JP2017077763A - 車両床部構造 - Google Patents

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    • B62D25/2036Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits the subunits being side panels, sills or pillars

Abstract

【課題】車両の前突時にブラケットとフロアパネルとの結合部における応力集中を抑制する。【解決手段】車両床部構造10は、フロアパネル16と、フロアパネル16の車両幅方向中央部に設けられたトンネル部24と、フロアパネル16の車両幅方向外側で車両前後方向に延在されるロッカ18とトンネル部24との間に車両幅方向に沿って架け渡されるクロスメンバ26と、を備えている。クロスメンバ26と車両前後方向に離間する位置には、シートが固定されるブラケット30、34が設けられている。ブラケット30、34は、底部がフロアパネル16に固定され、側部がトンネル部24又はロッカ18における側壁部に固定され、底部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さが上部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さよりも長く構成されている。ブラケット30の上部は、トンネル部24の上部のトンネル上リインフォースメント28に結合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両床部構造に関する。
下記特許文献1には、シートを固定するブラケットを備えた車両の下部構造において、ブラケットの底部がフロアパネルに固定され、ブラケットの側部がトンネル部の側壁又はロッカ(サイドシル)の側壁に固定された構造が開示されている。なお、トンネル部の上部にトンネル上リインフォースを備えた車両のフロア構造として、特許文献2に記載されたものがある。
特開2015−054644号公報 特開2012−166710号公報
上記特許文献1に記載の構造では、ブラケットの底部がフロアパネルに固定されており、ブラケットでシートを固定している。この構造では、例えば、トンネル部とロッカとの間に架け渡されたクロスメンバ上にブラケットを設ける構造と比較して、前突時に乗員による荷重がブラケットに伝達された場合に、ブラケットとフロアパネルとの結合部(固定箇所)に応力が集中する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両の前突時にブラケットとフロアパネルとの結合部における応力集中を抑制することができる車両床部構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両床部構造は、車両の床部を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの車両幅方向中央部において車両前後方向に延在され、車両上下方向上方側に突出するトンネル部と、前記フロアパネルの車両幅方向外側において車両前後方向に延在されるロッカと前記トンネル部との間に車両幅方向に沿って架け渡されるクロスメンバと、前記クロスメンバと車両前後方向に離間して配置され、底部が前記フロアパネルに固定され、かつ、側部が前記トンネル部又は前記ロッカにおける側壁部に固定されると共に、底部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さが上部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さよりも長く構成され、シートが固定されるブラケットと、前記トンネル部又は前記ロッカの上部に設けられ、前記ブラケットの上部が結合されているリインフォースと、を有する。
請求項1記載の本発明によれば、フロアパネルの車両幅方向中央部のトンネル部と、フロアパネルの車両幅方向外側のロッカとの間に、車両幅方向に沿ってクロスメンバが架け渡されている。シートが固定されるブラケットが、クロスメンバと車両前後方向に離間して配置されており、ブラケットの底部がフロアパネルに固定されると共に、ブラケットの側部がトンネル部又はロッカにおける側壁部に固定されている。さらに、ブラケットの底部側の前壁と後壁との間の車両前後方向の長さが、ブラケットの上部側の前壁と後壁との間の車両前後方向の長さよりも長く構成されている。この車両床部構造では、ブラケットの底部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さが、ブラケットの上部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さと同じ又は短い構成と比較して、ブラケットの底部とフロアパネルとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長くなる。また、トンネル部又はロッカの上部にリインフォースが設けられており、ブラケットの上部は、リインフォースに結合されている。このため、車両の前突時に乗員による荷重がブラケットに伝達されたときに、ブラケットの底部とフロアパネルとの結合部における応力集中が抑制される。また、ブラケットの上部が、トンネル部又はロッカの上部に設けられたリインフォースに結合されていることで、車両の前突時に乗員による荷重がリインフォースに伝達され、より効果的に荷重分散させることが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両床部構造において、前記トンネル部又は前記ロッカにおける側壁部と上壁部との境界となる稜線部を跨った位置に、前記ブラケットの上部が結合されている。
請求項2記載の本発明によれば、トンネル部又はロッカにおける側壁部と上壁部との境界となる稜線部を跨った位置に、ブラケットの上部が結合されている。これによって、車両の前突時に乗員による荷重がトンネル部又はロッカにおける側壁部と上壁部との境界となる稜線部を跨った位置に伝達されることで、トンネル部又はロッカにおける強度が高い稜線部へ荷重分散させることができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載の車両床部構造において、前記リインフォースは、前記トンネル部の上部に設けられたトンネル上リインフォースであり、前記ブラケットの側部が前記トンネル部の側壁部に結合され、前記ブラケットの上部が前記トンネル上リインフォースに結合されている。
請求項3記載の本発明によれば、トンネル部の上部にトンネル上リインフォースが設けられており、ブラケットの側部がトンネル部の側壁部に結合され、ブラケットの上部がトンネル上リインフォースに結合されている。これによって、車両の前突時に乗員による荷重がトンネル上リインフォースに伝達されることで、より効果的に荷重分散させることができる。
本発明に係る車両床部構造によれば、車両の前突時にブラケットとフロアパネルとの結合部における応力集中を抑制することができる。
第1実施形態に係る車両床部構造を示す斜視図である。 図1に示す車両床部構造に用いられるトンネル部側に接合されるブラケット付近を示す斜視図である。 図1に示す車両床部構造に用いられるトンネル部側に接合されるブラケット単体を示す斜視図である。 図1に示す車両床部構造に用いられるロッカ側に接合されるブラケット付近を示す斜視図である。 車両の前突時にシートに着席した乗員からブラケットへ作用する荷重の方向を説明する側面図である。 第2実施形態に係る車両床部構造を示す斜視図である。 図6に示す車両床部構造に用いられるロッカ側に接合されるブラケット付近を示す斜視図である。 比較例の車両床部構造に用いられるトンネル部側に接合されるブラケット付近を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る車両床部構造について図面に基づいて説明する。なお、各図において適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印RH、及び矢印LHは、それぞれ本発明の実施形態に係る車両床部構造が適用された車両の前方向、上方向、右方向及び左方向を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、前方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1〜図5を用いて、本発明に係る車両床部構造の第1実施形態について説明する。図1には、本実施形態の車両床部構造10が斜視図にて示されている。図1に示されるように、本実施形態の車両床部構造10は、車両12の下部13に適用されている。車両12の下部13には、車室14の床部を構成するフロアパネル16が設けられている。
フロアパネル16の車両幅方向の外側(車両幅方向の両端部)には、略車両前後方向に沿ってそれぞれ延在されるロッカ18、18が設けられている。ロッカ18、18は、車両正面視にて左右対称に形成されている。ロッカ18、18は、車両幅方向の外側に配設されたロッカアウタパネル20と、車両幅方向内側に配設されたロッカインナパネル22と、を含んで構成されている。
ロッカアウタパネル20及びロッカインナパネル22は、車両幅方向に沿って切断したときの断面にて、互いに向き合う側が開口された略ハット状に形成されている。より具体的には、ロッカアウタパネル20は、略車両上下方向に沿って配置された側壁部20Aと、側壁部20Aの上端部から略車両幅方向内側に延びた上壁部20Bと、側壁部20Aの下端部から略車両幅方向内側に延びた下壁部20Cと、を備えている。ロッカアウタパネル20の上壁部20B及び下壁部20Cからは、上下一対のフランジ部20Dが略車両上下方向に沿ってそれぞれ張り出している。
ロッカインナパネル22は、略車両上下方向に沿って配置された側壁部22Aと、側壁部22Aの上端部から略車両幅方向外側に延びた上壁部22Bと、側壁部22Aの下端部から略車両幅方向外側に延びた下壁部22Cと、を備えている。ロッカインナパネル22の上壁部22B及び下壁部22Cからは、上下一対のフランジ部22Dが略車両上下方向に沿ってそれぞれ張り出している。ロッカアウタパネル20とロッカインナパネル22の上下一対のフランジ部20D、22D同士が溶接等により接合されることで、ロッカ18、18は、それぞれ略車両前後方向に延在する閉断面構造とされている。
ここで、フロアパネル16は車両12の左右で分割されており、一対のフロアパネル16A、16Aで構成されている。フロアパネル16の車両幅方向中央部(フロアパネル16Aとフロアパネル16Aの間)には、略車両前後方向に沿って延在されるトンネル部24が設けられている。トンネル部24は、フロアパネル16から車両上下方向の上方側に突出している。具体的には、トンネル部24は、車両幅方向に沿って切断したときの断面にて、車両下方側に開口する略ハット状に形成されている。トンネル部24は、略車両前後方向及び略車両幅方向に延在される上壁部24Aと、上壁部24Aの左右に位置する一対の側壁部24B、24Bと、を備えている。さらに、トンネル部24は、側壁部24B、24Bの下端部から車両幅方向外側に向かって折れ曲がる一対のフランジ部24C、24Cを備えている。
一対の側壁部24B、24Bは、上壁部24Aの車両幅方向の外側の端部から下方側へ向けてそれぞれ車両幅方向の外側へ傾斜した傾斜壁部とされている。フランジ部24C、24Cは、車両幅方向両側のフロアパネル16Aの下面にそれぞれ溶接等により接合されている。これにより、車両幅方向両側のフロアパネル16Aとトンネル部24とが一体化されている。なお、車両幅方向両側のフロアパネル16Aとトンネル部24とは一体形成されてもよい。
ロッカ18のロッカインナパネル22の下壁部22Cは、フロアパネル16Aの車両幅方向の外側端部の上面に接合されている。これにより、車両幅方向の外側端部で、フロアパネル16Aとロッカ18とが一体化されている。
フロアパネル16Aの上面には、トンネル部24を間において、クロスメンバ26、26がそれぞれ設けられている。トンネル部24の車両幅方向両側のクロスメンバ26、26は、左右対称に形成されている。
クロスメンバ26は、トンネル部24とロッカ18との間に略車両幅方向に沿って架け渡されており、車両前後方向に沿って複数(この図では1本)配設されている。クロスメンバ26は、車両前後方向に沿って切断したときの断面にて、車両下方側に開口する略ハット状に形成されている。
具体的には、クロスメンバ26は、車両前後方向の前側に配置された前壁部26Aと、前壁部26Aと対向して車両前後方向の後側に配置された後壁部26Bと、前壁部26Aの上端部と後壁部26Bの上端部とを繋ぐ上壁部26Cと、を含んで構成されている。また、クロスメンバ26は、前壁部26Aの下端部から車両前方側に向かって折れ曲がる前フランジ部26Dと、後壁部26Bの下端部から車両後方側に向かって折れ曲がる後フランジ部(図示省略)と、を備えている。そして、前フランジ部26D及び後フランジ部は、フロアパネル16Aの上面にそれぞれ溶接等により結合されている。これにより、クロスメンバ26とフロアパネル16Aとで閉断面が構成されている。
クロスメンバ26のロッカ18側には、前壁部26Aと上壁部26Cと後壁部26Bの車両幅方向外側の端部からクロスメンバ26の断面の外側に向かって屈曲された屈曲部26Eが設けられている。屈曲部26Eは、前フランジ部26Dと後フランジ部(図示省略)に繋がっている。屈曲部26Eは、ロッカインナパネル22の側壁部22Aに溶接等により接合されている。
クロスメンバ26のトンネル部24側には、前壁部26Aと上壁部26Cと後壁部26Bの車両幅方向内側の端部からクロスメンバ26の断面の外側に向かって屈曲された屈曲部26Fが設けられている。車両幅方向右側のクロスメンバ26では、屈曲部26Fが省略されている。屈曲部26Fは、前フランジ部26Dと後フランジ部(図示省略)に繋がっている。屈曲部26Fは、トンネル部24の側壁部24Bに溶接等により接合されている。
トンネル部24の上部には、クロスメンバ26から車両前後方向に離間した位置に、リインフォースとしてのトンネル上リインフォースメント28が接合されている。本実施形態では、トンネル上リインフォースメント28は、クロスメンバ26の車両前方側と車両後方側に離間した位置に2つ設けられている。2つのトンネル上リインフォースメント28は、ほぼ同じ構成とされている。トンネル上リインフォースメント28は、車両幅方向に沿って切断したときの断面にて、車両下方側に開口する略逆U字状に形成されている。図2に示されるように、トンネル上リインフォースメント28は、上壁部28Aと、上壁部28Aの左右に位置する一対の側壁部28B(トンネル部24の車両幅方向の右側の側面部は図示省略)と、を備えている。
そして、トンネル上リインフォースメント28の上壁部28Aの一部は、トンネル部24の上壁部24Aに当接され、トンネル上リインフォースメント28の一対の側壁部28Bの一部は、トンネル部24の一対の側壁部24B、24Bにそれぞれ当接されている。トンネル上リインフォースメント28の上壁部28Aは、車両幅方向の中央部側が側壁部28Bから上方へ向かって膨らんでおり、上壁部28Aの車両幅方向両端部に車両幅方向の中央部側に向かって上り勾配となるように傾斜する傾斜部29Aを備えている。これにより、トンネル上リインフォースメント28の上壁部28Aとトンネル部24の上壁部24Aとの間で図示しない閉断面部が形成されている。
トンネル上リインフォースメント28は、トンネル部24を外側から覆うように配置されている。そして、トンネル上リインフォースメント28の前端部29Bと後端部29Cがトンネル部24の上壁部24Aに面接触状態で配置され、トンネル上リインフォースメント28の前端部29Bと後端部29Cが上壁部24Aにそれぞれ溶接等により接合されている。さらに、一対の側壁部28Bがトンネル部24の側壁部24B、24Bに面接触状態で配置され、一対の側壁部28Bが側壁部24B、24Bにそれぞれ溶接等により接合されている。
なお、車両前後方向の前側のトンネル上リインフォースメント28の上壁部28Aには、図示しないパーキングブレーキが取付けられるようになっている。
図1に示されるように、車両床部構造10では、トンネル部24側(トンネル部24の両側)におけるクロスメンバ26から車両前後方向の前方側と後方側に離間した位置に、シート50(図5参照)が固定されるブラケット30が設けられている。また、車両床部構造10では、ロッカ18側におけるクロスメンバ26から車両前後方向の前方側と後方側に離間した位置に、シート50が固定されるブラケット34が設けられている。ブラケット30、34は、シートブラケットとされており、乗員Pが着座するシート50(図5参照)を固定支持する部材である。より具体的には、車両背面視にて車室14内のトンネル部24の車両幅方向右側では、トンネル部24の右側の前後の2つのブラケット30、及びロッカ18側に配置された前後の2つのブラケット34により、1つのシート50が固定される構成とされている。同様に、車両背面視にて車室14内のトンネル部24の車両幅方向左側では、トンネル部24の左側の前後の2つのブラケット30、及びロッカ18側に配置された前後の2つのブラケット34により、他の1つのシート50が固定される構成とされている。
図1〜図3に示されるように、トンネル部24側のブラケット30は、車両幅方向内側及び車両上下方向下側が解放された略箱型形状とされている。ブラケット30は、車両側面視にて車両前後方向の中心部から前後に略対称に形成されている。より具体的には、ブラケット30は、車両前後方向の前側に配置された前壁としての前壁部30Aと、前壁部30Aの車両上下方向の上端部から車両後方側に延びた上壁部30Bと、を備えている。また、ブラケット30は、上壁部30Bの車両前後方向の後端部から車両下方側に延びると共に前壁部30Aと対向して配置された後壁としての後壁部30Cを備えている(図1〜図3では、後壁部30Cの稜線のみ図示されている)。さらに、ブラケット30は、前壁部30A、上壁部30B及び後壁部30Cを繋ぐと共に車両幅方向外側(ロッカ18側)に配置された側壁部30Dを備えている。側壁部30Dの車両前後方向の中間部の下部側には、車両側面視にて略三角形状の開口部32が形成されている。
ブラケット30には、側壁部30Dの車両上下方向の下端部から車両幅方向外側に屈曲された底部としての外フランジ部30Eと、前壁部30Aの車両上下方向の下端部から車両前方側に屈曲された底部としての下フランジ部30Fとが設けられている。また、ブラケット30には、後壁部30Cの車両上下方向の下端部から車両後方側に屈曲された底部としての下フランジ部30Gが設けられている。下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gとは、ブラケット30の下端部に連続して形成されている。すなわち、下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gとは、車両平面視にて略U字状に形成されている。ブラケット30の底部としての下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gは、フロアパネル16A(トンネル部24の下部のフランジ部24Cを含む)にスポット溶接による結合部36により固定(結合)されている。
ブラケット30には、前壁部30Aの車両幅方向の内側端部から車両前方側に屈曲された側部としての前フランジ部31Aと、上壁部30Bの車両幅方向の内側端部から車両上方側に屈曲された上フランジ部31Bとが設けられている。また、ブラケット30には、後壁部30Cの車両幅方向の内側端部から車両後方側に屈曲された側部としての後フランジ部31Cが設けられている。前フランジ部31Aと上フランジ部31Bと後フランジ部31Cは、ブラケット30の側部に連続して形成されている。すなわち、前フランジ部31Aと上フランジ部31Bと後フランジ部31Cは、ブラケット30の側面視にて略逆U字状に形成されている。前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの上部は、トンネル上リインフォースメント28の側壁部24Bから傾斜部29Aに沿って車両幅方向内側に折り曲げられている。ブラケット30の前フランジ部31A及び後フランジ部31Cの下部側(上部以外の部位)は、トンネル部24の側壁部24Bにスポット溶接による結合部36により固定(結合)されている。また、ブラケット30の前フランジ部31A及び後フランジ部31Cの上部は、トンネル部24の上部に固定されたトンネル上リインフォースメント28の側壁部28B及び傾斜部29Aにスポット溶接による結合部36により固定(結合)されている。
車両床部構造10では、トンネル部24における側壁部24Bと上壁部24Aとの境界となる稜線部25を跨った位置に、ブラケット30の前フランジ部31A及び後フランジ部31Cの上部が結合されている。本実施形態では、トンネル部24の稜線部25を跨るようにトンネル上リインフォースメント28の側壁部28Bと上壁部28Aが配置されており、ブラケット30の前フランジ部31A及び後フランジ部31Cの上部が側壁部28Bと上壁部28Aの傾斜部29Aに結合されている。
本実施形態では、ブラケット30の底部側(下フランジ部30F及び下フランジ部30G側)の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さが、ブラケット30の上部側(上壁部30B側)の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さよりも長く構成されている。例えば、ブラケット30の底部側の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さは、ブラケット30の上部側の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さの約1.4倍以上(本実施形態では、約2倍以上)に設定されている。
図1及び図4に示されるように、ロッカ18側のブラケット34は、車両幅方向外側及び車両上下方向下側が解放された略箱型形状とされている。ブラケット34は、車両側面視にて車両前後方向の中心部から前後に略対称に形成されている。より具体的には、ブラケット34は、車両前後方向の前側に配置された前壁としての前壁部34Aと、前壁部34Aの車両上下方向の上端部から車両後方側に延びた上壁部34Bと、上壁部34Bの車両幅方向の外側端部から車両幅方向外側かつ車両下方側に向かって傾斜した傾斜部34C(図1参照)と、を備えている。また、ブラケット34は、上壁部34B及び傾斜部34Cの車両前後方向の後端部から車両下方側に延びた後壁としての後壁部34Dを備えている。さらに、ブラケット30は、前壁部34A、上壁部34B及び後壁部34Dを繋ぐと共に車両幅方向内側(トンネル部24側)に配置された側壁部34Eを備えている。側壁部34Eの車両前後方向の中間部の下部側には、車両側面視にて略三角形状の開口部37が形成されている。
ブラケット34には、側壁部34Eの車両上下方向の下端部から車両幅方向内側に屈曲された底部としての外フランジ部34Fと、前壁部34Aの車両上下方向の下端部から車両前方側に屈曲された底部としての下フランジ部34Gとが設けられている。また、ブラケット34には、後壁部34Dの車両上下方向の下端部から車両後方側に屈曲された底部としての下フランジ部34Hが設けられている。下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hとは、ブラケット34の下端部に連続して形成されている。すなわち、下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hとは、車両平面視にて略U字状に形成されている。ブラケット34の底部としての下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hは、フロアパネル16Aにスポット溶接による結合部38により固定(結合)されている。
ブラケット34には、前壁部34Aの車両幅方向の外側端部から車両前方側に屈曲された側部としての前フランジ部35Aと、傾斜部34Cの車両幅方向の外側端部から車両幅方向外側に延びた上部としての上フランジ部35Bとが設けられている。また、ブラケット34には、後壁部34Dの車両幅方向の外側端部から車両後方側に屈曲された側部としての後フランジ部35Cが設けられている(図1参照)。前フランジ部35Aと上フランジ部35Bと後フランジ部35Cは、ブラケット34の車両幅方向の外側端部に連続して形成されている。ブラケット34の前フランジ部35A及び後フランジ部35Cは、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の側壁部22Aにスポット溶接による結合部38により固定(結合)されている。また、ブラケット34の上フランジ部35Bは、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の上壁部22Bにスポット溶接による結合部38により固定(結合)されている。
車両床部構造10では、ロッカ18のロッカインナパネル22における側壁部22Aと上壁部22Bとの境界となる稜線部23を跨った位置に、ブラケット34の前フランジ部35A、後フランジ部35C及び上フランジ部35Bが結合されている。
本実施形態では、ブラケット34の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さが、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さよりも長く構成されている。例えば、ブラケット34の底部側の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さは、ブラケット34の上部側の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さの約1.4倍以上(本実施形態では、約2倍以上)に設定されている。
さらに、本実施形態では、ブラケット34の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の前壁部34Aの車両幅方向の長さが、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の前壁部34Aの車両幅方向の長さよりも長く構成されている。同様に、ブラケット34の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の後壁部34Dの車両幅方向の長さが、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の後壁部34Dの車両幅方向の長さよりも長く構成されている。
次に、本実施形態の車両床部構造10の作用及び効果について説明する。
図1等に示されるように、車両12の下部13には、車両12の床部を構成するフロアパネル16と、フロアパネル16の車両幅方向中央部において車両前後方向に延在されると共に車両上下方向の上方側に突出するトンネル部24とが設けられている。フロアパネル16の車両幅方向外側には、略車両前後方向に延在されるロッカ18、18が設けられており、フロアパネル16上のロッカ18、18とトンネル部24との間には、車両幅方向に沿って架け渡されるクロスメンバ26が設けられている。車両12の下部13のトンネル部24側には、クロスメンバ26と車両前後方向の前側と後側に離間して配置されるブラケット30が設けられている。また、車両12の下部13のロッカ18側には、クロスメンバ26と車両前後方向の前側と後側に離間して配置されるブラケット34が設けられている。トンネル部24の車両幅方向左側の2つのブラケット30及び2つのブラケット34には、シート50(図5参照)が固定されている。同様に、トンネル部24の車両幅方向右側の2つのブラケット30及び2つのブラケット34には、他のシート50(図5参照)が固定されている。
図2に示されるように、ブラケット30の底部としての下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gは、フロアパネル16Aに結合部36により固定され、ブラケット30の側部としての前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの下部側が、トンネル部24の側壁部24Bに結合部36により固定されている。さらに、ブラケット30の前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの上部が、トンネル部24の上壁部24Aに固定されたトンネル上リインフォースメント28に結合部36により固定されている。ブラケット30の底部側(下フランジ部30F及び下フランジ部30G側)の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さは、ブラケット30の上部側(上壁部30B側)の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さよりも長く構成されている。
図4に示されるように、ブラケット34の底部としての下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hは、フロアパネル16Aに結合部38により固定され、ブラケット34の前フランジ部35Aと後フランジ部35Cは、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の側壁部22Aに結合部38により固定されている。さらに、ブラケット34の上フランジ部35Bがロッカ18におけるロッカインナパネル22の上壁部22Bに結合部38により固定されている。ブラケット34の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さは、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さよりも長く構成されている。
このような車両床部構造10では、トンネル部24側のブラケットの底部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さが、ブラケットの上部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さと略同じ又は短い構成と比較して、トンネル部24側のブラケット30の下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gと、フロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長くなる。同様に、車両床部構造10では、ロッカ18側のブラケットの底部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さが、ブラケットの上部側の前壁部と後壁部との車両前後方向の長さと略同じ又は短い構成と比較して、ロッカ18側のブラケット34の下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hと、フロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長くなる。
図5に示されるように、車両12の前突時には、シート50に着座する乗員Pの腰部の矢印Aに示す挙動(腰部の車両前方斜め下方側へ移動)により、乗員Pからシート50を固定するブラケット30、34(図1参照)に矢印Bに示す車両下方側への荷重が作用する。本実施形態の車両床部構造10では、上述のようにブラケット30、34の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長く構成されている。このため、車両12の前突時に乗員Pによる荷重がブラケット30、34に伝達されたときに、ブラケット30、34の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)における応力集中を抑制することができる。
また、車両床部構造10では、トンネル部24の上部には、トンネル上リインフォースメント28が固定されており、ブラケット30の前フランジ部31A及び後フランジ部31Cの上部は、トンネル上リインフォースメント28に結合部36により結合されている。これによって、車両12の前突時に、乗員Pによる荷重がトンネル上リインフォースメント28に伝達されることで、より効果的に荷重分散させることが可能となる。
また、車両床部構造10では、トンネル部24における側壁部24Bと上壁部24Aとの境界となる稜線部25を跨った位置に、ブラケット30の前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの上部が結合されている。これによって、車両12の前突時に、乗員Pによる荷重がトンネル部24における側壁部24Bと上壁部24Aとの境界となる稜線部25を跨った位置に伝達されることで、トンネル部24における強度が高い稜線部25へ荷重分散させることができる。同様に、車両床部構造10では、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の側壁部22Aと上壁部22Bとの境界となる稜線部23を跨った位置に、ブラケット34の前フランジ部35Aと後フランジ部35Cの上部及び上フランジ部35Bが結合されている。これによって、車両12の前突時に、乗員Pによる荷重がロッカ18における側壁部22Aと上壁部22Bとの境界となる稜線部23を跨った位置に伝達されることで、ロッカ18における強度が高い稜線部23へ荷重分散させることができる。
さらに、車両床部構造10では、トンネル部24の上部にトンネル上リインフォースメント28が設けられており、ブラケット30の前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの下部側がトンネル部24の側壁部24Bに結合され、ブラケット30の前フランジ部31Aと後フランジ部31Cの上部がトンネル上リインフォースメント28に結合されている。これによって、車両12の前突時に乗員Pによる荷重がトンネル上リインフォースメント28に伝達されることで、より効果的に荷重分散させることができる。
さらにまた、車両床部構造10では、ブラケット34の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の前壁部34A及び後壁部34Dの車両幅方向の長さが、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の前壁部34A及び後壁部34Dの車両幅方向の長さよりも長く構成されている。これにより、車両12の前突時に乗員Pによる荷重がブラケット34に伝達されたときに、ブラケット34の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)における応力集中をより効果的に抑制することができる。これと共に、車両12の側突時においても、ブラケット34の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)における応力集中を抑制することができる。
図8には、比較例の車両床部構造100に用いられるトンネル部24側のブラケット102が斜視図にて示されている。図8に示されるように、ブラケット102は、車両前後方向の前側の前壁部102Aと、車両上下方向の上側の上壁部102Bと、車両前後方向の後側の後壁部102Cと、車両幅方向外側の側壁部102Dと、を備えている。
ブラケット102には、側壁部102Dの下端部から車両幅方向外側に屈曲された外フランジ部102Eと、前壁部102Aの下端部から車両前方側に屈曲された下フランジ部102Fと、後壁部30Cの下端部から車両後方側に屈曲された下フランジ部102Gとが設けられている。下フランジ部102Fと外フランジ部102Eと下フランジ部102Gとは、ブラケット102の下端部に連続して形成されており、フロアパネル16A(トンネル部24のフランジ部24Cを含む)にスポット溶接による結合部(図示省略)により固定されている。
ブラケット102には、前壁部102Aの車両幅方向の内側端部から車両前方側に屈曲された前フランジ部103Aと、上壁部102Bの車両幅方向の内側端部から車両上方側に屈曲された上フランジ部103Bとが設けられている。また、ブラケット102には、後壁部102Cの車両幅方向の内側端部から車両後方側に屈曲された後フランジ部103Cが設けられている。前フランジ部103Aと上フランジ部103Bと後フランジ部103Cは、ブラケット102の側部に連続して形成されている。前フランジ部103Aと後フランジ部103Cは、トンネル部24の側壁部24Bにスポット溶接による結合部(図示省略)により固定されている。
このブラケット102は、車両床部構造10のブラケット30と比較して、ブラケット102の底部側の前壁部102Aと後壁部102Cとの車両前後方向の長さが、ブラケット102の上部側の前壁部102Aと後壁部102Cとの車両前後方向の長さと略同じ又は僅かに長く構成されている。例えば、本実施形態のブラケット30では、ブラケット30の底部側の前壁部30Aと後壁部30Cとの車両前後方向の長さが、比較例のブラケット102の底部側の前壁部102Aと後壁部102Cとの車両前後方向の長さの約1.4倍以上に設定されている。すなわち、比較例のブラケット102では、本実施形態のブラケット30に較べると、ブラケット102の底部側の前壁部102Aと後壁部102Cとの車両前後方向の長さと、ブラケット102の上部側の前壁部102Aと後壁部102Cとの車両前後方向の長さとの差は、かなり小さい。
このような車両床部構造100では、車両の前突時に乗員Pによる荷重がブラケット102に伝達されたときに、ブラケット102の底部の下フランジ部102Fと外フランジ部102Eと下フランジ部102Gと、フロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)に応力が集中する可能性がある。
これに対して、本実施形態の車両床部構造10では、比較例のブラケット102に較べると、ブラケット30の底部としての下フランジ部30Fと外フランジ部30Eと下フランジ部30Gと、フロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長くなる。同様に、ロッカ18側のブラケット34の底部としての下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hと、フロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)が車両前後方向に長くなる。このため、車両12の前突時に乗員Pによる荷重がブラケット30、34に伝達されたときに、ブラケット30、34の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)における応力集中を抑制することができる。
次に、図6及び図7を用いて、本発明に係る車両床部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示されるように、本実施形態の車両床部構造60では、ロッカ18のロッカインナパネル22の上部に2つのリインフォースメント62が固定されている。2つのリインフォースメント62は、クロスメンバ26の車両前後方向の前側と後側の離れた位置に配置されている。リインフォースメント62には、ロッカ18側のブラケット64の上部がそれぞれ接合されている。
より具体的には、リインフォースメント62は、ロッカインナパネル22の上壁部22Bの上面に接触するように配置される上壁部62Aと、上壁部62Aの車両幅方向の内側端部から車両下方側に延びると共にロッカインナパネル22の側壁部22Aに接触する側壁部62Bと、を備えている(図7参照)。さらに、リインフォースメント62は、上壁部62Aの車両幅方向の外側端部から車両上方側に屈曲されてロッカインナパネル22のフランジ部22Dに接触する上フランジ部62Cを備えている。リインフォースメント62は、ロッカインナパネル22に溶接等により接合されている。
ブラケット64には、底部としての下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hが設けられており、下フランジ部34Gと外フランジ部34Fと下フランジ部34Hがフロアパネル16Aにスポット溶接からなる結合部38により固定されている。また、ブラケット64は、前壁部34Aの車両幅方向の外側端部から車両前方側に屈曲された側部としての前フランジ部65Aと、傾斜部34Cの車両幅方向の外側端部から車両幅方向外側に延びた上フランジ部65Bと、を備えている。さらに、ブラケット64は、後壁部34Dの車両幅方向の外側端部から車両後方側に屈曲された側部としての後フランジ部65Cを備えている(図6参照)。前フランジ部65Aと上フランジ部65Bと後フランジ部65Cとは連続して形成されている。前フランジ部65Aと後フランジ部65Cの下部側が、ロッカインナパネル22の側壁部22Aに結合部38により固定されている。また、前フランジ部65Aと後フランジ部65Cの上部及び上フランジ部65Bが、リインフォースメント62に結合部38により固定されている。前フランジ部65A及び後フランジ部65Cの車両上下方向の中間部には、ロッカインナパネル22の側壁部22Aとリインフォースメント62との段差に沿って段差部65Dが形成されている。
さらに、ブラケット64の底部側(下フランジ部34G及び下フランジ部34H側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さは、ブラケット34の上部側(上壁部34B側)の前壁部34Aと後壁部34Dとの車両前後方向の長さよりも長く構成されている。
このような車両床部構造60では、車両12の前突時に乗員Pによる荷重がブラケット64に伝達されたときに、ブラケット64の底部とフロアパネル16Aとの結合部(結合箇所)における応力集中を抑制することができる。また、車両床部構造60では、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の上部には、リインフォースメント62が固定されており、ブラケット64の前フランジ部65A及び後フランジ部65Cの上部及び上フランジ部65Bは、リインフォースメント62に結合されている。これによって、車両12の前突時に、乗員Pによる荷重がリインフォースメント62に伝達されることで、より効果的に荷重分散させることが可能となる。
なお、第1及び第2実施形態の車両床部構造では、トンネル部24側のすべてのブラケット30の上部が、トンネル部24の上部に固定されたトンネル上リインフォースメント28に結合されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、トンネル部24側のすべてのブラケット30の上部、又は一部のブラケット30の上部が、トンネル上リインフォースメント28を介さずに、トンネル部24の上部に直接結合される構成でもよい。また、本発明では、トンネル部24の上部に元々固定されているトンネル上リインフォースメントのみを用い、トンネル部24側のブラケット30の上部をトンネル上リインフォースメントに結合する構成でもよい。また、トンネル上リインフォースメント28の形状も、上記実施形態の形状に限定されるものではなく、他の形状に変更可能である。
また、第2実施形態の車両床部構造では、ロッカ18側のすべてのブラケット64の上部側が、ロッカ18のロッカインナパネル22の上部に固定されたリインフォースメント62に結合されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、ロッカ18側の一部のブラケット64の上部が、リインフォースメント62を介さずに、ロッカ18におけるロッカインナパネル22の上部に直接結合される構成でもよい。
また、第1及び第2実施形態の車両床部構造では、ブラケット30の上フランジ部31Bがトンネル上リインフォースメント28に結合されていないが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、上フランジ部31Bを車両幅方向に延ばしてトンネル上リインフォースメント28又はトンネル部24の上部に結合する構成でもよい。
10 車両床部構造
12 車両
16 フロアパネル
16A フロアパネル
18 ロッカ
22 ロッカインナパネル(ロッカ)
22A 側壁部
22B 上壁部(上部)
23 稜線部
24 トンネル部
24A 上壁部(上部)
24B 側壁部
25 稜線部
26 クロスメンバ
28 トンネル上リインフォースメント(リインフォース)
30 ブラケット
30A 前壁部(前壁)
30C 後壁部(後壁)
30E 外フランジ部(底部)
30F 下フランジ部(底部)
30G 下フランジ部(底部)
31A 前フランジ部(側部、上部)
31C 後フランジ部(側部、上部)
34 ブラケット
34A 前壁部
34D 後壁部
34F 外フランジ部(底部)
34G 下フランジ部(底部)
34H 下フランジ部(底部)
35A 前フランジ部(側部)
35B 上フランジ部(上部)
35C 後フランジ部(側部)
50 シート
60 車両床部構造
62 リインフォースメント(リインフォース)
64 ブラケット
65A 前フランジ部(側部)
65B 上フランジ部(上部)
65C 後フランジ部(側部)

Claims (3)

  1. 車両の床部を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの車両幅方向中央部において車両前後方向に延在され、車両上下方向上方側に突出するトンネル部と、
    前記フロアパネルの車両幅方向外側において車両前後方向に延在されるロッカと前記トンネル部との間に車両幅方向に沿って架け渡されるクロスメンバと、
    前記クロスメンバと車両前後方向に離間して配置され、底部が前記フロアパネルに固定され、かつ、側部が前記トンネル部又は前記ロッカにおける側壁部に固定されると共に、底部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さが上部側の前壁と後壁との車両前後方向の長さよりも長く構成され、シートが固定されるブラケットと、
    前記トンネル部又は前記ロッカの上部に設けられ、前記ブラケットの上部が結合されているリインフォースと、
    を有する車両床部構造。
  2. 前記トンネル部又は前記ロッカにおける側壁部と上壁部との境界となる稜線部を跨った位置に、前記ブラケットの上部が結合されている請求項1に記載の車両床部構造。
  3. 前記リインフォースは、前記トンネル部の上部に設けられたトンネル上リインフォースであり、
    前記ブラケットの側部が前記トンネル部の側壁部に結合され、
    前記ブラケットの上部が前記トンネル上リインフォースに結合されている請求項1に記載の車両床部構造。
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