JP2017065368A - 運搬台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】地面や建築構造物等に形成された開口部から落下することを防ぐことができる運搬台車を提供する。【解決手段】運搬台車1は、荷台2と、前輪3と、後輪4と、ブレーキ機構5と、段差検知機構6と、作動伝達軸7と、を備えている。段差検知機構6は、段差検知部21と、検知側回動部材22と、を有している。段差検知部21は、前輪3よりも進行方向の前方に配置され、地面に当接する。検知側回動部材22は、段差検知部21を支持し、裏面2bに回動可能に支持される。そして、作動伝達軸7は、検知側回動部材22の回動動作をブレーキ機構5に伝達する。ブレーキ機構5は、作動伝達軸7で伝達された検知側回動部材22の回動動作に伴って、前輪3又は後輪4の回転を制動する。【選択図】図1

Description

本発明は、荷物を運搬する運搬台車に関し、特に車輪の回転を制動するブレーキ機構を有する運搬台車に関するものである。
従来の車輪の回転を制動するブレーキ機構を有する運搬台車としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、車輪の回転軸に装着され、踏段に対して所定の姿勢に保持されるブラケット板と、このブラケット板に一端が取付けられる回動体と、この回動体に固設されるブレーキ片とを備えた運搬車が記載されている。
そして、この特許文献1に記載された技術では、踏段の水平走行領域では、ブレーキ片を車輪から離隔させる一方、踏段の傾斜走行領域では、荷台の傾動に伴って回動体を車輪に近づく方向に回動させることにより、ブレーキ片をゴムタイヤに摺接させている。
また、近年では、エレベータを建築構造物に据え付ける際に、エレベータ機器を運搬するために運搬台車が用いられている。そして、建築構造物に形成されたエレベータの据え付け箇所である開口部に運搬台車が落下することを防ぐための機構が求められている。
特開平9−2280号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、エスカレータに運搬台車を搭載したときに用いられるものであり、荷台が傾斜しなければ、ブレーキ機構は作動しない。そのため、例えば、エレベータを据え付ける際に、特許文献1に記載された運搬台車を用いた場合、開口部から運搬台車が落下することを確実に防ぐことができない、という問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、地面や建築構造物等に形成された開口部から落下することを防ぐことができる運搬台車を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の運搬台車は、荷台と、前輪と、後輪と、ブレーキ機構と、段差検知機構と、作動伝達軸と、を備えている。荷台は、荷物が載置される載置面を有する。前輪は、荷台における載置面の反対側の裏面に設けられ、荷物を運搬する際に進行方向の前端部に設置される。後輪は、裏面に設けられ、進行方向の後端部に設置される。ブレーキ機構は、前輪又は後輪の回転を制動する。段差検知機構は、裏面に設けられ、地面に形成された開口部を検知する。作動伝達軸は、段差検知機構の作動をブレーキ機構に伝達する。
段差検知機構は、段差検知部と、検知側回動部材と、を有している。段差検知部は、前輪よりも進行方向の前方に配置され、地面に当接する。検知側回動部材は、段差検知部を支持し、裏面に回動可能に支持される。そして、作動伝達軸は、検知側回動部材の回動動作をブレーキ機構に伝達する。ブレーキ機構は、作動伝達軸で伝達された検知側回動部材の回動動作に伴って、前輪又は後輪の回転を制動する。
本発明の運搬台車によれば、地面や建築構造物等に開口部から落下することを防ぐことができる。
本発明の実施の形態例にかかる運搬台車を荷台の裏面側から見た状態に示す平面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車を示す側面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車を荷台の載置面側から見た状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車のブレーキ機構が作動した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車のブレーキ機構が作動した状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車の変形例を示す側面図である。 本発明の実施の形態例にかかる運搬台車の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の運搬台車の実施の形態例について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.運搬台車の構成
まず、本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる運搬台車の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本例の運搬台車を荷台の裏面側から見た状態を示す平面図、図2は、運搬台車を荷台の載置面側から見た状態を示す平面図、図3は、運搬台車を示す側面図である。
本例の運搬台車は、例えば、エレベータを建築構造物に据え付ける際に、エレベータ機器を建築構造物に形成された昇降路に運搬するために用いられるものである。図1〜図3に示すように、運搬台車1は、荷台2と、一対の前輪3、3と、一対の後輪4、4と、ブレーキ機構5と、段差検知機構6と、作動伝達軸7と、押し手8と、付勢部材19を備えている。
図2及び図3に示すように、荷台2は、矩形をなす平板状に形成されている。荷台2における荷物が載置される載置面2aには、2つの凹部2c、2cが形成されている。2つの凹部2c、2cは、載置面2aにおける荷物を運搬する際の進行方向の後端部に形成されている。また、凹部2cは、載置面2aにおける短手方向の両端部、すなわち進行方向及び鉛直方向とも直交する幅方向の両端部に形成されている。2つの凹部2c、2cには、押し手8が設けられている。
図1及び図2に示すように、荷台2における載置面2aと対向する裏面2bには、一対の前輪3、3と、一対の後輪4、4と、ブレーキ機構5と、段差検知機構6と、作動伝達軸7が配置されている。
一対の前輪3、3は、裏面2bにおける進行方向の前端部に回転可能に設けられている。また、前輪3は、裏面2bにおける幅方向の両端部に設置されている。一対の後輪4、4は、裏面2bにおける進行方向の後端部に回転可能に設けられている。また、後輪4は、裏面2bにおける幅方向の両端部に設置されている。そして、一対の前輪3、3と一対の後輪4、4によって荷台2を支えている。
[ブレーキ機構]
ブレーキ機構5は、裏面2bにおける進行方向の後端部に配置されている。ブレーキ機構5は、2つのブレーキ体11、11と、2つのブレーキ側回動部材12、12と、回動軸13と、ブレーキ側作動軸14と、軸支持部16を有している。
軸支持部16は、裏面2bにおいて後輪4よりも進行方向の後端側に配置されている。軸支持部16には、回動軸13が取り付けられている。回動軸13は、軸支持部16に支持されて裏面2bの幅方向と略平行に配置されている。また、回動軸13の軸方向の両端部には、ブレーキ側回動部材12が回動可能に支持されている。
ブレーキ側回動部材12は、略平板状に形成されている。2つのブレーキ側回動部材12には、ブレーキ側カム孔12aと、回動軸13が挿入される軸受孔12bが形成されている。2つのブレーキ側回動部材12は、回動軸13に回動可能に支持されて、一対の後輪4、4の間に配置されている。
ブレーキ側カム孔12aは、軸受孔12bよりもブレーキ側回動部材12における長手方向の一側、すなわち進行方向の前端部に形成されている。ブレーキ側カム孔12aは、長孔である。また、ブレーキ側カム孔12aが延在する方向は、鉛直方向及び進行方向に対して傾斜している。ブレーキ側カム孔12aには、後述するブレーキ側作動軸14の端部が摺動可能に挿入されている。
ブレーキ側回動部材12における長手方向の他端部、すなわち進行方向の後端部には、ブレーキ体11が固定されている。ブレーキ体11は、ブレーキ側回動部材12に支持されて、ブレーキ機構5が作動する前の状態では、後輪4と対向して配置される。ブレーキ体11には、当接凹部11aが形成されている。ブレーキ機構5が作動した場合、ブレーキ体11は、当接凹部11aが後輪4に当接し、後輪4の回転を制動する。このように、ブレーキ体11に当接凹部11aを設けたことで、後輪4との接触面積を増やすことができ、ブレーキ機構5の制動性能を高めることができる。
ブレーキ側作動軸14は、棒状の部材により構成されている。ブレーキ側作動軸14の軸方向の一端部は、裏面2bの幅方向の一側に配置されたブレーキ側回動部材12のブレーキ側カム孔12aに挿入されている。また、ブレーキ側作動軸14の軸方向の他端部は、裏面2bの幅方向の他側に配置されたブレーキ側回動部材12のブレーキ側カム孔12aに挿入されている。そして、ブレーキ側作動軸14は、その軸方向が裏面2bの幅方向と略平行に配置されている。ブレーキ側作動軸14の軸方向の中間部には、作動伝達軸7が連結されている。
[作動伝達軸]
次に、作動伝達軸7について説明する。
作動伝達軸7は、棒状の部材により構成されている。作動伝達軸7は、裏面2bに設けられた2つの伝達支持部31、31に軸方向に沿って移動可能に支持されている。2つの伝達支持部31、31は、裏面2bに進行方向に沿って所定の間隔を開けて配置されている。そのため、作動伝達軸7の軸方向は、裏面2bの進行方向と略平行に配置される。また、作動伝達軸7は、2つの伝達支持部31、31により、軸方向以外の移動が規制されている。
作動伝達軸7の軸方向の一端部、すなわち進行方向の前端部には、段差検知機構6の検知側作動軸23が連結されている。また、作動伝達軸7の軸方向の他端部、すなわち進行方向の後端部には、ブレーキ機構5のブレーキ側作動軸14が連結されている。
[段差検知機構]
次に、段差検知機構6について説明する。
段差検知機構6は、裏面2bの進行方向の前端部において一対の前輪3、3の間に配置されている。段差検知機構6は、段差検知部の一例を示す段差検知車輪21と、2つの検知側回動部材22、22と、検知側作動軸23と、回動支持部24とを有している。回動支持部24は、裏面2bの進行方向の前端部に配置されている。
段差検知車輪21は、2つの検知側回動部材22、22に回転可能に支持されている。また、段差検知車輪21は、2つの検知側回動部材22、22に支持されて、荷台2の進行方向の前端部よりも前方に突出して配置されている。なお、段差検知車輪21は、少なくとも一対の前輪3、3よりも進行方向の前方に配置されていればよい。
段差検知車輪21は、エレベータを設置するための開口部等の段差がない状態では、段差検知車輪21は、地面G1に接触している。なお、本例では、段差検知部として段差検知車輪21を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。段差検知部としては、運搬台車1の移動の妨げにならない部材であればよく、例えば、半円状や球状の部材を用いてもよい。
検知側回動部材22は、略平板状に形成されている。検知側回動部材22の長手方向の一端部、すなわち進行方向の前端部には、段差検知車輪21が回転可能に取り付けられている。検知側回動部材22は、検知側カム孔22aと、軸受孔22bが形成されている。
軸受孔22bは、検知側回動部材22における長手方向の中間部に形成されている。軸受孔22bには、回動支持部24が挿入されている。そして、検知側回動部材22は、回動支持部24によって回動可能に支持されている。すなわち、段差検知車輪21は、検知側回動部材22を介して回動支持部24に回動可能に支持される。
検知側カム孔22aは、軸受孔22bよりも検知側回動部材22における長手方向の他側、すなわち進行方向の後端部に形成されている。検知側カム孔22aは、ブレーキ側カム孔12aと同様に、長孔である。検知側カム孔22aが延在する方向は、鉛直方向及び進行方向に対して傾斜している。検知側カム孔22aには、検知側作動軸23の端部が摺動可能に挿入されている。
検知側作動軸23は、棒状の部材により構成されている。検知側作動軸23の軸方向の一端部は、2つの検知側回動部材22、22における裏面2bの幅方向の一側に配置された検知側回動部材22の検知側カム孔22aに挿入されている。また、検知側作動軸23の軸方向の他端部は、2つの検知側回動部材22、22における裏面2bの幅方向の他側に配置された検知側回動部材22の検知側カム孔22aに挿入されている。そして、検知側作動軸23の軸方向の中間部には、作動伝達軸7の軸方向の一端部が連結されている。
[付勢部材]
次に、付勢部材19について説明する。本例の運搬台車1では、付勢部材19は、引っ張りコイルばねにより構成されている。付勢部材19の一端は、荷台2の裏面2bに固定されている。また、付勢部材19の他端は、ブレーキ側作動軸14に固定されている。そして、付勢部材19は、ブレーキ側作動軸14を進行方向の前方に向けて付勢している。
2.運搬台車の動作
次に、図1〜図6を参照して上述した構成を有する運搬台車1のブレーキ動作について説明する。
図4は、運搬台車1の動作を示す説明図、図5及び図6は、運搬台車1のブレーキ機構5が作動した状態を示す図である。ここでは、建築構造物100の開口部の一例を示す昇降路101にエレベータ機器を運搬する際の運搬台車1の動作について説明する。
まず、図1、図2及び図4に示すように、昇降路101などの段差がない状態では、段差検知機構6の段差検知車輪21は、地面G1に当接している。ここで、ブレーキ機構5のブレーキ側作動軸14は、付勢部材19により進行方向の前方に向けて付勢されている。そのため、ブレーキ側作動軸14に連結された作動伝達軸7も、ブレーキ側作動軸14を介して付勢部材19により進行方向の前方に向けて付勢される。さらに、作動伝達軸7に連結された検知側作動軸23も、作動伝達軸7を介して付勢部材19により進行方向の前方に向けて付勢される。
検知側作動軸23が進行方向の前方に向けて付勢されることで、検知側回動部材22は、段差検知車輪21が鉛直方向の下方に向けて回動する方向に付勢される。しかしながら、段差検知車輪21は、地面G1に当接している。そのため、検知側回動部材22の回動動作が規制され、検知側作動軸23の移動も規制される。そのため、作動伝達軸7を介して検知側作動軸23と連結するブレーキ側作動軸14の移動も規制される。
ブレーキ側作動軸14の移動が規制されることで、ブレーキ側回動部材12におけるブレーキ体11が後輪に当接する方向への回動が規制される。そのため、段差がない状態では、ブレーキ機構5が作動することなく、ブレーキ体11と後輪4は、離反する。
次に、運搬台車1が昇降路101の開口端に接近すると、段差検知車輪21は、その自重と付勢部材19の付勢力によって昇降路101に落下する。段差検知車輪21が昇降路101に落下すると、検知側回動部材22は、軸受孔22bを中心に、長手方向の一端が鉛直方向の下方に向けて回動する。そのため、検知側回動部材22における長手方向の他端部は、鉛直方向の上方に向けて跳ね上がる。
検知側回動部材22の長手方向の一端が鉛直方向の下方に向けて回動することで、検知側作動軸23は、検知側カム孔22aの鉛直方向の下方に変位する。そのため、検知側作動軸23は、検知側回動部材22によって進行方向の前方に向けて移動する。検知側作動軸23が進行方向の前方に向けて移動することで、作動伝達軸7も進行方向の前方に向けて移動する。
上述したように、作動伝達軸7は、伝達支持部31により、その軸方向、すなわち進行方向以外の移動が規制されている。そのため、作動伝達軸7が鉛直方向の上方や下方に振れたりすることを防ぐことができ、段差検知機構6の検知側回動部材22の動作をブレーキ機構5に確実に伝達させることができる。
作動伝達軸7が進行方向の前方に向けて移動することで、作動伝達軸7に連結されたブレーキ側作動軸14も進行方向の前方に向けて移動する。ブレーキ側作動軸14が進行方向の前方に向けて移動することで、ブレーキ側作動軸14の端部がブレーキ側回動部材12におけるブレーキ側カム孔12aの鉛直方向の下方に変位する。
そして、ブレーキ側作動軸14の端部が、ブレーキ側カム孔12a内の鉛直方向の下方に向けて摺動することで、ブレーキ側回動部材12には、その長手方向の他端部が鉛直方向の下方に下がる方向への回転モーメントが付与される。そのため、ブレーキ側回動部材12は、軸受孔12bを中心に、その長手方向の他端部が鉛直方向の下方へ下がる方向に回動する。そして、ブレーキ側回動部材12の長手方向の他端部に設けられたブレーキ体11が後輪4に当接する。その結果、後輪4の回転が制動され、運搬台車1は、昇降路101の開口端の近傍で停止する。
このように、本例の運搬台車1によれば、開口部の開口端の近傍で、ブレーキ機構5を自動的に作動させることができ、運搬台車1が昇降路101などの開口部に落下することを確実に防ぐことができる。
上述したように、ブレーキ側作動軸14は、付勢部材19によって進行方向の前方に向けて付勢されている。すなわち、付勢部材19は、ブレーキ側作動軸14を介してブレーキ体11が後輪4に当接する方向に、ブレーキ側回動部材12が回動するように付勢している。そのため、ブレーキ機構5が作動する際に、ブレーキ側回動部材12及びブレーキ体11には、付勢部材19の付勢力が付与される。その結果、ブレーキ体11を後輪4に押し付けることができ、ブレーキ機構5の制動能力を高めることができる。
また、付勢部材19の付勢力を調節することで、ブレーキ機構5の制動能力、すなわちブレーキ体11が後輪4に押し付けられる力を調節することも可能となる。
なお、本例では、付勢部材19をブレーキ側作動軸14に取り付けた例を説明したが、これに限定されるものではない。付勢部材19として、ブレーキ機構5のブレーキ体11が後輪4に当接する方向に付勢すればよく、例えば、段差検知機構6の検知側作動軸23に取り付けてもよい。また、付勢部材19としてねじりコイルばねを適用し、ブレーキ側回動部材12又は検知側回動部材22の回動軸に取り付けてもよい。
3.変形例
次に、図7及び図8を参照して、運搬台車1の変形例について説明する。
図7及び図8は、運搬台車の変形例について示す図である。
ここで、運搬台車1を移動する際に、昇降路101等の大きな開口部が無い場合では、ブレーキ機構5の動作を行わないほうが、運搬台車1の移動がスムーズに行え、好ましい場合がある。図7及び図8に示す運搬台車は、ブレーキ機構を停止させるブレーキ非動作機構を有する運搬台車である。そのため、ここでは、ブレーキ非動作機構について説明し、第1の実施の形態例にかかる運搬台車1と共通する部分については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7及び図8に示すように、ブレーキ非動作機構40は、荷台2における進行方向の前方の側端部2dに設けられている。ブレーキ非動作機構40は、保持部材41と、止めピン42とを有している。止めピン42は、荷台2の側端部2dから進行方向の前方に向けて突出している。
保持部材41は、棒状の部材により構成されている。保持部材41は、側端部2dにおける幅方向の中間部に軸部44を介して回動可能に取り付けられている。また、保持部材41は、軸部44に設けたばね部材43によって荷台2の側端部2dに付勢されている。
保持部材41における軸部44と反対側の端部には、係合片41aが形成されている。係合片41aは、保持部材41の端部を屈曲させることで形成されている。係合片41aは、2つの検知側回動部材22A、22Aのうち一方の検知側回動部材22Aに設けた係合孔22cに挿入される。
次に、上述した構成を有するブレーキ非動作機構40によってブレーキ機構5の停止方法について説明する。
図8に示すように、ブレーキ非動作機構40を用いない場合、保持部材41は、止めピン42に係合片41aが引っ掛かっている。そして、ブレーキ非動作機構40を用いる場合、まず作業者は、保持部材41をばね部材43の付勢力に抗して、進行方向の前方に向けて引き出す。そして、保持部材41が止めピン42に当接しない位置まで引き出すと、保持部材41を、軸部44を中心に回動させ、係合片41aを鉛直方向の下方に向ける。
このとき、作業者は、段差検知機構6の検知側回動部材22Aを回動させて、段差検知車輪21を鉛直方向の上方に向けて持ち上げる。これにより、ブレーキ機構5のブレーキ側回動部材12は、作動伝達軸7及びブレーキ側作動軸14に付勢されて、ブレーキ体11が後輪4と離反する方向に回動する。
次に、作業者は、検知側回動部材22Aの係合孔22cに保持部材41の係合片41aを挿入する。これにより、検知側回動部材22Aは、保持部材41により保持される。そのため、検知側回動部材22Aにおける段差検知車輪21が鉛直方向の下方へ下がる方向への回動が規制される。その結果、ブレーキ非動作機構40によるブレーキ機構5の停止動作が完了する。
なお、再びブレーキ機構5を作動可能にするためには、検知側回動部材22Aの係合孔22cから保持部材41の係合片41aを引き抜く。そして、検知側回動部材22Aを回動させて、段差検知車輪21を地面G1に接触させればよい。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、ブレーキ機構5を後輪4側に設け、後輪4の回動を制動することで、運搬台車1を停止させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ブレーキ機構を前輪3側に設け、前輪3の回動を制動することで、運搬台車を停止させてもよい。この場合、ブレーキ機構と段差検知機構を連結する作動伝達軸7の長さを短くすることができる。
しかしながら、ブレーキ機構を前輪に設けた場合、ブレーキ機構が作動する前に、前輪が段差検知機構の段差検知部と共に地面に形成された開口部に落下するおそれがある。そのため、ブレーキ機構は、上述した実施の形態例のように後輪に設けることが好ましい。
また、上述した実施の形態例では、運搬台車をエレベータの据え付け作業時に用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。本例の運搬台車は、駅のホームや、地面に開口部を有する作業場やその他各種の現場で用いられるものである。
1…運搬台車、 2…荷台、 2a…載置面、 2b…裏面、 2d…側端部、 3…前輪、 4…後輪、 5…ブレーキ機構、 6…段差検知機構、 7…作動伝達軸、 8…押し手、 11…ブレーキ体、 11a…当接凹部、 12…ブレーキ側回動部材、 12a…ブレーキ側カム孔、 12b…軸受孔、 13…回動軸、 14…ブレーキ側作動軸、 16…軸支持部、 19…付勢部材、 21…段差検知車輪(段差検知部)、 22…検知側回動部材、 22a…検知側カム孔、 22A…検知側回動部材、 22b…軸受孔、 22c…係合孔、 23…検知側作動軸、 24…回動支持部、 31…伝達支持部、 40…ブレーキ非動作機構、 41…保持部材、 41a…係合片、 42…止めピン、 43…ばね部材、 44…軸部、 100…建築構造物、 101…昇降路(開口部)、 G1…地面

Claims (6)

  1. 荷物が載置される載置面を有する荷台と、
    前記荷台における載置面の反対側の裏面に設けられ、前記荷物を運搬する際に進行方向の前端部に設置される前輪と、
    前記裏面に設けられ、前記進行方向の後端部に設置される後輪と、
    前記前輪又は前記後輪の回転を制動するブレーキ機構と、
    前記裏面に設けられ、地面に形成された開口部を検知する段差検知機構と、
    前記段差検知機構の作動を前記ブレーキ機構に伝達する作動伝達軸と、を備え、
    前記段差検知機構は、
    前記前輪よりも前記進行方向の前方に配置され、前記地面に当接する段差検知部と、
    前記段差検知部を支持し、前記裏面に回動可能に支持される検知側回動部材と、を有し、
    前記作動伝達軸は、前記検知側回動部材の回動動作を前記ブレーキ機構に伝達し、
    前記ブレーキ機構は、前記作動伝達軸で伝達された前記検知側回動部材の回動動作に伴って、前記前輪又は前記後輪の回転を制動する
    運搬台車。
  2. 前記ブレーキ機構、前記作動伝達軸又は前記段差検知機構に設けられ、前記ブレーキ機構が前記前輪又は前記後輪の回転を制動する方向に前記作動伝達軸を付勢する付勢部材を更に備えた
    請求項1に記載の運搬台車。
  3. 前記ブレーキ機構は、前記後輪の回転を制動する
    請求項1に記載の運搬台車。
  4. 前記裏面には、前記作動伝達軸を支持する伝達支持部を有し、
    前記作動伝達軸は、前記伝達支持部により前記作動伝達軸の軸方向以外の移動が規制される
    請求項1に記載の運搬台車。
  5. 前記段差検知機構は、
    前記検知側回動部材に形成された検知側カム孔に摺動可能に挿入され、前記作動伝達軸と連結する検知側作動軸を有し、
    前記ブレーキ機構は、
    前記前輪又は前記後輪に当接するブレーキ体と、
    前記ブレーキ体を支持し、前記裏面に回動可能に支持されるブレーキ側回動部材と、
    前記ブレーキ側回動部材に形成されたブレーキ側カム孔に摺動可能に挿入され、前記作動伝達軸と連結するブレーキ側作動軸と、を有する
    請求項1に記載の運搬台車。
  6. 前記段差検知部は、前記検知側回動部材に回転可能に支持される段差検知車輪である
    請求項1に記載の運搬台車。
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