JP6977497B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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    • B62D27/02Connections between superstructure or understructure sub-units rigid

Description

本発明は、車両側部構造に関し、特に、シート取り付け部周辺の車両側部構造に関する。
車両の両側部には、骨格部材である一対のロッカが前後方向に延在する。この一対のロッカに挟まれるようにして、車室の床板パネルを構成するフロアパンが支持される。図8に例示されるように、フロアパン100の車両幅方向外側端部には、フランジ102が形成される。フランジ102は、ロッカ110の、車両幅方向内側の側壁112(内側壁)に接合される。
また、車室にシート120を取り付けるに当たり、支持部材であるシートブラケット130が用いられる。例えば特許文献1には、ロッカ110及びフロアパン100の両者に跨る様にしてシートブラケット130を接合させている。具体的には図8に例示するように、シートブラケット130の車両幅方向外側端部に設けられたフランジ132が、ロッカ110に接合される。またシートブラケット130の車両幅方向内側端部に設けられたフランジ134が、フロアパン100の床板部104に接合される。
特開2009−126419号公報
ところで、悪路等凹凸面の走行時に、シートからシートブラケットに上下方向の荷重が入力される。またコーナリング時には、シートからシートブラケットに幅方向(横方向)の荷重が入力される。
図9には前者(上下方向荷重入力)の例として、白抜き矢印で示す下方向の荷重がシートブラケット130に入力されたときの様子が示されている。シートブラケット130が下方向に付勢されることで、フロアパン100の、フランジ102と床板部104との屈曲部106が展開されて(曲げ中心となって)フロアパン100が下に撓む(沈む)。この撓みに起因して、シート120が上下に振動する。加えて、フロアパン100のフランジ102の接合点140Aには、せん断荷重L100が入力され、接合が剥離されるおそれがある。
図10には後者(幅方向荷重入力)の例として、白抜き矢印で示す幅方向内側に向かう荷重がシートブラケット130に入力されたときの様子が示されている。シートブラケット130が幅方向内側に引っ張られることで、そのフランジ134との接合点140Bを介してフロアパン100が幅方向内側に引っ張られる。この引っ張りに起因して、フロアパン100の屈曲部106が展開されて(拡げられて)フロアパン100が幅方向内側にずれる。このずれに起因して、シート120が幅方向に振動する。加えて、フロアパン100のフランジ102の接合点140Aには、引っ張り荷重L102が入力され、接合が剥離されるおそれがある。
本発明は、フロアパンの変形に伴うシートの振動及びフロアパンとロッカとの接合点の剥離を従来よりも抑制可能な、車両側部構造を提供することを目的とする。
本発明は、車両側部構造に関する。当該構造は、ロッカ、フロアパン、シートブラケット、及び補強部材を設ける。ロッカは、車両前後方向に延在する。フロアパンは、車室床面を構成する床板部と、床板部の車両幅方向外側端部に設けられロッカの車両幅方向内側の側壁に接合される第一側方フランジとを備える。シートブラケットは、ロッカ及びフロアパンに取り付けられる。補強部材は、ロッカ及びフロアパンの、シートブラケットの取り付け箇所に設けられる。また補強部材は、フロアパンの床板部を挟んで第一側方フランジとは逆側となるようにロッカの側壁に接合される第二側方フランジと、第二側方フランジに連結されフロアパンの床板部に接合される第一床側フランジを有する。
上記構成によれば、フロアパンの第一側方フランジがロッカの側壁に接合されるのに加えて、補強部材の第二側方フランジがロッカの側壁に接合される。補強部材はその第一床側フランジによりフロアパンにも接合されていることから、補強部材を用いることで、フロアパンとロッカとを繋ぐ接合点が従来よりも増加する。接合点が増加することで、接合点1個当たりに入力される荷重(せん断荷重、引っ張り荷重)が分散(軽減)され、接合の剥離が抑制される。
また補強部材は、フロアパンの床板部を挟んで第一側方フランジとは逆側に第二側方フランジを配置してロッカの側壁に接合させるとともに、当該第二側壁フランジに連結する第一床側フランジをフロアパンの床板部に接合させている。このような構成を備えることで、フロアパンの、第一側方フランジと床板部との境界となる屈曲部の曲げ剛性が向上し、その結果、屈曲部の展開に起因するシートの振動が従来よりも抑制される。
また上記発明において、シートブラケットは、ロッカの側壁及び補強部材の第二側方フランジに接合される第三側方フランジと、フロアパンの床板部と補強部材の第一床側フランジに接合される第二床側フランジを、前後両端に備えてもよい。
上記構成によれば、ロッカとシートブラケットとの接合、及び、フロアパンとシートブラケットとの接合に補強部材を介在させることで、接合点周辺の剛性が向上し、その結果、シートの振動が抑制される。
また上記発明において、車両幅方向に延在するフロアクロスメンバを備えてよい。この場合、補強部材は、フロアクロスメンバと交差するように、ロッカに沿って延在される。また、フロアクロスメンバの車両幅方向外側端部には、ロッカの側壁及び補強部材の第二側方フランジに接合される第四側方フランジと、フロアパンの床板部と補強部材の第一床側フランジに接合される第三床側フランジが設けられる。
フロアクロスメンバとロッカとの接合、及び、フロアクロスメンバとフロアパンとの接合に補強部材を介在させることで、接合点周辺の剛性が向上し、フロアクロスメンバ変位が抑制され、いわゆるボデー剛性が向上する。
本発明によれば、シートの振動及びフロアパンとロッカとの接合点の剥離を従来よりも抑制可能となる。
本実施形態に係る車両側部構造を例示する斜視図である。 本実施形態に係るフロアパン及びL字リテーナを例示する斜視図である。 図1のA−A断面図である。 シートからシートブラケットに下方向の荷重が入力されたときのA−A断面図である。 シートからシートブラケットに幅方向(横方向)の荷重が入力されたときのA−A断面図である。 フロアクロスメンバの剛性向上効果について説明する斜視図である。 本実施形態の別例に係る車両側部構造を示す正面断面図である。 従来技術に係る車両側部構造を示す正面断面図である。 従来技術に係る車両側部構造において、シートからシートブラケットに下方向の荷重が入力されたときの正面断面図である。 従来技術に係る車両側部構造において、シートからシートブラケットに幅方向(横方向)の荷重が入力されたときの正面断面図である。
図1には、本実施形態に係る車両側部構造の斜視図が例示されている。なお図1〜図7では、車両構造の対称性のため、車両の右側のみを図示するが、左側もこれと同様の構造を備える。
なお、図1〜図7において、車両前後方向を記号FRで表される軸で示し、車両幅方向(以下適宜、単に幅方向と記載する)を記号RWで表される軸で示し、鉛直方向を記号UPで表される軸で示す。記号FRはFrontの略であり、前後方向軸FRは車両前方を正方向とする。記号RWはRight Widthの略であり、幅方向軸RWは右幅方向を正方向とする。また高さ軸UPは上方向を正方向とする。
図1に示されているように、これらFR軸、RW軸、UP軸は互いに直交する。以下、本実施形態に係る車両側部構造を説明する際には、これら3軸を基準に適宜説明する。例えば「前端」は任意の部材のFR軸正方向側の端部を指し、「後端」は任意の部材のFR軸負方向側の端部を指す。「幅内側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向内側を指すものとし、「幅外側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向外側を指すものとする。さらに「上側」は相対的にUP軸の正方向側を指し、「下側」は相対的にUP軸の負方向側を指す。
本実施形態に係る車両側部構造は、フロアパン10、ロッカ20、フロアクロスメンバ30、前方シートブラケット40、後方シートブラケット50、及びL字リテーナ60を備える。
図1、図2に例示されるように、フロアパン10は、車室の床板パネルであって、例えば厚さ0.65mm程度のアルミ板材から構成される。フロアパン10は、車室床面を構成する床板部12及び第一側方フランジ14A,14B,14Cを備える。第一側方フランジ14A,14B,14Cは床板部12の幅方向外側端部に設けられる。なお、図1、図2、及び図6では、床板部12を図示するに当たり、いわゆる補強用のビード等の凹凸形状を省いており、当該ビードの深さ等の基準面となる一般面のみを図示している。
図2に例示されるように、第一側方フランジ14A,14B,14Cは床板部12の延在面(RW−FR平面)に対して屈曲させられる。具体的には、第一側方フランジ14A,14Cは床板部12から上方向に屈曲され(折り曲げられ)、第一側方フランジ14Bは床板部12から下方向に屈曲される。
図1を参照して、第一側方フランジ14Bは、前方シートブラケット40、フロアクロスメンバ30、及び後方シートブラケット50が取り付けられる箇所に設けられる。後述するように、当該箇所にL字リテーナ60が配置される。すなわち、フロアパン10及びロッカ20と、前方シートブラケット40、フロアクロスメンバ30、及び後方シートブラケット50との間に当該L字リテーナ60が介在される。なお第一側方フランジ14Bの前後方向長さは、L字リテーナ60の前後方向長さと略同一であるか、L字リテーナ60よりも長く定められてよい。
ロッカ20は、車両前後方向に延在される骨格部材である。ロッカ20は、例えば車両の車室領域の両側端に設けられる。図1には右側端部のロッカ20が示される。例えばロッカ20は、相対的に幅方向内側に設けられた内側部材22と、相対的に幅方向外側に設けられた外側部材24とを含んで構成される。内側部材22の上下端に設けられたフランジ26と、外側部材24の上下端に設けられたフランジ28とが接合されることで、ロッカ20は閉断面構造を採る。
なお、図1〜図7にて、×印は接合点を示す。接合点は溶接点であってよく、例えばレーザースクリュー溶接による溶接点であってよい。
フロアクロスメンバ30は、幅方向に延在される骨格部材である。フロアクロスメンバ30は、例えば前後方向に沿って、前方シートブラケット40と後方シートブラケット50との間に設けられる。
フロアクロスメンバ30は例えば下方に開口されたハット形状に形成され、当該下方開口をフロアパン10の床板部12で閉じることで閉断面構造となる。フロアクロスメンバ30は、幅方向に延在するクロス本体部32と、クロス本体部32から張り出される複数のフランジとを備える。
フランジとしてフロアクロスメンバ30は、クロス本体部32の幅方向外側端部において、前後方向にそれぞれ張り出した第四側方フランジ34A,34Bを備える。またフロアクロスメンバ30は、ロッカ20の上壁23の上に重なるようにして張り出す第二上面フランジ36を備える。さらにクロス本体部32の下端には、上述したハット形状の鍔部分に相当する第三床側フランジ38A,38Bが、クロス本体部32の前後方向にそれぞれ張り出して設けられる。第三床側フランジ38A,38Bはクロス本体部32の幅方向外側端部まで延設される。
前方シートブラケット40及び後方シートブラケット50は、その上部にシート70(図3参照)を支持する支持部材である。また後述するように、前方シートブラケット40及び後方シートブラケット50は、ロッカ20及びフロアパン10に取り付けられる。
なお、前方シートブラケット40と後方シートブラケット50とは、後者の幅方向寸法が相対的に大きい等の相違点はあるものの、基本的には同一の構造を備える。以下では前方シートブラケット40について説明するが、後方シートブラケット50もこれと同様の構造を備えるものとする。具体的には、特に断りの無い限り、以下では、符号の十の位の数字を4から5に切り替えると後方シートブラケット50の説明となる。
図3には図1のA−A断面(正面断面図)が例示される。図1、図3を参照して、前方シートブラケット40は、ブラケット本体部41と、そこから張り出す複数のフランジを備える。ブラケット本体部41は自身のフランジを介して、フロアパン10、ロッカ20、及びL字リテーナ60に支持される。
ブラケット本体部41は略箱型形状であって、ロッカ20及びフロアパン10に対して開口される。言い換えると、ブラケット本体部41の開口はロッカ20及びフロアパン10により閉じられる。
ブラケット本体部41の上面は略水平、つまりFR−RW平面に沿って延在される。当該上面にはボルト穴42が形成される。ブラケット本体部41の上面にシート70移動用の固定レール72が配置され、固定レール72の図示しないボルト穴とブラケット本体部41のボルト穴42とが位置合わせされてボルト留めされる。なお、固定レール72の前方部分は前方シートブラケット40に締結され、固定レール72の後方部分は後方シートブラケット50に締結される。さらに固定レール72に対して可動レール74が摺動可能となっている。
可動レール74の上部にはレッグ76がボルト留め等により締結されている。さらにレッグ76の上端から支持パイプ78が幅方向に延設される。さらに支持パイプ78からアーム80を介してシート70が支持される。
図1に戻り、ブラケット本体部41から、複数のフランジが張り出される。ブラケット本体部41の幅方向外側端部には、第一上面フランジ43及び第三側方フランジ44A,44Bが設けられる。第一上面フランジ43は、ブラケット本体部41の幅方向外側端部からロッカ20の上壁23上に張り出すように形成される。第三側方フランジ44A,44Bは、ブラケット本体部41の前後面の幅方向外側端部から前後方向にそれぞれ張り出すように設けられる。
加えて、ブラケット本体部41の下端から、第二床側フランジ45A,45B及び内側フランジ46が張り出される。第二床側フランジ45A,45Bは、ブラケット本体部41の前後面の下端から前後方向にそれぞれ張り出すように設けられる。内側フランジ46はブラケット本体部41の幅方向内側面の下端から、更に幅方向内側に張り出すように設けられる。
L字リテーナ60は、正面視がL字であって、前後方向に延在される補強部材である。L字リテーナ60は、ロッカ20及びフロアパン10の、前方シートブラケット40及び後方シートブラケット50の取り付け箇所に設けられる。
例えばL字リテーナ60はフロアパン10より肉厚であってよい。例えばL字リテーナ60の肉厚は1.2mm程度であってよい。またL字リテーナ60は例えばアルミ板材から形成される。
L字リテーナ60は第二側方フランジ61及び第一床側フランジ62を備える。第二側方フランジ61は相対的に上方に起こされる。第一床側フランジ62は第二側方フランジ61に連結され、相対的に幅方向に寝かされた配置となる。第二側方フランジ61、第一床側フランジ62とも、前後方向に延在し、例えばロッカ20に沿って、前方シートブラケット40、フロアクロスメンバ30、及び後方シートブラケット50と交差するように延在する。
<接合点>
図1、図3を参照して、本実施形態に係る車両側部構造の各構成間の接合関係について説明する。まずフロアパン10への接合について、補強部材であるL字リテーナ60がフロアパン10に接合される。具体的には、フロアパン10の床板部12の幅方向外側部材のうち、第一側方フランジ14Bに対応する箇所に、L字リテーナ60の第一床側フランジ62が接合される。
さらに図3に示すように、フロアパン10の、下側に屈曲された第一側方フランジ14Bが、ロッカ20の内側壁21Bに接合される。加えて、L字リテーナ60の、上向きに屈曲された第二側方フランジ61が、ロッカ20の内側壁21Aに接合される。
このように、L字リテーナ60の第二側方フランジ61を、フロアパン10の床板部12を挟んでフロアパン10の第一側方フランジ14Bとは逆側になるように、ロッカ20の内側壁21Aに接合することで、L字リテーナ60を介して、フロアパン10とロッカ20とが上下方向に2点接合される。
さらに、フロアパン10の第一側方フランジ14A,14Cがロッカ20の内側壁21Aに接合される。
また、フロアクロスメンバ30の第二上面フランジ36がロッカ20の内側部材22に設けられた上壁23に接合される。さらに、フロアクロスメンバ30の第四側方フランジ34A,34Bがロッカ20の内側壁21A及びL字リテーナ60の第二側方フランジ61に接合される。具体的には図1に例示されているように、フロアクロスメンバ30の第四側方フランジ34A,34Bの下端部が、L字リテーナ60の第二側方フランジ61及びロッカ20の内側壁21Aと重なり合う。この三者の重複部分が溶接等によって接合される。
また、フロアクロスメンバ30の第三床側フランジ38A,38Bが、フロアパン10の床板部12及びL字リテーナ60の第一床側フランジ62に接合される。具体的には図1に例示されているように、フロアクロスメンバ30の第三床側フランジ38A,38Bの幅方向外端部が、L字リテーナ60の第一床側フランジ62及びフロアパン10の床板部12の幅方向外端部と重なり合う。この三者の重複部分が溶接等によって接合される。
次に、前方シートブラケット40(後方シートブラケット50も同様)について、前方シートブラケット40の第一上面フランジ43がロッカ20の上壁23に接合される。さらに、前方シートブラケット40の第三側方フランジ44A,44Bがロッカ20の内側壁21A及びL字リテーナ60の第二側方フランジ61に接合される。具体的には図1に例示されているように、前方シートブラケット40の第三側方フランジ44A,44Bの下端部がL字リテーナ60の第二側方フランジ61及びロッカ20の内側壁21Aと重なり合う。この三者の重複部分が溶接等によって接合される。
また、前方シートブラケット40の第二床側フランジ45A,45Bが、フロアパン10の床板部12及びL字リテーナ60の第一床側フランジ62に接合される。具体的には図1に例示されているように、前方シートブラケット40の第二床側フランジ45A,45Bの幅方向外端部がL字リテーナ60の第一床側フランジ62及びフロアパン10の床板部12の幅方向外端部と重なり合う。この三者の重複部分が溶接等によって接合される。
このように、ロッカ20と前方シートブラケット40との接合、及び、フロアパン10と前方シートブラケット40との接合に補強部材であるL字リテーナ60を介在させることで、接合点周辺の剛性が向上し、その結果、シート70の振動が抑制される。
<荷重入力時の挙動>
図4には、シート70から前方シートブラケット40に、白抜き矢印で示すような下方向の荷重が入力されたときの様子が例示されている。このような荷重入力は、車両が悪路等の凹凸路面上を走行しているときに生じ得る。
下方向荷重の入力に伴い、前方シートブラケット40の内側フランジ46からフロアパン10の床板部12が下方向に押圧される。このとき、曲げ変形の起点となる、フロアパン10の床板部12と第一側方フランジ14Bとの境界である屈曲部16は、L字リテーナ60により補強されており、屈曲部16の展開が抑制される。その結果、フロアパン10の床板部12の沈み込みが抑制される。
加えて、前方シートブラケット40の下方向荷重の入力に伴い、フロアパン10の第一側方フランジ14Bとロッカ20の内側壁21Bとの接合点90A、及び、L字リテーナ60の第二側方フランジ61とロッカ20の内側壁21Aとの接合点90Bに上下方向のせん断荷重L1,L2が入力される。
このとき、従来構造、すなわち、ロッカ20とフロアパン10を正面断面視で一点の接合点のみにて接合していた構造と比較して、上下2点の接合点90A,90Bにてロッカ20とフロアパン10とが接合されているため、せん断荷重が分散される。したがって、せん断荷重の入力による接合点の剥離が従来よりも抑制される。
図5には、シート70から前方シートブラケット40に、白抜き矢印で示すような幅方向内側の荷重が入力されたときの様子が例示されている。このような荷重入力は、車両がカーブ等にてコーナリング中に生じ得る。
前方シートブラケット40の内側フランジ46からフロアパン10の床板部12が幅方向内側に押圧される。このとき、曲げ変形の起点となる、フロアパン10の床板部12と第一側方フランジ14Bとの境界である屈曲部16は、L字リテーナ60により補強されており、屈曲部16の展開が抑制される。その結果、フロアパン10の床板部12の幅方向内側への引っ張りが抑制される。
加えて、前方シートブラケット40の幅方向内側への荷重入力に伴い、フロアパン10の第一側方フランジ14Bとロッカ20の内側壁21Bとの接合点90A、及び、L字リテーナ60の第二側方フランジ61とロッカ20の内側壁21Aとの接合点90Bに、幅方向内側への引っ張り荷重L3,L4が入力される。
このとき、従来構造、すなわち、ロッカ20とフロアパン10を正面断面視で一点の接合点のみにて接合していた構造と比較して、2点の接合点90A,90Bにてロッカ20とフロアパン10とが接合されているため、引っ張り荷重が分散される。したがって、引っ張り荷重の入力による接合点の剥離が従来よりも抑制される。
図6には車両側部構造の斜視図が例示されている。上述したように、フロアクロスメンバ30の第四側方フランジ34A,34Bの下端部が、L字リテーナ60の第二側方フランジ61及びロッカ20の内側壁21Aと重なり合い、この三者の重複部分が溶接等によって接合される。したがって当該接合箇所は、L字リテーナ60を除いた場合と比較して剛性が高く(変形し難く)なっている。
例えば矢印P1で示すような、フロアクロスメンバ30の前後方向の変位を考えたときに、その根元部分に相当する幅方向端部の剛性がL字リテーナ60によって高められているため、当該変位を従来よりも、つまりL字リテーナ60のない場合と比較して、抑制可能となる。
同様にして、フロアクロスメンバ30の第三床側フランジ38A,38Bの幅方向外端部が、L字リテーナ60の第一床側フランジ62及びフロアパン10の床板部12の幅方向外端部と重なり合い、この三者の重複部分が溶接等によって接合される。したがって当該接合箇所は、L字リテーナ60を除いた場合と比較して剛性が高く(変形し難く)なっている。
例えば矢印P2で示すような、フロアクロスメンバ30の上下方向の変位を考えたときに、その根元部分に相当する幅方向端部の剛性がL字リテーナ60によって高められているため、当該変位を従来よりも、つまりL字リテーナ60のない場合と比較して、抑制可能となる。
<本実施形態の別例>
上述の実施形態では、フロアパン10の第一側方フランジ14Bを下方に折り曲げ、L字リテーナ60の第二側方フランジ61を上方に折り曲げていたが、この形態に限らない。要するに第一側方フランジ14Bと第二側方フランジ61とがフロアパン10の床板部12を挟んで互いに上下に設けられていればよい。
例えば図7に例示するように、フロアパン10の第一側方フランジ14Bを上方に折り曲げるとともにL字リテーナ60の第二側方フランジ61を下方に折り曲げる。その上で、L字リテーナ60の第一床側フランジ62をフロアパン10の床板部12の下方から接合させる。さらに、L字リテーナ60の第二側方フランジ61をロッカ20の内側壁21Bに接合させる。加えて、フロアパン10の第一側方フランジ14Bをロッカ20の内側壁21Aに接合させる。
このような構成であっても、2点の接合点90A,90Bにてロッカ20とフロアパン10とが接合されているため、せん断荷重や引っ張り荷重が分散される。加えて、フロアパン10の屈曲部16がL字リテーナ60により補強されるため、屈曲部16の曲げ変形が抑制され、その結果、シート70の振動が抑制される。
10 フロアパン、12 床板部、14A,14B,14C 第一側方フランジ、16 屈曲部、20 ロッカ、21A,21B ロッカの内側壁、30 フロアクロスメンバ、32 クロス本体部、34A,34B 第四側方フランジ、36 第二上面フランジ、38A,38B 第三床側フランジ、40 前方シートブラケット、41 ブラケット本体部、44A,44B 第三側方フランジ、45A,45B 第二床側フランジ、50 後方シートブラケット、60 L字リテーナ、61 第二側方フランジ、62 第一床側フランジ、70 シート、90A,90B 接合点。

Claims (3)

  1. 車両前後方向に延在するロッカと、
    車室床面を構成する床板部と、前記床板部の車両幅方向外側端部に設けられ前記ロッカの車両幅方向内側の側壁に接合される第一側方フランジとを備えるフロアパンと、
    前記ロッカ及び前記フロアパンに取り付けられるとともにその上部にシートを支持する前方シートブラケット及び後方シートブラケットと、
    を備える車両側部構造であって、
    前記フロアパン前記第一側方フランジは、その車両前後方向前部及び後部と、前記前部及び前記後部に挟まれて配置される中央部分を備え、前記前部及び前記後部は、前記床板部を挟んで前記中央部分とは逆方向に屈曲され、
    前記第一側方フランジの前記中央部分は、前記前方シートブラケット及び前記後方シートブラケットの前記ロッカ及び前記フロアパンへの取り付け箇所に設けられ、
    前記第一側方フランジの前記中央部分に対応した長さであって、前記前方シートブラケット及び前記後方シートブラケットの前記取り付け箇所に設けられ、前記フロアパンの前記床板部を挟んで前記第一側方フランジの前記中央部分とは逆側となるように前記ロッカの前記側壁に接合される第二側方フランジと、前記第二側方フランジに連結され前記フロアパンの前記床板部に接合される第一床側フランジを有する補強部材を備える、
    車両側部構造。
  2. 請求項1に記載の車両側部構造であって、
    前記前方シートブラケット及び前記後方シートブラケットは、前記ロッカの前記側壁及び前記補強部材の前記第二側方フランジに接合される第三側方フランジと、前記フロアパンの前記床板部と前記補強部材の前記第一床側フランジに接合される第二床側フランジを、前後両端に備える、車両側部構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両側部構造であって、
    前記前方シートブラケット及び前記後方シートブラケットの間に、車両幅方向に延在するフロアクロスメンバを備え、
    前記補強部材は、前記フロアクロスメンバと交差するように、前記ロッカに沿って延在され、
    前記フロアクロスメンバの車両幅方向外側端部には、前記ロッカの前記側壁及び前記補強部材の前記第二側方フランジに接合される第四側方フランジと、前記フロアパンの前記床板部と前記補強部材の前記第一床側フランジに接合される第三床側フランジが設けられる、車両側部構造。
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