JP4870462B2 - 搬送車と牽引台車との連結装置 - Google Patents
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Description
しかも、ピン孔を備える牽引杆の取付け位置は、牽引台車における前部中央の一個所だけであるので、機械的強度と搬送時の安定性の面から重量物の牽引には、不向きであるという問題があった。
(1) 搬送車の後部に設けられた連結部材と、牽引台車の前部に設けられた牽引杆との連結装置において、前記連結部材を、搬送車より後方に延出し、かつ後部が上下方向に揺動しうる揺動アーム部材と、この揺動アーム部材の後端部に取り付けた下向き昇降ピンとにより構成し、前記搬送車に、前記下向き昇降ピンを前記牽引杆より上方に離脱する位置と前記牽引杆と係合しうる位置とに昇降させる昇降手段を設け、前記牽引杆は、後端部が牽引台車の前部に連結され、かつ下降した前記下向き昇降ピンが上方より係合しうるようにした、後方に向けて拡開する連結スペースを形成する平面視後向V字形の案内アーム部材を備えており、この案内アーム部材の前端部に、後方に向けて開放し、かつ下降した前記下向き昇降ピンが後方より進入しうるようにしたピン溝を設け、前記案内アーム部材の前部に、前記ピン溝に嵌合した前記下向き昇降ピンが前記ピン溝から後方に離脱するのを阻止する戻止め手段を設け、この戻止め手段を、前記案内アーム部材におけるピン溝の側方に軸支され、かつ外周部に前記ピン溝に進入してきた下向き昇降ピンと係合して前記ピン溝の進入方向に回転するようにした保持溝を有するローラと、前記案内アーム部材に設けられ、かつ前記保持溝がピン溝に進入する方向へのローラの回転を許容し、その逆方向への回転を阻止するラチェット機構とにより構成する。
(a) 請求項1記載の発明によると、連結時、搬送車における連結部材の後部に昇降可能に設けた下向き昇降ピンを、牽引台車の前部に設けた牽引杆における後方に向けて拡開する連結スペースの内側に下降させて係合させるようにしてあるので、連結作業を、ピンポイントで行う必要なく容易に行うことができ、連結ミスをなくすことができる。
また、戻止め手段をもって下向き昇降ピンをピン溝より後方に抜け止めしてあるため、下向き昇降ピンが、牽引杆の前端部側から後方の連結スペース内に後戻りすることなく、安定した連結が得られる。
さらに、連結解除時、連結部材の下向き昇降ピンを上昇させるだけで、容易に連結を解除することができる。
また、案内アーム部材における前端部の内側に、後方に向け開放するピン溝を設けてあるので、搬送車の前進により、下向き昇降ピンを、ピン溝に向けて容易に案内することができ、下向き昇降ピンの左右方向の揺動を阻止することができ、安定した連結が行える。
さらに、案内アーム部材が、平面視後向V字形をなし、その後端の2点が牽引台車の前部左右に取り付けられているので、牽引台車の前部左右を、牽引杆により牽引することができ、走行安定性を高めるとともに、重量物の牽引に適する。
また、簡単な構造で、揺動アーム部材を上下に容易に揺動させることができる。
図1は、本発明の一実施形態の連結装置を備えた搬送車と牽引台車との連結状態を示す斜視図、図2は、連結部材と牽引杆の連結状態を拡大して示す要部側面図、図3は、同じく、平面図、図4は、連結部材における揺動アーム部材の上下揺動に伴う昇降ピンの昇降状態を拡大して示す側面図、図5は、牽引台車における牽引杆の戻止め手段による連結状態を示す底面図、図6は、牽引杆の底面図である。
図7は、図2の連結状態における昇降ピンの案内アーム部材における連結スペースへの係合状態を示す側面図、図8は、同じく、平面図である。
図4、図7及び図8に想像線で示すように、連結部材(11)の揺動アーム部材(12)を上昇させて、下向き昇降ピン(14)を上昇位置にして、搬送車(1)の後部を牽引台車(6)の前部に接近させ、下向き昇降ピン(14)が、案内アーム部材(26)内の連結スペース(S)の上方に位置するようにする。
また、戻止め手段(30)において、2個のローラ(31)(31)を用いて構成したが、1個のローラでもよい。
(2)台車
(3)従動車輪
(4)駆動車輪
(5)駆動装置
(6)牽引台車
(7)台車
(8)(9)車輪
(10)連結装置
(11)連結部材
(12) 揺動アーム部材
(12a)基端部
(13)掛け金具
(14)下向き昇降ピン
(15)キャスタ
(16)軸受部材
(17)水平軸
(18)偏心カム手段(昇降手段)
(19)駆動モータ
(20)モータ軸
(21)タイミングベルト
(22A)駆動プーリ
(22B)従動プーリ
(23)カム軸
(24)偏心カム
(25)牽引杆
(26)案内アーム部材
(26a)前端部
(26b)(26b)後端部
(27)ピン溝
(28)ブラケット
(29)ボルト
(29a)ボルト孔
(30)戻止め手段
(31)ローラ
(32)保持溝
(33)軸
(33a)軸孔
(34)係止爪
(35)軸
(35a)軸孔
(36) 支軸
(36a)軸孔
(37)スプリング(付勢体)
(S)連結スペース
(W)物品
Claims (5)
- 搬送車の後部に設けられた連結部材と、牽引台車の前部に設けられた牽引杆との連結装置において、
前記連結部材を、搬送車より後方に延出し、かつ後部が上下方向に揺動しうる揺動アーム部材と、この揺動アーム部材の後端部に取り付けた下向き昇降ピンとにより構成し、前記搬送車に、前記下向き昇降ピンを前記牽引杆より上方に離脱する位置と前記牽引杆と係合しうる位置とに昇降させる昇降手段を設け、前記牽引杆は、後端部が牽引台車の前部に連結され、かつ下降した前記下向き昇降ピンが上方より係合しうるようにした、後方に向けて拡開する連結スペースを形成する平面視後向V字形の案内アーム部材を備えており、この案内アーム部材の前端部に、後方に向けて開放し、かつ下降した前記下向き昇降ピンが後方より進入しうるようにしたピン溝を設け、前記案内アーム部材の前部に、前記ピン溝に嵌合した前記下向き昇降ピンが前記ピン溝から後方に離脱するのを阻止する戻止め手段を設け、この戻止め手段を、前記案内アーム部材におけるピン溝の側方に軸支され、かつ外周部に前記ピン溝に進入してきた下向き昇降ピンと係合して前記ピン溝の進入方向に回転するようにした保持溝を有するローラと、前記案内アーム部材に設けられ、かつ前記保持溝がピン溝に進入する方向へのローラの回転を許容し、その逆方向への回転を阻止するラチェット機構とにより構成したことを特徴とする搬送車と牽引台車との連結装置。 - 昇降手段を、搬送車に設けた駆動モータと、外周面が揺動アーム部材の下面に摺接し、前記駆動モータにより回転させられることによって、前記揺動アーム部材の後端部とともに、前記下向き昇降ピンを昇降させるようにした偏心カムとを備えるものとしたことを特徴とする請求項1記載の搬送車と牽引台車との連結装置。
- 揺動アーム部材の中間下部に、キャスタを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の搬送車と牽引台車との連結装置。
- 案内アーム部材におけるピン溝の両側方に、保持溝を有するローラと、各ローラの一方向への回転を阻止するラチェット機構とをそれぞれ設け、前記両ローラの保持溝が、ピン溝に進入する下向き昇降ピンに、両側方より係合するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の搬送車と牽引台車との連結装置。
- ラチェット機構を、案内アーム部材におけるローラの外周近傍に水平回動自在に設けた係止爪と、この係止爪の先端部をローラの外周における保持溝の一つに係合させるように付勢する付勢体とからなるものとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の搬送車と牽引台車との連結装置。
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