JP5347578B2 - 同期機構 - Google Patents

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Description

本発明は、第二台車を第一台車に対して同期状態にする同期機構に関する。
搬送経路に沿って搬送される第一台車、及び第一台車の搬送経路の側方を第一台車の搬送経路に沿って移動する第二台車について、第二台車を第一台車に対して同期状態にし、第二台車を第一台車と共に移動させる同期機構は公知である。例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の同期機構は、突起部係合部及び係合部を備える。突起部は第一台車に形成されている。係合部は、第二台車に取り付けられており、同期検知アタッチ、係合部検知手段、及び同期固定アタッチを有する。そして、第一台車と第二台車とが近接して第二台車の突起部検知手段が第一台車の突起部の存在を検知すると、同期検知アタッチ及び同期固定アタッチが突起部を狭持し、これにより第二台車が第一台車に対して同期状態になるように構成されている。
しかし、特許文献1に記載の同期機構は、突起部検知手段といったセンサ類を含むので、同期機構の構成が複雑になるという課題を有する。
特開平9−290330号公報
本発明は、簡易な構成で第二台車を第一台車に対して同期状態にすることが可能な同期機構を提供する。
請求項1に記載の同期機構は、搬送経路に沿って搬送される第一台車に対して、前記搬送経路の側方に前記搬送経路に沿った移動経路を有する第二台車を同期状態にして、前記第二台車を前記第一台車と同じ搬送速度で前記移動経路に沿って移動させる同期機構であって、前記第一台車に形成され、上方に向かって突出し、搬送方向下手側の側面である第一側面及び搬送方向上手側の側面である第二側面を有する突起部と、前記第二台車に取り付けられ、前記第一台車の搬送経路側に向かって突出し、前記突起部と係合することにより前記第二台車を前記第一台車に対して同期状態にする係合部と、を備え、前記係合部は、前記第二台車に固定され、前記第一台車の搬送経路側に向かって突出するベースと、前記ベースに取り付けられ、搬送方向上手側の側面に前記第一側面に対して当接可能な第一当接面を含むアタッチと、前記ベースに上下方向に移動可能に接続され、前記アタッチよりも搬送方向上手側に配置され、搬送方向下手側の側面に前記第二側面に対して当接可能な第二当接面を含み、かつ、搬送方向上手側の側面に前記第一側面よりも高い位置から搬送方向下手側に向かうに従い下方に傾斜する傾斜面を含む同期アンチバックと、一端が前記ベースに接続され、上下方向に伸縮可能な流体圧シリンダーと、一端が前記流体圧シリンダーに接続され、他端が前記ベースに上下方向に回動可能に接続され、中途部に前記アタッチが固定される同期アームと、を有し、前記第一台車が搬送方向に搬送され、その後、前記第一側面が前記傾斜面に接触し、さらに前記傾斜面を搬送方向に摺動するのに伴い、前記同期アンチバックが上方移動し、前記突起部が前記同期アンチバックを搬送方向に通過した後、前記第一側面が前記第一当接面に対して当接し、さらに前記同期アンチバックが下方移動して前記第二側面が前記第二当接面に対して当接することにより、前記第二台車が前記第一台車に対して同期状態になり、前記同期アンチバックには貫通孔が形成され、前記貫通孔にはピンが貫入され、前記ピンは前記同期アームに固定され、前記貫通孔と前記ピンとの間にはクリアランスが形成され、前記アタッチは、前記第一当接面が前記第一側面に対して当接可能な高さ位置であるアタッチ突出位置と、前記アタッチ突出位置より高い位置であると共に前記突起部に対して当接不能な高さ位置であるアタッチ退避位置との間で移動し、前記同期アンチバックは、前記第二当接面が前記第二側面に対して当接可能な高さ位置であるアンチバック突出位置と、前記アンチバック突出位置より高い位置であると共に前記突起部に対して当接不能な高さ位置であるアンチバック退避位置との間で移動し、前記流体圧シリンダーが収縮することにより、前記アタッチが前記同期アームと共に上方回動して前記アタッチ退避位置まで移動し、さらに前記同期アンチバックが前記同期アームと共に上方移動して前記アンチバック退避位置まで移動し、前記流体圧シリンダーが伸長することにより、前記アタッチが前記同期アームと共に下方回動して前記アタッチ突出位置まで移動し、さらに前記同期アンチバックが前記同期アームと共に下方移動して前記アンチバック突出位置まで移動し、前記アタッチが前記アタッチ突出位置にあり、かつ、前記同期アンチバックが前記アンチバック突出位置にある状態で、前記第一側面が前記傾斜面に接触し、さらに前記傾斜面を搬送方向に摺動するのに伴って前記同期アンチバックが上方移動する際、前記クリアランスにより前記アタッチが前記アタッチ突出位置にある状態を保持される。
請求項2に記載の同期機構においては、前記アタッチは、前記アタッチ突出位置にあるときに、前記同期アームと前記流体圧シリンダーとの接続箇所よりも低い位置に配置され、かつ、前記同期アームと前記ベースとの接続箇所よりも低い位置に配置される。
請求項3に記載の同期機構においては、前記第一台車及び第二台車は、車両の組立ラインで用いられ、前記第一台車には、車体が載置され、前記第二台車には、前記車体に対して組み付けられる部材が載置される。
本発明によれば、簡易な構成で第二台車を第一台車に対して同期状態にすることが可能である。
本発明に係る同期機構の実施の一形態である台車同期機構を採用する車両の組立ラインの概略構成図である。 図1を搬送方向側から見た図であり、さらに作業者がリフターを使用して車体に対してリアサスペンションを組み付けているときの手順を示す図である。 車体の組立ラインにおける各突起部に位置を示す図である。 図3の突起部を右側から見た図である。 図1及び図2の係合部を右側から見た図である。 図3の突起部を右側から見た図である。 エアシリンダを収縮したときのアタッチの位置を示す図であり、(a)はアタッチがアタッチ突出位置にあるときを示す図であり、(b)はエアシリンダの収縮に伴いアタッチが上方回動しているときを示す図であり、(c)はアタッチがアタッチ退避位置にあるときを示す図である。 エアシリンダを収縮したときの同期アンチバックの位置を示す図であり、(a)は同期アンチバックがアンチバック突出位置にあるときを示す図であり、(b)はエアシリンダの収縮に伴い同期アンチバックが上方回動しているときを示す図であり、(c)は同期アンチバックがアンチバック退避位置にあるときを示す図である。 突起部と係合部とが係合するときの手順を示す図であり、(a)は突起部が搬送方向に移動しながら同期アンチバックの傾斜面に近接しているときを示す図であり、(b)は突起部が傾斜面を摺動しているときを示す図であり、(c)は同期アンチバックが突起部を通過して突起部と係合部とが係合したときを示す図である。 図9(c)を下方から見た図である。 フロアフリクション台車の減速等に伴い、突起部から同期アンチバックに対して搬送方向上手側に負荷が掛かるときを示す図である。 リフター台車40に対して移動を停止する方向に過大な力が作用することに伴い、突起部からアタッチに対して搬送方向下手側に負荷が掛かるときを示す図である。 突起部からアタッチに対して搬送方向下手側に掛かる負荷が所定値以上の大きさになるとエアシリンダが収縮し、係合部が過負荷状態になるのを回避するときを示す図である。 車両の組立ラインに台車同期機構を採用し、車体に対してリアサスペンションが組み付けられるときの手順を示す図であり、(a)はリフターにリアサスペンションが搬送されてくるときを示す図であり、(b)は台車同期機構によりリフター台車がフロアフリクション台車に対して同期状態にされるときを示す図であり、(c)は車体に対して作業者によりリアサスペンションを組み付けられているときを示す図である。
以下に、本発明に係る同期機構の実施の一形態である台車同期機構を採用する車両の組立ライン1について、図面を参照して説明して説明する。
図1及び図2に示すように、車両の組立ライン1は、ラインを流れる車体2・2・・・に対して足回り部品(各車体2に対して各車体2の下方から組み付ける部品であり、例えばインシュレータ、ブレース、PKBケーブル、フェンダーライナ、インレットパイプ、エンジン、サスペンション等)の一種であるリアサスペンション3・3・・・が組み付けられる車両の足回り組立ラインである。
車両の組立ライン1は、フロアフリクション台車10・10・・・、レール20・20、リフター30、リフター台車40、リフターレール50、組み板60、及び前記台車同期機構を備える。
各フロアフリクション台車10は、各車体2を支持している状態で搬送方向(各車体2がラインを流れる方向)に沿って連続的に隙間無く並んでおり、この状態でレール20・20上を搬送される。
レール20・20の右側にはリフターレール50がレール20・20に沿って配置されており、リフターレール50上をリフター台車40が搬送される。
このように、各フロアフリクション台車10、及びリフター台車40は異なるレール上を移動し、互いに独立して移動可能に構成されている。
前記台車同期機構は、リフター台車40を、各フロアフリクション台車10のうちの任意の一つのフロアフリクション台車10に対して同期状態にする、つまりリフター台車40がフロアフリクション台車10と同期して搬送されるようにするものである。前記台車同期機構の詳細は後述する。
フロアフリクション台車10は、車体2を支持するものである。
フロアフリクション台車10は、基台11、車輪12・12・12・12、及び支持部13を有する。
基台11は、十分な剛性を有する部材であり、上面が水平面として形成される平板形状を有しており、上面に足回り部品が適宜配置されており(不図示)、基台11上で作業者が足回り部品の組み付け作業(組み付け作業)を行うことができるように構成されている。基台11は、搬送方向の長さが車体2の幅方向(車体2の前後方向に直交する方向)の長さより長く(車体2の幅方向の長さ+αの長さで、例えば、2500mm〜3500mm)設定され、左右方向(搬送方向に対して垂直かつ水平な方向)の長さが車体2のホイールベースより短く(例えば、2000mm前後)設定されている。なお、図2の矢印Aは車体2の前後方向を示す。
各車輪12は、基台11の下面の四隅に取り付けられており、基台11を移動可能に支持している。
支持部13は、基台11の上面に固定されており、車体2を所定の高さ(作業者が車体2に対して足回り部品を円滑に組み付け可能な高さで、例えば作業者の身長よりも僅かに低い位の高さ)に支持する。
支持部13は、鉄を主成分とし、十分な剛性を有する部材であり、上流側支持部14及び下流側支持部15を有する。上流側支持部14及び下流側支持部15は、同一形態に構成され、搬送方向に所定間隔を開けて配置されており、左右方向に延びる基台11の中心線を中心にして線対称に配置されている。車両の組立ライン1に対して、上流側支持部14が搬送方向上手側に配置されており、下流側支持部15が搬送方向下手側に配置されている。また、上流側支持部14は搬送方向下手側(下流側支持部15)に向かって水平に突出する上流アームを有しており、下流側支持部15は搬送方向上手側(上流側支持部14)に向かって水平に突出する下流アームを有している。前記上流アーム及び下流アームは基台11に対して所定の高さ位置に配置されており、前記上流アーム上及び下流アーム上には車体2が横向きの姿勢(車体2の前後方向が搬送方向に沿う向き)で載置されている。
車体2と基台11との位置関係について、上述のように基台11の左右方向の長さが車体2のホイールベースより短く設定されているので、基台11に比べて、車体2の前部の方が左側に突出しており、後部の方が右側に突出している。
レール20・20は、フロアフリクション台車10を案内するものであり、フロアフリクション台車10の搬送経路である。
レール20・20は、床面に固定されており、互いに平行に対向した状態で搬送方向に沿って配置されている。レール20・20には各車輪12が係合しており、レール20・20上をフロアフリクション台車10が搬送方向に搬送される。
フロアフリクション台車10は、基台11に対してフロアフリクションローラ式駆動装置のフロアフリクションローラ(不図示)が圧接することにより推進力を付与され、レール20・20上を搬送される。
各フロアフリクション台車10が連続的に隙間無く並んでいる状態でレール20・20上を搬送され、これに伴い各車体2が搬送される。
リフター30、リフター台車40、リフターレール50、及び組み板60について、リフター30はリフター台車40上に配置されており、リフター台車40はリフターレール50上を移動し、リフターレール50は組み板60上に配置されている。
リフター30は、各車体2に組み付けられる各リアサスペンション3を各車体2の下方から各車体2側へ押し上げるものである。リフター30は、上下方向に伸縮する伸縮部材を備え、その伸縮部材の作動によってリフター30上に載置される部材を押し上げる。作業者は、各車体2の後部下方において、リフター30を使用して各リアサスペンション3を押し上げ、各車体2に対して組み付ける。
リフター台車40は、足回り部品(各リアサスペンション3)及び足回り部品の組み付けの際に使用する工具類(リフター30)を搬送するものである。リフター台車40は、上面に水平形状を有しており、上面にリフター30が載置されており、リフター台車40上で作業者がリフター30を使用して各車体2に対する各リアサスペンション3の組み付け作業を行うことができる。リフター台車40の下面には、車輪が左右に二個ずつ取り付けられている。
リフターレール50は、リフター台車40を案内するものである。リフターレール50は、各車体2の後部下方、かつ、各基台11の右側に配置されており、さらにレール20・20(搬送方向)に沿って配置されている。リフターレール50にはリフター台車40の各車輪のうちで右側に配置されているものが係合しており、リフターレール50上をリフター台車40が移動する。リフター台車40が、リフターレール50上を移動する際、各基台11の右側を搬送方向に沿って移動し、さらに各車体2の後部下方を移動する。
組み板60は、リフター台車40を支持するものであり、床面上に固定されている。組み板60は、搬送方向に沿って延びる板状部材であり、各基台11の右側において各基台11に対して略隙間無い状態に配置されており、各基台11と同程度の高さを有している。組み板60の上面にはリフターレール50が固定されており、組み板60上においてリフター台車40がリフターレール50上を移動する。
このように、各フロアフリクション台車10がレール20・20上を搬送され、リフター台車40がリフターレール50上を移動し、各フロアフリクション台車10とリフター台車40とがそれぞれ独立して移動可能に構成されている。また、各フロアフリクション台車10が搬送方向に沿って搬送され、リフター台車40が各フロアフリクション台車10の右側を搬送方向に沿って移動する。
以下では、前記台車同期機構について詳細に説明する。
前記台車同期機構は、複数の突起部71・71・・・、及び係合部72を備える。
図3及び図4に示すように、各突起部71は、各フロアフリクション台車10の基台11上の右部に設けられており、互いに搬送方向に沿って所定間隔を開けて配置されている。突起部71は、基台11から上方に向かって(例えば5mm程度)突出している略直方体状の突起であり、搬送方向下手側の側面である第一側面71a及び搬送方向上手側の側面である第二側面71bを有する。
図1及び図2に示すように、係合部72は、リフター台車40の左端部(各フロアフリクション台車10側端部)に取り付けられる部材であり、左側(各フロアフリクション台車10の搬送経路側)に突出して設けられることにより、レール20・20に沿って搬送されるフロアフリクション台車10と一体的に搬送される各突起部71の搬送経路上に位置するように構成されている。また、係合部72は、突起部71の各側面71a・71bと当接可能な当接面を有しており、各突起部71と係合可能に構成されている。
このようにして、係合部72が第一側面71a及び第二側面71bに当接し、係合部72が突起部71と係合することにより、リフター台車40がフロアフリクション台車10に対して同期状態、つまりリフター台車40がフロアフリクション台車10と同期して搬送可能な状態になる。
以下では、係合部72について詳細に説明する。
図5及び図6に示すように、係合部72は、ベース73、エアシリンダ74、同期アーム75、アタッチ76、ローラ77・77、及び同期アンチバック78を備える。
ベース73は、係合部72の主たる構造体をなす部材であり、リフター台車40の左端部に固定されている。ベース73は、左側に突出しており、リフター台車40の移動に伴い各基台11の右部上方を移動可能に構成されている。
エアシリンダ74は、上下方向に延出して設けられる部材であり、上下方向に伸縮可能に構成されている。エアシリンダ74は、一端(図示において上端)がベース73にシリンダピン74aで搬送方向に回動可能に取り付けられており、他端が下方に突出している。
同期アーム75は、搬送方向に向けて延出して設けられる部材であり、当該延出方向のうちの一端(図示において左端)がエアシリンダ74の下端に第一アームピン75aで回動可能に取り付けられており、他端(図示において右端)が搬送方向上手側に突出し、さらにベース73に対して第二アームピン75bで上下方向に回動可能に取り付けられている。同期アーム75の一端側には、下方に突出するアーム突出部が形成されている。
このように、同期アーム75の一端はエアシリンダ74に回動可能に支持され、他端はベース73に回動可能に支持されている。
アタッチ76は、同期アーム75のアーム突出部における搬送方向上手側の端部(図示において右端部)に固定されており、搬送方向上手側の側面である第一当接面76aを有し、アタッチ突出位置とアタッチ退避位置との間で移動可能に構成されている。
図4、図5、及び図7(a)に示すように、前記アタッチ突出位置とは、アタッチ76の下端部が各基台11の上面と各突起部71の上面との間の高さにあり、かつ、アタッチ76の第一当接面76aが各突起部71の第一側面71aに対して当接可能な高さにある状態のアタッチ76の位置である。アタッチ76(第一当接面76a)は、前記アタッチ突出位置にあるとき、エアシリンダ74と同期アーム75との接続箇所である第一アームピン75aよりも低い位置に配置されており、かつ、同期アーム75とベース73との接続箇所である第二アームピン75bよりも低い位置に配置されている。また、第一当接面76aは、前記アタッチ突出位置にあるとき、搬送方向に対して垂直な姿勢にある。
図7(c)に示すように、前記アタッチ退避位置は、アタッチ76の下端部が各突起部71の上面よりも高い高さにあり、かつ、アタッチ76が各突起部71に対して当接不能な高さにある状態のアタッチ76の位置である。
図5及び図6に示すように、ローラ77・77は、前記アーム突出部の下端部における左右両側部にそれぞれ取り付けられている車輪であり、各基台11に接地しているときに各基台11上を転動可能に構成されており、係合部72を各基台11上で移動可能に支持する。
また、ローラ77・77は、アタッチ76が前記アタッチ突出位置になるようにアタッチ76の高さ位置を調整する部材としても作用する。詳細には、前記アーム突出部に対するローラ77・77の下方の突出量を調整することにより、ローラ77・77が各基台11に接地している際にアタッチ76が前記アタッチ突出位置になるように調整する。そして、ローラ77・77がアタッチ76に対して近接して配置されており、アタッチ76の位置精度を出しやすいように構成されている。
図7(a)に示すように、ローラ77・77が各基台11のうちの任意の一つの基台11に接地しており、アタッチ76が前記アタッチ突出位置にある状態で、図7(b)に示すように、エアシリンダ74が収縮していくと、同期アーム75(アタッチ76)が第二アームピン75bを中心にして上方に回動していく。これにより、アタッチ76が、基台11から離間していき、そして図7(c)に示すように、前記アタッチ退避位置になり、アタッチ76が突起部71に対して当接不能な高さ位置になる。
図7(c)に示すように、アタッチ76が前記アタッチ退避位置にある状態で、エアシリンダ74が伸長していくと、同期アーム75(ローラ77・77)が第二アームピン75bを中心にして下方に回動していく。これにより、ローラ77・77が基台11に近接していき、基台11に接地する。図7(a)に示すように、ローラ77・77が基台11に接地すると、アタッチ76が、前記アタッチ突出位置になり、第一当接面76aが第一側面71aに対して当接可能な高さ位置になる。
図5及び図6に示すように、同期アンチバック78は、アタッチ76よりも搬送方向上手側(図示において右側)に配置されており、上下方向に延出して設けられる部材であり、当該延出方向中途部において、同期アーム75の延出方向中途部に接続されており、上部がベース73に接続されている。
同期アンチバック78の中途部はアンチバックピン78aで同期アーム75の延出方向中途部に接続されており、同期アンチバック78が同期アーム75と共に移動可能に構成されている。詳細には、同期アンチバック78の中途部には略上下方向に貫通する貫通孔78bが形成されており、貫通孔78bにはアンチバックピン78aが貫入されており、アンチバックピン78aの両端部が同期アーム75に固定されている。
また、貫通孔78bの径はアンチバックピン78aの径より僅かに大きく設定されており、貫通孔78bとアンチバックピン78aとの間にクリアランスが形成されている。これにより、同期アンチバック78が前記クリアランスの範囲で同期アーム75とは独立して移動可能に構成されている。
なお、同期アンチバック78と同期アーム75との干渉を回避するために、同期アーム75には左右方向に所定間隔を有する二重構造の部分が含まれており、この二重構造の間隔部分に同期アンチバック78が貫入されている。また、この二重構造の間隔部分にアンチバックピン78aが架設されている。
同期アンチバック78の上部は、第一リンクアーム78c及び第二リンクアーム78dを介してベース73に接続されている。第一リンクアーム78cは、搬送方向を長手方向として延出する部材であり、当該延出方向のうちの一端が同期アンチバック78の上部側にピン等で回動可能に接続されており、他端が搬送方向下手側に突出し、さらにベース73に第一リンクピン78eで上下方向に回動可能に接続されている。詳細には、二枚の第一リンクアーム78c・78cが同期アンチバック78及びベース73を左右から挟んだ状態で、同期アンチバック78及びベース73に接続されている。第二リンクアーム78d・78dは第一リンクアーム78cと同様の形状(同様の長さ)を有しており、第一リンクアーム78cと同様に同期アンチバック78及びベース73に回動可能に接続されており、さらに第一リンクアーム78cの真下に第一リンクアーム78cに対して平行に配置されている。なお、第二リンクアーム78dをベース73に上下方向に回動可能に接続する際に用いるピンを第二リンクピン78fとする。
このように構成することで、同期アンチバック78は第一リンクピン78e及び第二リンクピン78fを中心にして上下方向に回動できる。また、第一リンクアーム78c及び第二リンクアーム78dは同様の長さに設定されていると共に平行に配置されているので、同期アンチバック78は上下方向に延在している姿勢から傾くことを防止され、係る姿勢が保持される。これにより、同期アンチバック78は、第一リンクピン78e及び第二リンクピン78fを中心にして上下方向に回動する際、上下方向に延在している姿勢を保持したままで回動する。
同期アンチバック78の下端部は、第二当接面78g、及び傾斜面78hを有する。
第二当接面78gは、搬送方向下手側(図示において左側)の側面であり、搬送方向に対して垂直な面を有している。
傾斜面78hは、搬送方向上手側(図示において右側)の側面であり、詳細には、搬送方向上手側の側面のうちで、搬送方向下手側に向かうに従い下方に傾斜している部位として形成されている。傾斜面78hは、搬送方向下手側の部分が同期アンチバック78の下端面に連なっている。
同期アンチバック78は、アンチバック突出位置とアンチバック退避位置との間で移動可能に構成されている。
図4、図5、及び図8(a)に示すように、前記アンチバック突出位置は、同期アンチバック78の下端部が各基台11の上面と各突起部71の上面との間の高さにあるときの同期アンチバック78の位置であり、第二当接面78gが各第二側面71bに対して当接可能な位置のことである。なお、同期アンチバック78は、ローラ77・77が各基台11に接地している際に前記アンチバック突出位置になるように配置されている。
図8(c)に示すように、前記アンチバック退避位置は、同期アンチバック78の下端部が各突起部71の上面よりも高い高さにあるときの同期アンチバック78の位置であり、同期アンチバック78が各突起部71に対して当接不能な位置のことである。
図8(a)に示すように、ローラ77・77が各基台11のうちの任意の一つの基台11に接地しており、同期アンチバック78が前記アンチバック突出位置にある状態で、図8(b)に示すように、エアシリンダ74が収縮していくと、同期アーム75(アンチバックピン78a)が第二アームピン75bを中心にして上方に回動していく。アンチバックピン78aの上方回動に伴い、アンチバックピン78aが貫通孔78bの内壁に当接して同期アンチバック78を押し上げ、同期アンチバック78が第一リンクピン78e及び第二リンクピン78fを中心にして上方に回動していく。これにより、同期アンチバック78が基台11から離間していき、その後図8(c)に示すように、前記アンチバック退避位置になり、突起部71に対して当接不能な高さ位置になる。なお、同期アンチバック78が上下方向に回動する際に第一リンクアーム78c、第二リンクアーム78d等と干渉することを回避するため、前述の同期アーム75の左右方向に所定間隔を有する二重構造の間隔部分に第一リンクアーム78c、第二リンクアーム78d等が出入りするように構成されている(図6参照)。
図8(b)に示すように、同期アンチバック78が前記アンチバック退避位置にある状態で、エアシリンダ74が伸長していくと、同期アーム75(アンチバックピン78a)が第二アームピン75bを中心にして下方に回動していく。アンチバックピン78aの下方回動に伴い同期アンチバック78が第一リンクピン78e及び第二リンクピン78fを中心にして下方に回動していく。同期アーム75(ローラ77・77)及び同期アンチバック78が共に下方回動していくと、同期アーム75及び同期アンチバック78が共に基台11に近接していき、その後図8(a)に示すように、ローラ77・77が基台11に接地し、同期アンチバック78が前記アンチバック突出位置になり、同期アンチバック78が突起部71に対して当接可能な高さ位置になる。
なお、ローラ77・77が基台11に接地しており、アタッチ76が前記アタッチ突出位置にあり、さらに同期アンチバック78が前記アンチバック突出位置にあるとき、アタッチ76(第一当接面76a)と同期アンチバック78(第二当接面78g)との間には突起部71の搬送方向の長さ程度の距離が形成されており、アタッチ76と同期アンチバック78との間に突起部71を配置可能に構成されている(図8(a)参照)。
以下では、係合部72と各突起部71のうちの任意の一つの突起部71とを係合させるときの手順について説明する。
なお、図9(a)に示すように、リフター台車40(係合部72)が停止しており、基台11上における突起部71の搬送方向下手側に係合部72が配置されているものとする。つまり、係合部72が停止した状態で、突起部71が搬送方向上手側から下手側に搬送されてくるものとする。そして、アタッチ76が前記アタッチ突出位置にあり、同期アンチバック78が前記アンチバック突出位置にあることとする。
まず、図9(a)に示すように、フロアフリクション台車10(突起部71)が搬送方向に向けて搬送されていくと、突起部71が係合部72(傾斜面78h)に近接していき、図9(b)に示すように、傾斜面78hに対して接触する。そして突起部71が、その第一側面71aと傾斜面78hとを摺動させながら搬送方向に移動する。突起部71が傾斜面78hを搬送方向に摺動するのに伴い、突起部71から傾斜面78hに対して力が作用する、つまり突起部71が同期アンチバック78を搬送方向及び上方向に押す。
このとき、同期アンチバック78は、搬送方向に押されても、前述のように第一リンクアーム78c及び第二リンクアーム78dにより上下方向に突出している姿勢から傾くことを防止され、上下方向に突出している姿勢を保持される。
また、同期アンチバック78は、上方向に押されると、同期アンチバック78の貫通孔78bとアンチバックピン78aとの間のクリアランスが形成されている(詳細には、貫通孔78bが同期アンチバック78の回動方向に沿った形状を有する)ので、第一リンクピン78e及び第二リンクピン78fを中心にして上方回動していく。
これにより、突起部71の搬送方向の移動通路が確保されていく。なお、前記クリアランスにより、同期アンチバック78が上方回動する際に、貫通孔78bの内壁がアンチバックピン78aに接触して同期アンチバック78が同期アーム75(アタッチ76)を押し上げることが回避される。これにより、アタッチ76の前記アタッチ突出位置の姿勢が保持される。
そして、突起部71が同期アンチバック78を押し上げながら搬送方向に摺動していき、同期アンチバック78(傾斜面78h及び同期アンチバック78の下端面)を通過する。図9(c)及び図10に示すように、突起部71が同期アンチバック78を通過すると、同期アンチバック78が下方に回動して前記アンチバック突出位置に戻り、さらに突起部71が前記アタッチ突出位置にあるアタッチ76に対して当接する。これにより、アタッチ76が前記アタッチ突出位置にあるアタッチ76と前記アンチバック突出位置にある同期アンチバック78との間に配置され、第一当接面76aが第一側面71aに対して当接すると共に第二当接面78gが第二側面71bに対して当接し、係合部72と突起部71とが係合する。
さらに突起部71が搬送方向に搬送されていくと、突起部71が前記アタッチ突出位置にあるアタッチ76を搬送方向に押し、フロアフリクション台車10の推進力がリフター台車40に伝わり、リフター台車40がフロアフリクション台車10と共に移動し、リフター台車40がフロアフリクション台車10と同じ搬送速度でリフターレール50上を移動していく。このようにして、リフター台車40がフロアフリクション台車10に対して同期状態になる。
リフター台車40がフロアフリクション台車10に対して同期状態にあるときに、フロアフリクション台車10が減速した瞬間等、フロアフリクション台車10の搬送方向の移動速度の方がリフター台車40のものよりも瞬間的に遅くなるような場合、突起部71が同期アンチバック78(第二当接面78g)を搬送方向上手側に押す。
このとき、前述のように同期アンチバック78は第一リンクアーム78c及び第二リンクアーム78dにより上下方向に突出している姿勢から傾くことを防止され、上下方向に突出している姿勢を保持される。
また、前述のように第二当接面78gは搬送方向に対して垂直な面を有しているので、突起部71が第二当接面78gを搬送方向上手側に押したとしても同期アンチバック78が上方に押されることはないので、同期アンチバック78の貫通孔78bとアンチバックピン78aとの間のクリアランスにより同期アンチバック78が上方回動することはない。
また、図11に示すように、突起部71が第二当接面78gを搬送方向上手側に押すと、第二当接面78gを搬送方向上手側に押す力がアンチバックピン78aを介して同期アーム75に伝わる。これにより、同期アーム75が搬送方向上手側に力F1で押される。このとき、例えばアンチバックピン78aが第二アームピン75bよりも上方に配置されていると、同期アーム75に対して第二アームピン75bを中心に上方回動する方向に力F2が作用することがある。しかし、力F2は後述する力F4の大きさに比べて非常に小さく、エアシリンダ74を収縮させるほどの大きさを有しないので、同期アーム75は上方回転せずに静止している状態を保持する。これにより、同期アンチバック78が同期アーム75と共に上方回動することはない。
従って、突起部71が同期アンチバック78を搬送方向上手側に通過することが防止され、リフター台車40のフロアフリクション台車10に対する同期状態が保持される。つまり、同期アンチバック78がアンチバックとしての機能を確実に発揮する。
また、図12に示すように、リフター台車40がフロアフリクション台車10と共に搬送方向に移動していて、リフター台車40の車輪に異物が噛み込んだ場合等、リフター台車40に対して移動を停止する方向に過大な力が作用するような場合、突起部71がアタッチ76(第一当接面76a)を搬送方向に押す力が増大して、係合部72が過負荷状態になるおそれがある。なお、このときに突起部71が第一当接面76aを搬送方向に押す力をF3とする。
突起部71が第一当接面76aを搬送方向にF3の力で押すとき、前述のように、アタッチ76(第一当接面76a)が第一アームピン75aよりも低い位置に配置されており、かつ、第二アームピン75bよりも低い位置に配置されているので、同期アーム75に対して第二アームピン75bを中心に上方回動する方向に力F4が作用する。
そして、図13に示すように、力F4の大きさが所定値以上になると同期アーム75(アタッチ76)が上方回動するとともにエアシリンダ74が収縮し、さらに突起部71が搬送方向下手側に移動しながらアタッチ76の下方に入り込む。これにより、突起部71がアタッチ76(第一当接面76a)を搬送方向に押している状態が解除される。従って、突起部71が第一当接面76aを搬送方向に過剰な力で押すことを回避でき、係合部72が過負荷状態になることを回避できる。
また、係合部72と突起部71との係合を解除するときは、エアシリンダ74を収縮し、アタッチ76を前記アタッチ突出位置から前記アタッチ退避位置に移動し、さらに、同期アンチバック78を前記アンチバック突出位置から前記アンチバック退避位置に移動すればよい(図8及び図9参照)。
以上のように構成することで、前記台車同期機構は、例えば各突起部71を検知するための係合部検知手段といったセンサ類を含まないので、装置構成を簡素化することができ、簡易な構成でリフター台車40を各フロアフリクション台車10に対して同期状態にすることが可能になる。
また、一つのアクチュエータ(エアシリンダ74)でリフター台車40を各フロアフリクション台車10に対して同期状態にすることができるので、装置構成を簡素化することができ、装置の製造コストを低減できる。
また、前記台車同期機構は、同期アンチバック78のアンチバックとしての機能を確実に発揮でき、さらに係合部72が過負荷状態になることを回避できる。従って、装置の信頼性を向上させることが可能になる。
また、図14に示すように、車両の組立ライン1に対して前記台車同期機構が採用される場合、以下の(1)〜(4)の作業が搬送方向上手側から搬送されてくる車体2毎に順次行われていく。なお、(1)〜(4)では各車体2のうちの一つである車体2A(フロアフリクション台車10A)に対して各リアサスペンション3のうちの一つであるリアサスペンション3Aが組み付けられることとする。
(1)図14(a)に示すように、リアサスペンション3Aがリフター30上に供給される。(2)図14(b)に示すように、リフター台車40が車体2Aの後部下方に移動される。(3)リフター台車40がフロアフリクション台車10Aに対して前記台車同期機構により同期状態にされる。これにより、リフター台車40(リフター30)が車体2Aの後部下方に存する状態でフロアフリクション台車10A(車体2A)と共に移動していく。(4)図14(c)に示すように、リアサスペンション3Aがリフター30を使用して車体2Aに対して組み付けられる。
作業者は車体2Aに対する組み付け作業を終了すると、次の搬送方向上手側にある車体2の存する位置まで歩行し、当該車体2に対して組み付け作業を行っていく。
以上のように構成することで、(3)の前記台車同期機構の作用により、(4)の作業をリフター30が車体2Aと共に移動している状態、つまりリフター30が車体2Aに対して相対的に停止している状態で行えるので、車体2Aに対するリアサスペンション3Aの組み付け作業を円滑に行うことが可能になる。
また、前記台車同期機構は各基台11上に形成されている各突起部71の突起量を、前述のように例えば5mm程度と、低く設定できるので、作業者が歩行や組み付け作業等を行う際、足元を気にせずに円滑に行うことが可能になる。
また、車両の組立ラインについて、建屋梁に支持されたハンガーを備え、各車体を当該ハンガーに載置して搬送するオーバーヘッドコンベア方式のものもある。
オーバーヘッドコンベア方式の車両の組立ラインは、ハンガー等の車体を搬送する設備を建屋梁から吊り下げる方式をとっており、一般的にオーバーヘッドコンベア方式の車両の組立ラインに採用される同期機構は、建屋梁から吊り下げられている状態で移動する車体搬送用のハンガーに対して、床面上(床面上に載置されているレール上)を移動するリフター台車を同期状態にするものである。
これに対して、本実施形態の車両の組立ライン1に採用される前記台車同期機構は、床面上(床面上に載置されているレール20・20上)を移動するフロアフリクション台車10に対して、床面上(組み板60を介して床面上に載置されているリフターレール50上)を移動するリフター台車40を同期状態にするものである。
これにより、本実施形態の車両の組立ライン1に採用される前記台車同期機構の方が、フロアフリクション台車10とリフター台車40との高さ位置を略同じ高さ位置に設定でき、双方を近接して配置できるので、前記台車同期機構の剛性確保をしやすく、位置精度を出しやすい。また、前記台車同期機構を小型化できるので、作業スペースを確保でき、作業者の作業姿勢が向上し、作業効率が良くなる。
1 車両の組立ライン
10 フロアフリクション台車
20 レール
40 リフター台車
50 リフターレール
71 突起部
71a 第一側面
71b 第二側面
72 係合部
73 ベース
74 エアシリンダ
75 同期アーム
76 アタッチ
76a 第一当接面
77 ローラ
78 同期アンチバック
78g 第二当接面
78h 傾斜面

Claims (3)

  1. 搬送経路に沿って搬送される第一台車に対して、前記搬送経路の側方に前記搬送経路に沿った移動経路を有する第二台車を同期状態にして、前記第二台車を前記第一台車と同じ搬送速度で前記移動経路に沿って移動させる同期機構であって、
    前記第一台車に形成され、上方に向かって突出し、搬送方向下手側の側面である第一側面及び搬送方向上手側の側面である第二側面を有する突起部と、
    前記第二台車に取り付けられ、前記第一台車の搬送経路側に向かって突出し、前記突起部と係合することにより前記第二台車を前記第一台車に対して同期状態にする係合部と、を備え、
    前記係合部は、
    前記第二台車に固定され、前記第一台車の搬送経路側に向かって突出するベースと、
    前記ベースに取り付けられ、搬送方向上手側の側面に前記第一側面に対して当接可能な第一当接面を含むアタッチと、
    前記ベースに上下方向に移動可能に接続され、前記アタッチよりも搬送方向上手側に配置され、搬送方向下手側の側面に前記第二側面に対して当接可能な第二当接面を含み、かつ、搬送方向上手側の側面に前記第一側面よりも高い位置から搬送方向下手側に向かうに従い下方に傾斜する傾斜面を含む同期アンチバックと、
    一端が前記ベースに接続され、上下方向に伸縮可能な流体圧シリンダーと、
    一端が前記流体圧シリンダーに接続され、他端が前記ベースに上下方向に回動可能に接続され、中途部に前記アタッチが固定される同期アームと、を有し、
    前記第一台車が搬送方向に搬送され、その後、前記第一側面が前記傾斜面に接触し、さらに前記傾斜面を搬送方向に摺動するのに伴い、前記同期アンチバックが上方移動し、
    前記突起部が前記同期アンチバックを搬送方向に通過した後、前記第一側面が前記第一当接面に対して当接し、さらに前記同期アンチバックが下方移動して前記第二側面が前記第二当接面に対して当接することにより、前記第二台車が前記第一台車に対して同期状態になり、
    前記同期アンチバックには貫通孔が形成され、前記貫通孔にはピンが貫入され、前記ピンは前記同期アームに固定され、前記貫通孔と前記ピンとの間にはクリアランスが形成され、
    前記アタッチは、前記第一当接面が前記第一側面に対して当接可能な高さ位置であるアタッチ突出位置と、前記アタッチ突出位置より高い位置であると共に前記突起部に対して当接不能な高さ位置であるアタッチ退避位置との間で移動し、
    前記同期アンチバックは、前記第二当接面が前記第二側面に対して当接可能な高さ位置であるアンチバック突出位置と、前記アンチバック突出位置より高い位置であると共に前記突起部に対して当接不能な高さ位置であるアンチバック退避位置との間で移動し、
    前記流体圧シリンダーが収縮することにより、前記アタッチが前記同期アームと共に上方回動して前記アタッチ退避位置まで移動し、さらに前記同期アンチバックが前記同期アームと共に上方移動して前記アンチバック退避位置まで移動し、
    前記流体圧シリンダーが伸長することにより、前記アタッチが前記同期アームと共に下方回動して前記アタッチ突出位置まで移動し、さらに前記同期アンチバックが前記同期アームと共に下方移動して前記アンチバック突出位置まで移動し、
    前記アタッチが前記アタッチ突出位置にあり、かつ、前記同期アンチバックが前記アンチバック突出位置にある状態で、前記第一側面が前記傾斜面に接触し、さらに前記傾斜面を搬送方向に摺動するのに伴って前記同期アンチバックが上方移動する際、前記クリアランスにより前記アタッチが前記アタッチ突出位置にある状態を保持される同期機構。
  2. 前記アタッチは、前記アタッチ突出位置にあるときに、前記同期アームと前記流体圧シリンダーとの接続箇所よりも低い位置に配置され、かつ、前記同期アームと前記ベースとの接続箇所よりも低い位置に配置される請求項1に記載の同期機構。
  3. 前記第一台車及び第二台車は、車両の組立ラインで用いられ、
    前記第一台車には、車体が載置され、
    前記第二台車には、前記車体に対して組み付けられる部材が載置される請求項1または請求項2に記載の同期機構。

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