JP2017096424A - ウォームギヤ旋回ベアリング - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪に余計な厚みを付けることなく軽量化することができるウォームギヤ旋回ベアリングの提供。【解決手段】ウォームホイールギヤ22を外周に備える外輪20と、ウォームホイールギヤ22と噛み合うウォーム40と、を有するウォームギヤ旋回ベアリング1であって、ウォームホイールギヤ22は、外輪20の外周面20bと、アキシャル方向における外輪20のいずれか一方の端面20dと、に跨って形成されており、ウォーム40は、その回転中心O2がアキシャル方向において転動体30の中心よりも端面20d側に変位しており、且つ、その回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lがラジアル方向に対して傾いている。【選択図】図3

Description

本発明は、ウォームギヤ旋回ベアリングに関するものである。
下記特許文献1には、第1の転動体転走溝を外周に備える内輪と、第1の転動体転走溝に対向する第2の転動体転走溝を内周に備えると共に、ウォームホイールギヤを外周に備える外輪と、第1の転動体転走溝と前記第2の転動体転走溝との間に介在する複数の転動体と、ウォームホイールギヤと噛み合うウォームと、を有するウォームギヤ旋回ベアリングが開示されている。このようなウォームギヤ旋回ベアリングは、例えば、建機、生産設備、太陽光発電業界等において使用されている。
米国特許第5957000号明細書
ウォームギヤ旋回ベアリングでは、軽量化、低コスト化等のために、アキシャル方向の厚みをできるだけ薄くすることが要求されている。しかしながら、ウォームギヤ旋回ベアリングは、相手部材を外輪に取り付けるため、また、外輪のウォームホイールギヤとウォームとの歯当たり部位への異物の侵入を防止するシールを配置するために、特許文献1のFiG.3に示すように、外輪を内輪よりも高くし、外輪のアキシャル方向の端面を、ウォームを囲うハウジングの外表面と略同じ高さまで突出させる必要があった。このため、従来のウォームギヤ旋回ベアリングは、外輪に余計な肉厚が必要となっており、軽量化が困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、外輪に余計な厚みを付けることなく軽量化することができるウォームギヤ旋回ベアリングの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、第1の転動体転走溝を外周に備える内輪と、前記第1の転動体転走溝に対向する第2の転動体転走溝を内周に備えると共に、ウォームホイールギヤを外周に備える外輪と、前記第1の転動体転走溝と前記第2の転動体転走溝との間に介在する複数の転動体と、前記ウォームホイールギヤと噛み合うウォームと、を有するウォームギヤ旋回ベアリングであって、前記ウォームホイールギヤは、前記外輪の外周面と、アキシャル方向における前記外輪のいずれか一方の端面と、に跨って形成されており、前記ウォームは、その回転中心がアキシャル方向において前記転動体の中心よりも前記端面側に変位しており、且つ、その回転中心と前記ウォームホイールギヤとの接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して傾いている、という構成を採用する。
本発明によれば、外輪に余計な厚みを付けることなく軽量化することができる。
本発明の実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリングの斜視図である。 本発明の実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリングの分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施形態におけるウォームホイールギヤの形状を模式的に示す図である。 本発明の別実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリングの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリング1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリング1の分解斜視図である。図3は、図1のA−A断面図である。
図1〜図3に示すように、ウォームギヤ旋回ベアリング1は、内輪10と、外輪20と、複数の転動体30と、ウォーム40と、ハウジング50と、を有する。
本実施形態のウォームギヤ旋回ベアリング1は、図1に示すように、モーター2と接続され、内輪10に対して外輪20を回転軸O1周りに回転させる構成となっている。なお、以下の説明では、回転軸O1が延びる方向を、アキシャル方向(軸方向)と称する。また、回転軸O1が延びる方向と直交する方向を、ラジアル方向(径方向)と称する。
内輪10は、略円環状に形成されており、図3に示すように、回転軸O1を含む断面が、略矩形とされている。内輪10は、図1〜図3に示すように、第1の転動体転走溝11と、挿通孔12と、取付孔13と、を有する。
第1の転動体転走溝11は、図3に示すように、内輪10の外周面10bに形成されている。第1の転動体転走溝11は、溝中央を基準として、アキシャル方向における一方側に形成された第1溝面11aと、アキシャル方向における他方側に形成された第2溝面11bと、を有する。第1の転動体転走溝11は、内輪10の外周面10bを底辺とし、溝中央に向かって、第1溝面11aと第2溝面11bがそれぞれ45°で傾斜する直角二等辺三角形に形成されている。
挿通孔12は、図2に示すように、内輪10のアキシャル方向における一方の端面10cと、内輪10のアキシャル方向における他方の端面10d(図3参照)と、を貫通して形成されている。挿通孔12には、アキシャル方向においてネジ16が挿通する。ネジ16は、図2に示す、ハウジング50に形成されたネジ孔57に螺合し、内輪10をハウジング50に対して固定する。
取付孔13は、内輪10の一方の端面10cと、内輪10の他方の端面10dと、を貫通して形成されている。取付孔13の径は、図2に示すように、挿通孔12の径よりも大きい。ハウジング50は、取付孔13と対向する取付孔58を有する。取付孔58は、取付孔13と略同じ径を有し、取付孔13と連通する。相手部材(接続対象物)の固定側及び可動側のいずれか一方は、取付孔13,58を介してハウジング50(内輪10)に取り付けられる。
内輪10の内周面10aには、図1に示すように、蓋体14と、給脂部15とが取り付けられている。蓋体14は、内輪10と外輪20との間に転動体30を組み込むための組込口を閉塞するものである。また、給脂部15は、内輪10と外輪20との間に介在する転動体30に潤滑剤を供給する継手であり、図示しない潤滑剤供給装置と接続可能な構成となっている。
外輪20は、内輪10の外周側に配置されている。外輪20は、略円環状に形成されており、図3に示すように、回転軸O1を含む断面が、略矩形とされている。外輪20は、図1〜図3に示すように、第2の転動体転走溝21と、ウォームホイールギヤ22(後述)と、取付孔23と、を有する。
第2の転動体転走溝21は、図3に示すように、外輪20の内周面20aに形成されている。第2の転動体転走溝21は、溝中央を基準として、アキシャル方向における一方側に形成された第1溝面21aと、アキシャル方向における他方側に形成された第2溝面21bと、を有する。第2の転動体転走溝21は、外輪20の内周面20aを底辺とし、溝中央に向かって、第1溝面21aと第2溝面21bがそれぞれ45°で傾斜する直角二等辺三角形に形成されている。
取付孔23は、図3に示すように、外輪20のアキシャル方向における一方の端面20cから、外輪20のアキシャル方向における他方の端面20dに向かって所定の深さで形成されている。取付孔23は、図示しないネジ溝が内周壁に形成されたネジ孔である。相手部材(接続対象物)の固定側及び可動側の他方は、取付孔23を介して外輪20に取り付けられる。
転動体30は、図3に示すように、アキシャル方向において対向する第1の転動体転走溝11と第2の転動体転走溝21との間に複数配置されている。複数の転動体30は、第1の転動体転走溝11及び第2の転動体転走溝21に沿って回転軸O1を中心に環状に転動することにより、内輪10と外輪20とを回転軸O1周りに相対回転可能とさせる。
本実施形態の複数の転動体30は、複数の円筒ころが直交配列されたクロスローラーである。すなわち、複数の転動体30のうちの一つが、例えば、第2溝面11b及び第1溝面21aのそれぞれと接触して転動するとき、その転動体30と周方向で隣り合う転動体30は、第1溝面11a及び第2溝面21bのそれぞれと接触して転動するようになっている。
ウォーム40は、図3に示すように、外輪20に形成されたウォームホイールギヤ22と噛み合うものである。ウォーム40は、図2に示すように、円錐コロ軸受64を介してハウジング50に支持されている。ウォーム40は、モーター2と接続されて回転することで、外輪20を内輪10に対して回転軸O1周りに回転させる。
ハウジング50は、図1〜図3に示すように、曲面部51と、平面部52と、側壁部53と、支持部54と、を有する。
曲面部51は、図2に示すように、略円筒状に形成され、回転軸O1と交差して配置されると共に、内部にウォーム40を収容する構成となっている。曲面部51には、図3に示すように、ラジアル方向において内周面51aと外周面51bとを連通させる給脂孔59が形成されている。給脂孔59は、未使用時に栓部材60によって閉塞されている。
支持部54は、図2に示すように、曲面部51の両端部に設けられ、円錐コロ軸受64を介してウォーム40を支持する構成となっている。
支持部54には、ネジ孔54aが形成されており、ネジ66を介してベアリング押え65が取り付けられる。ベアリング押え65は、支持部54に収容された円錐コロ軸受64をウォーム40の長手方向において押え付けるものである。支持部54とベアリング押え65との間には、Oリング67が配置される。Oリング67は、支持部54とベアリング押え65との間からの異物(水や塵埃等)の侵入を阻止するシール部材である。
平面部52は、回転軸O1周りに略円環状に形成され、図3に示すように、内輪10の他方の端面10d及び外輪20の他方の端面10dを覆う構成となっている。
側壁部53は、平面部52の外縁部から直角に立設し、外輪20の外周面20bの略全てを覆う構成となっている。詳しくは、外輪20の外周面20bは、図1に示すように、一部が曲面部51及び支持部54によって覆われ、曲面部51及び支持部54によって覆われなかった残部が側壁部53によって覆われている。
図3に示すように、外輪20の内周面20aには、内輪側シール61が取り付けられている。内輪側シール61は、内輪10と外輪20との間からの異物の侵入を阻止するシール部材である。内輪側シール61は、略円環状に形成されており、内輪10の一方の端面10cに当接している。内輪側シール61は、外輪20が回転するとき、内輪10の一方の端面10cと摺接する。
また、外輪20の外周面20bには、外輪側シール62が取り付けられている。外輪側シール62は、外輪20とハウジング50(曲面部51、側壁部53)との間からの異物の侵入を阻止するシール部材である。外輪側シール62は、略円環状に形成されており、側壁部53の先端に沿って環状に形成されたハウジング50の端面53a(図1参照)に当接している。外輪側シール62は、外輪20が回転するとき、ハウジング50の端面53aと摺接する。
また、図3に示すように、内輪10とハウジング50の平面部52との間には、Oリング63が配置されている。Oリング63は、内輪10とハウジング50の平面部52との間からの異物の侵入を阻止するシール部材である。Oリング63は、略円環状に形成されており、内輪10の他方の端面10dと、平面部52の側壁部53の内面52aとに当接している。
続いて、図4及び図5を追加参照しつつ、外輪20に形成されたウォームホイールギヤ22の構成と、ウォームホイールギヤ22に噛み合うウォーム40の構成について説明する。
図4は、本発明の実施形態におけるウォームホイールギヤ22の形状を模式的に示す図である。図5は、本発明の実施形態におけるウォームホイールギヤ22に対して加わる力の関係を示す図である。
ウォームホイールギヤ22は、ウォーム40と噛み合う斜歯である。このウォームホイールギヤ22は、図3及び図4に示すように、外輪20の外周面20bと、外輪20の他方の端面20dと、に跨って形成されている。換言すると、ウォームホイールギヤ22は、外輪20の外周面20bと、外輪20の他方の端面20dとの角部に形成されている。すなわち、ウォームホイールギヤ22は、アキシャル方向における歯幅が、外輪20の外周面20bのみにウォームホイールギヤ22を形成した場合の通常の歯幅よりも小さい。
ウォーム40は、図3に示すように、その回転中心O2がアキシャル方向において転動体30の中心よりも端面20d側に変位しており、且つ、その回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lがラジアル方向に対して傾いている。アキシャル方向において、ウォーム40の回転中心O2は、転動体30の中心に対し、距離D1だけ端面20d側に離間している。また、ウォーム40の回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lは、ラジアル方向に対して角度αで傾いている。本実施形態の角度αは、外輪20の端面20dを0°として30°傾いている。
ウォーム40の回転中心O2は、アキシャル方向において外輪20の端面20dと略同一の位置に位置する。詳しくは、アキシャル方向において、ウォーム40の回転中心O2は、外輪20の端面20dに対し、距離D2だけ端面20c側に離間している。距離D2は、図4に示す歯当たり領域Xに基づいて設定されている。歯当たり領域Xとは、ウォームホイールギヤ22とウォーム40とが接触する領域である。歯当たり領域Xの中心には、接触点X1が設定されている。
距離D2は、少なくとも歯当たり領域Xのアキシャル方向における幅の半分W1以上確保することが好ましい。これにより、歯当たり領域Xが、外輪20より外側にはみ出てしまうことを防止でき、ウォームホイールギヤ22とウォーム40との接触状態を良好に保つことができる。なお、アキシャル方向において、接触点X1と外輪20の端面20dとの間の距離を、距離D6としたとき、D6>D2≧W1の関係を満たす。
図3に示すように、ハウジング50の曲面部51は、ウォームホイールギヤ22に斜めに噛み合うウォーム40を囲うために、アキシャル方向において平面部52よりも突出している。詳しくは、アキシャル方向において、ウォーム40の回転中心O2が変位している側(端面20d側)の曲面部51の外周面51bの端部51b1は、平面部52の外面52bよりも、距離D3だけ突出している。
曲面部51と平面部52におけるハウジング50の厚みは、略同一であり、距離D3は、当該ハウジング50の厚みの略2倍程度となっている。換言すると、平面部52は、曲面部51の端部51b1よりも、ハウジング50の厚みの略2倍の距離D3だけ窪んでいる。平面部52が窪むことで、曲面部51の外周面51bの露出面積が大きくなり、本実施形態では、曲面部51の外周面51bの3/4(270°)の領域が露出するようになっている。
一方、アキシャル方向において、曲面部51の端部51b1と反対側の端部51b2は、外輪20の端面20cと略同一の位置に位置する。アキシャル方向において、外輪20の端面20cは、ハウジング50の側壁部53の先端を形成する端面53aよりも、距離D4だけ突出している。そして、アキシャル方向において、曲面部51の端部51b2は、外輪20の端面20cよりも、距離D5だけ突出しており、D3>D4>D5の関係を満たす。
続いて、上記構成のウォームギヤ旋回ベアリング1の作用について説明する。
ウォームギヤ旋回ベアリング1は、図3に示すように、外輪20の外周面20bと、アキシャル方向における外輪20の端面20dと、に跨って形成されたウォームホイールギヤ22を有し、ウォーム40は、その回転中心O2がアキシャル方向において転動体30の中心よりも端面20d側に変位しており、且つ、その回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lがラジアル方向に対して傾いている。この構成によれば、従来よりもウォームホイールギヤ22の歯幅を小さくしつつ、接触点X1を歯の中心側に配置することができる(図3及び図4参照)。
すなわち、本実施形態では、ウォームホイールギヤ22とウォーム40との接触状態を良好に保ちつつ、ウォーム40を、外輪20の端面20d側に変位して配置することができる。このため、アキシャル方向において、ウォーム40を覆う曲面部51の端部51b1の突出量よりも、反対側(端面20c側)の曲面部51の端部51b2の突出量を小さくできる。外輪20の端面20cは、相手部材を取り付ける取付孔23を有し、また、外輪側シール62が当接するため、曲面部51の端部51b2と略同じ高さまで突出させる必要があるが、上述のように曲面部51の端部51b2の突出量を小さくすることで、従来のように外輪20に余計な厚みを付ける必要がなくなる。したがって、本実施形態によれば、外輪20に余計な厚みを付けることなく軽量化することが可能となる。
また、本実施形態では、図3に示すように、ウォーム40の回転中心O2が、アキシャル方向において外輪20の端面20dと略同一の位置に位置する。この構成によれば、アキシャル方向において、ウォーム40の回転中心O2が、外輪20の端面20dの近傍まで変位するため、ウォーム40を覆う曲面部51の端部51b1の突出量をできるだけ大きく取ることができる。なお、アキシャル方向において、ウォーム40の回転中心O2が、外輪20から外れて(端面20dから突出して)しまうと、ホブ(歯切り)による製造が困難になる。本実施形態では、ウォーム40の回転中心O2と外輪20の端面20dとの距離D2を、図4に示す歯当たり領域Xのアキシャル方向における幅の半分W1以上確保している。
本実施形態のハウジング50は、図3に示すように、ウォーム40を覆う曲面部51と、端面20dを覆う平面部52と、を備え、曲面部51は、アキシャル方向において平面部52よりも突出している。換言すると、平面部52は、曲面部51の端部51b1よりも、アキシャル方向において窪んでいるため、ハウジング50の薄型化・軽量化に寄与できる。また、平面部52が窪むことで、曲面部51の外周面51bの露出面積が大きくなり、曲面部51が把持し易くなる。このため、ウォームギヤ旋回ベアリング1の搬送(ハンドリング)が容易になる。
また、ウォーム40の回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lが、ラジアル方向に対して角度α(=30°)傾くと、接触点X1におけるアキシャル方向の伝達荷重が、直線Lを傾けない通常のウォームギヤの接触点(外輪20の端面20dの近傍の接触点)におけるアキシャル方向の伝達荷重よりも増加する。このため、ウォーム40から外輪20が受けるモーメント荷重が増加する。ここで、本実施形態では、転動体30として、図3に示すように、複数の円筒ころが直交配列されたクロスローラーを採用している。円筒コロは、ボールと比べて剛性が高いため、歪むことなくモーメント荷重を十分に受けることができ、内輪10と外輪20とを円滑に相対回転させることができる。
一方で、直線Lを傾けた接触点X1におけるラジアル方向の伝達荷重は、直線Lを傾けない通常のウォームギヤの接触点におけるアキシャル方向の伝達荷重よりも減少するため、ラジアル方向では転動体30に負荷がかからなくなり、製品寿命が長くなる。
このように、上述の本実施形態によれば、第1の転動体転走溝11を外周に備える内輪10と、第1の転動体転走溝11に対向する第2の転動体転走溝21を内周に備えると共に、ウォームホイールギヤ22を外周に備える外輪20と、第1の転動体転走溝11と第2の転動体転走溝21との間に介在する複数の転動体30と、ウォームホイールギヤ22と噛み合うウォーム40と、を有するウォームギヤ旋回ベアリング1であって、ウォームホイールギヤ22は、外輪20の外周面20bと、アキシャル方向における外輪20のいずれか一方の端面20dと、に跨って形成されており、ウォーム40は、その回転中心O2がアキシャル方向において転動体30の中心よりも端面20d側に変位しており、且つ、その回転中心O2とウォームホイールギヤ22との接触点X1を結ぶ直線Lがラジアル方向に対して傾いている、という構成を採用することによって、外輪20に余計な厚みを付けることなく軽量化することができるウォームギヤ旋回ベアリング1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
図5は、本実施形態の別実施形態におけるウォームギヤ旋回ベアリング1の断面図である。
別実施形態のウォームギヤ旋回ベアリング1は、上述した実施形態と天地を逆にして配置されている。すなわち、曲面部51が平面部52よりも上方に突出している。この構成によれば、ウォームホイールギヤ22に潤滑剤(潤滑油、グリスが熱によって流動性を持ったもの等)を供給し易くなる。すなわち、ウォームホイールギヤ22に供給された潤滑剤の一部は、図5において符号F1の矢印で示すように、ウォームホイールギヤ22とウォーム40との接触により、曲面部51の内周面51aに沿って上方に弾かれるが、ウォームホイールギヤ22の直上の内周面51aの接線方向が略鉛直方向となるため、図5において符号F2の矢印で示すように、弾かれた潤滑剤を重力によってウォームホイールギヤ22に戻すことができる。
また、例えば、上記実施形態では、転動体30は、円筒コロである構成を例示したが、転動体30は、他の形状の転動体、例えばボール型や樽型であってもよい。
1 ウォームギヤ旋回ベアリング
10 内輪
11 第1の転動体転走溝
20 外輪
20d 端面
21 第2の転動体転走溝
22 ウォームホイールギヤ
30 転動体
40 ウォーム
50 ハウジング
51 曲面部
52 平面部
O1 回転軸
X1 接触点

Claims (4)

  1. 第1の転動体転走溝を外周に備える内輪と、
    前記第1の転動体転走溝に対向する第2の転動体転走溝を内周に備えると共に、ウォームホイールギヤを外周に備える外輪と、
    前記第1の転動体転走溝と前記第2の転動体転走溝との間に介在する複数の転動体と、
    前記ウォームホイールギヤと噛み合うウォームと、を有するウォームギヤ旋回ベアリングであって、
    前記ウォームホイールギヤは、前記外輪の外周面と、アキシャル方向における前記外輪のいずれか一方の端面と、に跨って形成されており、
    前記ウォームは、その回転中心がアキシャル方向において前記転動体の中心よりも前記端面側に変位しており、且つ、その回転中心と前記ウォームホイールギヤとの接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対して傾いている、ことを特徴とするウォームギヤ旋回ベアリング。
  2. 前記ウォームの回転中心は、アキシャル方向において前記端面と略同一の位置に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載のウォームギヤ旋回ベアリング。
  3. 前記ウォームを覆う曲面部と、前記端面を覆う平面部と、を備えるハウジングを有し、
    前記曲面部は、アキシャル方向において前記平面部よりも突出している、ことを特徴とする請求項1または2に記載のウォームギヤ旋回ベアリング。
  4. 前記複数の転動体は、複数の円筒ころが直交配列されたクロスローラーである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のウォームギヤ旋回ベアリング。
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