JP6253312B2 - 制御装置、制御装置を備えるアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージ - Google Patents

制御装置、制御装置を備えるアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージ Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、該制御装置を備えるアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージに関する。
具体的には、複数のモータの駆動力を合成することにより、移動体を多方向に駆動することが可能な制御装置、該制御装置を備えるアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージに関する。
従来において、多方向駆動が可能なアクチュエータ(以下、これを多自由度駆動装置と記す。)として、リニアアクチュエータを用いてXYθの駆動を実現するようにした装置が提案されている(特許文献1)。
図10(a)は従来の多自由度駆動装置の構成を示す図である。
1はこの多自由度駆動装置のベースとなるベース板、2、3、4は移動体5を駆動させる振動子である。6はX方向位置を検出する位置センサであり、7、8はY方向位置を検出する位置センサである。
図10(b)は同装置を側面から見た図である。
振動子2(不図示)、3、4は1点突起を持つ振動部材(3、4の上部)と圧電素子(斜線部)を接着などで一体化し、不図示の取り付け部材を介してベース板1に取り付けられている。
6’、7’、8’は位置センサの上面に設けられたスケール部である。例えば、センサ6だと、スケール部6’がX方向に移動することで移動量に応じた位置信号がセンサ6から出力されるというものである。
センサ7はスケール部7’が、センサ8はスケール部8’がY方向に移動することで移動量に応じた位置信号を出力する。
このような構成により、振動子2、3、4の駆動力をベクトル合成した方向に移動体を動かす。
特許文献1では、図10で示した振動型の多自由度駆動装置の制御系が提案されており、個々の振動型モータのバラツキを補正する制御方法が提案されている。前記制御系の制御部は、複数の振動型モータに対して、個別にPID制御を行う構成である。すなわち、XYθの位置指令値をモータ移動量に各々変換した後、個別にPID補償器を設けて位置制御を行うのが従来の構成である。
図11は、従来の多自由度駆動装置の制御系を示す図である。
ここでは、図10で示した振動型の多自由度振動型駆動装置を用いた場合を説明する。不図示のコントローラより位置指令X、Y、θが与えられ、モータ座標変換部1101に入力される。
モータ座標変換部1101は、3つの振動型モータ(3つの振動子)M1、M2、M3に対応して、M1座標変換部、M2座標変換部、M3座標変換部から成る。
これは、位置指令XYθを各振動型モータの配された座標位置上の値に変換するものであり、位置指令XYθの方向と各モータの駆動力を発生するベクトルとの角度によって決まる。
尚、θ方向の変換は移動体中心からの各モータの相対位置を考慮する必要がある。
例えば、M1座標変換部は、位置指令XYθが与えられた時、θ方向を無視すれば、X方向指令値が振動型モータM1座標上の位置指令値となり、Y方向成分はゼロとなる。
同様に、振動型モータM2、M3においてもXYθ方向の指令値が駆動ベクトルとの角度
の関係によって配分される。
一方で、XYθ座標変換部308で得られた検出位置X、Y、θは前記モータ座標変換部1101に入力されて、各モータ座標位置上の値に変換される。
そして、3つのモータ座標位置に変換された位置指令及び検出位置は、偏差算出部1102に入力されて差分が演算される。これが、各振動型モータの位置偏差となる。
次に、3つの振動型モータの位置偏差はPID補償器1103に入力される。PID補償器1103は3つのPID補償器から成り、各々の振動型モータを制御するために設けられている。
ここで、3つの振動型モータの駆動力が一致していれば、基本的には同じ制御ゲインが設定される。
そして、PID補償器1103から出力された各振動型モータの制御信号は、駆動パラメータとなる周波数、位相差、パルス幅等の情報を含み、パルス発生器304に入力される。
パルス発生器304から出力されたパルス信号は駆動回路305に入力され、位相が90°異なる2相の交番電圧が出力される。
駆動回路305から出力された交番電圧は振動型モータ2、3、4(以下、M1、M2、M3)の圧電素子に印加され、M1、M2、M3の駆動力をベクトル合成した方向に移動体5は動作する。
移動体5の動作を位置センサ6、7、8によって検出し、位置検出部307で各センサ位置での位置情報をX1、Y1、Y2として演算処理する。位置情報X1、Y1、Y2はXYθ座標変換部308に入力され、X、Y、θの位置情報として座標変換処理される。
このように、位置指令X、Y、θに近づくように、各モータで個別にPID補償器によってフィードバック制御される。
特開2009−225503号公報
しかしながら、上記従来例のものにおいては、つぎのような課題を有している。
すなわち、多自由度駆動装置をXY平面上に平置きにした場合と縦置きにした場合とでは、XYθの各駆動方向(各移動方向)における伝達特性が異なる。しかし、従来例の制御系では、前記伝達特性の違いが考慮されておらず、制御性能において必ずしも満足の得られるものではなかった。
例えば、Y方向は重力の影響を受けることから、これをカメラの防振機構に用いた際、移動体5の中心にレンズが配置され、レンズをXY方向に駆動する場合、Y方向に駆動力を発生する振動型モータ(振動子)M2、M3がレンズ質量分の重力の影響を受けることになる。
そのため、Y方向は伝達特性のゲインと位相遅れがX方向に比べて悪化する。
更に、この傾向は、防振を行う周波数、すなわち加速度が大きいほど顕著になる。
この結果、各振動型モータ(各振動子)への制御量のバランスがY方向の影響によって崩れて制御系が不安定になり、位置偏差と応答性が低下するという課題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み、複数のモータの駆動力をベクトル合成して多方向への駆動を可能とした制御装置を構成するに当たり、
該合成駆動力の伝達特性の、少なくとも2つの交差する方向間での違いを考慮した協調制御によって、位置偏差と応答性における制御性の向上を図ることが可能となる制御装置
の提供を目的とする。
また、本発明は、上記制御装置を備えるアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、または自動ステージの提供を目的とする。
本発明の制御装置は、位置指令と移動体の位置データとの差分に基づいて、第1の方向に関する第1の偏差信号と前記第1の方向と異なる第2の方向に関する第2の偏差信号を出力す偏差算出部と、前記第1の偏差信号基づいて前記第1の方向に関する第1の制御信号を出力し、前記第2の偏差信号に基づいて前記第2の方向に関する第2の制御信号を出力する補償部と、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号に基づいて、第1のモータの制御量と第2のモータの制御量とを演算する制御量演算部と、を有し、前記補償部は、前記第1のモータの駆動力と前記第2のモータの駆動力とを合成した駆動力の伝達特性の、前記第1の方向と前記第2の方向との間での違いに基づいて、前記第1の偏差信号及び前記第2の偏差信号の制御ゲインを調整して、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を出力することを特徴とする。
また、本発明の別の制御装置は、位置指令と移動体の位置データとの差分に基づいて、第1の方向に関する第1の偏差信号と前記第1の方向と異なる第2の方向に関する第2の偏差信号とを出力する偏差算出部と、前記第1の偏差信号に基づいて前記第1の方向に関する第1の制御信号を出力し、前記第2の偏差信号に基づいて前記第2の方向に関する第2の制御信号を出力する補償部と、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号に基づいて、第1のモータの制御量と第2のモータの制御量とを演算する制御量演算部と、を有し、前記第1のモータは、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる第1の駆動方向へ駆動力を発生し、前記制御量演算部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を用いて、前記第1のモータの前記制御量を演算することを特徴とする。
さらに、本発明は、アクチュエータ、画像振れ補正装置、交換用レンズ、撮像装置、または自動ステージが、上記した本発明の制御装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、複数のモータの駆動力をベクトル合成して多方向への駆動を可能とした制御装置を構成するに当たり、
該複数のモータの合成駆動力の伝達特性の、第1の方向と、該第1の方向と交差する第2の方向との間での違いを考慮した協調制御によって、位置偏差と応答性における制御性の向上を図ることが可能な制御装置を実現することができる。
また、本発明の上記制御装置を備えていることにより、移動体を多方向に駆動することが可能なアクチュエータ、画像振れ補正装置、交換レンズ、撮像装置、または自動ステージを実現することができる。
多自由度駆動装置の構成例について説明する図である。 リニア型振動型駆動装置の駆動原理を説明する図である。 多自由度駆動装置の制御系について説明する図である。 PID補償器の制御系について説明する図である。 制御量演算部を構成する多入力多出力行列演算部を説明する図である。 多入力多出力行列演算部の行列演算式を説明する図である。 多自由度駆動装置のX、Y、θ方向の動作を説明する図である。 位置センサ信号をX、Y、θに座標変換する式について説明する図である。 制御系を実機に適用した場合の効果について説明する図である。 多自由度駆動装置の構成について説明する図である。 多自由度駆動装置の制御系について説明する図である。 かわし機構を用いて負荷を低減させる構成例について説明する図である。 モータの一例について説明する断面図である。 多自由度駆動装置の構成について説明する図である。 モータ制御装置の適用例について説明する図である。 モータ制御装置の適用例について説明する図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態における移動体を多方向に駆動することが可能なアクチュエータ(多自由度駆動装置)の例として、振動型の多自由度駆動装置を用いた例について説明する。
以下では、本発明の実施形態として、本発明の制御装置を備える多自由度駆動装置を、光学機器であるカメラの防振機構(画像振れ補正装置)に適用した構成例を説明する。尚、本実施形態ではカメラに搭載した構成例について説明するが、これに限定されるも
のではない。これ以外にも、ステージにおける制御装置等への適用が可能である。
本実施形態の振動型多自由度駆動装置は、交番電圧の印加によって振動が励起される複数の振動子を備える。
そして、複数の振動子に接触する移動体を摩擦力による駆動力によって駆動するに当たり、複数の振動子の駆動力をベクトル合成し、前記移動体を多方向へ駆動可能に構成されている。
具体的には、図1に示すように、複数のリニア型振動型モータを用いてXYθ方向(第1、第2、第3の方向)への移動体の駆動を実現するリニア型振動型駆動装置として構成されている。
カメラの防振機構では、2軸のジャイロセンサを用い、1平面内における2つの直行座標であるXY座標のXY方向の振れ量を検知し、それを補正するような位置指令信号XYが生成される。
つまり、前記位置指令信号に基づいて多自由度駆動装置を制御することで移動体であるレンズが動作し、カメラの防振を行う。
図1(a)は本実施形態の振動型多自由度駆動装置の構成を示す図である。
101は振動型多自由度駆動装置のベースとなるベース板、103、104、105、106は移動体102を駆動させる振動型モータ(振動子)である。
ここで、移動体102はカメラの防振機構に適用する場合はレンズ部分にあたる。
107はX方向位置を検出する位置センサであり、108、109はY方向位置を検出する位置センサである。
図1(b)は同装置の側面図である。
振動型モータ103、104、105、106は2点突起を持つ振動部材と圧電素子(不図示)を接着などで一体化し、取り付け部材を介してベース板101に取り付けられている。
また、位置センサ107、108、109の上面にはスケール部107’、108’、109’が設けられている。
例えば、センサ107だと、スケール部107’がX方向(第1の方向)に移動することで移動量に応じた位置信号がセンサ107から出力されるというものである。センサ108はスケール部108’が、センサ109はスケール部109’がY方向(第2の方向)に移動することで移動量に応じた位置信号を出力する。
これらにより、振動型モータ103、104、105、106の駆動力をベクトル合成した方向に移動体を動かすように構成されている。なお、本実施の形態では、振動型モータ103、104、105、106の駆動力発生軸は、すべてX方向(第1の方向)及びY方向(第2の方向)と交差する場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。振動型モータ103、104、105、106の少なくとも1つの振動型モータの駆動力発生軸が、X方向及びY方向の少なくとも一方に平行でもよい。
なお、振動型モータ103、104、105、106の少なくとも1つの振動型モータの駆動力発生軸が、X方向及びY方向に交差する方向である場合には、本発明の制御装置により、振動型モータ103、104、105、106の合成駆動力の伝達特性を、より正確に協調制御できる。よって、位置偏差と応答性における制御性の向上を更に図ることができる。
図2は、本実施形態におけるリニア型振動型モータの駆動原理を説明する図である。図2(a)において、弾性体203に接着された圧電素子204に交番電圧を印加することにより、図2(c)、(d)に示すような2つの振動モードを発生させ、突起部202に加圧接触する移動体201を矢印方向に移動させる。
図2(b)は圧電素子204の電極パターンを示す図であり、例えば振動型モータ103の圧電素子204には、長手方向で2等分された電極領域が形成されている。
また、各電極領域における分極方向は、同一方向(+)となっている。
圧電素子204の2つの電極領域のうち図2(b)の右側に位置する電極領域には交番電圧(V1)が印加され、左側に位置する電極領域には交番電圧(V2)が印加される。
V1およびV2をAモードの共振周波数付近の周波数で、かつ同位相の交番電圧とすると、圧電素子204の全体(2つの電極領域)がある瞬間には伸び、また別の瞬間には縮むことになる。
この結果、振動型モータ103には図2(c)に示すAモードの振動が発生することになる。
また、V1およびV2をBモードの共振周波数付近の周波数で、かつ位相が180°ずれた交番電圧とすると、ある瞬間には、圧電素子204の右側の電極領域が縮むとともに、左側の電極領域が伸びる。
また、別の瞬間には逆の関係となる。この結果、振動型モータ103には図2(d)に示すBモードの振動が発生することになる。
このように、2つの振動モードを合成することにより、移動体201が図2(a)の矢印方向に駆動される。
また、AモードとBモードの発生比は、2等分された電極へ入力する交番電圧の位相差を変えることにより、変更可能とされている。
この振動型モータでは発生比を変えることにより移動体の速度を変更させることが可能となる。
図3は、本発明の実施形態における多自由度駆動装置の制御系について説明する図である。
制御系は、少なくとも振動型モータ、移動体、位置センサ、及び制御装置から構成され、ここでは、例えば、振動型モータ103乃至106、移動体102、位置センサ107乃至109、及び制御装置から構成される。制御装置は、制御部、パルス発生器、駆動回路、位置検出部、及び座標変換部を備え、ここでは、例えば、制御部、パルス発生器304、駆動回路305、位置検出部307、及びXYθ座標変換部308を備える。更に、制御部は、偏差算出部、補償器(補償部)、及び制御量演算部を備え、ここでは、例えばXYθ偏差算出部301、PID補償器302、及び制御量演算部303を備える。
多自由度駆動装置の制御系において、不図示のコントローラより位置指令X、Y、θが与えられ、XYθ偏差算出部301に入力される。
これと、XYθ座標変換部308で得られた検出位置X、Y、θとの差分が演算されて、X、Y、θの偏差信号が出力される。
偏差信号は制御手段を構成するPID補償器302に入力され、X、Y、θそれぞれの制御信号が出力される。
ここで、PID補償器302とは比例(P)・積分(I)・微分(D)の各機能を有する補償器の出力を加算したものであり、制御対象の位相遅れやゲインを補償して、安定且つ高精度な制御系を構築するために用いられる。PID補償器は、コントローラがフィードバック制御を行う一定の制御周期を有しており、この制御周期に基づいて、時間比例演算、時間微分演算、時間積分演算が行われる。補償部は、前記位置指令に対する前記移動体の位置データの、位相遅れ、またはゲインを補償する演算部である。補償器としては、例えば、H無限大補償器、繰返し補償器などがあるが、いずれも時間的な概念に基づく演算を組み合わせて行うよう構成されている。補償器は、いわゆるフィルタとも考えられ、時間的な概念に基づいた作用、すなわち周波数に応じて入力信号を増幅、あるいは減衰する作用が得られる。本発明の補償器は、上記補償器に限定されず、上記効果を得る事ができる補償器であればよい。
本実施形態では、後述するようにこのPID補償器302は、各振動型モータの駆動力を合成した駆動力の伝達特性の、X、Y、θ方向間での違いに応じて、X、Y、θ方向の制
御ゲインを調整可能に構成される。そして、PID補償器302から出力された制御ゲインが調整された制御信号が、制御量演算部303に入力される。
この制御量演算部303では、後述する制御量演算部を構成する多入力多出力行列演算部において、X、Y、θの各制御量が行列演算により変換されて、4つの振動型モータそれぞれの制御量として出力される。
その際、本実施形態では、制御ゲインが調整された制御信号と、各振動型モータの駆動力発生軸と前記移動体の駆動方向軸(X、Y、θ方向)との相対角度で決まる係数と、を演算し、各振動型モータの駆動パラメータを算出するように構成されている。
本実施形態では、このように、X、Y、θ方向における制御ゲインが調整された制御信号を出力するPID補償器302と、各振動型モータの駆動パラメータを演算する制御量演算部とが、位置指令に対してフィードバック制御する制御系の経路中に配置される。
これにより、各振動型モータの各制御パラメータはXYθ方向の伝達特性の違いを考慮してゲインを最適化することができ、従来に対して制御余裕が大きく、高精度な協調制御を行うことが可能となる。
以上のように算出された各振動型モータ(各振動子)の駆動パラメータは周波数、位相差、パルス幅情報であり、これらの各振動型モータの駆動パラメータに関する信号が制御量演算部303から出力され、パルス発生器304に入力される。
パルス発生器304は、入力された制御信号に応じて駆動周波数が変化するパルス信号を発生させるものであり、デジタル分周回路やVCO(電圧制御発振器)などが用いられる。
また、PWM(パルス幅変調)制御により、制御信号に応じてパルス幅が変化するパルス信号を発生させても良い。
パルス発生器304から出力されたパルス信号は駆動回路305に入力され、位相が90°異なる2相の交番電圧が出力される。
駆動回路305は、電源306から供給されたDC電圧を入力パルス信号のタイミングでスイッチング動作させ、所望の電圧に昇圧するトランスを用いた昇圧回路やLC共振を利用した昇圧回路等が用いられる。
駆動回路305から出力された交番電圧は振動型モータ103、104、105、106(以下、M1、M2、M3、M4)の圧電素子に印加され、M1、M2、M3、M4の駆動力をベクトル合成した方向に移動体102は動作する。
移動体102の相対位置を位置センサ107、108、109によって検出し、位置検出部307で各センサ位置での位置情報をX1、Y1、Y2として演算処理する。
位置情報X1、Y1、Y2はXYθ座標変換部に入力され、X、Y、θの位置情報として座標変換処理される。このように、位置指令X、Y、θに近づくように本装置はフィードバック制御される。
図4は、本実施形態におけるPID補償器302の制御系について説明する図である。X、Y、θの偏差信号にはそれぞれゲインが設けられ、PID補償器で演算されて出力される。
ゲインX401、ゲインY402、ゲインθ403は、各方向の制御ゲインの比率を調整する事ができる。
これによって、複数振動子の協調制御を行う上で、XYθの各制御量を自由にコントロールすることができ、制御的な設計の自由度を増すことができる。
また、PID補償器X404、PID補償器Y405、PID補償器θ406は、複数の振動子を各方向に個別に駆動した場合の伝達特性に基づいて最適化された制御ゲインが設定されており、複数振動子を協調制御する事ができる。
図5は、制御量演算部303を構成する多入力多出力行列演算部501の構成を説明する図である。
X、Y、θの各制御量は、多入力多出力行列演算部501で検出位置X、Y、及びθに応じて行列演算され、4つの振動型モータそれぞれの制御量に変換される。
前記制御量に基づいて、振動型モータM1、M2、M3、M4の駆動パラメータである周波数、位相差、パルス幅が結果として調整されることになる。
また、図6は、多入力多出力行列演算部501の行列演算式を説明する図である。
振動型モータM1、M2、M3、M4の制御量は図6(a)で示される。
係数COS(45deg)は各振動型モータの駆動軸がXY軸に対して45°の傾きを持って配置されているためである。
そして、第1項は制御量ΔX成分、第2項は制御量ΔY成分、第3項は制御量Δθ成分である。前記制御量ΔXはX方向の伝達特性が反映された制御量、ΔYはY方向の伝達特性が反映された制御量、Δθはθ方向の伝達特性が反映された制御量である。従って、縦置きした際は、XY方向の伝達特性の違いが制御量ΔXとΔYの違いとして考慮され、各振動型モータの制御量が演算される。
ここで、第1項と第2項のベクトルがX、Y成分で符号が異なるのは、同位相の駆動信号を印加した場合に振動型モータの駆動方向がすべて左回転方向になるよう設定されているからである。
図6(b)は制御量θ成分を演算する回転行列Rθである。回転行列Rθは、図6(c)に示すXY座標の中心点から各振動型モータまでのX座標、Y座標軸の距離d3を用いて、中心点を基準に(中心点を回転中心として)、制御量Δθの回転量を演算する。
また、移動体がXとY方向に移動すると各振動型モータに対する相対的な中心座標がずれるので、検出位置xとyをオフセット成分として考慮する。
図7は、本実施形態の多自由度駆動装置のX、Y、θ方向の動作を説明する図である。この装置は4つの振動型モータM1、M2、M3、M4の駆動力をベクトル合成して、所望の方向へ移動体を駆動する。
ここでは、特徴的な動作パターンをピックアップして説明する。
図7(a)は、右斜め下方向に駆動する場合である。この場合は、M1とM3に同方向の駆動力を発生させる。
ここで、M2とM4は右斜め下方向の駆動に負荷を生じない状態が望ましい。この方法としては、M2とM4に定在波を励起させて上下方向のみの駆動とすることで、負荷を低減するか、かわし機構によって負荷を低減する方法がある。
図12は、かわし機構を用いて負荷を低減させる構成例を示すものである。
図12(a)はスライド機構での構成例である。ベース板に固定されたバー120を介して、振動型モータは矢印方向にスライドすることにより負荷を逃がすことができる。
図12(b)はかわし機構での構成例である。ベース板に固定された板ばね121は矢印方向に剛性が低く、かわし方向に変形する事で、振動型モータは負荷を逃がすことができる。
図7(b)は、右斜め上方向に駆動する場合であり、M2とM4に同方向の駆動力を発生させる。
図7(c)はX方向に駆動する場合で、M1とM3の合成ベクトルと、M2とM4の合成ベクトルが同じ大きさであれば、図のようにX方向に合成ベクトルが生じる。同様に、図7(d)はY方向の駆動を示す。
また、図7(e)は左回転方向に駆動する場合で、すべて同じ方向に駆動力を発生すれば良い。
上記動作をカメラの防振機構に適用することにより、不図示のカメラに内蔵されたジャイロセンサからの指令信号に基づいて、防振動作を行うことができる。
図8は、位置センサ信号をX、Y、θに座標変換する式について説明する図である。
図8(b)に示すように移動体102の位置は、3つの位置センサで検出される。中心点から位置センサまでの距離をd1とする。
各センサ位置での位置情報はX1、Y1、Y2として演算処理される。位置情報X1、Y1、Y2は図8(a)に示される式によってX、Y、θの位置情報として座標変換される。座標変換の考え方は、X方向はX1と回転角、Y方向はY1とY2の平均値、θ方向はY1とY2の差分を用いて演算する。
図9は、本実施形態における制御系を実機に適用した場合の効果について説明する図である。
位置指令Xと位置指令Yのストロークは±1mmの同位相とし、1〜20HzのSIN波形の往復動作を行った。横軸は周波数、縦軸は位置偏差率である。
ここで、位置偏差率は、位置偏差のSIN波形振幅に対する比、と定義した。つまり、位置偏差率が小さいほど、位置追従性が高いことを意味する。
本測定結果は、同装置で従来方式と本発明の制御方式で比較したものである。尚、同装置の配置方向は縦置きとし、Y方向に移動体質量分の重力がかかる条件で測定した。つまり、X方向とY方向の伝達特性は異なっており、より本発明の効果を発揮できるものとした。
ここで、本発明の一態様の方式は、多自由度駆動装置のX及びY方向駆動時の伝達特性を個別に測定し、各方向の伝達特性に基づいてPID補償器の制御ゲインを最適化している。また、θ方向の制御ゲインを小さくし、XY方向の制御余裕度を上げている。このように、本発明の方式は制御系の安定化を図る上で、設計自由度が高い事も特徴である。
図9に示すように、概して、本発明の方式は位置偏差率が小さい結果となった。また、周波数が高いほどその効果が得られている。
以上のように、本実施例の構成によれば、複数方向の指令に対して多入力多出力行列演算を施すことで、複数振動子の各制御パラメータにおいて、XYθ方向の伝達特性の違いを考慮してゲインを最適化することができる。
従って、従来のものより制御余裕が大きく、より高いゲインで制御可能であり、高精度且つ応答性の高い駆動を行うことが可能となる。
より具体的には、複数方向の伝達特性の違いを考慮して各方向で最適な制御ゲインを設定して複数振動子を協調制御する事が可能となり、位置偏差と応答性の向上を図ることが可能となる。
尚、本発明は、上記実施例で説明した構成に限定されるものではなく、少なくとも2つのモータを用いた多方向の駆動であれば用いることができる。例えば、複数振動子を用いた多方向の駆動であれば、本発明を広く適用することができる。
例えば、従来例で示した3個の振動子を用いたXYθ方向駆動を行う構成や、2個の振動子を用いたXY方向駆動を行う構成、等に適用することができる。
また、本実施の形態では、X、Y、θ方向の伝達特性の違いを考慮した例について説明しているが、本発明はこれに限定されない。第1の方向及び第2の方向の2方向のみに移動体を駆動する場合にも用いることができ、第1の方向と第2の方向は、交差していればよく、直交する場合に限らない。
本実施の形態の制御装置により、各振動型モータの駆動力を合成した駆動力の伝達特性の、X、Y、θ方向での違いを考慮した協調制御によって、位置偏差と応答性における制御性の向上を図ることができ、移動体を多方向に駆動することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、モータとして振動型モータを用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されず、他のモータを用いることもできる。
本実施の形態では、実施の形態1と駆動手段だけが異なる構成例について、図13を用いて説明する。実施の形態1では、多自由度駆動装置として、モータに振動型モータを用いた振動型の多自由度駆動装置を用いた場合を説明した。振動型モータは、振動子に備えられた電気−機械エネルギー変換素子への駆動信号の印加により、節線が略直交する第一
と第二の2つの曲げモードによる楕円運動が該振動子に励起され、該振動子との接触部に摩擦による駆動力が発生するように構成されている。
本実施の形態では、振動型モータの代わりに、駆動コイルと永久磁石とによって構成され、該永久磁石の発生する磁束を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに変換する、いわゆるボイスコイルモータを駆動手段として用いた例を説明する。
図13はボイスコイルモータの断面図である。図の状態では固定部75に設けられた駆動コイル26の中心が永久磁石33の中心線上にある。永久磁石33の磁力は図13の矢印によって示すような磁力線を発生する。よって、駆動コイル26に図中右から左へ磁界を発生するように電流を流すと可動部76を下方に移動させるような力が発生する。逆に電流を流すと可動部76を上方に移動させるような力が発生する。35はバックヨーク、27は吸着用ヨークである。バックヨーク35及び吸着用ヨーク27は、各長辺、短辺が各々重なり合うように配置されている。
図14(a)はボイスコイルモータを用いた多自由度駆動装置の構成を示す図である。ベース板101と移動体161の間に4つのボイスコイルモータ1601、1602、1603、1604が設けられている。各ボイスコイルモータは実施の形態1と同様に配置され、各モータの駆動力をベクトル合成した方向に移動体を動かすように構成されている。
図14(b)は同装置の側面図である。各ボイスコイルモータの駆動コイル26はベース板101に取り付けられ、永久磁石33は移動体161に取り付けられている。また、移動体161はスチールボール1605によって支持されている。スチールボール1605がベース板101と移動体161の間で滑らかに転がることで、移動体161は光軸と垂直な平面内で並進及び回転運動する。
本実施の形態の多自由度駆動装置においても、実施の形態1の図3と同様の制御系を適用して駆動することができる。本実施の形態では、ボイスコイルモータを駆動手段として用いるので、制御量演算部303が出力する駆動パラメータをパルス幅とすれば良い。実施の形態1では、各振動型モータの駆動パラメータは周波数、位相差、パルス幅情報であった。本実施の形態のボイスコイルモータの駆動力は駆動用コイルに流す電流によって制御されるので、PWM(パルス幅変調)制御により、制御信号に応じてパルス幅を変化させる。このように、ボイスコイルモータを駆動手段とする多自由度駆動装置にも本発明の制御装置を適用する事ができる。
尚、本発明は、本実施の形態で説明した構成に限定されるものではなく、複数のボイスコイルモータを用いた多方向の駆動であれば、本発明を広く適用することができる。
例えば、従来例で示した3個のボイスコイルモータを用いたXYθ方向駆動を行う構成や、2個のボイスコイルモータを用いたXY方向駆動を行う構成、等に適用することができる。
また、本実施の形態では、X、Y、θ方向の伝達特性の違いを考慮した例について説明しているが、本発明はこれに限定されない。第1の方向及び第2の方向の2方向のみに移動体を駆動する場合にも用いることができ、第1の方向と第2の方向は、交差していればよく、直交する場合に限らない。
本実施の形態の制御装置により、各振動型モータの駆動力を合成した駆動力の伝達特性の、X、Y、θ方向の間での違いを考慮した協調制御によって、位置偏差と応答性における制御性の向上を図ることができ、移動体を多方向に駆動することが可能となる。
(実施の形態3)
本発明のモータ制御装置を、カメラなどの撮像装置(光学機器)に適用した例について説明する。ここでは、撮像装置のレンズ鏡筒に、レンズを駆動しオートフォーカスする為の振動型モータを組み込んだ例を図15を用いて説明する。
図15は、補正レンズにより画像振れを補正する撮像装置としてのカメラの断面図である。そして、図15のカメラは、動画及び静止画の撮影機能を有する。61はレンズ鏡筒で、62はカメラボディである。また、68はレンズ鏡筒61に内蔵された補正光学装置である。本実施形態の補正光学装置68は、補正レンズ31と、補正レンズ31を保持した移動板(可動部材)32とを備え、回転リング65とスライド板41に各々設けられた駆動装置42により移動板32は補正光学装置の光軸40に垂直な面内を並進移動する。
また、図15には示していないが、レンズ鏡筒61には、補正レンズ31以外の光学系、レンズ鏡筒61の振れを検出する加速度センサ、移動板32の2次元の移動を検出するエンコーダが設けられる。さらに、駆動装置に電気エネルギーを供給する電源、加速度センサの信号とエンコーダの信号を処理して電源を操作する制御部が設けられる。
カメラボディ62内には撮像素子67がある。被写体からの光が、レンズ鏡筒61内の補正レンズ31を含む光学系を透過し、カメラボディ62内の撮像素子67に入射する。加速度センサの信号に基づき、補正光学装置68により補正レンズ31を移動させることで、画像の振れを補正することが可能に構成されている。
本実施形態では、振動型モータによりレンズを移動させて画像の振れを補正する補正光学装置を備えた撮像装置の例を説明したが、本発明の適用例はこれに限定されない。例えば、振動型モータ等のモータで撮像素子を移動させて画像の振れを補正する補正光学装置を備えた撮像装置にも適用することができる。
また、図15では、本発明の振動型駆動装置を撮像装置に用いた例を示したが、応用例はこれに限定されず、顕微鏡等の各種ステージの駆動にも用いることができる。例えば、顕微鏡のステージの駆動に用いた例を図16を用いて説明する。
図16は、本発明の、モータ制御装置を適用した顕微鏡の斜視図である。図16の顕微鏡は、撮像素子と光学系を内蔵する撮像部30と、基台上に設けられ、振動型駆動装置により移動されるステージ32を有する自動ステージ31と、を有する。被観察物をステージ32上に置いて、拡大画像を撮像部30で撮影する。観察範囲が広範囲に有る場合には、振動型駆動装置で、ステージ32を移動させることで被観察物を図中のX方向やY方向に移動させて、多数の撮影画像を取得する。不図示のコンピュータにて、撮影画像を結合し、観察範囲が広範囲で、かつ、高精細な1枚の画像を取得できる。
本実施形態では、図15及び16において、モータとして振動型モータを用いる例について説明したが、ボイスコイルモータ等、他のモータを用いた場合にも適用することができる。
101:ベース板
102:移動体
103:振動型モータ(M1)
104:振動型モータ(M2)
105:振動型モータ(M3)
106:振動型モータ(M4)
107:位置センサ(X1)
108:位置センサ(Y1)
109:位置センサ(Y2)
201:移動体
202:突起部
203:弾性体
204:圧電素子

Claims (17)

  1. 位置指令と移動体の位置データとの差分に基づいて、第1の方向に関する第1の偏差信号と前記第1の方向と異なる第2の方向に関する第2の偏差信号を出力す偏差算出部と、
    前記第1の偏差信号基づいて前記第1の方向に関する第1の制御信号を出力し、前記第2の偏差信号に基づいて前記第2の方向に関する第2の制御信号を出力する補償部と、
    前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号に基づいて、第1のモータの制御量と第2のモータの制御量とを演算する制御量演算部と、を有し、
    前記補償部は、前記第1のモータの駆動力と前記第2のモータの駆動力とを合成した駆動力の伝達特性の、前記第1の方向と前記第2の方向との間での違いに基づいて、前記第1の偏差信号及び前記第2の偏差信号の制御ゲインを調整して、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を出力する
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御量演算部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号と、前記第1のモータの駆動方向及び前記第2のモータの駆動方向のそれぞれと前記第1の方向又は前記第2の方向との相対角度で決まる係数と、を用いて、前記第1のモータの駆動量及び前記第2のモータの駆動量のそれぞれ演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 位置指令と移動体の位置データとの差分に基づいて、第1の方向に関する第1の偏差信号と前記第1の方向と異なる第2の方向に関する第2の偏差信号とを出力する偏差算出部と、
    前記第1の偏差信号に基づいて前記第1の方向に関する第1の制御信号を出力し、前記第2の偏差信号に基づいて前記第2の方向に関する第2の制御信号を出力する補償部と、
    前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号に基づいて、第1のモータの制御量と第2のモータの制御量とを演算する制御量演算部と、を有し、
    前記第1のモータは、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる第1の駆動方向へ駆動力を発生し、
    前記制御量演算部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を用いて、前記第1のモータの前記制御量を演算する
    ことを特徴とする制御装置。
  4. 前記第2のモータは、前記第1の方向、前記第2の方向、及び前記第1の駆動方向と異なる第2の駆動方向へ駆動力を発生し、
    前記制御量演算部は、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を用いて、前記第2のモータの前記制御量を演算する
    ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記第1の方向及び前記第2の方向は、1平面内における2つの直座標であるXY座標のX方向Y方向、及び前記XY座標の中心点を回転中心とするθ方向のいずれか2方向であ
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記補償部は、前記第1の方向に関する前記第1の制御信号と前記第2の方向に関する前記第2の制御信号とを異なる制御ゲインを用いて取得する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の制御装置。
  7. 前記第1の方向は、1平面内における2つの直交座標であるXY座標のX方向又はY方向であり、
    前記第2の方向は、前記XY座標の中心点を回転中心とするθ方向である
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記第2の方向の前記制御ゲインは前記第1方向の前記制御ゲインよりも小さい
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記偏差算出部は、前記差分に基づいて、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる第3の方向に関する第3の偏差信号を出力
    前記補償部は、前記第3の偏差信号に基づいて、前記第3の方向に関する第3の制御信号を出力
    前記制御量演算部は、前記第3の制御信号に基づいて、前記第1のモータの制御量と前記第2のモータの制御量とを演算する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記第1の方向は、1平面内における2つの直交座標であるXY座標のX方向であり、
    前記第2の方向は、前記XY座標のY方向であり、
    前記第3の方向は、前記XY座標の中心点を回転中心とするθ方向である
    請求項9に記載の制御装置。
  11. 前記第1のモータ及び前記第2のモータは、振動型モータ又はボイスコイルモータである
    ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記第1および第2のモータと、
    前記移動体と、
    前記移動体の位置を検出する位置センサと、を有す
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  13. 請求項1に記載のアクチュエータと、レンズと、を有し
    前記アクチュエータの前記移動体を移動させることにより前記レンズを動かす
    ことを特徴とする画像振れ補正装置。
  14. レンズと、前記移動体を駆動することで前記レンズを保持するレンズ保持部材を駆動する請求項1項に記載のアクチュエータと、を有する
    ことを特徴とする交換用レンズ。
  15. 撮像素子と、レンズと、前記移動体を駆動することで前記レンズを保持するレンズ保持部材を前記移動体として駆動する請求項1に記載のアクチュエータと、を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  16. レンズと、撮像素子と、前記移動体を駆動することで前記撮像素子を前記移動体として駆動する請求項1に記載のアクチュエータと、を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  17. ステージと、前記移動体を駆動することで前記ステージを駆動する請求項1に記載のアクチュエータと、を有する
    ことを特徴とする自動ステージ。
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