JP3458129B2 - 舗装方法 - Google Patents

舗装方法

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JP3458129B2 JP16649093A JP16649093A JP3458129B2 JP 3458129 B2 JP3458129 B2 JP 3458129B2 JP 16649093 A JP16649093 A JP 16649093A JP 16649093 A JP16649093 A JP 16649093A JP 3458129 B2 JP3458129 B2 JP 3458129B2
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彰彦 笠原
哲也 下田
秀晴 長田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物や道路等の表面
に粒状物を施すシート及び舗装方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建造物の表面の美装化、個性化が
叫ばれており、種々の表面処理法が用いられている。ま
た、建造物ばかりでなく、道路、特に歩道等において
も、単に舗装するだけでなく、美装化が大きな課題とな
っている。この美装化の方法としては、道路であるため
低コストであること、耐久性があること、簡単に施工で
きること等が要求される。
【0003】このような目的で、タイル貼り、石貼り等
が使用されるが、いずれも施工に手間がかかり、またコ
スト高でもある。
【0004】そこで、建造物や道路等の表面に耐久性の
ある天然の小石等を一様に埋め込む方法が簡単であり、
またその色を揃えたり、模様状にすることにより美装化
も図れるため便利である。しかし小石等を現場で並べる
ことは非常な手間であるため、予め支持体(シート状の
もの)に接着させておき、現場でそれを建造物や道路等
に施した混合物の表面に敷設し、小石等を表面に埋め込
んだ後、支持体を除去する方法が考えられる。これは、
モザイクタイルと同様の考え方であり、出願人がすでに
開発し、特許出願もしている。
【0005】この方法では、施工が簡単な上に、美麗で
硬質な天然石やセラミック骨材を使用するため、美観的
にも優れ、且つ耐久性も優れたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のシ
ートでは、支持体を除去する際に、粒状物が支持体に接
着したまま同時に剥脱されることがあり、その部分は粒
状物が路面等に埋め込まれていないこととなる。これを
防止するため、支持体の接着力を弱めると、シートの運
搬等の取扱い時に粒状物が脱落することが多くなる。
【0007】また、支持体と粒状物の剥離性は、粒状物
と被施工面との固着力により定まるため、即ち、支持体
と粒状物の接着力よりも強い固着力を発揮する箇所にし
か使用できない。よって、汎用性のあるものは製造でき
なかった。
【0008】更に、このシートをアスファルト舗装に適
用する場合、加熱状態の舗装用混合物は埋め込まれた粒
状物に対する把握力が弱いことから、粒状物の欠落を軽
減するため、混合物の温度が充分低下した後に支持体を
剥離することとなる。その結果、道路の規制時間が長く
なり、交通渋滞の原因となる。
【0009】従来のシートは、使用後に廃棄物として処
理しなければならない支持体が多量に発生する。しかも
支持体は接着剤が塗布された複合素材であるため、再生
の用途も限られ、廃棄するにも非常に処理の難しいもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、
本発明者は鋭意研究の結果本発明シート及び方法を完成
させたものであり、その特徴とするところは、シートに
あっては粒状物を表面に施すためのものであって、水透
過性の支持体に粒状物が水溶性高分子接着層により固着
されている点にあり、方法にあっては前記のシートを、
粒状物を下にして敷き均した舗装用混合物上に敷設し、
締固めにより粒状物を舗装用混合物中に埋め込むと共
に、前記のシートに水を供給し、水溶性高分子接着層が
溶解した後、支持体を除去する点にある。
【0011】粒状物とは、天然の小石、天然石の粉砕
物、セラミックの粉砕物等であり、その形状や寸法は特
に限定しないが、1mm〜20mm程度の粒径が好適で
ある。また、粒状物の色や石の種類は自由である。
【0012】水透過性の支持体とは、水を透過するフィ
ルム又はシート状のもので、水を浸透する紙や、水を透
過するメッシュ状のものがその代表例である。なお、多
孔質で透水性を有する混合物等の表面に粒状物を施す場
合、水の供給量を低減する目的で、保水性を有する素材
で支持体を形成してもよい。
【0013】水溶性高分子とは、水により溶解する高分
子であり、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルエーテル等の樹脂系のもの、またゼラ
チンやデンプン等の天然高分子があるが、どのようなも
のでもよい。
【0014】また、前記した水溶性高分子接着層が支持
体を兼ねるものでもよい。即ち、上記のメッシュ等の支
持体を用いず、水溶性高分子自体がフィルム状等で支持
体を構成するものである。
【0015】このシートの製造方法は、支持体に水溶性
接着剤を塗布し、その上に粒状物を多数載置し、余分な
もの(接着されていない粒状物)を落下させるだけでよ
い。接着剤層が支持体を兼ねるものでは、剥離性のある
シート上に水溶性接着剤を塗布し、その上に粒状物を載
置し、接着剤が固化した後剥離性シートを剥離すれば完
成である。勿論、この剥離性シートは、その場で除去せ
ず、施工場所において本発明シートを敷設した後に剥離
してもよい。
【0016】上記の支持体が別体として構成されたもの
でも、同様に剥離性シートを貼付しておき現場で剥離し
てもよい。
【0017】また、粒状物の上にも(支持体とで粒状物
をサンドイッチするように)固定用剥離紙やメッシュ状
のものを補強材として貼付し、取扱時に粒状物の落下を
防止してもよい。剥離紙等からなる補強材は現場でシー
トを敷設する前に除去するものである。一方、ホットメ
ルト型の接着剤や水溶性の高分子で形成される補強材
は、熱や水分を有する施工面に各々施せば除去する必要
がないものである。
【0018】更に、粒状物がホットメルト型の接着剤に
より表面がコーティングされていてもよい。これは、被
施工面が熱をもったものの場合、その接着剤が融解して
埋め込まれた粒状物がより強固に接着されるためであ
る。勿論、熱のない施工面の場合、シートを敷設した
後、加熱ローラ等で加熱してもよい。また、ホットメル
ト型の接着剤でコーティングしたものでも、加熱せずそ
のまま用いてもよい。
【0019】次に本発明シートの使用方法について説明
する。まず被施工面の表面が完全硬化する前、即ち、施
工面が粒状物を埋め込み得るルーズな状態を維持してい
る間に、粒状物を下方にして本発明シートを押圧貼付す
る。そして、表面等から水を供給し(被施工面に水が多
ければ不要)、水溶性高分子を溶解させて支持体と粒状
物との接着力がほとんどなくなった後、表面の支持体を
剥離除去する。勿論、水溶性高分子が支持体を兼ねるも
のの場合除去する必要はない。
【0020】次に道路等の舗装方法について説明する。
道路等に敷き均した加熱アスファルト混合物は、表面に
粒状物を圧入し得るルーズな状態であり、しかも150
℃程度以上の加熱状態を維持している。この状態で、本
発明シートを粒状物を下にして載置し、シートが載置さ
れた混合物をローラ等で締固めることにより、粒状物を
路面に埋め込む。この時に支持体を除去すると、加熱状
態の混合物は粒状物に対する把握力が弱いため、支持体
と共に剥脱されてくる粒状物がある。よって、本発明方
法では、ここで水を供給するのである。この水の量は、
水溶性高分子が溶解する程度の量でよい。そして、接着
剤が溶解した後(通常直ちに溶解する)支持体を除去す
る。通常、転圧ローラ等の舗装用締固め機械には散水機
構が搭載され、ローラへの混合物の付着防止のために、
散水することが多い。従って、本発明シートへの水供給
が追加的な手間のかかる工程ではなく、混合物に悪影響
を与えるものでもない。なお、加熱アスファルト混合物
は施工性や経済性に優れるため本発明方法の舗装用混合
物として好ましく用いられるが、アスファルト系、セメ
ント系、樹脂系等の常温混合物も使用できる。
【0021】また、水溶性高分子の層が支持体を兼ねる
ものでは、水を散布するだけでよく、支持体の剥離、除
去という工程はない。
【0022】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて本発明をよ
り詳細に説明する。図1(a)は、本発明シート1の1
例の平面図であり、(b)はその概略断面図である。粒
状物である小石2が、水溶性高分子層3によって支持体
4に固着されている。ここでは、支持体として紙を用い
た。この例では、水溶性接着剤は全面に塗布されている
が、乾いているため取扱いに不便はない。勿論、粒状物
にのみ接着剤を塗布し、支持体に接着してもよい。
【0023】図2(a)は、本発明シート1の他の例の
平面図であり、(b)はその概略断面図である。この例
では、支持体としてメッシュ5を用いている。
【0024】図3は、接着剤層が支持体を兼ねる例を示
す概略断面図である。平面図は、図1(a)と同様であ
る。この例では、支持体と接着剤層は同一であるため、
一層しか存在しない。
【0025】図4は、本発明方法の1例を示す工程断面
図である。(a)は敷き均された加熱アスファルト混合
物6に、支持体と接着剤層が別体の本発明シート1を敷
設する寸前の図である。(b)は、敷設した後押圧して
粒状物を埋め込んだ状態である。(c)は、その上から
散布器7により水8を散布している状態を示す。散布し
た水により、順次水溶性高分子が溶解し上方の支持体4
に吸収されていく。(d)は、散布した水により水溶性
高分子が溶解し、支持体と粒状物の接着力がほとんどな
くなった後、支持体を剥離、除去しているところであ
る。更に、その後再度押圧ローラ9により粒状物を押圧
し充分埋め込む。
【0026】これで舗装が完了である。粒状物の上部表
面がわずかに露出している。支持体には接着剤はほとん
ど残存していない。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
シート及び舗装方法は次のような利点を有している。 粒状物の固定に水溶性高分子を用いているため、水
が存在すると簡単に溶解して支持体のみの剥離、除去が
簡単である。 また支持体が接着剤を兼ねるものでは、支持体の剥
離、除去すらも不要である。 支持体に強固に接着させておくことができるため、
搬送、取扱い時に粒状物の落下がなく、作業性が向上す
る。 汎用性あるシートが製造できる。 ホットメルト型接着剤でコーティングした例では、
粒状物がより強固に接着されているため、通行車両のタ
イヤ等による粒状物の剥脱が非常に少ない。 舗装用混合物に施した例では、水の供給が容易で、
混合物の品質に悪影響を与えることがない。 舗装用混合物、特に加熱混合物に施した例では、混
合物温度の低下途上でも支持体を剥離、除去でき早期の
交通開放が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シートの1例を示す平面図と断面図であ
る。
【図2】本発明シートの他の例を示す平面図と断面図で
ある。
【図3】本発明シートの更に他の例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明方法の1例を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 本発明シート 2 粒状物 3 水溶性高分子層 4 支持体 5 メッシュ 6 アスファルト混合物 7 散布器 8 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 哲也 東京都中央区京橋一丁目19番11号 日本 鋪道株式会社内 (72)発明者 長田 秀晴 大阪市中央区谷町9丁目2番30号 金岡 第二ビル6F オサダ技研株式会社内 (72)発明者 島原 辰利 大阪市中央区谷町9丁目2番30号 金岡 第二ビル6F オサダ技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−9902(JP,A) 特開 平5−96040(JP,A) 特開 平2−140319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 7/35 B32B 5/16 B44C 1/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状物を表面に施すためのものであっ
    て、水透過性の支持体に粒状物が水溶性高分子接着層に
    より固着されているシートを、粒状物を下にして敷き均
    した舗装用混合物上に敷設し、締固めにより粒状物を舗
    装用混合物中に埋め込むと共に、前記シートに水を供給
    し、水溶性高分子接着層が溶解した後、支持体を除去す
    ることを特徴とする舗装方法。
  2. 【請求項2】 粒状物を表面に施すためのものであり、
    水透過性の支持体に粒状物が水溶性高分子接着層により
    固着されているシートであって、水溶性高分子接着層自
    体が支持体を兼ねるものを、粒状物を下にして敷き均し
    た舗装用混合物上に敷設し、締固めにより粒状物を舗装
    用混合物中に埋め込むと共に、前記シートに水溶性高分
    子が溶解する程度の水を供給することを特徴とする舗装
    方法。
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