JP5954010B2 - 記録媒体厚さ検出装置、画像形成装置、記録媒体厚さ検出方法及びプログラム - Google Patents

記録媒体厚さ検出装置、画像形成装置、記録媒体厚さ検出方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体厚さ検出装置、画像形成装置、記録媒体厚さ検出方法及びプログラムに関する。
プリンタ、複写機等の画像形成装置には多様な記録媒体が使用される場合があり、常に一定の品質で画像を出力するために、印刷する記録媒体の種類、大きさ、厚さ等に対応した画像形成条件で画像を形成して出力することが好ましい。例えば電子写真方式により画像を形成する画像形成装置では、記録媒体の厚さに応じて転写条件や定着条件を最適化するために、記録媒体に画像を形成する前に記録媒体の厚さを把握しておくことが望ましい。
そこで、ローラ対で構成される搬送部材と、搬送部材に当接して配設され、記録媒体の通過に伴って変位する変位部材と、記録媒体の非搬送時及び搬送時における変位部材の変位量に基づいて媒体厚を検出する媒体厚検出部を有する媒体厚検出装置及びこれを備える画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、画像形成装置において例えば手差しトレイの開閉等、他の部分の動作によって厚さを検出する変位部材の位置が記録媒体の搬送に関係なく変位する場合があり、この様な場合には記録媒体の厚さを誤検出又は正確に厚さを検出できない可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、記録媒体厚さの誤検出を防止し、正確に記録媒体厚さを検出することが可能な記録媒体厚さ検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の記録媒体厚さ検出装置によれば、駆動ローラと前記駆動ローラに接触して従動回転する従動ローラとの間で記録媒体を挟持搬送する搬送手段と、前記駆動ローラに対する接離方向の前記従動ローラの位置を示す値を出力する位置検出手段と、前記位置検出手段が出力する値を記憶する記憶手段と、前記位置検出手段が出力する値から前記記録媒体を非搬送時の前記従動ローラの基準位置及び前記記録媒体を搬送時の前記従動ローラの搬送位置を取得して前記記録媒体の厚さを算出する記録媒体厚さ算出手段と、を有し、前記記録媒体厚さ算出手段は、前記非搬送時に前記位置検出手段が出力する値を取得し、前記取得した値の数が所定の取得数に達する度に、前記取得した値のうち最初と最後に取得した値から傾きを算出し、前記傾きが所定の範囲内の場合には前記取得した値を前記記憶手段に記憶させ、前記傾きが前記所定の範囲外の場合には前記記憶手段に記憶されている前記値を破棄し、前記記録媒体の厚さ算出時に前記記憶手段に記憶されている前記値の数が所定の取得数以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている前記値の平均値を前記基準位置として算出する。
本発明の実施形態によれば、記録媒体厚さの誤検出を防止し、正確に記録媒体厚さを検出することが可能な記録媒体厚さ検出装置を提供できる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を例示する図である。 実施形態に係る用紙厚さ検出装置の概略構成を例示する図である。 実施形態に係る画像形成装置の機能構成を例示するブロック図である。 位置検出センサの出力例を示す図(1)である。 位置検出センサの出力例を示す図(2)である。 実施形態に係る画像形成装置における用紙厚さ検出処理のフローチャートを例示する図である。 実施形態に係る画像形成装置における従動ローラの基準位置取得処理のフローチャートを例示する図である。 実施形態に係る画像形成装置における基準位置取得処理について説明する図である。 実施形態に係る画像形成装置における従動ローラの搬送位置取得処理のフローチャートを例示する図である。 実施形態に係る画像形成装置における搬送位置取得処理について説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像形成装置の構成>
まず、図1に基づいて実施形態に係る画像形成装置100の概略構成について説明する。
画像形成装置100は、感光体10、帯電装置11、露光装置12、現像装置13、中間転写ベルト20、2次転写ローラ30、定着装置40、自動原稿送り装置(ADF)50、読取装置51等を備える。画像形成装置100は、異なる色のトナー像を形成する感光体10、帯電装置11、露光装置12、現像装置13等で構成される現像部を複数備え、用紙トレイ60に収納されている記録媒体としての用紙Pにカラー画像を印刷して出力する複合機である。
画像形成装置100において、用紙Pに画像を印刷する場合には、まず帯電装置11が回転する感光体10の表面を一様に帯電させ、例えばADF50にセットされた原稿を読取装置51が読み取った画像データ等に基づいて露光装置12が感光体10の表面を露光して静電潜像を形成する。次に、内部にトナーを含む現像剤を収容する現像装置13が感光体10表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する。画像形成装置100は、複数の現像部でそれぞれ異なる色のトナー像を形成した後、回転する中間転写ベルト20にトナー像を重ねて転写する。
中間転写ベルト20に転写されたトナー像は、中間転写ベルト20と2次転写ローラ30との間の2次転写部にて、用紙トレイ60からローラ対31,32,33,34等により搬送される用紙Pに2次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、さらに搬送されて定着装置40で加熱及び加圧されてトナー像が定着された状態で排紙トレイ70に排出される。
トナー像を中間転写ベルト20に転写した後の感光体10は、クリーニング装置14によって表面の転写残トナーが除去されて次回の画像形成に備えられる。
画像形成装置100は、以下で説明する用紙厚さ検出装置を備え、画像を印刷する用紙Pの厚さを検出し、厚さに応じて例えば2次転写条件、定着条件等の設定を行うことで、常に良好な画像を用紙P上に形成できる。
<用紙厚さ検出装置の構成>
図2は、実施形態に係る用紙厚さ検出装置101の概略構成を例示する図である。
用紙厚さ検出装置101は、図2に示す様に、搬送手段の一例としての搬送ローラ55、位置検出手段の一例としての検出センサ57を有する。
搬送ローラ55は、回転駆動する駆動ローラ55a、駆動ローラ55aに接触して従動回転する従動ローラ55bを有し、駆動ローラ55a及び従動ローラ55bとの間で用紙Pを挟持搬送する。従動ローラ55bは、駆動ローラ55aに対して接離する方向に移動可能に設けられており、不図示の押圧手段により駆動ローラ55aに押圧されている。用紙厚さ検出装置101は、例えば図1に示す画像形成装置100のローラ対31を搬送ローラ55として画像形成装置100に設けられる。なお、用紙厚さ検出装置101は、画像形成装置100における用紙Pの搬送経路であれば、例えばローラ対32,33,34等に設けることも可能である。また、画像形成装置100の用紙Pの搬送経路に複数設けても良い。
検出センサ57は、一定の間隔でスリットが刻まれたホイール57a、ホイール57aのスリットを検出してホイール57aの回転角を検出するセンサ57bと、ホイール57aの回転軸に一端が固定され、他端が従動ローラ55bの回転軸に接する様に設けられているアーム57cを有する。
駆動ローラ55aと従動ローラ55bとの間に用紙Pが搬送されると、図2(b)に示す様に従動ローラ55bが駆動ローラ55aから離れる方向に移動して検出センサ57のアーム57cを矢印方向に押し上げ、ホイール57aを回転させる。
検出センサ57は、この様に用紙Pを搬送することによる従動ローラ55bの位置変動に応じて回転するホイール57aの回転位置をセンサ57bで検出し、従動ローラ55bの駆動ローラ55aに対する接離方向の位置を示す値を出力する。
用紙厚さ検出装置101は、用紙Pの搬送時及び非搬送時におけるセンサ57bの出力値の差分に基づいて用紙Pの厚さを検出する。
なお、検出センサ57としては、例えば光学式のセンサ等を用いても良く、従動ローラ55bの位置を検出することが可能であれば、本実施形態に係る構成に限るものではない。
<画像形成装置の機能構成>
図3は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能構成を例示するブロック図である。
図3に示す様に、画像形成装置100は、搬送ローラ55、検出センサ57、給紙部110、定着部120、画像形成部130、エンジン制御部140、コントローラ制御部150、操作表示部160、ネットワークI/F部170、記録媒体I/F部180を有する。
給紙部110は、図1に示す画像形成装置100の用紙トレイ60及び用紙Pを給紙するローラ対31,32,33,34等であり、画像形成タイミングに合わせて用紙Pを給紙搬送する。
定着部120は、例えば加熱ローラ、加熱ローラに接触する加圧ローラを有し、加熱ローラ及び加圧ローラの間を搬送される用紙Pを加熱及び加圧することで、用紙Pにトナー像を定着させる。
画像形成部130は、感光体10、帯電装置11、現像装置13等を有し、感光体10の表面に形成したトナー像を用紙Pに転写する。
エンジン制御部140は、プロセス条件設定部141、厚さ算出部142、記憶部143を有し、画像を印刷する用紙Pの厚さを検出し、給紙部110、定着部120、画像形成部130の制御を行う。エンジン制御部140は、例えばプロセス条件設定部141、厚さ算出部142として機能するCPU,記憶部143として機能する記憶装置としてのHDD,ROM,RAM等を有する。
プロセス条件設定部141は、給紙部110の給紙タイミング、定着部120の定着温度、画像形成部130におけるトナー像の作成条件等のプロセス条件を、印刷する画像データ、厚さ算出部142によって算出される用紙Pの厚さ等に応じて適宜設定する。
厚さ算出部142は、搬送ローラ55における用紙Pの非搬送時及び搬送時の検出センサ57の検出結果に基づいて用紙Pの厚さを算出する。厚さ算出部142における用紙Pの厚さ算出方法については後述する。
記憶部143は、記憶手段としての一例であり、上記した様に例えばHDD,ROM,RAM等で構成され、検出センサ57の出力値等を記憶する。
コントローラ制御部150は、画像形成装置100の各部の制御、及び操作表示部160の制御を行う。
操作表示部160は、各種操作キー、例えば液晶ディスプレイ等のディスプレイ、LED等のランプ等を備える。操作キーは、画像形成装置100の複写、プリント、スキャナ等各機能の使用時に必要な操作、用紙Pの種別指定操作等の入力に用いられる。また、ディスプレイには、操作キーから入力された命令内容や、画像形成装置100からユーザに通知する各種情報が表示される。
ネットワークI/F部170は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続される通信機能を有する周辺機器と画像形成装置100とのインタフェースである。
記録媒体I/F部180は、記録媒体とのインタフェースである。画像形成装置100は記録媒体I/F部180を介して、記録媒体181の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体181にはフレキシブルディスク、CD、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
<用紙厚さ検出方法>
次に、画像形成装置100における用紙Pの厚さ検出方法について説明する。
図4は、時間t1に駆動ローラ55aが駆動を開始し、時間t2にて用紙Pが駆動ローラ55aと従動ローラ55bとの間に進入し、時間t3にて用紙Pが駆動ローラ55aと従動ローラ55bとの間を通過した時の検出センサ57の出力例である。
時間t2から時間t3までの用紙搬送時には、従動ローラ55bが駆動ローラ55aに対して離れる方向に移動するため、検出センサ57の出力が時間t1から時間t2までの用紙非搬送時に比べて大きい値になっている。厚さ算出部142は、用紙非搬送時の検出センサ57から用紙非搬送時の従動ローラ55bの基準位置及び用紙搬送時の従動ローラ55bの搬送位置を示す出力値をそれぞれ取得し、取得した出力値の差分から用紙Pの厚さを算出する。なお、検出センサ57の出力には、従動ローラ55bの偏芯等の影響による周期的なノイズが含まれるため、用紙Pの厚さの算出には、ノイズを除去するために例えば従動ローラ55bが1回転以上する間の平均値(図4の破線で示す値)を用いることが好ましい。
ここで、画像形成装置100の例えば手差しトレイ、給紙トレイの開閉、画像形成装置100に加えられる振動等により、従動ローラ55bの回転軸が変位し、図5に示す様に検出センサ57の出力値が変動する場合がある。
図5に示す例は、時間t2から時間t3にかけて閉じられていた手差しトレイが開けられ、時間t3以降は手差しトレイが開けられた状態になっている場合の検出センサ57の出力結果である。この様に、手差しトレイが開けられることにより、従動ローラ55bの回転軸が変位し、検出センサ57の出力が変動する場合がある。
検出センサ57の出力が変動すると、厚さ算出部142が用紙非搬送時の基準位置を、例えば図5に示す例において時間t1から時間t3の間に取得すると、その後に検出センサ57の出力が変動するため、用紙Pの厚さを誤検出することとなる。または、厚さ算出部142が用紙搬送時の搬送位置を、例えば図5に示す例において時間t2から時間t4の間に取得すると、基準位置の取得時から検出センサ57の出力が変動しているため、同様に用紙Pの厚さを誤検出することとなる。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置100では、手差しトレイの開閉等によって検出センサ57の出力が変動した場合でも、用紙厚さの誤検出を防止し、正確に厚さを検出するために、以下で説明する処理を行う。
(用紙厚さ検出処理)
図6は、実施形態に係る画像形成装置100における用紙厚さ検出処理のフローチャートを例示する図である。
図6に示す様に、まずステップS1にて、画像形成装置100における用紙Pの搬送を開始し、ステップS2にて、厚さ算出部142が、用紙非搬送時における検出センサ57の出力から従動ローラ55bの基準位置を取得する処理を行う。
次に、ステップS3にて、ステップS2の基準位置取得処理において基準位置算出エラーの有無を判断し、基準位置算出エラーが無かった場合には、ステップS4にて、用紙トレイ60の近傍に設けられている給紙センサが用紙Pを検知するのを待機する。
ステップS5では、用紙Pが給紙センサから搬送ローラ55に到達するまでの時間(Tp時間)待機し、ステップS6にて、用紙Pが搬送ローラ55によって搬送開始された後に従動ローラ55bの搬送位置を取得する処理を行う。
次に、ステップS7にて、ステップS6の搬送位置取得処理において搬送位置算出エラーの有無を判断し、搬送位置算出エラーが無かった場合には、ステップS8にて、厚さ算出部142が基準位置と搬送位置との差分から用紙Pの厚さを算出し、処理を終了する。
ステップS3において基準位置算出エラーが有った場合、又はステップS7にて搬送位置算出エラーが有った場合には、ステップS9にて用紙厚さ算出エラーを出力し、用紙トレイ60に収納されている用紙P毎に予め設定されている厚さを出力して処理を終了する。
(従動ローラの基準位置取得処理)
図7は、従動ローラ55bの基準位置取得処理のフローチャートを例示する図である。
厚さ算出部142によって実行される従動ローラ55bの基準位置取得処理は、まずステップS201にて、時間Tsの計測を開始する。次に、ステップS202にて、時間t待機した後、ステップS203にて、検出センサ57の出力値dを取得する。時間tは、厚さ算出部142が検出センサ57の出力値dを取得する所定間隔であり、例えば数msec等、適宜設定可能である。
ステップS204にて、検出センサ57の出力値dの取得数と所定の取得数nとを比較する。出力値dの取得数がnに達した場合には、ステップS205にて、取得した出力値dを、取得した順にd1,d2,・・・,dnとした時に、以下の式(1)により出力値dの傾きを算出し、算出した傾きの絶対値と所定値Kとを比較する。
傾き=(dn−d1)/(t×n) ・・・(1)
出力値dの傾きの絶対値が所定値K以下の場合には、ステップS206にて、厚さ算出部142が出力値d1,d2,・・・,dnを記憶部143に記憶させる。出力値dの傾きの絶対値が所定値Kより大きい場合には、ステップS207にて、厚さ算出部142が記憶部143に記憶されている出力値dを破棄する。なお、本実施形態では出力値dの傾きの絶対値を所定値Kと比較しているが、予め設定された所定の範囲と出力値dの傾きとの比較により、出力値dを記憶部143に記憶させるか否かを判断しても良い。
次に、ステップS208にて、ステップS201で計測を開始した時間Tsと、用紙Pの搬送が開始されてから搬送ローラ55に到達する時間Tlimとを比較する。時間Tsが時間Tlim未満の場合には、ステップS202から検出センサ57の出力値dの取得を再度行う。時間Tsが時間Tlim以上の場合には、ステップS209にて、記憶部143に記憶されている出力値dの数と所定の記憶数Nとを比較する。
記憶部143に記憶されている出力値dの数がN以上の場合には、ステップS210にて、厚さ算出部142が記憶部143に記憶されている出力値dからN個のデータを取得し、取得した出力値dの平均値を基準位置として算出する。所定の記憶数Nは、例えば従動ローラ55bが1回転する間に検出センサ57から時間間隔tで取得する出力値dの数に設定することで、従動ローラ55bの偏芯等の影響を受けずに基準位置を算出できるが、これに限らず適宜設定しても良い。また、厚さ算出部142は、厚さ算出時に記憶部143に記憶されている出力値dを全てを用いて平均値を算出しても良い。
記憶部143に記憶されている出力値dの数が所定の記憶数N未満の場合には、ステップS211にて、基準位置算出エラーを出力して処理を終了する。
上記した基準位置取得処理により、厚さ算出部142が用紙非搬送時における従動ローラ55bの基準位置を取得する。
厚さ算出部142による基準位置算出処理について、図8に示す検出センサ57の出力例に基づいて具体的に説明する。なお、図8の検出センサ57の出力例は、見易くするために従動ローラ55bの偏芯等によるノイズを除去した値を用いて示している。
例えば図8(a)に示す様に、基準位置の取得時に手差しトレイの開閉等が無く、検出センサ57の出力値に大きな変動が無い場合には、検出センサ57の出力値dの傾きを一定間隔で算出し、所定値Kより小さい場合には記憶部143に出力値dを保存する。厚さ算出部142は、時間Tsが時間Tlimに達した時に、記憶部143に記憶されている出力値dのN個の平均値を算出し、従動ローラ55bの基準位置を取得できる。
図8(b)に示す様に、基準位置の取得時に手差しトレイの開閉等によって検出センサ57の出力値dが変動すると、出力値dの傾きの絶対値が所定値Kを超え、この時に記憶部143に記憶されている出力値dを破棄する。その後、同様の処理を繰り返し、時間Tlimに達した時に記憶部143に出力値dが所定の記憶数N以上記憶されている場合には、記憶部143に記憶されている出力値dの平均値を算出し、従動ローラ55bの基準位置を取得する。
しかし、図8(c)の様に、検出センサ57の出力値dに変動が生じた後に、記憶部143に所定の記憶数Nの出力値dが記憶されなかった場合には、用紙厚さ算出エラーを出力する。この場合には基準位置を取得できないため、厚さ算出部142は予め設定されている用紙Pの厚さを出力し、出力された厚さに基づいてプロセス条件設定部141がプロセス条件の設定を行う。
(従動ローラの搬送位置取得処理)
図9は、従動ローラ55bの搬送位置取得処理のフローチャートを例示する図である。
厚さ算出部142によって実行される従動ローラ55bの搬送位置取得処理は、まずステップS601にて、時間t待機した後、ステップS602にて、検出センサ57の出力値dを取得する。
ステップS603にて、検出センサ57の出力値dの取得数と所定の取得数nとを比較する。出力値dの取得数が所定の取得数nに達した場合には、ステップS604にて、取得した出力値dを、取得した順にd1,d2,・・・,dnとした時に、上記した式(1)により出力値dの傾きを算出し、算出した傾きの絶対値と所定値Kとを比較する。
出力値dの傾きの絶対値が所定値K未満の場合には、ステップS605にて、厚さ算出部142が出力値d1,d2,・・・,dnを記憶部143に記憶させる。次に、ステップS606にて、記憶部143に記憶されている出力値dの取得数と所定の取得数Nとを比較し、出力値dの取得数が所定の取得数N未満の場合には、ステップS601から検出センサ57の出力値dの取得を再度行う。出力値dの取得数がN以上の場合には、ステップS607にて、厚さ算出部142が記憶部143に記憶されている出力値dのN個の平均値を従動ローラ55bの搬送位置として算出し、処理を終了する。
ステップS604にて、出力値dの傾きの絶対値が所定値K以上の場合には、ステップS608にて、搬送位置算出エラーを出力して処理を終了する。
上記した搬送位置取得処理により、厚さ算出部142が用紙搬送時における従動ローラ55bの搬送位置を取得する。
厚さ算出部142による搬送位置算出処理について、図10に示す検出センサ57の出力例に基づいて具体的に説明する。なお、図10の検出センサ57の出力例は、見易くするために従動ローラ55bの偏芯等によるノイズを除去した値を用いて示している。
例えば図10(a)に示す様に、搬送位置の取得時に手差しトレイの開閉等が無く、検出センサ57の出力値に大きな変動が無い場合には、検出センサ57の出力値dの傾きを一定間隔で算出し、所定値K未満の場合には記憶部143に出力値dを保存する。この場合において、記憶部143に記憶されている出力値dの取得数が所定の取得数Nに達した時に、厚さ算出部142は出力値dのN個の平均値を従動ローラ55bの搬送位置として取得できる。
また、図10(b)に示す様に、手差しトレイの開閉等により検出センサ57の出力値dに変動が生じた場合であっても、出力値dの変動前に記憶部143に記憶されている出力値dの取得数が所定の取得数Nに達すれば、厚さ算出部142は出力値dのN個の平均値を従動ローラ55bの搬送位置として取得できる。
しかし、図10(c)に示す様に、出力値dの取得数が所定の取得数Nに達する前に、手差しトレイの開閉等により検出センサ57の出力値dに変動が生じた場合には、搬送位置算出エラーを出力する。この場合には厚さ算出部142は、予め設定されている用紙Pの厚さを出力し、出力された用紙Pの厚さに基づいてプロセス条件設定部141がプロセス条件の設定を行う。
以上で説明した様に、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、厚さ算出部142が、検出センサ57の出力結果から用紙Pの非搬送時における従動ローラ55bの基準位置及び搬送時における従動ローラ55bの搬送位置を取得し、基準位置と搬送位置との差分により用紙Pの厚さを算出する。厚さ算出部142は、検出センサ57の出力値を記憶部143に記憶させ、記憶部143に記憶されている出力値の平均値から基準位置及び搬送位置を算出する。ここで、厚さ算出部142は、手差しトレイの開閉等により従動ローラ55bの回転軸が変位したことを検出センサ57の出力値の傾きで判断し、出力値の傾きが所定の範囲外だった場合には、記憶部143に記憶されている出力値を破棄する。したがって、厚さ算出部142は、従動ローラ55bの基準位置の算出において、回転軸が変位する前の出力値を用いることによって用紙厚さの誤検出を防止できる。また、従動ローラ55bの回転軸が変位した後の出力値に基づいて基準位置を算出することで、用紙厚さを正確に求めることが可能になる。
また、厚さ算出部142は、従動ローラ55bの搬送位置の取得時において、記憶部143に記憶されている出力値が所定の記憶数に達する前に、検出センサ57の出力値の傾きが所定の範囲外だった場合には、従動ローラ55bの搬送位置の取得処理を終了する。したがって、基準位置の取得時から従動ローラ55bの回転軸が変位した状態で搬送位置を取得することによって生じる、用紙厚さの誤検出を防止できる。
この様に、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、用紙厚さの誤検出を防止し、正確に用紙厚さを検出することが可能になる。なお、画像形成装置100は、一般的に印刷等に用いられる普通紙の他、OHP、ハガキ等の厚紙や、封筒、布、表面に回路がプリントされる基板等の各種記録媒体の厚さを検出することが可能である。
また、本発明の実施形態として、用紙厚さ検出装置101を備える画像形成装置100について説明したが、用紙厚さ検出装置101は、画像形成装置100以外にも、様々な物の厚さを検出する装置として使用することが可能である。この場合には、用紙等の記録媒体に限らず、鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属をはじめ、プラスチックやガラス、セラミック等、様々な素材の厚さを検出する装置として用いることもできる。
ここまで、上記各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る画像形成装置100が有する機能は、上記説明を行った各処理手順を、上記実施形態に係る画像形成装置100にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現することができる。よって、上記実施形態に係る画像形成装置100を実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体181に格納することができる。
よって、上記実施形態に係るプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体181に記憶させることによって、これらの記録媒体181から、画像形成装置100にインストールすることができる。また、画像形成装置100は、ネットワークI/F部170を有していることから、上記実施形態に係るプログラムは、インターネット等の電気通信回線を介してダウンロードし、インストールすることもできる。
以上、実施形態に係る記録媒体厚さ検出装置、画像形成装置、記録媒体厚さ検出方法及びプログラムについて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
100 画像形成装置
101 用紙厚さ検出装置(記録媒体厚さ検出装置)
55 搬送ローラ(搬送手段)
55a 駆動ローラ
55b 従動ローラ
57 検出センサ(位置検出手段)
142 厚さ算出部(記録媒体厚さ算出手段)
143 記憶部
特開2008−247612号公報

Claims (7)

  1. 駆動ローラと前記駆動ローラに接触して従動回転する従動ローラとの間で記録媒体を挟持搬送する搬送手段と、
    前記駆動ローラに対する接離方向の前記従動ローラの位置を示す値を出力する位置検出手段と、
    前記位置検出手段が出力する値を記憶する記憶手段と、
    前記位置検出手段が出力する値から前記記録媒体を非搬送時の前記従動ローラの基準位置及び前記記録媒体を搬送時の前記従動ローラの搬送位置を取得して前記記録媒体の厚さを算出する記録媒体厚さ算出手段と、を有し、
    前記記録媒体厚さ算出手段は、
    前記非搬送時に前記位置検出手段が出力する値を取得し、前記取得した値の数が所定の取得数に達する度に、前記取得した値のうち最初と最後に取得した値から傾きを算出し、前記傾きが所定の範囲内の場合には前記取得した値を前記記憶手段に記憶させ、前記傾きが前記所定の範囲外の場合には前記記憶手段に記憶されている前記値を破棄し、前記記録媒体の厚さ算出時に前記記憶手段に記憶されている前記値の数が所定の取得数以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている前記値の平均値を前記基準位置として算出する
    ことを特徴とする記録媒体厚さ検出装置。
  2. 前記記録媒体厚さ算出手段は、前記記録媒体の厚さ算出時に前記記憶手段に記憶されている前記値の数が前記所定の取得数未満の場合には、予め設定されている前記記録媒体の厚さを検出結果として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体厚さ検出装置。
  3. 前記記録媒体厚さ算出手段は、前記搬送時に前記所定間隔で前記位置検出手段の値を取得し、前記取得した値の数が前記所定の取得数に達した時に、前記搬送時に取得した検出結果のうち最初と最後の値から傾きを算出し、前記傾きが前記所定の範囲内の場合には前記取得した値を前記記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている前記値が所定の取得数に達した時に、前記記憶手段に記憶されている前記値の平均値を前記搬送位置として算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体厚さ検出装置。
  4. 前記記録媒体厚さ算出手段は、前記記録媒体の搬送時に算出した前記傾きが前記所定の範囲外の場合には、予め設定されている前記記録媒体の厚さを検出結果として出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体厚さ検出装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の記録媒体厚さ検出装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 駆動ローラと前記駆動ローラに接触して従動回転する従動ローラとの間で記録媒体を挟持搬送する搬送手段と、
    前記駆動ローラに対する接離方向の前記従動ローラの位置を示す値を出力する位置検出手段と、
    前記位置検出手段が出力する値を記憶する記憶手段と、
    を有する記録媒体厚さ検出装置における記録媒体厚さ検出方法であって、
    前記位置検出手段が出力する値から前記記録媒体を非搬送時の前記従動ローラの基準位置及び前記記録媒体を搬送時の前記従動ローラの搬送位置を取得して前記記録媒体の厚さを算出する記録媒体厚さ算出ステップを有し、
    前記記録媒体厚さ算出ステップは、前記非搬送時に前記位置検出手段が出力する値を取得し、前記取得した値の数が所定の取得数に達する度に、前記取得した値のうち最初と最後に取得した値から傾きを算出し、前記傾きが所定の範囲内の場合には前記取得した値を前記記憶手段に記憶させ、前記傾きが前記所定の範囲外の場合には前記記憶手段に記憶されている前記値を破棄し、前記記録媒体の厚さ算出時に前記記憶手段に記憶されている前記値の数が所定の取得数以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている前記値の平均値を前記基準位置として算出する
    ことを特徴とする記録媒体厚さ検出方法。
  7. 請求項6に記載の記録媒体厚さ検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2012158665A 2012-07-17 2012-07-17 記録媒体厚さ検出装置、画像形成装置、記録媒体厚さ検出方法及びプログラム Active JP5954010B2 (ja)

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