JP2021112786A

JP2021112786A - 回転テーブル

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Publication number: JP2021112786A
Application number: JP2020005903A
Authority: JP
Inventors: 哲也坂井; Tetsuya Sakai; 公介戸張; Kosuke Tobari
Original assignee: Nippon Thompson Co Ltd
Current assignee: Nippon Thompson Co Ltd
Priority date: 2020-01-17
Filing date: 2020-01-17
Publication date: 2021-08-05
Anticipated expiration: 2040-01-17
Also published as: US20230084834A1; CN114930053A; JP7097395B2; WO2021145112A1

Abstract

【課題】ウォームホイールおよびウォームギアにおけるギア同士が接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが外部に飛散することを低減することができる回転テーブルを提供する。【解決手段】回転テーブル１は、ベース体１０と、ウォームホイール２１と、内輪２２と、複数の転動体と、ウォームギアユニット３０と、を備える。ウォームギアユニット３２は、ウォームギア３１と、ウォームギアハウジング３２と、を含む。ウォームギアハウジング３２は、ウォームホイール２１の外周面２１Ｂと向かい合う対向面を有する。ウォームギアハウジング３２は、対向面から突出し、対向面に向かい合う第１ギア２１５のウォームホイール２１の軸方向におけるベース体１０とは反対側の側面２１５Ａを覆う鍔部３２５を含む。【選択図】図５

Description

本発明は、回転テーブルに関するものである。

周方向全域に第１ギアが形成されているウォームホイールと、第１ギアと噛み合う第２ギアを有するウォームギアと、を含む回転テーブルが知られている（たとえば特許文献１参照）。

特開２０１１−１７７８４１号公報

上記回転テーブルでは、第１ギアと第２ギアとが接触する領域に異物が入り込むことを低減することが好ましい。また、グリースが回転テーブルの外部に飛散することを低減することが好ましい。そこで、ウォームホイールおよびウォームギアにおけるギア同士が接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが外部に飛散することを低減することができる回転テーブルを提供することを目的の１つとする。

本開示に従った回転テーブルは、平面状の保持面を有するベース体と、ベース体上に軸周りに回転可能に配置されると共に、周方向全域に第１ギアが形成されている外周面を有するウォームホイールと、ウォームホイールの内周側に配置されると共にベース体に固定される内輪と、ウォームホイールの内周面、および内輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、保持面上に固定されるウォームギアユニットと、を備える。ウォームギアユニットは、軸周りに回転可能に保持され、第１ギアに噛み合う第２ギアを有するウォームギアと、ウォームギアを取り囲むと共にウォームギアを保持し、保持面に平面状の接触面において接触するように固定されるウォームギアハウジングと、を含む。ウォームギアハウジングは、ウォームホイールの外周面と向かい合う対向面を有する。対向面には、第２ギアを露出する第１貫通孔が形成されている。ウォームギアハウジングは、対向面から突出し、対向面に向かい合う第１ギアのウォームホイールの軸方向におけるベース体とは反対側の側面を覆う鍔部を含む。

上記回転テーブルによれば、ウォームホイールおよびウォームギアにおけるギア同士が接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが回転テーブルの外部に飛散することを低減することができる。

図１は、回転テーブルの構造を示す概略斜視図である。図２は、回転テーブルの構造を示す概略平面図である。図３は、回転テーブルの構造を示す概略平面図である。図４は、ベース体の構造を示す概略平面図である。図５は、回転テーブルの構造を示す概略断面図である。図６は、回転テーブルの構造を示す概略断面図である。図７は、回転テーブルの構造を示す概略断面図である。図８は、回転テーブルの構造を示す概略断面図である。図９は、ウォームギアユニットの構造を示す概略側面図である。図１０は、ウォームギアハウジングの構造を示す概略斜視図である。図１１は、回転テーブルの構造を示す概略断面図である。図１２は、カバー部材およびウォームギアハウジングを取り外した状態における回転テーブルの構造を示す概略平面図である。

［実施形態の概要］
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示の回転テーブルは、平面状の保持面を有するベース体と、ベース体上に軸周りに回転可能に配置されると共に、周方向全域に第１ギアが形成されている外周面を有するウォームホイールと、ウォームホイールの内周側に配置されると共にベース体に固定される内輪と、ウォームホイールの内周面、および内輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、保持面上に固定されるウォームギアユニットと、を備える。ウォームギアユニットは、軸周りに回転可能に保持され、第１ギアに噛み合う第２ギアを有するウォームギアと、ウォームギアを取り囲むと共にウォームギアを保持し、保持面に平面状の接触面において接触するように固定されるウォームギアハウジングと、を含む。ウォームギアハウジングは、ウォームホイールの外周面と向かい合う対向面を有する。対向面には、第２ギアを露出する第１貫通孔が形成されている。ウォームギアハウジングは、対向面から突出し、対向面に向かい合う第１ギアのウォームホイールの軸方向におけるベース体とは反対側の側面を覆う鍔部を含む。

本開示の回転テーブルでは、ウォームギアにおける第２ギアがウォームギアハウジングによって取り囲まれている。また、対向面に向かい合う第１ギアの側面が鍔部により覆われている。このような構成を採用することで、第１ギアと第２ギアとが接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが回転テーブルの外部に飛散することを低減することができる。このように本開示の回転テーブルによれば、ウォームホイールおよびウォームギアにおけるギア同士が接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが回転テーブルの外部に飛散することを低減することができる。

上記回転テーブルでは、ウォームギアハウジングに、対向面以外の外壁から対向面にまで至るように貫通する給脂孔が形成されてもよい。給脂孔は、対向面に第１開口部を有してもよい。第１開口部は、ウォームホイールの周方向において第１貫通孔と離れて形成されてもよい。給脂孔が形成されることで、ベース体にウォームギアハウジングが固定された状態で第１ギアおよび第２ギアに対して給脂を実施することができる。また、ウォームホイールおよびウォームギアが回転している状態で給脂を実施することにより、第１ギアと第２ギアとが接触する領域に対して給脂を実施することが容易となる。

上記回転テーブルは、第１ギアを取り囲むように配置されると共にベース体に固定されるカバー部材をさらに備えてもよい。このようなカバー部材を備えることで、グリースが回転テーブルの外部に飛散することを低減することができる。

上記回転テーブルにおいて、転動体は、第１ころおよび第２ころを含んでもよい。第１ころと、第２ころとは、周方向において交互に配置されてもよい。第１ころの中心軸と、第２ころの中心軸とは交差してもよい。転動体が上記のような第１ころおよび第２ころを含むことで、ウォームホイールおよび内輪によって複数の方向に負荷される荷重の支持に適した転がり軸受を構成することができる。

［実施形態の具体例］
次に、本開示の回転テーブルの具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。

図１は、本開示の一実施の形態における回転テーブルの構造を示す概略斜視図である。図１において、Ｚ軸方向は、ウォームホイールの回転軸Ｒが延びる方向（軸方向）に沿った方向である。図２は、回転テーブルの構造を示す概略平面図である。図３は、図２とは反対側の視点から見た回転テーブルの平面図である。図５は、回転テーブルを図２中のＡ−Ａで切断した状態を示す断面図である。図６は、図５中の領域αを拡大して示す断面図である。図７は、回転テーブルを図２中のＢ−Ｂで切断した状態を示す断面図である。図８は、回転テーブルを図２中のＣ−Ｃで切断した状態を示す断面図である。図１１は、第１ギアと第２ギアとが接触する領域の周辺を拡大して示す断面図である。図１２は、図２における回転テーブルのカバー部材およびウォームギアハウジングを取り外した状態に対応する平面図である。

図１〜図３を参照して、回転テーブル１は、ベース体１０と、転がり軸受ユニット２０と、ウォームギアユニット３０と、ねじ５１，５２，５３と、を備える。

図１を参照して、ベース体１０は、板状の形状を有する。図４を参照して、ベース体１０は、第１の面１０１と、保持面としての第２の面１０２と、第３の面１０３と、を有する。Ｚ軸方向に平面的に見て、第１の面１０１と、第２の面１０２とは、Ｙ軸方向に並んでいる。図１を参照して、第１の面１０１に対応する領域の厚みは、第２の面１０２に対応する領域の厚みよりも厚い。すなわち、Ｚ軸方向における第２の面１０２の高さは、第１の面１０１の高さよりも低い。第１の面１０１と、第２の面１０２とは、第３の面１０３によって接続されている。図４を参照して、第１の面１０１は、平面状の形状を有する。Ｚ軸方向に平面的に見て、第１の面１０１は、長方形状の形状を有する。第１の面１０１の角部には、厚み方向に貫通する４つの貫通孔１０５が形成されている。第１の面１０１には、厚み方向に貫通する貫通孔１０７が形成されている。Ｚ軸方向に平面的に見て、貫通孔１０７は、円形状の形状を有する。Ｚ軸方向に平面的に見て、第１の面１０１には、貫通孔１０７を取り囲むように円環状の凹部１０１Ｂが形成されている。さらに、凹部１０１Ｂを取り囲むように環状の凹部１０１Ａが形成されている。図７を参照して、凹部１０１Ａに対応した第１の面１０１の領域の厚みは、凹部１０１Ｂに対応した第１の面１０１の領域の厚みよりも厚い。図４を参照して、凹部１０１Ａ，１０１Ｂは、それぞれ後述するウォームホイール２１および内輪２２（図１を参照）に対応した形状を有する。凹部１０１Ｂには、周方向に等間隔にねじ穴１０６が複数（本実施の形態では８つ）形成されている。第１の面１０１には、凹部１０１Ａの外周側に周方向に間隔をあけてねじ穴１０４が複数（本実施の形態では４つ）形成されている。

図４を参照して、第２の面１０２は、Ｚ軸方向に平面的に見て、長方形状の形状を有する。第２の面１０２のＸ軸方向における長さＬ_３は、第１の面１０１のＸ軸方向における長さＬ_４よりも短い。第２の面１０２は、平面状の形状を有する。第２の面１０２には、厚み方向に貫通する４つの貫通孔１０８Ａ，１０８Ｂ，１０８Ｃ，１０８Ｄが形成されている。貫通孔１０８Ａ，１０８Ｂ，１０８Ｃ，１０８Ｄの内径は、後述するねじ５３（図３参照）におけるねじ部の外径よりも大きい。第２の面１０２において、貫通孔１０８Ｃと貫通孔１０８Ｄとの間には第１凹部１１が形成されている。Ｚ軸方向に平面的に見て、第１凹部１１は、Ｙ軸方向において第２の面１０２の中央よりも第１の面１０１とは反対側の長辺に近い領域に形成されている。Ｘ軸方向において、貫通孔１０８Ｃから見て、第１凹部１１とは反対側に厚み方向に貫通する貫通孔１０９が形成されている。図４および図６を参照して、ベース体１０には、第１凹部１１に連通する第１ねじ穴１２が形成されている。第１ねじ穴１２は、Ｙ軸方向に沿って延びる。

図７および図８を参照して、転がり軸受ユニット２０は、外輪としてのウォームホイール２１と、内輪２２と、複数の転動体としての複数の第１ころ２３および複数の第２ころ２４と、カバー部材２５と、を含む。ウォームホイール２１は、ベース体１０の第１の面１０１上に配置される。ウォームホイール２１は、第１の面１０１の凹部１０１Ａが形成された位置に対応するように配置される。ウォームホイール２１の回転軸Ｒに沿った方向と、第１の面１０１に垂直な方向（Ｚ軸方向）とが一致するように、ウォームホイール２１が配置される。ウォームホイール２１は、円環状の形状を有する。

ウォームホイール２１は、内周面２１Ａと、外周面２１Ｂと、軸方向における一方の端面２１Ｄと、軸方向において端面２１Ｄとは反対側の端面２１Ｅと、を含む。外周面２１Ｂには、周方向全域に第１ギア２１５が形成されている。内周面２１Ａは、第１の領域２１１と、第２の領域２１２と、を含む。第１の領域２１１は、軸方向において内周面２１Ａの中央よりも端面２１Ｄ側に配置される。第２の領域２１２は、軸方向において内周面２１Ａの中央よりも端面２１Ｅ側に配置される。Ｚ軸方向において、第１の領域２１１と、第２の領域２１２との間には、円環状に凹んだ空間２１Ｃが形成されている。空間２１Ｃは、円環状の第１転走面２１３と、円環状の第２転走面２１４とによって取り囲まれる。第１転走面２１３と、第２転走面２１４とは交差する（直交する）。空間２１Ｃは、複数の第１ころ２３および複数の第２ころ２４の転走路に沿って形成されている。図１および図２を参照して、ウォームホイール２１には、周方向に間隔をあけて等間隔にねじ穴２１６が複数（本実施の形態では８つ）形成されている。

図７および図８を参照して、内輪２２は、円環状の形状を有する。内輪２２は、ウォームホイール２１の内周側に配置される。内輪２２は、第１の面１０１の凹部１０１Ｂが形成された位置に対応するように配置される。内輪２２は、外周面２２Ａと、内周面２２Ｂと、軸方向における一方の端面２２Ｄと、軸方向において端面２２Ｄとは反対側の端面２２Ｅと、を含む。外周面２２Ａは、第３の領域２２１と、第４の領域２２２と、を含む。第３の領域２２１は、軸方向において外周面２２Ａの中央よりも端面２２Ｄ側に配置される。第４の領域２２２は、軸方向において外周面２２Ａの中央よりも端面２２Ｅ側に配置される。Ｚ軸方向において、第３の領域２２１と第４の領域２２２との間には、円環状に凹んだ空間２２Ｃが形成されている。空間２２Ｃは、円環状の第３転走面２２３と、円環状の第４転走面２２４とによって取り囲まれる。第３転走面２２３と、第４転走面２２４とは、交差する（直交する）。空間２２Ｃは、複数の第１ころ２３および複数の第２ころ２４の転走路に沿って形成されている。第１転走面２１３と第４転走面２２４とは、対向する。本実施の形態では、回転軸Ｒを含む断面において、第１転走面２１３と第４転走面２２４とは平行に配置される。第２転走面２１４と、第４転走面２２４とは、対向する。本実施の形態では、回転軸Ｒを含む断面において、第２転走面２１４と、第４転走面２２４とは平行に配置される。

図１を参照して、内輪２２には、周方向に等間隔にねじ穴２２５が複数（本実施の形態では８つ）形成されている。図２および図４を参照して、ねじ穴２２５が形成された位置と、ベース体１０におけるねじ穴１０６が形成された位置とは一致するように配置され、ねじ５２（図３参照）がねじ穴１０６，２２５にねじ込まれる。このようにして、ベース体１０に内輪２２が固定される。

図７および図８を参照して、第１ころ２３および第２ころ２４は、円筒状の形状を有する。第１ころ２３および第２ころ２４は、周方向において交互に配置される。第１ころ２３は、第２転走面２１４および第３転走面２２３に外周面２３Ａにおいて接触しつつ転動可能に配置される。第２ころ２４は、第１転走面２１３および第４転走面２２４に外周面２４Ａにおいて接触しつつ転動可能に配置される。第１ころ２３の中心軸Ｐ_１と、第２ころ２４の中心軸Ｐ_２とは交差する（直交する）。ここで、第１ころ２３の中心軸Ｐ_１と第２ころ２４の中心軸Ｐ_２とが交差する状態とは、ウォームホイール２１の回転時において、第１ころ２３および第２ころ２４の重心が所定の点を通るとき、第１ころ２３の中心軸Ｐ_１と、第２ころ２４の中心軸Ｐ_２とが交差する（直交する）ことを意味する。このようにして、ウォームホイール２１は、ベース体１０に対して回転軸Ｒ周りに回転することができる。

図７を参照して、カバー部材２５は、第１の面１０１上に配置される。カバー部材２５は、ウォームホイール２１の外周側に配置される。カバー部材２５は、環状の形状を有する。カバー部材２５は、第１ギア２１５を取り囲む。本実施の形態では、カバー部材２５の一部の領域から第１ギア２１５が露出する。図２を参照して、カバー部材２５は、周方向に間隔をあけてねじ穴２５１が複数（本実施の形態では４つ）形成されている。図２および図４を参照して、ねじ穴２５１が形成された位置と、ベース体１０のねじ穴１０４が形成された位置とが一致するように配置され、ねじ５１がねじ穴１０４，２５１にねじ込まれる。このようにして、カバー部材２５は、ベース体１０に固定される。

図１を参照して、ウォームギアユニット３０は、第２の面１０２上に配置される。図９および図１２を参照して、ウォームギアユニット３０は、ウォームギア３１と、ウォームギアハウジング３２と、ピン３３と、モータ３４と、カップリング３５と、蓋３６と、第１支持軸受３７と、第２支持軸受３８と、を含む。ウォームギア３１は、円柱状の形状を有する。ウォームギア３１の外周面には、第２ギア３１Ａが形成されている。第２ギア３１Ａは、第１ギア２１５に噛み合う。ウォームギア３１の一方の端部側に蓋３６が配置されている。ウォームギア３１は、第１支持軸受３７によって蓋３６に対して回転可能に支持されている。ウォームギア３１の他方の端部側にカップリング３５が配置されている。モータ３４は、モータハウジング３５Ａにねじによって固定されている。本実施の形態におけるモータ３４としては、例えばステッピングモータやＡＣサーボモータを採用することができる。ウォームギア３１は、第２支持軸受３８によってカップリング３５に対して回転可能に支持されている。ウォームギア３１は、カップリング３５を介して、モータ３４に接続されている。モータ３４は、外部電源（図示せず）に電気的に接続される。モータ３４は、手動で回転させるためのリング３４Ａを有する。

図１０を参照して、ウォームギアハウジング３２は、内部空間Ｓが形成された直方体状の形状を有する。ウォームギアハウジング３２は、第１外壁面３２Ａと、接触面としての第２外壁面３２Ｂと、第３外壁面３２Ｃと、第４外壁面３２Ｄと、第５外壁面３２Ｅと、第６外壁面３２Ｆと、を含む。第１外壁面３２Ａ、第２外壁面３２Ｂ、第３外壁面３２Ｃ、第４外壁面３２Ｄおよび第６外壁面３２Ｆは、平面状の形状を有する。第１外壁面３２Ａと第２外壁面３２Ｂとは、Ｚ軸方向において並んで配置されている。第１外壁面３２Ａと第２外壁面３２Ｂとは、平行に配置されている。第３外壁面３２Ｃと第４外壁面３２Ｄとは、Ｘ軸方向において並んで配置されている。第３外壁面３２Ｃと第４外壁面３２Ｄとは、平行に配置されている。第５外壁面３２Ｅと第６外壁面３２Ｆとは、Ｙ軸方向において並んで配置されている。

図６を参照して、第２外壁面３２Ｂには、凹部３２１が形成されている。図１０を参照して、第３外壁面３２Ｃには、内部空間Ｓに連通する開口部３２４Ａが形成されている。開口部３２４Ａの周辺に４つのねじ穴３２７が形成されている。第４外壁面３２Ｄには、内部空間Ｓに連通する開口部３２４Ｂが形成されている。第５外壁面３２Ｅは、Ｙ軸方向に凹んだ曲面状（円弧状）の対向面３２２を有する。対向面３２２には、内部空間Ｓに連通する第１貫通孔３２３が形成されている。ウォームギアハウジング３２は、対向面３２２からＹ軸方向に突出する鍔部３２５を含む。鍔部３２５の突出する方向における先端部３２５Ａは、曲面状（円弧状）の形状を有する。先端部３２５Ａは、第５外壁面３２Ｅの一部を構成する。

ウォームギアハウジングには、第３外壁面３２Ｃから対向面３２２までを貫通する給脂孔３２６が形成されている。給脂孔３２６は、対向面３２２に第１開口部３２６Ａと、第３外壁面３２Ｃに第２開口部３２６Ｂと、を有する。第１開口部３２６Ａは、Ｘ軸方向において第１貫通孔３２３と間隔をあけて形成されている。第２開口部３２６Ｂを閉塞するようにグリースニップル３２８（図１１参照）が圧入されている。グリースニップル３２８が取り付けられることで、給脂量を調整することが容易となる。

図６を参照して、第２外壁面３２Ｂから突出するように円筒状のピン３３が配置される。ピン３３は、第２外壁面３２Ｂにおける凹部３２１に嵌め込まれている。本実施の形態において、ピン３３は、第１凹部１１のＸ軸方向における幅Ｌ_５（図４参照）よりもやや小さい外径を有する。

図９および図１０を参照して、ウォームギアハウジング３２のねじ穴３２７が形成された位置と、蓋３６のねじ穴（図示せず）が形成された位置とが一致するように配置され、ねじ５４がねじ込まれる。このようにして、ウォームギアハウジング３２が蓋３６に固定される。図９および図１１を参照して、ウォームギアハウジング３２は、ウォームギア３１を取り囲む。ウォームギア３１は、ウォームギアハウジング３２に形成された内部空間Ｓ内に収容される。ウォームギアハウジングにおける第１貫通孔３２３からウォームギア３１の第２ギア３１Ａが露出する。図６を参照して、ウォームギアハウジング３２の第２外壁面３２Ｂと、ベース体１０の第２の面１０２とが接触する。ウォームギアハウジング３２の対向面３２２とウォームホイール２１の外周面２１Ｂとが対向する。対向面３２２の第１貫通孔３２３から露出する第２ギア３１Ａとウォームホイール２１の第１ギア２１５とが、噛み合っている。

図６を参照して、鍔部３２５は、対向面３２２と向かい合う第１ギア２１５のＺ軸方向におけるベース体１０とは反対側の側面２１５Ａを覆う。本実施の形態において、鍔部３２５の側面３２５Ａと、側面３２５Ａと対向するウォームホイール２１の外周面２１Ｂとの距離Ｌ_１は、１ｍｍ以下である。距離Ｌ_１は、好ましくは０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下である。第１ギア２１５の側面２１５Ａと向かい合う鍔部３２５の壁面３２５Ｂと、第１ギア２１５の側面２１５Ａとの距離Ｌ_２は、１ｍｍ以下である。距離Ｌ_２は、好ましくは０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下である。距離Ｌ_１およびＬ_２を上記範囲に設定することで、回転テーブル１の外部へのグリースの飛散を低減することができる。また、ラビリンス構造となり外部から異物が入り込むことを低減することができる。

図６を参照して、ピン３３は、ベース体１０の長穴状の第１凹部１１に挿入されている。回転テーブル１は、ベース体１０の第１ねじ穴１２にねじ込まれる第１ねじとしての六角穴付止めねじ４０をさらに備える。六角穴付止めねじ４０の先端部４０Ａは、ピン３３の外周面３３Ａに接触する。図３および図４を参照して、ベース体１０の貫通孔１０８Ａ，１０８Ｂ，１０８Ｃ，１０８Ｄが形成された位置と、ウォームギアハウジング３２に形成されたねじ穴（図示せず）が形成された位置とが一致するように配置され、ねじ５３がねじ込まれる。このようにして、ウォームギアハウジング３２がベース体１０に固定される。

ここで、本実施の形態における回転テーブル１では、第２ギア３１Ａがウォームギアハウジング３２によって取り囲まれている。また、第１ギア２１５の側面２１５Ａが鍔部３２５により覆われている。このような構成を採用することで、第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触する領域に異物が入り込むことを低減することができると共に、グリースが回転テーブル１の外部に飛散することを低減することができる。また、給脂孔３２６から給脂したグリースがウォームホイール２１の端面２１Ｄ側に漏れることを低減することができる。また、ウォームギアハウジング３２が鍔部３２５を有することで、別途カバー部材を取り付けなくてもグリースの飛散を低減することができる。

上記実施の形態では、ウォームギアハウジング３２に、給脂孔３２６が形成されている。給脂孔３２６は、対向面３２２に第１開口部３２６Ａを有する。第１開口部３２６Ａは、ウォームホイール２１の周方向において第１貫通孔３２３と離れて形成されている。給脂孔３２６は、Ｘ軸方向に沿って延びる。給脂孔３２６が形成されることで、ベース体１０にウォームギアハウジング３２が固定された状態で給脂を実施することができる。また、ウォームホイール２１およびウォームギア３１が回転している状態で第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触している領域における回転の上方側から給脂を実施することにより、第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触する領域に対して給脂を実施することが容易となる。

上記実施の形態では、図９および図１１を参照して、給脂孔３２６における第１開口部３２６Ａは、Ｚ軸方向において、第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触する領域から見て第１外壁面３２Ａ側に形成されている。図９および図１１を参照して、第１開口部３２６Ａは、Ｚ軸方向において対向面３２２の中央よりもやや第１外壁面３２Ａ側に形成されている。第１開口部３２６Ａは、Ｘ軸方向において、第１貫通孔３２３から見て第３外壁面３２Ｃ側に形成されている。このような構成を採用することで、グリースが重力によって移動しつつ、第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触する領域にグリースを供給することができる。したがって、第１ギア２１５と第２ギア３１Ａとが接触する領域に対して給脂を実施することが容易となる。

上記実施の形態では、回転テーブル１は、カバー部材２５を備える。カバー部材２５を備えることで、グリースが回転テーブル１の外部に飛散することを低減することができる。

上記実施の形態では、転動体として、第１ころ２３および第２ころ２４が採用される。第１ころ２３と、第２ころ２４とは、周方向において交互に配置されてもよい。第１ころ２３の中心軸Ｐ_１と、第２ころ２４の中心軸Ｐ_２とは交差する。第１ころ２３および第２ころ２４を採用することで、ウォームホイール２１および内輪２２によって複数の方向に負荷される荷重の支持に適した転がり軸受を構成することができる。このようなクロスローラ軸受を採用することで、回転テーブル１を低断面でコンパクトに構成することができる。また、第１ころ２３および第２ころ２４が、内輪２２の蓋（図示せず）を取り外した後に挿入される。上記実施の形態では、転動体として、第１ころ２３および第２ころ２４が採用される場合について説明したが、これに限られず、転動体として玉が採用されてもよい。上記実施の形態では、ウォームギアハウジング３２に給脂孔３２６が形成されている場合について説明したが、これに限られず、ウォームギアハウジング３２に給脂孔３２６が形成されていなくてもよい。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

１回転テーブル、１０ベース体、１１第１凹部、１２第１ねじ穴、２０ユニット、２１ウォームホイール、２１Ａ，２２Ｂ内周面、２１Ｂ，２２Ａ，２３Ａ，２４Ａ，３３Ａ外周面、２１Ｃ，２２Ｃ空間、２１Ｄ，２１Ｅ，２２Ｄ，２２Ｅ端面、２２内輪、２３第１ころ、２４第２ころ、２５カバー部材、３０ウォームギアユニット、３１ウォームギア、３１Ａ第２ギア、３２ウォームギアハウジング、３２Ａ第１外壁面、３２Ｂ第２外壁面、３２Ｃ第３外壁面、３２Ｄ第４外壁面、３２Ｅ第５外壁面、３２Ｆ第６外壁面、３３ピン、３４モータ、３４Ａリング、３５カップリング、３５Ａモータハウジング、３６蓋、３７第１支持軸受、３８第２支持軸受、４０六角穴付止めねじ、４０Ａ，３２５Ａ先端部、５１，５２，５３，５４ねじ、１０１第１の面、１０１Ａ，１０１Ｂ，３２１凹部、１０２第２の面、１０３第３の面、１０４，１０６，２１６，２２５，２５１，３２７ねじ穴、１０５，１０７，１０８Ａ，１０８Ｂ，１０８Ｃ，１０８Ｄ，１０９貫通孔、２１１第１の領域、２１２第２の領域、２１３第１転走面、２１４第２転走面、２１５第１ギア、２１５Ａ，３２５Ａ側面、２２１第３の領域、２２２第４の領域、２２３第３転走面、２２４第４転走面、３２２対向面、３２３第１貫通孔、３２４Ａ，３２４Ｂ開口部、３２５鍔部、３２５Ｂ壁面、３２６給脂孔、３２６Ａ第１開口部、３２６Ｂ第２開口部、３２８グリースニップル。

Claims

平面状の保持面を有するベース体と、
前記ベース体上に軸周りに回転可能に配置されると共に、周方向全域に第１ギアが形成されている外周面を有するウォームホイールと、
前記ウォームホイールの内周側に配置されると共に前記ベース体に固定される内輪と、
前記ウォームホイールの内周面、および前記内輪の外周面上を転動可能に配置される複数の転動体と、
前記保持面上に固定されるウォームギアユニットと、を備え、
前記ウォームギアユニットは、
軸周りに回転可能に保持され、前記第１ギアに噛み合う第２ギアを有するウォームギアと、
前記ウォームギアを取り囲むと共に前記ウォームギアを保持し、前記保持面に平面状の接触面において接触するように固定されるウォームギアハウジングと、を含み、
前記ウォームギアハウジングは、前記ウォームホイールの前記外周面と向かい合う対向面を有し、
前記対向面には、前記第２ギアを露出する第１貫通孔が形成されており、
前記ウォームギアハウジングは、前記対向面から突出し、前記対向面に向かい合う前記第１ギアの前記ウォームホイールの軸方向における前記ベース体とは反対側の側面を覆う鍔部を含む、回転テーブル。
前記ウォームギアハウジングには、前記対向面以外の外壁から前記対向面にまで至るように貫通する給脂孔が形成されており、
前記給脂孔は、前記対向面に第１開口部を有し、
前記第１開口部は、前記ウォームホイールの周方向において前記第１貫通孔と離れて形成されている、請求項１に記載の回転テーブル。
前記第１ギアを取り囲むように配置されると共に前記ベース体に固定されるカバー部材をさらに備える、請求項１または請求項２に記載の回転テーブル。
前記転動体は、第１ころおよび第２ころを含み、
前記第１ころと、前記第２ころとは、周方向において交互に配置されており、
前記第１ころの中心軸と、前記第２ころの中心軸とは交差する、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の回転テーブル。