JP2009079794A - 固体燃料バーナ、固体燃料バーナを用いた燃焼装置とその運転方法 - Google Patents

固体燃料バーナ、固体燃料バーナを用いた燃焼装置とその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バーナ60から噴出する燃料の燃焼で形成される火炎、火炉内の温度分布を制御するに好適な固体燃料バーナ60、固体燃料バーナ60を用いた燃焼装置とその運転方法を提供する。
【解決手段】燃料ノズル10内に複数の気体噴出ノズル81、82とその下流に絞り部(障害物)19を設け、一部の気体噴出ノズル81から相対的により多くの気体を噴出することで、燃料濃度に周方向の分布をもたせる。さらに下流側に絞り部(障害物)19を有することで、燃料濃度偏差が拡大する。周方向に燃料濃度偏差をもたせることで、火炎の形成位置を変更することが可能となる。このため、気体噴出ノズル81、82を流れる気体流量の調整により、火炉出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設置した伝熱管の温度、前記伝熱管を流れる流体の温度、または火炉内やその下流側の煙道部に設けた伝熱管の温度や前記伝熱管を流れる流体の温度を一定に制御可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭などの固体燃料を粉砕し、気流搬送した後に浮遊燃焼させるのに適した固体燃料バーナ、固体燃料バーナを用いた燃焼装置とその運転方法に関し、特に固体燃焼バーナから形成される火炎の形成位置を変えることで、燃焼装置での熱吸収位置を変化させることが可能な固体燃料バーナ、固体燃料バーナを用いた燃焼装置とその運転方法に関する。
燃焼装置、特にボイラでは蒸気生成の高効率化のために、蒸気温度や蒸気圧力の上昇又は再熱サイクルの利用がなされている。通常、ボイラに供給された水は火炉壁面を構成する水管を通って蒸発し、さらに火炉内に吊り下げられる過熱器の伝熱面で過熱された後、主蒸気として蒸気タービンを駆動させる。蒸気タービンを駆動した後に蒸気は再熱器に送られて再加熱され、さらにその後再び蒸気タービンの駆動に利用され、その後の蒸気は復水器を通り水となり、再び火炉に供給され、蒸気生成に利用される。
このようにボイラプラントにおいて伝熱管内を流れる流体(給水)を加熱して蒸気の生成を行い、また蒸気を再利用するために複雑な流体経路を通る場合、各伝熱部において流体への規定の伝熱量を得ることが重要となる。規定の伝熱量を得るため、各伝熱部に対しては燃焼ガスの温度、流量を制御する必要が生じる。
従来より、流体への伝熱量を変更する手段として、燃焼ガスの流量を変える方法と燃料の燃焼位置を変える方法の2通りがある。前者としては、火炉内やその下流側の伝熱部において、燃焼ガスが流れる流路を分割し、それぞれの流路を流れる燃焼ガス量をダンパなどの手段を用いて制御することで、各流路に設けた伝熱管での伝熱量を制御する方法が知られている。
また、後者としては、バーナから火炉内に噴出する燃料の噴出方向を変更することで、火炉内の温度分布を変更し、火炉内と下流側の伝熱部での伝熱量を制御する方法がある(特許文献1)。さらに、バーナの燃焼空気流路を流れる燃焼用空気の流量に周方向に偏差を与える方法(特許文献2)が提案されている。
また、本出願人は先に褐炭などの低品位である固体燃料を対象に、微粉炭燃料ノズル内壁部に供給する空気量を調整可能な追加空気ノズルを設け、高負荷条件から低負荷条件まで、広範囲にわたって安定燃焼が可能なバーナを提案した(特許文献3)。
米国特許明細書第6439136号(図2) 特開2002−147713号公報(図3) WO02/12791号公報
上記特許文献に記載されている従来技術では、流体への伝熱量の変更のために制御機構が大型化する課題があった。燃焼ガスの流量を変える方法により流体への伝熱量を制御する場合、燃焼ガス流路を分割する流路を設ける必要がある。さらに、それぞれの流路に伝熱管を設けるため、流体経路が複雑となる。また、各々の流路を流れる燃焼ガス量をダンパなどの手段を用いて調節する必要がある。このとき、燃料中の固形分(主に燃焼灰)によるダンパの摩耗、燃焼灰の固着、高温部に設置した場合の熱変形などを考慮する必要がある。
火炉内での燃料の燃焼位置を変える方法には燃料ノズルの向きを変える方法と燃焼用空気の流量を変える方法の2通りの方法が挙げられる。前者の方法の場合、燃料ノズルの向きを機械的に変更する必要がある。この場合、燃料ノズルの向きを変更するための駆動機構が大型化する課題がある。また、固体燃料を用いる場合、摩耗、灰の固着に対して充分な考慮が必要となる。また、火炉に面する部分に駆動機構を設ける必要があり、この駆動機構の熱変形に対しても考慮する必要がある。
また、後者の方法の場合、空気ノズルからの空気量の調節のため、空気量調節機構は火炉から離して設けることが出来、また、摩耗、灰の影響も前者に比べて小さい。しかし、燃料の噴出方向は燃焼用空気の流量(運動量)偏差により生じる炉内の圧力分布により変わる。このため、燃焼用空気の流量(運動量)偏差が燃料の噴出方向に与える影響は小さい。このため、前者に比べて火炉内での燃焼位置の変更幅は小さく、伝熱量の制御範囲は狭い。
特許文献3記載の発明は、褐炭などの低品位である固体燃料を負荷変動があっても安定して燃焼させるためのものである。これらの低品位の固体燃料では、粉砕後の燃料の搬送気体として、燃焼排ガスと空気との混合気体が使われることが多い。この場合、燃料の搬送気体中の酸素濃度は21%より低くなるため、燃料が固体燃料バーナから噴出後の燃焼反応が遅れることがある。特許文献3記載の発明は追加空気ノズルから空気を供給することで燃料の搬送気体中の酸素濃度を部分的に高め、安定燃焼を可能とする。即ち、低負荷時には燃焼ノズル内に設けた追加空気ノズルから供給する空気量を増やし、燃料ノズル出口外側の下流部に形成される循環流の酸素濃度を高め、安定に燃焼させる。高負荷時は追加空気ノズルから供給する空気量を減らして燃料ノズルから離れた位置で火炎が形成されることで固体燃料バーナの構造物や火炉壁の受ける輻射熱を抑制するものであり、流体への伝熱量の変更のための構成に関するものではない。
本発明の課題は、比較的簡単な方法で火炉内での燃料の燃焼位置を変えることにより流体への伝熱量を制御する方法と装置を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、固体燃料とその搬送気体の混合流体を噴出する燃料ノズルと、前記燃料ノズルの外周に燃焼用空気を噴出する空気ノズルを燃料ノズルと同心円状に少なくとも1つ有する固体燃料バーナにおいて、前記燃料ノズル内部の周方向に気体を噴出する気体噴出ノズルを複数設け、各噴出ノズルから噴出する気体の噴出量を個別に変更できる流量調節器を有する固体燃料バーナである。
請求項1記載の発明によれば、燃料ノズル内に気体噴出ノズルを設けて、気体噴出ノズルから気体を燃料ノズル内に噴出することで、気体噴出ノズルの下流側は燃料粒子が流れ込み難くなるため、燃料濃度が減少する。一部の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、周方向に燃料濃度の分布を持たせることが出来る。固体燃料バーナから噴出する燃料噴流は燃料濃度の分布を持つため、火炉内での燃料の燃焼位置を変えることができる。
請求項2記載の発明は、前記燃料ノズル内部に設けた気体噴出ノズルは、上下方向に2つ以上設けられている請求項1に記載の固体燃料バーナである。
請求項2記載の発明によれば、燃料ノズルの内部に上下方向に2つ以上の気体噴出ノズルを有し、一部の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、上下方向に燃料濃度の分布を持たせることが出来る。固体燃料バーナから噴出する燃料噴流は上下方向に燃料濃度の分布を持つため、火炉内での燃料の燃焼位置を上下方向に変えることができる。
請求項3記載の発明は、前記気体噴出ノズルの下流側に前記燃料ノズルの流路断面積を一旦縮小させた後に、元の大きさまで拡大させる絞り部を設けた請求項1または2に記載の固体燃料バーナである。
請求項3記載の発明によれば、気体噴出ノズルの下流側に絞り部を設けることで、流路縮小部では燃料ノズル内を流れる燃料粒子はその流速が加速される。さらに、一旦加速された燃料粒子は搬送気体に比べて質量が大きいため、流路拡大部においても流速の減少が搬送気体に比べて遅れる。気体噴出ノズルにより気体を噴出すると、気体噴出ノズルの下流側では燃料粒子に気体噴出ノズルから離れる方向の流速成分が誘起される。気体噴出ノズルの下流側に絞り部を設けることで、燃料粒子の流れが加速されるため、燃料粒子の偏流が助長される。このため、絞り部を設けることで、気体噴出ノズルからの気体流量の偏差による燃料ノズル出口での燃料濃度偏差は大きくなる。このため、火炉内での燃料の燃焼位置の偏りは大きくなり、各伝熱部の伝熱量制御範囲が広がる。
請求項4記載の発明は、絞り部は前記燃料ノズルを構成する隔壁に設けられるか、また前記燃料ノズルの中央軸芯部に設けられる請求項3に記載の固体燃料バーナである。
請求項4記載の発明によれば、燃料ノズルの設計時の都合に合わせて絞り部を設けることができる。例えば、着火性の悪い燃料を使用する場合は、燃料ノズルを構成する隔壁に沿って燃料を集めることが望ましい。燃料ノズルの中央軸芯部に絞り部を設けると、燃料粒子に外周方向への流速成分を誘起するため、燃料ノズルを構成する隔壁に沿って燃料を集めることが可能となり、燃料粒子の着火を促進させ、安定に火炎を形成させることができる。
請求項5記載の発明は、前記燃料ノズル内に設けられた気体噴出ノズルの下流側の燃料ノズルの流路が複数に分割されている請求項1から4のいずれかに記載の固体燃料バーナである。
請求項5記載の発明によれば、気体噴出ノズルの下流で、燃料ノズルの流路が複数に分割されていることで、燃料ノズル内の燃料濃度偏差は燃料ノズル出口まで維持できる。
請求項6記載の発明は、前記燃料ノズルの外周側隔壁の先端部に、前記燃料ノズルを流れる混合流体の流れと前記空気ノズルを流れる空気の流れのいずれか一方または両方を妨げる障害物を設けた請求項1から5のいずれかに記載の固体燃料バーナである。
請求項6記載の発明によれば、障害物の下流には周囲を流れる流体の圧力により、負圧の領域が形成される。この負圧の部分には燃料ノズルまたは空気ノズルから噴出する方向に対し逆方向(下流から上流)に向かう流れである循環流が形成される。循環流には燃焼により生じた高温のガスが滞留し、周囲を流れる燃料粒子の着火を早める。火炎の着火を燃料ノズル出口から安定に形成することにより、火炎形成位置が急激に変化することを避け、各伝熱部の伝熱量の制御を安定化できる。
請求項7記載の発明は、前記空気ノズルの中の最外周の空気ノズルの先端部に空気流れを燃料ノズルから離れた方向に偏向させる拡管部を設けた請求項1から6のいずれかに記載の固体燃料バーナである。
請求項7記載の発明によれば、最外周空気ノズル出口が外周方向に拡管されているために、前記最外周空気ノズルから噴出する空気の方向が外周側に固定され、特に流量を減少させた場合にも燃料と空気とのバーナ近傍での混合を抑制することが可能となる。
固体燃料の燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)の抑制方法として、バーナ近傍での燃料と空気との混合を抑制し、燃料をバーナ近くでは空気不足の条件で燃焼させる方法が知られている。この方法を用いたバーナにおいて最外周空気ノズルを流れる空気流量を減少させた場合、空気が燃料噴流に同伴され、中心軸側に向かって流れ、燃料との混合が早まる場合が考えられる。しかし、最外周の空気ノズルの先端部に空気流れを燃料ノズルから離れた方向に偏向させる拡管部を設けることで、前述のように最外周空気ノズルから噴出する空気の方向が外周側に向かい、燃料と空気とのバーナ近傍での混合を抑制することが可能となる。
請求項8記載の発明は、前記最外周空気ノズルは周方向に2つ以上の分割した流路を有し、前記個々の流路には、空気流量を調整する手段を備えた請求項7記載の固体燃料バーナである。
請求項8記載の発明によれば、最外周空気ノズルが周方向に2つ以上の分割した流路を有し、それぞれの流路には空気流量調整手段を有するので、個々の流路を流れる空気流量を変更することで、例えば、個々の流路の空気流の運動量の偏差を生むことができ、そのままバーナ出口での最外周空気ノズルからの空気噴出流の運動量に流路毎に偏差を生むことができる。
例えば、最外周空気ノズルの下側の空気流量を増加させると、該ノズル出口での空気流量と流速が上昇して運動量が増す。燃料ノズルから燃料が水平に噴出する際に、前記最外周の空気ノズルからの空気に誘導され、下向きの力が働く。このため、バーナから空気流の噴出後、燃料も該空気噴流に誘導されて下向きに偏って流れ、火炎が通常よりも下部に形成される。このため、火炉内の温度分布がバーナの下側に偏り、火炉での熱吸収量が増加、火炉の下流側の煙道部(火炉天井部から吊り下げた過熱器などの伝熱管又は後部伝熱部の伝熱管)に設けた伝熱管での熱吸収量を減少させることが可能となる。
また、反対に最外周空気ノズルの上側の空気流量を増加させると、火炎が通常よりも上部に形成され、火炉内の温度分布が上側に偏り、火炉での熱吸収量が減少、火炉の前記下流側の煙道部に設けた伝熱管での熱吸収量を増加させることが可能となる。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の固体燃料バーナが配置された火炉の出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管の表面温度、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の表面温度及び/又は前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量をバーナの上下方向に個別に制御する制御装置を有する燃焼装置である。
請求項10記載の発明は、前記固体燃料バーナから形成される火炎を上向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側に比較的少なく、下側に比較的多い流量を与え、前記固体燃料バーナから形成される火炎を下向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量をバーナの上側に比較的多く、バーナの下側に比較的少ない流量を与える請求項9に記載の燃焼装置の運転方法である。
請求項9、10記載の発明によれば、燃料ノズル内に設けた複数の気体噴出ノズルの気体噴出量を互いに調整することにより燃料濃度に周方向の分布を持たせることが出来る。例えば、燃料ノズル内の上下方向に気体噴出ノズルを有し、上側の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、燃料ノズル内で燃料粒子は上側で希薄、相対的に下側に濃縮される。このため、燃料ノズルからの前記混合流体の噴出後には、燃料がバーナの下側で多く燃焼するため、燃焼により生じる炉内の高温域は下側に偏る。火炉内の温度分布がバーナの下側に偏るため、火炉での熱吸収量が増加、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管での熱吸収量が減少する。また、燃料ノズル内の下側の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、燃料粒子は相対的に下側で希薄、相対的に上側で濃縮される。このため、燃料ノズルから火炉に混合流体を噴出後、燃料が上側で多く燃焼するため、燃焼により生じる火炉内の高温域は上側に偏る。火炉内の温度分布が上側に偏るため、火炉での熱吸収量が減少、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管での熱吸収量が増加する。
このように、複数の気体噴出ノズルから噴出させる気体流量を各気体噴出ノズルで互いに偏差を与えることで、火炉やその下流側の煙道部に設けた伝熱管のなどの各伝熱部において規定の伝熱量に調整、制御することが可能となる。
このとき、前記火炉出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管の表面温度、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の表面温度及び/又は前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナの燃料ノズルに内包した気体噴出ノズルを流れる気体流量を上下方向に個別に制御することができる。
その結果、火炉壁面に設置した伝熱管の温度、前記伝熱管を流れる流体の温度、または火炉内やその下流側の煙道部に設けた伝熱管の温度や前記伝熱管を流れる流体の温度を一定に維持するため、火炎の形成位置を変えることが可能となる。
請求項11記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の固体燃料バーナが配置された火炉の出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管の表面温度、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の表面温度及び/又は前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量とともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量をバーナの上下方向に個別に制御する制御装置を有する燃焼装置である。
請求項12記載の発明は、前記固体燃料バーナから形成される火炎を上向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側を少なく、下側に多い流量を与えるとともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量を上側に比較的多く、下側に比較的少ない流量を与え、前記固体燃料バーナから形成される火炎を下向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側に比較的多く、下側に比較的少ない流量を与えるとともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量を上側に比較的少なく、下側に比較的多い流量を与える請求項11に記載の燃焼装置の運転方法である。
請求項11、12記載の発明によれば、燃料ノズルに内包した気体噴出ノズルを流れる気体流量の調整と最外周空気ノズルを流れる空気流量の調整により、固体バーナ出口での火炎の形成位置の上下方向などの制御を請求項9、10記載の発明に比べてより広範囲に行うことができる。
例えば、上側の気体噴出ノズルの流量を相対的に増加させ、下側の3次空気ノズルの流量を相対的に増加させると、燃料ノズル出口において、上側は空気量が多く、燃料量が比較的少なくなり、下側では燃料量が比較的多くなる。また、下側の3次空気ノズルからの空気流量が多いため、適正な燃料と空気の比率を維持して燃焼を進められる。このため、火炉内の温度分布が下側に偏り、火炉での熱吸収量が増加、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の伝熱面(火炉天井部から吊り下げられる過熱器の伝熱面又は後部伝熱部に配置される過熱器の伝熱面)での熱吸収量を減少させると共に、局所的な燃料と空気の比率も適正範囲に維持できるため、窒素酸化物のような燃焼生成物を抑制した燃焼条件を維持できる。
請求項1記載の発明によれば、燃料ノズル内に気体噴出ノズルを設けて、気体噴出ノズルから気体を燃料ノズル内に噴出することで、気体噴出ノズルの下流側は燃料粒子が流れ込み難くなるため、燃料濃度が減少する。一部の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、周方向に燃料濃度の分布を持たせることが出来る。固体燃料バーナから噴出する燃料噴流は燃料濃度の分布を持つため、火炉内での燃料の燃焼位置を変えることができる。
請求項2記載の発明によれば、燃料ノズルの内部に上下方向に2つ以上の気体噴出ノズルを有し、一部の気体噴出ノズルから気体を噴出することで、上下方向に燃料濃度の分布を持たせることが出来る。固体燃料バーナから噴出する燃料噴流は上下方向に燃料濃度の分布を持つため、火炉内での燃料の燃焼位置を上下方向に変えることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、気体噴出ノズルの下流側に絞り部を設けることで、流路縮小部では燃料ノズル内を流れる燃料粒子はその流速が加速され、燃料粒子の偏流が助長される。このため、気体噴出ノズルからの気体流量の偏差による燃料ノズル出口での燃料濃度偏差は大きくなる。このため、火炉内での燃料の燃焼位置の偏りは大きくなり、各伝熱部の伝熱量制御範囲が広がる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、例えば、着火性の悪い燃料を使用する場合は、燃料ノズルを構成する隔壁に沿って燃料を集めることが望ましい。燃料ノズルの中央軸芯部に絞り部を設けると、燃料粒子に外周方向への流速成分を誘起するため、燃料ノズルを構成する隔壁に沿って燃料を集めることが可能となり、燃料粒子の着火を促進させ、安定に火炎を形成させることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、気体噴出ノズルの下流で、燃料ノズルの流路が複数に分割されていることで、燃料ノズル内の燃料濃度偏差は燃料ノズル出口まで維持できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、障害物の下流部に循環流が形成されるため、火炎の着火を燃料ノズル出口から安定に形成することができ、火炎形成位置が急激に変化することを避け、各伝熱部の伝熱量の制御を安定化できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1から6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、最外周の空気ノズルの先端部に空気流れを燃料ノズルから離れた方向に偏向させる拡管部を設けることで、最外周空気ノズルから噴出する空気の方向が外周側に向かい、燃料と空気とのバーナ近傍での混合を抑制することが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、最外周空気ノズルからの空気流量に分布を持たせることができ、火炉および火炉の下流側の煙道部での熱吸収量を調整することができる。
請求項9、10記載の発明によれば、燃料ノズル内に設けた複数の気体噴出ノズルの気体噴出量を互いに調整することにより燃料濃度に周方向の分布を持たせることが出来る。このように、複数の気体噴出ノズルから噴出させる気体流量を各気体噴出ノズルで互いに偏差を与えることで、火炉やその下流側の煙道部に設けた伝熱管のように各伝熱部において規定の伝熱量に調整、制御することが可能となる。
請求項11、12記載の発明によれば、燃料ノズルに内包した気体噴出ノズルを流れる気体流量の調整と最外周空気ノズルを流れる空気流量の調整により、固体バーナ出口での火炎の形成位置の制御を請求項9、10記載の発明に比べてより広範囲に行うことができ、また、局所的な燃料と空気の比率も適正範囲に維持できるため、窒素酸化物のような燃焼生成物を抑制した燃焼条件を維持できる。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
本発明の実施例1を示す固体燃料バーナの断面概略図を図1に示し、図2には図1の固体燃料バーナの断面における気体噴出ノズルからの気体流量を変えた場合の火炉内での火炎形成状況の概略図を示す。また、図3に図1のA−A線断面矢視図を示す。図4は、本発明の実施例1に示す固体燃料バーナを火炉に組み込んだ場合の概略図を示す。さらに、図5、図6は本発明の実施例1の変形例を示す。
図1において、上流側で図示されていない搬送管に接続され、固体燃料(微粉炭)とその搬送用気体の混合流体14を供給搬送する燃料ノズル10がバーナ60の中心部に設けられ、燃料ノズル10の外周には燃料ノズル10と同心円状に2次空気15の噴出用の2空気ノズル11が設けられる。また、3次空気16を噴出する3次空気ノズル12が2次空気ノズル11の外周に、2次空気ノズル11と同心円状に設けられ、この場合は該3次空気ノズル12が最外周空気ノズルとなる。
燃料ノズル10の中央部を貫通してオイルガン18が設けられ、バーナ60起動時や低負荷燃焼時に助燃のための油を先端から噴出する。また、燃料ノズル10の内壁には絞り部(障害物)19が設けられ、固体燃料の逆火防止の役割も担う。
燃料ノズル10と2次空気ノズル11を隔てる隔壁21の外側の先端部(火炉出口側)には保炎リング20と呼ばれる障害物を設ける。
火炉壁29に開口しているバーナスロート部23は3次空気ノズル12の外周壁を兼ねている。また、2次空気ノズル11と3次空気ノズル12を隔てる隔壁25の先端部には誘導部材(ガイドスリーブ)である拡管部24が設けられる。また、燃焼用空気はウインドボックス27から導入され、2次空気15と3次空気16として分かれて火炉内に供給される。該ウインドボックス27内には2次空気ノズル11へ流入する2次空気15の流量を調節するダンパ30と3次空気ノズル12に流入する3次空気16の流量を調節するダンパ31が設けられる。また、ウインドボックス27の隔壁26にはダクト79、80が設けられ、ダクト79、80には燃料ノズル10の内部に気体噴出ノズル81、82がそれぞれ接続する。気体噴出ノズル81、82は燃料ノズル10の内壁側の周方向に複数設けられており、本実施例では気体噴出ノズル81、82を流れる気体として燃焼用空気をウインドボックス27からダクト79、80を経由して導入している。
気体噴出ノズル81、82は絞り部(障害物)19の上流側に設置している。また、ダクト79、80内にそれぞれ調節ダンパ83、84が設けられ、該調節ダンパ83、84は気体噴出ノズル81、82から噴出する気体流量を調整する。気体噴出ノズル81、82は燃料ノズル10の周方向に複数設けられている。
さらに火炉壁29には蒸気生成用の水管28を設けている。
また、燃料ノズル10から火炉74内に噴出される微粉炭とその搬送気体(1次空気)との混合流体(燃料噴流)の流れ41、42、2次空気ノズル11から噴出される2次空気の流れ43及び3次空気ノズル12、13から噴出される3次空気16の流れ44により、火炎46と火炎46の中の高温域47が生じる。
次に、図4は本発明の固体燃料バーナ60を火炉74の側壁75に設けた燃焼装置の概略図である。
固体燃料は燃料ホッパ68から粉砕機66に供給され、微粉砕される。微粉砕された固体燃料は燃料搬送管65を経由して搬送空気ファン67からの搬送空気により固体燃料バーナ60の燃料ノズル10に送られる。燃焼用空気は空気ファン70から流量調節弁(図示せず)を備えた空気ダクト61を経由して固体燃料バーナ60に供給される。
一般に火炉74には上記固体燃料バーナ60が複数配置されるが、本実施例では固体燃料バーナ60が一台接続されている場合を例に説明する。
火炉74を構成する側壁75は水管で構成されており、燃焼熱を吸収する。さらに火炉74の下流側には火炉74内に過熱器などの伝熱管の伝熱面76が配置される。また、火炉74の側壁75の水管や伝熱面76での熱吸収量を測定するため、水や蒸気の温度、もしくは水管や伝熱管を構成する材料の温度を計測する温度計が適宜の箇所に設置される。
図4では火炉74の水管出口での蒸気温度と伝熱面76の出口での蒸気温度を基に、固体燃料バーナ60の気体噴出ノズルの調節ダンパ83、84(図1,図2)を制御する制御演算器73を備えている。
本実施形態での燃焼状況を先ず、図1に基き説明する。
固体燃料バーナ60での燃焼では、燃料ノズル10と2次空気ノズル11を隔てる隔壁21の下流側領域の気体は、それぞれのノズル10、11から噴出する気体の噴流に誘導される。隔壁21先端部に設けられた保炎リング20は燃料ノズル10から噴出する燃料とその搬送用気体の混合物の流れ(以下、微粉炭噴流と記すことがある)41、42や2次空気ノズル11を流れる二次空気の流れ43に対して障害物として働く。このため、保炎リング20の下流側(火炉内側)の圧力が低下し、この部分は微粉炭噴流41、42や2次空気12の流れ43とは逆方向の流れが誘起される。この逆方向の流れを循環流22と呼ぶ。循環流22内には下流から微粉炭の燃焼で生じた高温ガスが流れ込み、滞留する。この高温ガスを燃料噴流41、42のそばに形成することで、燃料噴流中の微粉炭の着火を早め、火炎を安定に形成することができる。
燃料ノズル10の出口近傍に火炎が形成され、酸素の消費が進むことで、火炎内に酸素濃度の低い還元炎領域が広がる。この還元炎内では固体燃料(微粉炭)に含有される窒素分がアンモニアやシアンのような還元物質として放出され、窒素酸化物(NOx)を窒素に還元する還元剤として働く。このため、NOx発生量を低減できる。また、着火が早まることで固体燃料の燃焼反応が進み、燃料灰中の未燃焼分(以下、未燃分と記す)も減少する。3次空気ノズル12の出口にはバーナ60の外周方向へ3次空気を誘導するための拡管部24を設けることで、燃料混合流体の流れ41、42と3次空気の流れ44が離れて流れるため、バーナ60近傍での燃料と3次空気との混合が遅れて、還元炎領域が広がる。
次に本実施例の特徴について、図1、図2を用いて説明する。
図1は、気体噴出ノズル81、82から等量の気体(燃焼用空気)を流した場合、図2は下側に設置した気体噴出ノズル82に比べて上側に設置した気体噴出ノズル81からより多くの気体を流した場合の火炉74内での燃焼ガスの分布を模式的に示したものである。
図2のように気体噴出ノズル81からの気体流量を増加させた場合、気体噴出ノズル81の下流側は燃料粒子が流れ込みにくくなるため、燃料濃度が減少する。このように一部の気体噴出ノズル81からより多くの気体を噴出することで、燃料濃度に周方向の分布をもたせることが出来る。
例えば、図2に示す場合、燃料ノズル10の上下方向に気体噴出ノズル81、82を有し、下側の気体噴出ノズル82に比べて上側の気体噴出ノズル81からより多くの気体を噴出することで、燃料粒子は上側で希薄、相対的に下側に濃縮される。このため、燃料ノズル10から燃料混合流体を噴出後、火炉74内では燃料がバーナ60の下側で多く燃焼するため、燃焼により生じる炉内の高温域は下側に偏る。火炉74内の温度分布がバーナ60の下側に偏るため、火炉74での熱吸収量がバーナ60の下側で増加し、火炉74の下流部(図4に示す火炉74天井部から吊り下げられる過熱器などの伝熱面76と後部伝熱部の伝熱管の伝熱面76)に設けた伝熱管での熱吸収量を減少する。
本実施例においては、気体噴出ノズル81、82は絞り部(障害物)19の上流側に設置したが、絞り部(障害物)19の設置による燃焼ノズル10内の流路縮小部では燃料ノズル10を流れる燃料粒子はその流速が加速される。さらに、一旦加速された燃料粒子は搬送気体に比べて質量が大きいため、絞り部(障害物)19の設置による燃焼ノズル10内の流路拡大部においても流速の減少が搬送気体に比べて遅れる。このため、前記流路縮小部の上流側で気体噴出ノズル81、82により燃料濃度偏差を与えることで、前記流路縮小部において燃料粒子の偏流が助長される。このため、気体噴出ノズル81、82からの気体流量の偏差による燃料ノズル10の出口での燃料濃度偏差は大きくなる。例えば、燃料ノズル10内の燃料粒子の流れ41、42は図2に示すようにバーナ60の下側に偏って流れる。このため、火炉74内の高温部分47の偏りは大きく、各伝熱部の伝熱量制御範囲が広がる。
また、燃料ノズル10内に絞り部(障害物)19を設けることで、流路断面積が狭まるため、燃料混合流体の流速が高く、燃料粒子の燃料ノズル10内への逆流による逆火を防ぐことができる。特に、気体噴出ノズル81、82から空気のような酸素含有気体を噴出する場合、気体噴出ノズル81、82の近くでの異常燃焼を絞り部19を設けることで防止できる。
前記絞り部(障害物)19は図6に示すように燃料ノズル10の中心部に設けられる助燃用のオイルガン18の外周部に設置してもよい。
また、図5に示すように、燃料ノズル10内に絞り部(障害物)19を設けていない構成で、燃料ノズル10の流路断面積が一定の場合、絞り部(障害物)19が存在する場合に比べ燃料偏差は小さくなるが、気体噴出ノズル81,82から気体を噴出した場合、その下流側は燃料粒子が流れ込みにくくなるため、燃料濃度が減少する効果は得られる。例えば、図5に示す場合、燃料ノズル10の上下方向に気体噴出ノズル81、82を有し、下側の気体噴出ノズル82に比べて上側の気体噴出ノズル81からより多くの気体を噴出することで、燃料粒子は上側で希薄、相対的に下側に濃縮され、燃料ノズル10内の燃料粒子の流れ41、42は図2に示すようにバーナ60の下側に偏って流れ、火炉74内の高温部分47の偏りは大きく、各伝熱部の伝熱量制御範囲が広がる。
なお、気体噴出ノズル81、82は燃料粒子の堆積を防ぐため、少量の流量は確保することが望ましい。
次に火炉内での燃焼や伝熱の状況につき図4を用いて説明する。
火炉74内での火炎46、47の形成位置を前記燃料ノズル10内に設けた気体噴出ノズル81、82を流れる空気流量に与える偏差により、火炉74内におけるバーナ60出口の上下方向に制御することが可能となる。このとき、火炎46、47の形成位置を高温ガスが充満する炉内で直接計測することは困難である。そこで、前記火炉74の出口での燃焼ガス温度、火炉74壁面に設置した伝熱管の温度、前記伝熱管を流れる流体の温度、または火炉74内やその下流側の煙道部に設けた伝熱管の温度や前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナ60の気体噴出ノズル81、82を流れる空気流量を個別に制御することが望ましい。
例えば、火炉74の出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管やそこを流れる流体の温度は火炉74内での熱吸収量を表す指標である。火炉74内での熱吸収量が多い場合、燃焼ガス温度は低下、伝熱管温度や流体温度は上昇する。また、火炉74の下流側の煙道部に設けた伝熱管の温度や前記伝熱管を流れる流体の温度が低い場合は火炉74での熱吸収量が相対的に多いことを表す。
火炉74内での熱吸収量を火炉後部の伝熱面76に対して相対的に低下させる場合は、火炎46、47を上向きに形成させることが望ましい。この場合、気体噴出ノズル81、82のうち、下側の気体噴出ノズル82からの空気量を増やし、燃料ノズル10内の燃料粒子を上側に集めることで火炎46を上向きに形成させることができる。
また、火炉74内での熱吸収量を火炉後部の伝熱面76に対し相対的に上昇させる場合は、図2に示す火炎46、47のように下向きに形成させることが望ましい。この場合、気体噴出ノズル81、82のうち、上側の気体噴出ノズル81からの空気量を増やし、燃料ノズル10内の燃料粒子を下側に集めることで火炎46、47(図2)のように火炎を下向きに形成させることができる。
また、本実施例の固体燃料バーナ60は、燃料ノズル10の外周側の隔壁21の先端に、前記燃料ノズル10を流れる混合流体14や前記空気ノズル11を流れる空気の流れを妨げる保炎リング20を設けている。また、最外周空気ノズル12の出口に流れを外周側(燃料ノズルから離れた方向)に偏向させる拡管部24を設けている。
前記燃料ノズル10と空気ノズル11の間の隔壁21に各ノズル10、11から噴出する燃料や空気の流れに対する障害物となる保炎リング20を設けることで火炉内に循環流22が形成する。この循環流22に高温ガスが滞留し、燃料を着火することで、火炎の着火位置を燃料ノズル10の出口の循環流22の近傍に固定することが可能となる。このように着火位置を固定することで、燃料濃度に偏差を与えた場合も、火炎の形成開始位置を固定できる。このため、火炉74内の温度分布や火炉74での熱吸収量、火炉74の下流部に設けた伝熱管での熱吸収量を制御しやすくなる。
なお、本実施例では火炉74内の燃料の燃焼位置を燃料ノズル10内に内包させた気体噴出ノズルから噴出する空気の流量で制御している。火炉内での燃料の燃焼位置を変える方法には他に燃料ノズルの向きを変える方法と燃焼用空気の流量を変える方法の2通りの方法が挙げられる。本実施例の場合、固体燃料バーナから噴出する燃料濃度に偏差を与えており、燃料ノズルの向きを変えるのと同じ効果を得られる。さらに、燃料濃度の調整に用いる流量調整ダンパ83,84は火炉74内に面する位置から離れた位置に設けることができる。このため、可動部が熱変形を受けにくくなり、信頼性が向上する。また、気体の流量で燃料粒子(濃度)に偏差を与えられるため、粒子と接触することがない。このため、粒子の固着や摩耗による可動部の動作の信頼性を高めることとなる。
図7は本発明の第2の実施例を示す固体燃料バーナ60の断面を示す概略図である。本実施例2における図1、図2に示す実施例1と異なる構成は、図7において、燃料ノズル10内に設けた気体噴出ノズル81、82と絞り部(障害物)19の下流側で燃料ノズル10を上下に分割する分割板90を設けていることであり、その他の構成は実施例1と同一であるので、それらの説明は省略する。
本実施例では分割板90として燃料ノズル10を上下方向に二分割した分割板90からなる構成であるが、燃料ノズル10と同心円状に配置した円筒部材からなる構成であってもよい。
分割板90により燃料ノズル10内の流路を分割することで、燃料ノズル10内の燃料濃度偏差は燃料ノズル10の出口まで維持できる。図7に示す第2の実施例の場合には、燃料ノズル10の上下方向に気体噴出ノズル81、82を有し、上側の気体噴出ノズル81から気体を噴出することで、燃料粒子は相対的に上側で希薄、相対的に下側に濃縮される。さらに、気体噴出ノズル81、82を絞り部(障害物)19の上流側に設置することで、燃料粒子の偏流が助長される。このため、気体噴出ノズル81、82からの気体流量の偏差による燃料ノズル10の出口での燃料濃度偏差は大きくなる。絞り部(障害物)19の下流側で燃料ノズル10を分割することで、燃料ノズル10の出口での燃料偏差を維持する。
ここで、気体噴出ノズル81、82の流量調整とその効果は本発明の実施例1で説明した通りである。
図8と図9は本発明の第3の実施例を示す固体燃料バーナ60の断面を示す概略図である。また図10は図8に示す固体燃料バーナ60を火炉74側から見た概略図である。さらに図11は第3の実施例の変形例を示す火炉74側から見た概略図である。
本実施例における図1に示す実施例1と異なる構成は、図8において、3次空気ノズル12、13が上下方向に流路を形成する分割した別々の空気ノズルとなっていることである。
また、絞り部(障害物)19の下流側で燃料ノズル10を上下に分割する一対の分割板90、90を設けている。図10に示すように本実施例では燃料ノズル10を上下方向に分割する一対の分割板90、90を設けているが、燃料ノズル10を同心円状に分割する一つの分割板90であってもかまわない。
また、本実施例では3次空気ノズル12、13にはそれぞれ流量調節ダンパ31、32を設けているが、ウインドボックスを用いず、個別に空気流量を調整する構成にして燃焼用空気を3次空気ノズル12、13に供給してもよい。
図9では、上側の3次空気ノズル12を流れる空気流量を少なくし、下側の3次空気ノズル13を流れる空気流量を多く設定している場合を示す。
上下の3次空気ノズル12、13を流れる空気流量の違いにより、固体燃料バーナ60から噴出する3次空気噴流は上下方向に偏る。具体的には、下側の3次空気ノズル13を流れる空気流量を上側の3次空気ノズル12を流れる空気流量より増加させて、そこから火炉74内に噴出する流速も増加する。流量と噴出流速との積で求められる運動量もバーナ60軸方向の運動量が強まる他、下向きの運動量が増す。
3次空気の噴流により、ノズル12、13の出口では周囲のガスが噴流に巻き込まれるため負圧が生じ、その負圧により3次空気噴流の近くを流れる2次空気が下向きに偏って流れることになる。さらに循環流22も2次空気の流れ43に従って下側に偏るため、循環流22の近傍を流れる燃料噴流も下向きに偏る。
燃料ノズル10内に設けた気体噴出ノズル81、82を上下方向に分割し、個々の流路を流れる空気流量に偏差を与えることで、燃料ノズル10の出口において、上下方向に燃料偏差を与える点は実施例1に示す通りである。さらに本実施例では3次空気の流量偏差を与えることで、火炎の形成位置を上下方向に制御することが可能となるため、相乗効果により制御範囲は広がる。
例えば、上側の気体噴出ノズル81の流量を相対的に増加させると、燃料ノズル10出口において、燃料噴流41,42は上側は燃料量が相対的に少なくなり、下側では相対的に多くなる。このため、燃料ノズル10から火炉74内に噴出する燃料噴流41,42は水平方向に向けて噴出するにもかかわらず、バーナ60出口近傍の火炉74内では上下方向の燃料濃度の分布が異なり、下側の燃料噴流42側に偏って燃料が流れる。
さらに、下側の3次空気ノズル13の流量を相対的に増加させると、前述の空気噴流の運動量偏差によるノズル出口での圧力分布により、そばを流れる燃料噴流42は下側に偏って流れる。即ち、燃料ノズル10から噴出する燃料は下側に偏って供給されるため、火炎の形成位置も下側に偏る。
また、燃料が下側に偏って供給されると共に、3次空気も下側に多く流れるため、適正な燃料と空気の比率を維持して燃焼を進められる。このため、火炉74内の温度分布が下側に偏り、火炉74での熱吸収量が増加、火炉74の下流側の煙道部に設けた伝熱管の伝熱面(火炉天井部から吊り下げられる過熱器の伝熱面又は後部伝熱部に配置される過熱器の伝熱面)での熱吸収量を減少させると共に、局所的な燃料と空気の比率も適正範囲に維持できるため、窒素酸化物のような燃焼生成物を抑制した燃焼条件を維持できる。
図11は実施例3の変形例であり、固体燃料バーナ60を火炉74側から見た概略図を示す。図11に示すバーナ60は、図10に示す実施例3のバーナ60とは3次空気ノズルの構造が異なり、3次空気ノズルを周方向に4分割してノズル12、13、91、92と形成した例である。
図12は本発明の固体燃料バーナ60を火炉74の側壁75に設けた燃焼装置の概略図である。
固体燃料バーナ60は、燃料ノズル10と図示していないが図1などに示す空気ノズル12、13と燃料ノズル10に内包される気体噴出ノズル81、82を備えている。燃料ホッパ68から固体燃料の粉砕機66に供給された固体燃料は粉砕されて、燃料搬送管65を経由して搬送空気ファン67からの搬送空気により燃料ノズル10に送られる。
空気ノズル12、13には空気ファン70から流量調節弁69を備えた空気ダクト61を経由して燃焼用空気が供給される。また、気体噴出ノズル81、82には該空気ダクト61から分岐し、それぞれ流量調節弁71、72を備えた空気ダクト62、63を経由して空気ファン70からの空気が供給される。
一般に火炉74には上記固体燃料バーナ60が複数配置されるが、本実施例では固体燃料バーナ60が一台接続されている場合を例に説明する。
火炉74を構成する側壁75は水管で構成されており、燃焼熱を吸収する。さらに火炉74の下流側には火炉74内に過熱器などの伝熱管の伝熱面76が配置される。また、火炉74の側壁75の水管や伝熱面76での熱吸収量を測定するため、水や蒸気の温度、もしくは水管や伝熱管を構成する材料の温度を計測する温度計が適宜の箇所に設置される。
図12では火炉74の水管出口での蒸気温度と伝熱面76の出口での蒸気温度を基に、流量調節弁71、72を制御する制御演算器73を備えている。
また、図12に示される燃焼装置では、燃料ノズル10内の上下に設けた気体噴出ノズル81、82から燃焼用空気を各々燃料ノズル10内に噴出する。
上側の気体噴出ノズル81から気体を燃料ノズル10内に噴出することで、燃料粒子は上側で希薄となり、相対的に下側に濃縮される。このため、燃料ノズル10から火炉74内への噴出後、燃料がバーナ60の下側でより多く燃焼するため、燃焼により生じる炉内の高温域は燃料がバーナ60の下側に偏る。火炉74内の温度分布が下側に偏るため、火炉74での熱吸収量が増加し、火炉74の下流部に設けた伝熱管の伝熱面76(火炉天井部から吊り下げられる過熱器の伝熱面又は後部伝熱部に配置される過熱器の伝熱面)に設けた伝熱面76での熱吸収量を減少させることが可能となる。また、反対に燃料がバーナ60の下側の気体噴出ノズル82からより多くの気体を噴出させると、火炎が通常よりもバーナ60の上部側の火炉74内に形成され、火炉74内の温度分布がバーナ60の上側に偏り、火炉74での熱吸収量が減少し、火炉74の下流部に設けた前記伝熱管の伝熱面76での熱吸収量を増加させることができる。
例えば、図13は本実施例の固体燃料バーナを微粉炭焚きボイラに適用した場合の火炉74出口のガス温度の計算結果を示す。火炉74内への入熱量が同じ場合、火炉74内の熱吸収量が多いと火炉74出口のガス温度は低下し、火炉74内の熱吸収量が少ないとガス温度は上昇する。このように、火炉出口のガス温度は火炉74とその下流に設置した伝熱管の伝熱面76の熱吸収割合の制御に密接に関連する。特に火炉出口のガス温度が高いと、その下流に設置した伝熱管の伝熱面76の材料温度が高まるため、ガス温度を指標とし、伝熱面を保護することがある。
気体噴出ノズル81、82から噴出する気体流量比率を変えることで、ガス温度を変化、即ち火炉74内の熱吸収量を変化することができることを示す。
本発明は燃焼装置内での熱吸収位置を容易に変化させることができる固体燃料用バーナであり、燃焼効率の良いボイラなどの火炉に利用可能性が高い。
本発明の実施例1の固体燃料バーナの断面概略図である。 実施例1における運用状態を説明するための、固体燃料バーナの断面概略図である。 図1のA−A線断面矢視図である。 本発明の実施例1の固体燃料バーナを火炉壁に設けた燃焼装置の概略図である。 本発明の実施例1の固体燃料バーナの変形例を示す。 本発明の実施例1の固体燃料バーナの変形例を示す。 本発明の実施例2の固体燃料バーナの断面概略図である。 本発明の実施例3の固体燃料バーナの断面概略図である。 実施例3における運用状態を説明するための、固体燃料バーナの断面概略図である。 図8の固体燃料バーナを火炉側から見た概略図である。 本発明の実施例3の変形例の固体燃料バーナを火炉側から見た概略図である。 本発明の実施例4の燃焼装置の概略図である。 本発明の実施例4の燃焼装置での運用状態を説明するための、火炉出口温度変化のグラフの一例である。
符号の説明
10 燃料ノズル 11 2次空気ノズル
12,13 最外周(3次)空気ノズル
14 混合流体 15 2次空気
16 3次空気 18 オイルガン
19 絞り部(障害物) 20 障害物(保炎リング)
21、25、26 隔壁 22 循環流
23 バーナスロート 24 拡管部(誘導部材)
27 ウインドボックス 28 水管
29 火炉壁 30、31、32 流量調節ダンパ
41、42 燃料噴流の流れ 43 2次空気の流れ
44 3次空気の流れ 46 火炎
47 火炎の高温域 60 バーナ
61、62、63 空気ダクト 74 火炉
66 粉砕機 65 燃料搬送管
67 搬送空気ファン 68 燃料ホッパ
69、71、72 流量調節弁 70 空気ファン
73 制御演算器 75 側壁
76 伝熱面 79,80 ダクト
81、82 気体噴出ノズル 83,84 調節ダンパ
90 分割板 91,92 最外周(3次)空気ノズル

Claims (12)

  1. 固体燃料とその搬送気体の混合流体を噴出する燃料ノズルと、前記燃料ノズルの外周に燃焼用空気を噴出する空気ノズルを燃料ノズルと同心円状に少なくとも1つ有する固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズル内部の周方向に気体を噴出する気体噴出ノズルを複数設け、各噴出ノズルから噴出する気体の噴出量を個別に変更できる流量調節器を有することを特徴とする固体燃料バーナ。
  2. 前記燃料ノズル内部に設けた気体噴出ノズルは、上下方向に2つ以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固体燃料バーナ。
  3. 前記気体噴出ノズルの下流側に前記燃料ノズルの流路断面積を一旦縮小させた後に、元の大きさまで拡大させる絞り部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の固体燃料バーナ。
  4. 絞り部は前記燃料ノズルを構成する隔壁に設けられるか、また前記燃料ノズルの中央軸芯部に設けられることを特徴とする請求項3に記載の固体燃料バーナ。
  5. 前記燃料ノズル内に設けられた気体噴出ノズルの下流側の燃料ノズルの流路が複数に分割されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の固体燃料バーナ。
  6. 前記燃料ノズルの外周側隔壁の先端部に、前記燃料ノズルを流れる混合流体の流れと前記空気ノズルを流れる空気の流れのいずれか一方または両方を妨げる障害物を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の固体燃料バーナ。
  7. 前記空気ノズルの中の最外周の空気ノズルの先端部に空気流れを燃料ノズルから離れた方向に偏向させる拡管部を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の固体燃料バーナ。
  8. 前記最外周空気ノズルは周方向に2つ以上の分割した流路を有し、前記個々の流路には、空気流量を調整する手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の固体燃料バーナ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の固体燃料バーナが配置された火炉の出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管の表面温度、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の表面温度及び/又は前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量をバーナの上下方向に個別に制御する制御装置を有することを特徴とする燃焼装置。
  10. 前記固体燃料バーナから形成される火炎を上向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側に比較的少なく、下側に比較的多い流量を与え、
    前記固体燃料バーナから形成される火炎を下向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量をバーナの上側に比較的多く、バーナの下側に比較的少ない流量を与えることを特徴とする請求項9に記載の燃焼装置の運転方法。
  11. 請求項1から8のいずれかに記載の固体燃料バーナが配置された火炉の出口での燃焼ガス温度、火炉壁面に設けた伝熱管の表面温度、火炉の下流側の煙道部に設けた伝熱管の表面温度及び/又は前記伝熱管を流れる流体の温度に基づき、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量とともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量をバーナの上下方向に個別に制御する制御装置を有することを特徴とする燃焼装置。
  12. 前記固体燃料バーナから形成される火炎を上向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側を少なく、下側に多い流量を与えるとともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量を上側に比較的多く、下側に比較的少ない流量を与え、
    前記固体燃料バーナから形成される火炎を下向きに形成する場合は、前記固体燃料バーナの前記燃料ノズル内に設けた気体噴出ノズルを流れる気体流量を上側に比較的多く、下側に比較的少ない流量を与えるとともに、前記固体燃料バーナの前記最外周空気ノズルを流れる空気流量を上側に比較的少なく、下側に比較的多い流量を与えることを特徴とする請求項11に記載の燃焼装置の運転方法。
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