JP2017048045A - 搬送装置、画像形成システム、判定方法及びプログラム - Google Patents

搬送装置、画像形成システム、判定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後続のシートの有無を、より早い段階で判定する。【解決手段】シートを搬送する搬送手段203,204,205と、積載部201に積載されたシートを検知する第一の検知手段208と、前記第一の検知手段208よりもシートの搬送方向で下流側の位置において、前記搬送手段により搬送されるシートを検知する第二の検知手段209と、前記第一の検知手段208と前記第二の検知手段209との距離621と、シートの長さ612とに基づいて、前記第二の検知手段209が検知したシートの後端が、前記第一の検知手段を通過したか否かを判定する第一の判定手段と、前記第一の判定手段が、前記後端が前記第一の検知手段208を通過したと判定した場合に、前記第一の検知手段208の検知結果に基づいて前記積載部201にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定手段と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、積載されたシートの検知技術に関する。
ADF(自動原稿給送装置)のように、積載されたシートを一枚ずつ順次搬送する装置においては、先行するシートの搬送中に、後続のシートが積載部に残っているか否かを早期に判定したい場合がある。例えば、シートを読み取る読取装置と、読み取った画像を記録媒体に複写する画像形成装置とを備える複合機における複写動作を挙げれることができる。複写動作の効率を向上するためには、読み取り対象となる後続のシートが有る場合には後続のシートの読み取りに先だって、記録媒体の給送動作を開始することが有利となる。そのためには後続のシートが有るか否かをできるだけ早く判定する必要がある。
積載部には、通常、積載部にシートがあるか否かを検知するセンサが設けられている。しかし、センサの検知結果だけでは、読み取り中のシートなのか、後続のシートなのかを区別できない。特許文献1には、読み取り中の原稿の後端が分離位置を通過したと推測した時点でセンサの検知結果を参照し、次原稿が積載部に有るか否かを判定する方法が開示されている。
特開2013−184778号公報
しかし、特許文献1の方法では、後続のシートの有無を判定するためには、読み取り中のシートの後端が分離位置を通過するまで待つ必要がある。
本発明は、後続のシートの有無を、より早い段階で判定することを可能とするものである。
本発明によれば、積載部から排出部へシートを搬送する搬送手段と、前記積載部に積載されたシートを検知する第一の検知手段と、前記第一の検知手段よりもシートの搬送方向で下流側の位置において、前記搬送手段により搬送されるシートを検知する第二の検知手段と、前記第一の検知手段と前記第二の検知手段との距離と、シートの長さとに基づいて、前記第二の検知手段が検知したシートの後端が、前記第一の検知手段を通過したか否かを判定する第一の判定手段と、前記第一の判定手段が、前記後端が前記第一の検知手段を通過したと判定した場合に、前記第一の検知手段の検知結果に基づいて前記積載部にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定手段と、を備える、ことを特徴とする搬送装置が提供される。
本発明によれば、後続のシートの有無を、より早い段階で判定することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムのブロック図。 図1の画像形成システムが備える自動原稿送り装置の説明図。 記録領域に格納される情報の例を示す図。 (A)〜(C)はセンサ間の距離を特定する動作の説明図。 (A)〜(C)は原稿長を特定する動作の説明図。 (A)〜(C)は次原稿の有無を判定する動作の説明図。 複写動作の例を示すタイミングチャート。 センサ間の距離を特定する処理の例を示すフローチャート。 原稿長を特定する処理の例を示すフローチャート。 次原稿の有無を判定する処理の例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム1のブロック図である。画像形成システム1は複合機を構成するシステムであり、複写機能、スキャナ機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を有している。画像形成システム1のことを複合機と呼ぶ場合がある。複合機1は、その複写機能としてシートを読み取り、読み取った画像を紙等の記録媒体に形成することが可能である。以下の説明においては、読み取り対象のシートを原稿と呼ぶ場合がある。
複合機1は、外部インターフェース4から外部バス2を介してコンピュータ3に接続されている。本実施形態の場合、この外部バス2は、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)で構成しているが、複数の外部装置と接続可能なネットワーク接続や、他のインターフェースでもよい。
CPU10は、ROM11に記憶されたプログラムを実行することによって複合機1の制御を行うプロセッサである。内部バス14は、各ブロックを接続するバスである。ROM11はCPU10で動作するプログラムや固定的データを保存するためのメモリである。RAM12は、電源をオフした場合に記憶データが揮発してしまうようなデータを保持する書換え可能な作業用メモリである。一方、不揮発性RAM13は、電源をオフしても記憶しているデータが揮発しない、恒久的にデータを記憶する書換え可能なメモリである。ROM11、RAM12及び不揮発性RAM13は一例であり、複合機1に適用可能な記憶デバイスの種類及び数はこれに限られるものではない。
操作部5は、例えばタッチパネルを含み、操作者により種々の操作指示を受け付けたり、画像の表示を行うユーザーインターフェースである。
画像読取部7は、原稿を読み取るイメージセンサユニットを含む。イメージセンサユニットは、原稿に光を照射する光源や、その反射光を読み取り光電変換する素子を配列したイメージセンサを含む。画像読取制御部6は、画像読取部7が出力するアナログ電気信号をA/D(アナログ/デジタル)変換したり、画像読取部7の特性補正を行ったりする処理回路を含む。また、画像読取制御部6は、デジタル画像データをRAM12へ記憶するためDMA(ダイレクトメモリアクセス)転送を行う回路も含む。画像読取制御部6は画像読取部7が出力するアナログ電気信号を逐次処理して、1つのデジタル画像データとしてRAM13へ記憶する。
自動原稿送り装置17は原稿を搬送する装置である。画像読取部7による原稿の読み取りは、自動原稿送り装置17を利用して原稿を順次搬送しつつ行うことが可能である。
画像処理部8は、RAM12に記憶している画像データを読み出し、画質改善のための様々な画像処理や画像形成のための画像変換処理を行う回路である。また、画像処理部8は、RAM12に記憶している画像データを読み出し、JPEG法などを用いて符号化処理する回路と、符号化データを復号化処理する回路を備える。
画像形成部9は、例えば、静電潜像を形成するための回転可能な像担持体として感光体ドラムを用いた電子写真方式により記録媒体に画像を形成する装置である。
複合機1を、自動原稿送り装置17を使用してスキャナとして用いる場合、まず、後述の原稿積載部201上に積載された原稿を画像読取部7で読み取る。読み取ったデータはアナログ電気信号で出力される。そして画像読取制御部6でA/D変換と特性補正を行い、デジタル信号を画像データとしてRAM12に記憶する。画像処理部8でRAM12に書き込んだ画像データを、JPEG符号化して、符号化データをRAM12に記憶する。そして、符号化データを外部インターフェース4から外部バス2を介してコンピュータ3に送出する。
コンピュータ3では、符号化データを画像ファイルとしてコンピュータ3内に備える記憶装置に記憶する。ここでは符号化の方法としてJPEG法を例に挙げて説明しているが、本発明はJPEG符号化に限定するものではなく他の符号化方式を用いてもよいし、画像処理部8による符号化を行わずに、画像データをコンピュータ3に送出してもよい。
複合機1を複写機として原稿の複写機能を用いる場合、原稿の符号化データをRAM12に記憶するまでは、スキャナとして用いる場合と同じである。そして、画像処理装置8で符号化データを復号化し、画像データに様々な画像処理を行い、画像形成部9で読取画像を記録媒体に形成する。ここでは、読取った原稿を符号化データとしてRAM12記憶する方法として説明しているが、画像を符号化せずに画像をRAM12に記憶して、画像処理装置8で様々な画像処理を行う方法でもよい。
複合機1を読取側のファクシミリとして原稿データを送出する場合、画像データをRAM12に記憶するまでは、スキャナとして用いる場合と同じである。次にRAM12内の画像データは、画像処理部8によりJPEG法などを用いて符号化処理をされ、コードデータとして再び、RAM12に書き込まれる。次にCPU10はRAM12からコードデータをモデム15に転送し、モデム15は転送されたデータを変調し、ITU−T勧告によって定められた通信機能に基づいて、公衆回線16を経由して他のファクシミリ装置に画像データを送出する。
図2は、自動原稿送り装置17の説明図であり、自動原稿送り装置17の原稿の搬送路RTを横からみた概略断面図である。自動原稿送り装置17は、原稿積載部201から原稿排出部207へ原稿を搬送する搬送装置である。原稿積載部201には読み取り対象となる原稿が積載される。原稿積載部201は複数枚の原稿を積載可能なトレイである。原稿排出部207には読み取った原稿が排出される。原稿排出部207は読み取った原稿を複数枚積載可能なトレイである。
自動原稿送り装置17原稿積載部201から原稿排出部207へ、搬送路RTを通して原稿を搬送する搬送機構を備える。この搬送機構は、搬送方向で上流側から順に配置された給送ローラ203、分離ローラ204、一対の搬送ローラ205及び一対の排出路ローラ206を含む。
給送ローラ203、分離ローラ204は、モータ等を駆動源とした駆動機構により回転される駆動ローラである。分離ローラ204は給送ローラ203によって複数の原稿が重送されることを防止して、複数の原稿から一枚の原稿を分離して搬送する。一対の搬送ローラ205及び一対の排出ローラ206は、その一方のローラがモータ等を駆動源とした駆動機構により回転される駆動ローラであり、その他方のローラが駆動ローラに圧接して従動する従動ローラである。
駆動機構は、例えば、駆動モータを備える。駆動モータは、DCモータであって、モータ軸上に備えるコードホイールに印刷されたスリットパターンをエンコーダセンサで読取ることで、その回転量を検出する。エンコーダセンサからの回転量に基づいて、駆動モータの回転制御が行われる。駆動モータの駆動力は、ギア列等の伝達機構によって、給送ローラ203、分離ローラ204、搬送ローラ205、排出ローラ206に伝わる。スリットパターンは、1スリットあたり所定量の原稿搬送量に設定されているため、回転量から原稿の搬送量を検出することができる。ここでは、駆動モータをDCモータとして説明したが、例えば、パルスモータでも構わない。パルスモータを使用した場合は、モータの回転量や原稿の搬送量を駆動パルス数から求めて構わない。
原稿検知センサ208は、原稿積載部201に原稿が積載されているか否かを検知するするためのセンサである。原稿エッジセンサ209は、原稿検知センサ208よりも原稿の搬送方向で下流側の位置において、搬送される原稿を検知するセンサである。これらのセンサとしては、例えば、原稿と接触して回動するレバーと、レバーの回動を検知するセンサとから構成されるセンサーレバー方式のセンサユニットであってもよい。また、発光部と受光部を有し原稿に反射した反射光を受光部で検出する反射型のセンサユニットであってもよい。
原稿検知センサ208の原稿検知位置は、原稿積載部201の端部(搬送路RT側の端部)の底部に設定されている。原稿エッジセンサ209の原稿検知位置は、搬送路RTの途中位置にせて地されている。具体的には、原稿エッジセンサ209の原稿検知位置は、原稿の搬送方向で搬送ローラ205よりも下流側で、排出ローラ206よりも上流側に設定されており、特に、原稿の読取位置215よりも上流側に設定されている。原稿検知センサ208と原稿エッジセンサ209の各検知位置間の距離は、使用が想定されている最小サイズの原稿の原稿長よりも短い。
搬送ローラ205で搬送している原稿202の先端が原稿エッジセンサ209に達した時にセンサの出力値が変化することで、原稿202の先端が原稿エッジセンサ209の原稿検知位置であることを検出することができる。また、原稿エッジセンサ209は、原稿202の後端が原稿エッジセンサを抜けた時にセンサの出力値が変化することで、原稿202の後端の位置が原稿エッジセンサ209の原稿検知位置であることを検出することができる。
本実施形態では、原稿エッジセンサ209は原稿の読み取りタイミングを決定するためのセンサである。複合機1は、検出した原稿の先端の位置と原稿の後端の位置に基づいて、読み取り開始と読み取り終了を行う。原稿202の読み取り開始は、原稿エッジセンサ209で原稿の先端位置を検出した時点から、あらかじめ設定した読取開始搬送量を搬送した後に読み取り開始することで行う。例えば、原稿エッジセンサ209で原稿先端位置を検出した位置を位置216とすると、読取位置215までの距離217を搬送した後に読取りを開始することで、原稿先端から読取ることができる。原稿203の読取終了は、原稿エッジセンサ209で原稿の後端位置を検出した時点から、あらかじめ決められた読取終了搬送量を読み取った後に読み取り終了することで行う。
自動原稿送り装置17を用いて原稿の読み取りを行う場合、まず、給送ローラ203によって、原稿積載部201の最上位の原稿202を搬送路RT内へ給送する。複数の原稿が給送されても、分離ローラ204によって最上位の原稿202が1枚に分離され搬送される。分離ローラ204は、搬送ローラ205より遅い速度で回転するようになっており、1枚目の原稿と2枚目の原稿間に所定量の間隔が開くようになっている。
給送した原稿202は、搬送路RTに沿って搬送ローラ205で搬送し、原稿先端が読取位置215に到達したら、読み取りを開始する。読み取りを開始した後、原稿202を搬送しながら読み取りを続けて、原稿後端まで読み取った後または、所定量読み取った後、読み取りを終了する。読み取りの終わった原稿202は、排出ローラ206で原稿排出部207に排出する。
ここでは、原稿の先端から読み取り開始し、原稿の後端まで読み取る説明をしたが、他に、原稿先端よりあらかじめ決められた量だけ先に読み取り開始したり、原稿後端よりあらかじめ決められた量だけ後に読み取り終了をしたりする構成でもよい。
イメージセンサユニット210は上述した画像読取部7を構成する。イメージセンサユニット210は原稿202の上面を読取る。イメージセンサユニット210は、密着型イメージセンサ(CIS)を備え、搭載されたLEDから原稿面に光を照射し、反射光をロッドレンズアレイでセンサ素子に結像させ原稿を読取る。自動原稿送り装置17を用いた読み取りの場合、イメージセンサユニット210は、読取位置215に位置する。読取位置215においてイメージセンサユニット210は搬送路RTに対しガラスGを介して対向し、原稿を読取る。
イメージセンサユニット210は、不図示の駆動機構によって、図中の矢印211の方向に移動することが可能である。読取動作中以外は、待機位置212に位置する。自動原稿送り装置17を用いた読み取りの場合、イメージセンサユニット210を待機位置212から所定量移動させることで読取位置215に停止させ、搬送路RTに沿って搬送される原稿を流し読みする。待機位置212は、後述するキャリブレーションシート213を使用してイメージセンサユニット210の位置を検出することで正確に保たれている。
イメージセンサユニット210は、自動原稿送り装置17を用いた読み取りだけでなく、原稿読取り面214上に載置された原稿の読み取りでも使用する。この読み取りでは、イメージセンサユニット210を原稿読み取り面214に沿って移動させることで、原稿読み取り面214置かれた原稿を読み取る。原稿読取り面214には読取ガラスがあり、読取ガラス上に置かれた原稿を、イメージセンサユニット210を図中左側から右側に移動させながら、流し読みをすることで原稿を読取る。
キャリブレーションシート213は、イメージセンサユニット210の特性補正を行うための白基準を取得するためのシートである。また、キャリブレーションシート213には、イメージセンサユニット210の基準位置を判定するためのパターンが形成されていて、イメージセンサユニット210の位置を検出するためにも使用している。イメージセンサユニット210を移動させながらキャリブレーションパターン213付近を読み取り、読取った画像からパターンを検出することでイメージセンサユニット210の位置を検出する。待機位置212を、キャリブレーションパターン210から規定距離だけ離れた位置とすることで、イメージセンサユニット210の待機位置212を正確に保つことが可能となる。イメージセンサユニット210の位置検出は、電源ON時と読取動作終了後に待機位置212に移動する前に毎回行う。
ここではキャリブレーションシート213に形成されたパターンを用いてイメージセンサユニット210の位置検出を行う説明をしているが、位置検出方法はこれに限られない。イメージセンサユニット210の位置を検出するセンサを備えて位置を検出しても構わないし、イメージセンサユニット210を移動可能なだけ移動させ可動範囲端部につき当てることで位置を検出しても構わない。
図3は、RAM12の記憶領域に格納される情報の例を示す図である。RAM12には、原稿後端の原稿検知センサ通過位置を記憶する記憶領域301と、原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置を記憶する記憶領域302と、原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離を記憶する記憶領域303とが予め確保されている。更に、原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置Aを記憶する記憶領域304と、原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置を記憶する記憶領域305とが予め確保されている。更に、測定原稿長3を記憶する記憶領域06と、原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置Bを記憶する記憶領域307と、次原稿有無判定搬送量を記憶する記憶領域308とが予め確保されている。RAM12に記憶した各情報は、後述の制御動作によって利用する。
記憶領域301の原稿後端の原稿センサ通過位置と、記憶用力302の原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置は、搬送している原稿の後端がセンサを通過した時の位置情報である。これらの情報は、原稿検知センサ208と原稿エッジセンサ209との間の距離(センサ間距離と呼ぶ場合がある)を算出するために使用する。
なお、各位置情報は、例えば、原稿の給送を開始してからの駆動モータの回転量であってもよい。具体的には、位置情報は、図2の駆動系の説明で述べた、駆動系に備えるエンコーダセンサで検出したスリット数であってもよい。また、スリット数を他の単位系に換算した値でも構わないし、駆動系にパルスモータを使用した場合は、駆動パルス数を位置情報としても構わない。各位置情報は、先述した駆動系に備えるスリットパターンを駆動によってカウントしたスリット数を、搬送位置に換算してRAMに記憶した値であってもよい。
記憶領域303の原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離は、センサ間距離の情報であり、次原稿の有無を判定する時の判定タイミングの算出に使用する。記憶領域304の原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置と、記憶領域305の原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置は、搬送している原稿の先端と後端が原稿エッジセンサ209を通過した時の位置情報である。これらの情報は搬送している原稿の搬送方向の長さを算出するために使用する。記憶領域306の原稿長は、算出した原稿の搬送方向の長さで、次原稿有無を判定する時の判定タイミングの算出に使用する。
記憶領域307の原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置Bは、搬送している原稿の先端が原稿エッジセンサ209を通過した時の位置情報で、次原稿有無判定をする時の判定タイミングの算出に使用する。記憶領域308の次原稿有無判定搬送量は、次原稿有無判定の判定タイミングに使用する搬送量で、原稿先端が原稿エッジセンサ209を通過してから次原稿の有無判定を行うタイミングの搬送量として使用する。
<次原稿の判定>
自動原稿送り装置17を用いた原稿の複写動作においては、原稿の読み取りに合わせて画像形成部9における記録媒体をより早く給送することで、複写開始から終了までの時間を短縮できる。原稿数に応じた記録媒体を給送するためには、原稿積載部201上に後続の原稿が残っているか否かを判定することが必要となる。この判定タイミングが早ければ早い程、記録媒体の給送開始を早く行うことができ、複写時間を短縮できる。
原稿積載部201上の原稿は、原稿検知センサ208で検知されるが、その検知結果だけでは、検知されている原稿が現在給送中の原稿なのか、次原稿なのかは区別できない。本実施形態では、現在給送中の原稿の後端が、原稿検知センサ208を通過するタイミングを推定する。そして、後端が通過したと推測されたときの原稿検知センサ208の検知結果から、次原稿の有無を判定する。これにより、後続の原稿の有無を、より早い段階で判定することができる。
この推定のために、センサ間距離と、原稿の長さとを用いる。これらの情報の取得方法についてまず説明し、次原稿の有無の判定について説明する。
<センサ間の距離特定>
図4(A)〜図4(C)は、センサ間距離を特定する動作の説明図である。理解を容易にする目的で、図4(A)〜図4(C)は、図2の自動原稿送り装置17の搬送路RTを直線として図示している。
図4(A)は、原稿積載部201に1枚の原稿が積載された状態を示す。原稿402は、原稿積載部201に積載された原稿を示す。図4(B)は、図4(A)の状態から原稿402を給送して、原稿402の後端が原稿検知センサ209を通過した時点の状態を図示したものである。位置411は、原稿の後端が原稿検知センサ208を通過した時点の位置情報であり、位置411をRAM12の記憶領域301に、原稿後端の原稿検知センサ通過位置として記憶する。
図4(C)は、図4(B)の状態から原稿402を搬送して、原稿402の後端が原稿エッジセンサを通過した時点の状態を図示したものである。位置421は、原稿の後端が原稿エッジセンサを通過した時点の位置情報であり、位置421をRAM12の記憶領域302に原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置302として記憶する。
センサ間距離422は、以下の計算で算出することができる。
(センサ間距離422) = (原稿後端が原稿エッジセンサを通過した位置421) − (原稿後端が原稿検知センサを通過した位置411)
つまり、センサ間距離は原稿後端が原稿検知センサ208を通過してから原稿エッジセンサ209を通過するまでの原稿の搬送量である。算出したセンサ間距離422は、RAM12の記憶領域303に、原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離としてに記憶する。記憶領域303に以前の測定値が記憶されている場合は、上書きして更新する。記憶した値の使用方法は、後述する図6で説明する次原稿有無検知の動作で説明する。
なお、ここでは、センサ間距離をRAM12に記憶する方法で説明したが、電源OFF電源ON後に記憶した情報を使用できるように不揮発性RAM13に記憶しても構わない。また、本実施形態では、センサ間距離を実測して更新しているが、予め設定される固定値であってもよい。固定値は、センサ間距離の設計値であってもよい。また、固定値はこの設計値に、各センサの取り付け位置のずれや、搬送路RTを通る原稿の撓みや張りによる距離のばらつきを加味した値であってもよい。
センサ間距離の実測は、テストシートを用いて行ってもよいが、実際の原稿読取動作における原稿搬送で行うことができる。そして、原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離303を更新することによって、各センサの取り付け位置のずれや、搬送路RTを通る原稿の撓みや張りによる距離のばらつきを含んだ実測値を得ることができる。
実測値を使用して制御することで、後述する図6で説明する次原稿有無検知の動作を早いタイミングで行うことが可能になる。もし、センサ間距離を固定値とする場合には、原稿後端が原稿検知センサ208を通過したと推測されるタイミングに、先述したばらつきを考慮したマージンを加える必要がある。実測値を使用する制御は、固定値を使用する場合に比べて、次原稿有無検知するタイミングが最適化されるため、より早いタイミングで次原稿有無の判定を行うことができる。その結果、画像形成部9の給送動作をより早く開始することが可能なり複写生産性を向上させることができる。
<原稿の長さ特定>
図5(A)〜図5(C)は、原稿長を特定する動作の説明図である。理解を容易にする目的で、図5(A)〜図5(C)は、図2の自動原稿送り装置17の搬送路RTを直線として図示している。
図5(A)は、原稿積載部201に複数枚の原稿が積載された状態を示す。原稿501は、原稿積載部201に積載された最上位の原稿1枚を示す。
図5(B)は、図5(A)の状態から原稿501を給送して、原稿502の先端が原稿エッジセンサ209を通過した時点の状態を図示したものである。位置511は、原稿501の先端が原稿エッジセンサ209を通過した際の位置情報であり、位置511をRAM12の記憶領域304に原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置Aとして記憶する。
図5(C)は、図5(B)の状態から原稿501を搬送して、原稿501の後端が原稿エッジセンサ209を通過した時点の状態を図示したものである。位置521は、原稿の後端が原稿エッジセンサ209を通過した時点の位置情報であり、位置521をRAM12の記憶領域305に原稿後端の原稿エッジセンサ通過位置としてに記憶する。
原稿長522は、以下の計算で算出することができる。
(原稿長522) = (原稿後端が原稿エッジセンサを通過した位置521) − (原稿先端が原稿エッジセンサを通過した位置511)
つまり、原稿長は原稿先端が原稿エッジセンサ209を通過してから原稿後端が原稿エッジセンサ209を通過するまでの原稿の搬送量である。算出した、原稿長522をRAM12の記憶領域306に測定原稿長として記憶する。記憶した値の使用方法は、後述する図6で説明する次原稿有無検知の動作で説明する。
<次原稿の有無の判定>
図6(A)〜図6(C)は、次原稿の有無を判定する動作の説明図である。理解を容易にする目的で、図6(A)〜図6(C)は、図2の自動原稿送り装置17の搬送路RTを直線として図示している。
図6(A)は、原稿積載台に複数枚の原稿が積載された状態を示す。原稿601は、原稿積載部201に積載された最上位の原稿1枚を示す。原稿602は、原稿積載部201に積載された原稿601の下の原稿1枚を示す。
図6(B)は、図6(A)の状態から、原稿601を給送して読取り、次の原稿602を給送し、原稿602の先端が原稿エッジセンサ209を通過した時点の状態を図示したものである。位置611は、原稿602の先端が原稿エッジセンサ209を通過した際の位置情報であり、位置611をRAM12の記憶領域307に原稿先端の原稿エッジセンサ通過位置として記憶する。ここではすでに、原稿601の後端が原稿エッジセンサを通過した後の状態であるため、図5(A)〜図5(C)で説明した原稿長を検出する動作によって、原稿601の原稿長612の検出を終えている。
図6(C)は、図6(B)の状態から、次原稿有無判定を行う時点まで原稿を搬送した状態を図示したものである。図6(B)の状態から次原稿有無判定を行う時点までの搬送量622は、図4(A)〜図4(C)で説明したセンサ間距離と、図5で説明した原稿長に基づき、下記の計算で算出する。
(次原稿有無判定を行うまでの搬送量622) = (原稿長612) − (センサ間距離621)
算出した次原稿有無判定を行うまでの搬送量622は、RAM12の記憶領域308に次原稿有無判定搬送量として記憶する。
図6(B)の状態から次原稿有無判定を行う時点までの搬送量622を搬送した状態では、原稿602の後端は原稿検知センサ208を通過している。したがって、原稿検知センサ208は位置623の原稿有無を確認することになり、次原稿有無の判定することができる。この状態で原稿検知センサ208の出力が原稿有りの場合は次原稿有りと判定し、出力が原稿無しの場合は次原稿無しと判定できる。図6(C)の例の場合、次原稿有りと判定されることになる。
なお、センサ間距離は、図4(A)〜図4(C)で説明したように最終原稿の読取りでのみ測定可能なため、以前の読取動作時で更新した、RAM12の記憶領域303に記憶しているセンサ間距離を使用する。センサ間距離を測定する動作が行われていない場合は、設計値に基づくデフォルトの値を使用すればよい。デフォルトの値は原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離303に格納しておいてもよいし、不揮発性RAM13に記憶してもよい。
原稿検知センサ208の構成によっては、センサの出力変化が安定するまでに一定の時間を要する場合がある。例えば、センサレバー方式の場合、検知状態の変化時にレバーの振れによる振動が収束するまでセンサ出力が変動する場合がある。また、原稿端部が検知位置においてばたつくこともセンサ出力の変動の要因となる。
そのため、次原稿有無判定を行うまでの搬送量622を求める場合に、センサ出力の変化が安定する距離を加味して、
(搬送量622) = (原稿長612) − (原稿検知センサ‐原稿エッジセンサ間距離621) + (センサ出力変化の安定距離)
としても構わない。安定距離は、センサ出力の変化が安定するのに要する時間×原稿の搬送速度とすればよい。
<複写動作の具体例>
図7は、複合機1で原稿の複写を行う場合の動作例を示している。同図は、3ページの原稿の複写動作において、2ページ目からの画像読取動作、次原稿の有無の判定(記録媒体の給送制御)及び画像形成動作を示している。原稿の読取りと読みとった画像の記録媒体の形成は並列処理で実行するため、原稿の給送の給送動作と記録媒体の給送動作は、同時に開始する。
記録媒体の給送制御においては、原稿の読取ページ数と、記録媒体の印刷ページ数をもとに給送動作を行うか行わないかを判定する。具体的には、下記の給送開始条件が成り立つ場合に給送を行うと判定し、成り立たない場合に給送を行わないと判定する。
(読取原稿ページ数)−(印刷ページ数) > 0
状態703は、読取ページ数が2枚で、印刷ページ数が2枚のため、次ページの記録媒体の給送は行わないと判定する。画像形成制御においては、図中の矢印704で模式的に示すように、次ページの記録媒体の給送判定結果を周期的に確認する方式でもよい。別の方式として、給送判定結果が変化した場合に給送開始を指示する方式であってもよい。
符号701は、図6(A)〜図6(C)で説明した次原稿の有無の判定で次原稿有りと判定した時点を示す。次原稿ありの場合、読取原稿ページ数が1加算される。読取原稿ページ数が3枚で、印刷ページ数が2枚となるため、記録媒体の給送を行うと判定される。図の例では、矢印706で給送開始が指示され、3ページ目の記録媒体の給送が開始される。
図6(A)〜図6(C)で説明したように、次原稿の有無の判定は、先行する原稿の後端が原稿検知センサ208を通過したと推定されるタイミングで行われる。これにより記録媒体の給送開始をより早く行うことができ、複写動作における生産性を向上させることができる。
3ページ目の記録媒体の給送が開始されると、印刷ページ数が1つ加算される。状態707は、読取原稿ページ数が3枚で、印刷ページ数が3枚のため、次頁の記録媒体の給送は行わないと判定される。
符号702は、図6(A)〜図6(C)で説明した次原稿の有無の判定で次原稿無しと判定した時点を示す。次原稿無しの場合、読取原稿ページ数がこれ以上加算されることはないため、3ページ目の原稿が最後の原稿であると確定される。状態708は、読取原稿ページ数が3枚で確定し、印刷ページ数が3枚のため、記録媒体の最終ページの給送済みと判定する。
<処理例>
CPU10が実行する処理例について説明する。図8はセンサ間距離を特定する処理例を示すフローチャートである。
ステップS801で、読取り・搬送の動作を行う。この動作には、自動原稿送り装置17の駆動モータを駆動させ、原稿を給送する動作と、搬送路RTに給送された原稿を搬送する動作と、搬送する原稿をイメージセンサユニット210で読取る動作が含まれる。図8の例では、読取り・搬送の動作と、後述するステップS802〜ステップS807を順番に行うように説明するが、読取り・搬送の動作は、他の動作と並行動作しても構わない。
ステップS802は、搬送している原稿の後端が原稿検知センサ208を通過したかを判定する。通過している場合は次にステップS803を処理する。通過していない場合は次にステップS802を処理する。ステップS803は、原稿後端が通過した時点の位置情報をRAM12の記憶領域301に記憶する処理を行う。
ステップS804は、読取っている原稿が最終原稿かを判定する。最終原稿かの判定は、該原稿の搬送中に次原稿無しと判定された場合に最終原稿となる。読取っている原稿が最終原稿でない場合は、センサ間の距離を測定することができないため、次にステップ807を処理する。読取っている原稿が最終原稿の場合は、次にステップ805を処理する。
このように原稿積載部201に積載された複数の原稿が連続的に搬送される場合は、最終原稿の後端が原稿検知センサ208で検知されてから原稿エッジセンサ209で検知されるまでの原稿の搬送量でセンサ間距離を特定する。これにより、一枚の原稿を読取る場合だけでなく、複数の原稿を読取る場合にもセンサ間距離を更新することができる。
ステップS805は、読取っている原稿の後端が原稿エッジセンサ209を通過したかを判定する。通過していない場合は次にステップS807を処理する。通過している場合は、次にステップS806を処理する。
ステップS806は、センサ間距離を算出し、RAM12の記憶領域303に記憶する。センサ間距離は、図4(A)〜図4(C)の説明で述べたとおりである。
ステップS807は、最終原稿の読取りが終了したかを判定する。最終原稿の読取りが終了していない場合、次にS801を処理することで読取りを継続して行う。最終原稿の読取りが終了している場合、ステップS808を処理する。ステップS808は、読取りの終わった最終原稿を排出ローラ206で排出する処理を行う。
図9は原稿長を特定する処理例を示すフローチャートである。ステップS901で原稿長を未確定にする。ここで原稿長を未確定にするのは、複合機1は原稿積載部201に積載された原稿長を検出するセンサを備えていないため、使用者が積載した原稿長を直接検出できないためである。
なお、ここでは、ステップS901で原稿長を未確定にする処理で説明したが、原稿長の初期値は未確定でなくてもよい。例えば、使用者が設定した複写動作の原稿サイズを、原稿長の初期値に設定しても構わない。また、原稿積載部201に原稿長を検出するセンサを備えて、検出した原稿長を設定しても構わない。
ステップS902は、読取り・搬送の動作を行う。この動作には、自動原稿送り装置17の駆動モータを駆動させ、原稿を給送する動作と、搬送路RTに給送された原稿を搬送する動作と、搬送する原稿をイメージセンサユニット210で読取る動作が含まれる。図9の例では、読取り・搬送の動作と、後述するステップS903〜ステップS905を順番に行うように説明するが、読取り・搬送の動作は、他の動作と並行動作しても構わない。
ステップS903は、搬送している原稿の先端が原稿エッジセンサ209を通過したかを判定する。原稿の先端が原稿エッジセンサ209を通過した場合は、次にステップS904を処理する。原稿の先端が原稿エッジセンサを通過していない場合は、次にステップS905を処理する。
ステップS904は、原稿先端が原稿エッジセンサ209を通過した位置を、RAM12の記憶領域304に記憶する処理を行う。ここでは、後述するステップS906で原稿長を算出するために原稿の先端位置を記憶する。
ステップS905は、搬送している原稿の後端が原稿エッジセンサ209を通過したかを判定する。原稿の後端が原稿エッジセンサ209を通過した場合は、次にステップS906を処理する。原稿の先端が原稿エッジセンサ209を通過していない場合は、次にステップS905を処理する。
ステップS906は、原稿長を算出して、RAM12の記憶領域306に記憶する処理を行う。原稿長の算出は、図5(A)〜図5(C)の説明で述べたとおりである。
ステップS907は、最終原稿の読取りが終了したかを判定する。最終原稿の読取りが終了していない場合、次にS902を処理することで読取りを継続して行う。最終原稿の読取りが終了している場合、ステップS908を処理する。ステップS908は、読取終わった最終原稿を排出ローラ206で排出する処理を行う。
このように原稿毎(シート毎)に原稿長を特定し、RAM12の記憶領域306に記憶される原稿長を更新することで、記憶領域306に記憶される原稿長は常に最新の情報となる。このため、前回の読み取りと今回の読み取りとで、読み取る原稿のサイズが異なる場合であっても、原稿長を誤認識することを防止できる。なお、複数の原稿を連続的に読み取る場合、これら複数の原稿は通常は同じ原稿サイズであるので、一枚目の原稿についてのみ原稿長を特定してもよい。
図10は、次原稿の有無を判定する処理例を示すフローチャートである。ステップS1001は、読取り・搬送の動作を行う。この動作には、自動原稿送り装置17の駆動モータを駆動させ、原稿を給送する動作と、搬送路RTに給送された原稿を搬送する動作と、搬送する原稿をイメージセンサユニット210で読取る動作が含まれる。図10の例では、読取り・搬送の動作と、後述するステップS1002〜ステップS1011を順番に行うように説明するが、読取り・搬送の動作は、他の動作と並行動作しても構わない。
ステップ1002は、すでに図9の説明で述べた原稿長の特定が行われているか否かを判定する。原稿長が特定されている場合は、次にステップS1003を処理し、原稿長が特定されていない場合は、ステップS1011を処理する。
S1003は、搬送している原稿後端が原稿検知センサ208を通過したか否かを判定する。この判定は原稿後端の位置を推定して行う。具体的には、図6(A)〜図6(C)で説明したように、センサ間距離と原稿長とに基づいて、搬送中の原稿先端が原稿エッジセンサ209を通過してから、原稿後端が原稿検知センサ208を通過したと推測される搬送量だけ搬送したか否かを判定する。搬送していれば、原稿後端が原稿検知センサ208を通過したと判定することになる。
S1004は、この時点で次原稿の有無の判定が未確定かを判定する。次原稿の有無の判定が未確定とは、後述するステップS1006、ステップ1007が処理されていない状態である。次原稿の有無が未確定の場合は、次にステップS1005を処理し、未確定でない場合は、次にステップS1008を処理する。
S1005は、原稿検知センサ208の検知結果が原稿有りか原稿無しかを判定する。原稿有りの場合、ステップS1006を処理する。原稿無しの場合、ステップS1007を処理する。S1006は、次原稿有りと判定する。S1007は、次原稿無しと判定する。
S1008〜S1010は原稿長を測定した原稿と搬送している原稿との原稿長に差がある場合や、搬送している原稿がローラに対してスリップしたような場合に、誤って次原稿有りと判定したものを、修正するための処理である。
S1008は、搬送している原稿後端が原稿検知センサ208を通過したと推測されかつ、次原稿有無が確定している状態で実行する処理である。ここでは、次原稿の有無の判定結果が有りと判定されているかを判定する。次原稿が有りと判定されていた場合は、次原稿の有無の判定を継続すべく、次にステップS1009を処理し、そうでない場合は、次にステップS1011を処理する。
S1009は、原稿検知センサ208の検知結果が原稿有りか原稿無しかを判定する。原稿有りの場合、ステップS1011を処理する。原稿無しの場合、ステップS1010を処理する。S1010は、原稿検知センサが原稿無しのため、次原稿有りから次原稿無しに判定結果を修正する。このように次原稿有無判定で誤った判定を修正することで、記録媒体の給送動作を行う前に、判定が修正されれば不要な給送動作を行うことを防ぐことができる。
ステップS1011は、最終原稿の読取りが終了したかを判定する。最終原稿の読取りが終了していない場合、次にS1001を処理することで読取りを継続して行う。最終原稿の読取りが終了している場合、ステップS1012を処理する。ステップS1012は、読取終わった最終原稿を排出ローラで排出する処理を行う。
なお、図8〜図10の処理は、複数の原稿を複写する一単位の複写動作において行うことができ、その場合、原稿の搬送や読取りに関する処理(S801、S902及びS1001、或いは、S808、S908及びS1012)は、同じ処理となる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、本発明を画像形成システムや、原稿の画像読取装置に適用した例を説明したが、本発明は他のシステムや装置にも適用可能である。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像形成システム、17 自動原稿送り装置、201 原稿積載部、207 原稿排出部、208 原稿検知センサ、209 原稿エッジセンサ

Claims (10)

  1. 積載部から排出部へシートを搬送する搬送手段と、
    前記積載部に積載されているシートを検知する第一の検知手段と、
    前記第一の検知手段よりもシートの搬送方向で下流側の位置において、前記搬送手段により搬送されるシートを検知する第二の検知手段と、
    前記第一の検知手段と前記第二の検知手段との距離と、シートの長さとに基づいて、前記第二の検知手段が検知したシートの後端が、前記第一の検知手段を通過したか否かを判定する第一の判定手段と、
    前記第一の判定手段が、前記後端が前記第一の検知手段を通過したと判定した場合に、前記第一の検知手段の検知結果に基づいて前記積載部にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定手段と、を備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    シートの後端が前記第一の検知手段で検知されてから前記第二の検知手段で検知されるまでの前記シートの搬送量に基づいて前記距離を特定する距離特定手段を更に備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置であって、
    前記搬送手段によって前記積載部に積載された複数のシートが連続的に搬送される場合、
    前記距離特定手段は、最終のシートの後端が前記第一の検知手段で検知されてから前記第二の検知手段で検知されるまでの前記シートの搬送量に基づいて前記距離を特定する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    シートの先端が前記第二の検知手段で検知されてから前記シートの後端が前記第二の検知手段で検知されるまでの前記シートの搬送量に基づいて前記長さを特定する長さ特定手段を更に備える、
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項4に記載の搬送装置であって、
    前記長さ特定手段は、搬送されるシート毎に長さを特定し、前記第一の判定手段は最新のシートの長さに基づいて判定を行う、
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記第二の判定手段は、前記積載部にシートが積載されていると判定した場合であっても、前記積載部にシートが積載されているか否かの判定を継続し、前記第一の検知手段がシートを検知しなくなった場合は判定結果を修正する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記搬送手段は、
    前記積載部に積載されているシートを搬送路に搬送する給送ローラと、
    前記給送ローラによって複数のシートが重送されることを防止して、該複数のシートから一枚のシートを分離する分離手段と、
    前記分離手段よりもシートの搬送方向で下流側に配置された搬送ローラと、
    前記搬送ローラによって搬送されるシートを前記排出部へ搬送する排出ローラと、を含み、
    前記第二の検知手段は、前記搬送方向で前記搬送ローラよりも下流側で前記排出ローラよりも上流側の位置においてシートを検知する、
    ことを特徴とする搬送装置。
  8. シートを読み取る画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読み取った画像を記録媒体に形成する画像形成装置と、
    を備えた画像形成システムであって、
    前記画像読取装置は、
    積載部から排出部へシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシートを読み取る画像読取手段と、
    前記積載部に積載されているシートを検知する第一の検知手段と、
    前記第一の検知手段よりもシートの搬送方向で下流側の位置において、前記搬送手段により搬送されるシートを検知する第二の検知手段と、
    前記第一の検知手段と前記第二の検知手段との距離と、シートの長さとに基づいて、前記第二の検知手段が検知したシートの後端が、前記第一の検知手段を通過したか否かを判定する第一の判定手段と、
    前記第一の判定手段が、前記後端が前記第一の検知手段を通過したと判定した場合に、前記第一の検知手段の検知結果に基づいて前記積載部にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定手段と、を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記第二の判定手段の判定結果に基づいて、記録媒体の給送を開始するか否かを判定する第三の判定手段を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  9. 積載部から排出部へ搬送されるシートを搬送路の途中位置で検知する検知工程と、
    前記検知工程で検知したシートの後端が、前記積載部の検知位置を通過したか否かを判定する第一の判定工程と、
    前記第一の判定工程で前記後端が前記検知位置を通過したと判定した場合に、前記検知位置でのシートの検知結果に基づいて前記積載部にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定工程と、を備え、
    前記第一の判定工程は、前記途中位置と前記検知位置との距離と、シートの長さに基づいて前記後端が前記検知位置を通過したか否かを判定する、
    ことを特徴とする判定方法。
  10. コンピュータに、
    積載部から排出部への搬送路の途中位置に到達したことが検知されたシートの後端が、前記積載部の検知位置を通過したか否かを判定する第一の判定工程と、
    前記第一の判定工程で前記後端が前記検知位置を通過したと判定した場合に、前記検知位置でのシートの検知結果に基づいて前記積載部にシートが積載されているか否かを判定する第二の判定工程と、を実行させるプログラムであって、
    前記第一の判定工程は、前記途中位置と前記検知位置との距離と、シートの長さに基づいて前記後端が前記検知位置を通過したか否かを判定する、
    ことを特徴とするプログラム。
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