JPH0571608U - ボイラのシール構造 - Google Patents

ボイラのシール構造

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JPH0571608U
JPH0571608U JP1724492U JP1724492U JPH0571608U JP H0571608 U JPH0571608 U JP H0571608U JP 1724492 U JP1724492 U JP 1724492U JP 1724492 U JP1724492 U JP 1724492U JP H0571608 U JPH0571608 U JP H0571608U
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JP
Japan
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casing
furnace wall
ceiling
wall side
furnace
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Application number
JP1724492U
Other languages
English (en)
Inventor
寛 国貞
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイラの炉壁と天井壁の境界部に設ける炉壁
側ケーシングと天井壁側ケーシングの割れを防止する。 【構成】 炉壁1の天井壁4側には、炉壁1の面に沿っ
て水平に延び且つ長手方向に所要の間隔で凸状もしくは
凹状のエキスパンション部材14c,15cを備えた
上、下ケーシング14,15から成る炉壁側ケーシング
13が溶接され、天井壁4の天井管5には、天井管5に
沿って延び且つ断面形状が略クエスチョンマーク状の天
井壁側ケーシング12の垂直部材12aの下端が溶接さ
れ、天井壁側ケーシング12の水平部材12dの炉壁1
側の部分と傾斜部材12eは上、下ケーシング14,1
5の間に挿入され、傾斜部材12eの下端は下ケーシン
グ15の水平部材15aの上面に接触している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はボイラのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ボイラにおいては、炉壁と天井壁との境界部から炉内ガスが漏洩するのを 防止するため両壁の境界部にはシール構造が用いられている。
【0003】 このボイラのシール構造の一例を図4により説明すると、図中、1は上下に延 びる複数の炉壁管2と隣り合う炉壁管2同士をを接続するフィン3を備えた炉壁 、4は水平に延びる複数の天井管5と隣り合う天井管5同士を接続するフィン6 を備えた天井壁であり、炉壁1と天井壁4の境界部には、ガスシール用ケーシン グ7が設けられている。
【0004】 該ガスシール用ケーシング7は、山形状に形成されており、垂直なウエブ7a の下端は天井壁4の炉壁1側端部に位置する天井管5上に天井管5に沿って溶接 され、水平なフランジ7bの炉壁1側端部は炉壁1の炉壁管2及びフィン3に溶 接されている。
【0005】 上記ボイラのシール構造においては、ガスシール用ケーシング7により、炉内 ガスの漏洩が防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示したようなボイラのシール構造では、運転時には、炉 壁1は矢印Xに示すごとく下方へ延び、天井壁4は矢印Yに示すごとく天井管5 の長手方向へ延びるため、ガスシール用ケーシング7には、延びの複雑な挙動に よって大きな応力が作用し、割れが発生する虞がある。
【0007】 本考案は、斯かる実情に鑑み、大きな応力が作用せず、割れの発生する虞のな いボイラのシール構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、炉壁の天井壁側の面に沿って略水平に配設された炉壁側ケーシング と天井壁側の上面に前記炉壁側ケーシングと略平行に配設された天井壁側ケーシ ングを備え、前記炉壁側ケーシングは、炉壁に沿った方向へ延びる上水平部材と 該上水平部材の長手方向中途部に形成された凸状の上エキスパンション部材を有 し、上水平部材及び上エキスパンション部材の炉壁側の側部が炉壁に対して溶接 された上ケーシングと、上ケーシングの下方に所要の間隔を置いて配設され且つ 炉壁に沿った方向へ延びる下水平部材及び該下水平部材の長手方向中途部に形成 された凹状の下エキスパンション部材を有し、下水平部材及び下エキスパンショ ン部材の炉壁側の側部が前記炉壁に対して溶接された下ケーシングとを備え、前 記天井壁側ケーシングは、縦断面形状が略クエスチョンマーク状で且つ下部の垂 直部材は天井管の上面に該天井管の長手方向に沿って溶接され、上部の水平部材 の炉壁管側の部分及び該水平部材の炉壁側の端部に接続された傾斜部材は前記上 、下ケーシングの間に挿入され、傾斜部材の下端は前記下ケーシングの下水平部 材上面に接触したものである。
【0009】
【作用】
ボイラの運転時には、炉内ガスは天井壁側ケーシング及び炉壁側ケーシングに より外部への漏洩を防止される。又天井壁が天井管の長手方向へ延びる際には、 天井壁側ケーシングの傾斜部材の下端は炉壁側ケーシングにおける下ケーシング の上面に沿い天井管の長手方向へ摺動し、炉壁が下方へ延びる際には、炉壁側ケ ーシングは炉壁と一緒に下降し、炉壁側ケーシングに押されて天井壁側ケーシン グは撓み、更に炉壁の天井管に対する長手方向への延びは上,下ケーシングのエ キスパンション部材により吸収される。このため天井壁側ケーシング、炉壁側ケ ーシングの何れにも延びの複雑な挙動は発生しないため大きな応力は発生せず、 従って両ケーシングに割れが生じることがない。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1〜図3は、本考案の一実施例で、本実施例においては、炉壁1と天井壁4 の境界部17から炉内ガスが漏洩するのを防止するためのボイラのシール構造と してガスシール用ケーシング11を備えている。該ガスシール用ケーシング11 は、天井壁4の炉壁1側上部に配設されて天井管5に沿い延びる天井壁側ケーシ ング12と、炉壁1の天井壁4側に配設されて炉壁1と平行に延びる炉壁側ケー シング13を備え、両ケーシング12,13により天井壁4と炉壁1との間の隙 間17を遮蔽し得るようになっている。
【0012】 而して、天井壁側ケーシング12は、縦断面形状が略クエスチョンマーク状に 形成され、下端が天井管5の上面に溶接された垂直部材12aと、該垂直部材1 2aの上端に接続され且つ炉壁1から僅かに離れる方向へ延びる水平部材12b と、下端が水平部材12bの反炉壁側16の端部に接続される垂直部材12cと 、垂直部材12cの上端に接続され且つ炉壁1側に延びる水平部材12dと、水 平部材12dの炉壁1側の端部に接続され且つ斜下方へ向けて炉壁1から離れる 方向へ延びる傾斜部材12eにより形成されている。
【0013】 炉壁側ケーシング13は、上下対称の上ケーシング14と下ケーシング15を 備えている。而して、上、下ケーシング14,15は、炉壁1側側部が炉壁管2 及びフィン3に溶接される水平部14a,15aを有し、水平部14a,15a には、炉壁1と平行に所要の間隔で水平部14a,15aを前後に分割するよう 、炉壁1に対し直行する方向へ延びる切り欠き14b,15bが形成され、該切 り欠き14b,15bには、炉壁1に対し直行する方向から見て山形状の、或い は逆山形状のエキスパンション部材14c,15cが、前後の水平部14a,1 4a,15a,15aを一体的に接続するよう設けられており、エキスパンショ ン部材14c,15cの炉壁1側側部はフィン3に溶接されている。
【0014】 前記天井壁側ケーシング12における水平部材12dの炉壁1側の部分及び傾 斜部材12eは、上、下ケーシング14,15の間に挟まれており、傾斜部材1 2eの下端は下ケーシング15の水平部15の上面に接触している。
【0015】 上記ボイラのシール構造においては、傾斜部材12eの下端は下ケーシング1 5の上面に接触しているため、炉内ガスが隙間17から外部へ漏洩することが防 止される。
【0016】 運転時には、炉壁1は矢印Xに示すごとく下方へ延び、天井壁4は矢印Yに示 すごとく長手方向へ延びる。この際炉壁側ケーシング13は炉壁1とともに矢印 X方向へ下降し、天井壁側ケーシング12は天井壁4とともに矢印Y方向へ延び るが、天井壁側ケーシング12の傾斜部材12e下端は下ケーシング15の上面 に対し摺動し、又天井壁側ケーシング12の水平部材12eは上ケーシング14 に押されて撓み、更に炉壁1の矢印Y方向への延びに対しては、上、下ケーシン グ14,15のエキスパンション部材14c,15cが矢印Y方向へ延びる。こ のため、ガスシール用ケーシング11には延びの複雑な挙動が生じず、それほど 大きな応力は発生しないため、天井壁側ケーシング12及び炉壁側ケーシング1 3の何れにも割れが生じることはない。
【0017】 なお、本考案のボイラのシール構造は、上述の実施例にのみ限定されるもので はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿 論である。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のボイラのシール構造では、炉壁側ケーシングと 天井壁側ケーシングの接触部を溶接せず、且つ炉壁側ケーシングの上、下ケーシ ングに上、下エキスパンション部材を設けて炉壁の面に対して平行な方向の延び を吸収するようにしているため、両ケーシングに延びの複雑な挙動が生じず、従 って両ケーシングには大きな応力が発生することがなく,割れが生じることもな いという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボイラのシール構造の一実施例の斜視
図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】従来のボイラのシール構造の斜視図である。
【符号の説明】
1 炉壁 2 炉壁管 4 天井壁 5 天井管 11 ガスシール用ケーシング 12 天井壁側ケーシング 12d 水平部材 12a 垂直部材 12e 傾斜部材 13 炉壁側ケーシング 14 上ケーシング 15 下ケーシング 14a 水平部材(上水平部材) 15a 水平部材(下水平部材) 14c エキスパンション部材(上エキスパンション部
材) 15c エキスパンション部材(下エキスパンション部
材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁の天井壁側の面に沿って略水平に配
    設された炉壁側ケーシングと天井壁側の上面に前記炉壁
    側ケーシングと略平行に配設された天井壁側ケーシング
    を備え、前記炉壁側ケーシングは、炉壁に沿った方向へ
    延びる上水平部材と該上水平部材の長手方向中途部に形
    成された凸状の上エキスパンション部材を有し、上水平
    部材及び上エキスパンション部材の炉壁側の側部が炉壁
    に対して溶接された上ケーシングと、上ケーシングの下
    方に所要の間隔を置いて配設され且つ炉壁に沿った方向
    へ延びる下水平部材及び該下水平部材の長手方向中途部
    に形成された凹状の下エキスパンション部材を有し、下
    水平部材及び下エキスパンション部材の炉壁側の側部が
    前記炉壁に対して溶接された下ケーシングとを備え、前
    記天井壁側ケーシングは、縦断面形状が略クエスチョン
    マーク状で且つ下部の垂直部材は天井管の上面に該天井
    管の長手方向に沿って溶接され、上部の水平部材の炉壁
    管側の部分及び該水平部材の炉壁側の端部に接続された
    傾斜部材は前記上,下ケーシングの間に挿入され、傾斜
    部材の下端は前記下ケーシングの下水平部材上面に接触
    したことを特徴とするボイラのシール構造。
JP1724492U 1992-02-24 1992-02-24 ボイラのシール構造 Pending JPH0571608U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101320A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラのシール構造及びボイラ並びにボイラの運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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