JP2012122653A - 燃焼バーナ - Google Patents

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JP2012122653A JP2010273012A JP2010273012A JP2012122653A JP 2012122653 A JP2012122653 A JP 2012122653A JP 2010273012 A JP2010273012 A JP 2010273012A JP 2010273012 A JP2010273012 A JP 2010273012A JP 2012122653 A JP2012122653 A JP 2012122653A
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健 有賀
Akiyasu Okamoto
章泰 岡元
Sachihiro Tominaga
幸洋 冨永
Keita Mukae
慶太 迎
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【課題】燃焼バーナにおいて、ノズル先端部への灰の付着を抑制可能とする。
【解決手段】微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電用または工場用などのために蒸気を生成するための微粉燃料燃焼ボイラに適用される燃焼バーナに関するものである。
従来の石炭焚きボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。この燃焼バーナは、石炭が粉砕された微粉炭(燃料)と1次空気との混合気が供給されると共に、高温の2次空気が供給され、この混合気と2次空気を火炉内に吹き込むことで火炎を形成し、この火炉内で燃焼可能となっている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器などが設けられており、火炉での燃焼により発生した排ガスと水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができる。
このような石炭焚きボイラの燃焼バーナとしては、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものがある。特許文献1に記載された微粉炭バーナは、微粉炭混合気ノズル内に濃淡分離体を配設することで、燃焼させる微粉炭混合気を仮想円の中心側で濃くなるようにしたものである。また、特許文献2に記載された微粉炭バーナは、火炉に向って開口して微粉炭を燃焼用空気と共に噴出するノズル本体を、外筒ノズルと、外筒ノズルの内部に外筒ノズルと同心に設けられた内筒ノズルとで構成したものである。
特許第3664837号公報 特開2008−202836号公報
従来の燃焼バーナは、一般的に、微粉炭と1次空気との混合気を噴出可能な第1ノズルと、この第1ノズルの外側にリング形状をなして2次空気を噴出可能な第2ノズルとを有している。そして、火炉内に第1ノズルから混合気を噴出すると共に第2ノズルから2次空気を噴出することで火炎を形成している。この場合、各ノズルは、先端部に外側へ広がる広角部が形成されており、この広角部の内側に負圧領域を形成することで、保炎機能を確保している。
ところが、燃料として微粉炭などの微粉燃料を使用する燃焼バーナにて、特に、低灰融点や高付着性を有する高スラッギング燃料を使用したとき、溶融灰がノズル先端部に形成された広角部(保炎部)に付着する。溶融灰がこの広角部(保炎部)に付着すると、保炎機能を低下させるばかりでなく、ノズル自体を閉塞してしまうおそれもある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ノズル先端部への灰の付着を抑制可能とする燃焼バーナを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の燃焼バーナは、微粉燃料と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込むことが可能な第1ノズルと、該第1ノズルの外側から空気を吹き込むことが可能な第2ノズルと、前記第1ノズルの先端部に設けられる保炎部と、該保炎部への前記微粉燃料混合気中の前記微粉燃料の流れを抑制する微粉燃料流動制御部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、微粉燃料流動制御部により微粉燃料混合気中の微粉燃料が保炎部へ流れにくくなることから、保炎部への灰の付着が抑制されることとなり、保炎機能の低下やノズルの閉塞を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記微粉燃料流動制御部は、前記第1ノズルから前記保炎部に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズルを有することを特徴としている。
従って、第3ノズルから吹き込まれる空気により第1ノズルを流れる微粉燃料混合気中の微粉燃料が保炎部へ流れにくくなり、保炎部への灰の付着を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記保炎部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルの先端部が外側に広角して形成され、前記第3ノズルは、前記第1ノズルの内側に配置されて前記保炎部に向けて空気を吹き込むことが可能であることを特徴としている。
従って、第3ノズルを第1ノズルの内側に配置し、保炎部に向けて空気を吹き込み可能とすることで、ノズルを追加するという簡単な構成で保炎部への灰の付着を抑制することができ、構成の複雑化を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記保炎部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルの先端部が外側に広角して形成され、前記第3ノズルは、前記第2ノズルから分岐して前記第1ノズル内に侵入し、前記保炎部に向けて空気を吹き込み可能であることを特徴としている。
従って、第2ノズルから分岐して第1ノズル内に侵入する第3ノズルを設け、保炎部に向けて空気を吹き込み可能とすることで、第1ノズルと第2ノズルとの間に貫通部を形成するという簡単な構成で保炎部への灰の付着を抑制することができ、構成の複雑化を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記第3ノズルは、前記保炎部から前記微粉燃料混合気の流れ方向における上流側へ予め設定された所定距離だけ離れた位置から空気を吹き込み可能であることを特徴としている。
従って、保炎部から適正距離だけ離れた位置から空気を吹き込み可能とすることで、第1ノズルを流れる微粉燃料の保炎部への流れを減少させることとなり、保炎部への灰の付着を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記微粉燃料流動制御部は、前記第1ノズルを流れる前記微粉燃料混合気の流れを前記保炎部以外の方向に向くように偏向可能な偏向部材を有することを特徴としている。
従って、偏向部材により第1ノズルを流れる微粉燃料混合気中の微粉燃料が保炎部へ流れにくくなり、保炎部への灰の付着を抑制することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記偏向部材は、前記第1ノズルにおける軸中心位置に配置され、前記微粉燃料混合気の流れ方向における下流側より上流側で大きく開口する漏斗形状をなすことを特徴としている。
従って、第1ノズルを流れる微粉燃料混合気中の微粉燃料は、漏斗形状をなす偏向部材により第1ノズルの中心側に集められることとなり、微粉燃料を保炎部へ流れにくくすることができる。
本発明の燃焼バーナによれば、保炎部への微粉燃料混合気中の微粉燃料の流れを抑制する微粉燃料流動制御部を設けるので、ノズル先端部への灰の付着を抑制することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る燃焼バーナが適用された石炭焚きボイラを表す概略構成図である。 図2は、実施例1の石炭焚きボイラにおける第1段燃焼バーナの平面図である。 図3は、実施例1の燃焼バーナの構成を表す概略図である。 図4は、実施例1の燃焼バーナの断面を表す概略図である。 図5は、本発明の実施例2に係る燃焼バーナの構成を表す概略図である。 図6は、本発明の実施例3に係る燃焼バーナの構成を表す概略図である。 図7は、実施例3の燃焼バーナの断面を表す概略図である。 図8は、本発明の実施例4に係る燃焼バーナの構成を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボイラの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る燃焼バーナが適用された石炭焚きボイラを表す概略構成図、図2は、実施例1の石炭焚きボイラにおける第1段燃焼バーナの平面図、図3は、実施例1の燃焼バーナの構成を表す概略図、図4は、実施例1の燃焼バーナの断面を表す概略図である。
実施例1の石炭焚きボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能な微粉炭焚きボイラである。
この実施例1において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁の下部に燃焼装置12が設けられている。
燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。本実施例にて、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。
そして、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して微粉炭機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この微粉炭機31,32,33,34,35は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、石炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送空気(1次空気)により分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37は、他端部に送風機38が装着されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を、空気供給配管37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
そのため、燃焼装置12にて、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と1次空気とを混合した微粉燃料混合気を火炉11内に吹き込み可能であると共に、2次空気を火炉11内に吹き込み可能となっており、図示しない点火トーチにより微粉燃料混合気に点火することで、火炎を形成することができる。
なお、一般的に、ボイラの起動時には、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、油燃料を火炉11内に噴射して火炎を形成している。
火炉11は、上部に煙道40が連結されており、この煙道40に、対流伝熱部として排ガスの熱を回収するための過熱器(スーパーヒータ)41,42、再熱器43,44、節炭器(エコノマイザ)45,46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した排ガスと水との間で熱交換が行われる。
煙道(排ガス通路)40は、その下流側に熱交換を行った排ガスが排出される排ガス管48が連結されている。この排ガス管48は、空気ダクト37との間にエアヒータ49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、排ガス管48を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
なお、排ガス管48は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
従って、微粉炭機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉炭が搬送用空気と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。この火炉11では、微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して火炎が生じ、この火炉11内の下部で火炎が生じると、燃焼ガス(排ガス)がこの火炉11内を上昇し、煙道40に排出される。
このとき、図示しない給水ポンプから供給された水は、節炭器45,46,47によって予熱された後、図示しない蒸気ドラムに供給され火炉壁の各水管(図示せず)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。更に、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器41,42に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器41,42で生成された過熱蒸気は、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。また、タービンでの膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器43,44に導入され、再度過熱されてタービンに戻される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道40の節炭器45,46,47を通過した排ガスは、排ガス管48にて、図示しない脱硝装置にて、触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、ほぼ同様の構成をなしていることから、最上段に位置する燃焼バーナ21についてのみ説明する。
燃焼バーナ21は、図2に示すように、火炉11における4つの角部に設けられる燃焼バーナ21a,21b,21c,21dから構成されている。各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、微粉炭供給管26から分岐した各分岐管26a,26b,26c,26dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。
従って、火炉11の各角部にある各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉燃料混合気を吹き込むと共に、その微粉燃料混合気の外側に燃焼用空気を吹き込む。そして、各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dからの微粉燃料混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の上方から見て(図2にて)反時計周り方向に旋回する火炎旋回流となる。
このように構成された燃焼バーナ21(21a,21b,21c,21d)は、図3及び図4に示すように、微粉炭(微粉燃料)と搬送用空気(空気)とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から燃焼用空気(空気)を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の各先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部として第1ノズル51から保炎部53に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズル55とを有している。
そして、この保炎部53,54は、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部が外側に広角して形成され、第3ノズル55は、第1ノズル51の内側に配置されて保炎部53に向けて空気を吹き込み可能である。
また、第3ノズル55は、保炎部53から微粉燃料混合気の流れ方向における上流側へ予め設定された所定距離だけ離れた位置から空気を吹き込み可能である。
即ち、第1噴射筒61は、所定長さを有し、長手方向に対して直交する断面にて矩形状をなしている。第2噴射筒62は、第1噴射筒61と同様に、所定長さを有し、長手方向に対して直交する断面にて矩形状をなしている。そして、この第2噴射筒62は、第1噴射筒61より大きい断面形状を有し、この第1噴射筒61の外側に所定隙間をもって配置されている。第3噴射筒63は、第1噴射筒61及び第2噴射筒62と同様に、所定長さを有し、長手方向に対して直交する断面にて矩形状をなしている。そして、この第3噴射筒63は、第1噴射筒61より小さい断面形状を有し、この第1噴射筒61の内側に所定隙間をもって配置されている。
そのため、第1噴射筒61の内側、実際には、第3噴射筒63の内側に第1ノズル51が形成され、第1噴射筒61と第2噴射筒62との間に第2ノズル52が形成され、第1噴射筒61と第3噴射筒63の間に第3ノズル55が形成されることとなる。そして、第1ノズル51は、微粉炭供給管26(図1、図2参照)が連結され、第2ノズル52は、空気ダクト37(図1、図2参照)が連結される。また、第3ノズル55は、図示しない空気ダクトが連結されるものであるが、空気ダクト37から分岐した分岐管を連結してもよい。
また、第1ノズル51及び第2ノズル52は、各先端位置がほぼ同じ位置に設定され、第1噴射筒61及び第2噴射筒62の各先端部に保炎部53,54が形成されている。この保炎部53,54は、第1噴射筒61及び第2噴射筒62の先端部が外側に広がるように屈曲して広角するように形成されている。この場合、保炎部53,54は、その広角する角度は同様のものとなっている。
また、第3ノズル55は、先端位置が第1ノズル51及び第2ノズル52の先端位置より微粉燃料混合気の流れ方向の上流側に位置している。つまり、第3ノズル55を構成する第3噴射筒63は、先端位置が第1噴射筒61及び第2噴射筒62の先端位置より予め設定された所定距離L1だけ離れて後退した位置に配置されている。
従って、燃焼バーナ21にて、第1ノズル51は、微粉炭供給管26から供給された微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を吹き込む一方、第2ノズル52は、空気ダクト37から供給された燃焼用空気を吹き込む。そして、各ノズル51,52の出口付近で火炎となる。このとき、吹き込まれた微粉燃料混合気に対して、その外側に空気が囲繞するように吹き込まれることから、失火のおそれがない適正な火炎を形成することが可能となる。
また、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に広角する保炎部53,54が設けられていることから、第1ノズル51における保炎部53の内側に負圧領域が形成される。第1ノズル51から吹き込まれる微粉燃料混合気は、その一部がこの負圧領域により外側に流れて循環するような渦Vとなる。ここで、循環する渦Vは火炎であることから、第1ノズル51の出口付近で形成された火炎が、この保炎部53,54で保持されることとなり、第1ノズル51から吹き込まれた微粉燃料混合気に対して適正に着火することが可能となり、失火が抑制される。
また、このとき、第3ノズル55は、例えば、空気ダクト37から供給された燃焼用空気を吹き込む。この第3ノズル55から吹き込まれた空気は、第1ノズル51の内壁面に沿って流れ、保炎部53の内側に流れ込む。そのため、第1ノズル51内を流動する微粉燃料混合気中の微粉炭は、この空気により第1ノズル51の内壁面から吹き飛ばされて中心側に移動するため、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。微粉燃料混合気は、微粉炭を含んでいることから、燃焼すると溶融灰が生成される。しかし、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低いことから、ここで生成される溶融灰も微量となる。その結果、溶融灰が第1ノズル51の保炎部53で循環する渦Vに混入するおそれは少なく、保炎部53,54への溶融灰の付着が防止される。
このように実施例1の燃焼バーナにあっては、微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部とを設けている。
従って、微粉燃料流動制御部により微粉燃料混合気中の微粉燃料が保炎部53,54へ流れにくくなることから、保炎部53,54の近傍にて、微粉燃料混合気中の微粉炭の燃焼による溶融灰の発生が抑制され、この保炎部53,54への灰の付着を抑制することができ、保炎機能の低下や各ノズル51,52の閉塞を抑制することができる。
また、実施例1の燃焼バーナでは、微粉燃料流動制御部を、第1ノズル51から保炎部53に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズル55としている。従って、第3ノズル55から吹き込まれる空気により第1ノズル51の内壁面に沿って流れる微粉燃料混合気中の微粉炭が第1ノズル51の中心部側に吹き飛ばされることとなり、微粉炭が保炎部53,54へ流れにくくなり、この保炎部53,54への溶融灰の付着を抑制することができる。
また、実施例1の燃焼バーナでは、保炎部53,54は、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部が外側に広角して形成され、第3ノズル55は、第1ノズル51の内側に配置されて保炎部53に向けて空気を吹き込み可能としている。従って、第3ノズル55を第1ノズル51の内側に配置して保炎部53に向けて空気を吹き込み可能とすることで、ノズルを追加するという簡単な構成で保炎部53,54への灰の付着を抑制することができ、構成の複雑化を抑制することができると共に、大型化を抑制することができる。
また、実施例1の燃焼バーナでは、第3ノズル55は、保炎部53から微粉燃料混合気の流れ方向における上流側へ予め設定された所定距離L1だけ離れた位置から空気を吹き込み可能としている。従って、保炎部53から所定距離Lだけ離れた位置から空気を吹き込むことで、第1ノズル51を流れる微粉炭の保炎部53への流れを減少させることとなり、保炎部53,54への灰の付着を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例2に係る燃焼バーナの構成を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2において、図5に示すように、燃焼バーナ71は、微粉炭と搬送用空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から燃焼用空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の各先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部として第1ノズル51から保炎部53に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズル72とを有している。
そして、この保炎部53,54は、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部が外側に広角して形成され、第3ノズル72は、第2ノズル52から分岐して第1ノズル51内に侵入し、保炎部53に向けて空気を吹き込み可能である。また、第3ノズル72は、保炎部53から微粉燃料混合気の流れ方向における上流側へ予め設定された所定距離L1だけ離れた位置から空気を吹き込み可能である。
即ち、第1噴射筒61は、所定長さを有し、長手方向に対して直交する断面にて矩形状をなしている。第2噴射筒62は、所定長さを有し、長手方向に対して直交する断面にて矩形状をなしており、第1噴射筒61より大きい断面形状を有し、この第1噴射筒61の外側に所定隙間をもって配置されている。また、第1噴射筒61は、その長手方向における中途部に貫通孔73が形成されており、この貫通孔73は、第1噴射筒61の周方向に所定間隔(できれば、均等間隔)で複数設けられている。そして、第1噴射筒61は、各貫通孔73における保炎部53から遠い側の端部から軸中心側に突出してから保炎部53側に延出するガイド74が設けられている。このガイド74は、第1噴射筒61の内側に所定隙間をもって配置されている。
そのため、第1噴射筒61の内側に第1ノズル51が形成され、第1噴射筒61と第2噴射筒62との間に第2ノズル52が形成され、第1噴射筒61とガイド74の間に第3ノズル72が形成されることとなる。そして、第1ノズル51は、微粉炭供給管26(図1、図2参照)が連結され、第2ノズル52は、空気ダクト37(図1、図2参照)が連結される。また、第3ノズル72は、図示しない空気ダクト空気供給かんが連結されるものであるが、空気ダクト37から分岐した分岐管を連結してもよい。
また、第3ノズル72は、先端位置が第1ノズル51及び第2ノズル52の先端位置より微粉燃料混合気の流れ方向の上流側に位置している。つまり、第3ノズル72を構成するガイド74は、先端位置が第1噴射筒61及び第2噴射筒62の先端位置より予め設定された所定距離L1だけ離れて後退した位置に配置されている。
従って、燃焼バーナ71にて、第1ノズル51は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を吹き込む一方、第2ノズル52は、燃焼用空気を吹き込む。そして、各ノズル51,52の出口付近で火炎となる。このとき、吹き込まれた微粉燃料混合気に対して、その外側に空気が囲繞するように吹き込まれることから、失火のおそれがない適正な火炎を形成することが可能となる。
また、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に広角する保炎部53,54が設けられていることから、第1ノズル51における保炎部53の内側に負圧領域が形成される。第1ノズル51から吹き込まれる微粉燃料混合気は、その一部がこの負圧領域により外側に流れて循環するような渦Vとなる。ここで、循環する渦Vは火炎であることから、第1ノズル51の出口付近で形成された火炎が、この保炎部53,54で保持されることとなり、第1ノズル51から吹き込まれた微粉燃料混合気に対して適正に着火することが可能となり、失火が抑制される。
また、このとき、第3ノズル72は、第2ノズル52から分岐した燃焼用空気を吹き込む。この第3ノズル72から吹き込まれた空気は、第1ノズル51の内壁面に沿って流れ、保炎部53の内側に流れ込む。そのため、第1ノズル51内を流動する微粉燃料混合気中の微粉炭は、この空気により第1ノズル51の内壁面から吹き飛ばされて中心側に移動するため、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。微粉燃料混合気は、微粉炭を含んでいることから、燃焼すると溶融灰が生成される。しかし、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低いことから、ここで生成される溶融灰も微量となる。その結果、溶融灰が第1ノズル51の保炎部53で循環する渦Vに混入するおそれは少なく、保炎部53,54への溶融灰の付着が防止される。
このように実施例2の燃焼バーナにあっては、微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部としての第3ノズル72とを設けている。
従って、第3ノズル72からの空気により微粉燃料混合気中の微粉炭が保炎部53,54へ流れにくくなることから、保炎部53,54の近傍にて、微粉燃料混合気中の微粉炭の燃焼による溶融灰の発生が抑制され、この保炎部53,54への灰の付着を抑制することができ、保炎機能の低下や各ノズル51,52の閉塞を抑制することができる。
また、実施例2の燃焼バーナでは、第3ノズル72は、第2ノズル52から分岐して第1ノズル51内に侵入し、保炎部53に向けて空気を吹き込み可能としている。従って、第2ノズル52から分岐して第1ノズル51内に侵入する第3ノズル72を設け、保炎部53に向けて空気を吹き込み可能とすることで、第1ノズル51と第2ノズル52との間に貫通孔73を形成するという簡単な構成で保炎部53,54への灰の付着を抑制することができ、構成の複雑化を抑制することができると共に、大型化を抑制することができる。
この場合、貫通孔73にガイド74を設けることで、第2ノズル52内の空気を第3ノズル72内に効率良く導入することができると共に、第1ノズル51内の微粉燃料混合気の第2ノズル52側への漏洩を防止することができる。
なお、第1噴射筒61に形成された貫通孔73は、周方向に連続して形成してもよく、周方向に所定間隔で並設してもよい。また、ガイド74は、貫通孔73に対応して設けられるものであるが、貫通孔73が複数あるとき、ガイド74は周方向に連続して形成してもよい。
図6は、本発明の実施例3に係る燃焼バーナの構成を表す概略図、図7は、実施例3の燃焼バーナの断面を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3において、図6及び図7に示すように、燃焼バーナ81は、微粉炭と搬送用空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から燃焼用空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の各先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部として第1ノズル51を流れる微粉燃料混合気の流れを保炎部53以外の方向に向くように偏向可能な偏向部材82とを有している。
そして、この偏向部材82は、第1ノズル51における軸中心位置に配置され、微粉燃料混合気の流れ方向における下流側より上流側で大きく開口する漏斗形状をなし、4つの支持部材83により第1ノズル51に支持されている。即ち、この偏向部材82は、第1ノズル51における微粉燃料混合気の流れ方向に沿って開口し、その下流側の開口部82aより上流側の開口部82bの方が大きな開口面積となっている。そして、偏向部材82は、先端位置、つまり、開口部82aが第1ノズル51及び第2ノズル52の先端位置より微粉燃料混合気の流れ方向の上流側に位置している。つまり、偏向部材82は、先端位置が第1噴射筒61及び第2噴射筒62の先端位置より予め設定された所定距離L2だけ離れて後退した位置に配置されている。
従って、燃焼バーナ81にて、第1ノズル51は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を吹き込む一方、第2ノズル52は、燃焼用空気を吹き込む。そして、各ノズル51,52の出口付近で火炎となる。このとき、吹き込まれた微粉燃料混合気に対して、その外側に空気が囲繞するように吹き込まれることから、失火のおそれがない適正な火炎を形成することが可能となる。
また、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に広角する保炎部53,54が設けられていることから、第1ノズル51における保炎部53の内側に負圧領域が形成される。第1ノズル51から吹き込まれる微粉燃料混合気は、その一部がこの負圧領域により外側に流れて循環するような渦Vとなる。ここで、循環する渦Vは火炎であることから、第1ノズル51の出口付近で形成された火炎が、この保炎部53,54で保持されることとなり、第1ノズル51から吹き込まれた微粉燃料混合気に対して適正に着火することが可能となり、失火が抑制される。
また、このとき、第1ノズル51内を流れる微粉燃料混合気は、偏向部材82の開口部82bから侵入して開口部82aから抜け出る。即ち、第1ノズル51内の微粉燃料混合気中の微粉炭は、偏向部材82によりその中心側に集められるため、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。また、偏向部材82の開口部82bから侵入して開口部82aから抜け出る微粉燃料混合気は、この開口部82b,82aの面積比により流速が早められ、高速化されて第1ノズル51の出口に向う。そのため、第1ノズル51の出口近傍では、中心位置の流速が速くなり、周辺の微粒炭を巻き込んで吹き込まれるため、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。
微粉燃料混合気は、微粉炭を含んでいることから、燃焼すると溶融灰が生成される。しかし、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低いことから、ここで生成される溶融灰も微量となる。その結果、溶融灰が第1ノズル51の保炎部53で循環する渦Vに混入するおそれは少なく、保炎部53,54への溶融灰の付着が防止される。
このように実施例3の燃焼バーナにあっては、微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に設けられる保炎部53,54と、この保炎部53,54への微粉燃料混合気中の微粉炭の流れを抑制する微粉燃料流動制御部としての偏向部材82とを設けている。
従って、偏向部材82により微粉燃料混合気中の微粉炭が保炎部53,54へ流れにくくなることから、保炎部53,54の近傍にて、微粉燃料混合気中の微粉炭の燃焼による溶融灰の発生が抑制され、この保炎部53.54への灰の付着を抑制することができ、保炎機能の低下や各ノズル51,52の閉塞を抑制することができる。
また、実施例3の燃焼バーナでは、偏向部材82は、第1ノズル51における軸中心位置に配置され、微粉燃料混合気の流れ方向における下流側より上流側で大きく開口する漏斗形状をなしている。第1ノズル51を流れる微粉燃料混合気中の微粉炭は、漏斗形状をなす偏向部材82により第1ノズル51の中心側に集められることとなり、微粉炭を保炎部53,54へ流れにくくすることができる。また、漏斗形状をなす偏向部材82により第1ノズル51の出口付近の中心部では、微粉炭の濃度が高く流速も速いことから、着火性や保炎性を向上することができる。
図8は、本発明の実施例4に係る燃焼バーナの構成を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例4において、図8に示すように、燃焼バーナ91は、微粉炭と搬送用空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から燃焼用空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の各先端部に設けられる保炎部53,54と、第1ノズル51から保炎部53に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズル55と、第1ノズル51を流れる微粉燃料混合気の流れを保炎部53以外の方向に向くように偏向可能な偏向部材82とを有している。
この場合、第3ノズル55は、先端位置が第1、第2ノズル51,52の先端位置より所定距離L1だけ離れて後退した位置に配置されている。また、偏向部材82は、先端位置が第1、第2ノズル51,52の先端位置より予め設定された所定距離L2だけ離れて後退した位置に配置されている。この場合、L1≦L2となることが望ましい。
従って、燃焼バーナ91にて、第1ノズル51は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気を吹き込む一方、第2ノズル52は、燃焼用空気を吹き込む。そして、各ノズル51,52の出口付近で火炎となる。このとき、吹き込まれた微粉燃料混合気に対して、その外側に空気が囲繞するように吹き込まれることから、失火のおそれがない適正な火炎を形成することが可能となる。
このとき、第3ノズル55は、空気を吹き込むことで、第1ノズル51内を流動する微粉燃料混合気中の微粉炭が中心側に移動するため、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。また、第1ノズル51内を流れる微粉燃料混合気は、偏向部材82を通過することで、微粉炭が中心側に集められるため、この点でも保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低下する。即ち、保炎部53,54に流れる微粉燃料混合気中の微粉炭濃度が低いことから、ここで生成される溶融灰も微量となり、溶融灰が第1ノズル51の保炎部53で循環する渦Vに混入するおそれは少なく、保炎部53,54への溶融灰の付着が防止される。
このように実施例4の燃焼バーナにあっては、微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズル51と、この第1ノズル51の外側から空気を吹き込み可能な第2ノズル52と、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に設けられる保炎部53,54と、第1ノズル51から保炎部53に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズル55と、第1ノズル51を流れる微粉燃料混合気の流れを保炎部53以外の方向に向くように偏向可能な偏向部材82とを設けている。
従って、第3ノズル55及び偏向部材82により微粉燃料混合気中の微粉燃料が保炎部53,54へ流れにくくなることから、保炎部53,54の近傍にて、微粉燃料混合気中の微粉炭の燃焼による溶融灰の発生が抑制され、この保炎部53,54への灰の付着を抑制することができ、保炎機能の低下や各ノズル51,52の閉塞を抑制することができる。
なお、実施例3、4では、本発明の偏向部材を漏斗形状の偏向部材82としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、偏向部材を1つまたは複数の整流板により形成してもよく、また、偏向部材を旋回羽根としてもよい。
また、上述した各実施例では、燃焼バーナ21,22,23,24,25における各ノズル51,52,55の形状を矩形状断面としたが、この形状に限定されるものではなく、円形断面、楕円形断面、長円形断面、正方形断面などとしてもよい。
また、上述した各実施例では、燃焼バーナ21,22,23,24,25における各ノズル51,52に形成された保炎部53,54を、第1ノズル51及び第2ノズル52の先端部に形成したが、この位置に限定されるものではなく、例えば、第1ノズルの先端部であって、その軸中心部に配置してもよい。この場合、微粉燃料流動制御部としての第3ノズルは、第1ノズルの軸中心部であって、保炎部より上流側に配置すればよい。
本発明の燃焼バーナが適用されるボイラは火炉の形式や形状、燃焼バーナの配置や段数などが上述した各実施例に限定されるものではない。また、燃料を微粉炭と空気とを混合した微粉燃料混合気としたが、これに限定されるものではなく、微粉燃料であればよく、例えば、微粉炭に代えてバイオマスや炭化物などを用いてもよい。
本発明に係る燃焼バーナは、保炎部への微粉燃料混合気中の微粉燃料の流れを抑制する微粉燃料流動制御部を設けることで、ノズル先端部への灰の付着を抑制可能とするものであり、いずれの微粉燃料用の燃焼バーナにも適用することができる。
10 石炭焚きボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
21,22,23,24,25,71,81,91 燃焼バーナ
26,27,28,29,30 微粉炭供給管
31,32,33,34,35 微粉炭機
36 風箱
37 空気ダクト
40 煙道
51 第1ノズル
52 第2ノズル
53,54 保炎部
55,72 第3ノズル(微粉燃料流動制御部)
82 偏向部材

Claims (7)

  1. 微粉燃料と空気とを混合した微粉燃料混合気を吹き込み可能な第1ノズルと、
    該第1ノズルの外側から空気を吹き込み可能な第2ノズルと、
    前記第1ノズルの先端部に設けられる保炎部と、
    該保炎部への前記微粉燃料混合気中の前記微粉燃料の流れを抑制する微粉燃料流動制御部と、
    を備えることを特徴とする燃焼バーナ。
  2. 前記微粉燃料流動制御部は、前記第1ノズルから前記保炎部に向けて空気を吹き込み可能な第3ノズルを有することを特徴とする燃焼バーナ。
  3. 前記保炎部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルの先端部が外側に広角して形成され、前記第3ノズルは、前記第1ノズルの内側に配置されて前記保炎部に向けて空気を吹き込み可能であることを特徴とする請求項2に記載の燃焼バーナ。
  4. 前記保炎部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルの先端部が外側に広角して形成され、前記第3ノズルは、前記第2ノズルから分岐して前記第1ノズル内に侵入し、前記保炎部に向けて空気を吹き込み可能であることを特徴とする請求項2に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記第3ノズルは、前記保炎部から微粉燃料混合気の流れ方向における上流側へ予め設定された所定距離だけ離れた位置から空気を吹き込み可能であることを特徴とする請求項3または4に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記微粉燃料流動制御部は、前記第1ノズルを流れる前記微粉燃料混合気の流れを前記保炎部以外の方向に向くように偏向可能な偏向部材を有することを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  7. 前記偏向部材は、前記第1ノズルにおける軸中心位置に配置され、前記微粉燃料混合気の流れ方向における下流側より上流側で大きく開口する漏斗形状をなすことを特徴とする請求項6に記載の燃焼バーナ。
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