JP2017026019A - シフトドラム駆動ユニットおよび鞍乗り型車両 - Google Patents

シフトドラム駆動ユニットおよび鞍乗り型車両 Download PDF

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Abstract

【課題】クランクケースを小型化して部品の配置自由度を高めることができるとともにクランクケースの振動による影響を抑えることができるシフトドラム駆動ユニットおよび同シフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】シフトドラム駆動ユニット230は、クランクケース111に一体的に取り付けられるユニットケース234内に回転駆動体231、動力伝達機構232を回転自在に備えるとともに、ユニットケース234の外側にシフトアクチュエータ233を備える。回転駆動体231は、シフトドラム224を回転駆動するシフトシャフト255が嵌合するシャフト嵌合スリーブ231aと、シャフト嵌合スリーブ231aの外側面から部分的に張り出す扇状の歯車の間接出力歯車231bを備える。動力伝達機構232は、シフトアクチュエータ233の回転駆動力を間接出力歯車231bに伝達する歯車で構成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、自動二輪車や四輪バギー車などの鞍乗り型車両に搭載されるシフトドラム駆動ユニットおよび同シフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両に関する。
従来から、自動二輪車や四輪バギー車などの自走式車両においては、エンジン(原動機)で発生した駆動力を駆動輪に伝達するために動力伝達装置が設けられている。動力伝達装置は、エンジンのクランクシャフトに対して接続および遮断しながらこのクランクシャフトの回転数を変速しつつ駆動輪に伝達する機械装置であり、主としてクラッチとトランスミッションによって構成されている。
ここで、クラッチとは、エンジンのクランクシャフトに対して接続および遮断しながら同クランクシャフトの回転駆動力をトランスミッション側に伝達する機械装置である。また、トランスミッションとは、エンジンのクランクシャフトの回転数を複数の歯車の組合せによって構成される複数の変速段で変速させて駆動輪側に伝達する機械装置である。
この場合、トランスミッションは、カム溝が形成されたシフトドラムを回転駆動することにより前記複数の変速段を変更するように構成されている。例えば、下記特許文献1には、シフトドラムを回転駆動するためのシフトアクチュエータの回転駆動力をシフトドラムに連結されたシフトシャフト(シフトスピンドル)に伝達する減速機構をエンジンの一部を構成するクランクケースとカバー部材とで支持した構成の自動二輪車が開示されている。
特開2011−208766号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された自動二輪車においては、前記減速機構を構成する複数の歯車がクランクケースの側壁に取り付けられるため、クランクケースが大型化して他の部品の配置位置が制限されるとともにクランクケースの振動によって前記減速機構を構成する歯車間で損傷や振動音が生じるという問題がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、クランクケースを小型化して部品の配置自由度を高めることができるとともにクランクケースの振動による影響を抑えることができるシフトドラム駆動ユニットおよび同シフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、燃料の燃焼によって駆動力を発生させるエンジンと、エンジンの駆動力を互いに変速比の異なる複数の変速段を構成する複数のギア列によって回転速度を変速するトランスミッションと、軸状に形成されてエンジンの一部を構成するクランクケース内から突出するとともに同クランクケース内にてトランスミッションにおけるギア列を変更するためのシフトドラムを回転駆動させるシフトシャフトとを備えた鞍乗り型車両におけるシフトドラムを回転駆動させるシフトドラム駆動ユニットであって、シフトドラムを回転駆動させるためのシフトアクチュエータと、シフトシャフトが挿し込まれて同シフトシャフトとともにシフトアクチュエータによって一体的に回転駆動する回転駆動体と、シフトアクチュエータを支持するとともに回転駆動体を回転自在な状態で同回転駆動体全体を収容するユニットケースとを備え、ユニットケースは、回転駆動体にシフトシャフトを挿し込むための挿込口およびクランクケースに取り付けるための取付手段をそれぞれ備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、シフトドラム駆動ユニットは、シフトドラムを回転駆動させるシフトアクチュエータやシフトアクチュエータの回転駆動力をシフトシャフトに伝達する動力伝達部品としての回転駆動体をユニットケースが一体的に備えるとともに、このユニットケースを取付部を介してクランクケースに取り付けるため、クランクケースはシフトアクチュエータや動力伝達部品の取付部分が不要となりコンパクトに構成することができるとともにクランクケースの製作が容易となる。また、本発明に係るシフトドラム駆動ユニットは、シフトアクチュエータや動力伝達部品が直接クランクケースに支持されていないため、クランクケースの振動によって直接振動することはない。これらにより、本発明に係るシフトドラム駆動ユニットは、クランクケースを小型化して部品の配置の自由度を高めることができるとともにクランクケースの振動による影響を抑えることができる。また、本発明に係るシフトドラム駆動ユニットは、シフトアクチュエータや回転駆動体をまとめてクランクケースに組み付けることができ組付け作業性を良好にしてメンテナンス負担も軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記シフトドラム駆動ユニットにおいて、さらに、シフトアクチュエータの回転駆動力を回転駆動体に伝達して同回転駆動体を回転駆動させる動力伝達機構を備え、ユニットケースは、動力伝達機構全体を収容することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、シフトドラム駆動ユニットは、ユニットケースがシフトアクチュエータの回転駆動力を回転駆動体に伝達する動力伝達機構全体を収容した状態で備えているため、クランクケースを大型化させることなく動力伝達機構を備えることができる。この場合、動力伝達機構としては、歯車、プーリ、ベルト、チェーンまたは摩擦車などの動力を伝達するための機械要素である。
また、本発明の他の特徴は、前記シフトドラム駆動ユニットにおいて、回転駆動体は、ユニットケース内に直接回転自在に支持された直接出力歯車であることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、シフトドラム駆動ユニットは、回転駆動体がユニットケース内に直接回転自在に支持された直接出力歯車で構成されているため、シフトシャフトとの間のガタを最小限に抑えてシフトドラムを精度良く回転駆動させることができるとともにシフトドラム駆動ユニットの部品構成を少なくしてシフトドラム駆動ユニットの組付け作業やメンテナンス作業の作業負担を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記シフトドラム駆動ユニットにおいて、回転駆動体は、ユニットケース内に直接回転自在に支持されてシフトシャフトが挿し込まれるシャフト嵌合スリーブと、シャフト嵌合スリーブに一体回転可能に取り付けられた間接出力歯車とを備えることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、シフトドラム駆動ユニットは、回転駆動体がシフトシャフトが挿し込まれるシャフト嵌合スリーブと、このシャフト嵌合スリーブに一体回転可能に取り付けられる間接出力歯車とを備えて構成されるため、シャフト嵌合スリーブ上における間接出力歯車の軸線方向の取付位置を調整することができ、間接出力歯車と噛み合う部品や同部品およびシャフト嵌合スリーブを支持するユニットケースの製作精度および組付け精度の許容範囲を広げて製作やメンテナンスを容易することができる。
また、本発明は、シフトドラム駆動ユニットの発明として実施できるばかりでなく、シフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両の発明としても実施できるものである。
具体的には、鞍乗り型車両は、燃料の燃焼によって駆動力を発生させるエンジンと、エンジンの駆動力を互いに変速比の異なる複数の変速段を構成する複数のギア列によって回転速度を変速するトランスミッションと、軸状に形成されてエンジンの一部を構成するクランクケース内から突出するとともに同クランクケース内にてトランスミッションにおけるギア列を変更するためのシフトドラムを回転駆動させるシフトシャフトとを備えた鞍乗り型車両において、シフトシャフトが挿し込まれて同シフトシャフトと一体的に回転駆動する回転駆動体と、回転駆動体を回転駆動させるためのシフトアクチュエータと、シフトアクチュエータを支持するとともに回転駆動体を回転自在に支持して同回転駆動体全体を収容するユニットケースとを有するシフトドラム駆動ユニットを備え、ユニットケースは、回転駆動体にシフトシャフトを挿し込むための挿込口を有するとともにクランクケースに取り付けるための取付手段を備えるようする。これによっても、上記シフトドラム駆動ユニットと同様の作用効果が期待できる。
本発明に係るシフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両の全体構成の概略的に示す側面図である。 図1に示す破線円A内を拡大して示す部分拡大図である。 図1に示す3−3線から見た鞍乗り型車両における動力伝達装置の主要部の構成を概略的に示す部分断面図である。 図3に示すシフトドラム駆動ユニットの全体構成を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の変形例に係るシフトドラム駆動ユニットの全体構成を拡大して示す拡大断面図である。
以下、本発明に係るシフトドラム駆動ユニットおよびこのシフトドラム駆動ユニットを備えた鞍乗り型車両の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るシフトドラム駆動ユニット230を備えた鞍乗り型車両100の全体構成の概略を模式的に示す側面図である。また、図2は、図1に示す破線円内を拡大して示す部分拡大図である。また、図3は、図1に示す鞍乗り型車両100における動力伝達装置200の主要部の構成を概略的に示す部分断面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この鞍乗り型車両100は、ユーザが跨った状態で乗車する所謂鞍乗り型の二輪自動車両(所謂オートバイ)である。
(鞍乗り型車両100およびシフトドラム駆動ユニット230の構成)
鞍乗り型車両100は、鞍乗り型車両100の前後方向に延びて形成されたフレーム101の前端部にフロントフォーク102を介して前輪103が支持されるとともに、フレーム101の後端部にスイングアーム104を介して後輪105が支持されて構成されている。この場合、フロントフォーク102は、フレーム101に対して鞍乗り型車両100の左右方向に回転可能に形成されるとともに、上端部には鞍乗り型車両100の進行方向を操舵するためのハンドル106が設けられている。
また、鞍乗り型車両100は、ハンドル106の後方に燃料タンク107およびシート108が前記フレーム101にそれぞれ支持された状態で設けられている。そして、鞍乗り型車両100は、燃料タンク107の下方にエンジン110および動力伝達装置200が前記フレーム101にそれぞれ支持された状態で設けられている。
エンジン110は、燃料の燃焼によって回転駆動力を発生させる原動機である。具体的には、エンジン110は、筒状に形成されたシリンダ(図示せず)内に燃料と空気とからなる混合気を導入するとともに、この混合気を点火プラグ(図示せず)によって点火して爆発させることによりピストン(図示せず)をシリンダ内で往復運動させてピストンに連結されるクランクシャフト(図示せず)に回転駆動力を発生させる所謂レシプロエンジンである。クランクシャフトの回転駆動力は、クランクシャフトの端部に取り付けられたプライマリードライブギアを介して動力伝達装置200におけるクラッチに伝達される。
なお、本実施形態においては、エンジン110は、所謂4ストロークエンジンを想定しているが、所謂2ストロークエンジンであってもよいことは当然である。また、本実施形態においては、エンジン110は、シリンダが3つ設けられた3気筒エンジンを想定しているが、4気筒以上のエンジンであってもよいことは当然である。
クランクシャフトは、クランクケース111内に収容されている。クランクケース111は、クランクシャフトのほかに動力伝達装置200を構成するトランスミッション220やシフトドラム224などの一部の部品を保持して収容するエンジン110の一部を構成する外筐である。このクランクケース111は、アルミニウム合金のダイキャスト成形加工によって成形されており、エンジン110のピストンを収容するシリンダブロック112と別体で構成されているが、シリンダブロック112と一体的に構成されていてもよいことは当然である。
動力伝達装置200は、エンジン110により発生された回転駆動力を複数の変速段で変速して伝達する機械装置であり、主として、クラッチ210およびトランスミッション220によって構成されている。
クラッチ210は、エンジン110で発生させた回転駆動力の伝達経路上におけるエンジン110とトランスミッション220との間に配置されてエンジン110が発生させた回転駆動力をトランスミッション220に対して伝達および遮断を行なう機械装置である。このクラッチ210は、詳しくは、図3に示すように、トランスミッション220から軸状に延びるメインシャフト221の一方(図示右側)の端部側に設けられている。なお、図3においては、ハッチングを省略している。
クラッチ210は、アルミニウム合金材を有底円筒状に成形したクラッチハウジング211内に互いに押し付け合いまたは離間する複数のフリクションプレート212およびクラッチプレート213をそれぞれ備えている。この場合、フリクションプレート212はエンジン110の回転駆動とともに回転駆動するクラッチハウジング211に保持されており、クラッチプレート213はメインシャフト221に連結されたクラッチハブ214に保持されている。
このクラッチ210は、メインシャフト221内を貫通するプッシュロッド215が図示しないクラッチアクチュエータによって図示右側に押圧されることによりフリクションプレート212とクラッチプレート213とが離隔してエンジン110の駆動力をトランスミッション220に伝達しない遮断状態となる。また、クラッチ210は、プッシュロッド215がクラッチアクチュエータによって図示左側に引き込まれることによりフリクションプレート212とクラッチプレート213とが押し合ってエンジン110の駆動力をトランスミッション220に伝達する接続状態となる。なお、クラッチアクチュエータは、電動モータで構成されており、図示しないTCU(Transmission Control Unit)によって作動が制御される。
TCUは、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されており、ROMなどに予め記憶された図示しない制御プログラムに従って動力伝達装置200の作動を総合的に制御する。より具体的には、TCUは、クラッチ210の接続および切断の制御、およびトランスミッション220におけるシフトアップおよびシフトダウンの各変速動作の制御をそれぞれ実行する。この場合、TCUは、クラッチアクチュエータをPWM制御によって作動を制御する。
トランスミッション220は、エンジン110から発生した回転駆動力を複数の変速段(例えば、5段変速)で変速して後輪105に伝達するための機械装置である。このトランスミッション220は、クラッチ210を介してエンジン110のクランクシャフトに繋がるメインシャフト221とこのメインシャフト221と平行に延びて後輪105に繋がる図示しないカウンターシャフトとの間で互いに変速比の異なる複数の変速段を構成する複数のギア列222が設けられて構成されている。
ギア列222は、それぞれメインシャフト221に設けられた複数の駆動側ギア222aとカウンターシャフトに設けられた複数の従動側ギア(図示せず)とでそれぞれ構成されており、これらの駆動側ギア222aと従動側ギアとは、互いに対向するギア同士が対を構成して常に噛み合っている。この場合、これらの駆動側ギア222aおよび従動側ギアのうちの一部の駆動側ギア222aおよび従動側ギアにはシフトフォーク223が挿し込まれており、このシフトフォーク223によってメインシャフト221上およびカウンターシャフト上をそれぞれスライド変位して駆動側ギア222a同士および従動側ギア同士が互いにドッグクラッチ方式で連結および分離して変速段が形成される。
シフトフォーク223は、スライド変位可能な駆動側ギア222aおよび従動側ギアを軸線方向に押圧してスライドさせて変速段を形成させるためのフォーク状の部品であり、シフトドラム224に支持されている。シフトドラム224は、シフトフォーク223をメインシャフト221およびカウンターシャフトに沿って往復変位させるための円柱状の部品である。より具体的には、シフトドラム224は、図4に示すように、円柱体の外周面上にシフトフォーク223の端部が嵌り込むカム溝224aが形成されており、シフトドラム224の回転駆動によってカム溝224aに倣ってシフトフォーク223を軸線方向に沿ってスライド変位させる。
このシフトドラム224は、シフトシャフト225が連結された状態でクランクケース111に回転自在に支持されるとともに、一方の端部に角度センサ224bが設けられている。角度センサ224bは、シフトドラム224の回転角を検出するための検出器であり、前記TCUに接続されている。
シフトシャフト225は、後述するシフトドラム駆動ユニット230によって回転駆動することによりシフトドラム224を所定の回転角度位置に回転駆動させるための部品であり、鋼材を棒状に形成して構成されている。このシフトシャフト225は、シフトドラム224に対して平行な向きでクランクケース111に回転自在な状態で支持されている。この場合、シフトシャフト225は、一方(図示右側)の端部がリターンスプリング225aを介してシフトドラム224に連結されるとともに、他方(図示左側)の端部がクランクケース111を貫通してクランクケース111の外部に突出している。
リターンスプリング225aは、シフトドラム224を中立位置に戻すためのコイルスプリングである。また、クランクケース111の外部に突出したシフトシャフト225の先端部側には、シャフト嵌合スリーブ231aに嵌合するスプラインが形成されているとともに、更にその先端部が細く形成されてセンサ取付部225bが形成されている。センサ取付部225bは、角度センサを取り付ける部分でありマイナスドライバーの先端部のような板状に形成されている。
シフトドラム駆動ユニット230は、シフトドラム224を回転駆動させて所定の回転角度位置に位置決めするための機械装置である。このシフトドラム駆動ユニット230は、回転駆動体231を備えている。回転駆動体231は、シフトシャフト225に連結されて一体的に回転駆動する部品であり、主として、シャフト嵌合スリーブ231aおよび間接出力歯車231bによって構成されている。
シャフト嵌合スリーブ231aは、図4に示すように、クランクケース111から突出したシフトシャフト225の端部が嵌合する部品であり、鋼材を筒状に形成して構成されている。この場合、シャフト嵌合スリーブ231aの内周面にはクランクケース111の外部に突出したシフトシャフト225の先端部に嵌合するスプラインが形成されているとともに、外周面には間接出力歯車231に嵌合するスプラインが形成されている。このシャフト嵌合スリーブ231aは、ユニットケース234内に回転自在な状態で支持されている。
間接出力歯車231bは、シフトアクチュエータからの回転駆動力を受けて所定の角度範囲で回転駆動する鋼製の部品であり、筒体の外表面の一部から扇状の歯車が張り出して構成されている。この場合、間接出力歯車231bにおける扇状の歯車の周方向の形成長さは、シフトドラム224の右回りおよび左回りの各回転駆動の範囲に対応する長さに形成されている。この間接出力歯車231bは、前記筒体の内周面にスプラインが形成されており、シャフト嵌合スリーブ231aの外周面が嵌合している。すなわち、間接出力歯車231bは、シャフト嵌合スリーブ231aと一体的に回転駆動する状態でシャフト嵌合スリーブ231aに保持されている。そして、この間接出力歯車231bは、動力伝達機構232が噛み合っている。なお、間接出力歯車231bは、筒体の外表面の全周に歯車が形成された平歯車などであってもよい。
動力伝達機構232は、シフトアクチュエータ234の回転駆動力を減速しつつ回転駆動体231に伝達する部品である。本実施形態においては、動力伝達機構232は、互いに噛合う2つの歯車によって構成されている。これらの2つの歯車で構成された動力伝達機構232は、ユニットケース234内において回転駆動体231およびシフトアクチュエータ233の回転駆動軸にそれぞれ噛み合った状態で回転自在にそれぞれ支持されている。
シフトアクチュエータ233は、シフトドラム224を回転駆動させることによって回転角度に応じたギア列222からなる変速段の組替えを行うための原動機であり、前記TCUによって作動が制御される電動モータで構成されている。このシフトアクチュエータ233は、ユニットケース234内において回転駆動軸233aが動力伝達機構232に噛み合った状態でユニットケース234の外側に張り出して取り付けられている。なお、TCUは、シフトアクチュエータ233をPWM制御によって作動をそれぞれ制御する。
ユニットケース234は、シフトドラム駆動ユニット230の外筐を構成する部品であり、回転駆動体231、動力伝達機構232およびシフトアクチュエータ233の回転駆動軸233aの各全体をそれぞれ収容する中空の形状の形成されている。本実施形態においては、ユニットケース234は、アルミニウム合金のダイキャスト加工によって成形された内側ケース235および外側ケース236によって構成されている。
内側ケース235は、クランクケース111側に面するユニットケース234の略半分を構成する部品であり、回転駆動体231および動力伝達機構232のクランクケース111側の各略半分およびシフトアクチュエータ233の回転駆動軸233aをそれぞれ収容可能な凹状に窪んだ形状に形成されている。これにより、内側ケース235は、内側面において回転駆動体231および動力伝達機構232の各一方の端部をそれぞれ支持するとともに、外側面においてシフトアクチュエータ233を回転駆動軸233aが貫通した状態で支持する。
この内側ケース235の外側面には、回転駆動体231に面する部分に挿込口235aが形成されている。挿込口235aは、シフトシャフト225の先端部を回転駆動体231内に挿し込むための貫通孔である。この挿込口235aの周囲は、クランクケース111の外表面にガスケット240を介して密着するように平面状に形成されている。
外側ケース236は、クランクケース111側とは反対側に面するユニットケース234の残余の略半分を構成する部品であり、回転駆動体231および動力伝達機構232のクランクケース111側とは反対側の各略半分をそれぞれ収容可能な凹状に窪んだ形状に形成されている。これにより、外側ケース236は、内側面において回転駆動体231および動力伝達機構232の各他方の端部をそれぞれ支持する。
この外側ケース236の外側面には、回転駆動体231に面する部分にセンサ開口236aが形成されている。センサ開口236aは、シフトシャフト225の先端部に取り付けられる角度センサ237の一部が挿し込まれる貫通孔である。そして、このセンサ開口236aの周囲における外側面には、角度センサ237が露出した状態でビス237aによって取り付けられている。角度センサ237は、シフトシャフト225の回転角度位置を検出するための検出器であり、前記TCUに接続されている。
これらの内側ケース235と外側ケース236とは、互いの内側面が対向する向きで位置決めピン238を介して突き合わされた状態で4つの取付ボルト239a〜239dによって互いに連結されてユニットケース234を一体的に構成している。この場合、4つの取付ボルト239a〜239dのうち、回転駆動体231の周囲に配置された2つの取付ボルト239a,239bは、ユニットケース234を貫通してクランクケース111に締め付けられることにより内側ケース235と外側ケース236とを一体化している。一方、2つの取付ボルト239c,239dは、内側ケース235と外側ケース236とを一体化している。
このユニットケース234とクランクケース111との間には、ガスケット240が設けられている。ガスケット240は、ユニットケース234における挿込口235aおよびクランクケース111におけるシフトシャフト225が貫通する部分をそれぞれ封止するための部品であり、紙材、ゴム材またはアラミド繊維などの軟質材を薄板リング状に形成して構成されている。
ここで、シフトドラム駆動ユニット230の組付け作業について説明する。シフトドラム駆動ユニット230の組付け作業を行う作業者は、まず、シャフト嵌合スリーブ231a,間接出力歯車231b、動力伝達機構232、シフトアクチュエータ233、内側ケース235および外側ケース236をそれぞれ用意する。次に、作業者は、シャフト嵌合スリーブ231の外周面上に間接出力歯車231bを嵌合させて回転駆動体231を製作する。
次に、作業者は、内側ケース235と外側ケース236との間に回転駆動体231、動力伝達機構232をベアリングを介して配置した状態で両者を取付ボルト239c,239dによって一体化してシフトドラム駆動ユニット230の半製品を組付ける。この場合、作業者は、シャフト嵌合スリーブ231a上の間接出力歯車231bの位置を調整することにより間接出力歯車231bの動力伝達機構232に対する軸方向上の噛み合わせ位置を調整することができる。
次いで、作業者は、ユニットケース234(換言すれば、半製品のシフトドラム駆動ユニット230)を取付ボルト239a,239bを用いてクランクケース111の側壁に取り付ける。この場合、作業者は、ユニットケース234の挿込口235aの周辺部分よりシフトアクチュエータ233側がクランクケース111の外側の図示上方に張り出す位置で、前記周辺部分をガスケット240を介してクランクケース111の側面に取り付ける。なお、図2においては、シフトアクチュエータ233を隠れ線(鎖線)で示している。
また、この場合、作業者は、シフトシャフト225の先端部をユニットケース234の挿込口235aを介してシャフト嵌合スリーブ231a内に挿し込みながらユニットケース234をクランクケース111に取り付ける。すなわち、2つの取付ボルト239a,239bは、ユニットケース234をクラッチケース111に取り付ける部品であり、本発明に係る取付手段に相当する。
このユニットケース234の組付けに際して、作業者は、内側ケース235と外側ケース236とを取付ボルト239c,239dで一体化する前にシフトアクチュエータ233を内側ケース235に組み付けてもよいし、内側ケース235と外側ケース236とを取付ボルト239c,239dで一体化した後にシフトアクチュエータ233を内側ケース235に組み付けてもよい。
次に、作業者は、角度センサ237を用意した後、この角度センサ237をユニットケース234のセンサ開口236a内に挿し込んでシフトシャフト225のセンサ取付部225bに取り付ける。これにより、シフトドラム駆動ユニット230が完成するとともにクランクケース111への取付作業が完了する。すなわち、シフトドラム駆動ユニット230は、回転駆動体231、動力伝達機構232およびシフトアクチュエータ233を一体的に備えた状態でクランクケース111に取り付けられる。
(鞍乗り型車両100およびシフトドラム駆動ユニット230の作動)
次に、上記のように構成した鞍乗り型車両100およびシフトドラム駆動ユニット230の作動について説明する。この鞍乗り型車両100は、運転者によるシフト操作やTCUの判断によってトランスミッション220における変速段の変更、すなわち、シフトアップまたはシフトダウンを行いながら走行する。
このトランスミッション220における変速段の変更処理においては、TCUは現状の変速段に対する目的とする変速段に応じてシフトアクチュエータ233を所定量だけ正転または逆転させる。これにより、シフトドラム駆動ユニット230は、動力伝達機構232を介して回転駆動体231が回転駆動してシフトシャフト225を回転駆動させる。この結果、トランスミッション230は、シフトシャフト225の回転駆動によってシフトドラム224が回転駆動してギア列222の組替えが実行されて変速段の変更が行なわれる。この場合、TCUは、角度センサ224b,236aからの検出信号を用いてシフトドラム244およびシフトシャフト225の回転角度を検出しながらシフトアクチュエータ233の回転駆動量を制御する。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、シフトドラム駆動ユニット230は、シフトドラム224を回転駆動させるシフトアクチュエータ233やシフトアクチュエータ233の回転駆動力をシフトシャフト225に伝達する動力伝達部品としての回転駆動体231をユニットケース234が一体的に備えるとともに、このユニットケース234を取付ボルト239a,239bを介してクランクケース111に取り付けるため、クランクケース111はシフトアクチュエータ233、回転駆動体231、動力伝達機構232の取付部分が不要となりコンパクトに構成することができるとともにクランクケース111の製作が容易となる。また、シフトドラム駆動ユニット230は、シフトアクチュエータ233、回転駆動体231、動力伝達機構232が直接クランクケース111に支持されていないため、クランクケースの振動によって直接振動することがない。これらにより、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクケース111を小型化して部品の配置の自由度を高めることができるとともにクランクケース111の振動による影響を抑えることができる。また、本発明に係るシフトドラム駆動ユニット230は、シフトアクチュエータ233、回転駆動体231、動力伝達機構232をまとめてユニットケース234単位でクランクケース111に組み付けることができるため組付け作業性を良好にしてメンテナンス負担も軽減することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例の説明で参照する図においては、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、シフトドラム駆動ユニット230は、内側ケース235にシフトアクチュエータ233を取り付けた。これにより、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクケース111に取り付けた際にシフトアクチュエータ233をクランクケース111の図示上方に配置、すなわち、鞍乗り型車両100の左右方向におけるクランクケース111の側面よりも内側に配置することができるため、鞍乗り型車両100の左右方向における張り出し量を抑えることができ鞍乗り型車両100の車幅方向をコンパクトに構成することができる。
また、上記実施形態においては、シフトドラム駆動ユニット230は、内側ケース235の一部(挿込口235aの周辺)のみクランクケース111に宛がって残余の部分をクランクケース111から張り出した状態でクランクケース111に取り付けた。すなわち、本発明に係るシフトドラムユニット230は、シフトアクチュエータ233、回転駆動体231、動力伝達機構232をそれぞれユニットケース234のみで保持しているため、クランクケース111を従来のクランクケースに対してコンパクトに構成することができる。これにより、シフトドラム駆動ユニット230は、エンジン110や動力伝達装置200を構成する部品の配置の自由度を高めることができる。また、クランクケース111を製作する際の加工工数および加工精度を低減して製作を容易にすることができる。
しかし、シフトドラム駆動ユニット230は、内側ケース235の全面をクランクケース111に密着させて取り付けることも可能である。この場合においても、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクケース111の側壁および内側ケース235の側壁によってクランクケース111の振動によるシフトアクチュエータ233、回転駆動体231、動力伝達機構232への影響を抑えることができる。なお、この場合、シフトドラム駆動ユニット230は、外側ケース236にシフトアクチュエータ233を取り付けて構成する。
また、上記実施形態においては、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクシャフト111に対してガスケット240を介して取り付けた。しかし、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクシャフト111に対してゴム材などの弾性体を介して取り付けることによりクランクケース111からの振動の影響をより小さくすることができる。
また、上記実施形態においては、シフトドラム駆動ユニット230は、取付ボルト239a,239bによってクランクシャフト111に取り付けられる。すなわち、取付ボルト239a,239bが本発明に係る取付手段に相当する。しかし、取付手段は、ユニットケース234をクランクケース111に取り付けることができるものであればよい。したがって、取付手段は、ユニットケース234をクランクケース111に固着させる溶接であってもよい。
また、上記実施形態においては、回転駆動体231は、シャフト嵌合スリーブ231aと間接出力歯車231bとで構成した。しかし、回転駆動体231は、例えば、図5に示すように、シャフト嵌合スリーブ231aと間接出力歯車231bと一体的に構成した直接出力歯車で構成することもできる。この場合、直接出力歯車で構成された回転駆動体231は、シフトシャフト225が挿し込まれる筒部231cの内周面にシフトシャフト225の先端部に形成されたスプラインが嵌合するスプラインが形成されるとともに、この筒部231cの外表面の一部から扇状の歯車が張り出して形成された歯車部231dで構成される。これによれば、シフトドラム駆動ユニット230は、回転駆動体231がユニットケース234内に直接回転自在に支持された直接出力歯車で構成されているため、シフトシャフト225との間のガタを最小限に抑えてシフトドラム224を精度良く回転駆動させることができるとともにシフトドラム駆動ユニット230の部品構成を少なくしてシフトドラム駆動ユニット230の組付け作業やメンテナンス作業の作業負担を軽減することができる。
なお、図5に示したシフトドラム駆動ユニット230においては、内側ケース235における挿込口235a内およびこの挿込口235aに対向するクランクケース111の側面に前記ガスケット240に代えてゴム材を環状に形成したゴムパッキン241をそれぞれ設けてユニットケース234とクランクケース111とが直接接触し合わないように構成している。これにより、シフトドラム駆動ユニット230は、クランクケース111からの振動による影響を抑えることができる。また、間接出力歯車231bは、筒体の外表面の全周に歯車が形成された平歯車などであってもよいことは当然である。
また、上記実施形態においては、シフトドラム駆動ユニット230は、回転駆動体231とシフトアクチュエータ233とを動力伝達機構232を介して連結した。しかし、シフトドラム駆動ユニット230は、回転駆動体231とシフトアクチュエータ233と直接連結して構成すること、すなわち、動力伝達機構232を省略して構成することもできる。また、シフトドラム駆動ユニット230は、動力伝達機構232を備える場合においても、動力伝達機構232を歯車以外の機構、例えば、ベルト機構、チェーン機構または摩擦車機構で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、鞍乗り型車両100は、二輪自動車両(所謂オートバイ)で構成した。しかし、鞍乗り型車両100は、ユーザがシート108に跨って着座する形式の自走式車両に広く適用することができる。したがって、鞍乗り型車両100は、例えば、四輪バギー車にも適用することができる。
100…鞍乗り型車両、101…フレーム、102…フロントフォーク、103…前輪、104…スイングアーム、105…後輪、106…ハンドル、107…燃料タンク、108…シート、
110…エンジン、111…クランクケース、112…シリンダブロック、
200…動力伝達装置、
210…クラッチ、211…クラッチハウジング、212…フリクションプレート、213…クラッチプレート、214…クラッチハブ、215…プッシュロッド、
220…トランスミッション、221…メインシャフト、222…ギア列、222a…駆動側ギア、223…シフトフォーク、224…シフトドラム、224a…カム溝、224b…角度センサ、225…シフトシャフト、225a…リターンスプリング、225b…センサ取付部、
230…シフトドラム駆動ユニット、231…回転駆動体、231a…シャフト嵌合スリーブ、231b…間接出力歯車、231c…筒部、231d…歯車部、232…動力伝達機構、233…シフトアクチュエータ、233a…回転駆動軸、234…ユニットケース、235…内側ケース、235a…挿込口、236…外側ケース、236a…センサ開口、237…角度センサ、237a…ビス、238…位置決めピン、239a〜239d…取付ボルト、
240…ガスケット、241…ゴムパッキン。

Claims (5)

  1. 燃料の燃焼によって駆動力を発生させるエンジンと、
    前記エンジンの駆動力を互いに変速比の異なる複数の変速段を構成する複数のギア列によって回転速度を変速するトランスミッションと、
    軸状に形成されて前記エンジンの一部を構成するクランクケース内から突出するとともに同クランクケース内にて前記トランスミッションにおける前記ギア列を変更するためのシフトドラムを回転駆動させるシフトシャフトとを備えた鞍乗り型車両における前記シフトドラムを回転駆動させるシフトドラム駆動ユニットであって、
    前記シフトドラムを回転駆動させるためのシフトアクチュエータと、
    前記シフトシャフトが挿し込まれて同シフトシャフトとともに前記シフトアクチュエータによって一体的に回転駆動する回転駆動体と、
    前記シフトアクチュエータを支持するとともに前記回転駆動体を回転自在な状態で同回転駆動体全体を収容するユニットケースとを備え、
    前記ユニットケースは、
    前記回転駆動体に前記シフトシャフトを挿し込むための挿込口および前記クランクケースに取り付けるための取付手段をそれぞれ備えることを特徴とするシフトドラム駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載したシフトドラム駆動ユニットにおいて、さらに、
    前記シフトアクチュエータの回転駆動力を前記回転駆動体に伝達して同回転駆動体を回転駆動させる動力伝達機構を備え、
    前記ユニットケースは、
    前記動力伝達機構全体を収容することを特徴とするシフトドラム駆動ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載したシフトドラム駆動ユニットにおいて、
    前記回転駆動体は、前記ユニットケース内に直接回転自在に支持された直接出力歯車であることを特徴とするシフトドラム駆動ユニット。
  4. 請求項1または請求項2に記載したシフトドラム駆動ユニットにおいて、
    前記回転駆動体は、
    前記ユニットケース内に直接回転自在に支持されて前記シフトシャフトが挿し込まれるシャフト嵌合スリーブと、
    前記シャフト嵌合スリーブに一体回転可能に取り付けられた間接出力歯車とを備えることを特徴とするシフトドラム駆動ユニット。
  5. 燃料の燃焼によって駆動力を発生させるエンジンと、
    前記エンジンの駆動力を互いに変速比の異なる複数の変速段を構成する複数のギア列によって回転速度を変速するトランスミッションと、
    軸状に形成されて前記エンジンの一部を構成するクランクケース内から突出するとともに同クランクケース内にて前記トランスミッションにおける前記ギア列を変更するためのシフトドラムを回転駆動させるシフトシャフトとを備えた鞍乗り型車両において、
    前記シフトシャフトが挿し込まれて同シフトシャフトと一体的に回転駆動する回転駆動体と、
    前記回転駆動体を回転駆動させるためのシフトアクチュエータと、
    前記シフトアクチュエータを支持するとともに前記回転駆動体を回転自在に支持して同回転駆動体全体を収容するユニットケースとを有するシフトドラム駆動ユニットを備え、
    前記ユニットケースは、
    前記回転駆動体に前記シフトシャフトを挿し込むための挿込口を有するとともに前記クランクケースに取り付けるための取付手段を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
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