JP5374349B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、ダクト内に配設された複数の伝熱管の間に熱ガスを流して排熱を回収する排熱回収ボイラに関する。
従来、ガスタービン又は火炉等で生成される熱ガスから排熱を回収する排熱回収ボイラが広く知られている。排熱回収ボイラは、熱ガスが流れるダクト内に複数の伝熱管が配設された構成を備え、伝熱管内を流れる水又は蒸気等の流体と熱ガスとを熱交換することにより高温の流体を生成する。
このような排熱回収ボイラでは、伝熱管を設置していないダクト内壁近傍は伝熱管群よりも流路抵抗が小さいため、ここを熱ガスがショートパスして後流へ流れることがある。ショートパスする熱ガスの流量が多いと伝熱管群を流れるガス流量が低下して熱交換性能を低下させてしまう。
そこで、図10に示すように、ショートパス防止手段を備えた排熱回収ボイラが提案、実用化されている。この排熱回収ボイラは、熱ガスが流れるダクト51と、ダクト51の内側に、ダクト51の内面に沿って配置されるバッフル52と、バッフル52の内側に配置される伝熱管群53と、ダクト51とバッフル52との間に配置され、熱ガスのショートパスを防止するショートパス防止板54とを備える。
ボイラ運転時に熱ガス温度が上昇するにしたがって、ダクト51、バッフル52、伝熱管53、またはショートパス防止板54等の構造物も温度上昇するため、これらの構造物の熱膨張を考慮してショートパス防止板54とダクト51内壁との間に隙間55が形成されるようにショートパス防止板54が設置されていた。
しかし、ショートパス防止板54とダクト51内壁との間の隙間55が熱ガスの抜け道となり、熱ガスのショートパスが発生してしまうため、熱交換性能を最大限に維持することはできなかった。
これに対して、特許文献1(特開2004−301479号公報)には、ダクトと伝熱管群との間に熱ガスのショートパスを防ぐ中間バッフルを設け、中間バッフル接合部を完全固定とせず、最初の運転で伝熱管群の変位により中間バッフルがスライドするような構造とした排熱回収ボイラが開示されている。
特開2004−301479号公報
しかしながら、特許文献1に開示される排熱回収ボイラでは、中間バッフルとダクト側との間のシール性が高くなく、この部分を通る熱ガスのショートパスを完全には阻止できなかった。また、ピンが長穴をスライドすることにより中間バッフルがスライド移動する構成としているが、熱膨張により狭くなる隙間にあわせて中間バッフルがスライド移動した後に熱ガスの温度が低下して隙間が広がった場合、この隙間に合わせて中間バッフルを移動させることができないため、中間バッフルとダクトとの間に隙間が形成されてしまい、ここから熱ガスがショートパスしてしまうことも考えられる。このように、熱ガスの温度変動に対応した構成とはなっていなかった。
したがって、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、ボイラ運転時に構造物の熱伸びによる異常応力を発生させずに、ダクトとバッフル間の熱ガスのショートパスを防止することができる排熱回収ボイラを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の排熱回収ボイラは、
熱ガスが流れ、該熱ガスのガス流れ方向に沿って延在するダクトと、
前記ダクトの内面に沿って前記ダクトの内側に配置されるとともに前記ガス流れ方向に沿って延在するバッフルと、
前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて該他方との間に間隙が形成されるように、前記ガス流れ方向に対して垂直に張り出しており、
前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され
前記ガスシール板の前記固定端および前記自由端のいずれか一方は、前記ダクトと前記バッフルとのいずれか一方と当接するとともに前記ガス流れ方向に沿って設けられる第1当接面を有し、
前記ガスシール板の前記固定端および前記自由端のいずれか他方は、前記第1当接面に対して垂直である第2当接面を有し、該第2当接面は、前記ショートパス防止板に当接するとともに前記ガス流れ方向に直交し、
前記ガスシール板は、前記第1当接面と前記第2当接面との間に設けられ、前記熱ガスの流れ方向下流側に凸である湾曲部を有することを特徴とする。
本発明によれば、ボイラ運転時に、熱ガスにより伝熱管、バッフル、ダクト、ショートパス防止板、またはガスシール板等の構造物が熱伸びして、ダクト内面とバッフル外面との間の空間が変化した場合でも、ガスシール板は一端が固定端で、他端が自由端となっているため、これらの構造物に異常な応力が発生することがなく、ボイラを円滑に運転可能である。
また、ガスシール板を湾曲させて、ダクト内面またはバッフル外面とショートパス防止板との間隙を塞ぐようにしているため、熱ガスが温度変動した場合であってもダクト内面とバッフル外面との間を隙間なく塞ぐことが可能である。
さらに、ガスシール板は、熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲させているため、ボイラ運転時に、ガスシール板の自由端をその接触面に押し付ける方向へ差圧がかかり、ガスシール性を向上させることができる。
これにより、ボイラ運転時に熱ガスの温度変動があり、ダクト内面またはバッフル外面とショートパス防止板との間隙幅が変化した場合であっても、ガスシール板の復元力によりガスシール板の自由端をその接触面に常時押し付けることができ、ガスシール板とその接触面との間に隙間が形成されることを防ぎ、確実に熱ガスのショートパスを防止することが可能である。
また、前記ショートパス防止板は、前記バッフルに固定され、前記ガスシール板は、前記固定端が前記ショートパス防止板に固定され、前記自由端が前記ダクトの内面に接触していることが好ましい。
このように、ショートパス防止板がバッフル側に固定されていることにより、ショートパス防止板とガスシール板とを、伝熱管が設置される部位に確実に位置させることができる。また、ショートパス防止板とガスシール板とを固定することにより、ガスシール板の取り付けが容易となる。さらにまた、ガスシール板の自由端がダクト内面に接触していることにより、ボイラ運転時に、ガスシール板とダクト内面との間を熱ガスが通流してガスシール板とダクト内面との隙間が開いてしまうことを確実に防止できる。
さらにこのとき、前記ガスシール板が、前記ショートパス防止板の熱ガスの流れ方向下流側の面に固定されており、前記ショートパス防止板が、前記ガスシール板に沿うように湾曲していることが好ましく、これにより、ショートパス防止板端部のエッジによってガスシール板の湾曲部分に応力が集中することを防ぎ、ガスシール板が損傷することを防止できる。
また、前記ショートパス防止板は、前記バッフルに固定され、前記ガスシール板は、前記固定端が前記ダクトの内面に固定され、前記自由端が前記熱ガスの流れ方向上流側の前記ショートパス防止板の面に接触していることが好ましい。
このように、ショートパス防止板がバッフル側に固定されていることにより、ショートパス防止板を、伝熱管が設置される部位に確実に位置させることができる。また、ガスシール板がダクト内面に固定されていることにより、ガスシール板の接合強度を高くすることができ、ショートパス防止板の固定部の応力も小さくできる。さらにまた、ガスシール板の自由端がショートパス防止板の面に接触していることにより、ボイラ運転時に、ガスシール板とダクト内面との間を熱ガスが通流してガスシール板とダクト内面との隙間が開いてしまうことを確実に防止できる。
また、前記ガスシール板の前記固定端は複数の固定手段により固定され、前記固定端と前記複数の固定手段との間に帯板が介装されていることが好ましく、これにより固定手段による応力が分散してガスシール板が破損することを防止できる。
さらに、前記帯板が、前記ガスシール板に沿うように湾曲していることが好ましく、これにより、帯板のエッジによってガスシール板の湾曲部分に応力が集中することを防ぎ、ガスシール板が損傷することを防止できる。
また、前記ガスシール板の前記自由端の変位量を制限する受け板をさらに備えることが好ましい。
このように、ガスシール板の自由端の変位量を制限する受け板を備えることにより、ガスシール板の自由端がその接触面から離れて垂れ下がることを防止できる。
以上記載のように本発明によれば、ボイラ運転時に構造物が熱伸びしてダクト内面とバッフル外面との間の空間が変化した場合でも、ガスシール板は一端が固定端で、他端が自由端となっているため、これらの構造物に異常な応力が発生することがなく、ボイラを円滑に運転可能である。
また、ガスシール板を湾曲させて、ダクト内面またはバッフル外面とショートパス防止板との間隙を塞ぐようにしているため、熱ガスが温度変動した場合であってもダクト内面とバッフル外面との間を隙間なく塞ぐことが可能である。
さらに、ガスシール板は、熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲させているため、ボイラ運転時に、ガスシール板の自由端をその接触面に押し付ける方向へ差圧がかかり、ガスシール性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る排熱回収ボイラの一例を示す全体構成図である。 排熱回収ボイラの伝熱管部位を拡大した切欠斜視図である。 図2のA−A断面を示す図であり、ショートパス防止手段を示す断面図である。 図3の第1変形例を示す断面図である。 図3の第2変形例を示す断面図である。 帯板を備えたショートパス防止手段を示す斜視図である。 図6の変形例を示す図で、(A)は帯板をショートパス防止板側に取り付けた断面図で、(B)は帯板をダクト側に取り付けた断面図である。 ショートパス防止板を湾曲させた断面図である。 受け板を備えたショートパス防止手段を示す図で、(A)は受け板をダクト側に取り付けた断面図で、(B)は受け板をショートパス防止板側に取り付けた断面図である。 従来の排熱回収ボイラのショートパス防止板を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る排熱回収ボイラを説明する。図1は本発明の実施形態に係る排熱回収ボイラの一例を示す全体構成図で、図2は排熱回収ボイラの伝熱管部位を拡大した切欠斜視図である。なお、図1には一例として、ガスタービンコンバインドサイクル発電プラントにおけるガスタービンの熱ガス(排ガス)の熱回収を行う竪型排熱回収ボイラを示しているが、これに限定されるものではない。また、排熱回収ボイラは、熱ガスが垂直方向に流れる竪型、熱ガスが水平方向に流れる横型のいずれであってもよい。
本発明の実施形態に係る排熱回収ボイラ1は、鉛直方向に延設されたダクト2の内部に、節炭器、蒸発器または過熱器等の熱交換部(伝熱管)5を備える。ガスタービン等から排出された熱ガスは、ダクト入口3からダクト2内に導入され、複数の熱交換部5を順次通過して熱回収された後に煙突4から排出される。
熱交換部5は、ガス流れ方向と交差するように水平方向に延設された複数の伝熱管を有する。また、複数の伝熱管5を連結するヘッダ8が、ダクト2を貫通してダクト2外部に設けられている。ヘッダ8のそれぞれは、連絡管及び下降管(図示略)を介して蒸気ドラム9と接続されている。なお、図1では概略表示のため、伝熱管5は方形で表示しているがこれは複数の伝熱管5を集約して表示したものであり、また伝熱管5からヘッダ8の間も1本の線で結んでいるがこれも複数の伝熱管5が寄せ集められている状態を略示したものである。
複数の伝熱管5は、支持板6により支持されて、バッフル7の内側に配置されている。バッフル7は溶接等により支持板6に固定され、ダクト2の内面に沿って配置されている。そして、支持板6またはバッフル7が、例えばダクト2から吊架されることにより、複数の伝熱管5がダクト2内の所定位置に配置されている。
ダクト2の内面とバッフル7の外面との間には空間20が形成されている。この空間20にショートパス防止手段10が設置されている。
ショートパス防止手段10は、ダクト2の内面とバッフル7の外面との間の空間20を熱ガスがショートパスすることを防止する。
ショートパス防止手段10は、ショートパス防止板11とガスシール板12とを含む。ショートパス防止板11は、ダクト2およびバッフル7のいずれか一方から他方に向けて、該他方との間に間隙が形成されるように張り出して配設されている。ガスシール板12は、一端が固定端で他端が自由端であり、固定端と自由端との間がガス流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置されている。
上記ショートパス防止手段10の具体的構成を図3乃至図9に示す。
図3は、図2のA−A断面を示す図であり、ショートパス防止手段を示す断面図である。ショートパス防止板11は、ダクト2の内面とバッフル7の外面との間の空間20に、ガス流れ方向に対して略垂直に配置され、一側の端部11aがバッフル7に固定され、他側の端部11bとダクト2との間には間隙が形成されている。ショートパス防止板11は、鋼板等の剛性を有する材料で形成される。
ガスシール板12は、一側の端部12aがショートパス防止板11の端部11bに連結された固定端で、他側の端部12bは自由端となっている。ガスシール板12の端部12aは、ショートパス防止板11のガス流れ方向上流側の面に、固定手段13により固定されている。図では一例としてボルトにより固定された構成を示しているが、固定手段13はこれに限定されるものではない。
また、ガスシール板12は、ショートパス防止板11とダクト2の内面との間隙よりも長尺であり、固定端である端部12aと自由端である端部12bとの間がガス流れ方向下流側に凸となるように湾曲して、ショートパス防止板11とダクト2内面との間の間隙を塞ぐように配置されている。ガスシール板12は、例えば鋼板等の剛性を有する材料で形成され、湾曲したときに復元力を有する肉厚であることが好ましい。
このように本実施形態によれば、ボイラ運転時に熱ガスにより伝熱管5、バッフル7、ダクト2、ショートガス防止板11、またはガスシール板12等の構造物が熱伸びしてダクト2内面とバッフル7外面との間の空間が変化した場合でも、ガスシール板12は一端12aが固定端で、他端12bが自由端となっているため、これらの構造物に異常な応力が発生することがなく、ボイラを円滑に運転可能である。
また、ガスシール板12を湾曲させてダクト2内面とショートパス防止板7との間隙を塞ぐようにしているため、熱ガスの温度変動に関わらずダクト2内面とバッフル7外面との間を隙間なく塞ぐことが可能である。
さらに、ガスシール板12は、ガス流れ方向下流側に凸となるように湾曲させているため、ボイラ運転時に、ガスシール板12をダクト2内面に押し付ける方向へ差圧がかかり、ガスシール性を向上させることができる。
また、ショートパス防止板11がバッフル7側に固定されていることにより、ショートパス防止板11とガスシール板12とを、伝熱管5が設置される部位に確実に位置させることができる。また、ショートパス防止板11とガスシール板12とを固定することにより、ガスシール板12の取り付けが容易となる。さらに、ガスシール板12の自由端である端部12bがダクト2内面に接触していることにより、ボイラ運転時に、ガスシール板12とダクト2内面との間を熱ガスが通流してガスシール板12とダクト2内面との隙間が開いてしまうことを確実に防止できる。
また、ガスシール板12はダクト2内面に面接触していることが好ましく、これによりダクト2内面に突起等が存在する場合であっても、ガスシール板12とダクト2内面との接触を確保でき、確実に熱ガスのショートパスを防止可能である。
さらにまた、ガスシール板12の自由端である端部12bは、ガスシール板12の復元力によりショートパス防止板11とダクト2の内面との間隙を塞ぐ方向に付勢されていることが好ましい。これは、例えば、ガスシール板12の端部12bがダクト2内面に対して付勢されるような復元力を有するガスシール板12の材質及び肉厚を選択することにより達成できる。これにより、ボイラ運転時に熱ガスの温度変動があり、ダクト2内面とショートパス防止板11との間隙幅が変化した場合であっても、ガスシール板12の復元力によりガスシール板12の自由端をダクト2内面に常時押し付けることができ、ガスシール板12とダクト2内面との間に隙間が形成されることを防ぎ、確実に熱ガスのショートパスを防止することが可能となる。
図4は、図3に示したショートパス防止手段10の第1変形例を示す断面図である。
このショートパス防止手段10は、ショートパス防止板11のガス流れ方向下流側の面にガスシール板12が取り付けられた構成となっている。図3及び図4に示すように、ガスシール板12は、ショートパス防止板11の何れの面に取り付けてもよく、ボイラ構造に応じて取り付け面を選択することが好ましい。
図5は、図3に示したショートパス防止手段10の第2変形例を示す断面図である。
このショートパス防止手段10は、バッフル7側に固定したショートパス防止板11の自由端11b側のガス上流面に、ダクト2側に固定したガスシール板12の自由端12a側のガス下流面とが接触するように配置されている。
ガスシール板12の固定端である端部12bは、ショートパス防止板11よりガス流れ方向上流側に固定手段13により固定され、ガスシール板12がガス流れ方向下流側に凸となるように湾曲してその自由端である端部12aがショートパス防止板11の端部11bに接触している。
このように、ガスシール板12がダクト2内面に固定されていることにより、ガスシール板12の接合強度を高くすることができ、ガスシール板12の固定部の応力も小さくできる。
図6は、帯板14を備えたショートパス防止手段10を示す斜視図である。
これは、ガスシール板12を固定する複数の固定手段13とガスシール板12との間に、長尺の帯板14を介装した構成となっている。このように、帯板14を備えることにより、固定手段13による応力が分散してガスシール板12が破損することを防止できる。
なお、帯板14を介装する構成は、図3乃至図5のいずれに示したショートパス防止手段10にも適用できる。
図7は、図6の変形例を示す図で、(A)は帯板14をショートパス防止板11側に取り付けた断面図で、(B)は帯板14をダクト2側に取り付けた断面図である。
これは、ガスシール板12を固定する複数の固定手段13とガスシール板12との間に介装した帯板14を、ガスシール板12に沿って湾曲させた構成となっている。帯板14の曲率は、少なくともガスシール板12の湾曲の曲率よりも大とすることが好ましい。
このように、帯板14をガスシール板12に沿うように湾曲させることにより、帯板14のエッジによってガスシール板12の湾曲部分に応力が集中することを防ぎ、ガスシール板12が損傷することを防止できる。
図8は、ショートパス防止板11を湾曲させた側面図である。
これは、ガスシール板12がショートパス防止板11のガス流れ方向下流側の面に固定されており、ショートパス防止板11の端部11bを、ガスシール板12に沿って湾曲させた構成となっている。ショートパス防止板11の曲率は、少なくともガスシール板12の湾曲の曲率よりも大とすることが好ましい。
このように、ショートパス防止板11をガスシール板12に沿うように湾曲させることにより、ショートパス防止板11の端部11bのエッジによってガスシール板12の湾曲部分に応力が集中することを防ぎ、ガスシール板12が損傷することを防止できる。
図9は、受け板15を備えたショートパス防止手段10を示す図で、(A)は受け板15をダクト2側に取り付けた断面図で、(B)は受け板15をショートパス防止板11側に取り付けた断面図である。
図9(A)に示すショートパス防止手段10は、バッフル7に固定されたショートパス防止板11にガスシール板12を固定した構成を有し、このとき、ダクト2内面に、ガスシール板12の自由端である端部12bの変位量を制限する受け板15を設けている。受け板15は、例えば図に示すように断面L字状となっており、この受け板15内にガスシール板12の端部12bが収容される。
受け板15の形状は図に示す構成に限定されるものではなく、例えばガスシール板12の端部12bを挿入可能な環状など、他の構成であってもよい。
図9(B)に示すショートパス防止手段10は、バッフル7に固定されたショートパス防止板11と、ダクト2に固定されたガスシール板12とを有し、このとき、ショートパス防止板11のガスシール板接触面に、ガスシール板12の端部12aの変位量を制限する受け板15を設けている。受け板15の構成は図9(A)と同一である。
このように、ガスシール板12の自由端の変位量を制限する受け板15を備えることにより、ガスシール板12の自由端がその接触面から離れて垂れ下がることを防止できる。
なお、上記したショートパス防止手段10では、ショートパス防止板11をバッフル7側に設けた例につき説明したが、ショートパス防止板11をダクト2側に設けてもよい。
1 排熱回収ボイラ
2 ダクト
3 ダクト入口
4 煙突
5 伝熱管
6 支持板
7 バッフル
8 ヘッダ
9 蒸気ドラム
10 ショートパス防止手段
11 ショートパス防止板
12 ガスシール板
13 固定手段(ボルト)
14 帯板
15 受け板
20 空間

Claims (9)

  1. 熱ガスが流れ、該熱ガスのガス流れ方向に沿って延在するダクトと、
    前記ダクトの内面に沿って前記ダクトの内側に配置されるとともに前記ガス流れ方向に沿って延在するバッフルと、
    前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
    前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
    前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて該他方との間に間隙が形成されるように、前記ガス流れ方向に対して垂直に張り出しており、
    前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され
    前記ガスシール板の前記固定端および前記自由端のいずれか一方は、前記ダクトと前記バッフルとのいずれか一方と当接するとともに前記ガス流れ方向に沿って設けられる第1当接面を有し、
    前記ガスシール板の前記固定端および前記自由端のいずれか他方は、前記第1当接面に対して垂直である第2当接面を有し、該第2当接面は、前記ショートパス防止板に当接するとともに前記ガス流れ方向に直交し、
    前記ガスシール板は、前記第1当接面と前記第2当接面との間に設けられ、前記熱ガスの流れ方向下流側に凸である湾曲部を有することを特徴とする排熱回収ボイラ。
  2. 前記ガスシール板の前記固定端は、前記ショートパス防止板の前記ガス流れ方向の下流側の面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の排熱回収ボイラ。
  3. 前記ガスシール板の前記自由端は、前記ガスシール板の復元力により前記間隙を塞ぐ方向に付勢されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排熱回収ボイラ。
  4. 前記ショートパス防止板は、前記バッフルに固定され、
    前記ガスシール板は、前記固定端が前記ショートパス防止板に固定され、前記自由端が前記ダクトの内面に接触していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の排熱回収ボイラ。
  5. 前記ガスシール板の前記固定端は複数の固定手段により固定され、前記固定端と前記複数の固定手段との間に帯板が介装されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の排熱回収ボイラ。
  6. 熱ガスが流れるダクトと、
    前記ダクトの内側に、前記ダクトの内面に沿って配置されるバッフルと、
    前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
    前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
    前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて、該他方との間に間隙が形成されるように張り出しており、
    前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され、
    前記ショートパス防止板は、前記バッフルに固定され、
    前記ガスシール板は、前記固定端が前記ショートパス防止板に固定され、前記自由端が前記ダクトの内面に接触しており、
    前記ガスシール板が、前記ショートパス防止板の熱ガスの流れ方向下流側の面に固定されており、前記ショートパス防止板が、前記ガスシール板に沿うように湾曲していることを特徴とする排熱回収ボイラ。
  7. 熱ガスが流れるダクトと、
    前記ダクトの内側に、前記ダクトの内面に沿って配置されるバッフルと、
    前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
    前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
    前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて、該他方との間に間隙が形成されるように張り出しており、
    前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され
    前記ショートパス防止板は、前記バッフルに固定され、
    前記ガスシール板は、前記固定端が前記ダクトの内面に固定され、前記自由端が前記熱ガスの流れ方向上流側の前記ショートパス防止板の面に接触していることを特徴とする排熱回収ボイラ。
  8. 熱ガスが流れるダクトと、
    前記ダクトの内側に、前記ダクトの内面に沿って配置されるバッフルと、
    前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
    前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
    前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて、該他方との間に間隙が形成されるように張り出しており、
    前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され、
    前記ガスシール板の前記固定端は複数の固定手段により固定され、前記固定端と前記複数の固定手段との間に帯板が介装されており、
    前記帯板が、前記ガスシール板に沿うように湾曲していることを特徴とする排熱回収ボイラ。
  9. 熱ガスが流れるダクトと、
    前記ダクトの内側に、前記ダクトの内面に沿って配置されるバッフルと、
    前記バッフルの内側に配置される複数の伝熱管と、
    前記ダクトと前記バッフルとの間の空間に配置され、前記空間をショートパスする熱ガスを遮るショートパス防止板およびガスシール板とを備え、
    前記ショートパス防止板は、前記ダクトおよび前記バッフルのいずれか一方から他方に向けて、該他方との間に間隙が形成されるように張り出しており、
    前記ガスシール板は、一端が固定端で他端が自由端であり、前記固定端と前記自由端との間が前記熱ガスの流れ方向下流側に凸となるように湾曲して前記間隙を塞ぐように配置され、
    前記ガスシール板の前記自由端の変位量を制限する受け板をさらに備えることを特徴とする排熱回収ボイラ。
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