JP2017077874A - ダンパ装置及びステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の各部材に伝達される衝撃力を確実に抑制することで、装置機能維持に努めることができるダンパ装置及びステアリング装置。
【解決手段】大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与しない場合に、弾性体53bは、ハウジング52の内周面52c及び筒部の外周面531bの少なくとも一方との間に隙間S1〜S3を介して配置され、大径部がフランジ部に衝撃力を付与した場合に、弾性体は、規制面52b及びフランジ部により軸線方向Aに押し付けられることにより、隙間を充填するように、ハウジングの内周面、規制面、筒部の外周面及びフランジ部、の全てに接触した状態に変形し、筒部の端部531cが逃げ部52fに進入し、且つ、衝撃受部材53aがハウジングに対して非接触状態を維持したまま、変形した弾性体によってハウジングに対する相対移動を規制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンパ装置、及びこのダンパ装置を用いたステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置では、タイロッドを介して転舵輪(タイヤ)に連結される転舵シャフトを軸線方向に往復移動させることにより、転舵輪の向きを変える。転舵シャフトは、ハウジングに摺動可能に収容されている。転舵シャフトがその往復移動範囲の限界に達すると、転舵シャフトの端部に形成された大径部がハウジングに衝突し、転舵シャフトの移動範囲が物理的に規制される。具体的には、運転者によるステアリングホイールの操作に伴って、転舵シャフトを軸線方向に移動させる力が(正)入力される。又は、転舵輪が縁石に乗り上げる等の作用により、転舵輪から転舵シャフトに対し、転舵シャフトを軸線方向に移動させる過大な力が(逆)入力される。正、逆の入力に伴って、大径部がハウジングに衝突するまで転舵シャフトが軸線方向に移動すると、「エンド当て」が生じる。
ステアリング装置では、エンド当て部にダンパ装置を用いてエンド当て時の衝撃を吸収する。ダンパ装置としては、大径部を備える上記の転舵シャフト、転舵シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、大径部の軸線方向の移動を規制する上記のハウジング、及び転舵シャフトの軸部に挿通され、大径部の端面とハウジングとの軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材を備えるものが知られている。
特許文献1のステアリング装置は、エンド部材(大径部)とハウジングとの間に介装される弾性体(衝撃吸収部材)を備える。衝撃吸収部材は、大径部がハウジングに向けて衝突しようとする際に、大径部を介して衝突を受けて衝突衝撃を吸収する。衝撃吸収部材は、大径部に接触して衝突衝撃を受けるエンドプレート(衝撃受部材)を有する。衝撃受部材には、ハウジングの所定部位と当接する規制部が形成される。特許文献2には、特許文献1と同様の円環板状の規制部(ストッパ部材)を有する衝撃吸収部材(緩衝部材)が開示される。特許文献3のダンパ装置は、ハウジングに対向する大径部(ラックエンド)の端面に設けられる衝撃吸収部材(緩衝材)を備える。具体的には、大径部の端面に円環状の衝撃吸収部材が凸設される。特許文献1,2の「規制部」の機能を担う凹部がハウジングの規制面に設けられる。大径部とハウジングの規制面との当接により、衝撃吸収部材の軸線方向の圧縮変位を一定の範囲に規制する。
特開2015−128981号公報 特開2015−63157号公報 特開2012−35713号公報
しかしながら、特許文献1、2に係るダンパ装置は、規制部がハウジングの所定部位に当接する構成を前提とする。衝撃吸収部材は、所定の力を受けて軸線方向に変位する。規制部は、ハウジングに当接することで衝撃吸収部材の変位を停止させる。これにより、衝撃吸収部材の弾性体の圧縮変位が一定範囲に制限され、弾性体の耐久的な信頼性を担保する効果を奏する。通常は、規制部やハウジングは金属材料で成形されている。よって、衝撃吸収部材が受ける力が過大な衝突力であれば、規制部とハウジングが瞬間的に大きな力で当接し、金属同士の衝突衝撃が生じる。特許文献3に係るダンパ装置においても、金属同士の大径部とハウジングの規制面との当接により、同様に衝突衝撃が生じ得る。
例えばステアリング装置では、ステアリング装置を構成する各部材は、衝撃吸収部材で衝撃吸収することによって、縁石乗り上げのような大きな逆入力時の衝突衝撃に耐え得る設計がなされている。一方で、現実に起こらない可能性が高い、より大な逆入力時の衝突衝撃に対しては、車両によって設計対応が定まらない傾向があるという実情があった。
本発明は、上記問題に鑑み、装置の各部材に伝達される衝撃力を確実に抑制することで、装置機能維持に努めることができるダンパ装置及びステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明のダンパ装置は、軸部及び大径部を備えるシャフトと、筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面側を向く規制面を備えるハウジングと、前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、を備えるダンパ装置であって、前記衝撃吸収部材は、前記ハウジングの内周面に対向する筒部、及び、前記筒部から径方向外方に延在し、前記規制面に対向し且つ前記大径部に接触可能なフランジ部を備える衝撃受部材と、前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記フランジ部により形成される空間に配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、を備え、前記ハウジングは、前記規制面の径方向内方に連続して設けられる領域であり、前記筒部の端部が軸線方向に沿って前記規制面より反大径部側に進入可能な逃げ部を備える。
前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与しない場合に、前記弾性体は、前記ハウジングの内周面及び前記筒部の外周面の少なくとも一方との間に隙間を介して配置され、前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与した場合に、前記弾性体は、前記規制面及び前記フランジ部により軸線方向に押し付けられることにより、前記隙間を充填するように、前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記フランジ部、の全てに接触した状態に変形し、前記衝撃受部材は、前記筒部の端部が前記逃げ部に進入し且つ前記衝撃受部材が前記ハウジングに対して非接触状態を維持したまま、変形した前記弾性体によって前記ハウジングに対する相対移動を規制される。
また、本発明のステアリング装置は、本発明のダンパ装置を備え、両端部がタイロッドを介して転舵輪に連結されると共に軸線方向に往復移動して前記転舵輪を転舵する転舵シャフトであり、前記タイロッドに揺動可能に連結される前記大径部を備える前記シャフトと、前記転舵シャフトを収容する前記ハウジングと、前記衝撃吸収部材と、を備える。
本発明のダンパ装置又はステアリング装置によれば、大径部がフランジ部に衝撃力を付与すると、弾性体は隙間を小さくするように圧縮変形を開始し、更に、隙間を充填するように圧縮変形する。弾性体が縦断面における四方全ての面で接触することで、弾性体の剛性が高まり、ハウジングに対する衝撃受部材の移動を規制することができる。ハウジングには、筒部の端部が軸線方向に沿って規制面より反大径部側に進入可能な逃げ部が形成されており、衝撃受部材の筒部の端部は逃げ部に進入する。逃げ部によって、筒部の逃げ領域が確保されており、衝撃受部材とハウジングの接触を確実に回避できる。衝撃受部材はハウジングに対して非接触状態を確実に維持でき、装置の各部材に伝達される衝撃力を抑制することで装置の信頼性を高められる。
本明細書において「弾性体」は、一般的に定義される「ゴム状弾性」を発現する材料素材で成形された部材を示し、その限りにおいて限定されるものでない。弾性体としては、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料を好適に用いることができる。
本実施形態の電動パワーステアリング装置の全体を示す概略図である。 同じく、ダンパ装置の構成を示す断面図である。 同じく、衝撃吸収部材の部分断面斜視図である。 同じく、衝撃吸収部材に係る圧縮荷重と変位との関係を示すグラフである。 同じく、エンド当て前の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。 同じく、通常衝突力で衝突時の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。 同じく、非常衝突力で衝突時の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。 変形例1のエンド当て前の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。 同じく、エンド当て後の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。 変形例2のエンド当て前の転舵シャフトの軸端部を示す断面図である。 同じく、エンド当て後の転舵シャフト軸端部を示す断面図である。
以下、本発明のダンパ装置について、このダンパ装置を用いた本発明のステアリング装置の具体的な実施形態に基づいて、図面を参照しつつ説明する。図1において、ステアリング装置STは、操舵機構10、転舵機構20、操舵補助機構30、トルク検出装置40及びダンパ装置50を有する。
(1.ステアリング装置の構成)
図1に示したとおり、操舵機構10は、ステアリングホイール11、及びステアリングシャフト12を備える。ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12の端部に固定される。ステアリングシャフト12は、転舵輪26を転舵するために、ステアリングホイール11に加えられる操舵トルクを伝達する。ステアリングシャフト12は、コラム軸13、中間軸14、及びピニオン軸15を連結して構成される。ピニオン軸15は、入力シャフト15a、出力シャフト15b、及びトーションバー15cを有する。入力シャフト15aの入力側部分には、中間軸14の出力側部分が接続され、出力シャフト15bの出力側部分には、ピニオン歯15dが形成される。
転舵機構20は、転舵シャフト21、及び略円筒状に形成されたハウジング22を有する。転舵シャフト21は、軸線方向Aに沿って直線往復移動可能にハウジング22に収容されて支持される。ハウジング22は、第1ハウジング22aと、第1ハウジング22aの、軸線方向Aに沿って図1中左側に固定された第2ハウジング22bとを備える。
また、ピニオン軸15は、第1ハウジング22a内において回転可能に支持される。転舵シャフト21には、ラック歯21aが形成され、ラック歯21a及びピニオン歯15dは、互いに噛合されて、ラックアンドピニオン機構23を構成する。第1ハウジング22aには、ラックアンドピニオン機構23が収容される。
転舵シャフト21は、軸部211の両端部に大径部51,51を有する。大径部51,51は、転舵シャフト21の両端の軸部211が拡径されて形成される。大径部51,51には、ボールスタッド27,27が収容されており、ボールジョイントを形成する。ボールスタッド27,27の端部には、タイロッド24,24が連結され、タイロッド24,24の先端は、転舵輪26,26が組み付けられたナックル(図示せず)に連結される。これにより、ステアリングホイール11が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト12に伝達され、ピニオン軸15が回転される。ピニオン軸15の回転は、ピニオン歯15d及びラック歯21aによって、転舵シャフト21の直線往復移動に変換される。そして、この軸線方向Aに沿った移動がタイロッド24,24を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪26,26が転舵され、車両の進行方向が変更される。なお、符号25は、ハウジング22の内部を含む転舵機構20の収容空間の気密性を保つためのブーツである。
ハウジング22の両端部には、後述する衝撃吸収部材53,53が設けられる。衝撃吸収部材53,53は、第1ハウジング22aの一方側端部と第2ハウジング22bの他方側端部に形成される大径部用ハウジング52,52に収容され、その規制面52b,52bに装着される(図2参照)。衝撃吸収部材53,53は、転舵シャフト21の直線移動を停止するための大径部51,51と対向するように、大径部51,51と規制面52b,52bとの間に介装される。そして、転舵シャフト21が軸線方向Aに移動し、転舵輪26,26が最大操舵角に達した場合、大径部51が、衝撃吸収部材53に衝突する「エンド当て」が生じる。衝撃吸収部材53は、このときの衝突の衝撃を吸収する。
操舵補助機構30は、トルク検出装置40の出力に基づいて制御されるモータMを駆動源として操舵機構10に操舵補助力を付与する機構である。操舵補助機構30は、電装装置MCU、ボールねじ機構33、及び駆動力伝達機構35、を備える。なお、本実施形態のステアリング装置STは、所謂、ラックパラレル型の電動パワーステアリング装置として構成される。
電装装置用ハウジング31に収容される電装装置MCUは、モータM、及びモータMを駆動するための制御部ECU等を備える。モータMの出力軸には、駆動力伝達機構35の駆動プーリが装着される。ボールねじ機構33は、ボールねじ部21bと、ボールねじナット33a(ナットに相当)と、を備える。ボールねじナット33aは、複数のボールを介して転舵シャフト21のボールねじ部21bに螺合される。駆動力伝達機構35は、駆動プーリ、歯付きベルト及び従動プーリを備え、歯付きベルトを介して駆動プーリと従動プーリとの間で、モータMが発生させる回転駆動力を伝達する。
上記の構成により、操舵補助機構30は、ステアリングホイール11の回転操作に応じてモータMを駆動し、出力軸を回転させる。出力軸が回転することにより、回転トルクが駆動プーリに伝達され、駆動プーリが回転する。駆動プーリの回転は、歯付きベルトを介して従動プーリに伝達される。従動プーリが回転することにより、従動プーリに一体的に設けられるボールねじナット33aが回転する。ボールねじナット33aが回転することにより、ボールを介して軸線方向への操舵補助力が転舵シャフト21に伝達される。
トルク検出装置40は、ピニオン軸15の周囲にあるハウジング22の取付開口部22eに固定される。トルク検出装置40は、トーションバー15cの捩れ量を検出し、捩れ量に応じた信号を制御部ECUに出力する。ここでいう、トーションバー15cとは、入力シャフト15aのトルクと出力シャフト15bのトルクとの差に応じて捩れる特性を有する部材である。制御部ECUは、トルク検出装置40の出力信号に基づいて、操舵補助トルクを決定し、モータMの出力を制御する。
(2.ダンパ装置)
ダンパ装置50について、図2を用いて更に説明する。ダンパ装置50は、運転者の操舵に伴う正入力、又は車両の外部から転舵輪26を介して逆入力が転舵シャフト21に入力されるのに伴い、大径部51が大径部用ハウジング52の規制面52bに衝突しようとする際の衝撃を、衝撃吸収部材53によって衝撃吸収するための装置である。ダンパ装置50は、転舵シャフト21、大径部用ハウジング52、及び衝撃吸収部材53を備える。なお、実施形態のダンパ装置50は、ステアリング装置STの軸線方向Aの左右両側2カ所において装着されている。以下の説明において、図1中、軸線方向Aに沿った右側を「一方」側、左側を「他方」側とし、特に断りが無ければ、2カ所に装着されるダンパ装置50のうち他方側であって、図1中で操舵補助機構30に隣接するダンパ装置50の構成について、主に説明する。
ダンパ装置50の転舵シャフト21は、軸部211及び大径部51を備える。転舵シャフト21は、大径部51を介して、軸線方向Aに沿った一方側においてボールねじ部21b及びラック歯21aが形成された軸部211を有すると共に(図1参照)、他方側においてボールスタッド27の軸部271に連結される。
大径部51は、自身の一方側端部511において転舵シャフト21と接続し、一方側端部511が、転舵シャフト21の軸部211よりも大径に形成される。転舵シャフト21の軸部211の端面212中央部には、軸線方向Aの他方側に開口する雌ねじ部213が形成されている。一方側端部511には、雌ねじ部213と螺合する雄ねじ部51bが軸線方向Aに沿って一方側に突出して形成される。雄ねじ部51bが雌ねじ部213に螺合されることにより、転舵シャフト21に対して大径部51を介して、その他方側にボールスタッド27を接続可能になる。
また、雄ねじ部51bの根元には、転舵シャフト21の端面212、すなわち軸部211の終端が当接する大径部51の当接端面51aが形成される。当接端面51aは、雄ねじ部51bの根元から径方向に形成される。本実施形態では、当接端面51aが転舵シャフト21の終端面に相当し、いわゆるラックエンドになり、衝撃吸収部材53を介して当接端面51aにおいて規制面52bに系止可能となり、転舵シャフト21が直線往復移動する際のストッパを担う。
大径部51は、他方側端部512に、ボールスタッド27を収容するソケット部51cを有する。ボールスタッド27の一方側の先端は、球状のボール部27bをなす。ソケット部51cは、緩衝材27cを介して、ボール部27bの先端を回動自在に収容する。ボールスタッド27の他方側には軸部271が形成され、この軸部271の一方側端部と、転舵輪26を連結するナックルとが、タイロッド24を介して連結される。大径部51は、他方側端部512においてボールスタッド27を連結し、ボールスタッド27、タイロッド24、及び図示しないナックルを介して転舵輪26を連結する(図1参照)。転舵シャフト21が軸線方向Aに直線移動することによって、大径部51に装着されるボール部27bを回動中心としてタイロッド24が揺動され、当接端面51aが規制面52bに装着された衝撃吸収部材53に係止するまで、転舵輪26が転舵される。つまり、正(逆)入力される。
大径部用ハウジング52は、第1及び第2の各ハウジング22a,22bの一方及び他方側の端部をなすハウジング22の一部分であり、軸線方向Aに沿って転舵輪26が配置する側に開口する略有底円筒状に形成される。大径部用ハウジング52は、転舵シャフト21を軸線方向Aに相対移動可能に挿通し、軸線方向Aに大径部51の当接端面51a側を向く規制面52bを備える。大径部用ハウジング52は、シャフト収容部52e、大径部収容部52a、規制面52b、内周面52c、及び逃げ部52fを有する。
シャフト収容部52e及び大径部収容部52aは、それぞれ内径がほぼ一定に維持される円柱状空間部であり、軸線方向Aに沿って同軸上に形成される。シャフト収容部52eは、転舵シャフト21の軸部211を挿通状態で収容する。大径部収容部52aは、シャフト収容部52eより大径であり、シャフト収容部52eの他方側と連通して形成され、他方側に開口して軸部211及び大径部51を収容可能である。
規制面52bは、大径部収容部52aの底壁を形成する平坦な底面であり、大径部51の当接端面51aの側を向く。規制面52bは、衝撃吸収部材53を介して、転舵シャフト21の終端である当接端面51aを当接させ、転舵シャフト21の直線移動範囲を物理的に規制する。
内周面52cは、大径部収容部52aの周壁を形成する側周面である。内周面52cのうち規制面52bから立設する底方の隅部には、規制面52bと面一状をなし、径方向外方に拡径された環状凹溝52dが凹設される。環状凹溝52dは、弾性体の環状凸部536と嵌合して、衝撃吸収部材53を規制面52bに装着するための凹部である。
逃げ部52fは、シャフト収容部52eの他方側の内周面及び規制面52bの径方向内方に、段差をなして連続して設けられる円環形に窪んだ空間領域である。逃げ部52fは、筒部の端部531cが軸線方向Aに沿って規制面52bより反大径部側に進入可能に形成される。つまり、逃げ部52fは、筒部の端部531cを逃げ部52fの空間内に逃がしながら、衝撃受部材53aと大径部用ハウジング52とが非接触を維持できるようにするための領域である。図5Aに示すように、逃げ部52fは、筒部の外周面531bより大径の内周面521、及び筒部の端面531dに対向する底面522を有する。具体的には、内周面521の内径は筒部の外周面531bの外径よりも1〔mm〕程度大きく形成され、規制面52bから底面522までの間隔(深さ)はF〔mm〕である。
(3.衝撃吸収部材)
衝撃吸収部材53は、エンド当て時の衝突衝撃を吸収する部材であり、軸部211に挿通され、大径部51の当接端面51aと大径部用ハウジング52の規制面52bとの軸線方向Aの間に介装される。衝撃吸収部材53は、フランジ部532を有する筒板状の鉄製の衝撃受部材53aと、ゴム材料で略円筒形状に成形される弾性体53bとを備える。
具体的には、更に図3に示すように、衝撃吸収部材53は、弾性体53bの貫通孔に衝撃受部材53aの筒部531を挿入した、ほぼ円環柱状の全体形状をなす。衝撃吸収部材53は、弾性体53bの他方側端面533aを衝撃受部材53aに接着して一体化される。衝撃吸収部材53の内周側には、一方側の端部において間隔X12だけ衝撃受部材53aが開口する開口部53dが形成され(図2及び図5A参照)、無変形状態の弾性体53bの内周面534の一方側端部が露出する。衝撃吸収部材53は、衝撃受部材53aの他方側の被当接端面532aが大径部51の当接端面51aと対向配置するように、ハウジング52の規制面52bに装着される。
衝撃受部材53aは、大径部用ハウジング52の内周面52cに対向する筒部531、及び、筒部531から径方向外方に延在し、規制面52bに対向し且つ大径部51に接触可能なフランジ部532を有する。具体的には、衝撃受部材53aは軸線方向Aに沿った断面視がL字をなし、筒部531はL字の軸線方向Aに沿った1辺をなし、フランジ部532は軸線方向Aと垂直方向に沿った他の1辺をなす。衝撃受部材53aは、フランジ部532において大径部51の当接端面51aから当接ないし衝突による衝撃力を受け、弾性体53bに圧縮力を加えながら衝撃を伝えて吸収させる部材である。
筒部531は、ほぼストレート状の円筒形状をなす。筒部531の内周面531aは、大径部用ハウジング52に取付けられた状態で、軸部211を挿通するための衝撃吸収部材53の貫通孔を形成する。筒部531の外周面531bの外径は、弾性体53bの内周面534を緩挿可能に形成される。軸線方向Aに沿った筒部531の全長は、衝撃吸収部材53の後述する圧縮変位X11に応じて形成される。図5A、5Bに示すとおり、筒部531の全長は、無変形状態における筒部の端面531dと規制面52bとの軸線方向Aの間隔X12が、圧縮変位X11と同程度になるように形成される。筒部531は、弾性体53bの内周面534の圧縮変形方向を、軸線方向Aに沿うように規制する部位であり、弾性体53bが、筒部531を超えて径方向内方にはみ出し変形するのを防止する。
フランジ部532は、筒部531から径方向外方に延在する、均一な厚みの円環板状をなす。フランジ部532の外径は、大径部用ハウジング52の内周面52cの内径よりも僅かに小さく(0.15〜0.6mm程度の隙間を有するように)形成される。フランジ部532の他方側の円環端面である被当接端面532aの裏面532bには、弾性体53bの他方側端面533aが接着される。フランジ部532は、被当接端面532aで大径部51の当接端面51aと当接ないし衝突による直接に衝撃力を受け、その衝撃を吸収する弾性体53bに伝達するための部材である。
次に、弾性体53bについて説明する。以下の弾性体の説明において、特に断りが無ければ、無変形状態の弾性体53bについて説明する。弾性体53bは、衝撃受部材53aが大径部51と直接接触して受けた衝突衝撃を伝達され、所定の空間内で変形しながら衝撃吸収する。弾性体53bは、大径部収容ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及びフランジ部532により形成される初期空間Sに配置される。
具体的には、弾性体53bは、ほぼストレート筒状の本体部53cに、軸線方向Aの一方側端部においてフランジ状の環状凸部536が径方向外方に凸設された全体形状をなす。本体部53cの内径は、筒部の外周面531bの外径よりも僅かに大きく、外周面531bに緩嵌可能に形成される。本体部53cの外径は、フランジ部532の外径よりも小さく形成され、大径部用ハウジング52に装着された状態で、内周面52cとの間に所定の体積の隙間Sを形成する。弾性体53bは、規制面52bにおいて内周面52cから径方向外方に凹設された環状凹溝52dに環状凸部536を嵌合させ、初期空間S内に配置される。
弾性体53bの内周面534のうち規制面52bに配置する側の角部には、規制面52bに向かって拡径する拡径部534aが形成される。拡径部534aは、筒部531の端部531cが配置する軸線方向Aの位置から規制面52bに向かって拡径するように傾斜形成される。拡径部534aは、開口部53dに臨む内周面534の角部を、圧縮変形時に筒部531の外周面531bから離間させるのに適宜な傾斜角を有する。これにより、弾性体53bの圧縮変形により、その内周面534が開口部53dにおいて筒部の端部531cに咬み込まれないようにできる。
弾性体53bの外周面535のうち規制面52bに配置する側の隅部には、環状凸部536が径方向外方に凸設される。環状凸部536は、大径部用ハウジング52の縦断面で矩形の環状凹溝52dに嵌合され、衝撃吸収部材53を規制面52bに装着する。図5Aに示すように、環状凸部536の一方側端面は、規制面52bに向かって縮径する傾斜状に形成され、環状凸部536が環状凹溝52dに嵌入された状態で、両者間に縦断面視で三角形の隙間Sが形成される。
弾性体53bの他方側及び一方側の各端面533a、533bは、平坦状に形成される。他方側端面533aはフランジ部の裏面532bに接着される。一方で、弾性体53bの内周面534は、筒部531の外周面531bに接着されていない。接着部は、最大限の接着面積を確保するように、弾性体53bの他方側端面533aの全面において形成される。接着は、ゴム材料ならば、フランジ部の裏面532bに所定の接着剤を適用し、金型内に露出する裏面532bに向けて未加硫ゴムを射出した後に、加硫接着できる。
本発明に係る弾性体は、ゴム状弾性を発現するように成形された部材であれば特に限定されないが、架橋ゴム、熱硬化性又は熱可塑性の合成樹脂系エラストマー等の材料を用いて成形できる。架橋ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン‐ブタジエンゴム、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム(以下、NBRとも記す)等のジエン系ゴム及びこれらの不飽和結合部分に水素が添加されたゴム等を、熱硬化性合成樹脂系エラストマーとしては、エチレン‐プロピレンゴム等のオレフィン系ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等を、熱可塑性合成樹脂系エラストマーとしては、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、塩化ビニル系等のエラストマーを例示できる。
本実施形態では、ステアリング装置STの大径部用ハウジング52に装着する衝撃吸収部材53に用いる弾性体53bとしては、耐熱性、耐寒性、耐候性の観点から、NBR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレン‐プロピレンゴム等を、更に耐油性の観点から、極性基を有するNBR、クロロプレンゴム等を好適に用いることができる。
(4.弾性体による相対移動規制)
次に、実施形態のダンパ装置50を備えたステアリング装置STの作用を説明する。ステアリング装置STは、現実に起こらない可能性が高い過大な衝撃力にも耐えることがきる。以下、「過大な衝撃力」に関しては「非常時」の文言を適宜に用い、通常想定される範囲内の衝撃力に係る「通常時」と区別して、図4、図5A〜図5Cを用いて説明する。
図5Aは、衝撃吸収部材53が無変形状態で大径部用ハウジング52内に配置される図である。図2にも示したとおり、弾性体53bの本体部53cは、大径部用ハウジング52の内周面52c、ハウジング52の規制面52b、筒部531の外周面531b及びフランジ部532により形成される初期空間Sの内部に配置される。弾性体53b、筒部531及びハウジングの内周面52cは、それぞれ転舵シャフト21の中心軸線Cに対して、同心円上に配置される(図2参照)。ハウジングの規制面52b及びフランジ部532は、それぞれ転舵シャフト21の中心軸線Cと垂直方向に沿って平行配置される。
大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与しない場合に、弾性体53bは、ハウジングの内周面52cとの間に隙間Sを介して配置される。また、弾性体53bは、仮に筒部の端面531dが軸線方向Aに沿って規制面52bの位置まで延在するとした際の架空の筒部の外周面との間に、隙間Sを介して配置され、更に、環状凸部536と環状凹溝52dとの間に、隙間Sを介して装着される。初期空間Sの体積は、弾性体53bの体積Vrと各隙間S〜Sの合計体積Vsとの和にほぼ等しく形成される。筒部の端面531dは、規制面52bとの間に、通常時の衝撃力に対応する圧縮変位X11(図5B参照)とほぼ同じ軸線方向Aの間隔X12をおいて配置される。端面531dは、規制面52bの位置から反大径部側に更に深さFに対応する間隔をおいて、逃げ部52fの底面522と対向する。
衝撃吸収部材53は、例えば弾性体53bが所定のNBR材料で成形される場合に、図4のグラフに示した圧縮荷重と圧縮変位の関係を有する。弾性体53bは、所定範囲の圧縮荷重では直線Lに沿った凡そ線形なゴム状弾性を示すが、圧縮荷重が大きくなると変曲して直線Lに沿った弾性を示し、剛性が高まり硬化する。大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与した場合に、弾性体53bは、規制面52b及びフランジ部532によって軸線方向Aに押し付けられることにより、隙間S〜Sが占めていた空間を充填するように圧縮変形する。筒部の端面531dと規制面52bとの間隔X12が徐々に縮まる圧縮変形当初では、直線Lに沿ったゴム状弾性によって衝突衝撃が吸収される。
図5Bは、衝撃吸収部材53が、弾性体53bが圧縮空間Sの内部に充満するまで圧縮変形される程の衝撃力を受けた状態を示す図である。具体的には、正入力時よりも大きい縁石乗り上げ程度の衝撃力が逆入力される場合を想定した状態であり、この際の衝撃力はY〔kN〕程の圧縮荷重に相当する(図4参照)。弾性体53bは、大径部用ハウジング52の内周面52c、ハウジングの規制面52b、筒部の外周面531b、及び軸線方向Aに圧縮変位X11だけ変位した後のフランジ部532の全てに接触した状態に圧縮変形する。筒部の端面531dは規制面52bと軸線方向Aにほぼ同じ位置に配置し、逃げ部52fに進入する直前であり、端面531dと底面522との間に深さFに対応する間隔を残して離間する。圧縮空間Sの内部にほぼ充満状態で配置される、圧縮変形後の弾性体53bの体積は、弾性体53bがゴム状弾性を有することから非圧縮性流体の特性を有するとすれば、圧縮前後で一定である。よって、圧縮空間Sの体積は、弾性体53bの体積Vrとほぼ等しく、圧縮変形前後の体積変化(S−Sx)は、隙間S〜Sの合計体積Vsにほぼ等しくなると考えられる。
弾性体53bは、大径部用ハウジング52と衝撃受部材53aとで形成される圧縮空間S内に密着状態で内接し、閉じ込められる。圧縮空間Sは、逃げ部52fの内周面521と筒部の外周面531bとの間に僅かな間隙を残すが、基本的に圧縮空間Sの外部に弾性体53bがはみ出して逃げる通路を有さない。よって、弾性体53bは、ほぼ体積Vrの圧縮空間S内に更に圧縮変形することが困難な状態で体積飽和し、フランジ部532と規制面52bとの間で介在し続ける。結果、衝撃受部材53aが軸線方向Aに沿って反大径部側に変位しようとするのを妨げる。図4に示すとおり、Y〔kN〕の圧縮荷重を受けて圧縮変位X11〔mm〕変位する弾性体53bのゴム特性は、直線Lから直線Lに遷移した直後であり、弾性体53bの剛性が高まっている。よって、軸線方向AにX11〔mm〕程度まで圧縮変位(圧縮変形)した衝撃吸収部材53は、圧縮荷重Y〔kN〕より大きな衝突衝撃力を受けたとしても、更に圧縮変位しにくい。このように低頻度であっても現実的に起こる得る縁石乗り上げ等の通常時の衝撃力を受ける場合に、筒部の端面531dと逃げ部52fの底面522とが深さFに対応する間隔をおいて離間し、衝撃受部材53aと大径部用ハウジング52との金属同士の非接触状態が確実に維持される。ステアリング装置STの通常時の衝撃伝達抑制効果を確実に得ることができる。
図5Cは、衝撃吸収部材53が、非常時の衝撃力を受けた状態を示す図である。過大な衝撃力を受ける状態であり、Y〔kN〕(Yの3倍相当程度)の圧縮荷重を受けると想定される(図4参照)。図示のとおり、図5Cの弾性体53bは、上述した通常時の衝撃力を受ける場合よりも、軸線方向Aに沿って反大径部側に更にΔXだけ圧縮変形する。弾性体53bの圧縮変形に伴って、衝撃受部材53aは無変形状態の位置から軸線方向Aに(X11+ΔX)の位置に配置する。圧縮空間SΔX内の弾性体53bは、充満率をより100%に近づけながら、通常時の衝撃力を受ける場合よりも、圧縮変形することが更に困難な状態に体積飽和し、フランジ部532と規制面52bとの間で介在し続ける。一方で、筒部の端部531cは、軸線方向に沿って規制面52bより反大径部側に変位し、端面531dが逃げ部52fにΔXだけ進入する位置に配置する。上述したとおり、圧縮変位X11〔mm〕変位した状態で、弾性体53bのゴム特性は直線Lに沿い、弾性体53bの剛性は既に急激に大きくなっている。圧縮荷重がY〔kN〕にまで大きくなっても、衝撃受部材53aは、更にΔX〔mm〕(X11の1/16相当程度)変位するに止まる。そこで、逃げ部52fの底面522までの深さFを、ΔX〔mm〕を基準値にして余裕をもって設定することで、非常時の衝撃力を受ける場合でも、衝撃受部材53aと大径部用ハウジング52との非接触状態を実現できる。
非常時の過大な衝撃を外部から受ける場合には、ダンパ装置50に伝達される衝撃力は、その際の車速や車両重量にも依って変動する。上記の例ではY〔kN〕の衝撃荷重が逆入力される非常時を想定したが、Y〔kN〕の2〜3倍程度まで想定値を大きくすることができる。図4に示した弾性体53bの弾性特性に基づいて、逃げ部52fの底面522までの深さFの基準値を同様に求める。基準値に基づいて適宜に設定すれば、衝撃受部材53aと大径部用ハウジング52との非接触状態を実現できる。よって、非常時の衝撃力を受ける場合にも、例えばダンパ装置50に隣接する操舵補助機構30に係る駆動力伝達機構35等の装置部への衝撃伝達抑制効果を得ることができ、ハンドル操作等のステアリング機能を維持でき、必要に応じた適宜な対処の選択肢を確保できる。なお、図4のグラフ中に示した太字の「×」は、弾性体が破壊される限界を仮想的に示す。衝撃吸収部材53が大径部51より衝撃力を受けて圧縮され破壊するに至るまで、最大限に衝撃が吸収され、ステアリング装置の各部材に伝達される衝撃力が抑制され得る。結果として、不測の事態で過大な衝撃力を受ける場合に備えてステアリング装置STの機能維持に努めることができる。
(5.変形例)
次に、変形例のダンパ装置60、70について説明する。ダンパ装置50に対応する同一部分には図6A、6B、図7A、7B中に同符号を付す。変形例1のダンパ装置60は、主に規制面62b、弾性体63b及び逃げ部62fの形状が異なっている。
図6Aに示したとおり、規制面62bは、大径部収容部52aの円環状の底壁の径方向中央部で、軸線方向Aに高さFの段差をなす環状の凸底面62bを有する。弾性体63bは、一方側端面633bの径方向中央部に、凸底面62bと嵌合する環状凹部633bを有し、環状凹部633bを形成する内周側の壁部は、凸底面62bの段差面に内接する。逃げ部62fは、凸底面62bから径方向内方に連続して設けられ、相対的に凹設される段差状の領域であり、筒部の端面531dに対向する底面622を有する。逃げ部62fの内周面621は、凸底面62bの内周側の段差面である。内周面621及び逃げ部62fの領域内に入り込む弾性体の内周面534(534a)は、筒部の外周面531bより大径をなす。逃げ部62fは、筒部の端部531cが軸線方向Aに沿って凸底面62bより反大径部側に進入可能に形成される。
図6Bに示すように、衝撃力を受けた変形例1の衝撃受部材53aはX+ΔXだけ変位する。筒部の端部531cが逃げ部62fにΔXだけ進入し、筒部の端面531dはハウジング62に対して非接触状態を維持する。衝撃受部材53aは、圧縮空間SΔX中で充満状態の弾性体63bによって、ハウジング62に対する相対移動を規制され、衝撃吸収部材63によってダンパ装置50と同様の効果を奏する。
変形例2のダンパ装置70は、主に、逃げ部72fの形態が異なっている。図7Aに示したとおり、逃げ部72fは、シャフト収容部52eの内周面721と転舵シャフト21の外周面との間の空間領域に形成される。逃げ部72fは筒部の外周面531bより大径の内周面721を有し、筒部の端部531cが軸線方向Aに沿って規制面52bより反大径部側に進入可能に形成される。
図7Bに示すように、衝撃力を受けた変形例2の衝撃受部材53aは、X+ΔXだけ変形する。筒部の端部531cが逃げ部72fにΔXだけ進入し、筒部の端面531dはハウジング52に対して非接触状態を維持する。衝撃受部材53aは、圧縮空間SΔX中で充満状態の弾性体73bによって、ハウジング72に対する相対移動を規制され、衝撃吸収部材73によってダンパ装置50と同様の効果を奏する。
本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、過大な衝撃力を受ける際に、筒部の端部が逃げ部に進入する前の状態で、弾性体が圧縮空間内でほぼ充満され、又は弾性体の剛性が急激に大きく遷移する形態について説明したが、逃げ部の進入前に必ずしも弾性体が充満されたり、又は急激に硬化したりする必要はない。弾性体が充満されていない状態であっても、筒部の端部が逃げ部に進入し且つ衝撃受部材がハウジングに対して非接触状態を維持しており、変形した弾性体によって衝撃受部材とハウジングとの相対移動が規制されれば、金属同士が衝突回避する確実性を高められる。また、弾性体のゴム特性が図4のように直線Lから直線Lに急激に変曲する場合を示したが、このような特性を有することに限定されない。一般的に、ゴム状弾性を有する材料は圧縮変位が大きくなれば剛性が大きくなる性質を有すると考えられるが、変曲の態様は個々のゴム材料や形状による。また、衝撃吸収部材がハウジングに装着される構成例を説明したが、衝撃吸収部材が大径部に装着され、弾性体が規制面と当接しながら衝撃吸収する構成も考え得る。
(6.実施形態による効果)
上記実施形態によれば、衝撃吸収部材53は、ハウジングの内周面52cに対向する筒部531、及び、筒部531から径方向外方に延在し、規制面52bに対向し且つ大径部51に接触可能なフランジ部532を備える衝撃受部材53aと、ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及びフランジ部532により形成される初期空間Sに配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体53bと、を備え、ハウジング52は、規制面52bの径方向内方に連続して設けられる領域であり、筒部の端部531cが軸線方向Aに沿って規制面52bより反大径部側に進入可能な逃げ部52fを備え、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与しない場合に、弾性体53bは、ハウジングの内周面52c及び筒部の外周面531bの少なくとも一方との間に隙間S〜Sを介して配置され、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与した場合に、弾性体53bは、規制面52b及びフランジ部532により軸線方向Aに押し付けられることにより、隙間S〜Sを充填するように、ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及びフランジ部532、の全てに接触した状態に変形し、衝撃受部材53aは、筒部の端部531cが逃げ部52fに進入し且つ衝撃受部材53aがハウジング52に対して非接触状態を維持したまま、変形した弾性体53bによってハウジング52に対する相対移動を規制される。
よって、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与する際には、逃げ部52fによって、筒部531の端部が進入可能な逃げ領域が確保されており、衝撃受部材53aとハウジング52の接触を確実に回避できる。よって、装置の各部材に伝達される衝撃力抑制効果を確実に得られる。
また、上記実施形態によれば、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与し、且つ、筒部531が逃げ部52fに進入する前の状態において、弾性体53bは、隙間S〜Sを充填するように、ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及びフランジ部532、の全てに接触した状態に変形し、衝撃受部材53aは、変形した弾性体53bによってハウジング52に対する相対移動を規制される。よって、比較的頻度の高い通常の衝撃力であれば筒部531が逃げ部52fに進入する前にハウジングに対する筒部の相対移動を規制でき、極めて頻度の低い超過大な衝撃力のときに筒部531が逃げ部52fに進入した状態で、同様に、ハウジング52に対する筒部531の相対移動を規制でき、結果として、超過大な衝撃力を受ける場合に備えた装置の信頼性を高めることができる。
また、上記実施形態によれば、逃げ部52fは、筒部の外周面531bより大径の内周面521、及び、筒部の端面531dに対向する底面522を有する。よって、簡易に最小限の加工をハウジング52に施すことによって、ハウジング52の構造的な強度を必要以上に損なうことなく経済的に、上述の効果を得ることができる。
また、上記実施形態によれば、上記の実施形態の何れかのダンパ装置50を備えるステアリング装置STであって、両端部がタイロッド24を介して転舵輪26に連結されると共に軸線方向Aに往復移動して転舵輪26を転舵する転舵シャフト21であり、タイロッド24に揺動可能に連結される大径部51を備える転舵シャフト21と、転舵シャフト21を収容する大径部用ハウジング52と、衝撃吸収部材53と、を備える。よって、上述したダンパ装置の効果を有するステアリング装置STを得ることができる。
ST…ステアリング装置、S…初期空間、S,SΔX…圧縮空間、S〜S…隙間、21…転舵シャフト(シャフト)、50,60,70…ダンパ装置、51…大径部、51a…当接端面、52…大径部用ハウジング(ハウジング)、52b…規制面、52c…(ハウジングの)内周面、52f,62f,72f…逃げ部、53…衝撃吸収部材、53a…衝撃受部材、531…筒部、531b…(筒部の)外周面、532…フランジ部、53b,63b,73b…弾性体

Claims (4)

  1. 軸部及び大径部を備えるシャフトと、
    筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面側を向く規制面を備えるハウジングと、
    前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、
    を備えるダンパ装置であって、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記ハウジングの内周面に対向する筒部、及び、前記筒部から径方向外方に延在し、前記規制面に対向し且つ前記大径部に接触可能なフランジ部を備える衝撃受部材と、
    前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記フランジ部により形成される空間に配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記規制面の径方向内方に連続して設けられる領域であり、前記筒部の端部が軸線方向に沿って前記規制面より反大径部側に進入可能な逃げ部を備え、
    前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与しない場合に、
    前記弾性体は、前記ハウジングの内周面及び前記筒部の外周面の少なくとも一方との間に隙間を介して配置され、
    前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与した場合に、
    前記弾性体は、前記規制面及び前記フランジ部により軸線方向に押し付けられることにより、前記隙間を充填するように、前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記フランジ部、の全てに接触した状態に変形し、
    前記衝撃受部材は、前記筒部の端部が前記逃げ部に進入し且つ前記衝撃受部材が前記ハウジングに対して非接触状態を維持したまま、変形した前記弾性体によって前記ハウジングに対する相対移動を規制される、ダンパ装置。
  2. 前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与し、且つ、前記筒部が前記逃げ部に進入する前の状態において、
    前記弾性体は、前記隙間を充填するように、前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記フランジ部、の全てに接触した状態に変形し、
    前記衝撃受部材は、変形した前記弾性体によって前記ハウジングに対する相対移動を規制される、請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記逃げ部は、前記筒部の外周面より大径の内周面、及び、前記筒部の端面に対向する底面を有する、請求項1又は2に記載のダンパ装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のダンパ装置を備えるステアリング装置であって、
    両端部がタイロッドを介して転舵輪に連結されると共に軸線方向に往復移動して前記転舵輪を転舵する転舵シャフトであり、前記タイロッドに揺動可能に連結される前記大径部を備える前記シャフトと、
    前記転舵シャフトを収容する前記ハウジングと、
    前記衝撃吸収部材と、
    を備える、ステアリング装置。
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