JP6567950B2 - ダンパ装置及びステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、ダンパ装置、及びダンパ装置を用いたステアリング装置に関する。
従来、タイロッドを介して転舵輪(タイヤ)に連結される転舵シャフトを軸線方向に往復移動させることにより、転舵輪の向きを変えるステアリング装置がある。転舵シャフトは、ハウジングに摺動可能に収容されている。そして、転舵シャフトが、その往復移動範囲の限界に達すると、転舵シャフトの端部に形成された大径部がハウジングに衝突し、転舵シャフトの移動範囲が物理的に規制される。具体的には、運転者によるステアリングホイールの操作に伴って、転舵シャフトを軸方向に移動させる力が(正)入力される。又は、転舵輪が縁石に乗り上げる等の作用により、転舵輪から転舵シャフトに対し、転舵シャフトを軸方向に移動させる過大な力が(逆)入力される。そして、正、逆の入力に伴って、転舵シャフトが軸線方向に移動し続けると、やがて大径部がハウジングに衝突し「エンド当て」が生じる。
このとき、ステアリング装置では、エンド当て部にダンパ装置を用いて、エンド当て時における衝撃を吸収する技術が有る(特許文献1参照)。特許文献1のステアリング装置では、ダンパ装置の衝撃吸収部材として、エンド部材(大径部)とハウジングとの間に緩衝材12が介装される。緩衝材12は、ゴム製の弾性部材であり、緩衝材12をエンド部材とハウジングとの間に介在させることにより、金属同士であるエンド部材とハウジングとの衝突により発生する衝撃や打音の低減を行なう。
独国特許出願公開第102011051715号明細書
しかしながら、特許文献1の技術では、緩衝材12の軸線方向への抜け止めとして、緩衝材12の外周面にビード部15が形成され、ハウジングの凹部と係合している。このため、緩衝材12に大きな衝撃力が入力されると、外周面から径方向外方に突設される緩衝材12の外周ビード部15には、瞬間的に大きな応力が集中的に付与され破壊する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、転舵シャフトのエンド当て時における衝撃吸収性能を向上させたダンパ装置及びステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係るダンパ装置は、軸部及び大径部を備えるシャフトと、筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面に対して前記軸線方向に対向する規制面を備えるハウジングと、前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との前記軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、を備えるダンパ装置であって、前記ハウジングは、前記ハウジングの内周面に形成される凹溝を備え、前記衝撃吸収部材は、前記大径部の端面と接触可能な円環部を備える衝撃受部材と、前記規制面と前記円環部との間に配置される筒状本体部、及び、前記筒状本体部から径方向外方に突設し前記凹溝に収容される凸部を備え、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、前記筒状本体部に埋設され、前記凸部の径方向内方に配置される環状の凸部保護プレートと、を備える。
このように、衝撃吸収部材の弾性体が、軸線方向への抜け止め機能を有する凸部と軸線方向に圧縮されることにより入力された衝撃を吸収する緩衝機能を備える筒状本体部とを備え、凸部と筒状本体部との間に、凸部保護プレートが介在される。このため、シャフトのエンド部である大径部が衝撃吸収部材の衝撃受部材に衝突し、筒状本体部を圧縮し変形させることによって筒状本体部に発生させる応力は、凸部保護プレートに遮られて凸部にまで影響を及ぼすことはない。これにより、凸部に応力が集中し、破壊されることが良好に防止される。
本明細書において「弾性体」は、一般的に定義される「ゴム状弾性」を発現する材料素材で成形された部材を示し、その限りにおいて限定されるものでない。弾性体としては、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料を好適に用いることができる。
本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す概略図である。 ダンパ装置を説明するための図1の転舵シャフト軸端部の断面図である。 操舵補助機構を説明する断面図である。 ダンパ装置の衝撃吸収部材を規制面と当接する側からみた図である。 本実施形態において、エンド当て直前における転舵シャフトの軸端部の衝撃吸収部材の状態を示す断面図である。 本実施形態において、エンド当て後における転舵シャフトの軸端部の衝撃吸収部材の状態を示す断面図である。
以下、本発明のダンパ装置、及び、本ダンパ装置を用いた本発明のステアリング装置の具体的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、ステアリング装置の一例として、電動パワーステアリング装置について説明する。電動パワーステアリング装置は、操舵補助力によって操舵力を補助するステアリング装置である。なお、本発明のステアリング装置は、電動パワーステアリング装置の他に、後輪操舵装置、ステアバイワイヤ装置などに適用できる。
(1.電動パワーステアリング装置の構成)
図1に示すように、電動パワーステアリング装置Sは、操舵機構10、転舵機構20、操舵補助機構30、トルク検出装置40、及びダンパ装置50を有する。操舵機構10は、ステアリングホイール11、及びステアリングシャフト12を備える。ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12の端部に固定される。ステアリングシャフト12は、転舵輪26,26を転舵するために、ステアリングホイール11に加えられる操舵トルクを伝達する。ステアリングシャフト12は、コラム軸13、中間軸14、及びピニオン軸15を連結して構成される。ピニオン軸15は、入力シャフト15a、出力シャフト15b、及びトーションバー15cを有する。入力シャフト15aの入力側部分には、中間軸14の出力側部分が接続され、出力シャフト15bの出力側部分には、ピニオン歯15dが形成される。
転舵機構20は、本発明に係る転舵シャフト21(シャフトに相当)、及び略円筒状(筒状に相当)に形成されたハウジング22を有する。ハウジング22は、例えばアルミによって形成される。転舵シャフト21は、軸線方向に沿って直線往復移動可能にハウジング22に収容されて支持される。以下の説明において、この転舵シャフト21の軸線方向に沿った方向を単に「A軸方向(図1参照)」とも称する。ハウジング22は、第1ハウジング22aと、第1ハウジング22aのA軸方向一端側(図1中、左側)に固定された第2ハウジング22bとを備える。
また、ピニオン軸15は、第1ハウジング22a内において回転可能に支持される。転舵シャフト21には、ラック歯21aが形成され、ラック歯21a及びピニオン歯15dは、互いに噛合されて、ラックアンドピニオン機構23を構成する。
図1、図2に示すように、転舵シャフト21は、両端部に大径部51,51を有する。大径部51,51は、転舵シャフト21の両端が拡径されて形成される。なお、図2においては、図1における左方の大径部51のみ図示し、右方の大径部51は図示省略する。図2に示すように、大径部51(51)には、ボールスタッド27が収容されており、ボールジョイントを形成する。ボールスタッド27(27)の両端部には、タイロッド24(24)(図1参照)が連結され、タイロッド24(24)の先端は、転舵輪26が組み付けられた図示しないナックルに連結される。
これにより、ステアリングホイール11が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト12に伝達され、ピニオン軸15が回転される。ピニオン軸15の回転は、ピニオン歯15d及びラック歯21aによって、転舵シャフト21の直線往復移動に変換される。そして、このA軸方向に沿った移動がタイロッド24(24)を介してナックル(図略)に伝達されることにより、転舵輪26,26が転舵され、車両の進行方向が変更される。なお、符号25は、ハウジング22の内部を含む転舵機構20の収容空間の気密性を保つためのブーツである。
操舵補助機構30は、トルク検出装置40の出力に基づいて制御されるモータMを駆動源として操舵機構10に操舵補助力を付与する機構である。図3に示すとおり、操舵補助機構30は、操舵補助装置用ハウジング22c、膨出部22d、電装装置用ハウジング31、電装装置MCU、モータMの出力シャフト32、ボールねじ機構33、及びベルト伝達機構35を備える。操舵補助機構30は、モータMの回転トルクを、ベルト伝達機構35を介してボールねじ機構33に伝達し、ボールねじ機構33によって回転トルクを転舵シャフト21の直線往復動の移動力に変換することで操舵機構10に操舵補助力を付与する。つまり、本実施形態の電動パワーステアリング装置Sは、所謂、ラックパラレル型の装置として構成される。
操舵補助機構30の大部分(転舵シャフトに装着される部分)は、第1ハウジング22aと第2ハウジング22bとの接合部であって、拡径された大径円筒状に形成されるハウジング22の一部分をなす操舵補助装置用ハウジング22c内に配置され、収容される。操舵補助装置用ハウジング22cの下側には、膨出した筒状をなす膨出部22dが設けられる。膨出部22dには、操舵補助機構30において、転舵シャフト21と離間して平行配置される装置が収容、配置される。操舵補助装置用ハウジング22cと膨出部22dは連続する1つの収容空間をなす。この膨出部22dの端面には、電装装置MCUを内装する電装装置用ハウジング31が取付けられる。膨出部22dと電装装置用ハウジング31とは所定の貫通孔を介して連通する。
モータMを含む電装装置MCUは、転舵シャフト21と離間して電装装置用ハウジング31内に収容される。モータMの出力シャフト32が転舵シャフト21のA軸方向と平行をなし、膨出部22d内に延びるよう配置される。出力シャフト32は、モータMの出力シャフトであり、操舵補助力を伝達する。駆動プーリ36は、出力シャフト32の外周面のうちA軸方向において電装装置用ハウジング31の外部に配置され、膨出部22d内に収容される。電装装置MCUは、モータM、及びモータMを駆動するための制御部ECU等を備える。
ボールねじ機構33は、ボールねじ部21bと、ボールねじナット33a(ナットに相当)と、を備える。ボールねじ部21bは、図1に示す転舵シャフト21の外周のうちA軸方向に沿った一定範囲に亘って形成される(図1中、左側)。ボールねじナット33aは、ボールねじ部21bに沿って配列される複数のボール33bを介して転舵シャフト21のボールねじ部21bに螺合される。
ベルト伝達機構35は、前述した駆動プーリ36、歯付きベルト35a、及び従動プーリ34によって構成される。駆動プーリ36、及び従動プーリ34は、それぞれ外歯を備える歯付きのプーリである。ベルト伝達機構35は、歯付きベルト35aを介して駆動プーリ36と従動プーリ34との間で、モータMが発生させる駆動力(回転駆動力又は回転トルク)を伝達する機構である。駆動プーリ36は、モータMの出力シャフト32との間で、回転トルク(回転駆動力)の伝達を行なう。
歯付きの従動プーリ34は、ボールねじナット33aの外周に、ボールねじナット33aと一体回転可能に固定される。歯付きベルト35aは、内歯を内周側に複数有する円環状のゴムベルトであり、従動プーリ34の外周と駆動プーリ32aの外周との間に、各外周に設けられた各歯と噛合した状態で掛け渡され、歯付きの駆動プーリ32aの回転を歯付きの従動プーリ34に滑りなく伝達する。
上記の構成により、操舵補助機構30は、ステアリングホイール11の回転操作に応じてモータMを駆動し、出力シャフト32を回転させる。出力シャフト32が回転することにより、伝達トルクが駆動プーリ36に伝達され、駆動プーリ36が回転する。また、駆動プーリ36の回転は、歯付きベルト35aを介して従動プーリ34に伝達される。従動プーリ34が回転することにより、従動プーリ34に一体的に設けられるボールねじナット33aが回転する。そして、ボールねじナット33aが回転することにより、ボール33bを介して転舵シャフト21の軸線方向への操舵補助力が転舵シャフト21に伝達される。
トルク検出装置40は、ピニオン軸15の周囲にあるハウジング22の取付開口部22eに固定される。トルク検出装置40は、トーションバー15cの捩れ量を検出し、捩れ量に応じた信号を制御部ECUに出力する。ここでいう、トーションバー15cとは、入力シャフト15aのトルクと出力シャフト15bのトルクとの差に応じて捩れる特性を有する部材である。制御部ECUは、トルク検出装置40の出力信号に基づいて、操舵補助トルクを決定し、モータMの出力を制御する。なお、制御部ECUは、予め記憶された中立情報及び走行状態に基づく学習制御によりステアリングセンタを決定する。なお、中立情報は、ステアリングセンタに対応するモータMが有する角度センサの位置(電気角)情報であり、車両組立時に測定され、制御部ECU内の不揮発性メモリに記憶される。
(2.ダンパ装置)
ダンパ装置50について説明する。本実施形態において、ダンパ装置50は、4輪の車両において、前輪側の電動パワーステアリング装置SのA軸方向の左右両側2カ所に装着される。ダンパ装置50は、運転者の操舵に伴う正入力、又は車両の外部から転舵輪を介して逆入力が転舵シャフト21に入力されるのに伴って、転舵シャフト21が備える大径部51がハウジングの規制面52bに衝突する際の衝撃を吸収するための装置である。
図2に示すとおり、ダンパ装置50は、上述した転舵シャフト21(シャフトに相当)と、大径部用ハウジング52,52(ハウジング22)と、衝撃吸収部材53,53と、を備える。なお、図2の状態は、図1の状態とは異なり、大径部51が、A軸方向において衝撃吸収部材53に当接した状態を示している。衝撃吸収部材53,53は、転舵シャフト21の直線移動を停止させるため、大径部用ハウジング52,52内の空間にそれぞれ収容され、転舵シャフト21の大径部51,51と、大径部用ハウジング52,52の各規制面52b、52bとの間にそれぞれ介装される。そして、転舵シャフト21が、例えば、A軸方向で図1、図2の右方向に移動し、転舵輪26が最大操舵角に達した場合に、大径部51が、衝撃吸収部材53に衝突する(図2参照)。衝撃吸収部材53は、このとき生じる衝突の衝撃を吸収する。なお、以下の説明において、特に断りが無ければ、2カ所に装着されるダンパ装置50のうち、図1中で操舵補助機構30に隣接する側(図1において左側)のダンパ装置50の構成について、主に説明する。
転舵シャフト21の大径部51は、転舵シャフト21側の端部511において転舵シャフト21と接続するとともに、転舵シャフト21の端部の軸部211よりも大径に形成される。転舵シャフト21の軸部211の端面には、大径部51側に向かって開口するめねじ部213が形成される。また、端部511には、転舵シャフト21のめねじ部213と螺合するおねじ部51bが形成される。おねじ部51bは、転舵シャフト21側に突出される。おねじ部51bがめねじ部213に螺合されることにより、大径部51を介して転舵シャフト21とボールスタッド27とを連結する。
また、おねじ部51bの根元には、転舵シャフト21の端面、すなわち終端が当接する大径部51の当接端面51a(大径部の端面に相当)が形成される。当接端面51aは、おねじ部51bの根元から径方向外方に向かって形成される。本実施形態では、当接端面51aが転舵シャフト21の終端に相当する、いわゆるラックエンドになり、衝撃吸収部材53が装着されない状態では、当接端面51aが規制面52bに当接可能となり、転舵シャフト21が直線往復移動する際のストッパを担う。
大径部51は、転舵シャフト21側とは反対側の端部512において、ボールスタッド27を連結し、ボールスタッド27、タイロッド24、及びナックルを介して転舵輪26を連結する。つまり、大径部51は、端部512側においてボールスタッド27を収容するソケットである。自身の大径部51側の先端がボール形状をなすボールスタッド27は、緩衝材27cを介して、ボール部27bを収容部51cに回動自在に収容される。ボールスタッド27の大径部51と反対側の部分はロッド状に形成され、このロッドの端部と、転舵輪26を連結するナックルとが、タイロッド24を介して連結される。これにより、転舵シャフト21がA軸方向に直線移動することによって、大径部51に装着されるボール部27bを回動中心としてタイロッド24が揺動される。そして、当接端面51aが衝撃吸収部材53に当接し、移動を規制されるまで、ナックルに連結する転舵輪26が転舵される。つまり、正入力される。
大径部用ハウジング52は、第1及び第2の各ハウジング22a,22bの端部に接続されるハウジング22の一部分であり、A軸方向に沿って転舵輪26が配置される側に開口する略有底円筒状に形成される。大径部用ハウジング52の内部には、転舵シャフト21の軸部211を挿通状態で収容するシャフト収容部52eと、A軸方向に開口し、軸部211及び大径部51を収容可能な大径部収容部52aが形成される。大径部収容部52aは内径がほぼ一定に維持されるように形成されており、その底壁を形成する底面が、大径部51の当接端面51aと対向する規制面52bを形成する。
また、大径部収容部52aの内周面52cであって、規制面52bから軸線方向に立設する底側の角部には、規制面52bと面一状をなすように、径方向外方に向けて凹設される凹溝52dが環状に形成されている(図2、図5、図6参照)。この、凹溝52dは、後述する衝撃吸収部材53の弾性体53bを構成する凸部536が収容されるよう形成される。つまり、凹溝52dは、弾性体53bの凸部536と嵌合して、衝撃吸収部材53の配置をA軸方向に位置決めするための凹部である。
前述したように、衝撃吸収部材53は、転舵シャフト21の軸部211を挿通し、大径部51の当接端面51aと大径部用ハウジング52の規制面52bとのA軸方向の間に介装され、「エンド当て」時の衝突衝撃を吸収する部材である。衝撃吸収部材53は、A軸方向に沿った断面視がL字をなす鉄製の衝撃受部材53aと、弾性体53bと、環状の凸部保護プレート53cと、を備えている。図2に示すように、衝撃受部材53aは、大径部用ハウジング52(ハウジング)の内周面52cに対向する筒部531を備える。また、衝撃受部材53aは、筒部531の端部から径方向外方に延在し、規制面52bに対向し、且つ大径部51の当接端面51aと接触可能なフランジ部532(円環部)を備える。衝撃受部材53aは、フランジ部532において大径部51の当接端面51a(端面)による当接ないし衝突による衝撃力を受け、後に詳述する弾性体53bを構成する筒状本体部535に圧縮力を加えながら衝撃を伝える部位である。
筒部531は、ほぼストレート状の円筒形状をなす。筒部531の内周面531aは、衝撃吸収部材53として大径部用ハウジング52に取付けられた状態で、軸部211を挿通するための貫通孔として形成される。A軸方向に沿った筒部531の高さh1(図5参照)は、後述する衝撃吸収部材53の圧縮代X、及び凸部保護プレート53cの規制面52bからの高さh2に対応して形成される。詳細には、大径部用ハウジング52に配置された衝撃吸収部材53が備える弾性体53bの筒状本体部535の無変形状態において、A軸方向における筒部531の端面531cと規制面52bとの間隔Dが、圧縮代Xよりも大きくなるよう筒部531の高さh1が調整される。また、筒状本体部535の無変形状態において、筒部531と凸部保護プレート53cとが所定の寸法OLだけオーバーラップするよう調整される。筒部531は、弾性体53b(筒状本体部535)の径方向内方への弾性変形量を規制する機能も備え、弾性体53b(筒状本体部535)が、軸部211に接触することを防止する。
フランジ部532は、筒部531の端部から径方向外方に延在する、ほぼ均一な厚みの円環板状をなす。フランジ部532の外径は、大径部用ハウジング52の内周面52cの内径よりも僅かに小さく(0.1〜0.3mm程度の隙間を有するように)形成される。
次に、弾性体53bについて説明する。以下の弾性体の説明において、特に断りが無ければ、無変形状態の弾性体53bについて説明する。弾性体53bは、前述した筒状本体部535と、凸部536とを備える。筒状本体部535は、規制面52bとフランジ部532(円環部)の規制面52b側の面532aとの間に配置される。また筒状本体部535は、外周面535aのA軸方向の中央部にくびれ状の凹部535cが形成され、これにより全体形状は、鼓状を呈する。
筒状本体部535の端面533aは、フランジ部532の規制面52b側の面532aに接着されている。弾性体53bがゴム材料で成形されていれば、接着方法は加硫接着であり、接触可能な面532a全面に接着される。また、筒状本体部535の内周面534には、僅かな隙間を有して筒部531が挿入される。つまり、筒状本体部535の内周面534では、筒部531との接着が行われておらず、筒状本体部535は、フランジ部532の規制面52b側の面532aとのみ接着される。
また、筒状本体部535の内周面534の規制面52b側の角部には、規制面52bに向かって拡径するテーパ状の拡径部534aが形成される。拡径部534aは、筒部531の規制面52b側の端面531c(端部に相当)を始点として傾斜形成される。そして、筒状本体部535の無変形状態において、筒部531は、筒部531の端面531cと規制面52bの間に所定の間隔Dを有するよう配置される(図5参照)。なお、拡径部534aは、筒状本体部535が圧縮された際(図6参照)に弾性変形し、筒部531の端面531cと規制面52bとの間にはみ出さないようにすることを形成の目的とする。これによって、端面531cと規制面52bとの間ではみ出した筒状本体部535を咬み込むことを防止できる。
筒状本体部535の外周面535aに形成された凹部535cは、外周面535aのA軸方向の中央部で最もくびれて形成される。また、フランジ部532との接着面である端面533aは、フランジ部532の規制面52b側の端面531cの全面に接着されている。よって、筒状本体部535の外周面535aのうちフランジ部532側の外周面535aの外径が大きくなる。また、規制面52bと接触する側においても同様である。よって、筒状本体部535の外形状は鼓状をなす。凹部535cは、筒状本体部535の外周面535aにおいて、特に、そのA軸方向における中央部が、圧縮変形時に径方向外方に膨らみ、大径部用ハウジング52の内周面52cと擦れることを抑制する。
凸部536は、筒状本体部535の規制面52b側の外周面535aから径方向外方に4箇所突設(図4参照)し、凹溝52dに収容(圧入)される。4箇所の凸部536は、外周面535aにおいて周方向に等間隔で配置される。凸部536は、図5に示すP部で、筒状本体部535と接続される。凸部536は、前述した大径部用ハウジング52の内周面52cに形成された凹溝52dに圧入(収容)され、衝撃吸収部材53の軸方向における位置が固定(規制)される。
図2、図4に示すように、凸部保護プレート53cは、環状の部材である。凸部保護プレート53cは、筒状本体部535に埋設され、露出した他端面53c2が規制面52bに当接し、凸部536の径方向内方(内周側)に配置される。凸部保護プレート53cは、例えば鉄等によって形成される金属製の部材である。凸部保護プレート53cは、一端面53c1が、筒状本体部535に形成された溝の底面に接着され固定される。ただし、この態様には限らず、凸部保護プレート53cは、筒状本体部535にインサート成形してもよい。また、筒状本体部535は、ゴム材料で成形されていれば、加硫接着してもよい。
図5に示すように、凸部保護プレート53cの規制面52bからの高さは、h2である。このとき、高さh2は、筒状本体部535の無変形状態における規制面52bと筒部531の端面531cとの間の間隔Dよりも大きくなるよう形成される。つまり、筒部531と凸部保護プレート53cとは、A軸方向において寸法OLだけオーバーラップするよう配置される。このような筒部531及び凸部保護プレート53cの配置によって、筒部531の端面531cと規制面52bとの間での筒状本体部535の咬み込みをさらに良好に防止できる。ただし、この態様には限らず、筒状本体部535の無変形状態においては、筒部531と凸部保護プレート53cとは、オーバーラップしておらず、筒状本体部535の圧縮変形後において、オーバーラップするようにしてもよい。これによっても、かみ込み防止については、相応の効果を有する。また、本実施形態において、凸部保護プレート53cは、大径部用ハウジング52の内周面52cと、筒状本体部535の内周面534との間のほぼ中間に位置するよう配置される。
上記より、弾性体53bは、筒状本体部535が、大径部用ハウジング52の内周面52c、凸部保護プレート53c、筒部531の外周面531b及びフランジ部532により形成される空間内に配置され、凸部536が、大径部用ハウジング52の凹溝52dに嵌合される。
なお、本発明に係る弾性体53bは、ゴム状弾性を発現するように成形された部材であれば特に限定されない。例えば、弾性体53bは、架橋ゴム、熱硬化性又は熱可塑性の合成樹脂系エラストマー等の材料を用いて成形できる。架橋ゴムとしては、天然ゴム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,クロロプレンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,アクリロニトリル−ブタジエンゴム(以下、NBRとも記す)等のジエン系ゴム及びこれらの不飽和結合部分に水素が添加されたゴム等を例示できる。また、熱硬化性合成樹脂系エラストマーとしては、エチレン‐プロピレンゴム等のオレフィン系ゴム、ブチルゴム,アクリルゴム,ウレタンゴム,シリコンゴム,フッ素ゴム等を例示できる。さらに、熱可塑性合成樹脂系エラストマーとしては、スチレン系,オレフィン系,ポリエステル系,ポリウレタン系,ポリアミド系,塩化ビニル系等のエラストマーを例示できる。
本実施形態では、弾性体53bを、ステアリング装置Sの大径部用ハウジング52に装着する衝撃吸収部材53に用いる。このため、弾性体53bの材料としては、耐熱性、耐寒性、耐候性の観点から、上述した材料のうち、NBR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレン-プロピレンゴム等を好適に用いることができる。更に耐油性の観点から、弾性体53bの材料として、極性基を有するNBR、クロロプレンゴム等を好適に用いることができる。
(3.作用)
ダンパ装置50は、大径部51が、フランジ部532に衝撃力を付与した場合、図5に示す状態を起点として、弾性体53bの筒状本体部535が、凸部保護プレート53c(規制面52b)及びフランジ部532により挟持され軸線方向に押圧(圧縮)され変位する。このため、筒状本体部535は、逃げ場を求め、外周面535a側に設けられた初期の隙間空間(凹部535c)を充填するよう、外周面535aが大径部用ハウジング52(ハウジング22)の内周面52cに向かって変形する(図略)。
そして、最終的には、筒状本体部535は、図6に示すように、主に、大径部用ハウジング52の内周面52c、筒部531の外周面531b、凸部保護プレート53c、及びA軸方向にXだけ変位した後のフランジ部532の規制面52b側の面532aの全面を押圧して圧縮変形する。つまり、筒状本体部535は、図6に示したように、フランジ部532がA軸方向にXだけ変位した圧縮後の空間の内部で充満状態となる。
これにより、大径部51がフランジ部532に付与した衝撃力は、筒状本体部535の弾性変形の作用によって良好に吸収される。なお、弾性体53bの筒状本体部535は、非圧縮性流体であるので、A軸方向に、これ以上変位はしない。このため、衝撃受部材53aの筒部531は、規制面52bと当接することなく、規制面52bに対して非接触状態を維持したまま、変形した弾性体53bの筒状本体部535によって大径部用ハウジング52(ハウジング)に対する相対移動を規制する。ただし、この態様に限らず、圧縮後に筒部531の端面531cが、規制面52bに当接するようにしてもよい。これによっても、本発明の効果は十分得られる。
また、このとき、筒状本体部535の内部に発生する応力は、前述したように、主に、大径部用ハウジング52の内周面52c、筒部531の外周面531b、凸部保護プレート53cと筒状本体部535との接触面、及びフランジ部532の規制面52b側の面532aに付与される。しかし、凸部536については、凸部保護プレート53cに遮られ、筒状本体部535内で上昇した応力の影響を受けない。これにより、凸部536が破壊されることはなく、弾性体53bの耐久性が向上する。また、筒状本体部535における凸部保護プレート53cのさらに内周側の角部(拡径部534a)でも、凸部保護プレート53cが筒状本体部535内の肉の移動を遮る。これにより、筒部531の端面531cと規制面52bとの間に、筒状本体部535の一部がはみ出し、端面531cと規制面52bとの間に噛みこまれる虞はない。
(4.実施形態による効果)
上記実施形態によれば、ダンパ装置50は、軸部211及び大径部51を備える転舵シャフト21(シャフト)と、筒状に形成され、転舵シャフト21を軸線方向に相対移動可能に挿通し、大径部51の当接端面51a(端面)に対して軸線方向に対向する規制面52bを備える大径部用ハウジング52(ハウジング)と、軸部211に挿通され、大径部51の当接端面51aと規制面52bとの軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材53と、を備える。大径部用ハウジング52は、内周面52cに形成される凹溝52dを備え、衝撃吸収部材53は、大径部51の当接端面51aと接触可能なフランジ部532(円環部)を備える衝撃受部材53aと、規制面52bとフランジ部532(円環部)との間に配置される筒状本体部535、及び、筒状本体部535から径方向外方に突設し凹溝に収容される凸部536を備え、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体53bと、筒状本体部535に埋設され、凸部536の径方向内方に配置される環状の凸部保護プレート53cと、を備える。
このように、衝撃吸収部材53の弾性体53bが、軸線方向への抜け止め機能を有する凸部536と、軸線方向に圧縮されることにより入力された衝撃を吸収する緩衝機能を備える筒状本体部535とを備え、凸部536と筒状本体部535との間に、凸部保護プレート53cが介在される。このため、転舵シャフト21(シャフト)のエンド部である大径部51が衝撃吸収部材53の衝撃受部材53aに衝突して衝撃吸収部材53を変位させ、筒状本体部535を圧縮することによって筒状本体部535内部に発生させる応力は、凸部保護プレート53cに遮られて凸部536にまで影響を及ぼすことはない。これにより、凸部536に応力が集中し、破損させることが良好に防止される。また、筒状本体部535における凸部保護プレート53cのさらに内周側の角部(拡径部534a)でも、凸部保護プレート53cが筒状本体部535内の肉の移動を遮るので、筒部531の端面531c(端部)と規制面52bとの間に、筒状本体部535の一部がはみ出すことはない。これにより、はみ出した筒状本体部535の肉が端面531cと規制面52bとの間に噛みこまれることはない。
また、上記実施形態によれば、ダンパ装置50の衝撃受部材53aは、大径部用ハウジング52(ハウジング)の内周面52cに対向する筒部531、及び筒部531から径方向外方に延在し、規制面52bに対向し且つ大径部51に接触可能な円環部としてのフランジ部532を備える。また、筒状本体部535は、大径部用ハウジング52の内周面52c、凸部保護プレート53c、筒部531の外周面531b及びフランジ部532により形成される空間に配置される。そして、筒状本体部535は、フランジ部532と対向する端面533aがフランジ部532に接着される。さらに、筒状本体部535は、筒部531の外周面531bと対向する内周面が筒部531の外周面531bと非接着とされ、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与しない場合(筒状本体部535が無変形状態の場合)に、筒状本体部535は、大径部用ハウジング52の内周面52c及び筒部531の外周面531bの少なくとも一方との間に隙間を介して配置される。これにより、大径部51がフランジ部532に衝撃力を付与し、弾性体53bの筒状本体部535が、軸線方向に圧縮されても、筒部531との間では相対移動自在であるので、良好に圧縮可能である。よって、弾性体53bの耐久性が向上する。
また、上記実施形態によれば、筒状本体部535の内周面534のうち規制面52b側の角部には、規制面52bに向かって拡径する拡径部534aが形成される。拡径部534aは、筒状本体部535が無変形状態であって規制面52b及びフランジ部532に接触した状態において、筒部531の端面531c(端部)から規制面52bに向かって傾斜形成される。このため、筒状本体部535における凸部保護プレート53cのさらに内周側の角部では、拡径部534aの効果によって、肉がはみ出しにくいとともに、凸部保護プレート53cが筒状本体部535内の肉の移動を遮る。これにより、筒部531の端面531cと規制面52bとの間に、筒状本体部535の一部がはみ出し、端面531cと規制面52bとの間に噛みこまれることを効果的に防止できる。
また、上記実施形態によれば、筒状本体部535の無変形状態において、筒部531と凸部保護プレート53cとは、軸線方向において幅OL(=h2−D)だけオーバーラップする。これにより、筒部531が筒状本体部535の肉のはみ出しを物理的に遮るため、筒部531の端面531cと規制面52bとの間に、筒状本体部535の一部がはみ出す虞はさらに抑制される。
また、上記実施形態によれば、凸部保護プレート53cの一端面53c1が、埋設された凸部保護プレート53cの弾性体53bと接着で接合される。これにより、接着された凸部保護プレート53cの接着部においては、圧縮変形された筒状本体部535の肉の移動が拘束される。このため、筒状本体部535の圧縮時において、筒状本体部535の肉の拡径部534a及び凸部536への移動が良好に抑制され、拡径部534aからのはみ出し、及び凸部536での応力集中が効果的に抑制される。なお、上記態様に限らず、凸部保護プレート53cの一端面53c1が、埋設された凸部保護プレート53cの弾性体53bと接着されていなくてもよい。これによっても、凸部保護プレート53cが筒状本体部535内の肉の移動を遮るので、相応の効果は得られる。
また、上記実施形態によれば、ステアリング装置Sのダンパ装置50は、両端部が、タイロッド24,24を介して転舵輪26,26に連結される。また、ダンパ装置50は、軸線方向に往復移動して、転舵輪26,26を転舵し、タイロッド24に揺動可能に連結される大径部51,51を備える転舵シャフト21と、転舵シャフト21を収容するハウジング22と、衝撃吸収部材53と、を備える。このように、衝撃吸収能力に優れるダンパ装置50を適用するので、耐久性の要求度が高い自動車用のステアリング装置Sとして好適である。
なお、上記実施形態では、衝撃受部材53aが筒部531を有していたが、この態様には限らない。衝撃受部材53aは、筒部531を有していなくてもよい。これによっても、相応の効果は得られる。
また、上記実施形態では、筒状本体部535の無変形状態において、拡径部534aが、筒部531の端面531c(端部)から規制面52bに向かって傾斜し形成された。しかし、この態様には限らない。拡径部534aは、筒部531の端面531c(端部)よりフランジ部532側寄りの位置から規制面52bに向かって傾斜形成されてもよい。これによっても、同様の効果が得られる。
10・・・操舵機構、 20・・・転舵機構、 22・・・ハウジング、 24・・・タイロッド、 26・・・転舵輪、 50・・・ダンパ装置、 51・・・大径部、 51a・・・当接端面(端面)、 52・・・大径部用ハウジング(ハウジング)、 52b・・・規制面、 52c・・・内周面、 52d・・・凹溝、 53・・・衝撃吸収部材、 53b・・・弾性体、 53c・・・凸部保護プレート、 211・・・軸部、 531・・・筒部、 532・・・フランジ部(円環部)、 534a・・・拡径部、 535・・・筒状本体部、 535a・・・外周面、 535c・・・凹部、 536・・・凸部、 D・・・間隔、 S・・・電動パワーステアリング装置(ステアリング装置)、 X・・・圧縮代。

Claims (6)

  1. 軸部及び大径部を備えるシャフトと、
    筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面に対して前記軸線方向に対向する規制面を備えるハウジングと、
    前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との前記軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、
    を備えるダンパ装置であって、
    前記ハウジングは、前記ハウジングの内周面に形成される凹溝を備え、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記大径部の端面と接触可能な円環部を備える衝撃受部材と、
    前記規制面と前記円環部との間に配置される筒状本体部、及び、前記筒状本体部から径方向外方に突設し前記凹溝に収容される凸部を備え、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、
    前記筒状本体部に埋設され、前記凸部の径方向内方に配置される環状の凸部保護プレートと、
    を備える、ダンパ装置。
  2. 前記衝撃受部材は、前記ハウジングの内周面に対向する筒部、及び、前記筒部から径方向外方に延在し、前記規制面に対向し且つ前記大径部に接触可能な前記円環部としてのフランジ部を備え、
    前記筒状本体部は、前記ハウジングの内周面、前記凸部保護プレート、前記筒部の外周面及び前記フランジ部により形成される空間に配置され、前記フランジ部と対向する端面が前記フランジ部に接着されるとともに、前記筒部の前記外周面と対向する内周面が前記筒部の前記外周面と非接着とされ、
    前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与しない場合に、
    前記筒状本体部は、前記ハウジングの内周面及び前記筒部の外周面の少なくとも一方との間に隙間を介して配置される、請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記筒状本体部の前記内周面のうち前記規制面側の角部には、前記規制面に向かって拡径する拡径部が形成され、
    前記拡径部は、前記筒状本体部が無変形状態であって前記規制面及び前記フランジ部に接触した状態において、前記筒部の端部から前記規制面に向かって、又は、前記筒部の端部より前記フランジ部側の位置から前記規制面に向かって傾斜形成される、請求項2に記載のダンパ装置。
  4. 前記大径部が前記フランジ部に衝撃力を付与しない場合において、
    前記筒部と前記凸部保護プレートとは、前記軸線方向においてオーバーラップする、請求項2又は3に記載のダンパ装置。
  5. 前記凸部保護プレートは、一端面が前記埋設された前記弾性体と接着で接合される、請求項1−4のいずれか1項に記載のダンパ装置。
  6. 請求項1−5の何れか一項に記載のダンパ装置を備えるステアリング装置であって、
    両端部がタイロッドを介して転舵輪に連結されると共に軸線方向に往復移動して前記転舵輪を転舵する転舵シャフトであり、前記タイロッドに揺動可能に連結される前記大径部を備える前記シャフトと、
    前記転舵シャフトを収容する前記ハウジングと、
    前記衝撃吸収部材と、
    を備える、ステアリング装置。
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