JP2017094971A - 車両下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の剛性を確保しつつ車両を軽量化することができる車両下部構造を得る。【解決手段】車両下部構造20は、フロアパネル22と、ロッカ24と、フロアトンネル23と、ビード36とを有している。フロアパネル22は、車両10の床部を構成する。ロッカ24は、フロアパネル22の車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され車両前後方向に一対延在されている。フロアトンネル23は、フロアパネル22の車両幅方向の中央部に配設され車両前後方向に延在されている。ビード36は、フロアパネル22におけるロッカ24とフロアトンネル23との間に車両前後方向に稜線A、Bが延在するように車両上側に向けて突出形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両下部構造に関する。
特許文献1には、ダッシュパネル対応補強板部と、フロアパネル対応補強板部と、フロアトンネル対応補強板部と、タイヤハウス対応補強板部とを有する補強部材を設け、タイヤハウス対応補強板部にタイヤハウスビードを形成した車体前部構造が開示されている。
特開2013−136314号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、フロアパネルと補強部材を接合させて補強する構成となっているので、例えば、補強部材をスポット溶接でフロアパネルに接合する構成では、スポット溶接の打点間が車両全体の剛性に寄与し難い。このため、補強部材をフロアパネルに設けて補強部材分の質量が増加しても、この補強部材の質量を車両全体の剛性に効果的に活かすことは難しい。言い換えると、車両の剛性を確保しつつ車両を軽量化するには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両の剛性を確保しつつ車両を軽量化することができる車両下部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造は、車両の床部を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され車両前後方向に延在された一対のロッカと、前記フロアパネルの車両幅方向の中央部に配設され車両前後方向に延在されたトンネルと、前記フロアパネルにおける前記ロッカと前記トンネルとの間に車両前後方向に稜線が延在するように車両上側に向けて突出形成された補強部と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造では、フロアパネルにおけるロッカとトンネルとの間の部位に、補強部が、車両前後方向に稜線が延在するように車両上側に向けて突出形成されている。補強部は、車両前後方向と直交する断面の車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントが、フロアパネルの平坦部の車両前後方向と直交する断面の車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントに比べて大きくなっている。これにより、フロアパネルが平坦部のみの構成に比べて、車両の前面衝突時にフロアパネルに作用する衝突荷重に補強部が抵抗することができるので、車両の剛性を確保できる。
また、補強部には、車両前後方向に沿った稜線が形成されている。このため、前面衝突時の衝突荷重を補強部の稜線を通って車両後方へ効率良く伝達させることができる。さらに、補強部はフロアパネルの一部であり、フロアパネル自体で剛性を確保できることから、フロアパネルに補強部を別体で設けることによる質量増加が抑制されるので、車両を軽量化することができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両下部構造の前記フロアパネルにおける前記補強部の下側には、前記フロアパネルに車両上下方向下側から接合され、車両前後方向と直交する断面において前記補強部と共に閉断面を形成する補強部材が設けられている。
請求項2に記載の本発明に係る車両下部構造では、補強部材が、フロアパネルの車両前後方向と直交する断面に閉断面を形成すると共に、補強部材が無い構成に比べて該閉断面の面積を拡大することができる。このため、フロアパネルにおける補強部が形成された部位の車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントが大きくなり、車両の剛性を向上させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両下部構造の前記補強部材と前記フロアパネルとの間には、前記補強部材と前記フロアパネルとの接合部位を車両幅方向に連結する連結部材が設けられている。
請求項3に記載の本発明に係る車両下部構造では、連結部材がフロアパネルと補強部材との接合部位を連結することで、フロアパネルの補強部と補強部材とで形成される断面形状が崩れ難くなる。言い換えると、フロアパネルと補強部材とで形成される断面形状を維持できるので、車両の剛性をさらに向上させることができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両下部構造には、前記フロアパネル上に前記ロッカと前記トンネルとを車両幅方向に繋ぐフロアクロスメンバが設けられ、前記補強部の車両前後方向の一部が前記フロアクロスメンバに接合されている。
請求項4に記載の本発明に係る車両下部構造では、車両の側面衝突時にロッカからフロアクロスメンバに入力された衝突荷重の一部が、フロアクロスメンバと補強部との接合部位を介して補強部に伝達される。これにより、フロアクロスメンバと補強部とが接合されていない構成に比べて、側面衝突時の衝突荷重の入力に対する車両の剛性を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両下部構造によれば、車両の剛性を確保しつつ車両を軽量化することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両下部構造によれば、車両の剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両下部構造によれば、車両の剛性をさらに向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両下部構造によれば、側面衝突時の衝突荷重の入力に対する車両の剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両下部構造が適用された車両の下部を示す説明図である。 第1実施形態に係るフロアパネルのビードの縦断面図(図1の2−2断面図)である。 第1実施形態に係るフロアパネルとフロアクロスメンバとの接合部分の縦断面図(図1の3−3断面図)である。 第2実施形態に係る車両下部構造が適用された車両の下部を示す説明図である。 第2実施形態に係るフロアパネルのビードの縦断面図(図4の5−5断面図)である。 第2実施形態に係るフロアパネルとフロアクロスメンバとの接合部分の縦断面図(図4の6−6断面図)である。 第3実施形態に係るフロアパネルのビードの縦断面図である。
以下、図1〜図7を参照して、本発明に係る車両下部構造の第1、第2、第3実施形態及び変形例について説明する。なお、各図に適宜示す矢印FRは車両前方(進行方向)を示しており、矢印UPは車両上方を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の車両幅方向の左右を示すものとする。また、図中の×印は、スポット溶接を表している。
〔第1実施形態〕
図1には、車両10の下部の一部が示されている。車両10は、車両下部構造20を有している。車両下部構造20は、フロアパネル22と、フロアトンネル23と、ロッカ24と、フロアクロスメンバ26と、8つのシートブラケット28とを含んで構成されている。なお、車両10及び車両下部構造20は、基本的に左右対称に構成されているため、車両10の左側の車両下部構造20について説明し、右側の車両下部構造20についての説明を省略する。
ロッカ24は、後述するフロアパネル22の車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され、車両前後方向に延在されている。つまり、ロッカ24は一対配設されている。具体的には、ロッカ24のインナパネルの車両幅方向内側面下部には、フロアパネル22の車両幅方向外側端部がスポット溶接等により接合されている。なお、図1では、ロッカ24を構成するアウタパネル及びインナパネルのうち、インナパネルのみを示しており、アウタパネルの図示を省略している。
フロアクロスメンバ26は、フロアパネル22上で車両幅方向に延在しており、車両幅方向に見て(車両側面視で)車両下方側が開放されたハット状に形成されている。また、フロアクロスメンバ26は、前後一対のフランジ26Aがフロアパネル22にスポット溶接等により接合されている。これにより、フロアクロスメンバ26とフロアパネル22とで閉断面が形成されている。さらに、フロアクロスメンバ26は、ロッカ24と後述するフロアトンネル23とを車両幅方向に繋いでいる。加えて、フロアクロスメンバ26の車両幅方向中央下部には、フロアパネル22の後述するビード36の外形に合わせて、車両上下方向上側に窪んだ窪み部27が形成されている。
シートブラケット28は、図示しないシートをスライドさせるためのレールが取り付けられる部材であり、後述するフロアパネル22上のフロアクロスメンバ26の車両前後方向前側、後側において、フロアトンネル23とロッカ24にそれぞれ接合されている。
フロアトンネル23は、トンネルの一例であり、フロアパネル22の車両幅方向の中央部に配設されている。また、フロアトンネル23は、鋼板をプレス加工することにより形成されており、車両前後方向に延在されている。具体的には、フロアトンネル23は、車両前後方向に見て車両下方側に開口するハット状とされている。さらに、フロアトンネル23の車両幅方向両端部には、フロアパネル22に接合されるフランジ23Aが形成されている。フランジ23Aとフロアパネル22の車両幅方向内側端部とは、接合(スポット溶接等)により一体化されている。なお、2つのフロアパネル22と1つのフロアトンネル23とは、1枚の鋼板をプレス加工することにより一体化されていてもよい。
<フロアパネル>
フロアパネル22は、鋼板をプレス加工することにより形成されており、車両10の下部で車両前後方向及び車両幅方向に延在して、車両10の床部を構成している。具体的には、フロアパネル22は、平坦部32と、湾曲部34と、補強部の一例としてのビード36とを有している。さらに、フロアパネル22は、フロアトンネル23の車両幅方向の一方側(運転席側)と他方側(助手席側)に一対設けられている。なお、フロアパネル22及びフロアトンネル23の車両前後方向後端部には、図示しないリアフロアパネルが接合されている。
(平坦部及び湾曲部)
平坦部32は、車両前後方向前側のシートブラケット28が設けられた位置から後側のシートブラケット28が設けられた位置までの区間を含んで車両前後方向及び車両幅方向に沿って延在している。湾曲部34は、平坦部32の車両前後方向前端部から車両前方へ向かうにつれて先端が車両上方へ向かうように湾曲されている。
(ビード)
ビード36は、一例として、フロアパネル22の平坦部32及び湾曲部34に跨って形成されており、車両前後方向に延在されている。つまり、ビード36は、車両幅方向に見て、車両前後方向に沿った直線状の部位と、車両前後方向前端部で車両上方へ向けて湾曲した部位とを有している。なお、ビード36の車両前後方向前端は、湾曲部34の前端よりも後側へオフセットして配置されている。これは、図示しないダッシュパネルとフロアパネル22の前端部とを接合する接合部の長さを確保するためである。また、ビード36は、一例として、フロアパネル22の後端まで延在されている。
図2に示すように、ビード36は、車両前後方向に見て、基部36Aと、縦壁36B、36Cとを有している。言い換えると、ビード36は、車両前後方向に見て、車両上下方向上側に向けて突出された突条部であり、車両上下方向下側に開口したハット状に形成されている。具体的には、基部36Aは、車両幅方向及び車両前後方向に沿っている。また、基部36Aの車両上下方向の高さ(平坦部32からの高さ)は、既述のフロアクロスメンバ26(図1参照)の車両上下方向の高さよりも低くなっている。
基部36Aの車両幅方向両端部には、車両上下方向に沿って下側へ延在された一対の縦壁36B、36Cが形成されている。縦壁36Bは基部36Aに対して車両幅方向外側に位置し、縦壁36Cは基部36Aに対して車両幅方向内側に位置している。縦壁36B、36Cの下端部は、平坦部32に繋がっている(一体化されている)。ここで、ビード36における基部36Aと縦壁36Bとの境界の外側部分を稜線Aと称し、基部36Aと縦壁36Cとの境界の外側部分を稜線Bと称する。稜線A、稜線Bは、車両前後方向に沿って延びている。
ビード36では、ハット状に形成されていることにより、平坦部32に比べて、車両前後方向と直交する面S(車両上下方向及び車両幅方向に沿った平面)内におけるフロアパネル22の断面22Aの車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントが大きくなっている。言い換えると、ビード36は、フロアパネル22におけるロッカ24(図1参照)とフロアトンネル23(図1参照)との間に車両前後方向に稜線A、稜線Bが延在するように形成され、断面22Aの剛性を上げている。なお、第1実施形態では、フロアパネル22におけるビード36の車両上下方向下側には、メンバやリインフォースメントといった補強するための部材は設けられていない。
図3に示すように、ビード36は、フロアクロスメンバ26の車両上下方向下部(既述の窪み部27)を車両前後方向に貫通している。また、ビード36のうち車両上下方向に窪み部27と対向する部位では、フロアクロスメンバ26の窪み部27のフランジ26Aが、車両上下方向上側からビード36の基部36Aに重ねられてスポット溶接等により接合されている。
<作用及び効果>
次に、第1実施形態の車両下部構造20の作用及び効果について説明する。
図2に示す車両下部構造20では、既述のように、フロアパネル22の断面22Aの車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントについて、ビード36における断面二次モーメントの方が、平坦部32における断面二次モーメントに比べて大きくなっている。つまり、車両下部構造20では、ビード36が形成されていることで、フロアパネル22の平坦部32が補強されている。これにより、フロアパネル22が平坦部32のみの構成に比べて、車両10の前面衝突時にフロアパネル22に作用する衝突荷重に抵抗し易くなるので、車両10の剛性を確保できる。さらに、車両下部構造20では、フロアパネル22自体で剛性を確保できることから、フロアパネル22に補強のための部材(リインフォースメント)を別体で設けることによる質量増加が抑制されるので、車両10を軽量化することができる。
また、車両下部構造20では、前面衝突時に従来のリインフォースメントが負担していた衝突荷重をフロアパネル22自体で負担する構成とされている。これにより、衝突時のみに効果を有していたリインフォースメント分の質量を衝突時に関係無く車両10全体の質量に含められ、車両10の剛性を上げられるので、車両10の走行時の振動を抑制することができる。言い換えると、車両下部構造20では、車両10の乗り心地を良くすることができると共に車両10の操縦安定性を上げることができる。
さらに、車両下部構造20では、フロアパネル22にビード36をプレス加工により形成すればよいので、従来のフロアパネルにリインフォースメントを接合する構成に比べて、塗装や溶接などの工数を減らすことができる。具体的には、ボデーシーラーを削減でき、板合わせの数や溶接点数を削減することができる。これにより、車両10の生産性を上げることができると共に車両10の製造に要するコストを削減することができる。
加えて、車両下部構造20では、ビード36の稜線A、Bが、車両前後方向に沿って形成されているため、車両10の前面衝突時に車両前方から入力された衝突荷重を、稜線A、Bに沿って車両後方に効率良く伝達させることができる。これにより、車両10の前部の変形量を抑制することができる。また、車両下部構造20では、ビード36がフロアパネル22の車両前後方向後端部まで延びているので、ビード36の後端部がフロアパネル22の車両前後方向中央部に位置する構成に比べて、衝突荷重を車両後方に効率良く伝達させることができる。
また、図3に示す車両下部構造20では、ビード36とフロアクロスメンバ26とが接合されている。このため、車両10における側面衝突時に、フロアクロスメンバ26に車両幅方向に入力された衝突荷重の一部が、フロアクロスメンバ26とビード36との接合部位を介してビード36に伝達される。これにより、フロアクロスメンバ26とビード36が接合されていない構成に比べて、側面衝突時の衝突荷重の入力に対する車両10の剛性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る車両下部構造40について説明する。
図4には、車両下部構造40が示されている。車両下部構造40は、車両10において、車両下部構造20(図1参照)に換えて設けられており、フロアパネル22と、補強部材の一例としてのフロア下メンバ42とを有している。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
<フロア下メンバ>
図5に示すフロア下メンバ42は、フロアパネル22におけるビード36の下側で車両前後方向に沿って延在する部材であり、車両前後方向に見て、基部42Aと、縦壁42B、42Cと、フランジ42D、42Eとを有している。また、フロア下メンバ42は、ビード36と共にフロアパネル22の断面22Aの面積を拡大させている。言い換えると、フロア下メンバ42は、フロアパネル22におけるビード36が形成された部位の剛性をさらに上げる(補強する)機能を有している。
基部42Aは、車両幅方向に沿った板状に形成されている。縦壁42B、42Cは、基部42Aの車両幅方向両端部から車両上下方向に沿って上側へ延在されている。即ち、フロア下メンバ42は、車両前後方向に見た断面形状が車両上下方向上側に開口したハット状に形成されている。
フランジ42D、42Eは、縦壁42B、42Cの車両上下方向上端から車両幅方向外側、内側に張り出されている。また、フランジ42D、42Eは、フロアパネル22におけるビード36の車両幅方向両側の縁部に車両上下方向下側から重ねられてスポット溶接等により接合されている。なお、フロア下メンバ42を車両前後方向に見て、基部42Aと縦壁42Bとの境界の外側部分を稜線Cと称し、基部42Aと縦壁42Cとの境界の外側部分を稜線Dと称する。このように、フロア下メンバ42は、フロアパネル22に接合されることにより、ビード36と共に断面22A(面S内)における閉断面(稜線A、B、C、Dを含む)を形成している。
図6に示すように、第2実施形態では、ビード36の車両前後方向後端部が、フロアクロスメンバ26の前側のフランジ26Aと車両上下方向に重なる位置に配置されている。つまり、第2実施形態のビード36は、フロアクロスメンバ26の車両上下方向下部を車両前後方向に貫通していない。また、ビード36の後端部は、後壁36Dにより閉じられている。さらに、第2実施形態では、フロアクロスメンバ26の車両前後方向前側における窪み部27のフランジ26Aが、車両上下方向上側からビード36の後端部の基部36Aに重ねられてスポット溶接等により接合されている。なお、フロアクロスメンバ26の車両前後方向後側におけるフランジ26Aは、車両上下方向上側からフロアパネル22の平坦部32に重ねられてスポット溶接等により接合されている。
<作用及び効果>
次に、第2実施形態の車両下部構造40の作用及び効果について説明する。
図5に示す車両下部構造40では、既述のビード36の作用及び効果に加えて、フロア下メンバ42がフロアパネル22における断面22Aの面積を拡大し、ビード36と共に閉断面を形成する。つまり、フロアパネル22の断面22Aの車両前後方向の変形に対する断面二次モーメントが、フロア下メンバ42が無い構成に比べて大きくなるので、車両10の剛性をさらに向上させることができる。また、ビード36の車両幅方向両側の縁部をフロア下メンバ42が繋いでいることにより、断面22Aにおけるビード36の断面形状が変わり難く(断面崩れが生じ難く)なる。言い換えると、縦壁36B、36Cの下部が車両幅方向に開き難くなる。
また、図6に示す車両下部構造40では、ビード36とフロアクロスメンバ26とが接合されている。このため、車両10における側面衝突時に、フロアクロスメンバ26に車両幅方向に入力された衝突荷重の一部が、フロアクロスメンバ26とビード36との接合部位を介してビード36に伝達される。これにより、フロアクロスメンバ26とビード36が接合されていない構成に比べて、側面衝突時の衝突荷重の入力に対する車両10の剛性を向上させることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る車両下部構造50について説明する。
図7には、車両下部構造50が示されている。車両下部構造50は、第2実施形態の車両下部構造40(図5参照)において、連結部材の一例としてのシェアプレート52が追加された構成となっている。なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
<シェアプレート>
シェアプレート52は、フロア下メンバ42とフロアパネル22(ビード36)との間に設けられ、フロア下メンバ42とフロアパネル22との接合部位(フランジ42D、42Eが接合される部位)を車両幅方向に連結している。
具体的には、シェアプレート52は、板状の部材であり、車両前後方向及び車両幅方向に沿って配置されている。また、シェアプレート52は、車両上下方向に見て(平面視で)、ビード36及びフロア下メンバ42とオーバーラップする領域に設けられている。さらに、シェアプレート52は、ビード36の車両幅方向両側の縁部に車両上下方向下側から重ねられ、フロアパネル22とフランジ42D、42Eとで挟まれた状態で、フロアパネル22及びフロア下メンバ42にスポット溶接等により接合されている。つまり、シェアプレート52は、ビード36とフロア下メンバ42とで形成される閉断面を車両上下方向上側と下側に分割するように設けられている。
<作用及び効果>
次に、第3実施形態の車両下部構造50の作用及び効果について説明する。
車両下部構造50では、既述のビード36及びフロア下メンバ42の作用及び効果に加えて、シェアプレート52がフロアパネル22とフロア下メンバ42との接合部位を連結している。これにより、車両10(図1参照)の前面衝突時に、ビード36及びフロア下メンバ42を車両幅方向に変形させようとする衝突荷重の一部が、シェアプレート52により負担される。このため、ビード36及びフロア下メンバ42の断面形状が変わり難く(断面崩れが生じ難く)なる。言い換えると、フロアパネル22とフロア下メンバ42とで形成される閉断面の断面形状をシェアプレート52により維持できるので、シェアプレート52が無い構成に比べて、車両10の剛性をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
フロアパネル22は、車両前後方向前側の車両上下方向の厚さが後側の車両上下方向の厚さよりも厚くなるように、差厚結合により形成されたものであってもよい。例えば、フロアパネル22の前側を板厚1.2〔mm〕(980材:超高張力鋼板)で構成し、フロアパネル22の後側を板厚1.0〔mm〕(440材:高張力鋼板)で構成して、これらを結合させてもよい。また、フロアパネル22は、同じ材質のものを差厚結合させたり、異なる材質で同じ厚さのものを結合させたりして形成してもよい。
ビード36は、断面22A(面S内)における形状がハット状のものに限らず、長方形状や他の多角形状とされていてもよい。また、ビード36は、断面22Aにおける形状が円弧を含む(湾曲面を含む)ものであってもよい。さらに、ビード36は、フロアトンネル23の両側でフロアパネル22に1つずつ形成されるものに限らず、複数形成されていてもよい。加えて、ビード36は、車両前後方向の端部が閉じられていても開放されていてもよい。
フロア下メンバ42は、フロアパネル22にスポット溶接により接合されるものに限らず、溶接(レーザ溶接等)により接合されるものであってもよい。また、フロア下メンバ42は、断面22Aにおける形状がハット状のものに限らず、長方形状や他の多角形状とされていてもよい。さらに、フロア下メンバ42は、断面22Aにおける形状が円弧を含む(湾曲面を含む)ものであってもよい。加えて、第1実施形態のフロアクロスメンバ26を貫通したビード36の下側に、ビード36の位置に合わせてフロア下メンバ42を設けてもよい。
シェアプレート52は、車両幅方向に平坦なものに限らず、車両幅方向中央部が車両上下方向上側又は下側に突出した形状とされていてもよい。また、シェアプレート52は、1つに限らず複数設けられていてもよい。
車両下部構造20、40、50において、フロアクロスメンバ26とビード36を接合しない構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態及び変形例に係る車両下部構造について説明したが、これらの実施形態及び変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
20 車両下部構造
22 フロアパネル
22A 断面
23 フロアトンネル(トンネルの一例)
24 ロッカ
26 フロアクロスメンバ
36 ビード(補強部の一例)
40 車両下部構造
42 フロア下メンバ(補強部材の一例)
50 車両下部構造
52 シェアプレート(連結部材の一例)
A 稜線
B 稜線

Claims (4)

  1. 車両の床部を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され車両前後方向に延在された一対のロッカと、
    前記フロアパネルの車両幅方向の中央部に配設され車両前後方向に延在されたトンネルと、
    前記フロアパネルにおける前記ロッカと前記トンネルとの間に車両前後方向に稜線が延在するように車両上側に向けて突出形成された補強部と、
    を有する車両下部構造。
  2. 前記フロアパネルにおける前記補強部の下側には、前記フロアパネルに車両上下方向下側から接合され、車両前後方向と直交する断面において前記補強部と共に閉断面を形成する補強部材が設けられている請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 前記補強部材と前記フロアパネルとの間には、前記補強部材と前記フロアパネルとの接合部位を車両幅方向に連結する連結部材が設けられている請求項2に記載の車両下部構造。
  4. 前記フロアパネル上に前記ロッカと前記トンネルとを車両幅方向に繋ぐフロアクロスメンバが設けられ、
    前記補強部の車両前後方向の一部が前記フロアクロスメンバに接合されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両下部構造。
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