JP2022065375A - バーナ、ボイラ、発電プラント及びバーナの組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナ本体とバーナノズルとの間にある隙間をシールすることができるバーナ、ボイラ、発電プラント及びバーナの組立方法を提供する。【解決手段】バーナ21は、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体210と、混合ガスの流通方向において下流側に位置するバーナ本体210の開口端側を囲うとともにバーナ本体210に対して角度調整可能に連結され、バーナ本体210の開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズル220と、を備え、バーナノズル220は、混合ガスの流通方向においてバーナノズル220の上流側に設けられるとともにバーナ本体210の外周面に対して弾性的に接触する板状部材240を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、バーナ、ボイラ、発電プラント及びバーナの組立方法に関する。
発電プラントなどに用いられる大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数のバーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、ボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、ボイラで使用されるバーナには、バーナ本体とバーナノズルとを有し、バーナノズルがバーナ本体に対して角度調整可能に連結されたものがある。この種のバーナでは、バーナ本体の内側には燃料と一次空気との混合気が流通して、バーナ本体の外側には高温の二次空気が流通している。また、この種のバーナは、バーナ本体及びバーナノズルとは別に、バーナ本体とバーナノズルとの間の隙間を埋めるシールプレートを有しており、燃料を含む混合気が該隙間から二次空気中に漏出しないように構成されている。
特開2004-278838号公報 特開平11-281009号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されているバーナにおいて、シールプレートとバーナノズル、及び、シールプレートとバーナ本体とは直接的に接触していない。このため、シールプレートとバーナノズルとの間、及び、シールプレートとバーナ本体との間には僅かな隙間が生じており、燃料を含む混合気の漏出を確実に低減できていない可能性がある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであって、バーナ本体とバーナノズルとの間にある隙間をシールすることができるバーナ、ボイラ、発電プラント及びバーナの組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のバーナ、ボイラ、発電プラント及び料バーナの組立方法以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係るバーナは、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体と、混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体の開口端側を囲うとともに前記バーナ本体に対して角度調整可能に連結され、前記バーナ本体の前記開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズルと、を備え、前記バーナノズルは、混合ガスの流通方向において前記バーナノズルの上流側に設けられるとともに前記バーナ本体の外周面に対して弾性的に接触する板状部材を有している。
また、本開示の一態様に係るボイラは、上記のバーナを備えている。
また、本開示の一態様に係る発電プラントは、上記のボイラと、前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
また、本開示の一態様に係るバーナの組立方法は、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体と、混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体の開口端側で前記バーナ本体に対して角度調整可能に連結され、開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズルと、前記バーナ本体の外周面に対して弾性的に接触する板状部材と、を備えているバーナの組立方法であって、前記板状部材を、前記バーナノズルに設ける工程を含む。
本開示によれば、バーナ本体とバーナノズルとの間にある隙間をシールすることができる。
第1実施形態に係るボイラの概略構成図である。 第1実施形態に係るバーナの開口端近傍の部分拡大図(縦断面図)である。 図2に示す切断線III-IIIにおける縦断面図である。 第1実施形態に係るバーナを開口端側から見た正面図である。 図2に示すバーナノズルが上方に向かって角度調整された状態を示す縦断面図である。 図2に示すバーナノズルが下方に向かって角度調整された状態を示す縦断面図である。 第1実施形態に係るシール板の斜視図である。 第1実施形態の変形例に係るシール板の斜視図である。 第1実施形態の変形例に係るバーナを開口端側から見た正面図である。 第1実施形態の変形例に係るバーナノズルが上方に向かって角度調整された状態を示す縦断面図である。
[ボイラについて]
まず、ボイラの構成について説明する。
図1は、本実施形態のボイラを表す概略構成図である。
ボイラ10は、石炭(炭素含有固体燃料)を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉燃料をバーナ(微粉燃料バーナ)により燃焼させ、この燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能な微粉炭焚きボイラである。
ボイラ10は、発電部を備えた発電プラントに設けられている。発電部は、例えば、蒸気タービンと、蒸気タービンによって回転駆動される発電機と、を備えている。ボイラ10で生成された蒸気は、発電プラントが備えている蒸気タービンに供給されて蒸気タービンを回転させる。そして、蒸気タービンが発電機を回転駆動することで発電が行われる。
図1に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と燃焼ガス通路13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁101は、複数の伝熱管とこれらを接続するフィンとで構成され、微粉燃料の燃焼により発生した熱を伝熱管の内部を流通する水や蒸気と熱交換して、火炉壁の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁の下部側に設けられている。本実施形態では、燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数のバーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。バーナ21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段(例えば、図1では5段)配置されている。ただし、火炉11の形状や一つの段におけるバーナの数、段数、配置等はこの実施形態に限定されるものではない。
バーナ21,22,23,24,25は、微粉燃料供給管26,27,28,29,30を介して複数の粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この粉砕機31,32,33,34,35は、例えば、粉砕機のハウジング内に粉砕テーブル(図示省略)が駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に複数の粉砕ローラ(図示省略)が粉砕テーブルの回転に連動回転可能に支持されて構成されている。石炭が、複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により粉砕機のハウジング内の分級機(図示省略)に搬送されて、所定の粒径範囲内に分級された微粉燃料を、微粉燃料供給管26,27,28,29,30からバーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト(風道)37の一端部が連結されている。空気ダクト37は、他端部に押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)38が設けられている。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、火炉11の鉛直方向上部に連結されている。燃焼ガス通路13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器102,103,104、再熱器105,106、節炭器107が設けられており、火炉11で発生した燃焼ガスと各熱交換器の内部を流通する給水や蒸気との間で熱交換が行われる。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出される煙道14が連結されている。煙道14は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)42が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、煙道14を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道14は、エアヒータ42より上流側の位置に脱硝装置43が設けられている。脱硝装置43は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を煙道14内に供給し、還元剤が供給された燃焼ガス中の窒素酸化物と還元剤との反応を、脱硝装置43内に設置された脱硝触媒の触媒作用により促進させることで、燃焼ガス中の窒素酸化物を除去、低減するものである。煙道14に連結されるガスダクト41は、エアヒータ42より下流側の位置に、電気集塵機等の集塵装置44、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)45、脱硫装置46等が設けられ、下流端部に煙突50が設けられている。
一方、複数の粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉燃料が搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)と共に微粉燃料供給管26,27,28,29,30を通してバーナ21,22,23,24,25に供給される。また、煙道14から排出された排ガスとエアヒータ42で熱交換することで、加熱された燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)が、空気ダクト37から風箱36を介してバーナ21,22,23,24,25に供給される。バーナ21,22,23,24,25は、微粉燃料と搬送用ガスとが混合した微粉燃料混合気(混合ガス)を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに微粉燃料混合気が着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、高温の燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、燃焼ガス通路13に排出される。なお、酸化性ガスとして、本実施形態では空気を用いる。空気よりも酸素割合が多いものや逆に少ないものであってもよく、燃料流量との適正化を図ることで使用可能になる。
その後、燃焼ガスは、図1に示すように、燃焼ガス通路13に配置される第2過熱器103、第3過熱器104、第1過熱器102、(以下、単に「過熱器」と記載する場合もある)、第2再熱器106、第1再熱器105(以下、単に「再熱器」と記載する場合もある)、節炭器107で熱交換した後、脱硝装置43により窒素酸化物が還元除去され、集塵装置44で粒子状物質が除去され、脱硫装置46にて硫黄酸化物が除去された後、煙突50から大気中に排出される。なお、各熱交換器は燃焼ガス流れに対して、必ずしも前記記載順に配置されなくともよい。
[バーナの構造について]
次に、バーナ21,22,23,24,25の構造について説明する。なお、以下で説明する構造については、バーナ21,22,23,24,25で共通している。このため、以下の説明では、バーナ21,22,23,24,25のうちバーナ21を例に説明する。
図2及び図3に示すように、バーナ21は、バーナ本体210と、バーナ本体210の開口端側に設けられたバーナノズル220と、を備えている。なお、図2及び図3で示すバーナ21の左側が火炉11側となる。
図2から図4に示すように、バーナ本体210は、本体壁部211によって閉じられた筒状に構成されている。特に、バーナ本体210の先端に相当する開口端側は、4つの本体壁部211A,211B,211C,211Dから構成された角筒状とされている。バーナ本体210は、例えば、鋳鉄(FC200等)を材料とする。
以下の説明では、本体壁部の位置を区別して示す場合は、符号211A,211B,211C,211Dを用いて説明する。また、総括的に本体壁部を示す場合は、単に符号211を用いて説明する。
本体壁部211の内側は、本体側一次流路MP1とされている。この本体側一次流路MP1には、供給された混合ガスがバーナノズル220側(火炉11側)に向かって流れている。
本体壁部211の外側は、本体側二次流路MP2とされている。この本体側二次流路MP2は風箱36の内部に位置しており、空気ダクト37から供給された燃焼用空気がバーナノズル220側(火炉11側)に向かって流れている。
バーナノズル220は、ノズル外壁221によって閉じられた筒状部の内部に4つのノズル内壁222A,222B,222C,222Dによって閉じられた角筒状部が収容された二重の筒状に構成されている。
以下の説明では、ノズル内壁の位置を区別して示す場合は、符号222A,222B,222C,222Dを用いて説明する。また、総括的にノズル内壁を示す場合は、単に符号222を用いて説明する。
図3に示すように、バーナノズル220のノズル外壁221及びノズル内壁222(具体的には、ノズル内壁222B,222D)とバーナ本体210の本体壁部211(具体的には、本体壁部211B,211D)とが重なる位置において、バーナノズル220の対向する壁面(図3で示す上下の壁面)の外側からピン部材230が挿入されている。バーナノズル220は、挿入されたピン部材230によってバーナ本体210に連結されるとともに、ピン部材230を回動支点としてバーナ本体210に対して回動可能に構成されている(図5及び図6参照)。これにより、バーナ本体210に対するバーナノズル220の角度を調整することができる。
図2から図4に示すように、ノズル内壁222の内側は、ノズル側一次流路NP1とされている。このノズル側一次流路NP1には、バーナ本体210の本体側一次流路MP1から供給された燃料を含む混合ガスが火炉11側に向かって流れている。
ノズル外壁221とノズル内壁222との間は、ノズル側二次流路NP2とされている。このノズル側二次流路NP2には、バーナ本体210の本体側二次流路MP2から供給された燃焼用空気が火炉11側に向かって流れている。
図2、図4から図6に示すように、バーナノズル220のノズル内壁222A,222Cには、それぞれシール板(板状部材)240が1枚ずつ設けられている。
図7に示すように、各シール板240は、接続部241及び湾曲部242から構成された1枚の板状部材である。接続部241は、平板部とされている。一方、湾曲部242は、山形の弧を描くように滑らかに湾曲した板部とされている。シール板240は、例えば、ステンレス鋼(SUS304等)を材料とする。
図2、図4から図6に示すように、接続部241は、ノズル内壁222A,222Cの内周面(具体的には、混合ガスの流通方向において上流側の部分)に接続されている。接続部241とノズル内壁222A,222Cとは、例えば、溶接によって接続されて一体化している。
なお、接続部241は、ノズル内壁222A,222Cの外周面に接続してもよい。
また、ノズル内壁222A,222Cの端部を混合ガスの流通方向の上流側に延長してシール板240の接続部241としてもよい。すなわち、ノズル内壁222A,222Cが接続部241を兼ねた形態のシール板240を形成してもよい。
一方、湾曲部242は、ノズル内壁222の端部(混合ガスの流通方向において上流側の端部)からバーナ本体210側に向かって突出している。湾曲部242は、接続部241に対して弾性的に形成されている。また、湾曲部242自体も弾性的に変形可能とされている。
ノズル内壁222Aに設けられたシール板240の湾曲部242は、本体壁部211Aに向かって凸とされ、本体壁部211Aの外周面に弾性的に押し付けられるように接触している。また、図4に示すように、シール板240は本体壁部211Aの幅寸法と同程度の幅寸法を有しており、本体壁部211Aの幅方向の全域に亘って接触している。
同様に、ノズル内壁222Cに設けられたシール板240の湾曲部242は、本体壁部211Cに向かって凸とされ、本体壁部211Cの外周面に弾性的に押し付けられるように接触している。また、シール板240は本体壁部211Cの幅寸法と同程度の幅寸法を有しており、本体壁部211Cの幅方向の全域に亘って接触している。
図2、図5及び図6に示すように、シール板240は、バーナノズル220とともに回動するが、弾性によって湾曲部242が常に本体壁部211の外周面に押し付けられるように構成されている。これによって、バーナノズル220の回動によって変化するノズル内壁222Aと本体壁部211Aとの間の隙間及びノズル内壁222Cと本体壁部211Cとの間の隙間を、常に各シール板240でシールすることができる。このため、ノズル側一次流路NP1を流通する混合ガス中の微粉燃料が、ノズル内壁222Aと本体壁部211Aとの間の隙間及びノズル内壁222Cと本体壁部211Cとの間の隙間を介して、本体側二次流路MP2及び/又はノズル側二次流路NP2に漏出することを抑制できる。
バーナノズル220が回動するにあたって、本体壁部211の外周面に接触する湾曲部242は山形に湾曲しているので、バーナノズル220の回動に伴ったシール板240(湾曲部242)の移動や摺動が円滑に行われる。
なお、シール板240は、バーナノズル220が回動していない状態(図2の状態)で所定量の弾性変形をしており、湾曲部242が本体壁部211に押し付けられている。この「所定量」は、バーナノズル220が回動してノズル内壁222と本体壁部211との間の隙間が最大になった場合でも、湾曲部242が本体壁部211に押し付けられるような変形量とされる。また、シール板240は、バーナノズル220が回動してノズル内壁222と本体壁部211との間の隙間が最小になった場合でも、湾曲部242が塑性変形しないように形状が設計されたり弾性が設定されたりしている。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
バーナノズル220は、バーナノズル220に設けられるとともにバーナ本体210の外周面に対して弾性的に接触するシール板240を有しているので、バーナ本体210とバーナノズル220との間にある角度調整代としての隙間をバーナノズル220に設けられたシール板240でシールすることができる。
また、シール板240はバーナ本体210に対して弾性的に接触しているので、バーナノズル220の角度が調整されてバーナ本体210とバーナノズル220との間にある隙間の寸法が変化したとしても、寸法の変化に追従するようにシール板240をバーナ本体210に対して接触させることができる。これによって、バーナノズル220の角度に関係なく、バーナ本体210とバーナノズル220との間にある角度調整代としての隙間を常にシールすることができる。
また、シール板240には、バーナ本体210側に向かって凸とされた湾曲部242が形成され、シール板240は、湾曲部242でバーナ本体210に接触しているので、バーナノズル220の角度が調整されたとしても、シール板240をバーナ本体210の外周面上で円滑に摺動させることができる。
[変形例]
図8から図10に示すように、シール板240に、折曲板243を取り付けてもよい。
折曲板243は板状の部材とされ、湾曲部242に対して直交するように湾曲部242の両側の縁の一部に対して溶接によって接続されている。
図8に示すように、シール板240がバーナノズル220に取り付けられていない状態のとき、折曲板243の端面243A(図8において下端面)は、側方シール板250の端面250A(図8において上端面)に対して傾斜している。なお、同図の側方シール板250は、バーナノズル220に取り付けられた状態の姿勢を示している。
ただし、図10に示すように、シール板240がバーナノズル220に取り付けられ湾曲部242がバーナ本体210に接触したとき、湾曲部242は弾性変形するので、折曲板243の端面243Aは、側方シール板250の端面250Aに対して略平行になる。
図9に示すように、ノズル内壁222Aに接続されたシール板240の折曲板243は、本体壁部211Aに隣り合う本体壁部211B,211Dの一部を覆う。このとき、折曲板243の厚さ寸法は、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間の寸法(本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間の寸法)と略一致している。また、図10に示すように、折曲板243の幅寸法は、バーナノズル220が回動したときに、バーナ本体210との間に生じる隙間を覆うに十分な寸法とされる。これによって、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間及び本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間を折曲板243で埋めることができる。
同様に、図9に示すように、ノズル内壁222Cに接続されたシール板240の折曲板243は、本体壁部211Cに隣り合う本体壁部211B,211Dの一部を覆う。このとき、折曲板243の厚さ寸法は、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間の寸法(本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間の寸法)に略一致している。これによって、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間及び本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間を折曲板243で埋めることができる。
また、ノズル内壁222A側の折曲板243の端部とノズル内壁222C側の折曲板243の端部との間に間隔が空いている場合、折曲板243と同程度の板厚を有している側方シール板250を設けても良い。これによって、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間及び本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間を折曲板243で埋めることができる。側方シール板250は、例えば、溶接によってノズル内壁222B,222Cに接続される。
なお、折曲板243や側方シール板250を設けない場合、バーナ本体210の幅寸法を調整することによって、本体壁部211Bとノズル内壁222Bとの間の隙間及び本体壁部211Dとノズル内壁222Dとの間の隙間を埋めてもよい。
以上の通り説明した本実施形態は、例えば、以下のように把握される。
すなわち、本態様に係るバーナ(21)は、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体(210)と、混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体(210)の開口端側を囲うとともに前記バーナ本体(210)に対して角度調整可能に連結され、前記バーナ本体(210)の前記開口端から流出した混合ガスと燃焼用空気とを炉内に導く筒状のバーナノズル(220)と、を備え、前記バーナノズル(220)には、該バーナノズル(220)に接続されるとともに前記バーナ本体(210)の外周面に対して弾性的に接触する板状部材(240)が設けられている。
本態様に係るバーナ(21)は、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体(210)と、混合ガスの流通方向において下流側に位置するバーナ本体(210)の開口端側を囲うとともにバーナ本体(210)に対して角度調整可能に連結され、バーナ本体(210)の開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズル(220)と、を備え、バーナノズル(220)は、混合ガスの流通方向においてバーナノズル(220)の上流側に設けられるとともにバーナ本体(210)の外周面に対して弾性的に接触する板状部材(240)を有しているので、バーナ本体(210)とバーナノズル(220)との間にある角度調整代としての隙間をバーナノズル(220)に設けられた板状部材(240)でシールすることができる。
また、板状部材(240)はバーナ本体(210)に対して弾性的に接触しているので、バーナノズル(220)の角度が調整されてバーナ本体(210)とバーナノズル(220)との間にある隙間の寸法が変化したとしても、寸法の変化に追従するように板状部材(240)をバーナ本体(210)に対して接触させることができる。これによって、バーナノズル(220)の角度に関係なく、バーナ本体(210)とバーナノズル(220)との間にある角度調整代としての隙間を常にシールすることができる。
また、本態様に係るバーナ(21)において、前記板状部材(240)には、前記バーナ本体(210)側に向かって凸とされた湾曲部(242)が形成され、前記板状部材(240)は、前記湾曲部(242)で前記バーナ本体(210)に接触している。
本態様に係るバーナ(21)において、板状部材(240)には、バーナ本体(210)側に向かって凸とされた湾曲部(242)が形成され、板状部材(240)は、湾曲部(242)でバーナ本体(210)に接触しているので、バーナノズル(220)の角度が調整されたとしても、板状部材(240)をバーナ本体(210)の外周面上で円滑に摺動させることができる。
また、本態様に係るバーナ(21)において、前記バーナ本体(210)の前記開口端側は4面からなる角筒状とされ、前記バーナノズル(220)は、前記バーナ本体(210)の前記開口端側において対向する2面(211A,211C)の対向方向において角度調整可能とされ、前記板状部材(240)は、前記対向する2面(211A,211C)に接触している。
本態様に係るバーナ(21)において、バーナ本体(210)の開口端側は4面からなる角筒状とされ、バーナノズル(220)は、バーナ本体(210)の開口端側において対向する2面(211A,211C)の対向方向において角度調整可能とされ、板状部材(240)は、対向する2面(211A,211C)に接触しているので、少なくともバーナノズル(220)の角度が調整される方向に対応するバーナ本体(210)の外周面において、バーナ本体(210)とバーナノズル(220)との間にある隙間をシールすることができる。
また、本態様に係るバーナ(21)は、前記対向する2面(211A,211C)のうち一の面に接触する前記板状部材(240)は、前記一の面に隣り合う両側面の一部を覆い、前記対向する2面(211A,211C)のうち他の面に接触する前記板状部材(240)は、前記他の面に隣り合う両側面の一部を覆っている。
本態様に係るバーナ(21)において、対向する2面(211A,211C)のうち一の面に接触する板状部材(240)は、一の面に隣り合う両側面の一部を覆い、対向する2面(211A,211C)のうち他の面に接触する板状部材(240)は、他の面に隣り合う前記両側面の一部を覆っているので、バーナ本体(210)の開口端側の側面(一の面及び他の面に隣り合う面)とバーナノズル(220)との間にある隙間を各板状部材(240)で埋めることができる。
また、本態様に係るボイラ(10)は、上記のバーナ(21)を備えている。
また、本態様に係る発電プラントは、ボイラ(10)と、前記ボイラ(10)によって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
また、本態様に係るバーナ(21)の組立方法は、燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体(210)と、混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体(210)の開口端側で前記バーナ本体(210)に対して角度調整可能に連結され、開口端から流出した混合ガスと燃焼用空気とを炉内に導く筒状のバーナノズル(220)と、前記バーナ本体(210)の外周面に弾性的に接触する板状部材(240)と、を備えているバーナ(21)の組立方法であって、前記板状部材(240)を、前記バーナノズル(220)に設ける工程を含む。
10 ボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
13 燃焼ガス通路
14 煙道
21,22,23,24,25 バーナ
26,27,28,29,30 微粉燃料供給管
31,32,33,34,35 粉砕機(ミル)
36 風箱
37 空気ダクト(風道)
38 押込通風機(FDF)
41 ガスダクト
42 エアヒータ(空気予熱器)
43 脱硝装置
44 集塵装置
45 誘引通風機(IDF)
46 脱硫装置
50 煙突
101 火炉壁
102 第1過熱器(熱交換器)
103 第2過熱器(熱交換器)
104 第3過熱器(熱交換器)
105 第1再熱器(熱交換器)
106 第2再熱器(熱交換器)
107 節炭器(熱交換器)
210 バーナ本体
211(211A,211B,211C,211D) 本体壁部
220 バーナノズル
221 ノズル外壁
222(222A,222B,222C,222D) ノズル内壁
230 ピン部材
240 シール板(板状部材)
241 接続部
242 湾曲部
243 折曲板
250 側方シール板
MP1 本体側一次流路
MP2 本体側二次流路
NP1 ノズル側一次流路
NP2 ノズル側二次流路

Claims (7)

  1. 燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体と、
    混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体の開口端側を囲うとともに前記バーナ本体に対して角度調整可能に連結され、前記バーナ本体の前記開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズルと、
    を備え、
    前記バーナノズルは、混合ガスの流通方向において前記バーナノズルの上流側に設けられるとともに前記バーナ本体の外周面に対して弾性的に接触する板状部材を有しているバーナ。
  2. 前記板状部材には、前記バーナ本体側に向かって凸とされた湾曲部が形成され、
    前記板状部材は、前記湾曲部で前記バーナ本体に接触している請求項1に記載のバーナ。
  3. 前記バーナ本体の前記開口端側は4面からなる角筒状とされ、
    前記バーナノズルは、前記バーナ本体の前記開口端側において対向する2面の対向方向において角度調整可能とされ、
    前記板状部材は、前記対向する2面に接触している請求項1又は2に記載のバーナ。
  4. 前記対向する2面のうち一の面に接触する前記板状部材は、前記一の面に隣り合う両側面の一部を覆い、
    前記対向する2面のうち他の面に接触する前記板状部材は、前記他の面に隣り合う両側面の一部を覆っている請求項3に記載のバーナ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のバーナを備えているボイラ。
  6. 請求項5に記載のボイラと、
    前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、
    を備えている発電プラント。
  7. 燃料を含む混合ガスが流通する筒状のバーナ本体と、
    混合ガスの流通方向において下流側に位置する前記バーナ本体の開口端側で前記バーナ本体に対して角度調整可能に連結され、開口端から流出した混合ガスを炉内に導く筒状のバーナノズルと、
    前記バーナ本体の外周面に対して弾性的に接触する板状部材と、
    を備えているバーナの組立方法であって、
    前記板状部材を、前記バーナノズルに設ける工程を含むバーナの組立方法。
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