JP2018127318A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送されるシート種や、搬送ローラー対の状態の変化によらず、精度良くシート搬送速度の補正を行うことが出来るシート搬送装置を提供する。【解決手段】駆動モーターの速度フィードバック機構とシート位置検知センサーにより、シート搬送速度を検知し、目論見に対する差分を算出し、差分を基に駆動モーターの駆動制御を修正することで、シート搬送速度を補正する。【選択図】 図7
Description
本発明は、シートを挟持して搬送する搬送ローラー対を備えたシート搬送装置において、搬送ローラー対のシート搬送速度を精度良く検知し、補正する技術に関するものである。
従来のシート搬送装置において、駆動源により回転され、シートを挟持しながら搬送する搬送ローラー対と、搬送されるシートの位置を検知するシート位置検知センサーとを備え、シート位置検知センサーによるシート位置検知結果を用いて、駆動源を制御し、シートの搬送制御を行うシート搬送装置がある。
上記のシート搬送装置では、搬送ローラー対の摩擦力やニップ圧、搬送されるシートの摩擦力などの変動により、搬送ローラー対によるシート搬送速度にばらつきが発生してしまうという問題があった。
このようなシートの搬送不良を発生させないために、搬送ローラー対の回転数を検知する回転数検知手段(エンコーダー)を用い、検知された回転数または回転数の変動と予め得られているシート種に応じて、搬送ローラー対のニップ圧、または搬送ローラー対を駆動するモーターの駆動電流値、またはモーターの速度設定値を変更し、搬送ローラー対の回転数を一定値に補正するという方法が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1では、搬送ローラー対の回転数から搬送速度を判断しているため、経時劣化などにより搬送ローラー対の表面状態が変化した場合に補正の誤差が生じてしまう。また、補正のために、例えばユーザーがシートの材質を入力するなどの手段によって、予めシートの情報を得る必要があるが、情報が得られない、もしくは情報が間違っている場合に正しい補正が出来なくなってしまうなどの問題があった。
そこで、本発明では、搬送ローラー対を駆動する駆動モーターの速度変動とシート位置検知センサーの信号を用いることで搬送ローラー対によるシート搬送速度を検出し、検出結果と搬送速度設定値との差分から駆動モーターの速度制御を修正することで、精度よくシート搬送速度を補正する構成を提案する。
上記目的を達成するために、請求項1記載のシート搬送装置は、シートを挟持して搬送する搬送ローラー対と、 前記搬送ローラー対を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動速度を検知する駆動速度検知手段と、前記駆動速度検知手段の検知結果から前記駆動手段の制御を補正する駆動補正手段と、前記シートの位置を検知するシート検知手段と、前記駆動速度検知手段と前記シート検知手段の検知結果から前記シートの搬送速度を演算する搬送速度演算手段と、を備え、前記搬送速度演算手段の演算結果と搬送速度設定値との差分が所定の値よりも大きい場合に、前記駆動手段の制御を補正することを特徴とする。
また、請求項2記載のシート搬送装置は、請求項1記載のシート搬送装置であって、前記駆動速度検知手段による検知結果と駆動速度設定値から変動量を算出し、算出結果が所定の値よりも大きい場合に、前記シートが特定の負荷ポイントに到達したと判断することを特徴とする。
また、請求項3記載のシート搬送装置は、請求項1記載のシート搬送装置であって、前記駆動速度検知手段により算出された前記変動量が所定の値よりも大きい区間を検出し、検出結果に基づいて前記搬送ローラー対の搬送ロスを算出し、算出結果を備えられた記憶手段に記憶することを特徴とする。
搬送ローラー対によるシート搬送速度を精度良く検出し、検出結果から搬送ローラー対を駆動する駆動モーターの速度制御を補正することで、より精度の高いシート搬送速度補正が可能となる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について具体的かつ詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、本実施形態例を示すシート搬送装置の断面図であり、101はシートを搬送するオートドキュメントフィーダーである。
[実施例1]
図1は、本実施形態例を示すシート搬送装置の断面図であり、101はシートを搬送するオートドキュメントフィーダーである。
図1において、102P、102はそれぞれユーザーによりシート給紙トレイ103に設置されたシート束とその最上紙を示す。また、104はピックアップローラー、105は分離ローラー対、106はレジストローラー対、107は第1読取ローラー対、108は第2読取ローラー対、109は排紙ローラー対をそれぞれ示し、シートはこれらローラーにより順次搬送され、排出される。
次に、各ローラーによるシート搬送について記載する。ピックアップローラー104及び、分離ローラー対105は図示しない駆動源により回転される駆動ローラーを備え、シート給紙トレイ103に設置されたシート束102Pの最上紙102を分離し、下流に配置されたレジストローラー対106に搬送する。
本実施形態例では、分離ローラー対105は、前記駆動源により回転される駆動ローラーと従動ローラーとを備えるが、従動ローラーは、駆動ローラーとは逆回転の駆動を接続させたり、分離用パッドに置き換えられる場合もある。
レジストローラー対106もまた、図示しない駆動源により回転される駆動ローラーと従動ローラーとを備え、シート102を更に下流の第1読取ローラー対107に搬送する。ここで、レジストローラー対106は分離ローラー対105により搬送されるシート102がレジストローラー対106のニップ点に到達し、さらに一定量搬送されるまで駆動せず、搬送されるシート102の搬送方向と垂直な方向に対する傾き(斜行)を補正する機能を備えていても良い。
第1読取ローラー対107は、図示しない駆動源により回転される駆動ローラーと従動ローラーとを備え、シート102を下流に配置される画像読取位置に搬送し、図示しない光源やミラー、画像読取素子などを用いて搬送されるシート102の画像を読み取りながら、更に下流に配置される第2読取ローラー対108に搬送する。画像の読み取りを開始するタイミングは第1読取ローラー対107の下流に配置されるシート位置検知センサー110が、搬送されるシート102の先端を検知したタイミングを基に算出される。
また、第1読取ローラー対107の駆動源は、例えばステッピングモーターなどで構成され、回転軸にエンコーダーを設けることで、回転数を検知できる構成となっている。駆動源を制御する制御部は、検知された回転数から駆動速度を算出し、予め設定されている駆動速度設定値と比較することで、駆動速度が設定値と一致するように補正する速度フィードバック機構を備える。なお、駆動源の回転数検知には、駆動源から検出される電気信号を基に検知する方式を用いても良い。
さらに、詳細は後述するが、第1読取ローラー対107は、搬送されるシート102の搬送速度を補正する搬送速度補正手段であり、前述した速度フィードバック機構の信号を利用して補正を行う。
第2読取ローラー対108及び、排紙ローラー対109も図示しない駆動源により回転される駆動ローラーと従動ローラーとを備え、シート102を排紙トレイ111へと搬送する。なお、第1読取ローラー対107に限らず、各駆動ローラーを回転する駆動源は、例えばステッピングモーターなどで構成される。
図2は、本実施形態例を示すシート搬送装置における、第1のシート先端検知処理例を説明する図である。図2(A)は、搬送されるシート102の先端が第1読取ローラー対107のニップ点に到達した時の断面図であり、図2(B)は、駆動モーターの速度フィードバック機構から得られる速度変動を表わしたタイミングチャートである。タイミングチャートは、縦軸に駆動モーターの速度Vm、横軸に経過時間Tを表わしている。
図2(A)に示すように,搬送されるシート102が第1読取ローラー対107に到達した際、図2(B)に示すように、駆動モーターには搬送されるシート102のローラーニップ点突入の負荷変動などにより速度変動が発生する。この速度変動が、予め設定されている闘値を超えたタイミングT1を、搬送されるシート102が第1読取ローラー対107のニップ点に到達したタイミングと判断する。
図3は、本実施形態例を示すシート搬送装置における、第2のシート先端検知処理例を説明する図であり、図2(A)において、搬送されるシート102がシート位置検知センサー110のシート検知位置に到達した際のタイミングチャートである。タイミングチャートには、駆動モーターの速度フィードバック機構から得られる速度変動と、シート位置検知センサー110の検知タイミングを表わし、それぞれ縦軸に駆動モーターの速度Vm、シート位置検知センサー110の出力電気信号Sを表わし、横軸に経過時間Tを表わしている。
搬送されるシート102の先端がシート位置検知センサー110の検知位置に到達した際、シート位置検知センサー110の出力電気信号Sはシート無し(S1)からシート有り(S2)へと変化する。この変化のタイミングを第2のシート先端検知タイミングT2とする。
このとき、搬送されるシート102が第1読取ローラー対107のニップ点に到達してから、シート位置検知センサー110の検知位置に到達するまでの時間はT2−T1=ΔT(但し、T2>T1)となる。よって、第1読取ローラー対107によるシート搬送速度Vrは、第1読取ローラー対107とシート位置検知センサー110間距離Lを用いて、式(1)にて算出される。
Vr=L÷ΔT ・・・(1)
Vr=L÷ΔT ・・・(1)
しかしながら、式(1)の計算では、T1とT2の区間において、搬送されるシート102に負荷変動が発生するなどの要因で、第1読取ローラー対107を駆動する駆動モーターに速度変動があった場合に、シート搬送速度Vrの正確な算出が出来ない可能性がある。そのため、駆動モーターの速度変動により発生する第1読取ローラー対107による搬送ロスlを考慮してシート搬送速度Vrを算出する。
図4は、前述したようにT1とT2の区間において、第1読取ローラー対107を駆動する駆動モーターに速度変動があった場合のタイミングチャートを示している。
この場合、駆動モーターの速度変動の影響により、搬送されるシート102の先端がシート位置検知センサー110のシート検知位置に到達するタイミングT2が遅くなる(タイミングT2’とする)。この影響を除去し、第1読取ローラー対107によるシート搬送速度Vrを精度良く検出するために、T1からT2’の区間における駆動モーターの速度変動から第1読取ローラー対107による搬送ロスlを検出する。
第1読取ローラー対107は、シート102を距離L搬送する間に距離lの搬送ロスが発生するため、T2’−T1=ΔT’(但し、T2’>T1)の間にL+lの距離を搬送することと同義となる。したがって、シート搬送速度Vrは式(2)にて算出される。
Vr=(L+l)÷ΔT’ ・・・(2)
なお、第1読取ローラー対107によるシート搬送速度Vrの算出には、搬送ロスlの大きさに応じて式(1)もしくは、式(2)を使い分ける構成としても良い。
Vr=(L+l)÷ΔT’ ・・・(2)
なお、第1読取ローラー対107によるシート搬送速度Vrの算出には、搬送ロスlの大きさに応じて式(1)もしくは、式(2)を使い分ける構成としても良い。
次に、第1読取ローラー対107による搬送ロスlの検出例を記載する。ここで、T1からT2の区間において、複数回の搬送ロスが発生する可能性があるため、検出例では1回の搬送ロスにおける値としてΔlを用いる。
図4(B)は、駆動モーターの速度変動部を拡大した図であり、モーター駆動速度のサンプルタイミングと各サンプルタイミングにおけるモーター駆動速度設定値VMに対する速度変動v1〜v7を示している。
搬送ロスΔlの算出では、まず速度変動v1〜v7を用いて駆動モーターの搬送ロスΔl’を算出する。また、T1の検出と同様に、駆動モーターの速度変動が予め設定されている闘値を超えた区間を搬送ロスΔl’が発生した区間と判断する。図4(B)においては、v2のサンプル時に搬送ロスΔl’が発生したと判断され、v7のサンプル時に搬送ロスΔl’が終了したと判断される。よって、駆動モーターの搬送ロスΔl’は、モーター駆動速度のサンプルタイミング間隔tを用いて式(3)にて算出される。
Δl’=(v2+v3+v4+v5+v6)×t ・・・(3)
Δl’=(v2+v3+v4+v5+v6)×t ・・・(3)
第1読取ローラー対107による搬送ロスΔlは、Δl’に対して、駆動モーターと第1読取ローラー対107間のギア減速比や、ローラー径などのメカ駆動伝達機構における係数kを掛け合わせた値となるため、式(4)にて算出される
Δl=k×Δl’ ・・・(4)
Δl=k×Δl’ ・・・(4)
なお、搬送ロスが複数回発生した場合に、T1からT2の区間における搬送ロスlは、各搬送ロス発生区間において算出されたΔlを加算し算出する。Δlの加算には予め備えられた記憶手段を用いて、搬送ロスΔlが発生する度に、記憶手段に記憶されている値とΔlを加算し、記憶手段に加算後の値を書き込むなどの方法がある。
図5は、第1読取ローラー対107によるシート搬送速度Vrを補正する際のタイミングチャートである。それぞれ縦軸に、第1読取ローラー対107のシート搬送速度Vr、第1読取ローラー対107を駆動する駆動モーターの駆動速度Vm、シート位置検知センサー110の出力電気信号Sを表わし、横軸に経過時間Tを表わしている。
シート搬送速度補正処理では、前述した手法によって算出されたシート搬送速度Vrと、予め設定されているシート搬送速度設定値VRとからモーター駆動速度設定値VMに対する補正値hを式(5)にて算出する。
h=VR÷Vr ・・・(5)
h=VR÷Vr ・・・(5)
さらに、算出された補正値hが所定の値よりも大きい場合に、補正後のモーター駆動速度設定値VM’を式(6)にて算出し、VMと置き換えることで、第1読取ローラー対107のシート搬送速度Vrを補正する。
VM’=h×VM ・・・(6)
VM’=h×VM ・・・(6)
これらシート搬送速度補正処理は、図示していないCPUやASICなどで行うことができ、図5に示すように、搬送されるシート102が画像読取位置に到達する前に補正を完了する。
また、次シート搬送時のモーター駆動速度設定値VMは、補正後の設定値を使用しても良いし、初期値に戻す構成としても良い。さらに、ピックアップローラー104、分離ローラー対105、レジストローラー対106、第2読取ローラー対108及び、排紙ローラー対109を回転する駆動源についても、上記速度フィードバック機構が備わっていても良い。
図6は本実施形態例を示すシート搬送装置の概略ブロック図である。110は、図1で記載したシート位置検知センサーである。
201は、各駆動ローラーを回転する駆動モーターの制御や、画像読取制御及び、駆動モーターの速度フィードバック制御などを行うCPUである。202は、搬送されるシート102の画像を読み取る画像読取処理部である。203及び204は、各駆動ローラーを回転させるための駆動モーター制御用ドライバーICと駆動モーターであり、シート搬送速度補正処理を行うための速度フィードバック機構を備えている。
2010は、速度フィードバック信号を変換する変換部である。204から入力される速度フィードバック信号を201で処理するための信号に変換し、2011及び2018に出力する。ここでは、例えばエンコーダー出力の201内部信号化、小電圧信号の増幅、電流電圧変換などの処理を行う。
2011は、204の速度変動を検出する検出部である。2010で変換された速度フィードバック信号と、後述する2018から入力される204の駆動速度設定値VMとを比較することで速度変動を検出し、2012及び2013に出力する。2012は、タイミングT1を検出する検出部である。2011から入力される204の速度変動と、予め設定されている闘値とを比較し、搬送されるシート102が第1読取ローラー対107のニップ位置に到達したタイミングT1を検出し、2014に出力する。
2013は、搬送ロスの発生区間を検出する検出部である。2012同様に、2011から入力される204の速度変動と、予め設定されている闘値とを比較し、搬送ロスの発生有無と、搬送ロスが発生した場合にその発生区間を検出する。さらに、2013は、搬送ロス区間と、2011から入力される204の速度変動を2014に出力する。
2014は、式(3)及び式(4)の演算を行う処理回路である。2012から入力されるタイミングT1と、2013から入力される204の速度変動と、後述する2016から入力されるタイミングT2と、予め設定されているメカ駆動伝達機構による係数kを用いて、搬送ロスΔlを算出する。さらに、算出したΔlを搬送ロスレジスタ2015に一時的に保存し、加算処理を行うことでT1からT2の区間における搬送ロスlを算出し、2017に出力する。
2016は、タイミングT2を検出する検出部である。110の出力電気信号がシート無しS1からシート有りS2に変化したタイミングを検出し、2014及び2017に出力する。2017は、式(2)の演算を行う処理回路である。2012から入力されるタイミングT1と、2014から入力される搬送ロスl、2016から入力されるタイミングT2を用いて第1読取ローラー対107のシート搬送速度Vrを算出する。
2018は、式(5)及び式(6)の演算を行う処理回路である。2017から入力されるシート搬送速度Vrと、予め設定されているシート搬送速度設定値VRから204の駆動速度設定値VMの補正値hを算出し、算出した補正値hから204の駆動速度設定値VMを補正し、2019に出力する。また、2010から入力される速度フィードバック信号に基づき、204の駆動速度Vmと駆動速度設定値VMに不一致が発生した場合に、その補正を行う。
2019は、203の駆動信号を出力するモーター駆動制御部である。2018から入力される204の駆動速度設定値VMに基づき、203を駆動するための各制御信号を出力する。
図7は本実施形態例を示すシート搬送装置におけるシート搬送速度補正処理のフローチャートである。S101からS110は各ステップを表わす。例えば、ユーザーによって、操作部から読取開始の操作が行われ、それをCPU201が検出し、シート搬送ジョブが開始される。S101は、タイミングT1を検知するステップである。2012は、2011から入力される駆動モーター204の速度変動を闘値と比較することで、搬送されるシート102の先端が第1読取ローラー対107に到達したタイミングT1を検知する。
S102は、搬送ロスレジスタ2014の値lを初期化するステップである。本実施形態例では初期値は0とするが、他の任意の値としても良いし、特定のタイミングで設定値を演算して決定する構成でも良い。S103は、搬送ロスが発生したかを検知するステップである。2013は、2011から入力される駆動モーター204の速度変動を闘値と比較することで、搬送ロスの発生を検出する。さらに、搬送ロスが発生した場合はS104に移行し、搬送ロスが発生しない場合はS105に移行する。
S104は、搬送ロス発生区間における搬送ロスΔlを算出するステップである。2014は、2013から入力される搬送ロス発生区間と、駆動モーター204の速度変動から搬送ロス発生区間における第1読取ローラー対107の搬送ロスΔlを算出する。さらに、搬送ロスレジスタ2015に格納されている値lと足し合わせ、搬送ロスレジスタ2015の値を書き換えるステップである。
S105は、タイミングT2が検知されたかを判断するステップである。2014は、2016が、タイミングT2を検知したかを確認し、タイミングT2が検知されていない場合は搬送ロスの算出を継続するためS103に移行し、タイミングT2が検知された場合はS106に移行する。S106は、駆動モーター204の駆動速度補正値hを算出するステップである。2018は、シート搬送速度設定値VRと、2017から入力されるシート搬送速度Vrに基づき駆動モーター204の駆動速度補正値hを算出する。
S107は、S106で算出された補正値hと闘値yを比較するステップである。2018は、hがyより大きい場合は、モーター駆動速度設定値VMを補正する必要があると判断しS108に移行する。また、hがy以下の場合は、モーター駆動速度設定値VMを補正する必要はないと判断しS109に移行する。
S108は、S106で算出された補正値hを用いて、モーター駆動速度設定値VMを補正するステップである。2018は、搬送されるシート102が画像読取位置に到達する前に補正を実施し、装置の生産性の低下、副走査方向の倍率のズレなどを防ぐ。S109は、搬送されるシートの画像読取を開始するステップである。CPU201は2016のシート先端検知結果から読取開始タイミングを判断し、画像読取を開始する。S110は、次シート読取を行うかを判断するステップである。CPU201は、シート給紙トレイ103にシートがセットされていれば給紙を行い、セットされていなければジョブを終了する。
本発明によって、搬送されるシート102の画像読取が開始される前に、第1読取ローラー対107のシート搬送速度を精度良く検出し、補正することが出来るようになったので、搬送されるシート102の種類や搬送ローラー表面の経時変化などにより搬送状態に変化が発生した場合も、安定した速度でのシート搬送が可能となる。
[実施例2]
図8は、本実施形態例を示す画像形成装置の断面図である。図8において、画像形成装置301は、矢印方向に回転する4色(Y、M、C、K)の感光ドラム302a〜302dを有している。外部より画像信号と共に印刷指示を受けると、画像形成装置301は、感光体(感光ドラム)302a〜302dを1次帯電部303a〜303dで一様に帯電させる。また、露光部304a〜304dで画像信号に応じた露光を行うことにより感光体302a〜302dに静電潜像を形成する。静電潜像は、現像部305a〜305dで現像され、トナー像が形成される。
図8は、本実施形態例を示す画像形成装置の断面図である。図8において、画像形成装置301は、矢印方向に回転する4色(Y、M、C、K)の感光ドラム302a〜302dを有している。外部より画像信号と共に印刷指示を受けると、画像形成装置301は、感光体(感光ドラム)302a〜302dを1次帯電部303a〜303dで一様に帯電させる。また、露光部304a〜304dで画像信号に応じた露光を行うことにより感光体302a〜302dに静電潜像を形成する。静電潜像は、現像部305a〜305dで現像され、トナー像が形成される。
また、画像形成装置301は、シートを収容するカセット321、322を装着しており、シートの種別、例えば、普通紙と厚紙、A4サイズとA3サイズをそれぞれの任意に切り替えることができる。使用する紙種を特定することで、そのシートを収容しているカセット321又は322いずれかが一意に選択されるようにもできる。
カセット321が選択されている場合は、上記画像形成過程の適度のタイミングで、シート319が給紙ローラー対313へ供給される。さらに、搬送ローラー対314、316、317を介してシート位置検知センサー318で位置を検知されながら2次転写部311、312へ供給される。給紙ローラー対313、搬送ローラー対314、316、317のそれぞれは、ステッピングモーターM1、M2、M4、M5により駆動される。感光体302a〜302d上で現像された各色のトナー像は、1次転写部307a〜307dで中間転写ベルト309に多重転写される。さらに2次転写部311、312でシート319に転写される。
また、カセット322が選択されている場合は、上記画像形成過程の適度のタイミングで、シート320が給紙ローラー対315へ供給される。さらに、搬送ローラー対316、317を介してシート位置検知センサー318で位置を検知されながら2次転写部311、312へ供給される。
給紙ローラー対315、搬送ローラー対316、317のそれぞれは、ステッピングモーターM3、M4、M5により駆動される。感光体302a〜302d上で現像された各色のトナー像は、1次転写部307a〜307dで中間転写ベルト309に多重転写される。さらに2次転写部311、312でシート320に転写される。
このように、カセット321又は322それぞれから供給されたシート319、320は、共通してステッピングモーターM4、M5のそれぞれにより駆動される搬送ローラー対316、317により搬送され、その途中でシート位置検知センサー318により位置を検知される。
このように、カセット321又は322それぞれから供給されたシート319、320は、共通してステッピングモーターM4、M5のそれぞれにより駆動される搬送ローラー対316、317により搬送され、その途中でシート位置検知センサー318により位置を検知される。
搬送ローラー対317は実施例1と同様に、ローラーを駆動するステッピングモーターM5に、駆動速度を検知する速度フィードバック機構を備え、シート位置検知センサー318の検知結果を用いて、シート搬送速度を補正する機能を備えている。これによりシートは2次転写部311、312に安定した速度で搬送される。
このように、画像形成装置301は、複数のカセット321、322から給紙されたシートを搬送するために、複数のカセットに対応させて複数の搬送経路を有している。ステッピングモーターM3は、カセット322から給紙されたシートに対応した搬送経路に配置された給紙ローラー対315を駆動する。そして、ステッピングモーターM1およびM2は、カセット321から給紙されたシートに対応した搬送経路に配置された給紙ローラー対313および搬送ローラー対314を駆動する。そして、ステッピングモーターM4、M5は、複数の搬送経路が合流した後の搬送経路に配置されている搬送ローラー対316、317を駆動する。
感光体302a〜302d上に残った転写残トナーは、クリーナー306a〜306dで回収される。また、中間転写ベルト309に残った転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナー308で回収される。シートに転写されたトナー像は、定着部310によって定着されることにより、カラー画像が得られる。ステッピングモーターM5に備えられているシート搬送速度の補正機能は、実施例1と同様の手段からなるため、ブロック図、フローチャートの説明は省略する。
本発明によって、搬送ローラー対317のシート搬送速度を精度良く検出し、補正することが出来るようになったので、シートの種類や搬送ローラー表面の経時変化などにより搬送状態に変化が発生した場合も、安定した速度でのシートを2次転写部に搬送でき、品質の劣化を低減することが可能となる。
101・・・シート搬送装置筐体、 102・・・シート、 102P・・・シート束、103・・・シート給紙トレイ、 104・・・ピックアップローラー、 105・・・分離ローラー対、 106・・・レジストローラー対、 107・・・第1読取ローラー対、 108・・・第2読取ローラー対、 109・・・排紙ローラー対、 110・・・シート位置検知センサー、 111・・・シート排紙トレイ、 201・・・CPU、 2010・・・モーター速度フィードバック変換部、 2011・・・モーター速度変動検出部、 2012/2016・・・シート先端検出部、 2013・・・搬送ロス区間検出部、 2014・・・搬送ロス演算部、 2015・・・搬送ロスレジスタ、 2017・・・シート搬送速度演算部、 2018・・・モーター駆動速度設定値演算部、 2019・・・モーター駆動制御部、 202・・・画像読取処理部、 203・・・モータードライバーIC、 204・・・駆動モーター、 301・・・画像形成装置、 302a〜d・・・感光体(感光ドラム)、 303a〜d・・・1次帯電部、 304a〜d・・・露光部、 305a〜d・・・現像部、 306a〜d・・・クリーナー、 307a〜d・・・1次転写部、 308・・・中間転写ベルトクリーナー、 309・・・中間転写ベルト、 310・・・定着部、 311/312・・・2次転写部、 313/315・・・給紙ローラー対、 314/316/317・・・搬送ローラー対、 318・・・シート位置検知センサー、 319/320・・・シート、 321/322・・・シート収容カセット、 M1/M2/M3/M4/M5・・・ステッピングモーター
Claims (3)
- シートを挟持して搬送する搬送ローラー対(107)と、
前記搬送ローラー対を駆動する駆動手段(204)と、
前記駆動手段の駆動速度を検知する駆動速度検知手段(2010)と、
前記駆動速度検知手段の検知結果から前記駆動手段の制御を補正する駆動補正手段(2018)と、
前記シートの位置を検知するシート検知手段(110)と、
前記駆動速度検知手段と前記シート検知手段の検知結果から前記シートの搬送速度を演算する搬送速度演算手段(2017)と、を備え、
前記搬送速度演算手段の演算結果と搬送速度設定値との差分が所定の値よりも大きい場合に、前記駆動手段の制御を補正することを特徴とするシート搬送装置(101)。 - 前記駆動速度検知手段は、検知結果と駆動速度設定値から変動量を算出し、算出結果が所定の値よりも大きい場合に、前記シートが特定の負荷ポイントに到達したと判断することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記駆動速度検知手段は、前記変動量が所定の値よりも大きい区間を検出し、検出結果に基づいて前記搬送ローラー対の搬送ロスを算出し、算出結果を備えられた記憶手段(2015)に記憶することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
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JP2017020948A JP2018127318A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | シート搬送装置 |
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JP (1) | JP2018127318A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116893127A (zh) * | 2023-09-11 | 2023-10-17 | 中储粮成都储藏研究院有限公司 | 粮食外观质量指标检测仪 |
-
2017
- 2017-02-08 JP JP2017020948A patent/JP2018127318A/ja active Pending
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CN116893127A (zh) * | 2023-09-11 | 2023-10-17 | 中储粮成都储藏研究院有限公司 | 粮食外观质量指标检测仪 |
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