JP6397534B1 - 車体フロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、フロアパネルの上部補強部材を廃止しながらも、フロアパネルの曲げ耐力を高めてフロアパネルの変形を効果的に抑制することができる車体フロア構造を提供する。
【解決手段】本発明の車体フロア構造1は、フロアパネル19の下面側でキックアップ部15に沿って配置されるダッシュクロスメンバと、サイドフレーム本体24の後部に外フレーム26及び内フレーム28を有する新規なフロントサイドフレーム14と、これらの外フレーム26及び内フレーム28と協働して閉断面を形成するようにビードが形成されるフロアパネル19と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の車体フロア構造に関する。
従来、ダッシュロアパネルの車内側で車幅方向に延びるダッシュクロスメンバを備え、このダッシュロアパネルの下端とフロアパネルの前端とが接合される車体フロア構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車体フロア構造では、ダッシュロアパネルとフロアパネルとの接合部の位置が、ダッシュロアパネルとダッシュクロスメンバとの接合部と略同じか、又は後方になるように設定されている。また、この車体フロア構造では、衝突荷重によるドライバの足元付近のフロアパネルの変形を防止するために、フロアパネルの上方に重ねられる上部補強部材が配置されている。
このような車体フロア構造によれば、フロントサイドフレームに入力された衝突荷重が、ダッシュロアパネル及びダッシュクロスメンバを介して後方へと伝達されていく。
特開2014−043133号公報
しかしながら、従来の車体フロア構造では、衝突荷重の入力時の、キックアップ部におけるフロアパネルの曲げ耐力が不十分であるとともに、ドライバの足元となるフロアパネルの変形を効果的に抑制することができない問題があった。また、従来の車体フロア構造については、部品点数の低減、製造コストの低減などを図るために、フロアパネルの上部補強部材を廃止したい要請もあった。
本発明の課題は、フロアパネルの上部補強部材を廃止しながらも、フロアパネルの曲げ耐力を高めてフロアパネルの変形を効果的に抑制することができる車体フロア構造を提供することにある。
前記の課題を達成した本発明の車体フロア構造は、ダッシュロアパネルの下端に向かってフロアパネルの上端を立ち上がらせるキックアップ部に沿うように車幅方向に延在するダッシュクロスメンバと、車幅方向の両側で前後方向に延在するサイドフレーム本体の後部に形成される分岐部から車幅方向外側斜め後方に向かって延在し、後端がサイドシルに固定される外フレームと、前記分岐部から車幅方向内側斜め後方に向かって延在し、後端が前座席の前部を支持する前シート支持クロスメンバに固定された内フレームと、を有するフロントサイドフレームと、前記フロアパネルに、前記外フレームと前記内フレームとの分岐方向に合わせて平面視でV字状に後方に開くように延びて形成されるビードと、を備え、前記フロントサイドフレームの前記分岐部は、前記ダッシュクロスメンバの車幅方向の端部に隣接するように形成され、少なくとも前記ダッシュクロスメンバよりも後方であって前記前シート支持クロスメンバよりも前方に位置するフロアパネル部分は、前記ダッシュロアパネルよりも高強度の鋼材で形成され、前記ビードのそれぞれと、前記外フレーム又は前記内フレームとは、互いに協働して閉断面を増大させるように上下方向に重なり合っていることを特徴とする。
本発明の車体フロア構造によれば、フロアパネルの上部補強部材を廃止しながらも、フロアパネルの曲げ耐力を高めてフロアパネルの変形を効果的に抑制することができる車体フロア構造を提供することができる。
本発明の車体フロア構造が適用される車体前方裏側の部分下面図である。 図1のII−II断面を含み、車体前部のフロアパネル裏側を車体の左斜め下方から見上げた部分斜視図である。 車体前部におけるフロアパネルとダッシュロアパネルとを車内側から見下ろした部分斜視図である。 図1のIV−IV断面図である。 (a)は、図3のVa部をフロアパネルの車幅方向中央部上方から見下ろした部分斜視図、(b)は、(a)に示すフロアパネルを取り外した様子を示す部分斜視図である。 図5(b)のVI−VI断面図である。
本発明を実施する形態(本実施形態)の車体フロア構造について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の車体フロア構造は、フロアパネルの下面側でキックアップ部に沿って(対応して)配置されるダッシュクロスメンバと、従来のフロントサイドフレームに対応するサイドフレーム本体の後部に外フレーム及び内フレームを有する新規なフロントサイドフレームと、これらの外フレーム及び内フレームと協働して閉断面を増大させるビードが形成されるフロアパネルと、を備えることを主な特徴としている。また、本実施形態での前記のビードが形成されるフロアパネル部分は、後に詳しく説明するようにダッシュロアパネルよりも高強度の鋼材が使用されるものを想定している。
なお、以下の説明で参照する各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、鉛直上下方向をそれぞれ示している。
以下では、まず本実施形態の車体フロア構造が適用される車体前部の概略について説明した後にこの車体フロア構造について説明する。
≪車体前部の概略≫
図1は、車体前方裏側の部分下面図である。図2は、図1のII−II断面を含み、フロアパネル裏側を車体左斜め下方から見上げた部分斜視図である。
図1及び図2に示すように、車体12は、左右一対のフロントサイドフレーム14と、左右一対のサイドシル16(図1にのみ図示)と、前シート支持クロスメンバ18と、フロアパネル19と、を備えて構成されている。
図1に示すように、フロントサイドフレーム14は、車体前部の左右両側で前後方向に沿って延在している。このフロントサイドフレーム14は、フロントサイドフレーム14の前部を構成するサイドフレーム本体24と、フロントサイドフレーム14の後部を構成する外フレーム26及び内フレーム28と、を備えている。
サイドフレーム本体24は、略矩形の閉断面を有して形成されており、後部側面には、車幅方向外側に張り出すようにアウトリガ40が配置されている。このアウトリガ40の車幅方向外端は、サイドシル16の前端に接続されている。
なお、フロントサイドフレーム14の後部を構成する外フレーム26及び内フレーム28については後に詳しく説明する。
図1に示すように、車体12の前端におけるサイドフレーム本体24同士の間には、車幅方向に沿って延びるバンパビーム34が架け渡されている。また、前後方向に延びるサイドフレーム本体24同士の間には、図示しない動力搭載室と車室とを区画するダッシュボード36が配置されている。また、ダッシュボード36の前方で車幅方向に沿った両側には、図示しない左右のダンパの上端をそれぞれ支持するダンパベース37が配置されている。
サイドシル16は、図1に示すように、車幅方向の両側にそれぞれ配置されている。このサイドシル16は、車体の前後方向に沿って延在している。
サイドシル16は、図示しないが、車幅方向内側に配置されるサイドシルインナと、車幅方向外側に配置されるサイドシルアウタとが閉断面を形成するように接合されたものである。また、サイドシル16の中空部には、サイドシルインナとサイドシルアウタとの間に挟み込まれて一体となったサイドシルスチフナが配置されている。
前シート支持クロスメンバ18は、前座席の前部を支持するものである。
前シート支持クロスメンバ18は、図1に示すように、フロアパネル19の後端で車幅方向に沿って延びている。そして、前シート支持クロスメンバ18の車幅方向の両端部は、左右のサイドシル16のそれぞれに溶接などによって固定されている。
このような前シート支持クロスメンバ18は、図2に示すように、アッパ部材38と、ロア部材32とが互いに接合されることによって、閉断面を形成している。
また、前シート支持クロスメンバ18は、アッパ部材38とロア部材32との前縁同士が接合されて形成される前フランジ18aを有している。
また、アッパ部材38とロア部材32とは、後端同士の間に車体12の後部におけるフロアパネル50の前端を挟み込んで接合している。
図1に示すように、フロアパネル19は、サイドシル16同士の間に張設された平板状の部材によって構成されている。
そして、図2に示すように、フロアパネル19の後端は、前シート支持クロスメンバ18の前フランジ18aの下面にスポット溶接などで固定されている。
図3は、車体前部におけるフロアパネル19とダッシュロアパネル36aとを車内側から見下ろした部分斜視図である。
図3に示すように、フロアパネル19は、前シート支持クロスメンバ18側から前方に延びる途中で上方への立ち上りの基端となるキックアップ部15を車幅方向に沿って形成している。そして、フロアパネル19は、このキックアップ部15を境にして延びる方向を上方に変えて立ち上がっている。この立ち上った状態のフロアパネル19の上端は、ダッシュボード36の下部を形成するダッシュロアパネル36aの下端と溶接などで固定される。
なお、図3中、符号13は、車体フロア構造1を構成するフロアパネル19のビードである。
≪車体フロア構造≫
次に、本実施形態の車体フロア構造1について説明する。
この車体フロア構造1は、図1に示すように、ダッシュクロスメンバ11と、外フレーム26と内フレーム28とを有するフロントサイドフレーム14と、を備えている。また、車体フロア構造1は、図3に示すように、ビード13を有するフロアパネル19を備えている。
<ダッシュクロスメンバ>
ダッシュクロスメンバ11は、図1に示すように、フロントサイドフレーム14同士の間で車幅方向に延びるように配置されている。
具体的には、ダッシュクロスメンバ11は、フロアパネル19のキックアップ部15に沿って(対応して)延びている。望ましくはダッシュクロスメンバ11の車幅方向に延びる軸線が、キックアップ部15と上下方向に一致するように設定されている。ちなみに、本実施形態でのダッシュクロスメンバ11の軸線は、ダッシュクロスメンバ11の車幅方向外端における前後方向中央を通る線分で規定される。なお、この望ましい態様においてもダッシュクロスメンバ11の軸線とキックアップ部15との前後方向の多少のずれは許容される。
また、本実施形態でのダッシュクロスメンバ11の車幅方向の端部は、フロントサイドフレーム14に接続されている。
具体的には、この端部は、後記する外フレーム26と内フレーム28との分岐部30に隣接する位置に接続されている。
また、本実施形態でのダッシュクロスメンバ11は、下方から見た平面視で、車幅方向の両外側が前後方向に太く、車幅方向の内側に向かうほど徐々に細くなっている。
また、図2に示すように、ダッシュクロスメンバ11は、延在方向に交差する断面視で、上方に開く略ハット形状を呈している。そして、略ハット形状の鍔部に対応するフランジがフロアパネル19の下面にスポット溶接などで固定されることで、ダッシュクロスメンバ11は、フロアパネル19と協働して閉断面を形成している。
そして、このようなダッシュクロスメンバ11においては、車幅方向の中央部の断面CS1が車幅方向の端部の断面CS2よりも縮小されている。具体的には、ダッシュクロスメンバ11の底壁が中央部ほど上方に持ち上がるように位置している。
また、ダッシュクロスメンバ11の下方には、図1中、仮想線(二点鎖線)で示すサスペンションメンバ17が配置されている。このサスペンションメンバ17としては、例えばサブフレームのクロスメンバが挙げられる。なお、このサブフレームには、図示しないサスペンションの構成部品のほか、図示しないパワープラントも搭載される。
図1のIV−IV断面図である図4に示すように、サスペンションメンバ17は、例えば、ダッシュクロスメンバ11の車幅方向の両端にそれぞれ配置されるプレートナットNに締結される図示しないボルトを介して固定される。
図4中、符号40は、アウトリガであり、符号30はフロントサイドフレーム14の分岐部であり、符号26は、分岐部30における外フレームであり、符号28は、分岐部30における内フレームであり、符号13は、フロアパネル19に形成される後記のビードである。
<外フレーム及び内フレーム>
前記したように、外フレーム26と内フレーム28とは、フロントサイドフレーム14の後部を構成している。
この外フレーム26と内フレーム28とは、図1に示すように、サイドフレーム本体24の後部に配置される分岐部30から車幅方向外側斜め後方と、車幅方向内側斜め後方とに向けてそれぞれ延在している。
なお、「分岐部30」は、車体12の下方から見上げた平面視で、外フレーム26と内フレーム28との軸線が交わる分岐点Pを中心として決定することができる。
本実施形態での外フレーム26は、図1に示すように、サイドフレーム本体24の矩形の閉断面形状のうち、分岐部30を境に、当該サイドフレーム本体24の下半体のみが後記する略ハット形状の断面に変えてフロアパネル19の下面に沿って延びて形成されたものである。この外フレーム26の後端は、サイドシル16に接続されている。具体的には、外フレーム26は、サイドシル16と前シート支持クロスメンバ18との角部に向かって延びている。
また、外フレーム26の後端には、図2に示すように、下面から車幅方向外側に張り出すフランジF1と、後側に張り出すフランジF2とが形成されている。外フレーム26の後端は、フランジF1がサイドシル16の下面にスポット溶接などで接続され、フランジF2が前シート支持クロスメンバ18の下面にスポット溶接などで接続されることによって固定されている。
この外フレーム26の断面形状は、図4に示すように、上方に開く略ハット形状を呈している。
図4中、符号26aは、分岐部30で外フレーム26の内側に配置される後記するスチフナ(補強部材)である。
内フレーム28は、図1に示すように、分岐部30における外フレーム26の内側面に接続される基端から前記のように車幅方向内側斜め後方に向けて延在している。
内フレーム28の後端には、図2に示すように、下面から後側に張り出すフランジF3が形成されている。内フレーム28の後端は、フランジF3が前シート支持クロスメンバ18の下面にスポット溶接などで接続されることによって固定されている。
また、図2に示すように、内フレーム28の基端には、外フレーム26の内側面に沿って延びる縦壁面28aと、この縦壁面28aの下端から外フレーム26の下面に沿うように延びるフランジF4とを備えている。内フレーム28の基端は、この縦壁面28aとフランジF4のそれぞれが外フレーム26の内側面と下面とにスポット溶接などで固定されている。
内フレーム28の断面形状は、図示を省略するが、前記の外フレーム26の断面形状と同様に上方に開く略ハット形状を呈している。
<ビード>
次に、フロアパネル19(図3参照)に形成されるビード13(図3参照)について説明する。
図3に示すように、本実施形態でのビード13は、ダッシュロアパネル36aからフロアパネル19に掛けて形成されている。
ビード13は、フロアパネル19の板面において、上方に凸となるように形成されている。
本実施形態でのビード13は、フロアパネル19に形成されて、前方から後方に向けて二股に形成される部分と、この二股の分岐部から前方に直線状に延びる部分とで構成されている。そして、直線状に延びるビード部分は、フロアパネル19とダッシュロアパネル36aとの間で連続するように延びている。
本実施形態でのビード13が形成されるフロアパネル19部分は、ダッシュロアパネル36aよりも高強度の鋼材で形成されているものを想定している。
具体的には、ダッシュロアパネル36aには、通常鋼板が使用され、ビード13が形成されるフロアパネル19部分には、ハイテン鋼などからなる高張力鋼板が使用される構成を想定している。
また、本実施形態では、少なくともキックアップ部15よりも後方で、前記前シート支持クロスメンバ18よりも前方に位置するフロアパネル19部分に高強度の鋼材を使用することを想定している。言い換えれば、キックアップ部15に沿って(対応して)配置されるダッシュクロスメンバ11(図1参照)よりも後方に位置するフロアパネル19部分に高強度の鋼材が使用される。ちなみに、高強度の鋼材は、少なくとも二股のビード13が形成されるフロアパネル19部分に使用されることとなる。
また、フロアパネル19は、キックアップ部15よりも前方に、言い換えればダッシュクロスメンバ11(図1参照)よりも前方の延長部19aにも高強度の鋼材を適用する構成とすることもできる。
図5(a)は、図3のVa部をフロアパネルの車幅方向中央部上方から見下ろした部分斜視図、図5(b)は、図5(a)に示すフロアパネルを取り外した際に上方に臨む外フレームと内フレームとの様子を示す部分斜視図である。図6は、図5(a)のVI−VI断面図である。
なお、図5(a)中、外フレーム26と内フレーム28とは隠れ線(点線)で示している。
図5(a)に示すように、フロアパネル19に形成されるビード13は、分岐部30から前シート支持クロスメンバ18まで延びる外フレーム26と内フレーム28とに対応するように形成されている。つまり、ビード13は、外フレーム26と内フレーム28との分岐方向に合わせて平面視でV字状に後方に開くようにフロアパネル19に形成されている。
そして、図6に示すように、上方に凸となるようにフロアパネル19に形成されたビード13は、ビード13の延在方向に交差する方向の断面視で、略ハット形状を呈している。
そして、図5(a)の分岐部30におけるVI−VI断面である図6では、ビード13は、上方に開く略ハット形状の外フレーム26に対して、山高部同士が互いに反対側に向くように鍔同士を接合した構成となって、外フレーム26と協働して閉断面を形成している。つまり、ビード13のそれぞれは、外フレーム26と互いに協働して閉断面を増大させるように上下方向に重なり合っている。
図6中、符号26aは、外フレーム26内に配置されるスチフナ(補強部材)である。このスチフナ26aは、図5(b)に示すように、外フレーム26の底面に対向する面部を有する板体で構成されている。このスチフナ26aは、図6に示すように、フランジF5を介して外フレーム26の内側面に溶接などで固定されている。
なお、図6中、符号28bは、分岐部30で外フレーム26に接続される内フレーム28の基端である。
図5(a)中、隠れ線(点線)で示す内フレーム28は、図示しないが、対向するビード13と協働して閉断面を形成する。この内フレーム28においても、外フレーム26とビード13とが形成する閉断面と同様に、内フレーム28とビード13との山高部同士が互いに反対側に向くように鍔同士が接合された構成となっている。
このようなビード13を有するフロアパネル19に対する外フレーム26及び内フレーム28の接合は、少なくとも外フレーム26と内フレーム28とにそれぞれ形成されるフランジF6(図5(b)参照)を介して行われる。
そして、分岐部30におけるフロアパネル19に対する外フレーム26又は内フレーム28の接合は、図5(a)に示すように、フロアパネル19に形成した開口31を介して行われる。
具体的には、外フレーム26又は内フレーム28側に形成された突起33が開口31に嵌め入れられ、当該突起33の頭部がカシメられて、外フレーム26又は内フレーム28とフロアパネル19とが接合される。
なお、本実施形態では、図5(b)に示すように、外フレーム26のフランジF6に突起33が形成されている。
そして、図5(a)に示すように、フロアパネル19のビード13が形成されている部分に対応する位置に突起33が形成されている場合には、フロアパネル19のビード13の当該部分には、突起33の位置に対応して下方に窪む凹部35が形成されている。そして、開口31は、この凹部35の底部に形成されている。
また、分岐部30以外でのフロアパネル19と外フレーム26又は内フレーム28との接続は、溶接で行うこともできる。
≪作用効果≫
次に、本実施形態の車体フロア構造1の奏する作用効果について説明する。
以上のような車体フロア構造1は、キックアップ部15をカバーするところまで、高強度の鋼材を使用したフロアパネル19が配置されているので、キックアップ部15の曲げ耐力を向上させることができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1は、フロアパネル19にV字に開いたビード13が形成されるので、従来の車体フロア構造(例えば、特許文献1参照)に使用されていたフロアパネルの上部補強部材を廃止することができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1では、ダッシュクロスメンバ11とフロアパネル19との間、並びに外フレーム26及び内フレームのそれぞれと、フロアパネル19のビード13との間に閉断面を形成することができる。
これにより車体フロア構造1は、オフセット衝突時の剪断荷重を、ビード13によって増大させた閉断面で受けることで、搭乗者の足元に対応するフロアパネル19の変形を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1は、ダッシュクロスメンバ11の車幅方向の中央部の断面CS1が車幅方向の端部の断面CS2よりも縮小されている。
これにより車体フロア構造1は、ダッシュクロスメンバ11の下方に、配管類などの部材を配置し易くなる。
また、本実施形態の車体フロア構造1は、フロアパネル19がダッシュクロスメンバ11よりも前側に延長された延長部19aを有している。また、この延長部19aは、ダッシュロアパネル36aよりも高強度の鋼材で形成されている構成とすることができる。
このような車体フロア構造1によれば、延長部19aにおける強度が向上することによって、キックアップ部15の曲げ耐力をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1においては、ダッシュクロスメンバ11の車幅方向の両端部にサスペンションメンバ17が固定されている。
このような車体フロア構造1によれば、ダッシュクロスメンバ11の中央部の断面を縮小したとしても、十分な車体剛性を有することができる。また、車体12の側面から衝突荷重が入力した際に、アウトリガ40、分岐部30及びサスペンションメンバ17を介してこの衝突荷重が伝達されるため、側突荷重が効率よく吸収されることとなる。
また、本実施形態の車体フロア構造1においては、分岐部30と高強度の鋼材からなるフロアパネル19とは、開口31を介して相互に結合されている。
このような車体フロア構造1によれば、分岐部30の強度が一段と向上する。
また、本実施形態の車体フロア構造1においては、外フレーム26又は内フレーム28と、ビード13とで形成される閉断面が、ハット形状の断面形状を有するもの同士を、ハット形状の山高部同士が互いに反対側に向くように鍔同士を接合した構成となっている。
このような車体フロア構造1によれば、閉断面が大きく荷重伝達性に優れた外フレーム26及び内フレーム28を軽量に形成することができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1においては、分岐部30と高強度の鋼材からなるフロアパネル19とが、ビード13に部分的に形成した凹部35内で相互に結合されている。
このような車体フロア構造1によれば、分岐部30と、ビード13が形成されているフロアパネル19部分とを、できるだけビード13の形状を維持したままで相互に接合することができる。これによりキックアップ部15の曲げモーメントの抑制性能の低下を防止することができる。
また、本実施形態の車体フロア構造1においては、高強度の鋼板からなるフロアパネル19の後端が、前シート支持クロスメンバ18に対して下方側から接合されている。
このような車体フロア構造1によれば、外フレーム26の後端に形成されたフランジF1及びフランジF2、並びに内フレーム28の後端に形成されたフランジF3を、前シート支持クロスメンバ18や、サイドシル16の下面に接続することができる。
したがって、この車体フロア構造1によれば、予め各部材を組み付けた車体前部と車体後部とを結合する際に、車体前部側の後端に車体後部の前端を載せることで、車体の組立を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、外フレーム26をサイドフレーム本体24の下半体を延長することで形成したが、内フレーム28をサイドフレーム本体24の下半体を延長して形成することもできる。
また、この際、分岐部30においては、内フレーム28の外側面に外フレーム26の基端が接続されることとなる。
また、前記実施形態では、外フレーム26側に突起33を設けたが、内フレーム28側に突起33を設けることもできる。
また、フロアパネル19側及び分岐部30側の両方に開口31を設けることもできる。この場合には、両方の開口31に対して上下方向に挿通される締結具などによって相互に接合されることとなる。
1 車体フロア構造
11 ダッシュクロスメンバ
12 車体
13 ビード
14 フロントサイドフレーム
15 キックアップ部
16 サイドシル
17 サスペンションメンバ
18 前シート支持クロスメンバ
18a 前フランジ
19 フロアパネル
19a 延長部
24 サイドフレーム本体
26 外フレーム
26a スチフナ
28 内フレーム
30 分岐部
31 開口
33 突起
35 凹部
36a ダッシュロアパネル
40 アウトリガ
CS1 断面
CS2 断面

Claims (7)

  1. ダッシュロアパネルの下端に向かってフロアパネルの上端を立ち上がらせるキックアップ部に沿うように車幅方向に延在するダッシュクロスメンバと、
    車幅方向の両側で前後方向に延在するサイドフレーム本体の後部に形成される分岐部から車幅方向外側斜め後方に向かって延在し、後端がサイドシルに固定される外フレームと、前記分岐部から車幅方向内側斜め後方に向かって延在し、後端が前座席の前部を支持する前シート支持クロスメンバに固定された内フレームと、を有するフロントサイドフレームと、
    前記フロアパネルに、前記外フレームと前記内フレームとの分岐方向に合わせて平面視でV字状に後方に開くように延びて形成されるビードと、
    を備え、
    前記フロントサイドフレームの前記分岐部は、前記ダッシュクロスメンバの車幅方向の端部に隣接するように形成され、
    少なくとも前記ダッシュクロスメンバよりも後方であって前記前シート支持クロスメンバよりも前方に位置するフロアパネル部分は、前記ダッシュロアパネルよりも高強度の鋼材で形成され、
    前記ビードのそれぞれと、前記外フレーム又は前記内フレームとは、互いに協働して閉断面を増大させるように上下方向に重なり合っていることを特徴とする車体フロア構造。
  2. 前記ダッシュクロスメンバは、車幅方向の中央部の断面が車幅方向の端部の断面よりも縮小されており、
    前記フロアパネルは、前記ダッシュクロスメンバよりも前側に延長された延長部を有し、前記延長部は、前記ダッシュロアパネルよりも高強度の鋼材で形成されている請求項1に記載の車体フロア構造。
  3. 前記ダッシュクロスメンバの車幅方向の両端部には、サスペンションメンバが固定されている請求項1に記載の車体フロア構造。
  4. 前記分岐部と高強度の鋼材からなる前記フロアパネルとは、前記分岐部及び前記フロアパネルのいずれか一方に形成された開口を介して相互に結合されている請求項1に記載の車体フロア構造。
  5. 前記外フレーム又は前記内フレームと、前記ビードとで形成される閉断面は、ハット形状の断面形状を有するもの同士を、ハット形状の山高部同士が互いに反対側に向くように鍔同士を接合した構成となっている請求項1に記載の車体フロア構造。
  6. 前記分岐部と高強度の鋼材からなる前記フロアパネルとは、前記ビードに部分的に形成した凹部内で相互に結合されている請求項1に記載の車体フロア構造。
  7. 前記高強度の鋼板からなる前記フロアパネルの後端は、前記前シート支持クロスメンバに対して下方側から接合されている請求項1に記載の車体フロア構造。
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