JP6090181B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体下部構造に関する。
車体下部の変形を抑えるための構造が従来から提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。例えば、ダッシュクロスメンバがダッシュボードロアの下端に接合されて車体幅方向に沿って延びると共に、そのダッシュクロスメンバの左右の端部がロッカ(サイドシル)の側面に接合された構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−169823公報 特開2013−10424公報 特開2002−145124公報 特開2007−320341公報
しかしながら、衝突に対する車体下部の変形抑制効果を高める観点からは改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、衝突に対する車体下部の変形抑制効果を高めることができる車体下部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車体下部構造は、車体前部と車室とを隔成するダッシュパネルの下部側に連接して車体後方側に延びる車体フロアと、前記ダッシュパネルの下部後面側から前記車体フロアにかけての車体幅方向中央部に設けられ、車体前後方向に延在するトンネルと、前記車体フロアの車体幅方向外側に設けられ、車体前後方向に延在する閉断面を備えた左右一対のロッカと、前記車体フロアの上面に接合され、前記トンネルの車体前後方向中間部と前記ロッカの車体前後方向中間部とを車体幅方向に連結するフロアクロスメンバと、前記ダッシュパネルの下部後面に接合され、前記トンネルの前端部と前記ロッカの前端部とを車体幅方向に連結するダッシュクロスメンバと、前記トンネルの側壁部の車体幅方向外側に隣接して設けられ、前記ダッシュクロスメンバの後面と前記フロアクロスメンバの前面との間に介在されて前記ダッシュクロスメンバと前記フロアクロスメンバとを車体前後方向に連結する連結部材と、を有する。
上記構成によれば、車体フロアの上面に接合されたフロアクロスメンバは、トンネルの車体前後方向中間部とロッカの車体前後方向中間部とを車体幅方向に連結し、ダッシュパネルの下部後面に接合されたダッシュクロスメンバは、トンネルの前端部とロッカの前端部とを車体幅方向に連結している。ここで、本発明では、トンネルの側壁部の車体幅方向外側に隣接して設けられた連結部材が、ダッシュクロスメンバの後面とフロアクロスメンバの前面との間に介在されてダッシュクロスメンバとフロアクロスメンバとを車体前後方向に連結している。これにより、トンネルの側壁部が連結部材で補強されるので、衝突時には、ダッシュクロスメンバ、トンネル、ロッカ、及びフロアクロスメンバで囲まれた部位の変形が抑制される。
請求項2に記載する本発明の車体下部構造は、請求項1記載の構成において、前記連結部材は、前記トンネルと共に又は単独で、車体前後方向に延在する閉断面の連結部を形成しており、前記閉断面の連結部は、前記ダッシュクロスメンバと前記ダッシュパネルとで形成されて前記ダッシュクロスメンバが前記トンネルと前記ロッカとを連結する方向に延在する第一閉断面部と、前記フロアクロスメンバと前記車体フロアとで形成されて前記フロアクロスメンバが前記トンネルと前記ロッカとを連結する方向に延在する第二閉断面部と、を車体前後方向に連結している。
上記構成によれば、連結部材は、トンネルと共に又は単独で、車体前後方向に延在する閉断面の連結部を形成しているので、衝突時に連結部材の変形が効果的に抑えられる。また、閉断面の連結部は、ダッシュクロスメンバとダッシュパネルとで形成された第一閉断面部と、フロアクロスメンバと車体フロアとで形成された第二閉断面部と、を車体前後方向に連結している。このため、衝突時には、ダッシュクロスメンバ、トンネル、ロッカ、及びフロアクロスメンバで囲まれた部位の変形が一層抑制される。
請求項3に記載する本発明の車体下部構造は、請求項2記載の構成において、前記閉断面の連結部は、前記トンネルの側壁部を含んで構成されている。
上記構成によれば、閉断面の連結部がトンネルの側壁部を含んで構成されているので、省スペース化を図りながら、前面衝突時には、連結部の変形を効果的に抑えて車両後方側へ効率良く荷重を伝達することができる。
請求項4に記載する本発明の車体下部構造は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記ダッシュクロスメンバの上面後端縁に第一稜線が形成される共に、前記フロアクロスメンバの上面前端縁に第二稜線が形成されており、前記連結部材の上面における車体幅方向外側の端縁には、前記第一稜線に繋がると共に前記第二稜線に繋がる第三稜線が形成されている。
上記構成によれば、連結部材の上面における車体幅方向外側の端縁の第三稜線は、ダッシュクロスメンバの上面後端縁の第一稜線に繋がると共に、フロアクロスメンバの上面前端縁の第二稜線に繋がっている。このため、衝突時に車両前方側からダッシュクロスメンバに荷重が入力された場合、当該荷重は、ダッシュクロスメンバの第一稜線に沿って伝達された後、連結部材の第三稜線に沿って伝達され、さらにフロアクロスメンバの第二稜線に沿って伝達される。よって、衝突時の荷重が効率良く伝達される。
請求項5に記載する本発明の車体下部構造は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記ダッシュクロスメンバは、前記トンネルの側壁部の前端部と前記ロッカの前端部とを車体幅方向に架け渡している。
上記構成によれば、ダッシュクロスメンバは、トンネルの側壁部の前端部とロッカの前端部とを車体幅方向に架け渡しているので、例えば、ダッシュクロスメンバがトンネルの上部を跨ぐと共にその左右両端部がロッカに接合される構造に比べて、車室側のスペースを大きく設定することができる。一方、車両前方側からダッシュクロスメンバに荷重が入力された場合、当該荷重は、ロッカの側及びトンネルの側に作用するものの、ダッシュクロスメンバの車体幅方向内側の端部はトンネルの側壁部の前端部に渡されたものに過ぎないため、トンネルの側には伝わりにくい。しかしながら、本発明では、トンネルの側壁部に設けられた連結部材が、ダッシュクロスメンバとフロアクロスメンバとを、直接又はトンネルの側壁部を挟んで、車体前後方向に連結しているので、前面衝突時に荷重がダッシュクロスメンバに入力された場合、荷重の一部が連結部材に伝達される。これにより、トンネルの側への荷重伝達性が高められ、車体下部における荷重分散性が向上する。その結果、車体下部の変形が抑制される。
以上説明したように、本発明の車体下部構造によれば、衝突に対する車体下部の変形抑制効果を高めることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車体下部構造を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。 図1の車体下部構造の車体右側を示す平面図である。 図1の実施形態の変形例を示す縦断面図である。 図1の実施形態の他の変形例を示す斜視図である。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る車体下部構造について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車体前方側を示しており、矢印UPは車体上方側を示しており、矢印OUTは車体幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車体下部構造10が斜視図で示されている。また、図2には、図1の2−2線に沿った拡大断面図が示され、図3には、車体下部構造10の車体右側が平面図で示されている。なお、図3では、車体下部構造10の車体左側の図示を省略するが、車体下部構造10の車体左側は、本実施形態では図3と左右対称の形状となっている。
図1に示されるように、車体前部12(エンジンルーム)と車室14とは、ダッシュパネル16によって隔成されている。ダッシュパネル16の上部は、略垂直板状に形成された垂直板部16Aとなっており、ダッシュパネル16の下部は、この垂直板部16Aと一体的に設けられて傾斜板状に形成されたトーボード部16Bとなっている。トーボード部16Bは、車体下方側へ向けて車体後方側に傾斜している。トーボード部16Bの下端部には、車体フロア18の前端部18Aが溶接等で結合されて一体化されている。すなわち、ダッシュパネル16の下部側には、車体フロア18が連接して車体後方側に延びている。車体フロア18は、車室14のフロア面を構成している。
トーボード部16Bの後面側から車体フロア18にかけての車体幅方向中央部には、トンネル20が設けられている。トンネル20は、車体正面視で車体下方側に開口して逆U字形状に形成され、上壁部20A及び一対の側壁部20Bを備えており、車体前後方向に延在している。一対の側壁部20Bは、上壁部20Aの車体幅方向外側の端部から車体下方側へ向けて車体幅方向外側に傾斜した傾斜壁部とされている。
車体フロア18の車体幅方向外側には、左右一対のロッカ(サイドシルともいう)22が設けられている。ロッカ22は、車体前後方向に延在しており、車体幅方向外側に配置されたロッカアウタ22Aと、車体幅方向内側に配置されたロッカインナ22Bと、を含んで構成されている。ロッカアウタ22A及びロッカインナ22Bは、互いに向き合う側が開放された断面略ハット状に形成され、上下一対のフランジ部同士が溶接で接合されることで、車体前後方向に延在する閉断面を形成している。ロッカインナ22Bの車体幅方向内側の側面には、車体フロア18の車体幅方向外側の端末部18Bが車体上方側に折り曲げられた状態で溶接により接合されている。
一方、図3に示されるように、車体前部12における両サイドには、フロントサイドメンバ24が車体前後方向に延在している。フロントサイドメンバ24は、車体前部12において車体正面視で略矩形の閉断面を備えると共に、ダッシュパネル16のトーボード部16Bの下面に沿って傾斜し、さらに車体フロア18の前端部18Aの下面側まで延びている。フロントサイドメンバ24の図示しない後部は、車体上方側が開放された断面略ハット状に形成され、左右一対のフランジ部(図示省略)がトーボード部16B及び車体フロア18の前端部18Aの各下面に溶接で接合されている。フロントサイドメンバ24の図示しない後端部には図示しないアンダリインフォースが連接されている。前記アンダリインフォースは、車体上方側が開放された断面略ハット状に形成され、車体前後方向に延在しており、左右一対のフランジ部が車体フロア18の下面に溶接で接合されている。
フロントサイドメンバ24の後端部及び前記アンダリインフォースに対して、トーボード部16B及び車体フロア18を挟んだ上方側には、補強用のアッパメンバ28が配置されている。アッパメンバ28は、車体下方側が開放された断面略ハット状に形成され、車体前後方向に延在しており、左右一対のフランジ部28Aが車体フロア18の上面に溶接で接合されている。
図1に示されるように、トンネル20の車体前後方向中間部とロッカ22の車体前後方向中間部とは、フロアクロスメンバ30によって車体幅方向に連結されている。フロアクロスメンバ30は、一例として、前席着座乗員スペースに対して若干車両後方側に設定されている。フロアクロスメンバ30は、車体側面視で車体下方側が開放された断面略ハット状に形成され、車体幅方向に延在しており、一対のフランジ部30A(図3参照)が車体フロア18の上面に溶接で接合されている。これにより、フロアクロスメンバ30と車体フロア18とで、第二閉断面部32が形成されている。なお、第二閉断面部32よりも車体前方側に設定された第一閉断面部38については後述する。第二閉断面部32は、フロアクロスメンバ30がトンネル20とロッカ22とを連結する方向に延在している。また、フロアクロスメンバ30の上面前端縁に第二稜線30Lが形成されている。
フロアクロスメンバ30は、その延在方向の中間部がアッパメンバ28を跨いでいる。また、フロアクロスメンバ30には、車体幅方向内側の端末部において略逆U字の断面外側に折り曲げられた端末フランジ部30Bが形成されている。この端末フランジ部30Bは、トンネル20の側壁部20Bの外側面に溶接で接合されている。さらに、フロアクロスメンバ30には、車体幅方向外側の端末部において略逆U字の断面外側に折り曲げられた端末フランジ部30Cが形成されている。端末フランジ部30Cは、ロッカインナ22Bにおける車体幅方向内側の面に溶接で接合されている。
また、トンネル20の前端部とロッカ22の前端部とは、ダッシュクロスメンバ36によって車体幅方向に連結されている。より具体的には、ダッシュクロスメンバ36は、トンネル20の側壁部20Bの前端部とロッカ22の前端部とを車体幅方向に架け渡している。このダッシュクロスメンバ36は、アッパメンバ28の前端部と交わっており、車体幅方向内側の端部からアッパメンバ28と交わる部位までは車体幅方向に延在し、アッパメンバ28と交わる部位よりも車体幅方向外側の部位では車体後方側へ向けて車体下方側かつ車体幅方向外側に傾斜している。
ダッシュクロスメンバ36は、延在方向に直交する断面形状が車体前方側ないしは車体幅方向外側が開放された略ハット状に形成され、上下一対のフランジ部36Aがダッシュパネル16におけるトーボード部16Bの後面に溶接で接合されている。これにより、ダッシュクロスメンバ36とダッシュパネル16とで第一閉断面部38が形成されている。第一閉断面部38は、ダッシュクロスメンバ36がトンネル20とロッカ22とを連結する方向に延在している。また、ダッシュクロスメンバ36の上面後端縁には第一稜線36Lが形成されている。
ダッシュクロスメンバ36には、車体幅方向内側の端末部において略逆U字の断面外側に折り曲げられた端末フランジ部36Bが形成されている。端末フランジ部36Bは、トンネル20の側壁部20Bに接合されている。また、ダッシュクロスメンバ36は、車体幅方向外側の端末部36Cがロッカインナ22Bの前端部に重ね合わせられて溶接で接合されている。
トンネル20の側壁部20Bには、連結部材としてのトンネルリインフォース40が設けられている。トンネルリインフォース40は、トンネル20の車体幅方向外側に配置され、ダッシュクロスメンバ36の車体幅方向内側の端部とフロアクロスメンバ30の車体幅方向内側の端部とを車体前後方向に連結している。
図2に示されるように、トンネルリインフォース40は、車体背面視でトンネル20の側壁部20Bの側が開放された断面略ハット状に形成され、車体前後方向に延在しており、上下一対のフランジ部40Aがトンネル20の側壁部20Bの外側面に溶接で接合されている。これにより、トンネルリインフォース40は、トンネル20の側壁部20Bと共に車体前後方向に延在する閉断面の連結部42を形成している。
図1に示されるように、トンネルリインフォース40の車体前方側の端末部には、フランジ部40Aの前端部から車体幅方向外側に曲げられた前側第一フランジ部40Cが形成されると共に、略逆U字の断面外側に折り曲げられた前側第二フランジ部40Dが形成されている。前側第一フランジ部40Cは、ダッシュクロスメンバ36の車体幅方向内側の端部における上面に溶接で接合され、前側第二フランジ部40Dは、ダッシュクロスメンバ36の車体幅方向内側の端部における後面に溶接で接合されている。また、図3に示されるように、トンネルリインフォース40には、車体後方側の端末部において略逆U字の断面外側に折り曲げられた後側フランジ部40Eが形成されている。後側フランジ部40Eは、フロアクロスメンバ30の車体幅方向内側の端部の前面に溶接で接合されている。これらにより、閉断面の連結部42は、第一閉断面部38と第二閉断面部32とを車体前後方向に連結している。そして、閉断面の連結部42、第一閉断面部38、第二閉断面部32、及び閉断面のロッカ22によって、車体平面視で略矩形状の枠部が前席の着座乗員スペースの下方側を囲むように形成されている。
図1に示されるように、トンネルリインフォース40の上面40Uにおける車体幅方向外側の端縁には、第三稜線40Lが形成されている。この第三稜線40Lは、前端が第一稜線36Lに繋がると共に後端が第二稜線30Lに繋がっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、トンネル20の側壁部20Bに設けられたトンネルリインフォース40が、ダッシュクロスメンバ36とフロアクロスメンバ30とを車体前後方向に連結している。これにより、トンネル20の側壁部20Bがトンネルリインフォース40で補強されるので、例えば、オフセット衝突、微小ラップ衝突、斜め前面衝突(オブリーク衝突)等の種々の衝突時には、ダッシュクロスメンバ36、トンネル20、ロッカ22、及びフロアクロスメンバ30で囲まれた部位の変形が抑制される。なお、オフセット衝突は一方のフロントサイドメンバ24(図3参照)だけに衝突荷重が入力される形態の前面衝突であり、微小ラップ衝突は、フロントサイドメンバの車体幅方向外側に衝突荷重が入力される形態の前面衝突である。
トンネルリインフォース40は、トンネル20と共に車体前後方向に延在する閉断面の連結部42を形成しているので、衝突時にトンネルリインフォース40の変形が効果的に抑えられる。また、閉断面の連結部42は、ダッシュクロスメンバ36とダッシュパネル16とで形成された第一閉断面部38と、フロアクロスメンバ30と車体フロア18とで形成された第二閉断面部32と、を車体前後方向に連結している。このため、前面衝突以外の側面衝突、後面衝突、斜め衝突といった種々の方向からの衝突に対しても、ダッシュクロスメンバ36、トンネル20、ロッカ22、及びフロアクロスメンバ30で囲まれた部位の変形が抑制される。
また、閉断面の連結部42がトンネル20の側壁部20Bを含んで構成されているので、省スペース化を図りながら、前面衝突時には、連結部42の変形を効果的に抑えて車両後方側へ効率良く荷重を伝達することができる。
また、本実施形態では、トンネルリインフォース40の上面40Uにおける車体幅方向外側の端縁の第三稜線40Lは、ダッシュクロスメンバ36の上面後端縁の第一稜線36Lに繋がると共に、フロアクロスメンバ30の上面前端縁の第二稜線30Lに繋がっている。このため、衝突時に車両前方側からダッシュクロスメンバ36に荷重が入力された場合、当該荷重は、ダッシュクロスメンバ36の第一稜線36Lに沿って伝達された後、トンネルリインフォース40の第三稜線40Lに沿って伝達され、さらにフロアクロスメンバ30の第二稜線30Lに沿って伝達される。よって、衝突時の荷重が効率良く伝達される。
また、本実施形態では、ダッシュクロスメンバ36は、トンネル20の側壁部20Bの前端部とロッカ22の前端部とを車体幅方向に架け渡している。このため、例えば、ダッシュクロスメンバがトンネル(20)の上部を跨ぐと共にその左右両端部がロッカ(22)に接合されるような構造に比べて、車室14側のスペースを大きく設定することができる。
一方、車両前方側からダッシュクロスメンバ36に荷重が入力された場合、当該荷重は、ロッカ22の側及びトンネル20の側に作用するものの、ダッシュクロスメンバ36の車体幅方向内側の端部はトンネル20の側壁部20Bの前端部に渡されたものに過ぎないため、トンネル20の側には伝わりにくい。しかしながら、本実施形態では、前述のように、トンネル20の側壁部20Bに設けられたトンネルリインフォース40が、ダッシュクロスメンバ36とフロアクロスメンバ30とを車体前後方向に連結しているので、前面衝突時荷重がダッシュクロスメンバ36に入力された場合、荷重の一部がトンネルリインフォース40に伝達される。すなわち、トンネル20の側における荷重伝達経路が確保される。
これにより、車両パッケージ(スペース)やレイアウト(例えばペダルの配置)等のため、本実施形態のように、ダッシュクロスメンバ36をトンネル20の左右両側に分割せざるを得ない場合であっても、トンネル20の側への荷重伝達性が高められる。その結果、車体下部における荷重分散性が向上し、車体後方側へ向けて流れる荷重の総和も増える。そして、本実施形態では、ロッカ22の側、アッパメンバ28(アンダリインフォース)の側、及びトンネル20の側へ荷重が効率良く分担されるため、荷重入力に対する耐力が向上する。これらにより、トーボード部16B及び車体フロア18等を含む車体下部の変形が抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係る車体下部構造によれば、衝突に対する車体下部の変形抑制効果を高めることができる。
(実施形態の変形例)
次に、上記実施形態の変形例について図4を参照しながら図1及び図2を援用して説明する。図4には図2と同様の切断位置で切断した状態で示す縦断面図が示されている。図4に示されるように、上記実施形態におけるトンネルリインフォース40(図2参照)に代えて、連結部材としてのトンネルリインフォース44を配置してもよい。
トンネルリインフォース44は、上記実施形態におけるトンネルリインフォース40(図2参照)と同様に、トンネル20の側壁部20Bに設けられ、図1に示されるダッシュクロスメンバ36とフロアクロスメンバ30とを車体前後方向に連結している。図4に示されるトンネルリインフォース44は、トンネル20の側壁部20Bと共に、車体前後方向に延在する閉断面の連結部46を形成している。閉断面の連結部46は、図1に示される第一閉断面部38と第二閉断面部32とを車体前後方向に連結している。
より具体的に説明すると、図4に示されるように、トンネルリインフォース44は、トンネル20の車体幅方向外側に配置され、トンネル20の側壁部20Bの外側面上部に溶接により接合される上フランジ部44Aと、車体フロア18の上面に溶接により接合される下フランジ部44Dと、を備える。また、トンネルリインフォース44は、上フランジ部44Aの下端から車体幅方向外側に曲げられて延設された上壁部44Bと、下フランジ部44Dの車体幅方向内側の端部から曲げられてトンネル20の側壁部20Bと概ね平行に延設された縦壁部44Cと、を備えている。上壁部44Bの車体幅方向外側の端縁は、縦壁部44Cの車体上方側の端縁と交わって第三稜線44Lを形成している。この第三稜線44Lは、車体前後方向に延在し、図1に示される第一稜線36Lに繋がると共に第二稜線30Lに繋がっている。
また、図示を省略するが、図4に示されるトンネルリインフォース44は、車体前方側の端末部で略逆L字の断面外側に折り曲げられた端末フランジ部がダッシュクロスメンバ36(図1参照)の車体幅方向内側の端部に溶接で接合されている。また、トンネルリインフォース44は、車体後方側の端末部で略逆L字の断面外側に折り曲げられた端末フランジ部がフロアクロスメンバ30(図1参照)の車体幅方向内側の端部に溶接で接合されている。
このような変形例によっても、前述した上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
次に、上記実施形態の他の変形例について図5を参照しながら説明する。図5には上記実施形態の図1に相当する斜視図が示されている。図5に示されるように、上記実施形態におけるトンネルリインフォース40(図1参照)に代えて、連結部材としてのトンネルリインフォース48を配置してもよい。
トンネルリインフォース48は、トンネル20の側壁部20Bに設けられ、ダッシュクロスメンバ36とフロアクロスメンバ30とを車体前後方向に連結している。より具体的には、トンネルリインフォース48は、パイプ部材で構成されてトンネル20の車体幅方向外側に配置され、前端部がダッシュクロスメンバ36に突き当てられて溶接で接合されると共に、後端部がフロアクロスメンバ30に突き当てられて溶接で接合されている。このように、トンネルリインフォース48は、単独で車体前後方向に延在する閉断面の連結部50を形成しており、閉断面の連結部50は、第一閉断面部38と第二閉断面部32とを車体前後方向に連結している。
このような変形例によっても、衝突に対する車体下部の変形抑制効果を高めることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、図1〜図5に示されるトンネルリインフォース40、44、48は、トンネル20の側壁部20Bの車体幅方向外側に配置されているが、本発明の実施形態ではない参考例として、連結部材は、トンネル(20)の側壁部(20B)の車体幅方向内側に配置されると共にダッシュクロスメンバ(36)とフロアクロスメンバ(30)とをトンネル(20)の側壁部(20B)を挟んで、車体前後方向に連結するようなものであってもよい。すなわち、本発明の実施形態ではない参考例として、例えば、連結部材の前端部とダッシュクロスメンバ(36)の端末フランジ部(36B)との間にトンネル(20)の側壁部(20B)を挟んで三枚重ねの状態で溶接又は締結すると共に、連結部材の後端部とフロアクロスメンバ(30)の端末フランジ部(30B)との間にトンネル(20)の側壁部(20B)を挟んで三枚重ねの状態で溶接又は締結するような構成でもよい。
また、上記実施形態の変形例として、連結部材は、例えば、車体前後方向に延在する閉断面の連結部を形成しない棒状部材(円柱状の部材)等のような他の連結部材としてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、ダッシュパネル(16)の下部後面に接合されたダッシュクロスメンバは、トンネル(20)を挟んだ左右両側に分断されずに車体幅方向の中央部でトンネル(20)の前端部を跨ぐ部位を備えかつトンネル(20)の前端部とロッカ(22)の前端部とを車体幅方向に連結するものであってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、トンネルの側壁部における外側面(車体幅方向外側の面)の一部に、連結部材の配置位置に合わせて凹部を形成し、この凹部に連結部材の一部を入り込ませて配置するような構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体下部構造
12 車体前部
14 車室
16 ダッシュパネル
18 車体フロア
20 トンネル
20B トンネルの側壁部
22 ロッカ
30 フロアクロスメンバ
30L 第二稜線
32 第二閉断面部
36 ダッシュクロスメンバ
36L 第一稜線
38 第一閉断面部
40 トンネルリインフォース(連結部材)
40L 第三稜線
42 閉断面の連結部
44 トンネルリインフォース(連結部材)
44L 第三稜線
46 閉断面の連結部
48 トンネルリインフォース(連結部材)
50 閉断面の連結部

Claims (5)

  1. 車体前部と車室とを隔成するダッシュパネルの下部側に連接して車体後方側に延びる車体フロアと、
    前記ダッシュパネルの下部後面側から前記車体フロアにかけての車体幅方向中央部に設けられ、車体前後方向に延在するトンネルと、
    前記車体フロアの車体幅方向外側に設けられ、車体前後方向に延在する閉断面を備えた左右一対のロッカと、
    前記車体フロアの上面に接合され、前記トンネルの車体前後方向中間部と前記ロッカの車体前後方向中間部とを車体幅方向に連結するフロアクロスメンバと、
    前記ダッシュパネルの下部後面に接合され、前記トンネルの前端部と前記ロッカの前端部とを車体幅方向に連結するダッシュクロスメンバと、
    前記トンネルの側壁部の車体幅方向外側に隣接して設けられ、前記ダッシュクロスメンバの後面と前記フロアクロスメンバの前面との間に介在されて前記ダッシュクロスメンバと前記フロアクロスメンバとを車体前後方向に連結する連結部材と、
    を有する車体下部構造。
  2. 前記連結部材は、前記トンネルと共に又は単独で、車体前後方向に延在する閉断面の連結部を形成しており、
    前記閉断面の連結部は、
    前記ダッシュクロスメンバと前記ダッシュパネルとで形成されて前記ダッシュクロスメンバが前記トンネルと前記ロッカとを連結する方向に延在する第一閉断面部と、
    前記フロアクロスメンバと前記車体フロアとで形成されて前記フロアクロスメンバが前記トンネルと前記ロッカとを連結する方向に延在する第二閉断面部と、
    を車体前後方向に連結している、請求項1記載の車体下部構造。
  3. 前記閉断面の連結部は、前記トンネルの側壁部を含んで構成されている、請求項2記載の車体下部構造。
  4. 前記ダッシュクロスメンバの上面後端縁に第一稜線が形成される共に、前記フロアクロスメンバの上面前端縁に第二稜線が形成されており、
    記連結部材の上面における車体幅方向外側の端縁には、前記第一稜線に繋がると共に前記第二稜線に繋がる第三稜線が形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車体下部構造。
  5. 前記ダッシュクロスメンバは、前記トンネルの側壁部の前端部と前記ロッカの前端部とを車体幅方向に架け渡している、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車体下部構造。
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