JP4755490B2 - ブレ補正方法および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像のブレを補正するブレ補正方法と、このブレ補正方法を用い、被写体像を撮像するとともに撮像した画像のブレを補正する撮像装置とに関し、特に動画像のブレ補正および撮像に適用して好適なブレ補正方法および撮像装置に関するものである。
従来、回転を含む位置ずれを検出して2つの画像の位置合わせを行う位置合わせ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この位置合わせ装置は、位置合わせの基準となる基準画像を複数の画素ブロックに分割してブロックマッチング処理を行い、基準画像と位置合わせの対象となる対象画像との間の回転を含む位置ずれを検出し、この検出結果をもとに2つの画像の位置合わせを行うようにしている。また、この位置合わせ装置は、分割した各画素ブロックの濃度分布の分散を求め、求めた分散値が所定の閾値以下の画素ブロックではブロックマッチング処理は誤った結果を導く可能性が高いものと判断し、対応する画素ブロックをブロックマッチング処理の対象から除外して、位置ずれの検出精度を向上させるようにしている。
特開平11−86003号公報 特開平6−303490号公報 特開2000−161913号公報
しかしながら、上述した従来の位置合わせ装置では、各画素ブロックの濃度分布の分散のみによってブロックマッチング処理に対する信頼度を判断し、信頼度が低いと判断した画素ブロックを処理対象から除外する一方で、信頼度が高いと判断した画素ブロックのすべてを等しい信頼度で処理するようにしているため、撮像する被写体によっては必ずしも高い精度で2つの画像間の位置ずれを検出することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、分割した画素ブロックの種々の特性値をもとに、ブロックマッチング処理等によって演算される各画素ブロックの動きベクトルの信頼度を判断し、この信頼度に応じた動きベクトルの演算処理を行って、常に高い精度で2つの画像間の位置ずれを検出できるようにするとともに、この位置ずれに対応した画像のブレを正確に補正することができるブレ補正方法および撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明かかるブレ補正方法は、撮像装置によって撮像された複数の画像の中から、画像のブレを補正する対象となる対象画像および該補正の基準となる基準画像を選択する画像選択ステップと、前記対象画像から、少なくとも2つの対象画素ブロックを抽出するブロック抽出ステップと、前記ブロック抽出ステップによって抽出された各対象画素ブロックの位置に対応する前記基準画像上の位置から該各対象画素ブロックの位置までの移動量を示す動きベクトルを演算するベクトル演算ステップと、前記ベクトル演算ステップによって演算された各動きベクトルの前記画像のブレに対する信頼度をもとに、前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定する重み設定ステップと、所定の座標原点を基準とした前記各対象画素ブロックの位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記重み設定ステップによって設定された各重み付け係数をもとに、前記対象画像をアフィン変換するための変換係数を演算する係数演算ステップと、前記係数演算ステップの演算結果をもとに前記対象画像をアフィン変換して該対象画像のブレを補正する補正演算ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記対象画像を複数の画素エリアに分割するエリア分割ステップを含み、前記ブロック抽出ステップは、前記エリア分割ステップによって分割された複数の画素エリアから少なくとも2つの前記対象画素ブロックを抽出することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記対象画像は、予め複数の画素エリアに分割された画像であり、前記ブロック抽出ステップは、予め分割された前記複数の画素エリアから少なくとも2つの前記対象画素ブロックを抽出することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記重み設定ステップは、前記対象画像内の前記対象画素ブロックの位置に対応した前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記重み設定ステップは、前記対象画像の略中央部に位置する前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数に比して、前記対象画像内の周辺部に位置する前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を大きく設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記重み設定ステップは、前記動きベクトルの方向および大きさの少なくとも一方に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記対象画素ブロック内の画像のコントラストを演算するコントラスト演算ステップを含み、前記重み設定ステップは、前記コントラスト演算ステップの演算結果に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記対象画素ブロックの近傍に位置する近傍画素ブロックの前記動きベクトルを演算する近傍ベクトル演算ステップと、前記対象画素ブロックの動きベクトルに対する前記近傍画素ブロックの動きベクトルのばらつき程度を示す発散度を演算する発散度演算ステップと、を含み、前記重み設定ステップは、前記発散度演算ステップの演算結果に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記係数演算ステップは、前記各対象画素ブロックに対応する前記各位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記各重み付け係数をそれぞれXi(i=1,2,・・・,n)、Vi(i=1,2,・・・,n)およびwi(i=1,2,・・・,n)とし、該各重み付け係数の総和をwとした場合、前記各位置ベクトルの重み付き重心を示す位置重心ベクトルXcをXc=(w1・X1+w2・X2+・・・+wn・Xn)/wによって演算し、前記各動きベクトルの重み付き重心を示す動き重心ベクトルVcをVc=(w1・V1+w2・V2+・・・+wn・Vn)/wによって演算し、前記変換係数の線形変換成分に対応する回転マトリックスの回転角φを数式1によって演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記係数演算ステップは、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=Xc−Vcによって演算し、前記補正演算ステップは、前記回転マトリックスによって前記位置ベクトルの重み付き重心を中心に前記回転角だけ反時計周りに前記対象画像を回転した後、前記シフトベクトルによって該対象画像をシフトすることを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記ブロック抽出ステップおよび前記重み設定ステップは、前記位置重心ベクトルがゼロベクトルとなるように、それぞれ前記対象画素ブロックを抽出し、前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記係数演算ステップは、前記回転角φだけ反時計回りに回転変換を行う前記回転マトリックスをR(φ)として、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=R(−φ)・(Xc−Vc)−Xcによって演算し、前記補正演算ステップは、前記シフトベクトルによって前記対象画像をシフトした後、前記回転マトリックスによって前記座標原点を中心に前記回転角だけ反時計方向に該対象画像を回転することを特徴とする。
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記係数演算ステップは、前記各動きベクトルの大きさが所定値よりも小さい場合、数式1を近似した数式2によって前記回転角φを演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記ブロック抽出ステップは、前記対象画像の各隅に位置する隅領域のうち異なる2つの該隅領域のそれぞれから前記対象画素ブロックを抽出し、前記係数演算ステップは、前記2つの隅領域から抽出された対象画素ブロックのうち一方の対象画素ブロックの位置を前記座標原点とし、該座標原点に位置する前記対象画素ブロックに対応する前記位置ベクトル、前記動きベクトルおよび前記重み付け係数をそれぞれX1,V1およびw1とし、前記重み設定ステップによって、前記座標原点に位置する対象画素ブロックに対する前記重み付け係数および他方の対象画素ブロックに対する前記重み付け係数がそれぞれ1および0に限りなく近づけられた場合、数式1を近似した数式3によって前記回転角φを演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
また、本発明かかるブレ補正方法は、上記の発明において、前記複数の画像は、動画像であり、前記各対象画素ブロックは、前記動画像の圧縮符号化処理中に行われるフレーム間予測処理の処理対象となるブロックであり、前記各動きベクトルは、前記フレーム間予測処理中に演算されることを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、被写体からの光を集光して被写体像を結像する撮像光学系と、前記被写体像に対応する画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された複数の画像の中から、画像のブレを補正する対象となる対象画像および該補正の基準となる基準画像を選択する画像選択手段と、前記対象画像から、少なくとも2つの対象画素ブロックを抽出するブロック抽出手段と、前記ブロック抽出手段によって抽出された各対象画素ブロックの位置に対応する前記基準画像上の位置から該各対象画素ブロックの位置までの移動量を示す動きベクトルを演算するベクトル演算手段と、前記ベクトル演算手段によって演算された各動きベクトルの前記画像のブレに対する信頼度をもとに、前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定する重み設定手段と、所定の座標原点を基準とした前記各対象画素ブロックの位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記重み設定手段によって設定された各重み付け係数をもとに、前記対象画像をアフィン変換するための変換係数を演算する係数演算手段と、前記係数演算手段の演算結果をもとに前記対象画像をアフィン変換して該対象画像のブレを補正する補正演算手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記対象画像を複数の画素エリアに分割するエリア分割手段を含み、前記ブロック抽出手段は、前記エリア分割手段によって分割された複数の画素エリアから少なくとも2つの前記対象画素ブロックを抽出することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記対象画像は、予め複数の画素エリアに分割された画像であり、前記ブロック抽出手段は、予め分割された前記複数の画素エリアから少なくとも2つの前記対象画素ブロックを抽出することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記重み設定手段は、前記動きベクトルの方向および大きさの少なくとも一方に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記対象画素ブロック内の画像のコントラストを演算するコントラスト演算手段を含み、前記重み設定手段は、前記コントラスト演算手段の演算結果に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記対象画素ブロックの近傍に位置する近傍画素ブロックの前記動きベクトルを演算する近傍ベクトル演算手段と、前記対象画素ブロックの動きベクトルに対する前記近傍画素ブロックの動きベクトルのばらつき程度を示す発散度を演算する発散度演算手段と、を含み、前記重み設定手段は、前記発散度演算手段の演算結果に基づいた前記信頼度をもとに、前記対象画素ブロックに対する前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記係数演算手段は、前記各対象画素ブロックに対応する前記各位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記各重み付け係数をそれぞれXi(i=1,2,・・・,n)、Vi(i=1,2,・・・,n)およびwi(i=1,2,・・・,n)とし、該各重み付け係数の総和をwとした場合、前記各位置ベクトルの重み付き重心を示す位置重心ベクトルXcをXc=(w1・X1+w2・X2+・・・+wn・Xn)/wによって演算し、前記各動きベクトルの重み付き重心を示す動き重心ベクトルVcをVc=(w1・V1+w2・V2+・・・+wn・Vn)/wによって演算し、前記変換係数の線形変換成分に対応する回転マトリックスの回転角φを数式4によって演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記係数演算手段は、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=Xc−Vcによって演算し、前記補正演算手段は、前記回転マトリックスによって前記位置ベクトルの重み付き重心を中心に前記回転角だけ反時計周りに前記対象画像を回転した後、前記シフトベクトルによって該対象画像をシフトすることを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記ブロック抽出手段および前記重み設定手段は、前記位置重心ベクトルがゼロベクトルとなるように、それぞれ前記対象画素ブロックを抽出し、前記重み付け係数を設定することを特徴とする。
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記係数演算手段は、前記各動きベクトルの大きさが所定値よりも小さい場合、数式4を近似した数式5によって前記回転角φを演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
また、本発明かかる撮像装置は、上記の発明において、前記ブロック抽出手段は、前記対象画像の各隅に位置する隅領域のうち異なる2つの該隅領域のそれぞれから前記対象画素ブロックを抽出し、前記係数演算手段は、前記2つの隅領域から抽出された対象画素ブロックのうち一方の対象画素ブロックの位置を前記座標原点とし、該座標原点に位置する前記対象画素ブロックに対応する前記位置ベクトル、前記動きベクトルおよび前記重み付け係数をそれぞれX1,V1およびw1とし、前記重み設定手段によって、前記座標原点とした対象画素ブロックに対する前記重み付け係数および他方の対象画素ブロックに対する前記重み付け係数がそれぞれ1および0に限りなく近づけられた場合、数式4を近似した数式6によって前記回転角φを演算することを特徴とする。
Figure 0004755490
本発明にかかるブレ補正方法および撮像装置によれば、分割した画素ブロックの種々の特性値をもとに、ブロックマッチング処理等によって演算される各画素ブロックの動きベクトルの信頼度を判断し、この信頼度に応じた動きベクトルの演算処理を行って、常に高い精度で2つの画像間の位置ずれを検出できるようにするとともに、この位置ずれに対応した画像のブレを正確に補正することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置について説明する。図1は、この実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、この実施の形態1にかかる撮像装置の概要構成を示す斜視図である。図1に示すように、この実施の形態1にかかる撮像装置1は、被写体像を撮像して画像信号を生成する撮像部2と、撮像部2が生成した画像信号を処理する画像処理部3と、各種指示情報が入力される入力部4と、各種情報を表示する表示部5と、音声情報の入出力処理を行う音声入出力部6と、外部装置との間で情報通信を行う通信部7と、各種情報を記憶する記憶部8と、外部装置との間でデータの受け渡しを行うための携帯型記録媒体9と、撮像装置1の全体の処理および動作を制御する制御部Cとを備える。撮像部2、画像処理部3、入力部4、表示部5、音声入出力部6、通信部7、記憶部8および携帯型記録媒体9は、制御部Cに電気的に接続され、制御部Cは、これらの各構成部位を制御する。
撮像部2は、撮像光学系2a、撮像素子2bおよびA/D変換部2cを備える。撮像光学系2aは、任意の被写体からの光を集光し、撮像素子2b上に被写体像を結像する。撮像手段としての撮像素子2bは、CCD、CMOS等の個体撮像素子を用いて実現され、撮像光学系2aが集光した光を光信号として検出して被写体像に対応した画像を撮像し、撮像した画像をアナログ信号である電気信号に変換して出力する。A/D変換部2cは、撮像素子2bが出力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、画像処理部3に出力する。撮像光学系2aは、焦点距離が可変なズームレンズで実現され、たとえば図2に示すように、複数のレンズを組み合わせて構成される。また、撮像光学系2aは、制御部Cの制御のもと、不図示の駆動装置により一部または全部のレンズが光軸方向に移動されることによって、焦点距離を変更するとともに撮像する画像のピント合わせを行う。なお、撮像光学系2aは、焦点距離が固定された単焦点レンズであってもよく、また、筐体に対して着脱可能に取り付けられ、他の撮像光学系と交換可能に構成してもよい。
画像処理部3は、撮像部2から取得した画像信号に対する種々の画像処理の制御を行う画像処理制御部3aと、撮像部2から取得した画像信号の中から、画像のブレを補正する対象となる対象画像およびこの補正の基準となる基準画像を選択する画像選択部3bと、選択された対象画像を複数の画素エリアに分割する画素エリア分割部3cと、この分割された各画素エリアの境界を含まないとともに各画素エリアからはみ出さない少なくとも2つの対象画素ブロックを対象画像から抽出する画素ブロック抽出部3dと、この抽出された各対象画素ブロックの位置に対応する基準画像上の位置からこの各対象画素ブロックの位置までの移動量を示す動きベクトルを演算する動きベクトル演算部3eと、この演算された各動きベクトルの対象画像のブレに対する信頼度をもとに抽出した各対象画素ブロックの重みを示す重み付け係数を設定する重み設定部3fと、所定の座標原点を基準とした各対象画素ブロックの位置ベクトル、動きベクトル演算部3eによって演算された各動きベクトルおよび重み設定部3fによって設定された各重み付け係数をもとに、対象画像をアフィン変換するための変換係数を演算する変換係数演算部3gと、この演算結果をもとに対象画像をアフィン変換してこの対象画像のブレを補正する画像補正演算部3hと、画像情報を一時的に記憶するフレームメモリ3iとを備える。画像処理部3が備えるこれらの各構成部位は、制御部Cからの指示に基づいた画像処理制御部3aからの指示にしたがって画像信号を処理し、処理結果である画像情報、ブレ補正情報、演算結果等を適宜に制御部Cまたは記憶部8に出力する。また、画像処理部3は、取得した画像信号に対し、γ補正、Y/C分離(輝度信号/色信号分離)、色変換等の各種画像処理を行うようにしてもよい。
入力部4は、撮像装置1が行う各種処理および動作の指示情報の入力を外部から受け付けるとともに、入力された指示情報を制御部Cに出力する。入力部4が受け付ける指示情報には、撮像装置1の起動/終了、撮影の開始/終了、撮像光学系2aのピント合わせおよびズームポジションの設定、撮像モードの設定、撮像した画像信号の処理方法の設定等が含まれる。入力部4は、ボタン型、トグル型等の各種スイッチ、入力キー、タッチパネルなどによって実現され、たとえば、図2に示すように、撮影の開始/終了を指示する撮影スイッチ4aが配置される。
表示部5は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、LED等を用いた表示装置を備え、制御部Cからの指示に基づいて各種情報を表示する。表示部4が表示する情報には、撮像部2が撮像して生成した画像情報、画像処理部3が処理した画像情報、制御部Cが制御する各種処理および動作の開始や完了を報知する報知情報、各種処理および動作で発生したエラーを報知するエラー情報等がある。表示部5は、たとえば、図2に示すように、撮像装置1の背面部に液晶ディスプレイで実現した表示モニター5aを備え、撮像装置1が撮像する画像をほぼリアルタイムで表示する。さらに、表示モニター5aは、記憶部8に記憶された画像等、各種情報を表示するようにしてもよい。
音声入出力部6は、マイクロフォンおよびスピーカーを用いて実現され、外部から音声情報の入力を受け付け、入力された音声情報を制御部Cに出力するとともに、制御部Cから入力された音声情報を外部に出力する。音声入出力部6が入出力を行う情報には、撮像部2が撮影した映像に対応する音声情報等がある。なお、音声入出力部6は、各構成部位が行う処理の開始や完了を報知する所定の報知音の出力、あるいは各種処理および動作で発生したエラーを報知する所定の警告音の出力を行うようにしてもよい。
通信部7は、RS232C、USB、IEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を用いて実現され、制御部Cからの指示に基づいて外部装置との間で画像情報、音声情報等の各種情報通信を行う。
記憶部8は、所定のOSを起動するプログラム、処理プログラム等の各種情報が予め記憶されたROMと、各処理の各種処理パラメータ、各構成部位に入出力される各種情報等を記憶するRAMとを用いて実現される。記憶部8が記憶する情報には、撮像部2が撮像した画像情報、画像処理部3の処理結果である画像情報、補正情報、演算結果等、画像処理部3で用いる演算パラメータ、撮像部2が撮影した映像に対応する音声情報、撮像装置1の各種設定情報等がある。
携帯型記録媒体9は、不揮発性メモリであるスマートメディア(登録商標)等のフラッシュメモリ、DVD(DigitalVersatileDisk)等の光記憶媒体等が用いられ、たとえば図2に示すように、カードインターフェース9aを介して撮像装置1に着脱可能に接続され、撮像装置1に挿着された場合、画像データ等の各種情報の出力または記録が可能となる。携帯型記録媒体9は、制御部Cからの指示に基づいて情報の出力および記録を行う。
制御部Cは、記憶部8が記憶する処理プログラムを実行するCPU等によって実現され、撮像装置1の各構成部位を制御する。特に、制御部Cは、画像処理制御部3aに画像を処理してブレを補正させ、補正した画像情報を表示部5に表示させるとともに、記憶部8に記憶させる。また、制御部Cは、撮像部2が撮像した画像情報を通信部7によって外部に出力するか、あるいは携帯型記録媒体9に記録する。なお、制御部Cは、画像処理部3の処理結果である画像情報を外部に出力するようにしてもよい。
つぎに、画像処理部3が行う画像のブレの補正処理について説明する。図3−1および図3−2は、撮像装置1によって撮像した動画像の一部の画像であり、それぞれ画像のブレを補正する基準となる基準画像およびブレを補正する対象となる対象画像の一例を示す図である。図3−1および図3−2に示すように、対象画像G1は、基準画像G0に対し、撮影時の撮像装置1の動きに対応した画像のブレを生じている。このような画像のブレは、一般にアフィン変換によって表現することが可能であり、逆に、対象画像G1をアフィン変換することによって画像のブレを補正することができる。ここで、アフィン変換とは、回転変換等の線形変換と、平行移動であるシフト変換との組み合わせによる図形等の変換であり、一般に次式(1)によって表わされる。
X’=T・X+S ・・・(1)
ここで、アフィン変換前後の図形の対応する任意の点を示す位置ベクトルをそれぞれXおよびX’とし、アフィン変換の線形変換部分を示す変換係数であるマトリックスをTとし、アフィン変換のシフト変換部分を示す変換係数であるベクトルをSとしている。ただし、図3−2に示すようにシフトおよび回転からなる画像のブレの場合、線形変換を示すマトリックスTは、回転角がφである反時計回りの回転変換を示す回転マトリックスR(φ)に置き換えることができる。なお、対象画像G1および基準画像G0の一部の被写体は、基準画像G0中の被写体像U0と対象画像G1中の被写体像U1の関係に示すように、画像のブレとは別に位置および姿勢を変化させており、この変化は、アフィン変換によって補正されない。
画像処理部3は、たとえば、図3−2に示すように、対象画像G1から対象画素ブロックB1〜B3を抽出し、抽出した各対象画素ブロックB1〜B3の動きベクトルV1〜V3をブロックマッチング処理によって演算する。そして、画像処理部3は、演算した動きベクトルV1〜V3と、動きベクトルV1〜V3の画像のブレに対する信頼度をもとに設定した各対象画素ブロックB1〜B3の重み付け係数w1〜w3と、各対象画素ブロックB1〜B3の中心位置を指す位置ベクトルX1〜X3とをもとに、対象画像G1のブレに対応するアフィン変換の変換係数を演算し、演算した変換係数をもとに対象画像G1をアフィン変換して画像のブレを補正する。ここで、ブロックマッチング処理とは、抽出した各対象画素ブロックB1〜B3の基準画像G0からの平行移動量を求める処理であり、具体的には、対象画素ブロックB1〜B3のそれぞれに最も一致する画素ブロックB01,B02,B03を基準画像G0上で検出し、検出した各画素ブロックB01,B02,B03の中心位置から、それぞれ対応する対象画素ブロックB1〜B3の中心位置までの移動量を示す動きベクトルV1〜V3を求める処理である。一般に、画素ブロック間の一致度は、画素ブロック内の画素の差分諧調値の絶対値の和、平均諧調値の差の絶対値、諧調値の標準偏差の差の絶対値、諧調値の相互相関関数、諧調値のフーリエ係数等を用いて評価することができる。なお、位置ベクトルX1〜X3を示す基準となる座標原点は、図3−2では対象画像G1の左上角部の点O1としているが、これに限らず、対象画像G1の内部および外部の任意の点でよい。
また、画像処理部3は、最小二乗法によって、対象画像G1を補正するためのアフィン変換の変換係数を演算する。すなわち、画像処理部3は、次式(2)に示す評価関数Fの値が最小となるように、アフィン変換の線形変換成分の変換係数である回転マトリックスR(φ)およびシフト変換成分の変換係数であるシフトベクトルSを演算する。
Figure 0004755490
ここで、対象画素ブロックBi(i=1,2,・・・,n)に対応する位置ベクトル、動きベクトルおよび重み付け係数をそれぞれXi(i=1,2,・・・,n)、Vi(i=1,2,・・・,n)およびwi(i=1,2,・・・,n)とし、対象画像G1から抽出する対象画素ブロック数をnとして、表式を一般化している。式(2)において、動きベクトルViは、位置ベクトルXiが基準画像G0に対して動かされた移動量を示す。したがって、位置ベクトルXiから動きベクトルViを差し引いた位置ベクトル(Xi−Vi)が、位置ベクトルXiを厳密に補正した場合の位置ベクトルとなる。これに対して、式(1)のごとく、式(2)のもう一つの項であるベクトル(R(φ)・Xi+S)は、位置ベクトルXiをアフィン変換でもって補正した位置ベクトルを示す。したがって、ベクトル(Xi−Vi)とベクトル(R(φ)・Xi+S)の差分ベクトルの絶対値の二乗を重み付け係数wiでもって重み付けした総和Fの値が最小になるように、回転マトリックスR(φ)とシフトベクトルSを選択することが、最小二乗法におけるベストな動き補正を意味する。重み付けを考慮した最小二乗法による位置合わせ方法は、例えば特許文献3に開示されている。
評価関数Fの値が最小となる場合、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSは、次式(3)および式(4)を満足し、それぞれ式(5)および式(6)によって演算される。
Figure 0004755490
Figure 0004755490
S=Xc−Vc−R(φ)・Xc ・・・(5)
Figure 0004755490
ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。また、重み付け係数wiの総和をwとし、各位置ベクトルXiの重み付き重心を示す位置重心ベクトルをXcとして次式(7)によって演算し、各動きベクトルViの重み付き重心を示す動き重心ベクトルをVcとして式(8)によって演算するものとしている。
c=(w1・X1+w2・X2+・・・+wn・Xn)/w ・・・(7)
c=(w1・V1+w2・V2+・・・+wn・Vn)/w ・・・(8)
また、回転マトリックスR(φ)は、次式(9)によって表わされる。
Figure 0004755490
なお、あらかじめ回転角φが小さいとわかっている場合、あるいは各動きベクトルViの大きさが所定値よりも小さい場合などには、式(6)を近似した次式(10)によって回転角φを演算するようにしてもよい。これによって、画像処理部3は、回転マトリックスR(φ)を求める演算処理を高速化することができる。
Figure 0004755490
このようにして求められた回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSによって、画像処理部3は、対象画像G1を次式(11)に示すようにアフィン変換して画像のブレを補正する。
X’=R(φ)・X+{Xc−Vc−R(φ)・Xc} ・・・(11)
このアフィン変換では、画像処理部3は、座標原点O1を中心に対象画像G1を反時計周りに回転角φだけ回転し、この回転した対象画像G1をシフトベクトルS=Xc−Vc−R(φ)・Xcによってシフトする。
なお、式(11)は、次式(12)に示すように変形することができる。
X’=(R(φ)・(X−Xc)+Xc)−Vc ・・・(12)
すなわち、式(11)に示したアフィン変換は、式(12)に示すように、位置重心ベクトルXcが示す各位置ベクトルXiの重み付き重心を中心に対象画像G1を反時計回りに回転角φだけ回転し、この回転した対象画像G1をベクトル(−Vc)によってシフトする変換に置き換えることができる。この場合、式(11)に示したアフィン変換の演算に比して、画像処理部3が行う演算を簡易にすることができ、画像処理部3の処理負荷を軽減して処理速度を向上させることができる。
ここで、画像処理部3が行う画像のブレの補正処理手順について、図4を参照して説明する。図4は、画像処理制御部3aが制御する画像のブレの補正処理手順を示すフローチャートである。なお、図4に示すフローチャートは、1つの対象画像に対するブレ補正の処理手順を例示しており、たとえば、動画像のブレを補正する場合、この処理手順を連続して繰り返すようにすればよい。
図4に示すように、画像処理制御部3aの制御のもと、画像選択部3bは、撮像部2から取得した画像情報の中からブレ補正の対象画像Gtおよび基準画像Goを選択し(ステップS101)、画素エリア分割部3cは、選択した対象画像Gtを複数の画素エリアAs(s=1,2,・・・,h;hは分割数)に分割し(ステップS103)、画素ブロック抽出部3dは、分割した各画素エリアAsをさらに複数の画素ブロックに分割するとともに(ステップS105)、分割した全画素ブロックの中から少なくとも2つの画素ブロックを対象画素ブロックBiとして抽出するブロック抽出処理を行う(ステップS107)。そして、動きベクトル演算部3eは、ブロックマッチング処理によって、各対象画素ブロックBiの動きベクトルViを演算し(ステップS109)、重み設定部3fは、演算した各動きベクトルViの画像のブレに対する信頼度をもとに、各対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを設定する重み設定処理を行う(ステップS111)。その後、変換係数演算部3gは、対象画像Gtを補正するためのアフィン変換の変換係数を演算し(ステップS113)、画像補正演算部3hは、演算した変換係数をもとに対象画像Gtをアフィン変換して基準画像Goに対するブレを補正し(ステップS115)、一連のブレ補正処理を終了する。
ステップS103では、画素エリア分割部3cは、たとえば図5に示すように、画素エリアAsとして対象画像Gtの中央部にある内側エリアIAと、対象画像Gt内の周辺部にある外側エリアOAとの2つの画素エリアに対象画像Gtを分割する。図5は、具体的に、解像度がVGA(Video Graphics Array)であり640×480画素の対象画像Gtに対し、内側エリアIAを480×320画素とした場合を例示している。なお、画素エリア分割部3cは、さらに多くの領域に対象画像Gtを分割してもよく、たとえば、16×16画素の画素エリア毎に対象画像Gtの全領域を分割するようにしてもよく、この場合、対象画像Gtは、40×30個の画素エリアに分割されることになる。また、対象画像Gtの解像度は、VGAに限らず、XGA(Extended Graphics Array)等、任意の解像度でよい。
ステップS105では、画素ブロック抽出部3dは、8×8画素の画素ブロック毎に対象画像Gt内を分割する。この場合、対象画像Gtは、全体で80×60個の画素ブロックに分割され、そのうち内側エリアIAは、60×40個の画素ブロックに分割される。ここで、8×8画素の画素ブロックは、一般に動画像の圧縮符号化処理中に行われるフレーム間予測処理の処理対象とされる画素ブロックとサイズおよび形状が等しい。このように異なる処理間で分割する画素ブロックの共通化をはかることによって、たとえば、フレーム間予測処理中に演算された各画素ブロックの動きベクトルをこの実施の形態1のブレ補正処理に用いることができ、処理全体の簡易化および処理速度の高速化を促進させることができる。なお、画素エリア分割部3cは、画素ブロック抽出部3dが分割する8×8画素の画素ブロックの大きさを考慮して、縦横がこの画素ブロックの整数倍の大きさである画素エリアAsに分割するようにしている。
ステップS107では、画素ブロック抽出部3dは、たとえば図5に示すように、各画素エリアIA,OAから複数の対象画素ブロックBiを抽出する。そして、ステップS111では、重み設定部3fは、対象画素ブロックBiが含まれる画素エリアAsに応じて、各対象画素ブロックBiに重み付け係数wiを設定する。この際、重み設定部3fは、対象画像Gtの中央部に近い位置にある対象画素ブロックBiに比して、対象画像Gt内の周辺部に位置する対象画素ブロックBiに対する重み付け係数wiを大きく設定する。すなわち、図5に示した複数の対象画素ブロックBiに対し、重み設定部3fは、内側エリアIA内に位置する画素ブロックBiの重み付け係数wiよりも外側エリアOA内に位置する対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを大きく設定する。
通常、回転をともなう画像のブレは、対象画像Gt内の周辺部で大きなブレを生じるため、外側エリアOA内に位置する対象画素ブロックBiの動きベクトルViは大きなベクトルとなり、高い精度で演算することができる。一方、対象画像Gtの中央部の回転によるブレは小さく、内側エリアIA内に位置する対象画素ブロックBiの動きベクトルViは小さくなる。また、対象画像Gtの中央部では、一般に被写体像が集中することが多く、画像のブレと異なる被写体の動きによって動きベクトルViが変化しやすいため、内側エリアIA内に位置する対象画素ブロックBiの動きベクトルViの演算精度は低くなる。このため、対象画像Gtのブレに対する動きベクトルViの信頼度は、外側エリアOAで高く、内側エリアIAで低く判断され、この結果、内側エリアIA内に位置する対象画素ブロックBiの重み付け係数wiよりも外側エリアOA内に位置する対象画素ブロックBiの重み付け係数wiが大きく設定される。
このように重み設定部3fが、画素エリアAsに応じて各対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを設定することにより、この実施の形態1にかかる撮像装置1では、画像のブレと関係ない被写体の動きの影響を軽減することができ、アフィン変換の変換係数である回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを高精度に演算して画像のブレを正確に補正することができる。なお、重み設定部3fは、同じ画素エリアAs内に位置する複数の対象画素ブロックBiに対し、さらに各対象画素ブロックBiの位置に応じて画像のブレに対する信頼度を判断し、各重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。これによって、変換係数3gは、一層厳密に回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを演算することができるようになる。
なお、画素ブロック抽出部3dが分割する画素ブロックは、8×8画素の画素ブロックに限らず、16×16画素等、任意サイズの画素ブロックでよい。また、画素ブロック抽出部3dが抽出する対象画素ブロックBiは、各画素エリアAsからはみ出さなければよく、画素エリアAsの1つであってもよい。さらに、対象画素ブロックBiは、個々に異なるサイズおよび形状であってもよい。なお、画素ブロック抽出部3dは、必ずしもすべての画素エリアAsから対象画素ブロックBiを抽出する必要はなく、たとえば、1つの画素エリアAsだけから抽出するようにしてもよい。
ここで、画素ブロック抽出部3dが抽出する対象画素ブロックBiの他の一例を図6に示す。図6に示すように、画素ブロック抽出部3dは、対象画素ブロックBiとして、内側エリアIAから比較的大きな対象画素ブロックIB1〜IB4を抽出し、外側エリアOAから比較的小さな対象画素ブロックOB1〜OB8を抽出する。これは、重み設定部3fが、内側エリアIA内に位置する対象画素ブロックBiの重み付け係数wiよりも外側エリアOA内に位置する対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを大きく設定したのと同様の理由による。すなわち、対象画素ブロックOB1〜OB8の動きベクトルは大きなベクトルとなるため、対象画素ブロックOB1〜OB8のサイズを小さくしても高い精度で動きベクトルを演算することができ、このサイズを小さくすることによって演算の処理負荷を軽減し、処理速度を向上させることができる。一方、対象画素ブロックIB1〜IB4の動きベクトルの演算精度は低いため、大きな領域によって平均化した動きベクトルを演算できるように、抽出する対象画素ブロックIB1〜IB4のサイズを大きくしている。
なお、対象画素ブロックIB1〜IB4およびOB1〜OB8は、対象画像Gtの中心点O2を通る縦横の中心線に対し、各画素エリアIA,OA内で互いに対称に位置するように抽出されている。このように、対象画素ブロックを対称的に抽出することによって、たとえば、重み設定部3fが同じ画素エリアAs内にある対象画素ブロックBiに対して均等に重み付け係数wiを設定した場合、位置重心ベクトルXcで示される各位置ベクトルXiの重み付き重心を中心点O2と一致させることができる。この場合、さらに対象画像Gtに対する座標原点を中心点O2に設定することによって、位置重心ベクトルXcをゼロベクトルにすることができ、式(12)に示すアフィン変換の演算を次式(13)に示すように簡略化することができ、これによって画像処理部3の処理負荷を一層軽減し、処理速度をさらに向上させることができる。
X’=R(φ)・X−Vc ・・・(13)
また、内側エリアIA、外側エリアOA、対象画素ブロックIB1〜IB4および対象画素ブロックOB1〜OB8は、いずれも図6に示したように矩形の領域としたが、任意形状でよい。さらに、画像エリアAsおよび対象画素ブロックBiは、あらかじめ設定された所定の領域であってもよく、対象画像Gtに応じて任意に抽出するようにしてもよく、あるいは対象画像Gtの種々の特性値に応じて抽出するようにしてもよい。
ここで、画素ブロック抽出部3dが、対象画像Gtの特性値に応じて対象画素ブロックBiを抽出する処理の一例について説明する。図7は、図4に示したステップS107のブロック抽出処理をサブルーチン化した処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、このブロック抽出処理では、画素ブロック抽出部3dは、画像処理制御部3aの制御のもと、ステップS105によって分割した各画素ブロックに対してDCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン変換)処理を行い(ステップS201)、このDCT処理結果をもとに、ステップS103によって分割した各画素エリアAsから、画素ブロック内の画像に占める高周波成分の割合が高い複数の画素ブロックを対象画素ブロックBiとして抽出し(ステップS203)、ステップS107へリターンする。ステップS203では、画素ブロック抽出部3dは、DCT処理結果であるDCT係数をDuv(u,v=0,1,・・・,7)として、次式(14)で定める評価値Cr(r=1,2,・・・,h)を用い、評価値Crが大きいほど画素ブロック内の画像に占める高周波成分の割合が高いものと判断する。
Figure 0004755490
ただし、ダイナミックレンジをDynとしている。このダイナミックレンジDynは、たとえば、8ビットの諧調表示ではDyn=28=256となる。
このように、画像に占める高周波成分の割合が高い対象画素ブロックBiを抽出することによって、ブロックマッチング処理での処理感度が高い対象画素ブロックBiを抽出することができ、抽出した各対象画素ブロックBiの動きベクトルViを高精度に演算することができるようになるとともに、高精度に回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを演算できるようになる。なお、ステップS201によるDCT処理は、必ずしも分割したすべての画素ブロックに対して行う必要はなく、たとえば、各画素エリアAs内で評価値Crが所定値以上である画素ブロックが8ブロック抽出された時点で処理を終了するようにしてもよい。また、このような場合、対象画像Gtから一様に対象画素ブロックBiを抽出するように、たとえば図8に示すように、対象画像Gt内を中央部および4隅部の5つの画素エリアA1〜A5に分割するとよい。なお、図8に示した各画素エリアA1〜A5のサイズを示す数値は、解像度をVGAとした対象画像Gtに対して画素エリアA1〜A5を設定した一例であり、各画素エリアA1〜A5の大きさはこれに限定されるものではない。
つぎに、ステップS111に示した重み設定処理の変形例について説明する。上述した重み設定処理では、各対象画素ブロックBiが含まれる画素エリアAsに応じて、各対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを設定するようにしていたが、各対象画素ブロックBiの動きベクトルViの大きさに応じて重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。この場合、重み設定部3fは、たとえば、各対象画素ブロックBiの重み付け係数wiをwi=Vi・Vi=|Vi2によって求めるようにすればよい。このような重み設定処理は、動きベクトルViが大きいほど画像のブレに対する動きベクトルViの信頼度が高いと判断する処理であり、たとえば、木の葉の揺らぎなど細かな動きが多い被写体を撮像した対象画像Gtのブレを補正する場合に有効である。この場合、被写体の動きと同程度に動きベクトルViが小さい対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを小さくすることができ、被写体の動きに起因した演算誤差を低減させることができる。
なお、各対象画素ブロックBiが含まれる画素エリアAsと、各対象画素ブロックBiの動きベクトルViの大きさとの両方に対応し、たとえば次式(15)によって、重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。
i=warea+(Vi・Vi)/k2 ・・・(15)
ただし、画素エリアAsに応じた重み付け係数をwareaとし、動きベクトルViの大きさを規格化する係数をkとしている。係数kは、動きベクトルViの大きさの最大値を画素数単位で想定した数値である。たとえば、動きの激しいスポーツ等を撮影する場合、動きベクトルViの大きさが大きくなる可能性が高いので係数kの値を大きく設定し、風景等を撮影する場合、動きベクトルViの大きさが大きくなる可能性が低いので係数kの値を小さく設定するようにすればよく、被写体に応じて適宜変更できるようにするとよい。
また、ステップS111に示した重み設定処理の別の変形例として、対象画素ブロックBiの動きベクトルViと、対象画素ブロックBiに隣接する各隣接画素ブロックBij(j=1,2,・・・,m)の動きベクトルVij(j=1,2,・・・,m)とをもとに、動きベクトルViに対する動きベクトルVijのばらつき程度を示す発散度diを演算し、この発散度diに応じて重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。ここで、発散度diは、次式(16)によって演算される特性値である。
Figure 0004755490
ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。また、隣接画素ブロックBijの個数をmとしている。この式(16)によって演算される発散度diは、動きベクトルViに対する各動きベクトルVijの方向のばらつきが大きい場合に大きな値を示し、逆に、動きベクトルViと各動きベクトルVijとの方向が揃っている場合に小さい値を示し、特に、動きベクトルViと各動きベクトルVijとの方向がすべて等しい場合、発散度diの値はゼロとなる。
この発散度diに応じて重み付け係数wiを設定する重み設定処理では、重み設定部3fは、発散度diが小さいほど重み付け係数wiを大きく設定する。すなわち、重み設定部3fは、対象画素ブロックBiおよびこの周囲近傍の領域の移動方向の統一性が高く、発散度diが小さいほど、画像のブレに対する動きベクトルViの信頼度が高いと判断する。このような重み設定処理を用いると、被写体の動きや画像信号のノイズ等に起因する局所的な動きベクトルViの演算誤差の影響を軽減することができ、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを高精度に演算して画像のブレを正確に補正することができる。
ここで、発散度diに応じて重み付け係数wiを設定する重み設定処理の処理手順の一例を説明する。図9は、図4に示したステップS111の重み設定処理をサブルーチン化した処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、画像処理制御部3aの制御のもと、重み設定部3fは、重み付け係数wiを設定する対象画素ブロックBiを選択し(ステップS301)、選択した対象画素ブロックBiに隣接する隣接画素ブロックBijを抽出する(ステップS303)。そして、重み設定部3fは、ステップ109で演算された対象画素ブロックBiの動きベクトルViを取得し(ステップS305)、各隣接画素ブロックBijの動きベクトルVijを演算し(ステップS307)、対象画素ブロックBiに対する隣接画素ブロックBijの発散度diを式(16)によって演算する(ステップS309)。その後、重み設定部3fは、対象画素ブロックBiの位置に応じて発散度diの閾値dmaxを設定し(ステップS311)、発散度diと閾値dmaxの大きさを比較して(ステップS313)、発散度diが閾値dmaxよりも小さい場合(ステップS313:Yes)、対象画素ブロックBiの位置に対応した重み付け係数wareaを設定し(ステップS315)、対象画素ブロックBiの重み付け係数wiを式(15)によって演算して(ステップS317)、ステップS111にリターンする。一方、発散度diが閾値dmaxよりも小さくない場合(ステップS313:No)、重み設定部3fは、対象画素ブロックBiの位置に対応した重み付け係数wareaを設定し(ステップS319)、対象画素ブロックBiの重み付け係数wiをwi=warea/2によって演算して(ステップS321)、ステップS111にリターンする。
ステップS303では、重み設定部3fは、たとえば図10に示すように、隣接画素ブロックBijを抽出する。すなわち、対象画素ブロックBiとしての対象画素ブロックB4,B5,B6に対し、対象画像Gtの外周エッジに隣接しない対象画素ブロックB4では、対象画素ブロックB4と同じ大きさの周囲8個の隣接画素ブロックB41〜B48を抽出し、対象画素ブロックのエッジに隣接する対象画素ブロックB5では、周囲5個の隣接画素ブロックB51〜B55を抽出し、対象画像Gtのコーナーに位置する対象画素ブロックB6では、周囲3個の隣接画素ブロックB61〜B63を抽出する。なお、重み設定部3fは、隣接画素ブロックBijを抽出する代わりに、対象画素ブロックBiに隣接しないが周囲近傍にある画素ブロックを近傍画素ブロックとして抽出するようにしてもよい。また、画像処理制御部3aは、画素ブロック抽出部3dに隣接画素ブロックBijを抽出させ、重み設定部3fは、この抽出結果を取得するようにしてもよい。
ステップS311では、重み設定部3fは、ステップS303で抽出した隣接画素ブロックBijの個数mに応じて閾値dmaxを設定し、たとえば、閾値dmaxをdmax=m・322によって設定する。具体的に、図10に示した対象画素ブロックB4,B5,B6に対しては、それぞれ閾値dmaxをdmax=8・322,5・322,3・322に設定する。なお、閾値dmaxの設定方法は、これに限定されず、隣接画素ブロックBijの個数mに対応した他の条件式によって設定してもよく、個数m等の隣接画素ブロックBijの情報を用いずに設定してもよい。また、対象画像の撮像条件等に応じて、閾値dmaxの設定条件を適宜変更できるようにしてもよい。
なお、ステップS313では、重み設定部3fは、発散度diと閾値dmaxとの関係に応じて、さらに多くの分岐条件を判断するようにしてもよい。また、ステップS317,S321で用いる重み付け係数wiの演算式は、上述した演算式に限定されず、他の演算式を用いてもよい。さらに、ステップS307では、画像処理制御部3aは、動きベクトル演算部3eに動きベクトルVijを演算させ、重み設定部3fは、この演算結果を取得するようにしてもよい。
また、ステップS111に示した重み設定処理の他の変形例として、対象画素ブロックBiの画像コントラストConiに応じて重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。ここで、画像コントラストConiは、種々の方法によって演算し、評価され得るが、たとえば、重み設定部3fは、次式(17)によって画像コントラストConiを演算して評価するようにしてもよい。
Figure 0004755490
ここで、対象画素ブロックBiは8×8画素の画素ブロックであり、この対象画素ブロックの各画素データをfpq(p,q=1,2,・・・,8)としている。
また、重み設定部3fは、式(14)に示した評価値CrによってConi=Crとして画像コントラストConiを評価するようにしてもよい。この場合、MPEG4動画圧縮等、一般の動画像の圧縮符号化処理中に行われるDCT処理の結果をDCT係数Duvとして共通に利用することができ、全体処理の簡易化および高速化を促進させることができる。なお、評価値CrのようにDCT係数Duvの高周波成分によって表わした評価値を画像コントラストの評価値として併用する技術は、たとえば、特許文献2に開示されている。
さらに、重み設定部3fは、従来の撮像装置が備えるオートフォーカス機構によって処理される画像コントラストを利用して、対象画像Biの画像コントラストConiを評価するようにしてもよい。この場合にも、異なる処理間で評価値を共通に利用することができ、全体処理の簡易化および高速化を促進させることができる。
このように画像コントラストConiに応じて重み付け係数wiを設定する重み設定処理では、重み設定部3fは、対象画素ブロックBiの画像コントラストConiが高いほど重み付け係数wiを大きく設定する。すなわち、重み設定部3fは、画像コントラストConiが高いほど画像のブレに対する動きベクトルViの信頼度が高いと判断する。このような重み設定処理を用いると、ブロックマッチング処理での処理感度が高い対象画素ブロックBiほど重み付け係数wiを大きく設定することができ、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを高精度に演算して画像のブレを正確に補正することができる。
ここで、画像コントラストConiに応じて重み付け係数wiを設定する重み設定処理の処理手順の一例を説明する。図11は、図4に示したステップS111の重み設定処理をサブルーチン化した処理手順を示すフローチャートである。図11に示すように、画像処理制御部3aの制御のもと、重み設定部3fは、重み付け係数wiを設定する対象画素ブロックBiを選択し(ステップS401)、選択した対象画素ブロックBiの画像コントラストConiを演算し(ステップS403)、重み付け係数wiをwi=g・Coniによって演算し(ステップS405)、ステップS111にリターンする。ここで、係数gは、g=1/4程度のゼロより大きな実数値に設定するとよい。ただし、これに限定されず、たとえば、対象画素ブロックBiの諸特性値をもとに係数gを設定するようにしてもよく、係数gを関数値として設定してもよい。
また、ステップS111に示した重み設定処理の他の変形例として、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSの演算精度に対する各対象画素ブロックBiの重要度に応じて、画像のブレに対する動きベクトルViの信頼度を判断し、この信頼度をもとに重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。ここで、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSの演算精度は、演算に用いる各動きベクトルViの信頼度が等しい場合、対応する各対象画素ブロックBiの相互間隔が大きいほど向上する。このため、相互間隔が大きな対象画素ブロックBiほど演算精度に対する重要度が高く、逆に、この重要度が高い対象画素ブロックBiほど重み付け係数wiを大きく設定することによって、回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSを高精度に演算して画像のブレを正確に補正することができる。
さらに、ステップS111に示した重み設定処理には、ここに示した設定処理方法に限定されず様々な処理方法を用いることができる。また、個々の設定処理方法を組み合わせて各動きベクトルViの信頼度を判断し、重み付け係数wiを設定するようにしてもよい。
以上説明したこの実施の形態1にかかる撮像装置1では、複数の画像の中から対象画像を選択し、選択した対象画像を画素エリアに分割し、分割した画素エリアから複数の対象画素ブロックを抽出し、抽出した対象画素ブロックの種々の特性値をもとに画像のブレに対する動きベクトルの信頼度を判断し、この信頼度をもとに各画素ブロックの重み付け係数を設定して信頼度に応じた動きベクトルの演算処理を行うため、常に高い精度で対象画像のブレに対応するアフィン変換の変換係数を演算することができ、この演算した変換係数をもとに対象画像をアフィン変換して対象画像のブレを正確に補正することができる。また、対象画素ブロックの位置、動きベクトルの大きさ、画像の高周波成分の割合、画像コントラスト、近傍画素ブロックとの関連性を示す動きベクトルの発散度など、対象画素ブロックの種々の特性値をもとに、対象画素ブロックの抽出および動きベクトルの信頼度の判定を行っているため、被写体あるいは被写体像の様々な動きや状態に適応し、常に高精度で確実に画像のブレを検出して補正することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、対象画像を分割した各画素エリアAsから複数の対象画素ブロックBiを抽出し、画像のブレに対応するアフィン変換の変換係数を高精度に演算するようにしていたが、この実施の形態2では、対象画像の4つの隅領域から2つの対象画素ブロックBiを抽出し、簡易かつ高速にアフィン変換の変換係数を演算するようにしている。
図12は、対象画像の隅領域から2つの対象画素ブロックを抽出した状態の一例を示す模式図である。図12に示すように、この実施の形態2では、対象画像Gtの4隅の領域のうち、図上で右下および左上の隅領域から、それぞれ対象画素ブロックBiとしての対象画素ブロックBS1,BS2を抽出している。また、抽出した対象画素ブロックBS1の中心点OSをこの対象画像Gtに対する座標原点に設定して、対象画素ブロックBS2を示す位置ベクトルをXS2とし、対象画素ブロックBS1,BS2のそれぞれの動きベクトルをVS1,VS2としている。なお、対象画素ブロックBS1を示す位置ベクトルはゼロベクトルとなる。
対象画素ブロックBS1,BS2の重み付け係数をそれぞれwS1,wS2とすると、重み付け係数の総和wはw=wS1+wS2となり、位置重心ベクトルXcは、式(7)によってXc=wS2・XS2/wとなり、動き重心ベクトルVcは、式(8)によってVc=(VS1+wS2・VS2)/wとなる。重み設定処理では、重み設定部3fは、各重み付け係数wS1,wS2の大きさをwS1≒1、wS2≪1とし、それぞれ限りなく「1」および「0」に近づける。この場合、重み付け係数の総和wはw≒1に近似され、位置重心ベクトルXcはゼロベクトルに近似され、動き重心ベクトルVcはVc≒VS1に近似される。これによって、回転マトリックスR(φ)の回転角φおよびシフトベクトルSは、それぞれ式(5)および式(6)を用いた次式(18)および式(19)によって表わされる。
S=VS1 ・・・(18)
Figure 0004755490
このように、この実施の形態2では、対象画像Gtの4隅の領域のうち対角関係にある2つの隅領域から対象画素ブロックBS1,BS2を抽出し、一方の対象画素ブロックBS1の中心位置を座標原点に設定し、対象画素ブロックBS1,BS2の重み付け係数wS1,wS1をそれぞれ限りなく「1」および「0」に近づけることによって、実施の形態1に比して簡易な演算式を用いた回転マトリックスR(φ)およびシフトベクトルSの演算処理を行うことができ、この結果、さらに高速に演算処理を行うことができる。このような高速のブレ補正処理は、たとえば、図2に示した表示モニター5aによって撮像中の動画像を観察する場合など、リアルタイムで連続してブレを補正する必要がある場合に有効である。
なお、この実施の形態2の重み設定処理では、重み設定部3fは、座標原点に設定した対象画素ブロックBS1を重視して演算処理に対する重要度を高く設定し、この重要度に対応して動きベクトルVS1の信頼度を高く判断した結果として、各重み付け係数wS1,wS1を限りなく「1」および「0」に近づけるようにしている。
また、図12に示した対象画素ブロックBS1,BS2は、対象画像Gt内で対角位置にある右下および左上の隅領域から抽出されているが、対象画素ブロックBiの抽出方法はこれに限定されず、対象画像Gt内の4隅の領域のうち任意の2つの隅領域から各1つの対象画素ブロックBiを抽出するようにすればよい。すなわち、抽出した2つの対象画素ブロックBiは、必ずしも対角位置にある必要はなく、対象画像Gt内で横方向または縦方向に並んだ位置関係にあってもよい。
なお、上述した実施の形態1および2では、撮像装置1によって撮像した画像のブレ補正を行うようにしていたが、外部から入力された画像または記憶部8に記憶していた画像のブレ補正を行うようにしてもよい。また、本発明のブレ補正方法を撮像装置1と異なるコンピュータ等の画像処理装置に適用し、この画像処理装置に外部から入力された画像のブレ補正を行うようにしてもよい。この場合、たとえば、撮像装置1によって撮像された画像に対し、表示モニター5aに出力する場合にブレ補正処理を適用し、携帯型記憶媒体9または通信部7を介して外部に出力する場合にはブレ補正処理を適用せず、出力した外部装置である画像処理装置上でブレ補正処理を行うようにしてもよい。この場合、画像処理部3の処理負荷を軽減し、処理を高速化することができる。
また、上述した実施の形態1および2の各種ブレ補正処理は、入力部4等から入力されたブレ補正処理のモードの選択情報をもとに、随時選択し切り替えるようにしてもよい。
本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の概要構成を示す斜視図である。 図1に示した撮像装置によって撮像した動画像の一部の画像である基準画像を示す模式図である。 図1に示した撮像装置によって撮像した動画像の一部の画像である対象画像を示す模式図である。 図1に示した画像処理部が行う画像のブレの補正処理手順を示すフローチャートである。 対象画像を分割した画素エリアと対象画素ブロックの一例を示す模式図である。 対象画像を分割した画素エリアと対象画素ブロックの他の一例を示す模式図である。 画像に占める高周波成分の割合が高い対象画素ブロックを抽出する処理手順を示すフローチャートである。 対象画像を分割した画素エリアの他の一例を示す模式図である。 動きベクトルの発散度に応じて重み付け係数を設定する重み設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 対象画素ブロックに隣接する隣接画素ブロックの抽出例を示す模式図である。 画像コントラストに応じて重み付け係数を設定する重み設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 対象画像の隅領域から2つの対象画素ブロックを抽出した状態の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像部
2a 撮像光学系
2b 撮像素子
2c A/D変換部
3 画像処理部
3a 画像処理制御部
3b 画像選択部
3c 画素エリア分割部
3d 画素ブロック抽出部
3e 動きベクトル演算部
3f 重み設定部
3g 変換係数演算部
3h 画像補正演算部
3i フレームメモリ
4 入力部
4a 撮影スイッチ
5 表示部
5a 表示モニター
6 音声入出力部
7 通信部
8 記憶部
9 携帯型記録媒体
9a カードインターフェース
A1〜A4 画素エリア
B1〜B6,B01,B02,B03,Bi,BS1,BS2,IB1〜IB4,OB1〜OB8 画素ブロック
G0,G1,Gt 対象画像
O1,O2,Os 座標原点
1〜V3,VS1,VS2 動きベクトル
X,X1〜X3 位置ベクトル


Claims (14)

  1. 撮像装置によって撮像された複数の画像の中から、画像のブレを補正する対象となる対象画像および該補正の基準となる基準画像を選択する画像選択ステップと、
    前記対象画像から、画像の中央部に近い内寄りに位置する対象画素ブロックと、画像の周辺部に近い外寄りに位置する対象画素ブロックの2つの対象画素ブロックを少なくとも抽出するブロック抽出ステップと、
    前記ブロック抽出ステップによって抽出された各対象画素ブロックの位置に対応する前記基準画像上の位置から該各対象画素ブロックの位置までの移動量を示す動きベクトルを演算するベクトル演算ステップと、
    前記ベクトル演算ステップによって演算された各動きベクトルの前記画像のブレに対する信頼度をもとに、前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定する重み設定ステップと、
    所定の座標原点を基準とした前記各対象画素ブロックの位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記重み設定ステップによって設定された各重み付け係数をもとに、前記対象画像をアフィン変換するための変換係数を演算する係数演算ステップと、
    前記係数演算ステップの演算結果をもとに前記対象画像をアフィン変換して該対象画像のブレを補正する補正演算ステップと、
    有し、
    前記重み設定ステップは、
    (a)前記各対象画像で内寄りに位置する画素ブロックの重み付け係数よりも前記各対象画像で外寄りに位置する対象画素ブロックの重み付け係数を大きく設定する、
    (b)前記各対象画素ブロックの動きベクトルの大きさが大きいほど重み付け係数を大きく設定する、
    (c)前記各対象ブロックのうち、前記アフィン変換における前記変換係数の線形変換成分およびシフト成分にそれぞれ対応する回転マトリックスおよびシフトベクトルの演算精度に対する重要度が高いほど重み付け係数を大きく設定する、
    の何れかの手順に基づいて前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定することを特徴とするブレ補正方法。
  2. 前記係数演算ステップは、前記各対象画素ブロックに対応する前記各位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記各重み付け係数をそれぞれXi(i=1,2,・・・,n)、Vi(i=1,2,・・・,n)およびwi(i=1,2,・・・,n)とし、該各重み付け係数の総和をwとした場合、前記各位置ベクトルの重み付き重心を示す位置重心ベクトルXcをXc=(w1・X1+w2・X2+・・・+wn・Xn)/wによって演算し、前記各動きベクトルの重み付き重心を示す動き重心ベクトルVcをVc=(w1・V1+w2・V2+・・・+wn・Vn)/wによって演算し、前記変換係数の線形変換成分に対応する回転マトリックスの回転角φを数式1によって演算することを特徴とする請求項に記載のブレ補正方法。
    Figure 0004755490
    ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。
  3. 前記係数演算ステップは、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=Xc−Vcによって演算し、
    前記補正演算ステップは、前記回転マトリックスによって前記位置ベクトルの重み付き重心を中心に前記回転角だけ反時計周りに前記対象画像を回転した後、前記シフトベクトルによって該対象画像をシフトすることを特徴とする請求項に記載のブレ補正方法。
  4. 前記ブロック抽出ステップおよび前記重み設定ステップは、前記位置重心ベクトルがゼロベクトルとなるように、それぞれ前記対象画素ブロックを抽出し、前記重み付け係数を設定することを特徴とする請求項またはに記載のブレ補正方法。
  5. 前記係数演算ステップは、前記回転角φだけ反時計回りに回転変換を行う前記回転マトリックスをR(φ)として、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=R(−φ)・(Xc−Vc)−Xcによって演算し、
    前記補正演算ステップは、前記シフトベクトルによって前記対象画像をシフトした後、前記回転マトリックスによって前記座標原点を中心に前記回転角だけ反時計方向に該対象画像を回転することを特徴とする請求項に記載のブレ補正方法。
  6. 前記係数演算ステップは、前記各動きベクトルの大きさが所定値よりも小さい場合、数式1を近似した数式2によって前記回転角φを演算することを特徴とする請求項に記載のブレ補正方法。
    Figure 0004755490
  7. 前記ブロック抽出ステップは、前記対象画像の各隅に位置する隅領域のうち異なる2つの該隅領域のそれぞれから前記対象画素ブロックを抽出し、
    前記係数演算ステップは、前記2つの隅領域から抽出された対象画素ブロックのうち一方の対象画素ブロックの位置を前記座標原点とし、該座標原点に位置する前記対象画素ブロックに対応する前記位置ベクトル、前記動きベクトルおよび前記重み付け係数をそれぞれX1,V1およびw1とし、前記重み設定ステップによって、前記座標原点に位置する対象画素ブロックに対する前記重み付け係数および他方の対象画素ブロックに対する前記重み付け係数がそれぞれ1および0に限りなく近づけられた場合、数式1を近似した数式3によって前記回転角φを演算することを特徴とする請求項に記載のブレ補正方法。
    Figure 0004755490
  8. 前記複数の画像は、動画像であり、
    前記各対象画素ブロックは、前記動画像の圧縮符号化処理中に行われるフレーム間予測処理の処理対象となるブロックであり、
    前記各動きベクトルは、前記フレーム間予測処理中に演算されることを特徴とする請求項のいずれか一つに記載のブレ補正方法。
  9. 被写体からの光を集光して被写体像を結像する撮像光学系と、
    前記被写体像に対応する画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された複数の画像の中から、画像のブレを補正する対象となる対象画像および該補正の基準となる基準画像を選択する画像選択手段と、
    前記対象画像から、画像の中央部に近い内寄りに位置する対象画素ブロックと、画像の周辺部に近い外寄りに位置する対象画素ブロックの2つの対象画素ブロックを少なくとも抽出するブロック抽出手段と、
    前記ブロック抽出手段によって抽出された各対象画素ブロックの位置に対応する前記基準画像上の位置から該各対象画素ブロックの位置までの移動量を示す動きベクトルを演算するベクトル演算手段と、
    前記ベクトル演算手段によって演算された各動きベクトルの前記画像のブレに対する信頼度をもとに、前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定する重み設定手段と、
    所定の座標原点を基準とした前記各対象画素ブロックの位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記重み設定手段によって設定された各重み付け係数をもとに、前記対象画像をアフィン変換するための変換係数を演算する係数演算手段と、
    前記係数演算手段の演算結果をもとに前記対象画像をアフィン変換して該対象画像のブレを補正する補正演算手段と、
    を備え
    前記重み設定手段は、
    (d)前記各対象画像で内寄りに位置する画素ブロックの重み付け係数よりも前記各対象画像で外寄りに位置する対象画素ブロックの重み付け係数を大きく設定する、
    (e)前記各対象画素ブロックの動きベクトルの大きさが大きいほど重み付け係数を大きく設定する、
    (f)前記各対象ブロックのうち、前記アフィン変換における前記変換係数の線形変換成分およびシフト成分にそれぞれ対応する回転マトリックスおよびシフトベクトルの演算精度に対する重要度が高いほど重み付け係数を大きく設定する、
    の何れかの処理に基づいて前記各対象画素ブロックの重み付け係数を設定することを特徴とする撮像装置。
  10. 前記係数演算手段は、前記各対象画素ブロックに対応する前記各位置ベクトル、前記各動きベクトルおよび前記各重み付け係数をそれぞれXi(i=1,2,・・・,n)、Vi(i=1,2,・・・,n)およびwi(i=1,2,・・・,n)とし、該各重み付け係数の総和をwとした場合、前記各位置ベクトルの重み付き重心を示す位置重心ベクトルXcをXc=(w1・X1+w2・X2+・・・+wn・Xn)/wによって演算し、前記各動きベクトルの重み付き重心を示す動き重心ベクトルVcをVc=(w1・V1+w2・V2+・・・+wn・Vn)/wによって演算し、前記変換係数の線形変換成分に対応する回転マトリックスの回転角φを数式4によって演算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
    Figure 0004755490
    ただし、#は反時計周りの90度の回転変換を示す。
  11. 前記係数演算手段は、前記変換係数のシフト成分に対応するシフトベクトルSをS=Xc−Vcによって演算し、
    前記補正演算手段は、前記回転マトリックスによって前記位置ベクトルの重み付き重心を中心に前記回転角だけ反時計周りに前記対象画像を回転した後、前記シフトベクトルによって該対象画像をシフトすることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記ブロック抽出手段および前記重み設定手段は、前記位置重心ベクトルがゼロベクトルとなるように、それぞれ前記対象画素ブロックを抽出し、前記重み付け係数を設定することを特徴とする請求項10または11に記載の撮像装置。
  13. 前記係数演算手段は、前記各動きベクトルの大きさが所定値よりも小さい場合、数式4を近似した数式5によって前記回転角φを演算することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
    Figure 0004755490
  14. 前記ブロック抽出手段は、前記対象画像の各隅に位置する隅領域のうち異なる2つの該隅領域のそれぞれから前記対象画素ブロックを抽出し、
    前記係数演算手段は、前記2つの隅領域から抽出された対象画素ブロックのうち一方の対象画素ブロックの位置を前記座標原点とし、該座標原点に位置する前記対象画素ブロックに対応する前記位置ベクトル、前記動きベクトルおよび前記重み付け係数をそれぞれX1,V1およびw1とし、前記重み設定手段によって、前記座標原点に位置する対象画素ブロックに対する前記重み付け係数および他方の対象画素ブロックに対する前記重み付け係数がそれぞれ1および0に限りなく近づけられた場合、数式4を近似した数式6によって前記回転角φを演算することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
    Figure 0004755490
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