JP2017057609A - 路面補修方法及び路面補修キット - Google Patents

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Abstract

【課題】ポットホールの発見直後に少人数かつ短時間で補修することができる路面補修方法を提供する。【解決手段】急硬性ポリマーセメントモルタルを製造し、路面の窪みに急硬性ポリマーセメントモルタルを充填する(工程A)。その後、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す(工程B)。そして、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込む(C工程)。その際、追加骨材の一部を表面より露出させる。急硬性ポリマーセメントモルタルは短時間で硬化する。【選択図】図3

Description

本発明はポットホールが発生した路面の補修方法及び補修に用いる路面補修キットに関する。
セメントコンクリート又はアスファルトコンクリートからなる、或いはこれら一種以上と他の材料が積層され形成された舗装路面(以下本発明では、「路面」という。)は、広く高速道路、一般自動車道路、遊歩道、駐車場、滑走路、駐機場、誘導路等に使用されている。路面は風雨にも晒される、冬季には凍結防止剤(塩化物)が散布される、車輪による荷重が局所的に掛かる等の種々の要因により、路面が局所的に損傷し、ポットホールと呼ばれるような窪みが生じる。このような窪み(以下、「ポットホール」という。)が生じると、車輪がポットホールに嵌り車両のコントロールが一時的に効かなくなることや、タイヤが破裂する虞があり、事故になる虞もある。
このため、路面にポットホールが生じていないか等を定期的にパトロール車両等に乗車したパトロール員が点検している。また、道路の場合は、通行者から路面の損傷について通報が届くこともある。
ポットホールが見つかると、連絡を受けた施工担当者により、補修が行われる。
その補修の方法としては、加熱状態の改質アスファルト乳剤混合物をポットホールに敷き均す方法(例えば特許文献1。)、常温硬化性の樹脂と骨材を含んだ混合物を袋内で混合することで製造しポットホールに充填する方法(例えば特許文献2。)、常温アスファルト舗装材を袋に詰め、その袋をポットホールにそのまま投入し、その上を通過する車両のタイヤで転圧する方法(例えば特許文献3)、速硬性のセメントモルタル組成物をポットホールに充填し、そのセメントモルタル組成物表面にアスファルト系常温硬化型スラリー材を塗布する方法(例えば特許文献4)等がある。
特開2003−105713号公報 特開2002−173909号公報 特開2004−324161号公報 特開2010−285849号公報
従来技術に係る補修方法では以下のような問題がある。
特許文献1や特許文献3のように、改質アスファルト乳剤混合物や常温アスファルト舗装材等のアスファルト混合物で補修した場合、補修に用いた材料(補修材)と元の路面が車両等繰り返しの通行により繰り返し載荷されることによって剥離し、1週間〜1か月程で再び損傷が生じてしまう場合がある。特に積雪の時期は、路面が常に濡れた状態であるため、補修材と元の路面との界面に水が浸入し、補修材の剥離が生じ易い。
特許文献1のように、加熱状態の改質アスファルト乳剤混合物をポットホールに敷き均す方法は、加熱装置やミキサ等の大型の装置が必要で、複数個所の点在しているポットホールの補修には適さない。
特許文献4のように、速硬性のセメントモルタル組成物(速硬性モルタル)をポットホールに充填し、そのセメントモルタル組成物表面にアスファルト系常温硬化型スラリー材を塗布する方法は、2種類の混練物を練り混ぜ製造する必要があるため、作業が煩雑で時間が掛かる。
特許文献3のように、常温アスファルト舗装材を袋に詰め、その袋をポットホールにそのまま投入し、その上を通過する車両のタイヤで転圧する方法は、予盛りを充分取る必要があり、即ち、常温アスファルト舗装材入りの袋が路面からはみ出るように充填するので、タイヤが滑る虞や車両の運転者が落下物と勘違いをしてハンドル操作を誤る虞があり、危険が生じることがあり得る。
ところで、高速道路や一般自動車道路では、パトロール車両が点検確認のため一時的に車線規制できるのは最大20分程度とされる。
特許文献1〜4のいずれの補修方法も、パトロール車両1台およびわずかなパトロール員により対応することは困難であり、発見後、別途施工担当者が対応する。そのため、使用規制(通行規制)の時間が長いという問題があった。
以上のような問題を考慮して、新たな補修材による充填が検討されている。新たな補修材は、適切な範囲の流動性や材料分離のしにくさを満たし、かつ、充分な付着強度を確保することが課題である。
本発明は上記課題を解決するものであり、従来技術に比べて、少人数かつ短時間で補修することができる路面補修方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するものであり、ポットホールの発見直後に少人数かつ短時間で補修することができる路面補修方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、路面の窪みに急硬性ポリマーセメントモルタルを充填するA工程と、骨材を前記急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均すB工程と、前記骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込むC工程とを具備することを特徴とする路面補修方法である。
これにより、少人数かつ短時間で補修することができる。
本発明において、好ましくは、上記C工程において、前記骨材の一部を露出させる。
これにより、擦り減り抵抗性、摩擦抵抗性、施工性が向上する。
本発明において、好ましくは、上記急硬性ポリマーセメントモルタルは、セメント、急硬材、セメント用ポリマー、細骨材及び水を含有し、水セメント比が25〜38%、ポリマーセメント比が3〜25%且つ細骨材セメント比が0.5〜3.3である。
これにより、骨材は確実に急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込まれるとともに、骨材の一部が表面より露出する。
本発明において、好ましくは、上記工程(B)において、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す骨材の量が、当該窪みの容積に対して合計2〜40%の体積となる量である。
本発明において、好ましくは、上記工程(B)において、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す骨材の量が、単位開口面積(cm)に対し、0.2〜4.0cmの体積である。
これにより、骨材は確実に急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込まれるとともに、骨材の一部が表面より露出する。
本発明において、好ましくは、上記工程(B)において、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す骨材が、粒径3〜6mmの含有率が95質量%以上の骨材である。
これにより、骨材は剥離することが少なく表面より露出する。また、剥離した場合のリスクを抑制できる。
上記課題を解決する本発明は、所定量の急硬性ポリマーセメントモルタルパウダを収容する第1容器と、所定量の水を主成分とする液体を収容する第2容器と、所定量の骨材を収容する第3容器と、を具備することを特徴とする路面補修キットである。
これにより、少人数かつ短時間で補修することができる。
本願発明の補修方法では、少人数かつ短時間で補修することができる。その結果、例えば、ポットホールを発見したパトロール員がパトロール直後に補修することができる。
本発明によれば、ポットホールが原因の事故が発生するリスクが低い、即ち安全な路面が得られる。また、本発明によれば、短い使用規制(通行規制)で済むことから、社会的又は経済的損失が少ない。
実施例・比較例A・比較例Bの概念図 試験施工例 施工手順の概念図
〜施工方法〜
本実施形態の路面補修方法では、ポットホールに急硬性ポリマーセメントモルタルを充填し(工程A)、骨材を前記急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均し(工程B)、前記骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込む(工程C)。
充填工程(工程A)の前に、ポットホールの容積を求める工程を行うことが、作製する急硬性ポリマーセメントモルタルの量の過不足が生じ難いこと、工程Bで後から加える骨材(追加骨材)の量を検討し易いことから好ましい。
ポットホールの容積を求める方法としては、大まかなポットホールの面積と深さを測り、その積から求めることが、作業が容易であることから好ましい。大まかなポットホールの面積を測る方法としては、ポットホールの上面が長方形に近似すると考えて縦と横の長さをメジャー等で測りその積より面積を求める方法、ポットホールの上面が円に近似すると考えてその円の著形をメジャー等で測りその面積を求める方法等が挙げられる。また、大まかなポットホールの深さを測る方法としては、ポットホールを跨ぐように板又は棒を渡し、それらの下部からポットホールの底までの距離、即ち深さを1乃至数箇所メジャー等で測る方法、ポットホールの深さに差が無いと思われる場合はポットホールの淵の深さをメジャー等で測る方法等が挙げられる。
また、充填工程(工程A)の前に、急硬性ポリマーセメントモルタルを製造する。本発明で使用する急硬性ポリマーセメントモルタルは、ミキサを用いて混練することで製造しても良いし、ポリ袋などの容器に材料を投入した後に手や足等で当該容器を揉むことで混練し製造しても良い。容器を揉むことで混練し製造するときの容器としては、急硬性ポリマーセメントモルタルの一部を投入し保存・輸送に用いるときに用いるポリ袋を用いると廃棄物が少なく且つ手間が掛からないことから好ましい。
工程Aにおいて、急硬性ポリマーセメントモルタルを路面に生じたポットホールに充填する方法は特に限定されないが、流し込みにより充填する方法、鏝やへら等で塗り付ける方法、板等で押し付ける方法等が機械を用いないことから好ましい。
また、急硬性ポリマーセメントモルタルの充填前に、ポットホールの清掃、溜まり水の除去、或いはプライマーと呼ばれる吸水調整剤又は接着剤を塗布することを行うことが、路面と急硬性ポリマーセメントモルタルとの接着力が高いことから好ましい。
ポットホールの清掃は、ポットホール内に在る粒状又は粉状等の路面材料や土埃等を取り除くことであり、掃除機、ブロア、刷毛、ブラシ、ほうき、高圧水洗浄機、スポンジ、ウエス等を用いて行うことが好ましい。
ポットホール内の溜まり水の除去は、掃除機、ブロア、刷毛、ブラシ、スポンジ、ウエス等を用いて行うことが好ましい。
プライマーの塗布は、刷毛、ブラシ又は噴霧器により行うことが好ましい。用いるプライマーとしては、アクリル樹脂エマルションやエチレン酢酸ビニル樹脂エマルション等の樹脂エマルションからなる吸水調整剤、或いはエポキシ樹脂系接着剤等の接着剤が好ましい例として挙げられる。
工程Bにおいて、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す方法は特に限定されない。例えば、手、靴底、板、鏝、棒、ローラー、へら、刷毛、ブラシ等で、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に沿って撫でるようにする方法、急硬性ポリマーセメントモルタル表面にほぼ均等になるように骨材をばら撒く方法等が挙げられる。
工程Cにおいて、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に一部埋め込む方法は特に限定されない。例えば、手、靴底、板、鏝、棒、へら、ローラー等で、急硬性ポリマーセメントモルタル表面の骨材を、当該モルタルに押し込む方法が挙げられる。
工程Cにおいて、前記骨材の一部を露出させる。
工程Cにおいて、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込む方法は、工程Bの撒き均す工程と同時に行ってもよい。例えば、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に骨材をばら撒いた後に、手、靴底、板、鏝、棒、へら、ローラー等で急硬性ポリマーセメントモルタル表面に沿って動かしながら押し込む方法、急硬性ポリマーセメントモルタル表面と略平行になるように板を手や足等でポットホール部分に押し付ける方法等がある。
工程A〜工程Cを行う間は、補修を行う路面の一部又は全部を、車線規制等の使用規制を行うことが、作業員の安全の点で好ましい。使用規制の解除は、急硬性ポリマーセメントモルタルの硬化後に行うことが、タイヤによるモルタルの変形が起き難いことからより好ましい。
〜材料〜
工程Aにおいて用いる急硬性ポリマーセメントモルタルは、セメント、急硬材、セメント用ポリマー、細骨材及び水を含有するものである。
(セメント)
本発明で使用するセメントとしては、水硬性セメント又はリン酸カルシウムセメントを好適に用いることができる。水硬性セメントとしては、普通、早強、超早強、低熱及び中庸熱の各種ポルトランドセメント、エコセメント、並びにこれらのポルトランドセメント又はエコセメントに、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカフューム又は石灰石微粉末等を混合した各種混合セメント等の他、太平洋セメント社製「スーパージェットセメント」(商品名)や住友大阪セメント社製「ジェットセメント」(商品名)等の超速硬セメント、アルミナセメントが挙げられる。
(急硬材)
本発明で使用する急硬材としては、カルシウムアルミネート類、亜硝酸カルシウムや亜硝酸リチウム等の亜硝酸塩、アルミン酸ナトリウム、仮焼明礬を含む明礬、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウムや硫酸アルカリ等の硫酸塩、硝酸カルシウム等の急硬性物質の群の中から選ばれる一種又は二種以上を主成分とするものが好ましい。カルシウムアルミネート類、アルミン酸ナトリウム、硫酸塩の群の中から選ばれる一種又は二種以上を主成分とするものが更に好ましい。中でもカルシウムアルミネート類を主成分とするものが特に好ましい。
尚、カルシウムアルミネート類には、CaOをC、AlをA、NaOをN、FeをFで表示した場合、CA,CA,C12,C,CA,C又はCA等と表示される鉱物組成を有するカルシウムアルミネート、CAF,CAF等と表示されるカルシウムアルミノフェライト、カルシウムアルミネートにハロゲンが固溶又は置換したC・CaFやC11・CaF等と表示されるカルシウムフロロアルミネートを含むカルシウムハロアルミネート、CNAやC等と表示されるカルシウムナトリウムアルミネート、カルシウムリチウムアルミネート、アウイン(3CaO・3Al・CaSO)等のカルシウムサルホアルミネート、超速硬セメント、アルミナセメント、並びにこれらにSiO,KO,Fe,TiO等が固溶又は化合したもの等が含まれる。
急硬材の添加量は、セメントの質量に対し3〜150質量%、無機質結合材に対し3〜60質量%が好ましい。ここで無機質結合材とは、セメント及び石膏を含む水硬性物質、ポゾラン、高炉スラグ粉末等の潜在水硬性物質、石灰系膨張材、カルシウムアルミネート系膨張材、石灰・カルシウムアルミネート複合系膨張材をいう。
本発明で使用するセメントが超速硬セメントやリン酸カルシウムセメント等の急硬性セメントの場合は、セメントに急硬成分が含有していることから、急硬材を省略することができる。
(セメント用ポリマー)
本発明におけるセメント用ポリマーは、ポリマーセメントモルタルやポリマーセメントコンクリートの結合材として用いられるものであればよく、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体,クロロプレンゴム,アクリロニトリル・ブタジエン共重合体又はメチルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の合成ゴム、天然ゴム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリクロロピレン、ポリアクリル酸エステル、スチレン・アクリル共重合体、オールアクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル,酢酸ビニル・アクリル共重合体,酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体,変性酢酸ビニル,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体,酢酸ビニルビニルバーサテート共重合体,アクリル・酢酸ビニル・ベオバ(t-デカン酸ビニルの商品名)共重合体等の酢酸ビニル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂及びエポキシ樹脂等の合成樹脂等が好ましい例として挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。本発明におけるセメント用ポリマーとしては、JIS A 6203「セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂」に規定されるポリマーが好ましい。
本発明に使用するセメント用ポリマーの状態は、液体、ポリマーディスパージョン(エマルションを含む。)又はポリマーディスパージョンを粉末状にした再乳化型粉末樹脂の何れでもよい。
セメント用ポリマーの含有量は、セメントの質量に対する105℃における不揮発性分(以下「固形分」という。)換算の質量百分率、即ちポリマーセメント比(P/C)が3〜25%が、下地の路面及び工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの接着力が高く且つ施工し易いという理由で好ましく、より好ましくはP/Cを8〜25%、更には10〜22%とする。
P/Cが3%未満では、付着強度が不足するために下地の路面或いは工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの一体化が不充分なことがある。また、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に露出するものが少なく又は無く、露出する骨材量が不充分となるおそれがある。一方、P/Cが25%を超えると、路面の窪みに充填し難い。また、工程Cにおける骨材の埋め込みが行ない難い。
また、本発明に使用する急硬性ポリマーセメントモルタル中に含まれるセメント用ポリマーの単位ポリマー量を固形分換算で50〜170kg/mとすることが、下地の路面及び工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの接着力が高く且つ施工し易いという理由で好ましい。
単位ポリマー量が50kg/m未満では付着強度が不足するために下地の路面或いは工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの一体化が不充分なことがある。また、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に露出するものが少なく又は無く、露出する骨材量が不充分である。一方、単位ポリマー量が170kg/mを超えると、急硬性ポリマーセメントモルタルを路面の窪みに充填し難い。また、工程Cにおける骨材の埋め込みが行ない難い。
さらに、下地の路面及び工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの接着力がより高く且つより施工し易いという理由から、固形分換算で単位ポリマー量を70〜160kg/mとすることが好ましい。
(細骨材)
本発明で使用する急硬性ポリマーセメントモルタルに含有される細骨材は、セメントモルタル又はポリマーセメントモルタルに使用するものであれば特に限定されない。例えば、砕砂、陸砂、川砂、海砂、人工細骨材、セメントクリンカ粒(セメントとして市販されているセメントクリンカ粉末よりも粗い粒状のもの)、スラグ細骨材等が好ましい例として挙げられる。
一般に、10mmふるいをすべて通過し、5mm以下のものが重量で85%以上含まれる骨材を細骨材という。
本発明で使用する急硬性ポリマーセメントモルタルに含有する細骨材の量は、細骨材セメント比(セメントの質量に対する細骨材の質量の比率(S/C))0.5〜3.3とすることが好ましい。
細骨材セメント比が0.5より小さいと、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に露出するものが少なく又は無く、露出する骨材量が不充分となるおそれがある。一方、細骨材セメント比が3.3より大きいと、急硬性ポリマーセメントモルタルの流動性が悪くなり工程Cにおける骨材の埋め込みが行ない難く、下地の路面或いは工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの一体化が不充分なことがある。
さらに、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み過ぎず且つ急硬性ポリマーセメントモルタルに埋め込み易く、急硬性ポリマーセメントモルタル表面から露出する骨材量が充分あることから、急硬性ポリマーセメントモルタルに含有される細骨材の量は、細骨材セメント比1.0〜3.0とすることがより好ましい。
(水)
本発明で使用する急硬性ポリマーセメントモルタルの水セメント比(W/C)は、25〜38%が好ましい。
水セメント比が25%未満では、モルタルの流動性が悪く、ポットホールへの充填性が悪く、また工程Cにおける骨材の埋め込みが行い難く、下地の路面或いは工程Cで埋め込まれる骨材と急硬性ポリマーセメントモルタルとの一体化が不充分なことがある。水セメント比が38%を超えると、モルタル強度が低い虞がある。また、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に露出するものが少なく、露出する骨材量が不充分である虞がある。
さらに、工程Bで後から加える骨材が急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み込み過ぎず且つ急硬性ポリマーセメントモルタルに埋め込み易く、急硬性ポリマーセメントモルタル表面から露出する骨材量が充分あることから、急硬性ポリマーセメントモルタルの水セメント比は、27〜35%とすることがより好ましい。
なお、急硬性ポリマーセメントモルタルの水セメント比を考えるときの水量は、ポリマーディスパージョン等の混和材料中に含まれる水の量を考慮したものである。
(その他)
本発明で使用する急硬性ポリマーセメントモルタルには、セメント、急硬材、セメント用ポリマー、細骨材及び水以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、他の混和材料及び粗骨材を含有させることができる。他の混和材料としては、例えば、繊維、減水剤、遅延剤、硬化促進剤、発泡剤、防水剤、防錆剤、収縮低減剤、顔料、撥水剤、白華防止剤、急結剤(材)、急硬剤(材)、保水剤、膨張材、空気連行剤、表面硬化剤、高炉スラグ粉末等のスラグ粉末、シリカフュームやフライアッシュ等のポゾラン等が挙げられる。
(追加骨材)
工程Bで後から加える骨材(追加骨材)は、コンクリート、セメントモルタル又はポリマーセメントモルタルに使用するものであれば特に限定されない。例えば、砕砂、陸砂、川砂、海砂、人工細骨材、セメントクリンカ粒(セメントとして市販されているセメントクリンカ粉末よりも粗い粒状のもの)、スラグ細骨材、砕石、陸砂利、川砂利、人工粗骨材、スラグ粗骨材、陶磁器の破砕物等が好ましい例として挙げられる。
これらの骨材から選ばれる骨材のうち粒径3〜6mmが95質量%以上含まれているものが好ましい。
粒径3mm未満であると、急硬性ポリマーセメントモルタルに埋め込まれたとき、露出が不充分となるおそれがある。また、一部を露出させた場合、急硬性ポリマーセメントモルタル表面から剥離するおそれがある。一方、粒径6mmを超えると、急硬性ポリマーセメントモルタル表面から剥離した場合、剥離した骨材が跳ねて車に衝突するおそれがあり、安全の点で好ましくない。
工程Bで後から加える骨材の量としては、ポットホールの容積の2〜40%の体積が好ましい。
2%未満では急硬性ポリマーセメントモルタルの表面における骨材の露出量(被覆割合)が少なくなる。一方、40%を超えると、工程Cにおける埋め込みに手間が掛かり、埋設が不十分となり急硬性ポリマーセメントモルタルの表面から剥離する虞が高くなる。
さらに、急硬性ポリマーセメントモルタルの表面における骨材の露出量(被覆割合)が多く、骨材の埋め込みを行い易く、且つ当該骨材が急硬性ポリマーセメントモルタルの表面から剥離する虞が低いことから、工程Bで後から加える骨材の量としては、ポットホールの容積の5〜30%が更に好ましく、特に好ましくは、10〜20%とする。
工程Bで後から加える骨材の量の別の指標として、ポットホールの単位開口面積(cm)に対し、0.2〜4.0cmの体積が好ましい。
また、骨材同士の多くが接していることが好ましい。
〜性能評価試験〜
表1に示す配合割合の急硬性ポリマーセメントモルタルを5リットル作製した。このとき、急硬材は、セメントの質量に対し、67質量%混和した(Ac=C×67質量%)。なお、無機質結合材における急硬材の含有率は、40質量%である。作製に当たり各材料を金属製円筒容器(容量:18L)に全量投入した後、90秒間ハンドミキサ(回転数:300r.p.m.)で混合した。尚、このときの使用材料を以下に示した。供試体作成、及び練り混ぜは、全て、20℃で行い、使用材料の温度も20℃とした上で試験を行った。
・急硬性ポリマーセメントモルタルの使用材料
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社製)(C)
急硬材:カルシウムアルミネート系速硬性混和材(Ac)
セメント用ポリマー:スチレンブタジエンゴム(太平洋マテリアル株式会社製、不揮発性分量:45質量%のエマルション)
(P)
細骨材:珪砂(比重:2.63、F.M.:2.89) (S)
水:水道水 (W)
・仕上げ性評価
コンクリート平板上に硬質ウレタンで模擬的なポットホールとして縦10cm×横10cm×深さ10cmのくぼみを作製した。このくぼみ部分に急硬性ポリマーセメントモルタルを充填した後、表1に示した量の珪石(粒径3〜6mmの含有率が100質量%、豆砂利)を急硬性ポリマーセメントモルタルの表面にほぼ均等にばら撒いた。急硬性ポリマーセメントモルタルの表面の珪石を金鏝で急硬性ポリマーセメントモルタルに半分程度が埋まるように埋め込んだ。珪石(砂利)の埋まり具合(状態)を以下のように目視で評価した。
評価結果を表2に示す。図1は、実施例、比較例A、比較例Bの概念図である。
○:珪石(砂利)の一部分が急硬性ポリマーセメントモルタルに埋まり、且つ急硬性ポリマーセメントモルタル表面から珪石が見えている(一部露出)。さらに、急硬性ポリマーセメントモルタルの表面から露出している骨材が略隣り合う骨材と接している。(実施例)
×(A):珪石(砂利)の殆どが急硬性ポリマーセメントモルタルに埋まっていない。(比較例A)
×(B):珪石(砂利)の殆どが急硬性ポリマーセメントモルタル中に沈み、急硬性ポリマーセメントモルタル表面から見えている珪石が殆ど無い。(比較例B)
以上の結果から、水セメント比、ポリマーセメント比、細骨材セメント比、単位ポリマー量、追加骨材量について、下記の知見を得た。
・水セメント比
配合No.3(W/C=23%)では、評価結果は×(A)であった。これに対し、配合No.5(W/C=27%)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、水セメント比は25%以上であることが好ましい。
配合No.4(W/C=45%)、配合No.6(W/C=60%)、配合No.20(W/C=40%)では、評価結果は×(B)であった。これに対し、配合No.21(W/C=35%)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、水セメント比は38%以下であることが好ましい。
・ポリマーセメント比
配合No.9(P/C=3%)、配合No.7(P/C=10%)では、評価結果は〇であった。なお、ポリマーセメント比3%未満では、充分な付着強度が得られない。以上の結果から、ポリマーセメント比は3%以上であることが好ましい。
配合No.10(P/C=26%)では、評価結果は×(A)であった。これに対し、配合No.8(P/C=22%)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、ポリマーセメント比は25%以下であることが好ましい。
・細骨材セメント比
配合No.12(S/C=4.0)、配合No.16(S/C=3.5)では、評価結果は×(A)であった。これに対し、配合No.15(S/C=3.0)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、細骨材セメント比は3.3以下であることが好ましい。
なお、No.14の急硬性ポリマーセメントモルタル(S/C=2.5)は、No.15の急硬性ポリマーセメントモルタル(S/C=3.0)よりも工程C(珪石の埋め込み)が行い易かった。
配合No.13(S/C=0.2)では、評価結果は×(B)であった。これに対し、配合No.11(S/C=1.0)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、細骨材セメント比は0.5%以上であることが好ましい。
・単位ポリマー量(固形分換算)
単位ポリマー量は、水セメント比、ポリマーセメント比、細骨材セメント比によって定まる。したがって配合試料同士の比較が難しいが、包括的な指標として用いることができる。
配合No.7(単位ポリマー量70kg/m)では、評価結果は〇であった。また、配合No.10(単位ポリマー量181kg/m)では、評価結果は×(A)であった。これに対し、配合No.8(単位ポリマー量156kg/m)では、評価結果は〇であった。
以上の結果から、単位ポリマー量を70〜160kg/mとすることが好ましい。
・追加骨材
配合No.1(ポットホールに対する体積率10%≒単位開口面積当たりの体積1.0cm/cmに相当)、配合No.18(ポットホールに対する体積率5%≒単位開口面積当たりの体積0.5cm/cmに相当)では、評価結果は〇であった。なお、ポットホールに対する体積率2%(≒単位開口面積当たりの体積0.2cm/cmに相当)未満では、後述する追加骨材露出による効果が得られない。以上の結果からポットホールに対する体積率2%(≒単位開口面積当たりの体積0.2cm/cmに相当)以上であることが好ましい。
配合No.19(ポットホールに対する体積率50%≒単位開口面積当たりの体積5.0cm/cmに相当)では、評価結果は×(A)であった。これに対し、配合No.17(ポットホールに対する体積率30%≒単位開口面積当たりの体積3.0cm/cmに相当)では、評価結果は〇であった。以上の結果から、ポットホールに対する体積率40%(≒単位開口面積当たりの体積4.0cm/cmに相当)以下であることが好ましい。
〜試験施工〜
高速道路のパーキング手前にある道路表層の損傷部(ポットホール)を試験対象とし、直径15〜20cm、深さ10cmの損傷部への補修を実施した。施工時の気温は31.6℃である。損傷部への施工状況を図2に示す。
急硬性ポリマーセメントモルタルは、当該モルタル用のプレミックスモルタルの保管及び運搬に使用したポリ袋に、スチレンブタジエンゴムエマルション及び水を入れた後に、手で袋を押して練り混ぜ製造した。損傷部に流し込んだ後、砂利(上記珪石)をポットホールの容積に対して20%となる量を急硬性ポリマーセメントモルタル表面にほぼ均等に載せ、抑え板によって押し当て敷き均した。このとき、抑え板にモルタルは付着せず、表面を平坦に均すことができた。追加骨材同士の多くが接していた。また、モルタルは注水後3.5分で硬化した。施工後直ちに交通解放し、1年が経過したが、剥離による再損傷などは発生していない。
〜施工例〜
道路のパトロールを例に施工例を説明する。図3は、施工手順の概念図である。パトロール車両には、補修キットとハンドミキサと鏝が装備されている。
パトロール車両は道路を走行し、パトロール員がポットホールを発見する。そして一時的に道路を規制し、補修作業を開始する。
まず、ポットホールのおおよその容積を量る(ステップS1)。
補修キットは、所定量の補修パウダを収容する補修パウダ用容器と、所定量の補修液を収容する補修液用容器と、所定量の追加骨材を収容する追加骨材用容器とから構成される。
補修パウダは、セメント、急硬材、細骨材を含む。補修液は、水を主成分として、セメント用ポリマーを含む。粉末状のセメント用ポリマーを用いる場合は、補修パウダはセメント用ポリマーを含む。
ポットホールの基準単位容積を1000cm(1リットル)と設定して、1キット当たりの補修パウダ、補修液、追加骨材の収容量は設定されている。例えば、表1の配合No.2を参考にする。
たとえば、ポットホールの測定容積が2000cmの場合、補修キットを2セット用いる。ポットホールの測定容積が500cmの場合、補修キットの補修パウダ、補修液、追加骨材をそれぞれ半分用いる。
ハンドミキサを用いて急硬性ポリマーセメントモルタルを製造し、ポットホールに急硬性ポリマーセメントモルタルを充填する(ステップS2=A工程)。このとき、補修パウダ用容器に補修液を混練しても良いし、補修液用容器に補修パウダを混練しても良い。
モルタル充填後、すぐに、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す(ステップS3=B工程)。例えば、追加骨材を均等にばら撒く。
このとき、ポットホールが浅い場合は、ポットホール容積でなくポットホール開口面積を基準に追加骨材量を決めても良い。例えば、ポットホールの測定容積が500cmであっても深さ5cm程度の場合は、追加骨材を1キット相当分用いる。
鏝で押圧することにより、追加骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に一部埋め込み、一部を露出させる(ステップS4=C工程)。
数分で急硬性ポリマーセメントモルタルは硬化する。モルタル硬化を確認し、補修作業を終了する(ステップS5)。そして道路規制を解除する。
一連の作業を10分程度で行う。ところで、高速道路や一般自動車道路では、パトロール車両が点検確認のため一時的に車線規制できるのは最大20分程度とされる。したがって、一連の作業を完了できる。
〜効果1〜
本実施形態の効果について説明する。
上記説明の通り、本補修方法では、少人数かつ短時間で補修することができる。その結果、例えば、ポットホールを発見したパトロール員がパトロール直後に補修することができる。
さらに、ポットホールが原因の事故が発生するリスクが低い、即ち安全な路面が得られる。また、短い使用規制(通行規制)で済むことから、社会的又は経済的損失が少ない。
〜効果2〜
ところで、従来技術(例えば特許文献1〜4)では、施工表面がフラットであった。そのため、以下の様な問題があった。
・擦り減り抵抗性
そもそも、ポットホールは、料金所周辺や交差点など車両の減速・加速があるところで発生しやすい。したがって、補修箇所において再発のおそれがある。特に従来技術では補修表面の擦り減り抵抗性が充分でないことから、再発しやすい。
・摩擦抵抗性
ポットホールが発生しやすい料金所周辺など車両の減速・加速個所では、摩擦抵抗性が要求される。路面にグルービングが設けられていることも多い。摩擦抵抗性が高い既存路面の中に、従来技術の補修箇所のように摩擦抵抗性が充分でない箇所が混在すると、連続性が失われる。車両が補修箇所上を通過すると、ドライバーは違和感を持つ。特に二輪車通行では不安定さが顕在化する。
・施工性
従来技術のいずれの充填材も粘度が高い。かつ、表面の押圧(例えば転圧)を必要とする。その結果、鏝や抑え板などに充填材が引っ付き、施工性が良くない。特に本願の様なポリマーは付着力が強い。
一方、本補修方法では、骨材が補修表面から一部露出し、骨材は略隣り合う骨材と接している。その結果、以下の効果が得られる。
補修表面において、充分な擦り減り抵抗性が得られることにより、ポットホール再発を抑制できる。
補修表面において、充分な摩擦抵抗性が得られることにより、既存路面との連続性が得られる。即ち安全な路面が得られる。
本補修方法では、追加骨材を介して補修表面を押圧するため、鏝や抑え板などにモルタルが引っ付き難く、施工性が良い。
以上、本願発明の実施形態を示したが、本願発明はこれに限定されず、本願発明の技術思想の範囲で種々の変更が可能である。

Claims (6)

  1. (A)路面の窪みに急硬性ポリマーセメントモルタルを充填する工程と、
    (B)骨材を前記急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す工程と、
    (C)前記骨材を急硬性ポリマーセメントモルタル表面に埋め込む工程と
    を具備することを特徴とする路面補修方法。
  2. 上記工程(C)において、前記骨材の一部を露出させる
    ことを特徴とする請求項1記載の路面補修方法。
  3. 上記急硬性ポリマーセメントモルタルは、セメント、急硬材、セメント用ポリマ、細骨材及び水を含有し、
    水セメント比が25〜38%、ポリマーセメント比が3〜25%且つ細骨材セメント比が0.5〜3.3である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の路面補修方法。
  4. 上記工程(B)において、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す骨材の量が、当該窪みの容積に対して合計2〜40%の体積となる量である
    ことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の路面補修方法。
  5. 上記工程(B)において、急硬性ポリマーセメントモルタル表面に敷き均す骨材が、粒径3〜6mmの含有率が95質量%以上の骨材である
    ことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の路面補修方法。
  6. 所定量の急硬性ポリマーセメントモルタルパウダを収容する第1容器と、
    所定量の水を主成分とする液体を収容する第2容器と、
    所定量の骨材を収容する第3容器と、
    を具備することを特徴とする路面補修キット。
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