JPH07119108A - アスファルト舗装方法 - Google Patents

アスファルト舗装方法

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JPH07119108A
JPH07119108A JP26921093A JP26921093A JPH07119108A JP H07119108 A JPH07119108 A JP H07119108A JP 26921093 A JP26921093 A JP 26921093A JP 26921093 A JP26921093 A JP 26921093A JP H07119108 A JPH07119108 A JP H07119108A
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Japan
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aggregate
asphalt
sand
layer
aggregates
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JP26921093A
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美士男 ▲高▼田
Mishio Takada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートよりも安価なアスファルト舗装
において、骨材で表面を覆うことによる舗装方法であ
り、骨材を剥離しにくくし、さらに表面が骨材で形成さ
れることにより、滑り止めなどの摩擦性能を増し、ある
いは彩色のある骨材を用いることによりカラー舗装の効
果もあり、また、舗装作業の一環として同時に行うこと
のできるアスファルト舗装方法を提供する事。 【構成】 可塑性を保持した状態のアスファルト合材よ
りなるアスファルト表層4の表面に、接着剤を撤布して
接着剤層1を形成し、接着剤層1が可使状態にある内に
その上面に砂利状骨材2を撤布し、その上に砂状骨材3
を撤布して砂層を設けた後、砂利状骨材2と砂状骨材3
とをアスファルト表層4に押し込むことにより埋め込
み、これら骨材2,3の各々を表層4の表面に露出した
状態で固着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、駐車場、公園、
建物周り、玄関外部等において、表面に骨材を施したア
スファルト舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路や各種用地をアスファルトやコンク
リートにより舗装する際に、これらの素地表面に骨材を
施す舗装方法は各種行われている。
【0003】例えば、砕石を混合したコンクリートを敷
設して、表面のコンクリートを水で洗い流すことにより
砕石を露出させる「洗い出し」がある。また、アスファ
ルト舗装の表面に、アスファルト乳剤により骨材を接着
するなどの方法もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アスファルト
乳剤でアスファルト表層に接着した骨材は剥離し易く、
むしろ表面のひび割れ補修などに用いられるのが主流で
あった。また、コンクリートの洗い出しによる方法は剥
離に強いが、コスト面でアスファルトより高価にならざ
るおえなかった。
【0005】本願発明は上記課題を鑑みなされたもので
あり、その目的はコンクリートよりも安価なアスファル
ト舗装において、骨材で表面を覆うことによる舗装方法
であり、骨材を剥離しにくくし、さらに表面が骨材で形
成されることにより、滑り止めなどの摩擦性能を増し、
あるいは彩色のある骨材を用いることによりカラー舗装
の効果もあり、また、舗装作業の一環として同時に行う
ことのできるアスファルト舗装方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するための手段として、請求項1記載の発明は、「可
塑性を保持した状態のアスファルト合材よりなるアスフ
ァルト表層4の表面に、接着剤を撤布して接着剤層1を
形成し、接着剤層1が可使状態にある内にその上面に砂
利状骨材2を撤布し、その上に砂状骨材3を撤布して砂
層を設けた後、砂利状骨材2と砂状骨材3とをアスファ
ルト表層4に押し込むことにより埋め込み、これら骨材
2,3の各々を表層4の表面に露出した状態で固着させ
ることを特徴とする舗装方法」を、その内容としてい
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、「可塑性を
保持した状態のアスファルト合材よりなるアスファルト
表層14の表面に、接着剤を撤布して接着剤層11を形
成し、接着剤層11が可使状態にある内にその上面に砂
状骨材13を撤布して砂層を設けた後、砂状骨材13を
アスファルト表層14に押し込むことにより埋め込み、
これら砂状骨材13の各々を表層14の表面に露出した
状態で固着させることを特徴とする舗装方法」を、その
内容とした。
【0008】なお上記手段において、接着剤は可塑状態
のアスファルト合材と骨材とを接着できるものがよく、
アスファルト乳剤などが適している。この他、コスト的
な条件が許せばエポキシ系樹脂などによる接着剤も適し
ている。また、接着剤は接着可能な可使時間内に舗装作
業が完了できる程度に可使状態の維持できるものがよ
い。
【0009】また、アスファルト表層はアスファルト合
材を敷均して形成するが、初期転圧を1回おこなってお
けば接着効果が高まる。
【0010】砂利状骨材には、例えば砕石なら摩擦性能
に優れ、あるいは五色石や色彩豊かな各種原石ならカラ
ー舗装として意匠的に望ましい。また石に限らず、ガラ
ス質のものや、レンガ質などの人工的な骨材でもよい。
なお、砂利状骨材は水洗いにより表面の不純物を除去し
た後、よく乾燥させたものが接着剤との接着性が高くな
り好ましい。
【0011】砂状骨材には海岸の白地砂などが色彩的に
適しているが、川砂や山砂でもよく、人工的なカラー砂
などの砂状骨材でもよい。また、天然の砂を用いるとき
は、表乾燥飽水状態にしたものが好ましい。
【0012】また、押し込むことにより埋め込むには、
一般的な転圧などの方法でよいが、要するに「押し込む
ことにより埋め込む」ことのできる方法ならどのような
方法でもよい。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明は、以下の作用がある。各
種骨材などの徹布された路面(図1)に転圧などを行う
ことにより、図3で示すように砂利状骨材と砂状骨材と
は接着剤をまとわりつかせながらアスファルト表層に押
し込められてゆく。
【0014】押し込められた砂利状骨材は、骨材上面を
アスファルト表層に露出させた状態で埋まる。また、転
圧の荷重や回数を調整することにより、図2で示すよう
に埋まった骨材の露出部分が表層の表面に揃って平らな
面をなすこともでき、また、図4で示すように露出部分
が表面に突き出て凹凸のある表面をなすこともできる。
一方、砂状骨材は図3で示すように、転圧により一部が
表層内部に埋まり(3x)、他の一部は前記砂利状骨材
同様に砂状骨材上の面を表層表面上に露出して埋まり
(3y)、残りの埋らなかった砂状骨材が表層の上に残
留する(3z)。
【0015】アスファルト合材と接着剤とが固化した後
に、残留した砂状骨材3xを掃き取ると図5で示したよ
うに、砂利状骨材と砂状骨材とで覆われて舗装された表
面が現れ、アスファルト色はなくなる。
【0016】なお、各骨材は埋し込まれれることにより
埋まり、何ら攪拌されることがないので、骨材の露出部
分がアスファルト乳剤等の接着剤で汚れることがない。
さらに、舗装中の表層は終始、砂状骨材で覆われている
ので、転圧のローラー表面に、例えば接着剤であるアス
ファルト乳剤等が付着することもないため、そのような
アスファルト乳剤等が路面上の骨材に再付着することも
ない。
【0017】請求項2記載の発明は、以下の作用があ
る。砂状骨材を撤布してなした砂層(図7参照)に転圧
などを行うことにより、砂状骨材は請求項1と同様の作
用によって、順次、接着剤をまとわりつかせながらアス
ファルト表層に押し込められてゆく。この時、やはり請
求項1の作用と同様に、砂状骨材の一部は表層内部に埋
り、他の一部は表層表面に砂状粒子の上面を露出して埋
り、残りの埋らなかった砂状骨材が表層の上に残留する
(図8参照)。この残留した砂状骨材を掃き取ると、表
面が砂状骨材で覆われて舗装された表面が現われアスフ
ァルト色はなくなる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本願発明の請求項1の実施例として、有色
骨材によるカラー舗装方法に適用した実施例を以下に述
べる。最初に、締固めた路盤に密粒のアスファルト合材
を敷均し、これに初期転圧を行いアスファルト表層4を
なし、この表層4が可塑性を保持している内に以下の作
業を行う。
【0019】まず、アスファルト乳剤(1a)を0.4
リットル/m2 程度の量にて徹布して接着剤層1をな
す。次に有彩色の原石2aを事前に水洗いして表乾状態
にしておき、前記接着剤層1の上面に撤布する。さらに
その上に海辺で採取した白地の砂3aを表乾燥飽水状態
にしておき、まんべんなく撤布して砂層をなす。
【0020】以上の徹布が終了したら、ローラーで次の
様に転圧をする。まず、鉄輪にて振動をかけた転圧を1
回行う。次に振動のない鉄輪にて2回の転圧を行う。最
後にタイヤローラーにて4〜6回の転圧を行い、原石の
上面が露出して路面全体が平面なるまで締固める。原石
の埋まり具合いはローラーの大きさやアスファルト合材
の温度により異なるため、視認により埋まり具合いを確
認しながら転圧回数を決める。なお、これらの作業はア
スファルト合材4が、少なくとも110℃以上の内に行
うのが望ましい。すべての転圧の終了後、アスファルト
合材およびアスファルト乳剤の固化を待って余分な砂3
xを掃除する。
【0021】以上により、全ての原石2aがアスファル
ト表層4に露出して埋め込まれる。また、原石2aの露
出部分以外のところは砂3aにて覆うことができる。従
って図5で示すように、アスファルトの色は表面に現れ
ることもなく原石2aの色と砂3aの色が全体の色とな
る。
【0022】なお原石に五色石などを用いると色彩的に
も優れ、大理石などの廃材を再利用として用いれば、よ
り高級感も得られインテリア的に優れる。また、人工の
有色骨材でも同様の効果が得られる。なお、砂利状骨材
は本実施例のように点在させるような粗な徹布でもよい
が、密に徹布して砂利層をなすようにしてもよい。
【0023】砂は白以外でも効果はあり、最近は着色さ
れた人工のカラー砂なども入手しやすい為、これらを用
いても無論よい。
【0024】また原石の大きさも好みに応じて選べば異
なった効果が得られる。さらに、図6で示すように、原
石を徹布する時に図柄を描いて徹布すれば意匠性も増
し、例えば遊歩道に花や魚を描くなどの工夫の余地が広
がる。また例えば宅地において、門から玄関までの通路
などは普通コンクリート舗装であり、安価なアスファル
ト舗装では味気ないものであるが本願発明の方法によれ
ば、充分、インテリア性も充される。またさらに店舗の
駐車場などでは出入口の誘導矢印などを描いて接客効果
を上げるのにも役立つ。なお、舗装面積が広きに渡る場
合は、原石を徹布するに当り、図柄を抜いた鉄板を敷
き、その上から徹布すれば容易で均一な撤布が大量に行
える。
【0025】(実施例2)本実施例も請求項1の実施例
であるが、砂利状骨材が表層表面に突き出て露出するこ
とにより、摩擦性能の高められた舗装方法の実施例であ
り、大半は実施例1と同じであるが次の点が異なる。ま
ず、砂利状骨材には、実施例1の原石の代わりに通常の
砕石を用いる。これによりコスト的にも優れ、また、砕
石は表面が角張っているため滑り止めなどの摩擦性能も
高まる。砂は通常のものを用いており特別な条件はいら
ない。鉄輪による転圧は実施例1と同様に行うが、タイ
ヤローラーの転圧は3〜5回でよく、最終的には砕石の
埋まり具合いを視認して所望の凹凸具合いにする。
【0026】(実施例3)本実施例は、本願発明の請求
項2に関するものであり、また実施例1とほとんど同じ
であるため重複部分の説明は省く。実施例1との相違
は、原石は徹布せず、接着剤層の上面に直接、白い砂1
3のみを徹布した点である。砂13は徹布後、転圧され
て表層に露出して接着する点は実施例1と同じである。
表面が一色になるので無地の彩色となり実施例1とは異
なった美しさが得られる。また、砂13の色を2色ある
いは多色にすることもでき、実施例1で示したような原
石で描く図柄とは異なった図柄が描け、舗装の工程も1
つ省けるため、コストおよび作業性の面で優れている。
【0027】なお、接着剤の撤布はどの様な方法でもよ
く、要はアスファルト層に接着剤層をなす方法でありさ
えすればよい。また、転圧はローラーに限らずランマー
やタンバーでもよく、あるいは人力でおこなってもよ
く、要するに骨材をアスファルト合材に押し込むことが
でき、締固めや平らな表面の形成のできる方法なら何で
もよい。
【0028】
【発明の効果】本願発明は、以上記載したように、アス
ファルト舗装ながら、その表面をアスファルト以外の天
然または人工の骨材で覆うことができる。これらの骨材
は接着剤により剥離しにくい。また、砂状骨材による凹
凸のある表面にすれば摩擦性能の高い舗装が得られ、ま
た、有色骨材を用いれば凹凸の有無に関係なくカラー舗
装が得られ、図柄を描くなどの工夫が可能になる。な
お、砂状骨材は経年により多少の剥離があっても、その
下から新たな砂状骨材が露出する為、退色もせず彩色効
果は損なわれない。またさらに、舗装作業の一環として
同時に行うことができるため、舗装後にペイントやタイ
ル貼りを行う既存の方法に較べ工期的に優れている。
【0029】最後に、表面を骨材で覆い本願発明と類似
した効果の得られるコンクリート舗装に較べ、はるかに
安価である利点があげられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明に係る舗装方法におい
て、骨材などを敷均した転圧前の路面の断面図である。
【図2】 図1に示した転圧前の路面を転圧し、原石の
上面が露出して路面全体が平面なるまで締固めた実施例
1の舗装方法による路面の断面図である。
【図3】 図2に示した実施例1において、アスファル
ト表層に押し込められた骨材と接着剤を示した路面の断
面の拡大模様図である。
【図4】 図1に示した転圧前の路面を転圧し、砕石が
表層表面に突き出て露出することにより、摩擦性能の高
められた実施例2の舗装方法による路面の断面図であ
る。
【図5】 図2に示した実施例1の舗装方法による舗装
完了後の路面の平面図である。
【図6】 図2に示した実施例1の舗装方法により模様
を描いた路面の平面図である。
【図7】 請求項2記載の発明に係る実施例3の舗装方
法において、骨材などを敷均した転圧前の路面の断面図
である。
【図8】 図7に示した転圧前の路面を転圧した実施例
3の舗装方法による路面の断面図である。
【符号の説明】
1,11 接着剤層 1a,11a アスファルト乳剤 2 砂利状骨材 2a 原石 2b 砕石 3,13 砂状骨材 3a,13a 砂 4,14 アスファルト表層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アスファルト舗装方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、駐車場、公園、
建物周り、玄関外部等において、表面に骨材を施したア
スファルト舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路や各種用地をアスファルトやコンク
リートにより舗装する際に、これらの素地表面に骨材を
施す舗装方法は各種行われている。
【0003】例えば、砕石を混合したコンクリートを敷
設して、表面のコンクリートを水で洗い流すことにより
砕石を露出させる「洗い出し」がある。また、アスファ
ルト舗装の表面に、アスファルト乳剤により骨材を接着
するなどの方法もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アスファルト
乳剤でアスファルト表層に接着した骨材は剥離し易く、
むしろ表面のひび割れ補修などに用いられるのが主流で
あった。また、コンクリートの洗い出しによる方法は剥
離に強いが、コスト面でアスファルトより高価にならざ
るおえなかった。
【0005】本願発明は上記課題を鑑みなされたもので
あり、その目的はコンクリートよりも安価なアスファル
ト舗装において、骨材で表面を覆うことによる舗装方法
であり、骨材を剥離しにくくし、さらに表面が骨材で形
成されることにより、滑り止めなどの摩擦性能を増し、
あるいは彩色のある骨材を用いることによりカラー舗装
の効果もあり、また、舗装作業の一環として同時に行う
ことのできるアスファルト舗装方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するための手段として、請求項1記載の発明は、「可
塑性を保持した状態のアスファルト合材よりなるアスフ
ァルト表層4の表面に、接着剤を撤布して接着剤層1を
形成し、接着剤層1が可使状態にある内にその上面に砂
利状骨材2を撤布し、その上に砂状骨材3を撤布して砂
層を設けた後、砂利状骨材2と砂状骨材3とをアスファ
ルト表層4に押し込むことにより埋め込み、これら骨材
2,3の各々を表層4の表面に露出した状態で固着させ
ることを特徴とする舗装方法」を、その内容としてい
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、「可塑性を
保持した状態のアスファルト合材よりなるアスファルト
表層14の表面に、接着剤を撤布して接着剤層11を形
成し、接着剤層11が可使状態にある内にその上面に砂
状骨材13を撤布して砂層を設けた後、砂状骨材13を
アスファルト表層14に押し込むことにより埋め込み、
これら砂状骨材13の各々を表層14の表面に露出した
状態で固着させることを特徴とする舗装方法」を、その
内容とした。
【0008】なお上記手段において、接着剤は可塑状態
のアスファルト合材と骨材とを接着できるものがよく、
アスファルト乳剤などが適している。この他、コスト的
な条件が許せばエポキシ系樹脂などによる接着剤も適し
ている。また、接着剤は接着可能な可使時間内に舗装作
業が完了できる程度に可使状態の維持できるものがよ
い。
【0009】また、アスファルト表層はアスファルト合
材を敷均して形成するが、初期転圧を1回おこなってお
けば接着効果が高まる。
【0010】砂利状骨材には、例えば砕石なら摩擦性能
に優れ、あるいは五色石や色彩豊かな各種原石ならカラ
ー舗装として意匠的に望ましい。また石に限らず、ガラ
ス質のものや、レンガ質などの人工的な骨材でもよい。
なお、砂利状骨材は水洗いにより表面の不純物を除去し
た後、よく乾燥させたものが接着剤との接着性が高くな
り好ましい。
【0011】砂状骨材には海岸の白地砂などが色彩的に
適しているが、川砂や山砂でもよく、人工的なカラー砂
などの砂状骨材でもよい。また、天然の砂を用いるとき
は、表乾燥飽水状態にしたものが好ましい。
【0012】また、押し込むことにより埋め込むには、
一般的な転圧などの方法でよいが、要するに「押し込む
ことにより埋め込む」ことのできる方法ならどのような
方法でもよい。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明は、以下の作用がある。各
種骨材などの徹布された路面(図1)に転圧などを行う
ことにより、図3で示すように砂利状骨材と砂状骨材と
は接着剤をまとわりつかせながらアスファルト表層に押
し込められてゆく。
【0014】押し込められた砂利状骨材は、骨材上面を
アスファルト表層に露出させた状態で埋まる。また、転
圧の荷重や回数を調整することにより、図2で示すよう
に埋まった骨材の露出部分が表層の表面に揃って平らな
面をなすこともでき、また、図4で示すように露出部分
が表面に突き出て凹凸のある表面をなすこともできる。
一方、砂状骨材は図3で示すように、転圧により一部が
表層内部に埋まり(3x)、他の一部は前記砂利状骨材
同様に砂状骨材上の面を表層表面上に露出して埋まり
(3y)、残りの埋らなかった砂状骨材が表層の上に残
留する(3z)。
【0015】アスファルト合材と接着剤とが固化した後
に、残留した砂状骨材3zを掃き取ると図5で示したよ
うに、砂利状骨材と砂状骨材とで覆われて舗装された表
面が現れ、アスファルト色はなくなる。
【0016】なお、各骨材は埋し込まれれることにより
埋まり、何ら攪拌されることがないので、骨材の露出部
分がアスファルト乳剤等の接着剤で汚れることがない。
さらに、舗装中の表層は終始、砂状骨材で覆われている
ので、転圧のローラー表面に、例えば接着剤であるアス
ファルト乳剤等が付着することもないため、そのような
アスファルト乳剤等が路面上の骨材に再付着することも
ない。
【0017】請求項2記載の発明は、以下の作用があ
る。砂状骨材を撤布してなした砂層(図7参照)に転圧
などを行うことにより、砂状骨材は請求項1と同様の作
用によって、順次、接着剤をまとわりつかせながらアス
ファルト表層に押し込められてゆく。この時、やはり請
求項1の作用と同様に、砂状骨材の一部は表層内部に埋
り、他の一部は表層表面に砂状粒子の上面を露出して埋
り、残りの埋らなかった砂状骨材が表層の上に残留する
(図8参照)。この残留した砂状骨材を掃き取ると、表
面が砂状骨材で覆われて舗装された表面が現われアスフ
ァルト色はなくなる。
【0018】
【実施例】 (実施例1)本願発明の請求項1の実施例として、有色
骨材によるカラー舗装方法に適用した実施例を以下に述
べる。最初に、締固めた路盤に密粒のアスファルト合材
を敷均し、これに初期転圧を行いアスファルト表層4を
なし、この表層4が可塑性を保持している内に以下の作
業を行う。
【0019】まず、アスファルト乳剤(1a)を0.4
リットル/m2 程度の量にて徹布して接着剤層1をな
す。次に有彩色の原石2aを事前に水洗いして表乾状態
にしておき、前記接着剤層1の上面に撤布する。さらに
その上に海辺で採取した白地の砂3aを表乾燥飽水状態
にしておき、まんべんなく撤布して砂層をなす。
【0020】以上の徹布が終了したら、ローラーで次の
様に転圧をする。まず、鉄輪にて振動をかけた転圧を1
回行う。次に振動のない鉄輪にて2回の転圧を行う。最
後にタイヤローラーにて4〜6回の転圧を行い、原石の
上面が露出して路面全体が平面なるまで締固める。原石
の埋まり具合いはローラーの大きさやアスファルト合材
の温度により異なるため、視認により埋まり具合いを確
認しながら転圧回数を決める。なお、これらの作業はア
スファルト合材4が、少なくとも110℃以上の内に行
うのが望ましい。すべての転圧の終了後、アスファルト
合材およびアスファルト乳剤の固化を待って余分な砂3
zを掃除する。
【0021】以上により、全ての原石2aがアスファル
ト表層4に露出して埋め込まれる。また、原石2aの露
出部分以外のところは砂3aにて覆うことができる。従
って図5で示すように、アスファルトの色は表面に現れ
ることもなく原石2aの色と砂3aの色が全体の色とな
る。
【0022】なお原石に五色石などを用いると色彩的に
も優れ、大理石などの廃材を再利用として用いれば、よ
り高級感も得られインテリア的に優れる。また、人工の
有色骨材でも同様の効果が得られる。なお、砂利状骨材
は本実施例のように点在させるような粗な徹布でもよい
が、密に徹布して砂利層をなすようにしてもよい。
【0023】砂は白以外でも効果はあり、最近は着色さ
れた人工のカラー砂なども入手しやすい為、これらを用
いても無論よい。
【0024】また原石の大きさも好みに応じて選べば異
なった効果が得られる。さらに、図6で示すように、原
石を徹布する時に図柄を描いて徹布すれば意匠性も増
し、例えば遊歩道に花や魚を描くなどの工夫の余地が広
がる。また例えば宅地において、門から玄関までの通路
などは普通コンクリート舗装であり、安価なアスファル
ト舗装では味気ないものであるが本願発明の方法によれ
ば、充分、インテリア性も充される。またさらに店舗の
駐車場などでは出入口の誘導矢印などを描いて接客効果
を上げるのにも役立つ。なお、舗装面積が広きに渡る場
合は、原石を徹布するに当り、図柄を抜いた鉄板を敷
き、その上から徹布すれば容易で均一な撤布が大量に行
える。
【0025】(実施例2)本実施例も請求項1の実施例
であるが、砂利状骨材が表層表面に突き出て露出するこ
とにより、摩擦性能の高められた舗装方法の実施例であ
り、大半は実施例1と同じであるが次の点が異なる。ま
ず、砂利状骨材には、実施例1の原石の代わりに通常の
砕石を用いる。これによりコスト的にも優れ、また、砕
石は表面が角張っているため滑り止めなどの摩擦性能も
高まる。砂は通常のものを用いており特別な条件はいら
ない。鉄輪による転圧は実施例1と同様に行うが、タイ
ヤローラーの転圧は3〜5回でよく、最終的には砕石の
埋まり具合いを視認して所望の凹凸具合いにする。
【0026】(実施例3)本実施例は、本願発明の請求
項2に関するものであり、また実施例1とほとんど同じ
であるため重複部分の説明は省く。実施例1との相違
は、原石は徹布せず、接着剤層の上面に直接、白い砂1
3のみを徹布した点である。砂13は徹布後、転圧され
て表層に露出して接着する点は実施例1と同じである。
表面が一色になるので無地の彩色となり実施例1とは異
なった美しさが得られる。また、砂13の色を2色ある
いは多色にすることもでき、実施例1で示したような原
石で描く図柄とは異なった図柄が描け、舗装の工程も1
つ省けるため、コストおよび作業性の面で優れている。
【0027】なお、接着剤の撤布はどの様な方法でもよ
く、要はアスファルト層に接着剤層をなす方法でありさ
えすればよい。また、転圧はローラーに限らずランマー
やタンバーでもよく、あるいは人力でおこなってもよ
く、要するに骨材をアスファルト合材に押し込むことが
でき、締固めや平らな表面の形成のできる方法なら何で
もよい。
【0028】
【発明の効果】本願発明は、以上記載したように、アス
ファルト舗装ながら、その表面をアスファルト以外の天
然または人工の骨材で覆うことができる。これらの骨材
は接着剤により剥離しにくい。また、砂状骨材による凹
凸のある表面にすれば摩擦性能の高い舗装が得られ、ま
た、有色骨材を用いれば凹凸の有無に関係なくカラー舗
装が得られ、図柄を描くなどの工夫が可能になる。な
お、砂状骨材は経年により多少の剥離があっても、その
下から新たな砂状骨材が露出する為、退色もせず彩色効
果は損なわれない。またさらに、舗装作業の一環として
同時に行うことができるため、舗装後にペイントやタイ
ル貼りを行う既存の方法に較べ工期的に優れている。
【0029】最後に、表面を骨材で覆い本願発明と類似
した効果の得られるコンクリート舗装に較べ、はるかに
安価である利点があげられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明に係る舗装方法におい
て、骨材などを敷均した転圧前の路面の断面図である。
【図2】 図1に示した転圧前の路面を転圧し、原石の
上面が露出して路面全体が平面なるまで締固めた実施例
1の舗装方法による路面の断面図である。
【図3】 図2に示した実施例1において、アスファル
ト表層に押し込められた骨材と接着剤を示した路面の断
面の拡大模様図である。
【図4】 図1に示した転圧前の路面を転圧し、砕石が
表層表面に突き出て露出することにより、摩擦性能の高
められた実施例2の舗装方法による路面の断面図であ
る。
【図5】 図2に示した実施例1の舗装方法による舗装
完了後の路面の平面図である。
【図6】 図2に示した実施例1の舗装方法により模様
を描いた路面の平面図である。
【図7】 請求項2記載の発明に係る実施例3の舗装方
法において、骨材などを敷均した転圧前の路面の断面図
である。
【図8】 図7に示した転圧前の路面を転圧した実施例
3の舗装方法による路面の断面図である。
【符号の説明】 1,11 接着剤層 1a,11a アスファルト乳剤 2 砂利状骨材 2a 原石 2b 砕石 3,13 砂状骨材 3a,13a 砂 4,14 アスファルト表層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑性を保持した状態のアスファルト合
    材よりなるアスファルト表層の表面に、 接着剤を撤布して接着剤層を形成し、 該接着剤層が可使状態にある内にその上面に砂利状骨材
    を撤布し、 その上に砂状骨材を撤布して砂層を設けた後、 砂利状骨材と砂状骨材とを該アスファルト表層に押し込
    むことにより埋め込み、これら骨材の各々を該表層の表
    面に露出した状態で固着させたことを特徴とする舗装方
    法。
  2. 【請求項2】 可塑性を保持した状態のアスファルト合
    材よりなるアスファルト表層の表面に、 接着剤を撤布して接着剤層を形成し、 該接着剤層が可使状態にある内にその上面に砂状骨材を
    撤布して砂層を設けた後、 砂状骨材を該アスファルト表層に押し込むことにより埋
    め込み、これら砂状骨材の各々を該表層の表面に露出し
    た状態で固着させたことを特徴とする舗装方法。
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