JP2017069408A - 積層コモンモードフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供する。
【解決手段】第一導体25は、一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向(以下、対向方向と称する)で第一コイルC1と隣り合っていると共に、対向方向から見たときに第一コイルC1の一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈している。第二導体28は、対向方向で第二コイルC2と隣り合っていると共に、対向方向から見たときに第二コイルC2の一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈している。第一及び第二コイルC1,C2の内側領域は、対向方向から見たときに第一及び第二導体25,28と重ならない領域を含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層コモンモードフィルタに関する。
非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、一対の磁性体部が対向している方向で対向するように非磁性体部に配置され、互いに磁気結合する第一及び第二コイルと、第一及び第二コイルを一対の磁性体部が対向している方向で挟むように素体に配置され、グラウンドに接続される第一及び第二導体と、を備えている積層コモンモードフィルタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、第一コイルと第二導体との間、及び、第二コイルと第二導体との間に浮遊容量が生じるため、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
特開2012−109326号公報
特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、第一及び第二導体は、一対の磁性体部が対向している方向から見てベタ状又は環状であるため、以下のような問題点が生じるおそれがある。
第一及び第二導体がベタ状であり、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一及び第二コイルの内側領域が第一及び第二導体で覆われている。この場合、第一及び第二コイルにより発生した磁束が、第一及び第二導体によって阻害されるため、積層コモンモードフィルタでは、インダクタンスが低下すると共に、コモンモードインピーダンスが低下する。
第一及び第二導体が環状である場合、第一及び第二コイルにより発生した磁束が第一及び第二導体を通ると、第一及び第二導体に逆起電力が生じる。このため、第一及び第二導体には、第一及び第二コイルにより発生した磁束を相殺する向きに磁束が発生する。したがって、この場合でも、積層コモンモードフィルタでは、インダクタンスが低下すると共に、コモンモードインピーダンスが低下する。
コモンモードインピーダンスが低下すると、所望の減衰特性が得られる周波数帯域が狭くなってしまう。
本発明の一つの態様は、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る積層コモンモードフィルタは、非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、素体に配置されている、第一端子電極、第二端子電極、第三端子電極、第四端子電極、第一グラウンド用端子電極、及び第二グラウンド用端子電極と、非磁性体部に配置され、第一端子電極と第三端子電極とに電気的に接続されている第一コイルと、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイルと対向するように非磁性体部に配置され、かつ、第二端子電極と第四端子電極とに電気的に接続されており、第一コイルと磁気結合する第二コイルと、一対の磁性体部が対向している方向で第一及び第二コイルを挟むように非磁性体部に配置され、第一グラウンド用端子電極と第二グラウンド用端子電極とに電気的に接続されている第一及び第二導体と、を備え、第一導体は、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイルと隣り合っていると共に、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一コイルの一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈し、第二導体は、一対の磁性体部が対向している方向で第二コイルと隣り合っていると共に、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第二コイルの一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈し、第一及び第二コイルの内側領域は、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一及び第二導体と重ならない領域を含んでいる。
本発明の一つの態様に係る積層コモンモードフィルタでは、一対の磁性体部が対向している方向(以下、「対向方向」と称することがある)で第一コイルと隣り合っている第一導体が、対向方向から見たときに第一コイルの一部と重なるように配置されている。このため、第一導体と第一コイルとの間に浮遊容量が生じる。対向方向で第二コイルと隣り合っている第二導体が、対向方向から見たときに第二コイルの一部と重なるように配置されている。このため、第二導体と第二コイルとの間に浮遊容量が生じる。したがって、本発明によれば、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
第一導体と第二導体とは、線状に延びた形状を呈している。したがって、第一及び第二コイルにより発生した磁束が、第一及び第二導体を通る場合でも、第一及び第二導体には逆起電力が生じ難い。第一及び第二コイルの内側領域は、対向方向から見たときに第一及び第二導体と重ならない領域を含んでいるので、第一及び第二コイルにより発生した磁束が、第一及び第二導体によって阻害され難い。これらにより、本発明では、積層コモンモードフィルタのコモンモードインピーダンスが低下するのを抑制することができる。
第一及び第二導体は、直線状に延びた形状を呈していてもよい。この場合、第一及び第二導体が直線状に延びた形状以外の形状(たとえば、蛇行状に延びた形状又はクランク形状など)である構成に比して、第一及び第二導体の寄生インダクタンスが少ないので、減衰ピークの深さがより一層大きくなる。
第一及び第二導体の幅は、第一及び第二コイルの内側領域の幅よりも小さくてもよい。この場合、第一及び第二導体が対向方向から見たときに第一及び第二コイルの内側領域と重なるように配置されていても、第一及び第二コイルの内側領域は、対向方向から見たときに第一及び第二導体と重ならない領域を確実に含むことができる。
第一及び第二導体は、第一グラウンド用端子電極に接続される第一導体部分と、第二グラウンド用端子電極に接続される第二導体部分と、第一導体部分と第二導体部分とを接続する第三導体部分と、をそれぞれ有し、第三導体部分の幅は、第一及び第二導体部分の幅よりも大きく、第一導体部分と第三導体部分との境界と、第二導体部分と第三導体部分との境界とは、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに、第一及び第二コイルと重なっていてもよい。
第一導体部分の非磁性体部の表面に露出している端全体が、第一グラウンド用端子電極で覆われている必要があるため、第一導体部分の幅は、第一グラウンド用端子電極の幅よりも小さく設定される必要がある。第二導体部分の非磁性体部の表面に露出している端全体が、第一グラウンド用端子電極で覆われている必要があるため、第二導体部分の幅は、第二グラウンド用端子電極の幅よりも小さく設定される必要がある。
第一導体の幅が大きいほど、第一導体と第一コイルとの間に生じる浮遊容量における残留インダクタンスが小さくなる。第二導体の幅が大きいほど、第二導体と第二コイルとの間に生じる浮遊容量における残留インダクタンスが小さくなる。残留インダクタンスが小さくなると、上記減衰ピークの深さが大きくなる。第一導体部分と第三導体部分との境界と、第二導体部分と第三導体部分との境界とが、対向方向から見たときに第一及び第二コイルと重なっている場合、第一及び第二導体部分よりも幅広である第三導体部分が対向方向から見たときに第一及び第二コイルと確実に重なる。
これらのことから、第三導体部分の幅が第一及び第二導体部分の幅よりも大きい、すなわち、第一及び第二導体部分の幅が第三導体部分の幅よりも小さい場合、第一導体部分と第一グラウンド用端子電極との接続性、及び、第二導体部分と第二グラウンド用端子電極との接続性を確保しつつ、減衰ピークの深さを大きくすることができる。
第一導体部分と第三導体部分との境界と、第二導体部分と第三導体部分との境界とが、対向方向から見たときに第一及び第二コイルと重なっている場合には、第一コイルと第一導体とに位置ずれが生じる場合でも、第一導体と第一コイルとの間に生じる浮遊容量がばらつき難く、また、第二コイルと第二導体とに位置ずれが生じる場合でも、第二導体と第二コイルとの間に生じる浮遊容量がばらつき難い。したがって、積層コモンモードフィルタの特性がばらつくのを抑制することができる。
第一コイルは、渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、第一コイル導体と第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、第二コイルは、渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、第三コイル導体と第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、第一コイル導体と第三コイル導体とは、一対の磁性体部が対向している方向で互いに隣り合い、第二コイル導体と第四コイル導体とは、一対の磁性体部が対向している方向で互いに隣り合い、第三コイル導体は、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイル導体と第二コイル導体との間に位置していてもよい。この場合、第一コイルと第二コイルとの磁気結合を高めることができる。
互いに離間するように素体内に配置されている第一及び第二放電電極を更に備えており、第一及び第二放電電極のいずれか一方が、第一グラウンド用端子電極と第二グラウンド用端子電極とに電気的に接続されていてもよい。この場合、積層コモンモードフィルタは、ESD(Electro-Static Discharge)を吸収するESD吸収機能を有する。
本発明の一つの態様によれば、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。 素体の構成を示す分解斜視図である。 素体の、第一グラウンド用端子電極及び第二グラウンド用端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 素体の、第一ギャップ部及び第三ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。 素体の、第二ギャップ部及び第四ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。 第一コイル導体と第二コイル導体とを示す平面図である。 第三コイル導体と第四コイル導体とを示す平面図である。 第一導体を示す平面図である。 第二導体を示す平面図である。 第一ギャップ部、第二ギャップ部、第三ギャップ部、及び第四ギャップ部を含む部分の構成を示す分解斜視図である。 コモンモードインピーダンスの周波数特性を示す図表である。 コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性を示す図表である。 第一導体の変形例を説明するための図である。 第二導体の変形例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図5を参照して、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、素体の構成を示す分解斜視図である。図3は、素体の、第一及び第二グラウンド用端子電極を含む断面構成を説明するための図である。図4は、素体の、第一及び第三ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。図5は、素体の、第二及び第四ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。
積層コモンモードフィルタCFは、図1〜図5に示されるように、素体1と、素体1の外表面に配置される第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、第四端子電極14、第一グラウンド用端子電極15、及び第二グラウンド用端子電極16と、を備えている。積層コモンモードフィルタCFは、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14がそれぞれ信号ラインに接続されると共に、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16がそれぞれグラウンドに接続されるように、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に実装される。
素体1は、直方体形状を呈している。素体1は、その外表面として、互いに対向する長方形状の第一主面1a及び第二主面1bと、互いに対向する第一側面1c及び第二側面1dと、互いに対向する第三側面1e及び第四側面1fと、を有している。素体1の長手方向は、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向である。素体1の幅方向は、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向である。素体1の高さ方向は、第一主面1aと第二主面1bとが対向している方向である。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
第一側面1c及び第二側面1dは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向に延びている。第一側面1c及び第二側面1dは、素体1の高さ方向(第一主面1a及び第二主面1bの長辺方向)にも延びている。第三側面1e及び第四側面1fは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向に延びている。第三側面1e及び第四側面1fは、素体1の幅方向(第一主面1a及び第二主面1bの短辺方向)にも延びている。
素体1は、三つの非磁性体部3A,3B,3Cと、素体1の高さ方向で各非磁性体部3A,3B,3Cを挟むように配置された四つの磁性体部5A,5B,5C,5Dと、を有している。三つの非磁性体部3A,3B,3Cと四つの磁性体部5A,5B,5C,5Dとは、素体1の高さ方向で、磁性体部5C、非磁性体部3B、磁性体部5A、非磁性体部3A、磁性体部5B、非磁性体部3C、磁性体部5Dの順に配置されている。一対の磁性体部5A,5Bは、非磁性体部3Aを挟んで対向するように配置されている。一対の磁性体部5A,5Cは、非磁性体部3Bを挟んで対向するように配置されている。一対の磁性体部5B,5Dは、非磁性体部3Cを挟んで対向するように配置されている。素体1は、積層されている複数の絶縁体層により構成されている。
各非磁性体部3A,3B,3Cでは、絶縁体層として、複数の非磁性体層4が積層されている。すなわち、各非磁性体部3A,3B,3Cは、積層された複数の非磁性体層4により構成されている。各磁性体部5A,5B,5C,5Dでは、絶縁体層として、複数の磁性体層6が積層されている。すなわち、各磁性体部5A,5B,5C,5Dは、積層された複数の磁性体層6により構成されている。複数の絶縁体層は、それぞれ複数の非磁性体層4及び磁性体層6を含んでいる。図2では、構造の明確化のため、複数の非磁性体層4のうちいくつかの非磁性体層4の図示を省略し、複数の磁性体層6のうちいくつかの磁性体層6の図示を省略している。
各非磁性体層4は、たとえば非磁性材料(Cu−Zn系フェライト材料、誘電体材料、又はガラスセラミック材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。各磁性体層6は、たとえば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
実際の素体1では、各非磁性体層4及び各磁性体層6は、層間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体1の高さ方向、すなわち第一主面1aと第二主面1bとが対抗している方向は、複数の絶縁体層、すなわち、それぞれ複数の非磁性体層4及び磁性体層6が積層されている方向(以下、単に「積層方向」と称する。)と一致する。一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向も、積層方向と一致する。
第一端子電極11及び第三端子電極13は、素体1の第一側面1c側に配置されている。第一端子電極11及び第三端子電極13は、第一側面1cの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第一端子電極11は、第三側面1e側に位置し、第三端子電極13は、第四側面1f側に位置している。
第二端子電極12及び第四端子電極14は、素体1の第二側面1d側に配置されている。第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二側面1dの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第二端子電極12は、第三側面1e側に位置し、第四端子電極14は、第四側面1f側に位置している。
第一グラウンド用端子電極15は、素体1の第三側面1e側に配置されている。第一グラウンド用端子電極15は、第三側面1eの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第二グラウンド用端子電極16は、素体1の第四側面1f側に配置されている。第二グラウンド用端子電極16は、第四側面1fの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。
各端子電極11〜16は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各端子電極11〜16は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各端子電極11〜16の表面にはめっき層が形成されている。めっき層は、たとえば電気めっきにより形成される。めっき層は、Cuめっき層、Niめっき層、及びSnめっき層からなる層構造、又は、Niめっき層及びSnめっき層からなる層構造などを有する。
積層コモンモードフィルタCFは、図2〜図5に示されるように、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、第四コイル導体24、第一接続導体31、第二接続導体32、第三接続導体33、第四接続導体34、第一導体25、第二導体28を、非磁性体部3Aに備えている。各導体21〜24,31〜34及び各導体25,28は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各導体21〜24,31〜34及び各導体25,28は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一コイル導体21は、図6の(a)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第一コイル導体21の一端部(外側端部)21aは、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一接続導体31に接続されている。第一接続導体31は、端部が第一側面1cに露出している。第一接続導体31は、第一側面1cに露出している端部で第一端子電極11に接続されている。第一コイル導体21の他端部(内側端部)21bは、第一コイル導体21と同じ層に位置するパッド導体41に接続されている。本実施形態では、第一コイル導体21、第一接続導体31、及びパッド導体41は、一体的に形成されている。
第二コイル導体22は、図6の(b)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第二コイル導体22の一端部(外側端部)22aは、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二接続導体32に接続されている。第二接続導体32は、端部が第二側面1dに露出している。第二接続導体32は、第二側面1dに露出している端部で第二端子電極12に接続されている。第二コイル導体22の他端部(内側端部)22bは、第二コイル導体22と同じ層に位置するパッド導体42に接続されている。本実施形態では、第二コイル導体22、第二接続導体32、及びパッド導体42は、一体的に形成されている。
第三コイル導体23は、図7の(a)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第三コイル導体23の一端部(外側端部)23aは、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三接続導体33に接続されている。第三接続導体33は、端部が第一側面1cに露出している。第三接続導体33は、第一側面1cに露出している端部で第三端子電極13に接続されている。第三コイル導体23の他端部(内側端部)23bは、第三コイル導体23と同じ層に位置するパッド導体43に接続されている。本実施形態では、第三コイル導体23、第三接続導体33、及びパッド導体43は、一体的に形成されている。
第四コイル導体24は、図7の(b)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第四コイル導体24の一端部(外側端部)24aは、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四接続導体34に接続されている。第四接続導体34は、端部が第二側面1dに露出している。第四接続導体34は、第二側面1dに露出している端部で第四端子電極14に接続されている。第四コイル導体24の他端部(内側端部)24bは、第四コイル導体24と同じ層に位置するパッド導体44に接続されている。本実施形態では、第四コイル導体24、第四接続導体34、及びパッド導体44は、一体的に形成されている。
第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とが非磁性体層4を介して積層方向で互いに隣り合っている。積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。すなわち、第一、第二、第三、及び第四コイル導体21,22,23,24は、積層方向において、第一コイル導体21、第三コイル導体23、第二コイル導体22、第四コイル導体24の順に配置されている。第一、第二、第三、及び第四コイル導体21,22,23,24は、積層方向から見て、同じ方向に巻き回されていると共に互いに重なり合うように位置している。
パッド導体41とパッド導体42とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。パッド導体41とパッド導体42との間には、第三コイル導体23と同じ層に位置するパッド導体45が配置されている。パッド導体45は、積層方向から見て、第一及びパッド導体41,42と互いに重なり合うように位置している。すなわち、パッド導体41とパッド導体45とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、パッド導体45とパッド導体42とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
パッド導体41とパッド導体45とパッド導体42とは、それぞれスルーホール導体51を通して接続されている。スルーホール導体51は、パッド導体41とパッド導体45との間に位置する非磁性体層4と、パッド導体45とパッド導体42との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
パッド導体43とパッド導体44とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。パッド導体43とパッド導体44との間には、第二コイル導体22と同じ層に位置するパッド導体46とが配置されている。パッド導体46は、積層方向から見て、パッド導体43,44と互いに重なり合うように位置している。すなわち、パッド導体43とパッド導体46とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、パッド導体46とパッド導体44とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
パッド導体43とパッド導体46とパッド導体44とは、それぞれスルーホール導体52を通して接続されている。スルーホール導体52は、パッド導体43とパッド導体46との間に位置する非磁性体層4と、パッド導体46とパッド導体44との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、パッド導体41、パッド導体45、パッド導体42、及びスルーホール導体51を通して、電気的に接続されており、第一コイルC1を構成している。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、パッド導体43、パッド導体46、パッド導体44、及びスルーホール導体52を通して、電気的に接続されており、第二コイルC2を構成している。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、素体1内に、第一コイルC1と第二コイルC2を備える。第一コイルC1と第二コイルC2とは、第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合うと共に第二コイル導体22と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合い、かつ、積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置するように、非磁性体部3Aに配置されている。
パッド導体41,42,43,44,45,46及びスルーホール導体51,52は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。パッド導体41,42,43,44,45,46及びスルーホール導体51,52は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。スルーホール導体51,52は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
第一導体25と第二導体28とは、第一コイルC1及び第二コイルC2を積層方向で挟むように非磁性体部3Aに配置されている。第一導体25は、積層方向で第一コイルC1(第一コイル導体21)と隣り合っている。すなわち、第一導体25は、積層方向で第一コイルC1(第一コイル導体21)と磁性体部5Aとの間に位置している。第二導体28は、積層方向で第二コイルC2(第四コイル導体24)と隣り合っている。すなわち、第二導体28は、積層方向で、第二コイルC2(第四コイル導体24)と磁性体部5Bとの間に位置している。
第一導体25は、図8にも示されるように、第一導体部分25aと、第二導体部分25bと、第三導体部分25cと、を有している。第一導体25は、線状に延びた形状を呈している。本実施形態では、第一導体25は、直線状に延びた形状を呈している。第一導体部分25aと、第二導体部分25bと、第三導体部分25cとは、一体的に形成されている。
第一導体部分25aは、第三側面1eに露出している一端を有している。第一導体部分25aの一端は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第二導体部分25bは、第四側面1fに露出している一端を有している。第二導体部分25bの一端は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。第三導体部分25cは、第一導体部分25aと第二導体部分25bとを接続している。すなわち、第三導体部分25cは、第一導体部分25aの他端に接続される一端と、第二導体部分25bの他端に接続される他端と、を有している。
第一導体25は、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とに接続されている。すなわち、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とは、第一導体部分25a、第三導体部分25c、及び第二導体部分25bを通して電気的に接続されている。
第三導体部分25cの幅W25cは、第一導体部分25aの幅W25a及び第二導体部分25bの幅W25bよりも大きい。本実施形態では、幅W25aと幅W25bとは、同等である。
本明細書において、幅とは、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向(素体1の幅方向)での長さである。本明細書において、同等とは、等しいことに加えて、予め設定した範囲での微差又は製造誤差などを含んだ値を同等としてもよい。たとえば、複数の値が、当該複数の値の平均値の±5%の範囲内に含まれているのであれば、当該複数の値は同等であると規定する。
第一導体25は、積層方向から見たときに、第一コイルC1の一部、すなわち第一コイル導体21の一部と重なるように位置している。本実施形態では、第一導体部分25aの他端側の領域、第二導体部分25bの他端側の領域、第三導体部分25cの一端側の領域、及び第三導体部分25cの他端側の領域が、積層方向から見たときに、それぞれ第一コイル導体21と重なっている。
第一導体部分25aと第三導体部分25cとの境界と、第二導体部分25bと第三導体部分25cとの境界とは、積層方向から見たときに、第一コイルC1と重なっている。詳細には、第一導体部分25aと第三導体部分25cとの境界と、第二導体部分25bと第三導体部分25cとの境界とは、積層方向から見たときに、第一コイル導体21における渦巻き状の導体部分が全体的に位置している環状の領域内に位置している。
第二導体28は、図9にも示されるように、第一導体部分28aと、第二導体部分28bと、第三導体部分28cと、を有している。第二導体28は、線状に延びた形状を呈している。本実施形態では、第二導体28は、直線状に延びた形状を呈している。第一導体部分28aと、第二導体部分28bと、第三導体部分28cとは、一体的に形成されている。
第一導体部分28aは、第三側面1eに露出している一端を有している。第一導体部分28aの一端は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第二導体部分28bは、第四側面1fに露出している一端を有している。第二導体部分28bの一端は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。第三導体部分28cは、第一導体部分28aと第二導体部分28bとを接続している。すなわち、第三導体部分28cは、第一導体部分28aの他端に接続される一端と、第二導体部分28bの他端に接続される他端と、を有している。
第二導体28は、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とに接続されている。すなわち、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とは、第一導体部分28a、第三導体部分28c、及び第二導体部分28bを通して電気的に接続されている。
第三導体部分28cの幅W28cは、第一導体部分28aの幅W28a及び第二導体部分28bの幅W28bよりも大きい。本実施形態では、幅W28aと幅W28bとは、同等である。幅W28a及び幅W28bは、幅W25a及び幅W25bと同等である。
第二導体28は、積層方向から見たときに、第二コイルC2の一部、すなわち第四コイル導体24の一部と重なるように位置している。本実施形態では、第一導体部分28aの他端側の領域、第二導体部分28bの他端側の領域、第三導体部分28cの一端側の領域、及び第三導体部分28cの他端側の領域が、積層方向から見たときに、それぞれ第四コイル導体24と重なっている。
第一導体部分28aと第三導体部分28cとの境界と、第二導体部分28bと第三導体部分28cとの境界とは、積層方向から見たときに、第二コイルC2と重なっている。詳細には、第一導体部分28aと第三導体部分28cとの境界と、第二導体部分28bと第三導体部分28cとの境界とは、積層方向から見たときに、第四コイル導体24における渦巻き状の導体部分が全体的に位置している環状の領域内に位置している。
第一コイルC1の内側領域R1及び第二コイルC2の内側領域R2は、積層方向から見たときに、第一導体25及び第二導体28と重ならない領域を含んでいる。第一導体25の第三導体部分25cと第二導体28の第三導体部分28cとは、積層方向から見て、各内側領域R1,R2と重なっている。第三導体部分25cの幅W25c及び第三導体部分28cの幅W28cは、各内側領域R1,R2の幅WR1,WR2よりも小さい。各内側領域R1,R2は、積層方向から見たときに、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向での各第三導体部分25c,28cの両側に、第一導体25(第三導体部分25c)及び第二導体28(第三導体部分28c)と重ならない領域を含んでいる。
内側領域R1は、図6にも示されるように、積層方向から見て、第一コイル導体21及び第二コイル導体22における渦巻き状の各導体部分の内側に位置している領域である。内側領域R2は、図7にも示されるように、積層方向から見て、第三コイル導体23及び第四コイル導体24における渦巻き状の各導体部分の内側に位置している領域である。
第一導体25と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第二導体28と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積とは同等である。
第一導体25及び第二導体28の各厚みTH1は、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2よりも小さい。第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2は、たとえば、9〜11μmである。各導体25,28の厚みTH1は、4〜6μmである。
積層コモンモードフィルタCFは、図4、図5、及び図10にも示されるように、放電電極60,62,64,66,68、及び放電誘発部70〜73を備えている。一対の放電電極60,68と放電誘発部70とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極62,68と放電誘発部71とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極64,68と放電誘発部72とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極66,68と放電誘発部73とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。各ESDサプレッサは、非磁性体部3Bに配置されている。
放電電極60は、素体1の長手方向における、第四側面1fよりも第三側面1eに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第二側面1dよりも第一側面1cに近い位置に配置されている。放電電極60は、第一接続部60a及び第一対向部60bを有している。第一接続部60aと第一対向部60bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部60aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部60aの一端60cは、素体1の第一側面1cに露出しており、第一端子電極11に接続されている。第一対向部60bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部60bの一端60dは、スルーホール導体61を通して第一接続部60aの他端60eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部60bは、スルーホール導体61及び第一接続部60aを通して、第一端子電極11に電気的に接続される。
放電電極62は、素体1の長手方向における、第三側面1eよりも第四側面1fに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第二側面1dよりも第一側面1cに近い位置に配置されている。放電電極62は、第一接続部62a及び第一対向部62bを有している。第一接続部62aは、第一接続部60aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部62bは、第一対向部60bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部62aと第一対向部62bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部62aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部62aの一端62cは、素体1の第一側面1cに露出しており、第三端子電極13に接続されている。第一対向部62bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部62bの一端62dは、スルーホール導体63を通して第一接続部62aの他端62eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部62bは、スルーホール導体63及び第一接続部62aを通して、第三端子電極13に電気的に接続される。
放電電極64は、素体1の長手方向における、第四側面1fよりも第三側面1eに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第一側面1cよりも第二側面1dに近い位置に配置されている。放電電極64は、第一接続部64a及び第一対向部64bを有している。第一接続部64aは、第一接続部60a,62aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部64bは、第一対向部60b,62bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部64aと第一対向部64bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部64aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部64aの一端64cは、素体1の第二側面1dに露出しており、第二端子電極12に接続されている。第一対向部64bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部64bの一端64dは、スルーホール導体65を通して第一接続部64aの他端64eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部64bは、スルーホール導体65及び第一接続部64aを通して、第二端子電極12に電気的に接続される。
放電電極66は、素体1の長手方向における、第三側面1eよりも第四側面1fに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第一側面1cよりも第二側面1dに近い位置に配置されている。放電電極66は、第一接続部66a及び第一対向部66bを有している。第一接続部66aは、第一接続部60a,62a,64aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部66bは、第一対向部60b,62b,64bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部66aと第一対向部66bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部66aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部66aの一端66cは、素体1の第二側面1dに露出しており、第四端子電極14に接続されている。第一対向部66bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部66bの一端66dは、スルーホール導体67を通して第一接続部66aの他端66eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部66bは、スルーホール導体67及び第一接続部66aを通して、第四端子電極14に電気的に接続される。
放電電極68は、第二接続部68a、第二対向部68b、及び第二対向部68cを有している。第二接続部68aは、第一接続部60a,62a,64a,66aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第二対向部68b,68cは、第一対向部60b,62b,64b,66bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第二接続部68aと第二対向部68b,68cとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第二接続部68aは、素体1の幅方向における、略中央の位置に配置されている。第二接続部68aは、素体1の長手方向に延在している。第二接続部68aの一端68eは、素体1の第三側面1e側に露出しており、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第二接続部68aの他端68fは、素体1の第四側面1f側に露出しており、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。
第二対向部68bと第二対向部68cとは、積層方向から見て、素体1の幅方向に離間している。第二対向部68b,68cは、素体1の長手方向に延在している。第二対向部68bと第二対向部68cとは、接続部68dを通して電気的に接続されている。接続部68dの一端は、第二対向部68bにおける素体1の長手方向での略中央に接続されている。接続部68dの他端は、第二対向部68cにおける素体1の長手方向での略中央に接続されている。第二対向部68b,68cと接続部68dとは、一体に形成されている。接続部68dは、素体1の幅方向に延在している。
接続部68dは、スルーホール導体69を通して第二接続部68aに電気的に接続される。これにより、第二対向部68b,68cは、接続部68d、スルーホール導体69、及び第二接続部68aを通して、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16に電気的に接続される。第二接続部68aは、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とを電気的に接続する導体層として機能する。
第二対向部68bは、第一対向部60b,62bと素体1の幅方向で対向配置されている。すなわち、第二対向部68bと第一対向部60b,62bとは、素体1の幅方向で離間している。第一対向部60b,62bと第二対向部68bとは、厚みを有している。このため、第一対向部60b,62bの側面と第二対向部68bの側面とが対向する。
第一対向部60bと第二対向部68bとの間に、第一ギャップ部GP1が形成されている(図4参照)。第一対向部62bと第二対向部68bとの間に、第二ギャップ部GP2が形成されている(図5参照)。第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16と第一端子電極11との間に所定以上の電圧が印加されると、第一ギャップ部GP1で放電が生じる。第三端子電極13と第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16との間に所定以上の電圧が印加されると、第二ギャップ部GP2で放電が生じる。各ギャップ部GP1,GP2の幅は、所望の放電特性が得られるように、所定の値に設定されている。
第二対向部68cは、第一対向部64b,66bと素体1の幅方向で対向配置されている。すなわち、第二対向部68cと第一対向部64b,66bとは、素体1の幅方向で離間している。第一対向部64b,66bと第二対向部68cとは、厚みを有している。このため、第一対向部64b,66bの側面と第二対向部68cの側面とが対向する。
第一対向部64bと第二対向部68cとの間に、第三ギャップ部GP3が形成されている(図4参照)。第一対向部66bと第二対向部68cとの間に、第四ギャップ部GP4が形成される(図5参照)。第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16と第二端子電極12との間に所定以上の電圧が印加されると、第三ギャップ部GP3で放電が生じる。第四端子電極14と第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16との間に所定以上の電圧が印加されると、第四ギャップ部GP4で放電が生じる。各ギャップ部GP3,GP4の幅は、所望の放電特性が得られるように、所定の値に設定されている。
放電電極60,62,64,66,68、及びスルーホール導体61,63,65,67,69は、導電材(たとえば、Ag、Pd、Au、Pt、Cu、Ni、Al、Mo、又はWなど)を含んでいる。各放電電極60,62,64,66,68及び各スルーホール導体61,63,65,67,69は、導電性材料(たとえば、Ag粉末、Pd粉末、Au粉末、Pt粉末、Cu粉末、Ni粉末、Al粉末、Mo粉末、又はW粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。スルーホール導体61,63,65,67,69は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
放電誘発部70は、第一対向部60bと第二対向部68bとを接続するように、第一対向部60bと第二対向部68bとに接している。放電誘発部70は、第一対向部60bと第二対向部68bとを接続するように形成され、第一ギャップ部GP1での放電を発生し易くする機能を有する。放電誘発部71は、第一対向部62bと第二対向部68bとを接続するように、第一対向部62bと第二対向部68bとに接している。放電誘発部71は、第一対向部62bと第二対向部68bとを接続するように形成され、第二ギャップ部GP2での放電を発生し易くする機能を有する。
放電誘発部72は、第一対向部64bと第二対向部68cとを接続するように、第一対向部64bと第二対向部68cとに接している。放電誘発部72は、第一対向部64bと第二対向部68cとを接続するように形成され、第三ギャップ部GP3での放電を発生し易くする機能を有する。放電誘発部73は、第一対向部66bと第二対向部68cとを接続するように、第一対向部66bと第二対向部68cとに接している。放電誘発部73は、第一対向部66bと第二対向部68cとを接続するように形成され、第四ギャップ部GP4での放電を発生し易くする機能を有する。
放電誘発部70〜73は、Fe、NiO、CuO、ZnO、MgO、SiO、TiO、Mn、SrO、CaO、BaO、SnO、KО、Al、ZrO、及びBからなる群より選ばれる少なくとも一種の材料を含んで構成される。放電誘発部70〜73は、上記群より選ばれる二種類以上の材料を含んで構成されてもよい。放電誘発部70〜73には、Ag、Pd、Au、Pt、Ag/Pd合金、Ag/Cu合金、Ag/Au合金、又はAg/Pt合金などの金属粒子が含有されている。放電誘発部70〜73には、RuOなどの半導体粒子が含有されていてもよい。放電誘発部70〜73には、ガラス又は酸化錫(SnO又はSnO)が含有されていてもよい。
素体1は、空洞部74〜77を有している(図4及び図5参照)。
空洞部74を画成する面は、第一対向部60b及び第二対向部68b、並びに、放電誘発部70(第一対向部60b及び第二対向部68bから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部74は、第一対向部60b及び第二対向部68bと、放電誘発部70(第一対向部60b及び第二対向部68bから露出する部分)と、に接している。空洞部74は、放電時における第一対向部60b、第二対向部68b、非磁性体層4及び放電誘発部70の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部75を画成する面は、第一対向部62b及び第二対向部68b、並びに、放電誘発部71(第一対向部62b及び第二対向部68bから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部75は、第一対向部62b及び第二対向部68bと、放電誘発部71(第一対向部62b及び第二対向部68bから露出する部分)と、に接している。空洞部75は、放電時における第一対向部62b、第二対向部68b、非磁性体層4及び放電誘発部71の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部76を画成する面は、第一対向部64b及び第二対向部68c、並びに、放電誘発部72(第一対向部64b及び第二対向部68cから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部76は、第一対向部64b及び第二対向部68cと、放電誘発部72(第一対向部64b及び第二対向部68cから露出する部分)と、に接している。空洞部76は、放電時における第一対向部64b、第二対向部68c、非磁性体層4及び放電誘発部72の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部77を画成する面は、第一対向部66b及び第二対向部68c、並びに、放電誘発部73(第一対向部66b及び第二対向部68cから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部77は、第一対向部66b及び第二対向部68cと、放電誘発部73(第一対向部66b及び第二対向部68cから露出する部分)と、に接している。空洞部77は、放電時における第一対向部66b、第二対向部68c、非磁性体層4及び放電誘発部73の熱膨張を吸収する機能を有する。
非磁性体部3Cには、第一コイルC1と第二コイルC2とが配置されている非磁性体部3A及びESDサプレッサが配置されている非磁性体部3Bと異なり、導体などが配置されていない。非磁性体部3Cは、三つの非磁性体部3A,3B,3Cの関係において、非磁性体部3Aを挟んで非磁性体部3Bとは反対側に位置している。非磁性体部3Cは、焼成の際に素体1に発生する内部応力を緩和する。
以上のように、本実施形態では、第一導体25と第二導体28とは、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とに接続されている。すなわち、第一導体25及び第二導体28は、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16を通してグラウンドに接続される。
積層方向(一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向)で第一コイルC1(第一コイル導体21)と隣り合っている第一導体25が、積層方向から見たときに第一コイルC1(第一コイル導体21)の一部と重なるように配置されている。このため、第一導体25と第一コイルC1との間に浮遊容量が生じる。積層方向で第二コイルC2(第四コイル導体24)と隣り合っている第二導体28が、積層方向から見たときに第二コイルC2(第四コイル導体24)の一部と重なるように配置されている。このため、第二導体28と第二コイルC2との間に浮遊容量が生じる。したがって、積層コモンモードフィルタCFでは、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
第一導体25と第二導体28とは、線状に延びた形状を呈している。したがって、第一コイルC1及び第二コイルC2により発生した磁束が、第一導体25及び第二導体28を通る場合でも、第一導体25及び第二導体28には逆起電力が生じ難い。第一コイルC1及び第二コイルC2の各内側領域R1,R2は、積層方向から見たときに第一導体25及び第二導体28と重ならない領域を含んでいるので、第一コイルC1及び第二コイルC2により発生した磁束が、第一導体25及び第二導体28によって阻害され難い。これらにより、積層コモンモードフィルタCFのコモンモードインピーダンスが低下するのを抑制することができる。
本実施形態では、第一導体25及び第二導体28は、直線状に延びた形状を呈している。これにより、第一導体25及び第二導体28が直線状に延びた形状以外の形状(たとえば、蛇行状に延びた形状又はクランク形状など)である積層コモンモードフィルタに比して、積層コモンモードフィルタCFでは、第一導体25及び第二導体28の寄生インダクタンスが少ないので、減衰ピークの深さがより一層大きくなる。
本実施形態では、第一導体25及び第二導体28の各幅W25a,W25b,W25c,W28a,W28b,W28cは、第一コイルC1及び第二コイルC2の各内側領域の幅WR1,WR2よりも小さい。これにより、第一及び第二導体が対向方向から見たときに第一及び第二コイルの内側領域と重なるように配置されていても、第一及び第二コイルの各内側領域R1,R2は、積層方向から見たときに第一導体25及び第二導体28と重ならない領域を確実に含むことができる。
本実施形態では、第一導体25は、第一導体部分25aと、第二導体部分25bと、第三導体部分25cとを有し、第二導体28は、第一導体部分28aと、第二導体部分28bと、第三導体部分28cとを有している。第三導体部分25c,28cの幅W25c,W28cは、第一導体部分25a,28aの幅W25a,W28a及び第二導体部分25b,28bの幅W25b,W28bよりも大きい。第一導体部分25aと第三導体部分25cとの境界、及び、第二導体部分25bと第三導体部分25cとの境界は、積層方向から見たときに、第一コイルC1及び第二コイルC2と重なっている。第一導体部分28aと第三導体部分28cとの境界、及び、第二導体部分25b,28bと第三導体部分25c,28cとの境界も、積層方向から見たときに、第一コイルC1及び第二コイルC2と重なっている。
第一導体部分25a,28aの一端は、非磁性体部3Aの表面(第一側面1c)に露出しており、第一グラウンド用端子電極15に接続される。このため、第一導体部分25a,28aの一端は、第一グラウンド用端子電極15で覆われている必要があり、第一導体部分25a,28aの幅W25a,W28aは、第一グラウンド用端子電極15の幅よりも小さく設定される必要がある。
第二導体部分25b,28bの一端は、非磁性体部3Aの表面(第二側面1d)に露出しており、第二グラウンド用端子電極16に接続される。このため、第二導体部分25b,28bの一端は、第二グラウンド用端子電極16で覆われている必要があり、第二導体部分25b,28bの幅W25b,W28bは、第二グラウンド用端子電極16の幅よりも小さく設定される必要がある。
第一導体25の幅が大きいほど、第一導体25と第一コイルC1との間に生じる浮遊容量における残留インダクタンスが小さくなる。第二導体28の幅が大きいほど、第二導体28と第二コイルC2との間に生じる浮遊容量における残留インダクタンスが小さくなる。残留インダクタンスが小さくなると、上記減衰ピークの深さが大きくなる。
第一導体部分25aと第三導体部分25cとの境界と、第二導体部分25bと第三導体部分25cとの境界とが、積層方向から見たときに第一コイルC1と重なっている場合、第一導体部分25a及び第二導体部分25bよりも幅広である第三導体部分25cは、積層方向から見たときに第一コイルC1と確実に重なる。第一導体部分28aと第三導体部分28cとの境界と、第二導体部分28bと第三導体部分28cとの境界とが、積層方向から見たときに第二コイルC2と重なっている場合、第一導体部分28a及び第二導体部分28bよりも幅広である第三導体部分28cは、積層方向から見たときに第二コイルC2と確実に重なる。
第三導体部分25c,28cの幅W25c,W28cが第一導体部分25a,28a及び第二導体部分25b,28bの幅W25a,W25b,W28a,W28bよりも大きい、すなわち、第一導体部分25a,28a及び第二導体部分25b,28bの幅W25a,W25b,W28a,W28bが第三導体部分25c,28cの幅W25c,W28cよりも小さい場合、第一導体部分25a,28aと第一グラウンド用端子電極15との接続性、及び、第二導体部分25b,28bと第二グラウンド用端子電極16との接続性を確保しつつ、減衰ピークの深さを大きくすることができる。
第一導体部分25aと第三導体部分25cとの境界と、第二導体部分25bと第三導体部分25cとの境界とが、積層方向から見たときに第一コイルC1と重なっている場合には、第一コイルC1と第一導体25とに位置ずれが生じる場合でも、第一導体25と第一コイルC1との間に生じる浮遊容量がばらつき難い。上記位置ずれが、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向での位置ずれである場合、第一導体25と第一コイルC1との間に生じる浮遊容量のばらつきは、極めて生じ難い。
第一導体部分28aと第三導体部分28cとの境界と、第二導体部分28bと第三導体部分28cとの境界とが、積層方向から見たときに第二コイルC2と重なっている場合には、第二コイルC2と第二導体28とに位置ずれが生じる場合でも、第二導体28と第二コイルC2との間に生じる浮遊容量がばらつき難い。上記位置ずれが、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向での位置ずれである場合、第二導体28と第二コイルC2との間に生じる浮遊容量のばらつきは、極めて生じ難い。
これらのことから、積層コモンモードフィルタCFの特性がばらつくのを抑制することができる。
第一導体25と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第二導体28と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積とは同等である。
これにより、第一コイルC1の一端、すなわち第一端子電極11から信号が入る場合と、第一コイルC1の他端、すなわち第二端子電極12から信号が入る場合とで、特性インピーダンスの変化が小さい。同じく、第二コイルC2の一端、すなわち第四端子電極14から信号が入る場合と、第二コイルC2の他端、すなわち第三端子電極13から信号が入る場合とで、特性インピーダンスの変化が小さい。これらの結果、積層コモンモードフィルタCFを実装する際の方向性を無くすことができる。
本実施形態では、第一コイルC1は、渦巻き状の第一コイル導体21及び第二コイル導体22を有していると共に、第一コイル導体21と第二コイル導体22とが電気的に接続されることにより構成されている。第二コイルC2は、渦巻き状の第三コイル導体23及び第四コイル導体24を有していると共に、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが電気的に接続されることにより構成されている。第一コイル導体21と第三コイル導体23とは、積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とは、積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23は、積層方向で第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。これにより、第一コイルC1と第二コイルC2との磁気結合を高めることができる。
本実施形態では、第一導体25及び第二導体28は、積層方向で第一コイルC1と第二コイルC2との間には位置していない。このため、第一導体25及び第二導体28が第一コイルC1と第二コイルC2との磁気結合を阻害することはない。
第一導体25及び第二導体28は、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とを電気的に接続している。この場合、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とが、第一導体25及び第二導体28を通して電気的に接続されているので、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16を形成する際に、電気めっきを施すことができる。
積層コモンモードフィルタCFでは、放電電極60,62,64,66(第一対向部60b,62b,64b,66b)と放電電極68(第二対向部68b)とが、互いに離間するように素体1内に配置されている。放電電極68が、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16に接続されている。すなわち、放電電極68は、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16を通してグラウンドに接続される。これにより、積層コモンモードフィルタCFは、ESD吸収機能を有する。静電気を逃がすグラウンドと、第一導体25及び第二導体28が接続されるグラウンドとの共通化が図られ、積層コモンモードフィルタCFの構成が複雑化するのを防ぐことができる。
積層コモンモードフィルタCFでは、第一導体25及び第二導体28の各厚みTH1は、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2よりも小さいので、厚みTH1が厚みTH2以上である積層コモンモードフィルタに比して、積層方向での一対の磁性体部5A,5Bの間隔が小さい。これにより、積層コモンモードフィルタCFのインダクタンスが低下するのを抑制することができる。
ここで、本実施形態の積層コモンモードフィルタCFと、比較例の積層コモンモードフィルタとの、コモンモードインピーダンスの周波数特性とコモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性とを比較する試験を行った。コモンモードインピーダンスの周波数特性を比較した試験結果を図11に示し、減衰量の周波数特性を比較した試験結果を図12に示す。
比較例1の積層コモンモードフィルタは、第一導体25及び第二導体28を備えていない点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例2の積層コモンモードフィルタは、第一導体25及び第二導体28の形状が、特許文献1の図1に開示されているように、環状を呈している点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例3の積層コモンモードフィルタは、第一導体25及び第二導体28の形状が、特許文献1の図6に開示されているように、ベタ状である点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例1〜3の各積層コモンモードフィルタと積層コモンモードフィルタCFとは、上述した相違点以外の構成に関しては同じである。第一導体25及び第二導体28がベタ状であるとは、第一導体25及び第二導体28が第一コイルC1及び第二コイルC2だけでなく、第一コイルC1及び第二コイルC2の各内側領域R1,R2も覆っている形状であることを意味している。
図11に示された試験結果からわかるように、積層コモンモードフィルタCFは、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタに比して、コモンモードインピーダンスの低下が極めて少ない。すなわち、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタでは、第一及び第二導体層に生じる逆起電力(渦電流)の影響により、コモンモードインピーダンスが大きく低下している。図11において、特性I1は、積層コモンモードフィルタCFのコモンモードインピーダンスの周波数特性を示している。特性I2〜I4は、それぞれ比較例1〜3のコモンモードインピーダンスの周波数特性を示している。
図12に示された試験結果からわかるように、積層コモンモードフィルタCFは、比較例1の積層コモンモードフィルタに比して、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークの深さが大きく、かつ、減衰ピークの位置が高周波数側にシフトしている。比較例2及び3の積層コモンモードフィルタは、積層コモンモードフィルタCFに対して、急峻な減衰特性を有している。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタは、所望の減衰特性が得られる周波数帯域が広い。図12において、特性L1は、積層コモンモードフィルタCFの減衰特性を示している。特性L2〜L4は、それぞれ比較例1〜3の減衰特性を示している。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第一導体25及び第二導体28の形状は、図8及び9に示された形状に限られない。第一導体25及び第二導体28は、図13及び図14に示されるように、積層方向から見たときに第一コイルC1及び第二コイルC2の各内側領域R1,R2と重ならないように、第一コイルC1及び第二コイルC2の形状に沿って屈曲した形状を呈していてもよい。この場合、第一導体25及び第二導体28は、第一コイルC1及び第二コイルC2により発生する磁束を遮り難い。これにより、積層コモンモードフィルタCFのインダクタンスが低下するのをより一層抑制することができる。
第三導体部分25c,28cの幅W25c,W28cは、図13及び図14に示されるように、第一導体部分25a,28aの幅W25a,W28a及び第二導体部分25b,28bの幅W25b,W28bと同等であってもよい。
各内側領域R1,R2は、積層方向から見たときに、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向での各第三導体部分25c,28cの両側に、第一導体25及び第二導体28と重ならない領域を含んでいるが、これに限られない。各内側領域R1,R2は、積層方向から見たときに、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向での各第三導体部分25c,28cの一方側のみに、第一導体25及び第二導体28と重ならない領域を含んでいてもよい。
本実施形態では、第一コイルC1は、渦巻き状の第一コイル導体21及び第二コイル導体22を有していると共に、第一コイル導体21と第二コイル導体22とが電気的に接続されることにより構成されている。第二コイルC2は、渦巻き状の第三コイル導体23及び第四コイル導体24を有していると共に、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが電気的に接続されることにより構成されている。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合っていてもよい。第一コイルC1は、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよく、第二コイルC2も、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよい。
積層コモンモードフィルタCFは、放電電極60,62,64,66,68、及び放電誘発部70〜73を備えていなくてもよい。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、ESD吸収性能を有していなくてもよい。
1…素体、3A,3B,3C…非磁性体部、5A,5B,5C,5D…磁性体部、11…第一端子電極、12…第二端子電極、13…第三端子電極、14…第四端子電極、15…第一グラウンド用端子電極、16…第二グラウンド用端子電極、21…第一コイル導体、22…第二コイル導体、23…第三コイル導体、24…第四コイル導体、25…第一導体、25a…第一導体部分、25b…第二導体部分、25c…第三導体部分、28…第二導体、28a…第一導体部分、28b…第二導体部分、28c…第三導体部分、60,62,64,66,68…放電電極、C1…第一コイル、C2…第二コイル、CF…積層コモンモードフィルタ、R1…第一コイルの内側領域、R2…第二コイルの内側領域、W25a,W28a…第一導体部分の幅、W25b,W28b…第二導体部分の幅、W25c,W28c…第三導体部分の幅、WR1,WR2…内側領域の幅。

Claims (6)

  1. 非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、前記非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、
    前記素体に配置されている、第一端子電極、第二端子電極、第三端子電極、第四端子電極、第一グラウンド用端子電極、及び第二グラウンド用端子電極と、
    前記非磁性体部に配置され、前記第一端子電極と前記第三端子電極とに電気的に接続されている第一コイルと、
    前記一対の磁性体部が対向している方向で前記第一コイルと対向するように前記非磁性体部に配置され、かつ、前記第二端子電極と前記第四端子電極とに電気的に接続されており、前記第一コイルと磁気結合する第二コイルと、
    前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第一及び第二コイルを挟むように前記非磁性体部に配置され、前記第一グラウンド用端子電極と前記第二グラウンド用端子電極とに電気的に接続されている第一及び第二導体と、を備え、
    前記第一導体は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第一コイルと隣り合っていると共に、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第一コイルの一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈し、
    前記第二導体は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第二コイルと隣り合っていると共に、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第二コイルの一部と重なるように配置され、かつ、線状に延びた形状を呈し、
    前記第一及び第二コイルの内側領域は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第一及び第二導体と重ならない領域を含んでいる、積層コモンモードフィルタ。
  2. 前記第一及び第二導体は、直線状に延びた形状を呈している、請求項1に記載の積層コモンモードフィルタ。
  3. 前記第一及び第二導体の幅は、前記第一及び第二コイルの前記内側領域の幅よりも小さい、請求項1又は2に記載の積層コモンモードフィルタ。
  4. 前記第一及び第二導体は、前記第一グラウンド用端子電極に接続される第一導体部分と、前記第二グラウンド用端子電極に接続される第二導体部分と、前記第一導体部分と前記第二導体部分とを接続する第三導体部分と、をそれぞれ有し、
    前記第三導体部分の幅は、前記第一及び前記第二導体部分の幅よりも大きく、
    前記第一導体部分と前記第三導体部分との境界と、前記第二導体部分と前記第三導体部分との境界とは、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに、前記第一及び第二コイルと重なっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。
  5. 前記第一コイルは、渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
    前記第二コイルは、渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、前記第三コイル導体と前記第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
    前記第一コイル導体と前記第三コイル導体とは、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で互いに隣り合い、
    前記第二コイル導体と前記第四コイル導体とは、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で互いに隣り合い、
    前記第三コイル導体は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第一コイル導体と前記第二コイル導体との間に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。
  6. 互いに離間するように前記素体内に配置されている第一及び第二放電電極を更に備えており、
    前記第一及び第二放電電極のいずれか一方が、前記第一グラウンド用端子電極と前記第二グラウンド用端子電極とに電気的に接続されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。
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