JP2017097297A - 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の像面上の移動量が正確に得られにくい状況においても、流し撮り撮影のアシストを可能とする像ブレ補正装置を提供する。
【解決手段】撮像装置が有する撮像部の画面上の複数の位置で被写体の動きベクトルを検出する第1の検出部と、複数の位置で検出された動きベクトルに基づいて、撮像される画像における主となる被写体を判定または推定する判定部と、判定部により、主となる被写体と判定または推定された被写体に対応する動きベクトルが示す画面上の動き量と、撮像装置の動きを検出する第2の検出部により検出された撮像装置の動き量とに基づいて、主となる被写体の像のブレを補正するように、被写体の像のブレを補正するブレ補正部の動作を制御する制御部とを備え、判定部は、複数の位置での動きベクトルに基づいて主となる被写体を判定できない場合に、動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルに対応する被写体を主たる被写体と推定する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、撮像装置において、流し撮りをする場合に発生する像ブレを補正する技術に関するものである。
従来より、移動している被写体のスピード感を表現する撮影技術として、流し撮りという手法が知られている。この撮影技術では、撮影者が被写体の動きに合わせてカメラをパンニングすることにより、移動している被写体を静止させて背景は流すことを目的とする。流し撮り撮影においては撮影者が被写体の動きに合わせてカメラをパンニングする必要があるが、パンニング速度が速すぎたり遅すぎたりすると、被写体の移動速度とパンニング速度の間に差が発生し、被写体がブレた画像になることも多い。
そこで、特許文献1では、「露光前に算出した撮像装置に対する被写体の相対角速度」と「角速度センサから得た露光中の撮像装置の角速度」に基づいて、露光中のレンズの光学系の一部または撮像部を移動させて被写体のブレを補正する方法が提案されている。撮像装置に対する被写体の相対角速度は、「時間的に連続した画像から検出した被写体の像面上の移動量」と「角速度センサ」の出力とから算出される。
特開平4−163535号公報
ところで、上述の特許文献1に開示された従来技術では、被写体の像面上の移動量と撮像装置の角速度とを用いて、露光中の光学系の一部または撮像部を移動させて被写体のブレ(被写体ブレ)を補正するための移動量を計算する。これは、「時間的に連続した画像から検出した被写体の像面上の移動量」と「角速度センサから得た露光中の撮像装置の角速度」が正確な値であることが前提となる。例えば、「時間的に連続した画像から検出した被写体の像面上の移動量」を検出するためのアルゴリズムでは、所定の閾値以上の像面上の移動量が検出されないと被写体の移動量を計算できないという問題がある。こうした所定の閾値以上の像面上の移動量が検出されない場合としては、撮像素子に結像される画角に対して結像した被写体が小さいために、必要な像面上の移動量が得られない場合が考えられる。また、撮像素子に結像した被写体のコントラストが低い場合においても必要な像面上の移動量が得られない場合がある。従来では、こうした状況においては、光学系の一部または撮像部を移動させて被写体のブレを補正する動作自体を中止していた。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被写体の像面上の移動量が正確に得られにくい状況においても、流し撮り撮影のアシストを可能とする像ブレ補正装置を提供することである。
本発明に係わる像ブレ補正装置は、撮像装置が有する撮像手段の画面上の複数の位置で被写体の動きベクトルを検出する第1の検出手段と、前記複数の位置で検出された動きベクトルに基づいて、撮像される画像における主となる被写体を判定または推定する判定手段と、前記判定手段により、主となる被写体と判定または推定された被写体に対応する動きベクトルが示す画面上の動き量と、撮像装置の動きを検出する第2の検出手段により検出された前記撮像装置の動き量とに基づいて、前記主となる被写体の像のブレを補正するように、被写体の像のブレを補正するブレ補正手段の動作を制御する制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記複数の位置での動きベクトルに基づいて前記主となる被写体を判定できない場合に、動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルに対応する被写体を主たる被写体と推定することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の像面上の移動量が正確に得られにくい状況においても、流し撮り撮影のアシストを可能とする像ブレ補正装置を提供することが可能となる。
本発明の像ブレ補正装置を搭載した撮像装置の第1の実施形態であるカメラの構成を示すブロック図。 像ブレ補正装置の構成を示すブロック図。 パンニング制御の動作の一例を示すフローチャート。 パンニングが行われている場合の横方向の角速度データと、所定値α、βの関係を示した図。 流し撮りアシストモードにおける像振れ補正装置の構成を示す図。 流し撮りアシストモードにおける撮影動作を示すフローチャート。 流し撮り判定部で行われる処理を示すフローチャート。 流し撮り判定部の制御の概念図。 主要被写体を判別できる大きさの被写体と動きベクトルを示す図。 主要被写体が判別可能なヒストグラムを示す図。 主要被写体の判別が困難な大きさの被写体と動きベクトルを示す図。 低コントラストな被写体と動きベクトルを示す図。 主要被写体の判別が困難な場合のヒストグラムを示す図。 主要被写体の判別が困難な場合のヒストグラムを示す図。 第1の実施形態における流し撮りアシスト動作を示すフローチャート。 第2の実施形態における流し撮りアシスト動作を示すフローチャート。 第3の実施形態における流し撮りアシスト動作を示すフローチャート。 第4の実施形態における流し撮りアシスト動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の像ブレ補正装置を搭載した撮像装置の第1の実施形態であるカメラの構成を示すブロック図である。図1において、カメラ1000は、カメラ本体120に交換レンズ100が着脱可能に装着されて構成されている。交換レンズ100は、主撮影光学系102、焦点距離を変更可能なズームレンズ群103、カメラの振れに起因する光軸に対する像ブレを光軸と直交する方向に移動することにより光学的に補正するシフトレンズ群104を有する撮影レンズユニット101を備える。また、交換レンズ100は、ズームレンズ群103の位置を検出するズームエンコーダ105、シフトレンズ群104の位置を検出する位置センサ106、カメラの振れを検出する角速度センサ111を備える。さらに、角速度センサ111の出力を増幅するアンプ112、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下レンズマイコン)113、シフトレンズ群104を駆動するドライバ114を備える。さらに、シフトレンズ群104の位置センサ106の出力を増幅するアンプ115、カメラ本体120との電気的な接続を行うマウント接点部116を備える。
レンズマイコン113は、像ブレ補正制御を行う像ブレ補正制御部117、流し撮りアシスト用の制御を行う流し撮り制御部118を備える。レンズマイコン113はその他にもフォーカスレンズ制御、絞り制御等も行うが、説明を分かりやすくするため、ここではその制御部の図示は省略している。また、像ブレ補正のためには、例えば横方向と縦方向といった、直交する2軸に関して振れの検出および像ブレの補正を行うが、全く同じ構成であるため、ここでは1軸分についてのみ記載している。
一方、カメラ本体120は、シャッター121、CMOSセンサ等の撮像素子122、アナログ信号処理回路123、カメラ信号処理回路124、撮像素子122とアナログ信号処理回路123の動作タイミングを設定するタイミングジェネレータ125を備える。また、電源スイッチ、レリーズスイッチ、流し撮りアシストモードの選択スイッチ等で構成される操作スイッチ群131、カメラ全体を制御するカメラシステム制御用マイクロコンピュータ(以下カメラマイコン)132を備える。また、シャッター駆動用モータ134、シャッター駆動用モータ134を駆動するドライバ133を備える。また、撮影した映像を記録するメモリカード171、カメラで撮影しようとしている画像をモニタし、また撮影した画像を表示する液晶パネル(以下LCD)172を備える。また、交換レンズ100とのマウント接点部161を備え、レンズマイコン113とカメラマイコン132は、マウント接点部116,161を介して所定のタイミングでシリアル通信を行う。
カメラ信号処理回路124は、動きベクトル検出部141と、主要被写体検出部142とを備え、主要被写体検出部142によって主要被写体が検出できなかった場合に動き量が0近辺の範囲に動きベクトルを制限する。カメラ信号処理回路124は、制限された範囲内の重心もしくは動きベクトルのピークを求めるベクトル判定部143を備える。さらに、カメラマイコン132は、シャッター制御部151、主要被写体検出部142およびベクトル判定部143の処理により求めた動きベクトルから主被写体の角速度を算出する被写体角速度算出部152、流し撮り判定部153を備える。
図1において、操作スイッチ群131によりカメラの電源がONされると、その状態変化をカメラマイコン132が検出し、カメラマイコン132の制御によりカメラ本体120の各回路への電源供給および初期設定が行われる。また、交換レンズ100への電源供給が行われ、レンズマイコン113の制御により、交換レンズ100内の初期設定が行われる。そしてレンズマイコン113とカメラマイコン132との間で所定のタイミングで通信が開始される。この通信で、カメラ本体120から交換レンズ100へはカメラ本体の状態、撮影設定等が、また交換レンズ100からカメラ本体120へはレンズの焦点距離情報、角速度情報等がそれぞれ必要なタイミングで送受信される。
流し撮りアシストモード設定が行われていない通常モードの状態では、交換レンズ100内の角速度センサ111が手ブレ等によるカメラの振れを検出する。その検出結果を用いて像ブレ補正制御部117により、シフトレンズ群104を駆動して像ブレ補正動作が行われる。
ここで像ブレ補正機能に関して説明する。図2は像ブレ補正装置の構成を示すブロック図であり、図1と共通の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図2において、像ブレ補正制御部117は、A/D変換器401、フィルタ演算部402、積分器403、加算器404、PWM出力部405、A/D変換器406、パンニング制御部407を備える。A/D変換器401は、角速度センサ111で検出された振れ信号をデジタル信号に変換する。角速度センサ111の出力データのサンプリングは1〜10kHz程度の周波数で行われる。ハイパスフィルタ(HPF)等で構成されるフィルタ演算部402は、角速度センサ111の出力に含まれているオフセット成分の除去を行い、またカットオフ周波数を変更することによりパンニング対策を行う。積分器403は、シフトレンズ群104の駆動目標データを生成するために角速度データを角変位データに変換する。A/D変換器406は、シフトレンズ群104の位置を検出する位置センサ106の出力をデジタルデータに変換する。加算器404は、シフトレンズ群104の駆動目標値から現在のシフトレンズ位置を減算してシフトレンズ群104の実際の駆動量のデータを算出する。PWM出力部405は、算出された駆動量のデータをシフトレンズ駆動用のドライバ114に出力する。パンニング制御部407は、角速度データの状態からカメラ100がパンニングされているか否かを判定する。また、パンニングされていると判定された場合は、フィルタ演算部402のカットオフ周波数の変更制御、および積分器403の出力の調整を行う。
図3は、レンズマイコン113内の像ブレ補正制御部117によるパンニング制御の動作の一例を示すフローチャートである。以下、パンニング制御について、図3を用いて説明する。
図3において、S501では、A/D変換器401でデジタル値に変換された角速度データの平均値(所定サンプリング回数分の平均値)が所定値αよりも大きいか否かが判定される。所定値α以下の場合はパンニングが行われていないと判断される。所定値αよりも大きい場合は、S502において、所定値βより大きいか否かが判定される。そして、所定値β以下の場合は、ゆっくりとしたパンニングが行われていると判断される。また、所定値βよりも大きい場合は、速いパンニングが行われていると判断し、S503においてフィルタ演算部402内にあるHPFのカットオフ周波数を最大値に設定し、S504において像振れ補正制御を強制的にOFFとする。これは、HPFのカットオフ周波数を高くすることによりシフトレンズが徐々に停止するようにし、像振れ補正制御をOFFしたときの違和感をなくすためである。また、速いパンニング時は手ブレの大きさに対してパンニングによる移動量が非常に大きくなるため、像振れ補正をOFFすることで手ブレが残っても違和感はないためである。この設定を行わず、パンニングを大きな振れとして補正しようとすると、パンニング開始時には画像の振れが停止するが、その後シフトレンズ群104が補正端に到達した瞬間に突然画像が大きく動き、非常に不自然な画像の動きとして見えてしまう。
その後、S505では、積分器403の出力を現在のデータから徐々に初期位置のデータに変更することで、シフトレンズ群104を初期位置に動かすようにする。これは次に像振れ補正動作を再開する場合に、シフトレンズ群104の位置が駆動範囲の初期位置にあることが望ましいためである。
一方、S502において角速度データの平均値が所定値β以下であった場合(ゆっくりとしたパンニングが行われていると判断された場合)はS506へと進む。そして、角速度データの大きさに応じてHPFのカットオフ周波数を設定する。これは、ゆっくりとしたパンニングが行われている場合は手ブレの影響を完全に無視することができないためであり、パンニング時の画像の追従性を不自然にならない程度に保ちながら、手ブレの補正を行うためである。
また、S501において角速度データの平均値が所定値α以下であった場合(パンニングが行われていないと判断された場合)は、S507においてHPFのカットオフ周波数を通常時の値に設定する。そして、速いパンニングでない場合は、S508において像ブレ補正制御の強制OFF設定を解除する。
図4はパンニングが行われている場合の横方向の角速度データと、所定値α、βの関係を示した図であり、角速度データ701の例が示されている。この例では、右方向にパンニングした場合に+方向の出力、左方向にパンニングした場合に−方向の出力となる。図4の例では、右方向の急激なパンニングと、左右方向のゆっくりとしたパンニングが検出されている。図4からわかるように、パンニング中は角速度データが初期値(ここでは0)から大きく外れる。そのため、このデータを積分してシフトレンズの駆動目標値を算出した場合、DC的なオフセット成分により、積分器403の出力が非常に大きな値となり、制御不能状態になってしまう。そのため、パンニングが検出された場合は、HPFのカットオフ周波数を高く変更することにより、DC成分をカットすることが必要となる。急激なパンニングの場合は、特に顕著になるために、よりカットオフ周波数を上げることにより、積分器403の出力が増大しないようにする。また、パンニング速度が速い場合は、パンニング速度による画像の動きが手ブレに対して非常に大きくなるため、パンニング方向に関して像ブレ補正機能をOFFとしても特に違和感は生じない。以上のようにパンニング制御が行われることにより、パンニング中のライブビュー画像の表示において、違和感のない画像をモニタすることが可能となる。
次に、流し撮りアシストモードについて説明する。図1において、操作スイッチ群131により流し撮りアシストモードが設定されると、カメラマイコン132は、流し撮りアシスト用の制御に制御を切り替える。また、その情報がカメラマイコン132からレンズマイコン113へと送信され、レンズマイコン113は流し撮りアシストモードに移行する。
流し撮りアシストモード設定中のカメラ本体120では、撮像した映像情報からカメラ信号処理回路124内の動きベクトル検出部141が画面上の被写体の動きベクトルを検出し出力する。そして、カメラマイコン132は、この動きベクトルと、レンズマイコン113からの、角速度センサ111で検出された角速度データを受信する。
ここで、角速度データはカメラ100の流し撮り速度に対応しているため、角速度データと、主被写体の像面上の移動量とレンズの現在の焦点距離から算出される角速度との差分を算出すると、それはカメラに対する主被写体の角速度となる。そして、カメラマイコン132は算出した主被写体の角速度データをレンズマイコン113に送信する。
図5は流し撮りアシストモードにおける像振れ補正装置の構成を示すブロック図であり、図1、図2と共通の構成に対しては同じ符号を付している。図5において、流し撮り制御部118は、カメラ情報取得部601、角速度データ出力部602、被写体角速度取得部603、加算器604、第2の積分器605、設定変更部606を備える。カメラ情報取得部601は、特に、カメラ本体120の流し撮りアシストモードの設定情報、レリーズ情報を取得する。角速度データ出力部602は、所定のタイミングで角速度センサ111によって検出されるカメラの角速度データをサンプリングし、通信制御部610とマウント接点部116とを介してカメラマイコン132の被写体角速度算出部152へ出力する。被写体角速度取得部603は、マウント接点116と通信制御部610を介したカメラマイコン132との通信によって得られたカメラ情報から流し撮りアシストに必要な主被写体の角速度情報を取得する。加算器604は、角速度センサの角速度と被写体の角速度との差分を算出する。第2の積分器605は、所定期間のみ積分動作を行う。設定変更部606は、カメラ情報取得部601が取得したモード情報に応じて、設定を変更する。通信制御部610は、カメラマイコン132との双方向通信を行う。
なお、カメラ本体120側の流し撮り判定部153では、レンズマイコン113から送信された角速度データを積分して保持しておくことができる。これにより、ユーザが流し撮りを行う際に、所定のタイミングを起点としたカメラの角度変化(以降、流し撮り角度)を得ることができる。
操作スイッチ群131の操作により流し撮りアシストモードが設定されると、その情報が通信制御部610を介してカメラ情報取得部601で読み込まれ、設定変更部606に通知される。設定変更部606は、通知されたモード情報に従い、パンニング制御部408の設定変更を行う。ここで行われる設定変更は、急激なパンニング状態に移行しやすくする変更であり、具体的には、前述のパンニング判定用の所定値βおよびαを変更する。
また、カメラ本体120からレンズマイコン113へと送信される主被写体の移動角速度情報が被写体角速度取得部603で読み込まれる。加算器604は角速度センサ111により検出された角速度と、主被写体の角速度の差を計算し、第2の積分器605へと送る。第2の積分器605は、カメラ情報取得部601で取得された露光期間中を示す信号により積分動作を開始し、その他の期間はシフトレンズの位置が中央となる値を出力する。ここで、露光期間以外はシフトレンズを中央位置に配置しようとした場合、露光期間終了時は現在のシフトレンズ位置から中央位置までシフトレンズが急峻に移動することになる。しかし、露光期間終了直後は撮像素子112からの画像信号の読み出しを行っているため、LCD上では画像が消失する。そのため、シフトレンズの急峻な移動による画像の動きは問題とはならない。また、第2の積分器605の出力は、加算器404で、積分器403の出力、およびシフトレンズ群104の位置情報と共に加算され、シフトレンズ群104の駆動量が算出される。
流し撮りアシストモードが設定されている場合に、実際に撮影者により流し撮り動作が行われると、パンニング制御部408が即座に急なパンニング状態に対するパンニング制御を行う。それにより、振れ補正動作が禁止されるとともに、シフトレンズ群104は、カメラのパンニングの角速度と被写体の角速度の差分に対応した量を補正することになる。そのため流し撮り失敗の原因となる露光期間中のカメラのパンニング速度と被写体の速度の差分がシフトレンズの動作で相殺され、その結果として流し撮りが成功する(アシストされる)。
図6は、流し撮りアシストモードにおける撮影動作を示すフローチャートである。図6において、S201では、レリーズスイッチが半押し(スイッチSW1がON)されたか否かが検出される。SW1がONされると、S202へと進み、時間計測カウンタをインクリメントする。SW1がONされていない場合は、S203において、SW1がONされるまで時間計測カウンタをリセットする。
S204では、動きベクトルの判定の閾値を変更し、主要被写体から出力される動きベクトルなのか、背景から出力される動きベクトルなのか、その他の動体から出力される動きベクトルなのか、誤検出された動きベクトルなのかを判定する。これにより、誤検出の影響を抑制し、S207での被写体角速度算出に用いる動きベクトルの精度を高める。
S205では、主被写体の角速度がすでに算出されているか否かを確認する。算出されている場合は、S206においてさらに時間計測カウンタが所定時間Tになっているか否かが確認される。主被写体の角速度がまだ算出されていない場合、およびすでに算出されていても一定時間が経過している場合は、S207において主被写体の角速度を算出する。ここで、主被写体の角速度を算出し直すのは、時間と共に主被写体の速度が変化する場合を考慮しての処置である。主被写体の角速度が算出されるたびに、レンズマイコン113へと送信される。
S208では、流し撮り経過時間をリセットして経過時間の計測を開始し、S209では、流し撮り判定部153で積分している流し撮り角度をリセットして流し撮り角度の計測を開始する。S210では、レリーズスイッチが全押し(スイッチSW2がON)されたか否かが検出される。SW2がONされていなければ、S201へ戻る。S210においてSW2がONされると、S211において、後述する流し撮り判定を行い、流し撮り許可であれば、S213において、現在のカメラ設定の状態で撮影が行われる。流し撮り不許可であれば、S212においてLCD172に警告表示を行い、S213の撮影を行う。次にS214において、レリーズスイッチが全押し(スイッチSW2がON)されたか否かが判定される。SW2がONされていれば、S211に戻り次の撮影を開始する。SW2がONされていなければ、S201に戻る。
図7は、カメラマイコン132内の流し撮り判定部153で行われる処理を示すフローチャートである。S301では、カメラが流し撮りアシストモードであるか否かが判定される。流し撮りアシストモードであれば、S302に進み、流し撮りアシストモードでなければ、S301に戻る。
S302では、流し撮り角度を取得する。S303では、被写体の角速度と流し撮り経過時間とから、被写体が被写体角速度を保った場合の被写体角度(予測被写体角度)を算出する。S304では、流し撮り判定を行うための角度の閾値(流し撮り閾値)を算出する。流し撮り閾値は、焦点距離が大きい(画角が小さい)ほど小さくなる。ここでは、閾値は焦点距離から算出した画角とする。S305では、予測被写体角度と流し撮り角度との差の絶対値と流し撮り閾値を比較し、閾値の方が小さければS306に進み、そうでなければS307に進む。S306では流し撮りを許可し、S307では流し撮り撮影を許可しないようにするために、レンズマイコン113に流し撮りアシストモードの解除を通知する。
図8は流し撮り判定部の制御の概念図である。図8において、1001はカメラであり、1002は被写体角速度を算出したタイミングでの被写体の位置である。1003は、算出した被写体角速度で被写体が動いた場合の被写体の位置であり、1002から1003までの角度を仮想被写体角度θ1とする。1004は、角速度センサ111からの情報から算出した実際の被写体の位置であり、1002から1004までの角度を流し撮り角度θ2とする。1005は撮影時の画角θ3である。したがって、|θ1−θ2|と比べてθ3の方が小さければ流し撮りアシスト撮影を許可する判定を行う。
通常、主要被写体の検出が簡単な場合としては図9のような場合が考えられる。図9では画角に対して被写体のサイズが大きく、コントラストも高い。そのため、出力される動きベクトルの数が多く、図10に示すように主要被写体を検出できる可能性が高い。しかし、流し撮りを行うに当って、図11に示すように、被写体が小さい場合もあり、図12に示すように、コントラストが低い場合もある。画角に対して被写体のサイズが小さい場合、図9に正方形で示すような動きベクトルを検出するための複数の小領域のうち、被写体に重なっている小領域の数が少ないため、出力される動きベクトルの数は少ない。そのため、図13に示すように、主要被写体を検出するのに必要な数の動きベクトルが得られない可能性が高い。また同様に被写体のコントラストが低いような場合においては、たとえ被写体に重なる動きベクトルを検出するための小領域の数が多くても、動きベクトルを検出するために最低限必要なコントラスト差がないためにノイズと判断されてしまう。そのため、図14に示すように、主要被写体を検出するのに必要な数の動きベクトルが得られない可能性が高い。これらの場合では、検出される動きベクトルが全く検出されないわけではなく、主要被写体と判定するために必要な数の動きベクトルの検出ができない可能性が高い。
このように主要被写体が判定できない場合、本実施形態では以下のようにする。すなわち、通常は、ユーザはパンニング動作をすることによって被写体をある程度追尾できており、主要被写体の動きベクトル分布は0付近で検出される。そのため、本実施形態では、被写体が小さい、コントラストが低いという理由で主要被写体を判別できない場合、0付近の動きベクトルの重心もしくはピークが主要被写体に対応すると予想して、移動量を計算する。そしてこの動きベクトルを主要被写体の動きベクトルとして扱い、主要被写体の角速度を計算する。
次に、図15は、本実施形態における流し撮りアシストの動作を示すフローチャートである。流し撮りアシストが開始されると、S1601において、動きベクトル検出部141により動きベクトルを検出する。次に、S1602において、角速度センサ(ジャイロ)111によりパンニングの角速度を取得する。次に、S1603において、主要被写体を検出するのに最低限必要な数の動きベクトルが取得できているか否かを判断する。もし、主要被写体を検出できる数の動きベクトルが取得できている場合は、S1608において、動きベクトルから主要被写体の移動角速度を求める。そして、S1609において、シフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、被写体の動きを止める流し撮りアシストを行う。これに対し主要被写体の検出に必要な数の動きベクトルが取得できていない場合は、S1604において、その被写体は低コントラストもしくは画角に対して小さい被写体であると判定し、S1605に進む。S1605では、画像から検出された動きベクトルの内、動き量が0近辺の動きベクトルにヒストグラムの範囲を制限する。S1606において、制限した動きベクトルのヒストグラムの重心から被写体の移動量を推定する。最後にS1607において、推定した移動量に対応させてシフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、流し撮りアシストを行う。
流し撮り撮影のユーザ補助(アシスト)において、従来、主要被写体の判定に必要な動きベクトル数が検出されない場合(画角に対して被写体が小さい、低コントラスト被写体)では、流し撮り撮影のユーザ補助を中止していた。これに対し、本実施形態によれば、こうした場合においても、主要被写体の移動量を少ない動きベクトルから推定することが可能となり、推定した主要被写体の移動量を用いて流し撮り撮影のユーザ補助を実行することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は第1の実施形態に対し、次の点が異なる。すなわち、主要被写体と判定するのに必要な数の動きベクトルが検出されない場合(画角に対して被写体が小さい、低コントラスト被写体)、0近辺の動きベクトルの重心もしくはピークの算出に用いるベクトルの範囲を変更する。具体的には、撮像装置の動きを検出する角速度センサ111によって検出された動き量に比例して範囲を変更する。動きが遅い被写体を追尾するためにパンニングを行っている場合は、被写体を追尾することは容易であり、追尾がずれることも少ない。また背景と主要被写体の動きベクトルの差も少なくなるため、重心もしくはピークを算出するための動きベクトルの範囲を狭くすることが望ましい。これに対して、動きが速い被写体を追尾するためにパンニングを行っている場合は、被写体を追尾することは難しく、追尾がずれることが多い。また背景と主要被写体の動きベクトルの差は大きくなる。そのため、重心もしくはピークを算出するための動きベクトルの範囲を広くすることが望ましい。この処理によって、主要被写体の推定に不必要なベクトルを除外することが可能になり、推定の精度を高くすることが可能となる。
図16は、本実施形態における流し撮りアシストの動作を示すフローチャートである。流し撮りアシストが開始されると、S1701において、動きベクトル検出部141により動きベクトルを検出する。次に、S1702において、角速度センサ(ジャイロ)111によりパンニングの角速度を取得する。次に、S1703において、主要被写体を検出するのに最低限必要な数の動きベクトルが取得できているか否かを判断する。もし、主要被写体を検出できる数の動きベクトルが取得できている場合は、S1708において、動きベクトルから主要被写体の移動角速度を求める。そして、S1709において、シフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、被写体の動きを止める流し撮りアシストを行う。これに対し主要被写体の検出に必要な数の動きベクトルが取得できていない場合は、S1704において、その被写体は低コントラストもしくは画角に対して小さい被写体であると判定し、S1705に進む。S1705では、角速度センサ111が検出した角速度に比例して動き量が0近辺の動きベクトルのヒストグラム作成範囲を制限する。
S1706において、制限した動きベクトルのヒストグラムの重心から被写体の移動量を推定する。最後にS1707において、推定した移動量に対応させてシフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、流し撮りアシストを行う。
上記のように、本実施形態では、パンニング速度に比例して、主要被写体の動きベクトルを推定するために使う動きベクトルの範囲を変えることにより、主要被写体の推定精度を高くすることができる。これにより、従来ユーザ補助を中止していたような状況でも、高い精度で流し撮り撮影のユーザ補助を提供することが可能となる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は第1の実施形態に対し、次の点が異なる。すなわち、主要被写体と判定するのに必要な数の動きベクトルが検出されない場合(画角に対して被写体が小さい、低コントラスト被写体)では、0近辺の動きベクトルの重心かピークのどちらかを計算に用いるかを判断する。具体的には、計算に用いる動きベクトルのヒストグラムのピークが複数存在する場合(多峰性)は重心を計算する。それに対して一つのピークが出力されている場合には、ピークを計算に用いる。これによって少ない数の動きベクトルに適した動き量の計算が可能になり、少ないベクトルによっても推定の精度を高くすることが可能になる。
図17は、本実施形態における流し撮りアシストの動作を示すフローチャートである。流し撮りアシストが開始されると、S1801において、動きベクトル検出部141により動きベクトルを検出する。次に、S1802において、角速度センサ(ジャイロ)111によりパンニングの角速度を取得する。次に、S1803において、主要被写体を検出するのに最低限必要な数の動きベクトルが取得できているか否かを判断する。もし、主要被写体を検出できる数の動きベクトルが取得できている場合は、S1810において、動きベクトルから主要被写体の移動角速度を求める。そして、S1811において、シフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、被写体の動きを止める流し撮りアシストを行う。これに対し主要被写体の検出に必要な数の動きベクトルが取得できていない場合は、S1804において、その被写体は低コントラストもしくは画角に対して小さい被写体であると判定し、S1805に進む。S1805では、画像から検出された動きベクトルの内、動き量が0近辺の動きベクトルにヒストグラムの範囲を制限する。
S1806では、制限した動きベクトルのヒストグラムが多峰性か否かを判定する。多峰性と判定された場合は、S1809において、制限した動きベクトルのヒストグラムの重心から被写体の移動量を推定する。S1806において、多峰性と判定されなかった場合は、S1807において、制限した動きベクトルのヒストグラムのピークを求めて、求めたピークの動きベクトルから被写体の移動量を推定する。最後にS1808において、推定した移動量に対応させてシフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、流し撮りアシストを行う。
本実施形態では、この処理によって、動きベクトルの数が少ない状況でも、少ないベクトルの分布形状によって計算方法を切り替えることで、主要被写体の移動速度の精度を高く計算することができる。これにより、従来ユーザ補助を中止していたような状況でも、高い精度で流し撮り撮影のユーザ補助を提供することが可能となる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態は第1の実施形態に対し、次の点が異なる。すなわち、主要被写体と判定するのに必要な数の動きベクトルが検出されない場合(画角に対して被写体が小さい、低コントラスト被写体)、0近辺の動きベクトルの精度を高くする。具体的には、ユーザの追尾が不正確でパンニングが遅い場合に、被写体ベクトルと背景ベクトルの動き量が近くなることがあるが、そのような場合に、被写体ベクトルの検出精度を高くする。その方法としては、重心かピークかを計算するための動きベクトルの分布範囲内に角速度センサ111の出力から背景ベクトルと判定できるベクトルが重なっている場合は、背景ベクトルを除外して、動きベクトルの重心かピークかを計算する。これによって、背景ベクトルの影響を除外して、主要被写体の推定の精度を高くすることが可能となる。
図18は、本実施形態における流し撮りアシストの動作を示すフローチャートである。流し撮りアシストが開始されると、S1901において、動きベクトル検出部141により動きベクトルを検出する。次に、S1902において、角速度センサ(ジャイロ)111によりパンニングの角速度を取得する。次に、S1903において、主要被写体を検出するのに最低限必要な数の動きベクトルが取得できているか否かを判断する。もし、主要被写体を検出できる数の動きベクトルが取得できている場合は、S1910において、動きベクトルから主要被写体の移動角速度を求める。そして、S1911において、シフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、被写体の動きを止める流し撮りアシストを行う。これに対し主要被写体の検出に必要な数の動きベクトルが取得できていない場合は、S1904において、その被写体は低コントラストもしくは画角に対して小さい被写体であると判定し、S1905に進む。S1905では、画像から検出された動きベクトルの内、動き量が0近辺の動きベクトルにヒストグラムの範囲を制限する。
S1906では、制限した動きベクトルのヒストグラムの中にS1902で取得した角速度センサ111の検出した角速度から背景と判別されるベクトルが入っているか否かを判定する。背景ベクトルが入っていると判定された場合は、S1909において、制限した動きベクトルから背景ベクトルを除外したヒストグラムの重心から被写体の移動量を推定する。S1906において制限した動きベクトルのヒストグラムの中に背景ベクトルが入っていない場合は、S1907において、制限した動きベクトルのヒストグラムの重心から被写体の移動量を推定する。最後にS1908において、推定した移動量に対応させてシフトレンズ群104を露光期間中に被写体の動きをキャンセルするように制御し、流し撮りアシストを行う。
本実施形態では、この処理によって、画角に対して小さい被写体や低コントラストな被写体で、且つ被写体の移動速度が遅く、背景との差が少ないような被写体でも主要被写体の移動速度の精度を高くできる。これにより、従来ユーザ補助を中止していたような状況でも、高い精度で流し撮り撮影のユーザ補助を提供することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、流し撮り撮影を行う場合に、シフトレンズ群104により、カメラの動きと被写体の動きの差をキャンセルするように説明したが、シフトレンズに限らず、撮像素子を動かして上記の動きの差をキャンセルするようにしてもよい。また、可変頂角プリズムなどを用いてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:交換レンズ、101:撮影レンズユニット、102:主撮影光学系、103:ズームレンズ群、104:シフトレンズ群、105:ズームエンコーダ、106:位置センサ、111:角速度センサ、114:ドライバ、121:シャッタ、122:撮像素子、123:アナログ信号処理回路、124:カメラ信号処理回路

Claims (12)

  1. 撮像装置が有する撮像手段の画面上の複数の位置で被写体の動きベクトルを検出する第1の検出手段と、
    前記複数の位置で検出された動きベクトルに基づいて、撮像される画像における主となる被写体を判定または推定する判定手段と、
    前記判定手段により、主となる被写体と判定または推定された被写体に対応する動きベクトルが示す画面上の動き量と、撮像装置の動きを検出する第2の検出手段により検出された前記撮像装置の動き量とに基づいて、前記主となる被写体の像のブレを補正するように、被写体の像のブレを補正するブレ補正手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記複数の位置での動きベクトルに基づいて前記主となる被写体を判定できない場合に、動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルに対応する被写体を主たる被写体と推定することを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記制御手段は、前記動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルの重心またはピークを、前記主となる被写体と推定された被写体の画面上の動き量と判定することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の検出手段により検出された画面上の複数の位置での被写体の動きベクトルの分布に応じて、前記0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルの重心とピークのどちらを前記主となる被写体と推定された被写体の画面上の動き量と判定するかを切り替えることを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の検出手段により検出された画面上の複数の位置での被写体の動きベクトルから前記画像における背景に対応する動きベクトルを除外した上で、前記動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルの重心またはピークを、前記主となる被写体と推定された被写体の画面上の動き量と判定することを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記制御手段は、前記主となる被写体の画面上の動き量に前記第2の検出手段により検出された撮像装置の動き量を加えることにより、前記主となる被写体の前記撮像装置に対する動き量を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記制御手段は、前記主となる被写体の前記撮像装置に対する動き量と、前記第2の検出手段により検出された撮像装置の動き量との差をキャンセルするように前記ブレ補正手段の動作を制御することを特徴とする請求項5に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記制御手段は、前記第2の検出手段により検出された撮像装置の動き量に基づいて、前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  8. 前記ブレ補正手段は、レンズの光軸と異なる方向に移動するシフトレンズであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  9. 前記ブレ補正手段は、レンズの光軸に対して移動する撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  10. 撮像装置が有する撮像手段の画面上の複数の位置で被写体の動きベクトルを第1の検出手段により検出する検出工程と、
    前記複数の位置で検出された動きベクトルに基づいて、撮像される画像における主となる被写体を判定または推定する判定工程と、
    前記判定工程において、主となる被写体と判定または推定された被写体に対応する動きベクトルが示す画面上の動き量と、撮像装置の動きを検出する第2の検出手段により検出された前記撮像装置の動き量とに基づいて、前記主となる被写体の像のブレを補正するように、被写体の像のブレを補正するブレ補正手段の動作を制御する制御工程と、を備え、
    前記判定工程は、前記複数の位置での動きベクトルに基づいて前記主となる被写体を判定できない場合に、動き量が0付近の所定の範囲の複数の動きベクトルに対応する被写体を主たる被写体と推定することを特徴とする像ブレ補正装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項10に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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