JP2014004849A - 車体フロア構造 - Google Patents

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奈歩 藤井
Junichiro Araki
潤一郎 荒木
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Abstract

【課題】ナローオフセット衝突時に生じる変形を抑制する。
【解決手段】車幅方向外端で前後方向に延在するサイドシル12と、サイドシル12の前端部から車幅方向内方に延出するアウトリガ17と、アウトリガ17より後方で車幅方向に延在するフロアクロスメンバ18と、車幅方向中央側で前後方向に延在するトンネルフレーム13とを有するフロア本体11を補強部99で補強する構造であって、補強部99が、サイドシル12とアウトリガ17により形成される車体骨格部64との角部と、フロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83とトンネルフレーム13により形成される車体骨格部54との角部とを連結する第1メンバ101と、フロア本体11の前端の前端車体骨格部54,64,69と、第1メンバ101の中間部とを連結する第2メンバ102とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体フロア構造に関する。
車体フロア構造に関する技術として、上平板と下平板との間に、車幅方向(左右方向)に延びる複数の横芯材を前後方向に配列するとともに、前後方向に延びる複数の縦芯材を車幅方向に配列する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、フロアパネルの底面(下面)に、前後方向に延びるフロアフレーム(補強部材、強度部材)を取り付け、フロアパネルを補強する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4021672号公報 特開2010−241261号公報
ところで、車両の衝突形態の中には、対向車等の衝突物が、車両のフロントサイドフレームよりも車幅方向外側にオフセットして前面衝突する、いわゆるナローオフセット衝突がある。このようなナローオフセット衝突が発生した場合には、前輪が後退して、フロアに衝突し、その際に、衝突荷重が車幅方向外側から斜め後ろ方向に車幅方向中央側に向けて入力される可能性がある。このような衝突荷重に対して、特許文献1に記載の技術では、縦部材が前後方向に延び、横部材が車幅方向に延びているので、フロアパネル等の変形を十分に抑制できない可能性がある。
また、特許文献2に記載の技術でも、フロアフレームが前後方向に延びているため、フロアパネル等の変形を十分に抑制できない可能性がある。
本発明は、ナローオフセット衝突時に生じる変形を抑制することができる車体フロア構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車幅方向外端で前後方向に延在するサイドシル(例えば実施形態におけるサイドシル12)と、該サイドシルの前端部から車幅方向内方に延出するアウトリガ(例えば実施形態におけるアウトリガ17)と、該アウトリガより後方で車幅方向に延在するフロアクロスメンバ(例えば実施形態におけるフロアクロスメンバ18)と、車幅方向中央側で前後方向に延在するトンネルフレーム(例えば実施形態におけるトンネルフレーム13)とを有するフロア本体(例えば実施形態におけるフロア本体11)を補強部(例えば実施形態における補強部99)で補強する車体フロア構造であって、前記補強部は、前記サイドシルと前記アウトリガにより形成される車体骨格部(例えば実施形態における車体骨格部64)との角部と、前記フロアクロスメンバにより形成される車体骨格部(例えば実施形態における車体骨格部83)と前記トンネルフレームにより形成される車体骨格部(例えば実施形態における車体骨格部54)との角部とを連結する第1メンバ(例えば実施形態における補強メンバ101)と、前記フロア本体の前端の前端車体骨格部(例えば実施形態における車体骨格部54,64,69)と、前記第1メンバの中間部とを連結する第2メンバ(例えば実施形態における補強メンバ102)とを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記前端車体骨格部が、前記フロア本体から前方に延出するフロントサイドフレーム(例えば実施形態におけるフロントサイドフレーム67)により形成される車体骨格部(例えば実施形態における車体骨格部69)の後端部であり、該後端部に前記第2メンバが連結されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記前端車体骨格部に、前輪(例えば実施形態における前輪74)用のサスペンション部品(例えば実施形態におけるロアアーム76)を支持するサブフレーム(例えば実施形態におけるサブフレーム71)の結合部(例えば実施形態における結合部72’)が設けられ、前記補強部は、前記サブフレームの前記結合部と前記第1メンバの中間部とを連結する第3メンバ(例えば実施形態における補強メンバ103)を有していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記補強部が、前記第1メンバと前記第2メンバとの角部と、前記トンネルフレームにより形成される車体骨格部とを連結する第3メンバ(例えば実施形態における補強メンバ103)を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記補強部が、前記第1メンバと前記第2メンバとからなる略Y字状をなすことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、第2メンバが、第1メンバの中央部に連結されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記第1メンバと前記第2メンバとが、前記フロア本体と二重床構造をなす連結パネル(例えば実施形態における連結パネル160)で連結されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、車両がナローオフセット衝突した場合に、前輪を介して衝突荷重がフロア本体に、車幅方向外側から斜め後ろ方向に車幅方向中央側に向けて入力されることになるが、この衝突荷重は、サイドシルと、アウトリガにより形成される車体骨格部と、これらの角部に連結された第1メンバとに分散されることになる。その際に、衝突荷重の入力方向に沿う第1メンバの荷重負担が高くなるが、この第1メンバに入力された衝突荷重は、この第1メンバが他方で連結される、トンネルフレームにより形成される車体骨格部とフロアクロスメンバにより形成される車体骨格部との角部からこれらの車体骨格部に分散される。よって、上記衝突荷重によるフロア本体の変形を抑制することができる。また、衝突荷重が大きく、第1メンバがその延在方向に対して交差する方向に変形しようとしても、フロア本体の前端車体骨格部と第1メンバの中間部とを連結する第2メンバが、この曲げ変形を引張方向と圧縮方向の両方向において抑制することになって第1メンバの耐力を増加させることになる。したがって、ナローオフセット衝突時に生じる変形を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、フロア本体から前方に延出するフロントサイドフレームの後端部に第2メンバが連結されているため、前面衝突時にフロントサイドフレームからフロア本体の前部に加わる入力を、この入力方向に沿う第2メンバから第1メンバの中間部に入力し、第1メンバを介して、トンネルフレームにより形成される車体骨格部とフロアクロスメンバにより形成される車体骨格部とに分散させることができる。よって、フロントサイドフレームからアウトリガにより形成される車体骨格部を介してサイドシルに伝わる荷重を低減できることになり、アウトリガの強度を低くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、前輪用のサスペンション部品を支持するサブフレームの結合部と第1メンバの中間部とを連結する第3メンバを有するため、前面衝突時にサブフレームからフロア本体の前部に加わる入力を、第3メンバから第1メンバの中間部に入力し、第1メンバを介して、トンネルフレームにより形成される車体骨格部とフロアクロスメンバにより形成される車体骨格部とに分散させることができる。よって、サブフレームの結合部が設けられた車体骨格部からアウトリガにより形成される車体骨格部を介してサイドシルに伝わる荷重を低減できることになり、アウトリガの強度を低くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、第1メンバがその延在方向に対して交差する方向に変形しようとしても、第1メンバと第2メンバとの角部と、トンネルフレームにより形成される車体骨格部とを連結する第3メンバが、上記した第2メンバに加えて、この曲げ変形を引張方向と圧縮方向の両方向において抑制することになって第1メンバの耐力をさらに増加させることになる。したがって、ナローオフセット衝突時に生じる変形をさらに抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、補強部が、第1メンバと第2メンバとからなる略Y字状をなすため、補強部の重量増を抑制できる。
請求項6に係る発明によれば、第2メンバが、第1メンバの中央部に連結されているため、ナローオフセット衝突荷重の荷重負担が高い第1メンバの剛性をより高めることができる。
請求項7に係る発明によれば、第1メンバと第2メンバとが、フロア本体と二重床構造をなす連結パネルで連結されているため、フロントサイドフレームやサブフレームからフロア本体の前部に加わる前面衝突時の衝突荷重に対する耐力を向上できるとともに、ナローオフセット衝突時の衝突部位近傍の補強が可能となる。
本発明の一実施形態に係る車体フロア構造を下方から見た図である。 図1のX1−X1断面図である。 図1のX2−X2断面図である。 図1のX3−X3断面図である。 図1のX4−X4断面図である。 図1のY1−Y1断面図である。 図1のY2−Y2断面図である。 図1のY3−Y3断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造の補強部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造を下方から見た斜視図であって、(a)は要部の図、(b)は(a)のZ部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造の補強部の溶接点を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造への荷重入力の方向を説明する概念図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造の変形例を下方から見た図である。 本発明の一実施形態に係る車体フロア構造の別の変形例を下方から見た図である。 図14のX5−X5断面図である。
本発明の一実施形態に係る車体フロア構造を図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る車体フロア構造は四輪自動車用のものである。
図1に示すように、本実施形態に係る車体フロア構造を構成するフロア本体11は、車幅方向(左右方向)の両外端で前後方向に延在する一対のサイドシル12と、車幅方向中央で前後方向に延在するトンネルフレーム13と、一対のサイドシル12とトンネルフレーム13とを繋ぐ一対のフロアパネル14と、フロアパネル14の前方のダッシュロアパネル15とを有している。また、フロア本体11は、各サイドシル12の前端部から車幅方向内方に延出する一対のアウトリガ17と、アウトリガ17より後方で車幅方向に延在する一対のフロアクロスメンバ18と、トンネルフレーム13内で車幅方向に延在するトンネルクロスメンバ19とを有している。
図2〜図5に示すように、サイドシル12は、シルインナ22とシルアウタ23とを有している。図2に示すように、シルインナ22は、上下方向に沿う姿勢で前後方向に延在する基板部25と、基板部25の上縁部から車幅方向外側に延出する上板部26と、基板部25の下縁部から車幅方向外側に延出する下板部27と、上板部26の車幅方向外側の縁部から上方に延出する上フランジ部28と、下板部27の車幅方向外側の縁部から下方に延出する下フランジ部29とを有するハット型断面形状をなしている。
シルアウタ23は、上下方向に沿う姿勢で前後方向に延在する基板部32と、基板部32の上縁部から車幅方向内側に延出する上板部33と、基板部32の下縁部から車幅方向内側に延出する下板部34と、上板部33の車幅方向内側の縁部から上方に延出する上フランジ部35と、下板部34の車幅方向内側の縁部から下方に延出する下フランジ部36とを有するハット型断面形状をなしている。
そして、サイドシル12は、シルインナ22とシルアウタ23とが、上フランジ部28,35同士を接合させ且つ下フランジ部29,36同士を接合させることにより一体化され閉断面構造に形成される。一対のサイドシル12は、それぞれ閉断面構造の車体骨格部を構成している。
トンネルフレーム13は、車幅方向中央にて略水平に沿う姿勢で前後方向に延在する上板部40と、上板部40の車幅方向両外側の縁部から下方に、下側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜して延出する一対の壁板部41と、一対の壁板部41のそれぞれの下縁部から略水平に沿う姿勢で車幅方向外側に延出する一対の底板部42と、一対の底板部42のそれぞれの車幅方向外側の縁部から上方に、上側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜して延出する一対の下壁板部43と、一対の下壁板部43のそれぞれの上縁部から車幅方向外側に延出する一対のフランジ部44とを有している。
フロアパネル14は、略水平に配置される基板部48と、基板部48の車幅方向外側の縁部から上方に延出する外側接合板部49と、基板部48の車幅方向内側の縁部から上方に、上側ほど車幅方向中央側に位置するように傾斜して延出する内側接合板部50とを有している。
フロアパネル14は、外側接合板部49においてサイドシル12のシルインナ22の基板部25に接合固定されることになり、内側接合板部50においてトンネルフレーム13の壁板部41に接合固定され、基板部48においてトンネルフレーム13のフランジ部44に接合固定されることになる。これにより、トンネルフレーム13の壁板部41、底板部42、下壁板部43およびフランジ部44と、フロアパネル14の基板部48とによって、図2〜図6に示す閉断面構造の車体骨格部(前端車体骨格部)54が形成されている。このような車体骨格部54が、図1〜図5に示すようにトンネルフレーム13の車幅方向両側部に一対設けられている。これらの車体骨格部54は、前後方向に沿って延在しており、その前部は、図1に示すように、それぞれ前側ほど車幅方向外側に位置するように湾曲している。
図8に示すように、ダッシュロアパネル15は、フロアパネル14の前端部に連結され、フロアパネル14から前上がりに傾斜して延出している。
アウトリガ17は、図1に示すように略円弧状をなして、図8に示すように略水平に配置される基板部56と、基板部56の前縁部から上方に延出する壁板部57と、基板部56の後縁部から上方に延出する壁板部58と、図2に示すように基板部56の車幅方向外端部から下方に延出するフランジ部59と、図8に示すように壁板部57の上縁部に設けられたフランジ部60と、壁板部58の上縁部に設けられたフランジ部61とを有している。
アウトリガ17は、壁板部57の上縁部に設けられたフランジ部60でダッシュロアパネル15に前側から接合固定され、壁板部58の上縁部に設けられたフランジ部61でフロアパネル14の前端部に下側から接合固定されている。また、アウトリガ17は、図2に示すように、基板部56においてサイドシル12のシルインナ22の下板部27に下側から接合固定され、車幅方向外端のフランジ部59でシルインナ22の下フランジ部29に車幅方向内側から接合固定されている。
アウトリガ17は、図8に示すようにフロアパネル14およびダッシュロアパネル15とによって閉断面構造の車体骨格部(前端車体骨格部)64を形成している。アウトリガ17により形成される車体骨格部64は、アウトリガ17と同様に一対設けられており、図1に示すように、これらの車体骨格部64は、いずれも、車幅方向に延在し、車幅方向内側ほど前側に位置するように湾曲している。アウトリガ17により形成される一対の車体骨格部64は、それぞれの車幅方向外端部が、車幅方向同側にあるサイドシル12の前端部に車幅方向内側から連結されている。
フロア本体11の前端部には、フロア本体11から前方に延出するように一対のフロントサイドフレーム67が連結されている。フロントサイドフレーム67は、後端部を除いて閉断面構造をなしており、後端部はフロアパネル14に下側から接合固定されて閉断面構造をなしている。フロントサイドフレーム67はフロアパネル14とによって閉断面構造の車体骨格部(前端車体骨格部)69を形成しており、車体骨格部69はフロントサイドフレーム67と同様に一対設けられている。
フロントサイドフレーム67により形成される閉断面構造の一対の車体骨格部69の後端部には、それぞれ、アウトリガ17により形成される車幅方向同側の閉断面構造の車体骨格部64の車幅方向内端部と、トンネルフレーム13により形成される車幅方向同側の閉断面構造の車体骨格部54の前端部とが連結されている。言い換えれば、フロントサイドフレーム67により形成される車体骨格部69の後端部は、アウトリガ17により形成される車体骨格部64と、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とに分岐されており、アウトリガ17により形成される車体骨格部64は、さらに、車体骨格部としてのサイドシル12に繋がっている。
以上により、フロア本体11の前端には、アウトリガ17により形成される一対の車体骨格部64と、トンネルフレーム13により形成される一対の車体骨格部54の前端部と、フロントサイドフレーム67により形成される一対の車体骨格部69の後端部とが配置されている。これらは、いずれもフロアパネル14の下側に配置されている。また、フロア本体11の前端には、車体骨格部としての一対のサイドシル12の前端部も配置されている。
いずれもフロア本体11の前端にある、一対の車体骨格部54の前端部、一対の車体骨格部64、および一対の車体骨格部69の後端部のうち、いずれか一対の車体骨格部には、サブフレーム71の後部を結合するための一対の結合部72が設けられている。ここでは、フロントサイドフレーム67により形成される一対の車体骨格部69の後端部に、サブフレーム71の一対の結合部72が設けられている。なお、サブフレーム71は、車幅方向両側の前輪74用のサスペンション装置75の一対のロアアーム(サスペンション部品)76等を支持するものである。サスペンション装置75の一対のロアアーム76等に支持された両側の前輪74は、それぞれ、サイドシル12の前方に配置される。
フロアクロスメンバ18は、例えば前席シートが取り付けられるもので、図5および図6に示すように、略水平に沿う姿勢で車幅方向に延在する上板部80と、上板部80の前後両側の縁部から下方に延出する一対の壁板部81と、一対の壁板部81のそれぞれの下縁部から略水平に沿う姿勢で前後方向外側に延出する一対のフランジ部82とを有している。
フロアクロスメンバ18は、図6に示すように、一対のフランジ部82においてフロアパネル14の基板部48に上側から接合固定されている。フロアクロスメンバ18は、図5に示すように、フロアパネル14の外側接合板部49を介してサイドシル12のシルインナ22の基板部25に連結され、フロアパネル14の内側接合板部50を介してトンネルフレーム13の壁板部41に連結されている。
フロアクロスメンバ18は、フロアパネル14の基板部48とによって、閉断面構造の車体骨格部83を形成しており、車体骨格部83は、図1に示すようにフロアクロスメンバ18と同様に一対設けられている。フロアクロスメンバ18により形成される一対の車体骨格部83は、それぞれ、一端が車幅方向同側のサイドシル12に連結されており、他端がトンネルフレーム13の車幅方向同側の車体骨格部54に連結されている。
トンネルクロスメンバ19は、略水平に沿う姿勢で車幅方向に延在する下板部86と、下板部86の前後両側の縁部から上方に延出する一対の壁板部87と、一対の壁板部87のそれぞれの上縁部から略水平に沿う姿勢で前後方向外側に延出する一対のフランジ部88とを有している。トンネルクロスメンバ19は、一対のフランジ部88においてトンネルフレーム13の上板部40に下側から接合固定されており、図5に示すようにトンネルフレーム13の両側の壁板部41に連結されている。トンネルクロスメンバ19は、トンネルフレーム13の上板部40とによって、閉断面構造の車体骨格部89を形成している。このトンネルクロスメンバ19により形成される車体骨格部89と、フロアクロスメンバ18により形成される一対の車体骨格部83とは、図1および図5に示すように同一直線上に配置されている。
図1に示すように、本実施形態に係る車体フロア構造では、上記構造のフロア本体11の前部に一対の補強部99を取り付けて車体フロア100を形成する。一対の補強部99は、それぞれ、後側ほど車幅方向中央側に位置するように傾斜する補強メンバ(第1メンバ)101と、この補強メンバ101の中間部から前後方向に平行をなして前方に延出する補強メンバ(第2メンバ)102と、補強メンバ101の中間部から前側ほど車幅方向中央側に位置するように傾斜して延出する補強メンバ(第3メンバ)103とを有している。補強メンバ101と補強メンバ103とは直交しており、これら補強メンバ101,103のなす角の二等分線上に補強メンバ102が配置されている。
補強メンバ101は、図9に示すように、一方向に長細い直線形状をなしており、略水平に配置される主板部110と、主板部110の幅方向の両縁部から主板部110に対し略垂直に立ち上がる一対の壁板部111と、一対の壁板部111の主板部110とは反対側の縁部から主板部110と略平行をなして互いに反対方向に延出する一対のフランジ部112とを有するハット型断面形状をなしている。主板部110には、長さ方向の一端部に三角形状をなす先細の先尖部113が形成されており、一対のフランジ部112には、先尖部113側に、他の部分よりも主板部110側に位置するように段差状をなす一対の段差部118が形成されている。
先尖部113にも、一方の縁部から一対の壁板部111と同側に立ち上がる壁板部114と、他方の縁部から一対の壁板部111と同側に立ち上がる壁板部115とが形成されている。壁板部114は一側が一方の壁板部111と繋がっており、他側が壁板部115の一側と繋がっている。壁板部115の他側は他方の壁板部111に繋がっている。
一方の壁板部114の延長上には、他方の壁板部115よりもさらに突出するフランジ部116と、このフランジ部116とは反対側に突出するフランジ部117とが形成されている。図10(a)に示すように、補強メンバ101の先尖部113とは反対側は、長さ方向に対して傾斜する形状をなしている。
補強メンバ102は、図9に示すように、内側部材122と外側部材123とからなっている。内側部材122は、一方向に長細い直線形状をなしており、略水平に配置される主板部124と、主板部124の幅方向の両縁部から主板部124に対し略垂直に立ち上がる一対の壁板部125と、一対の壁板部125の主板部124とは反対側の縁部から主板部124と略平行をなして互いに反対方向に延出する一対のフランジ部126とを有するハット型断面形状をなしている。図10(a)に示すように、主板部124の長さ方向の一端部には三角形状をなす先細の先尖部127が形成されている。
図9に示すように、外側部材123は、一方向に長細い略直線形状をなしており、略水平に配置される主板部130と、主板部130の幅方向の両縁部から主板部130に対し略垂直に立ち上がる一対の壁板部131と、一対の壁板部131の主板部130とは反対側の縁部から主板部130と略平行をなして互いに反対方向に延出する一対のフランジ部132とを有しており、主にハット型断面形状をなしている。一対のフランジ部132には、外側部材123の長さ方向における一側の端部に、他の部分よりも主板部130側に位置するように段差状をなす一対の段差部134が形成されている。
補強メンバ103は、一方向に長細い直線形状をなしており、略水平に配置される主板部140と、主板部140の幅方向の両縁部から主板部140に対し略垂直に立ち上がる一対の壁板部141と、一対の壁板部141の主板部140とは反対側の縁部から主板部140と略平行をなして互いに反対方向に延出する一対のフランジ部142とを有するハット型断面形状をなしている。補強メンバ103は、長さ方向の一端側が長さ方向に対し傾斜する形状をなしている。
図10(a)に示すように、補強メンバ101は、先尖部113側を前端側としており、図10(b)に示すように、壁板部114およびフランジ部116が、アウトリガ17のフランジ部59に接合固定され、図3にも示すように、フランジ部117がシルインナ22の下フランジ部29に接合固定されている。また、補強メンバ101は、図9に示す一対のフランジ部112の一対の段差部118の一方が、図10(b)に示すようにアウトリガ17の基板部56および壁板部58に、他方が、図3に示すようにシルインナ22の下板部27および基板部25に接合固定されることになる。また、補強メンバ101は、一対のフランジ部112の一対の段差部118以外の部分が、図3,図4および図10に示すようにフロアパネル14の下面に接合固定される。これにより、補強メンバ101は、アウトリガ17の基板部56および壁板部58と、シルインナ22の下板部27および基板部25と、フロアパネル14とで、斜め骨としての閉断面構造部145を形成することになる。
図1に示すように、補強メンバ101は、前端部が、上記したようにアウトリガ17とサイドシル12とに連結されており、よって、補強メンバ101および補強メンバ101により形成される閉断面構造部145は、いずれも前端部が、アウトリガ17により形成される車体骨格部64と、車体骨格部としてのサイドシル12とに連結されている。言い換えれば、補強メンバ101および閉断面構造部145は、いずれも前端部が、アウトリガ17とサイドシル12との角部に連結されており、アウトリガ17により形成される車体骨格部64とサイドシル12との角部に連結されている。
補強メンバ101は、傾斜する後端部が、トンネルフレーム13の下壁板部43に連結されており、補強メンバ101および補強メンバ101により形成される閉断面構造部145は、いずれも後端部が、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54に連結されている。ここで、補強メンバ101の後端部は、平面視でフロアクロスメンバ18に重なっており、補強メンバ101および閉断面構造部145は、後端部が、フロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83にも連結されている。言い換えれば、補強メンバ101および閉断面構造部145は、後端部が、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とフロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83との角部に連結されている。
補強メンバ103は、長さ方向に対し傾斜する側を前端側としており、図3に示すように、一対のフランジ部142がフロアパネル14の下面に接合固定される。これにより、補強メンバ103は、フロアパネル14の基板部48とで、閉断面構造部145より小さい小骨としての閉断面構造部147を形成することになる。補強メンバ103は、図1に示すように傾斜する前端部が、トンネルフレーム13の下壁板部43に連結されており、補強メンバ103および補強メンバ103により形成される閉断面構造部147は、いずれも前端部が、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54に連結されている。また、補強メンバ103は、後端部が、図10に示すように補強メンバ101の壁板部111に連結されている。よって、補強メンバ103および閉断面構造部147は、いずれも後端部が、補強メンバ101および閉断面構造部145に連結されている。なお、補強メンバ103および閉断面構造部147は、補強メンバ101および閉断面構造部145に対し直交状態で連結されている。
補強メンバ102は、内側部材122が、先尖部127側を後端側として、図2に示すように、一対のフランジ部126においてフロアパネル14の基板部48の下面に接合固定される。このとき、図10(a)に示すように、内側部材122の先尖部127側の後端部が補強メンバ101の壁板部111と補強メンバ103の壁板部141とに連結される。
補強メンバ102は、外側部材123が内側部材122を覆うように配置される。補強メンバ102は、一対のフランジ部132の一対の段差部134を前側としており、一方の段差部134においてアウトリガ17の基板部56の下面および壁板部58に、主板部130においてアウトリガ17の基板部56の下面およびフロントサイドフレーム67の下面に、他方の段差部134においてトンネルフレーム13の底板部42の下面に、それぞれ接合固定されている。また、一対のフランジ部132の一対の段差部134以外の部分が、フロアパネル14の下面と、図2に示す内側部材122の一対のフランジ部126の下面とに接合固定される。さらに、外側部材123と内側部材122とが接合固定されて補強メンバ102を形成する。
補強メンバ102は、図3および図7に示すようにフロアパネル14の基板部48とで、閉断面構造部145より小さい小骨としての閉断面構造部146を形成することになる。補強メンバ102は、図10(a)に示すように、内側部材122からなる後端部が、補強メンバ101の壁板部111と補強メンバ103の壁板部141とに連結されている。よって、補強メンバ102および補強メンバ102により形成される閉断面構造部146は、いずれも後端部が、補強メンバ101および補強メンバ101により形成される閉断面構造部145と、補強メンバ103および補強メンバ103により形成される閉断面構造部147とに連結されている。言い換えれば、補強メンバ102および閉断面構造部146は、いずれも後端部が、補強メンバ101と補強メンバ103との角部に連結されており、閉断面構造部145と閉断面構造部147との角部に連結されている。その結果、上記した補強メンバ103および閉断面構造部147は、いずれも後端部が、補強メンバ101と補強メンバ102との角部に連結されており、閉断面構造部145と閉断面構造部146との角部に連結されている。
補強メンバ102は、外側部材123からなる前端部が、アウトリガ17の基板部56および壁板部58と、フロントサイドフレーム67と、トンネルフレーム13の下壁板部43および底板部42とに連結されている。よって、補強メンバ102および補強メンバ102により形成される閉断面構造部146は、いずれも前端部が、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54の前端部と、アウトリガ17により形成される車体骨格部64と、フロントサイドフレーム67により形成される車体骨格部69の後端部とに連結されている。つまり、補強メンバ102および閉断面構造部146は、いずれも、車体骨格部54,64,69のフロア本体11の前端を構成する部分と、補強メンバ101の中間部つまり閉断面構造部145の中間部とを連結することになる。なお、補強メンバ102は、その後端部が補強メンバ101の長さ方向の中央部に連結されている。
なお、補強メンバ101への、補強メンバ102の内側部材122および補強メンバ103の接合固定は、MIG溶接により行われることになる。その際に、例えば、図11に示すように、補強メンバ101の主板部110の一方の壁板部111側の縁部と、補強メンバ103の主板部140の内側部材122とは反対側の縁部の端部との突き当て位置を溶接点P1として溶接する。また、補強メンバ101の一方の壁板部111の主板部140とは反対側の縁部と、補強メンバ103の一対の壁板部141のそれぞれの主板部140とは反対側の縁部の端部との二カ所の突き当て位置を溶接点P2,P3として溶接する。また、補強メンバ101の一方のフランジ部112の壁板部111とは反対側の縁部と、補強メンバ103の一対のフランジ部142のそれぞれの壁板部141側の縁部の端部との二カ所の突き当て位置を溶接点P4,P5として溶接する。また、補強メンバ101の一方のフランジ部112の壁板部111とは反対側の縁部と、補強メンバ103の一対のフランジ部142のそれぞれの壁板部141とは反対側の縁部の端部との二カ所の突き当て位置を溶接点P6,P7として溶接する。
また、補強メンバ101の主板部110の一方の壁板部111側の縁部と、補強メンバ103の主板部140の内側部材122側の縁部の端部と、内側部材122の先尖部127の先端との突き当て位置を溶接点P8として溶接する。また、補強メンバ103の一方のフランジ部142の壁板部141側の縁部と、内側部材122の一方の壁板部125のフランジ部126側の縁部の端部との突き当て位置を溶接点P9として溶接する。
以上に述べた本実施形態の車体フロア構造によれば、ナローオフセット衝突時に生じる変形を抑制することができる。つまり、車両がナローオフセット衝突した場合に、前輪74を介して衝突荷重が、図12に矢印A1で示すように、車体フロア100に、車幅方向外側から斜め後ろ方向に車幅方向中央側に向けて入力されることになるが、この衝突荷重は、車体骨格部であるサイドシル12と、アウトリガ17により形成される車体骨格部64と、これらの角部に一方が連結された補強メンバ101つまり閉断面構造部145とに分散されることになる。その際に、衝突荷重の入力方向に沿う(言い換えればナロー入力を支持する)補強メンバ101つまり閉断面構造部145の荷重負担が高くなるが、補強メンバ101つまり閉断面構造部145に入力された衝突荷重は、補強メンバ101つまり閉断面構造部145が他方で連結される、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とフロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83との角部からこれら車体骨格部54,83に分散される。よって、上記衝突荷重によるフロア本体11の変形を抑制することができる。なお、図12は、図1を発明理解のため模式的に表現した図である。図1はフロントサイドフレーム67の後端部にサブフレーム71の後端部を締結する結合部72が設けられているので、図12に示す前面衝突の荷重A2,A3は車幅方向で同一位置に重なり合う。図12では、図1に結合部72’で示すように、サブフレーム71の後端部の結合部72’をフロントサイドフレーム67の後端部に対し車幅方向内側にずらしてトンネルフレーム13つまり車体骨格部54に設ける汎用的な構造を含んで説明している。
また、衝突荷重が大きく、補強メンバ101つまり閉断面構造部145がその延在方向に対して交差する方向に変形しようとしても、車体骨格部54,64,69のフロア本体11の前端を構成する部分と補強メンバ101の中間部つまり閉断面構造部145の中間部とを連結する補強メンバ102つまり閉断面構造部146が、この曲げ変形を引張方向と圧縮方向の両方向において抑制することになる。よって、補強メンバ101つまり閉断面構造部145の耐力を増加させることになってエネルギ吸収量を増大することができる。なお、補強メンバ102つまり閉断面構造部146は、車体骨格部54,64,69のフロア本体11の前端を構成する部分のうちの少なくともいずれか一つに連結されていれば、補強メンバ101つまり閉断面構造部145の変形を抑制することができる。
また、補強メンバ101つまり閉断面構造部145がその延在方向に対して交差する方向に変形しようとしても、補強メンバ101,102の角部つまり閉断面構造部145,146の角部と、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とを連結する補強メンバ103つまり閉断面構造部147が、補強メンバ102つまり閉断面構造部146に加えて、この曲げ変形を引張方向と圧縮方向の両方向において抑制することになる。よって、補強メンバ101つまり閉断面構造部145の耐力をさらに増加させることになる。したがって、ナローオフセット衝突時に生じる変形をさらに抑制することができる。しかも、補強メンバ103および補強メンバ103により形成される閉断面構造部147は、補強メンバ101および補強メンバ101により形成される閉断面構造部145に直交状態で連結されているため、補強メンバ101つまり閉断面構造部145の変形を抑制する効果が高い。なお、補強メンバ102,103の数や角度は適宜変更可能であり、製造工程を含め変更も容易である。
より詳しくは、補強メンバ101〜103によって、車体骨格部69のうちのフロア本体11の前端を構成する部分と車体骨格部54,64と補強メンバ101とからなる大きな三角形の閉断面トラス構造部T1と、車体骨格部54,64,69のうちのフロア本体11の前端を構成する部分と補強メンバ101,103とからなる中間の大きさの三角形の閉断面トラス構造部T2と、車体骨格部64,69のうちフロア本体11の前端を構成する部分と補強メンバ101,102とからなる小さな三角形の閉断面トラス構造部T3と、車体骨格部54,69のうちフロア本体11の前端を構成する部分と補強メンバ102,103とからなる小さな三角形の閉断面トラス構造部T4とを形成することができる。
このため、例えばNCAP(New Car Assessment Program)の前面衝突の評価手法に用いられている、サブフレーム71の結合部72から車体フロア100の前部に入力される荷重A2、フロントサイドフレーム67から車体フロア100の前部に入力される荷重A3、車体フロア100への側面衝突でフロアクロスメンバ18に入力される荷重A4に対して、効果的なエネルギ吸収を行うことができる。その上、上記したナローオフセット衝突による荷重A1、ナローオフセット衝突による荷重のうちサイドシル12への前後方向分力A5、ナローオフセット衝突により前輪74が車体フロア100の前部の角部を上方(または下方に)にめくり変形させる分力A6を含むあらゆる方向からの荷重入力に対して、効果的なエネルギ吸収を行うことができる。よって、現実の種々の衝突形態に対して、効果的なエネルギ吸収を行うことができる。その結果、従来の手法により同等の性能を得る場合と比べて、車体軽量化が可能になる。つまり、サイドシル12とトンネルフレーム13との間で前後方向に延在するフロアフレームを廃止でき、フロア本体11の前端部の車幅方向に沿うアウトリガ17により形成される車体骨格部64や、フロントサイドフレーム67により形成される車体骨格部69の後端部、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54の前端部等を軽量化することができる。
また、フロア本体11から前方に延出するフロントサイドフレーム67つまり車体骨格部69の後端部に補強メンバ102つまり閉断面構造部146が連結されている。このため、前面衝突時にフロントサイドフレーム67からフロア本体11の前部に加わる入力を、この入力方向に沿う補強メンバ102つまり閉断面構造部146から補強メンバ101つまり閉断面構造部145の中間部に入力し、補強メンバ101つまり閉断面構造部145を介して、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とフロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83とに分散させることができる。よって、フロントサイドフレーム67つまり車体骨格部69からアウトリガ17により形成される車体骨格部64を介してサイドシル12に伝わる荷重を低減できることになり、アウトリガ17の強度を低くすることができて、軽量化が図れる。
また、前輪74用のサスペンション装置75のロアアーム76を支持するサブフレーム71の結合部72が設けられた車体骨格部69に補強メンバ102つまり閉断面構造部146が連結されている。このため、前面衝突時にサブフレーム71からフロア本体11の前部に加わる入力を、この入力方向に沿う補強メンバ102つまり閉断面構造部146から補強メンバ101つまり閉断面構造部145の中間部に入力し、補強メンバ101つまり閉断面構造部145を介して、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とフロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83とに分散させることができる。よって、サブフレーム71の結合部72が設けられた車体骨格部69からアウトリガ17つまり車体骨格部64を介してサイドシル12に伝わる荷重を低減できることになり、アウトリガ17の強度を低くすることができて、軽量化が図れる。加えて、フロントサイドフレーム67つまり車体骨格部69の後端部とサブフレーム71の結合部72とが車幅方向に一致しているため、前面衝突の荷重を良好に分散することができる。
また、補強メンバ102つまり閉断面構造部146が、補強メンバ101つまり閉断面構造部145の中央部に連結されているため、ナローオフセット衝突荷重の荷重負担が高い補強メンバ101つまり閉断面構造部145の剛性をより高めることができる。
ここで、図1に結合部72’で示すように、サブフレーム71の後端部の結合部72’をフロントサイドフレーム67の後端部に対し車幅方向内側にずらしてトンネルフレーム13つまり車体骨格部54に設ける場合に、サブフレーム71の結合部72’と補強メンバ101つまり閉断面構造部145の中間部とを連結するように補強メンバ103つまり閉断面構造部147を設けても良い。このように構成すれば、前面衝突時にサブフレーム71からフロア本体11の前部に加わる入力を、補強メンバ103つまり閉断面構造部147から補強メンバ101つまり閉断面構造部145の中間部に入力し、補強メンバ101つまり閉断面構造部145を介して、トンネルフレーム13により形成される車体骨格部54とフロアクロスメンバ18により形成される車体骨格部83とに分散させることができる。
なお、フロントサイドフレーム67つまり車体骨格部69や、サブフレーム71のマウント点である結合部72が車種毎に異なる場合には、上記構造を採用したり、例えば、図13に示すように補強メンバ103つまり閉断面構造部147をなくし、補強部99が、補強メンバ101つまり閉断面構造部145と、補強メンバ102つまり閉断面構造部146とからなる略Y字状をなす構造を採用したりして対応できる。このように、補強部99が、補強メンバ101つまり閉断面構造部145と、補強メンバ102つまり閉断面構造部146とからなる略Y字状をなすことにより、補強部99の重量増を抑制できる。
あるいは、図14および図15に示すように、補強部99が、補強メンバ101つまり閉断面構造部145と、補強メンバ102つまり閉断面構造部146と、補強メンバ103つまり閉断面構造部147とを、フロア本体11と二重床構造をなす連結パネル160で連結する構造を採用しても良い。この場合、連結パネル160は、図15に示すように、補強メンバ101の主板部110の下面と、補強メンバ102の外側部材123の主板部130の下面と、補強メンバ103の主板部140の下面とに、これらを繋ぐように接合固定される。このように構成すれば、図12に示す閉断面トラス構造部T2の断面面積が拡大することになるため、フロントサイドフレーム67つまり車体骨格部69やサブフレーム71の結合部72からフロア本体11の前部に加わる前面衝突時の衝突荷重に対する耐力を向上できるとともに、ナローオフセット衝突時の衝突部位近傍の補強が可能となる。この場合、二重床構造が前方から後方に向け断面面積を徐々に減少させることになるため、衝突初期は車幅方向で荷重を広く吸収し、前後方向後側ほど徐々に荷重吸収を減少させて反力の発生を持続することができる。
このように連結パネル160を設ける場合、図13と同様に補強メンバ103つまり閉断面構造部147をなくすことも可能であり、このように補強メンバ103つまり閉断面構造部147をなくしても、これらを設けた場合と同等の反力を得ることができる。よって、補強メンバ103を設ける場合よりも軽量化が図れるとともに、補強メンバ103は折れるまでしか反力を出せないが、二重床構造となることで反力の発生を持続することができる。
以上の実施形態では、フロア本体11の下面に補強部99を設けたが、フロア本体11の上面に補強部99を設けても良い。
11 フロア本体
12 サイドシル
13 トンネルフレーム
17 アウトリガ
18 フロアクロスメンバ
54 車体骨格部(トンネルフレームにより形成される車体骨格部,前端車体骨格部)
64 車体骨格部(アウトリガにより形成される車体骨格部,前端車体骨格部)
67 フロントサイドフレーム
69 車体骨格部(フロントサイドフレームにより形成される車体骨格部,前端車体骨格部)
71 サブフレーム
72 結合部
74 前輪
76 ロアアーム(サスペンション部品)
83 車体骨格部(フロアクロスメンバにより形成される車体骨格部)
99 補強部
100 車体フロア
101 補強メンバ(第1メンバ)
102 補強メンバ(第2メンバ)
103 補強メンバ(第3メンバ)
145 閉断面構造部
146 閉断面構造部
147 閉断面構造部
160 連結パネル

Claims (7)

  1. 車幅方向外端で前後方向に延在するサイドシルと、該サイドシルの前端部から車幅方向内方に延出するアウトリガと、該アウトリガより後方で車幅方向に延在するフロアクロスメンバと、車幅方向中央側で前後方向に延在するトンネルフレームとを有するフロア本体を補強部で補強する車体フロア構造であって、
    前記補強部は、
    前記サイドシルと前記アウトリガにより形成される車体骨格部との角部と、前記フロアクロスメンバにより形成される車体骨格部と前記トンネルフレームにより形成される車体骨格部との角部とを連結する第1メンバと、
    前記フロア本体の前端の前端車体骨格部と、前記第1メンバの中間部とを連結する第2メンバとを有することを特徴とする車体フロア構造。
  2. 前記前端車体骨格部は、前記フロア本体から前方に延出するフロントサイドフレームにより形成される車体骨格部の後端部であり、該後端部に前記第2メンバが連結されていることを特徴とする請求項1記載の車体フロア構造。
  3. 前記前端車体骨格部には、前輪用のサスペンション部品を支持するサブフレームの結合部が設けられ、前記補強部は、前記サブフレームの前記結合部と前記第1メンバの中間部とを連結する第3メンバを有していることを特徴とする請求項1または2記載の車体フロア構造。
  4. 前記補強部は、前記第1メンバと前記第2メンバとの角部と、前記トンネルフレームにより形成される車体骨格部とを連結する第3メンバを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の車体フロア構造。
  5. 前記補強部は、前記第1メンバと前記第2メンバとからなる略Y字状をなすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の車体フロア構造。
  6. 前記第2メンバは、前記第1メンバの中央部に連結されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の車体フロア構造。
  7. 前記第1メンバと前記第2メンバとは、前記フロア本体と二重床構造をなす連結パネルで連結されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の車体フロア構造。
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