成された燃焼ガスが、貫通穴84aを通過した場合であっても、スキンケーシング91の内側の空間に密閉される。したがって、スキンケーシング91の外側(ペントハウス86内)への燃焼ガスの漏洩を抑制することができる。
また、本実施形態では、スキンケーシング91の下フランジ91cと、伝熱管89に対してシールプレート92を介して固定されているサポートプレート93の上フランジ93bとが、対向して封止配置している。これにより、貫通穴84aを覆うスキンケーシング91と、サポートプレート93との間から燃焼ガスが漏洩し難い。したがって、スキンケーシング91の外側への燃焼ガスの漏洩をより好適に抑制することができる。
また、ボイラ運転時には、過熱器41の伝熱管89に対して固定されているシールプレート92とサポートプレート93は、伝熱管89内を流通する蒸気の熱によって温度が上昇して熱伸びする。本実施形態では、過熱器41の伝熱管89の内部を流通する蒸気は従来(例えば、500から560℃程度)よりも高温(例えば、約600℃)となる。このため、伝熱管89の内部を流通する従来よりも高温の蒸気の影響により、サポートプレート93も従来よりも高温となる。従来、サポートプレート93はスキンケーシング91と同様な材質として例えば低合金鋼(例えば0.5〜2Cr鋼)を用いていたが、本実施形態ではスキンケーシング91とは異なる材質の高温耐久材料を用いる。すなわち、サポートプレート93は、スキンケーシング91を形成する低合金鋼と比較して熱膨張係数が異なり、熱膨張係数が大きく熱伸びし易い高温耐久材料(例えばオーステナイト系ステンレス鋼材)で形成されている。さらに従来よりも高温となるので、熱伸び量が大きくなる。
一方、天井管83の内部を流通する蒸気は、過熱器41の伝熱管89の内部を流通する蒸気と比較して低温である。このため、スキンケーシング91は、サポートプレート93と比較して、高温とならない。このため、スキンケーシング91は、サポートプレート93を形成する高温耐久材料(例えばオーステナイト系ステンレス鋼材)と比較して熱伸びし難い低合金鋼で形成されているので、高温耐久材料よりも熱膨張係数が相対的に小さく、温度自体も相対的に低いため、熱伸び量が小さい。このように、スキンケーシング91とサポートプレート93では、温度及び材質の相違から、ボイラ運転時における熱伸び量が異なる。したがって、スキンケーシング91とサポートプレート93とは、熱伸びすることで、相対移動が発生することとなる。特に、スキンケーシング91及びサポートプレート93の長手方向となるX方向(熱膨張方向)への相対移動量は大きくなる。
本実施形態では、スキンケーシング91が下傾斜部91aと上傾斜部91bとを有している。下傾斜部91aと上傾斜部91bとの傾斜角度を異なる形状とすることで、熱伸び量の相違に起因するサポートプレート93とスキンケーシング91とのZ方向及びY方向の相対移動を許容して応力集中の発生を抑制している。
また、本実施形態では、サポートプレート93の上フランジ93bと、スキンケーシング91の下フランジ91cとがスライド可能に対向して封止配置している。すなわち、スキンケーシング91とサポートプレート93とが長手方向となるX方向(熱膨張方向)への相対移動が可能となっている。これにより、サポートプレート93は、スキンケーシング91によって拘束されない。よって、サポートプレート93が、相対的に熱膨張係数が大きく、相対的に高温となることで、スキンケーシング91よりも大きく熱伸びした場合であっても、スキンケーシング91の拘束に起因するサポートプレート93への応力の集中が抑制される。したがって、サポートプレート93やスキンケーシング91の変形及び損傷を抑制することができる。また、下フランジ91cと上フランジ93bとは、サポートプレート93の長手方向(X方向)へスライド移動するので、サポートプレート93がX方向へ熱伸びした場合であっても、下フランジ91cと上フランジ93bとが対向して封止配置する状態は解除されない。したがって、下フランジ91cと上フランジ93bとの間のシール性を維持しつつ、熱伸びに起因するサポートプレート93やスキンケーシング91の変形及び損傷を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1フランジと第2フランジとをボルト94により固定している。したがって、上フランジ93bと下フランジ91cとをより安定的に対向して封止配置する状態を維持させることができる。したがって、上フランジ93bと下フランジ91cとの間のシール性を維持させることができる。
また、スキンケーシング91とサポートプレート93とを、各部材に設けられたフランジ及び各フランジを挿通するボルト94によって固定している。したがって、比較的簡素な構成でスキンケーシング91とサポートプレート93とを固定することができる。またメンテナンスも容易になる。
本実施形態では、サポートプレート93の上フランジ93b、又はスキンケーシング91の下フランジ91cは、長手方向(X方向)の中央以外に設けられた第2ボルト孔97が、X方向に延在する長穴となっている。これにより、サポートプレート93がX方向へ熱膨張した場合であっても、第2ボルト孔97の縁とボルト94との干渉を抑制することができる。したがって、上フランジ93bと下フランジ91cとのスライドをより好適に許容することができる。よって、サポートプレート93の拘束に起因するスキンケーシング91への応力の集中を抑制し、又はスキンケーシング91の拘束に起因するサポートプレート93への応力の集中を抑制し、サポートプレート93又はスキンケーシング91の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
本実施形態では、複数の第2ボルト孔97のうち、サポートプレート93の上フランジ93b、又はスキンケーシング91の下フランジ91cの長手方向(X方向)の中央に配置される第2ボルト孔97aは、丸穴とされている。これにより、サポートプレート93の熱伸びの起点(図6の符号S参照)を、X方向の中央とすることができる。したがって、熱伸び方向はX方向の中央を起点に両方向に延びることになり、サポートプレート93の長手方向の両端部における熱伸び量を抑制することができる。よって、サポートプレート93の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
本実施形態では、上フランジ93bと下フランジ91cとの間にはパッキンが設けられている。パッキンを設けることにより、上フランジ93bと下フランジ91cとのスライドをより好適に行うことができる。また、パッキンを設けることにより、上フランジ93bと下フランジ91cとの間のシール性を向上させることができる。
本実施形態では、下フランジ91cの長手方向(X方向)の長さが、上フランジ93bのX方向の長さよりも長くなっている。これにより、長手方向となるX方向への熱伸びの際の干渉を抑制して、下フランジ91cと上フランジ93bとの封止配置が解除されにくくすることができる。したがって、下フランジ91cと上フランジ93bとの間のシール性を維持させることができる。
また、下フランジ接続部91eの長手方向の端部は、上フランジ接続部93dの長手方向の端部よりも長手方向の外側に位置し、鉛直部93aの長手方向の端部と、下フランジ接続部91eとの間には隙間Gが設けられている。これにより、スキンケーシング91よりもサポートプレート93の方が、相対的により大きく長手方向となるX方向へ熱伸びした場合であっても、サポートプレート93と下フランジ91cとが干渉を抑制する構成とすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に係る発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、サポートプレート93を複数設けて、各サポートプレート93をX方向に沿って並べて配置してもよい。すなわち、1つのスキンケーシング91に対して、複数のサポートプレート93を設ける構成としてもよい。このように構成する場合には、各サポートプレート93のX方向の長さは、例えば、3mから5m程度であって、例えば30から40個の第2ボルト孔97が形成されてもよい。
このように構成することで、各サポートプレート93のX方向の長さを短くすることができる。したがって、各サポートプレート93のX方向の熱伸び量を抑制することができる。よって、各サポートプレート93の変形及び損傷をより好適に抑制することができる。
また、上記実施形態では、上フランジ93b又は下フランジ91cは、に形成される複数の第2ボルト孔97のうち、上フランジ93b又は下フランジ91cの長手方向の中央に位置する第2ボルト孔97aのみ丸穴状に形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。丸穴状とする第2ボルト孔97の位置は、上フランジ93b又は下フランジ91cの長手方向の中央でなくてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るシール構造90を、過熱器41と天井壁82との間のシール構造に適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シール構造90を、他の過熱器42,43と天井壁82との間のシール構造に適用してもよい。また、他の熱交換器(再熱器44等)と天井壁82との間のシール構造に適用してもよい。
10 :石炭焚きボイラ(ボイラ)
11 :火炉
12 :燃焼装置
13 :煙道
41 :過熱器
44 :第2再熱器
45 :第1再熱器
46 :第2節炭器
47 :第1節炭器
48 :ガスダクト
50 :脱硝触媒
74 :入口ヘッダ
75 :出口ヘッダ
81 :壁部
82 :天井壁
83 :天井管
84 :フィン
84a :貫通穴
85 :吊下げ具
86 :ペントハウス
87 :ボルト
89 :伝熱管
90 :シール構造
91 :スキンケーシング(第1固定部材)
91A :第1スキンケーシング
91B :第2スキンケーシング
91C :スキンケーシング連結部
91a :下傾斜部
91b :上傾斜部
91c :下フランジ(第1フランジ)
91d :湾曲面部
91e :下フランジ接続部
92 :シールプレート
93 :サポートプレート(第2固定部材)
93A :第1サポートプレート
93B :第2サポートプレート
93C :サポートプレート連結部
93a :鉛直部
93b :上フランジ(第2フランジ)
93d :上フランジ接続部
94 :ボルト
95 :ナット
96 :第1ボルト孔
97 :第2ボルト孔

Claims (12)

  1. 火炉内で生成した燃焼ガスによって蒸気を生成するボイラのシール構造であって、
    前記火炉の内部空間と前記火炉の外部空間とを連通する貫通穴を有し、前記火炉の上方を規定する天井壁と、
    前記貫通穴を挿通する伝熱管を有し、前記天井壁と異なる材質からなる熱交換器と、
    第1接触面を有し、前記貫通穴を覆って前記外部空間をシールし、前記天井壁に対して固定される第1固定部材と、
    前記第1接触面に対して、直接又は間接に面接触する第2接触面を有し、前記伝熱管に対して固定され前記第1固定部材と異なる材質からなる第2固定部材と、を備え、
    前記第1接触面と前記第2接触面とは、前記第2固定部材の熱膨張方向へスライド可能とされているボイラのシール構造。
  2. 前記第1固定部材は、板厚方向に貫通する複数の第1ボルト孔が形成されている板状の第1フランジを有し、
    前記第2固定部材は、板厚方向に貫通する複数の第2ボルト孔が形成されている板状の第2フランジを有し、
    前記第1接触面は、前記第1フランジの板面であって、
    前記第2接触面は、前記第2フランジの板面であって、
    前記第1フランジと前記第2フランジとは、複数の前記第1ボルト孔及び複数の前記第2ボルト孔を挿通する複数のボルトによって固定されている請求項1に記載のボイラのシール構造。
  3. 複数の前記第1ボルト孔は、前記第1フランジの前記熱膨張方向に延在する長穴を含む請求項2に記載のボイラのシール構造。
  4. 複数の前記第2ボルト孔は、前記第2フランジの前記熱膨張方向に延在する長穴を含む請求項2に記載のボイラのシール構造。
  5. 複数の前記第1ボルト孔は、前記第1フランジの前記熱膨張方向に所定の間隔で並んで配置され、前記熱膨張方向における中央に配置される前記第1ボルト孔は、丸穴である請求項3に記載のボイラのシール構造。
  6. 複数の前記第2ボルト孔は、前記第2フランジの前記熱膨張方向に所定の間隔で並んで配置され、
    前記熱膨張方向における中央に配置される前記第2ボルト孔は、丸穴である請求項4に記載のボイラのシール構造。
  7. 前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、熱膨張係数の異なる金属で形成されている請求項1から請求項6のいずれかに記載のボイラのシール構造。
  8. 前記第1接触面と前記第2接触面とは、前記第1接触面と前記第2接触面との間に設けられるパッキンを介して間接に面接触している請求項1から請求項7のいずれかに記載のボイラのシール構造。
  9. 前記第2固定部材は、複数設けられていて、
    複数の前記第2固定部材は、前記熱膨張方向に沿って並んで配置されている請求項1から請求項8のいずれかに記載のボイラのシール構造。
  10. 前記第1接触面の前記熱膨張方向の長さは、前記第2接触面の前記熱膨張方向の長さよりも長い請求項1から請求項9のいずれかに記載のボイラのシール構造。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載のボイラのシール構造を適用したボイラ。
  12. 火炉内で生成した燃焼ガスによって蒸気を生成するボイラの運転方法であって、
    前記ボイラは、
    前記火炉の内部空間と前記火炉の外部空間とを連通する貫通穴を有し、前記火炉の上方を規定する天井壁と、
    前記貫通穴を挿通する伝熱管を有し前記天井壁と異なる材質からなる熱交換器と、
    第1接触面を有し、前記貫通穴を覆って前記外部空間をシールし、前記天井壁に対して固定される第1固定部材と、
    前記第1接触面に対して、直接又は間接に面接触する第2接触面を有し、前記伝熱管に対して固定される第2固定部材と、を備え、
    前記第1接触面と前記第2接触面とを、前記第2固定部材の熱膨張方向へスライドさせる工程を備えたボイラの運転方法。
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