JP2017011061A - ノイズ対策部材 - Google Patents

ノイズ対策部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2017011061A
JP2017011061A JP2015123872A JP2015123872A JP2017011061A JP 2017011061 A JP2017011061 A JP 2017011061A JP 2015123872 A JP2015123872 A JP 2015123872A JP 2015123872 A JP2015123872 A JP 2015123872A JP 2017011061 A JP2017011061 A JP 2017011061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
range
noise countermeasure
case
countermeasure member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015123872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6606681B2 (ja
Inventor
祐貴 安西
Yuki Anzai
祐貴 安西
中村 達哉
Tatsuya Nakamura
達哉 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Industries Co Ltd filed Critical Kitagawa Industries Co Ltd
Priority to JP2015123872A priority Critical patent/JP6606681B2/ja
Priority to EP16811662.2A priority patent/EP3312854B1/en
Priority to PCT/JP2016/067834 priority patent/WO2016204188A1/ja
Priority to US15/737,476 priority patent/US10381150B2/en
Priority to CN201680035958.1A priority patent/CN107710355B/zh
Publication of JP2017011061A publication Critical patent/JP2017011061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6606681B2 publication Critical patent/JP6606681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • H01F27/263Fastening parts of the core together
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/06Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/02Casings
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K9/00Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/06Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
    • H01F2017/065Core mounted around conductor to absorb noise, e.g. EMI filter

Abstract

【課題】係合機構を係合させる際に発生する衝撃を抑制可能で、衝突音の確認も容易なノイズ対策部材を提供すること。
【解決手段】ノイズ対策部材1は、一対のコア部品3A,3Aと、一対のケース部品5A,5Aとを有し、一対のケース部品5A,5Aには、一対のケース部品5A,5Aを相互に固定可能な係合機構11が設けられ、係合機構11によって一対のケース部品5,5を相互に固定すると、一対のケース部品5,5に収納された一対のコア部品3A,3Aが環状の磁性体コア3を形成する状態で保持されて、当該環状の磁性体コア3の内周側に電線2を配設可能となるように構成されており、係合機構11を係合させる際には、当該係合が完了する前に一対のコア部品3A,3Aが互いに当接し、その当接後に係合が完了するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズ対策部材に関する。
従来、ノイズ電流を減衰させるために電線に装着されるノイズ対策部材として、互いに当接させると環状の磁性体コアを形成する一対のコア部品と、これらの一対のコア部品によって環状の磁性体コアが形成される状態で各コア部品を保持する一対のケース部品とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
下記特許文献1に記載されたノイズ対策部材(特許文献1でいうノイズ吸収部材。)の場合、一対のケース部品それぞれに各コア部品が収納される。また、一対のケース部品には、弾性係止片を有するスナップフィット方式の係合機構(特許文献1でいう掛け止め部メス(5)と掛け止め部オス(6)。)が設けられ、これらを係合させることにより、一対のケース部品が互いに固定される構造とされている。
登録実用新案3045426号公報
ところで、上述のようなノイズ対策部材は、係合機構を係合させる際に、弾性係止片が係合に至る位置に達したときに、一対のコア部品が互いに当接する構造とされていた。また、上述のようなノイズ対策部材は、ある程度の外力を受けても係合機構における係合が解除されないようにする都合上、ある程度以上の大きな力を加えないと弾性係止片が変形しないように構成されていた。
しかし、上述のような構造を採用していると、係合機構が係合に至るまでは、係合機構が係合に至るのを妨げるような抵抗力が生じるものの、係合機構が係合に至るときには、そのような抵抗力が急激に低下する。特に、係合機構をより強固に係合するような構造にすると、上述のような抵抗力は増大するため、抵抗力が最大になったときと抵抗力が急激に低下したときの抵抗力の差は大きくなる。
そのため、作業者が抵抗力を上回るような大きな力を加えて係合機構を係合させようとすると、上述のように抵抗力が急激に低下したときには、作業者からの力が全てコア部品へと作用し、コア部品同士が強く衝突する。その結果、コア部品同士の衝突による衝撃が作業者の指先にも伝わるので、作業者に余計な負荷がかかる、という問題があった。
また、一対のコア部品が衝突するときに発生する音(以下、衝突音ともいう。)と、係合機構が係合したときに発生する音(以下、係合音ともいう。)は、ほぼ同時に発生する。そのため、係合機構が確実に係合したことを作業者が係合音で確認したくても、コア部品の衝突音だけが聞こえたのか、コア部品の衝突音とともに係合機構の係合音が聞こえたのかを判別することが容易ではない、という問題もあった。
以上のような事情から、係合機構を係合させる際に発生する衝撃を抑制可能で、衝突音の確認も容易なノイズ対策部材を提供することが望ましい。
以下に説明するノイズ対策部材は、互いに当接させることによって環状の磁性体コアを形成可能な一対のコア部品と、それぞれが一対のコア部品のいずれかを収容する一対のケース部品とを有し、一対のケース部品には、一対のケース部品を相互に固定可能な係合機構が設けられ、係合機構によって一対のケース部品を相互に固定すると、当該一対のケース部品に収納された一対のコア部品が環状の磁性体コアを形成する状態で保持されて、当該環状の磁性体コアの内周側に電線を配設可能となるように構成されており、係合機構を係合させる際には、当該係合が完了する前に一対のコア部品が互いに当接し、その当接後に係合が完了するように構成されている。
このように構成されたノイズ対策部材によれば、係合機構を係合させる際には、係合機構が係合に至る前に一対のコア部品が互いに当接する。そのため、この時点では、係合機構が係合に至るのを妨げるような抵抗力が作用しており、その抵抗力によって一対のコア部品が勢いよく衝突するのを抑制できるので、コア部品の当接に起因する衝撃が発生するのを抑制することができる。また、一対のコア部品が当接したあとには係合機構が係合に至るが、この段階ではコア部品が既に当接しているので、この段階でコア部品が衝突するものとは異なり、大きな衝撃が発生することはない。
したがって、作業者がある程度以上の大きな力を加えて係合機構を係合させる場合であっても、作業者の指先に強い衝撃が伝わることはなく、作業者に余計な負荷がかかるのを抑制することができる。
また、一対のコア部品が当接するときに発生する衝突音と、係合機構が係合したときに発生する係合音は、時差があるタイミングで発生する。そのため、係合機構が確実に係合したことを作業者が音で確認したい場合には、コア部品の衝突音が聞こえたあとに、係合機構の係合音が聞こえたか否かを確認すればよく、音による係合の確認を容易に行うことができる。
図1(A)はノイズ対策部材の斜視図である。図1(B)はノイズ対策部材の分解図である。 図2(A)はノイズ対策部材の平面図である。図2(B)はノイズ対策部材の左側面図である。図2(C)はノイズ対策部材の正面図である。図2(D)はノイズ対策部材の右側面図である。図2(E)はノイズ対策部材の背面図である。図2(F)はノイズ対策部材の底面図である。 図3はノイズ対策部材がステイ等の取り付け対象箇所に取り付けられた状態を示す斜視図である。 図4(A)は係合機構が係合する前の段階で一対のコア部品が当接した状態にあるノイズ対策部材の正面図である。図4(B)は図4(A)中にIVB−IVB線で示した切断箇所における断面図である。図4(C)は図4(A)中にIVC−IVC線で示した切断箇所における断面図である。図4(D)は図4(C)中に示したIVD部を拡大して示す断面図である。
次に、上述のノイズ対策部材について、例示的な実施形態を挙げて説明する。なお、以下の説明においては、必要に応じて図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明を行う。ただし、これらの各方向は、ノイズ対策部材を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために規定した方向にすぎない。実際にノイズ対策部材を利用するに当たって、ノイズ対策部材がどのような方向に向けられるかは任意であり、例えば、図中に示す上下方向が重力との関係で鉛直方向とは一致しない状態でノイズ対策部材が使用されてもかまわない。
図1(A)及び図1(B)に示すように、ノイズ対策部材1は、電線2を流れるノイズ電流を減衰させるために電線2の外周に装着される部材で、環状に形成されたフェライト製の磁性体コア3と、磁性体コア3を収容するポリアミド樹脂製のケース5とを備えている。磁性体コア3は、同一形状に形成された一対のコア部品3A,3Aによって構成されている。ケース5は、同一形状に形成された一対のケース部品5A,5Aによって構成されている。各コア部品3Aは、各ケース部品5Aに収納され、これにより、同一の構造とされた二つの分割部品1A,1Aが構成されている。
ケース5には、図2(A)〜図2(F)に示すように、四組の係合機構11,11,11,11が設けられている。各係合機構11は、係合部13と、係合部13が係合する被係合部15とを有し、各ケース部品5Aには、二つの係合部13,13と二つの被係合部15,15が設けられている。二つの分割部品1A,1Aを相互に固定する際には、四つの係合部13,13,13,13それぞれを四つの被係合部15,15,15,15に係合させる。
これにより、一対のケース部品5A,5Aに収納された一対のコア部品3A,3Aが環状の磁性体コア3を形成する状態で保持されて、その磁性体コア3の内周側に電線2を配設可能となる。なお、磁性体コア3の内周側に電線2を配設するに当たっては、分割された二つの分割部品1A,1Aの間に電線2を配置してから、二つの分割部品1A,1Aを互いに対して固定すればよい。あるいは、分割された二つの分割部品1A,1Aを互いに対して固定してから、電線2を挿通してもよい。
各ケース部品5Aには、貫通孔21Aを有する固定部21が設けられている。固定部21は、ケース部品5Aに一体成形された樹脂部23と、樹脂部23に対して固定された金属部25とを有する。本実施形態において、金属部25は、管状に形成された鋼鉄製の金属カラーによって構成され、この金属カラーで上述の貫通孔21Aを形成することにより、貫通孔21Aが金属部25に形成された構造とされている。
固定部21において、樹脂部23にはボス27が設けられている。ボス27は、円柱状に形成され、貫通孔21Aの貫通方向と同方向に向かって突出している。
また、各ケース部品5Aには、四つの弾性押圧片31,31,31,31が形成されている。これら各弾性押圧片31を三方から囲む位置において、各ケース部品5Aには、四つの孔33,33,33,33が形成され、各弾性押圧片31は、孔33に囲まれていない一端においてケース部品5Aに連設されている。さらに、各ケース部品5Aには、四つの孔35,35,35,35が形成されている。
以上のように構成されたノイズ対策部材1は、図3に示すように、固定具41(本実施形態においてはボルト及びナット。)を利用して、固定対象箇所43(本実施形態においては金属板によって構成されたステイ。)に対して固定することができる。すなわち、固定具41に設けられた軸部(図示略。)を、固定部21が有する貫通孔21Aに挿通し、固定具41及びノイズ対策部材1を固定対象箇所43に固定することができる。
したがって、上述のような固定部21が設けられていないノイズ対策部材1とは異なり、容易にノイズ対策部材1を固定対象箇所43に固定することができる。また、電線2以外の固定対象箇所には固定されないノイズ対策部材1とは異なり、ノイズ対策部材1が固定対象箇所近傍に配置された状態を安定的に維持することができる。
また、本実施形態の場合、金属部25に貫通孔21Aが形成されているので、樹脂製の箇所に貫通孔21Aが形成される場合に比べ、貫通孔21A内周面の耐摩耗性や貫通孔21A周辺の剛性を向上させることができる。したがって、固定具41の有する軸部が金属製であっても、樹脂製の箇所に貫通孔21Aが形成される場合に比べ、軸部との摩擦で貫通孔21Aの内周面が摩耗するのを抑制でき、また、軸部から受ける力で貫通孔21Aの内周面が変形するのを抑制できる。
固定対象箇所43には、固定具41が有する軸部を通すための孔(図示略。)と、ボス27が挿し込まれる孔45が形成されている。そのため、ノイズ対策部材1を固定対象箇所43に固定する際には、例えば、先にボス27を孔45に挿し込んで大まかな位置決めを行うことができる。その上で、ボス27を中心にノイズ対策部材1を回動させることにより、固定部21の貫通孔21Aと固定対象箇所43の孔の位置を一致させてから、固定具41の軸部を挿し込み、ノイズ対策部材1と固定対象箇所43との相対位置を適正化することができる。
あるいは、別の手順でノイズ対策部材1を固定対象箇所43に固定することもでき、例えば、先に固定具41の軸部を固定部21の貫通孔21Aと固定対象箇所43の孔に挿し込んで大まかな位置決めを行ってもよい。この場合は、固定具41の軸部を中心にノイズ対策部材1を回動させることにより、ボス27が孔45に嵌まり込む位置までノイズ対策部材1を回動させ、ノイズ対策部材1と固定対象箇所43との相対位置を適正化することができる。
したがって、いずれの手順でノイズ対策部材1と固定対象箇所43との相対位置を適正化するとしても、ボス27が設けられていない場合に比べ、ノイズ対策部材1を適正な位置に固定する際の作業性が向上する。
また、ノイズ対策部材1を固定対象箇所43に固定する際、固定具41に対しては、図3中に矢印F1で示す向きにトルクがかけられる。このとき、固定部21に対しても同方向に一時的にトルクがかかる状態になることがあるが、そのような場合には、トルクをボス27で受けることにより、係合機構11に余計な負荷がかかるのを抑制することができる。したがって、ボス27が設けられていない場合に比べ、固定具41を締め付ける際に、係合機構11付近に歪みが生じるのを抑制できる。よって、係合機構11を設計通りに機能させることができ、一対のコア部品3A,3Aの間に隙間が生じたり、当接位置がずれたりするのを抑制できるので、磁性体コア3のインピーダンス特性を安定して確保することが可能となる。
また、本実施形態の場合、各ケース部品5Aは、電線2の挿通方向を軸とする軸周りの周方向について、図3に示すように、第一範囲A1、第二範囲A2、及び第三範囲A3を有する。これらの範囲のうち、第一範囲A1は、係合機構11が設けられた範囲である。また、第二範囲A2は、固定部21が設けられた範囲である。第三範囲A3は、第一範囲A1と第二範囲A2との間にある範囲である。第三範囲A3には、上述の孔33及び孔35が形成され、これにより、各ケース部品5Aは、第三範囲A3において第一範囲A1及び第二範囲A2よりも剛性が低下するように構成されている。
このような構成を採用することにより、図3中に矢印F1で示す向きにトルクがかけられて、固定部21に対しても同方向にトルクがかかった際に、ケース部品5Aに負荷がかかったとしても、ケース部品5Aは剛性の低い第三範囲A3において変形しやすくなる。そのため、このような構成も、第二範囲A2における変形を抑制する効果があり、これにより、係合機構11付近に歪みが生じるのを抑制できる。したがって、係合機構11を設計通りに機能させることができ、一対のコア部品3A,3Aの間に隙間が生じたり、当接位置がずれたりするのを抑制できるので、磁性体コア3のインピーダンス特性を安定して確保することが可能となる。
上述のようなボス27と、上述のような剛性の低い第三範囲A3は、いずれか一方を採用するだけでも、係合機構11付近に歪みが生じるのを抑制する効果が相応に発現する。したがって、固定部21に対してかかるトルクが過大にならないと見込まれるのであれば、上述のようなボス27、又は上述のような剛性の低い第三範囲A3のいずれか一方だけを採用してもよい。また、固定部21に対してかかるトルクが過大になる可能性がある場合は、上述のようなボス27、及び上述のような剛性の低い第三範囲A3の双方を採用すると好ましい。
ところで、図4(A)〜図4(D)に示すように、コア部品3Aには凹部37が形成され、ケース部品5Aには爪39が形成されている。爪39は、凹部37に引っ掛かり、これにより、ケース部品5Aに収容されたコア部品3Aがケース部品5Aから脱落しないように構成されている。
凹部37内において爪39の周囲には遊びとなる空間があり、この遊びの範囲内においてコア部品3Aはケース部品5Aに対して変位可能となっている。コア部品3Aには、図4(A)及び図4(B)等に示すように、上述の弾性押圧片31が当接している。そのため、一対のコア部品3A,3Aは、上述の遊びの範囲内において互いに接近する方向へ変位した状態で保持されている。
以上のような構造とされているため、係合機構11を係合させる際には、図4(D)に示すように、係合部13が被係合部15に係合する前に、一対のコア部品3A,3Aが当接する。そして、この状態から更に分割部品1A,1Aを互いに押し付け合うと、一対のコア部品3A,3Aは互いに当接する位置から変位しないものの、弾性押圧片31が弾性変形することにより、一対のケース部品5A,5Aが変位し、その結果、係合機構11が係合する。
一対のコア部品3A,3Aが互いに当接する時点では、図4(D)に示すように、係合部13が被係合部15を弾性変形させつつ変位する状態にあり、係合部13と被係合部15との間には、係合機構11が係合に至るのを妨げるような抵抗力が作用している。そのため、このような抵抗力が作用しなくなった直後にコア部品3A,3Aが当接する場合とは異なり、一対のコア部品3A,3Aが勢いよく衝突するのを抑制できコア部品3A,3Aの当接に起因する衝撃が発生するのを抑制することができる。
また、一対のコア部品3A,3Aが当接したあとには係合機構11が係合に至るが、この段階では一対のコア部品3A,3Aが既に当接している。そのため、この段階でコア部品3A,3Aが衝突するものとは異なり、大きな衝撃が発生することはない。
したがって、作業者がある程度以上の大きな力を加えて係合機構11を係合させる場合であっても、作業者の指先にコア部品3A,3Aの当接に起因する強い衝撃が伝わることはなく、作業者に余計な負荷がかかるのを抑制することができる。
また、一対のコア部品3A,3Aが当接するときに発生する衝突音と、係合機構11が係合したときに発生する係合音は、時差があるタイミングで発生する。そのため、係合機構11が確実に係合したことを作業者が音で確認したい場合には、コア部品3A,3Aの衝突音が聞こえたあとに、係合機構11の係合音が聞こえたか否かを確認すればよく、音による係合の確認を容易に行うことができる。
以上、ノイズ対策部材について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本発明の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、4組の係合機構11を設けてあったが、係合機構11相当の構造を何組設けるかは任意である。また、上記実施形態では、二つの固定部21を設けてあったが、固定部21相当の構造をいくつ設けるかは任意である。
また、上記実施形態では、ケース5をポリアミド樹脂製とする例を示したが、他の樹脂材料(例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるいは各種エンジニアリングプラスチック類など。)でケース5を形成してもよい。また、金属部25を黄銅製の金属カラーによって構成する例を示したが、黄銅以外の金属材料(例えば、ステンレス鋼など。)を利用してもよい。
なお、上記実施形態においては、ノイズ対策部材1の装着対象物として電線2を例示したが、この電線2は電力線、通信線のいずれであってもよく、ノイズ電流の伝播が考えられるもの全てを、上記ノイズ対策部材1の装着対象とすることができる。
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本明細書で説明したノイズ対策部材は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、本明細書で説明したノイズ対策部材において、少なくとも一方のケース部品には、ノイズ対策部材を固定具によって固定対象箇所に固定する際に当該固定具に設けられた軸部が挿通される貫通孔を有する固定部が設けられていてもよい。
このように構成されたノイズ対策部材によれば、固定具に設けられた軸部を固定部が有する貫通孔に挿通し、固定具を利用して固定具及びノイズ対策部材を固定対象箇所に固定することができる。したがって、上述のような固定部が設けられていないノイズ対策部材とは異なり、軸部を有する固定具(例えば、ねじ、ボルト、リベット、ピンなど。)を利用して容易にノイズ対策部材を固定対象箇所に固定することができる。また、電線以外の固定対象箇所には固定されないノイズ対策部材とは異なり、ノイズ対策部材が固定対象箇所近傍に配置された状態を安定的に維持することができる。
また、本明細書で説明したノイズ対策部材において、固定部は、ケース部品に一体成形された樹脂部と、当該樹脂部に対して固定された金属部とを有し、当該金属部に貫通孔が形成されていてもよい。
このように構成されたノイズ対策部材によれば、金属部に貫通孔が形成されているので、樹脂製の箇所に貫通孔が形成される場合に比べ、貫通孔内周面の耐摩耗性や貫通孔周辺の剛性を向上させることができる。したがって、固定具の有する軸部が金属製であっても、樹脂製の箇所に貫通孔が形成される場合に比べ、軸部との摩擦で貫通孔内周面が摩耗するのを抑制でき、また、軸部から受ける力で貫通孔内周面が変形するのを抑制できる。
また、本明細書で説明したノイズ対策部材において、固定部には、貫通孔の貫通方向と同方向に向かって突出するボスが設けられていてもよい。
このように構成されたノイズ対策部材によれば、上述のボスが嵌め込まれる孔又は凹部を固定対象箇所に設けておき、その孔又は凹部にボスを嵌め込むことにより、ノイズ対策部材と固定対象箇所とを大まかに位置決めすることができる。そして、孔又は凹部にボスを嵌め込んだ状態を維持したままノイズ対策部材と固定対象箇所との相対位置を調節すれば、固定対象箇所に設けられた孔又は凹部と固定部が有する貫通孔とを容易に重ね合わせることができる。さらに、固定対象箇所に設けられた孔又は凹部と固定部が有する貫通孔に固定具が有する軸部を挿し込めば、その固定具で固定部を固定対象箇所に対して固定する際に、固定部が軸部を中心に固定対象箇所に対して相対的に回動するのをボスが抑制する。したがって、上述のようなボスが設けられていない場合に比べ、取り付け作業時には、固定部の位置決め作業を効率よく実施することができ、しかも、取り付け作業時及び取り付け後には、固定部が軸部を中心に固定対象箇所に対して相対的に回動するのを抑制することができる。
また、本明細書で説明したノイズ対策部材において、一対のケース部品は、電線の挿通方向を軸とする軸周りの周方向について、係合機構が設けられた第一範囲と、固定部が設けられた第二範囲と、第一範囲と第二範囲との間にある第三範囲とを有し、第三範囲には、ケース部品の剛性を、第三範囲において第一範囲及び第二範囲よりも低下させる孔が形成されていてもよい。
このように構成されたノイズ対策部材によれば、固定部を利用して固定対象箇所に対する固定を行った際、固定具側から固定部に対して負荷がかかった場合に、ケース部品は、第一範囲及び第二範囲よりも第三範囲において変形しやすくなる。そのため、仮に第三範囲においてケース部品が変形したとしても、第一範囲における変形は抑制されるので、ケース部品の変形が係合機構による係合に影響するのを抑制することができる。
1…ノイズ対策部材、1A…分割部品、2…電線、3…磁性体コア、3A…コア部品、5…ケース、5A…ケース部品、11…係合機構、13…係合部、15…被係合部、21…固定部、21A…貫通孔、23…樹脂部、25…金属部、27…ボス、31…弾性押圧片、33…孔、35…孔、37…凹部、39…爪、41…固定具、43…固定対象箇所、45…孔、A1…第一範囲、A2…第二範囲、A3…第三範囲。

Claims (5)

  1. 互いに当接させることによって環状の磁性体コアを形成可能な一対のコア部品と、
    それぞれが前記一対のコア部品のいずれかを収容する一対のケース部品と
    を有し、
    前記一対のケース部品には、前記一対のケース部品を相互に固定可能な係合機構が設けられ、前記係合機構によって前記一対のケース部品を相互に固定すると、当該一対のケース部品に収納された前記一対のコア部品が前記環状の磁性体コアを形成する状態で保持されて、当該環状の磁性体コアの内周側に電線を配設可能となるように構成されており、
    前記係合機構を係合させる際には、当該係合が完了する前に前記一対のコア部品が互いに当接し、その当接後に前記係合が完了するように構成されている
    ノイズ対策部材。
  2. 請求項1に記載のノイズ対策部材であって、
    少なくとも一方の前記ケース部品には、前記ノイズ対策部材を固定具によって固定対象箇所に固定する際に当該固定具に設けられた軸部が挿通される貫通孔を有する固定部が設けられている
    ノイズ対策部材。
  3. 請求項2に記載のノイズ対策部材であって、
    前記固定部は、前記ケース部品に一体成形された樹脂部と、当該樹脂部に対して固定された金属部とを有し、当該金属部に前記貫通孔が形成されている
    ノイズ対策部材。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のノイズ対策部材であって、
    前記固定部には、前記貫通孔の貫通方向と同方向に向かって突出するボスが設けられている
    ノイズ対策部材。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のノイズ対策部材であって、
    前記一対のケース部品は、前記電線の挿通方向を軸とする軸周りの周方向について、前記係合機構が設けられた第一範囲と、前記固定部が設けられた第二範囲と、前記第一範囲と前記第二範囲との間にある第三範囲とを有し、
    前記第三範囲には、前記ケース部品の剛性を、前記第三範囲において前記第一範囲及び前記第二範囲よりも低下させる孔が形成されている
    ノイズ対策部材。
JP2015123872A 2015-06-19 2015-06-19 ノイズ対策部材 Active JP6606681B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123872A JP6606681B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 ノイズ対策部材
EP16811662.2A EP3312854B1 (en) 2015-06-19 2016-06-15 Noise suppression member
PCT/JP2016/067834 WO2016204188A1 (ja) 2015-06-19 2016-06-15 ノイズ対策部材
US15/737,476 US10381150B2 (en) 2015-06-19 2016-06-15 Noise suppression member
CN201680035958.1A CN107710355B (zh) 2015-06-19 2016-06-15 噪声对策部件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123872A JP6606681B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 ノイズ対策部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017011061A true JP2017011061A (ja) 2017-01-12
JP6606681B2 JP6606681B2 (ja) 2019-11-20

Family

ID=57546498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015123872A Active JP6606681B2 (ja) 2015-06-19 2015-06-19 ノイズ対策部材

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10381150B2 (ja)
EP (1) EP3312854B1 (ja)
JP (1) JP6606681B2 (ja)
CN (1) CN107710355B (ja)
WO (1) WO2016204188A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018107116B4 (de) * 2018-03-26 2020-02-06 Schlemmer Holding GmbH Kabelaufnahmevorrichtung, Kabelbaum und Verfahren
EP4113549A1 (en) * 2021-06-28 2023-01-04 Valeo eAutomotive France SAS A magnetic core device and a power converter

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327094U (ja) * 1986-08-05 1988-02-22
JPH11214941A (ja) * 1998-01-22 1999-08-06 Nec Corp ノイズフィルタ
JP2003198177A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Kitagawa Ind Co Ltd 雑音電流吸収具
JP2006005888A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Tdk Corp 電力線搬送信号入出力装置
WO2013145586A1 (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 パナソニック株式会社 リアクトル装置
WO2014046194A1 (ja) * 2012-09-19 2014-03-27 北川工業株式会社 フェライトクランプ
WO2014208317A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2015154040A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 株式会社オートネットワーク技術研究所 クランプ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3045426B2 (ja) 1992-06-04 2000-05-29 住吉重工業株式会社 立体駐艇場
US5900796A (en) * 1997-02-26 1999-05-04 Fair-Rite Products Corporation Electric noise suppressor
US6335672B1 (en) * 1998-12-23 2002-01-01 L.L. Culmat Lp Holder for ferrite noise suppressor
JP2000286127A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Murata Mfg Co Ltd コア装着用ケース及びノイズ吸収装置
JP4073897B2 (ja) * 2004-07-07 2008-04-09 Tdk株式会社 ノイズ吸収装置
JP4160592B2 (ja) * 2005-11-29 2008-10-01 Tdk株式会社 ノイズ吸収装置
CN201788781U (zh) * 2010-08-19 2011-04-06 河北华整实业有限公司 磁饱和电抗器用阻尼环
DE102010042743A1 (de) * 2010-10-21 2012-04-26 Würth Elektronik eiSos Gmbh & Co. KG Einrichtung zum Absorbieren des Rauschens
JP5555866B2 (ja) * 2010-11-08 2014-07-23 北川工業株式会社 ノイズ対策部品
JP5887604B2 (ja) * 2011-11-17 2016-03-16 北川工業株式会社 フェライトクランプ
JP5927441B2 (ja) * 2011-11-17 2016-06-01 北川工業株式会社 フェライトクランプ
JP6111439B2 (ja) * 2012-07-11 2017-04-12 北川工業株式会社 ノイズ対策部品

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327094U (ja) * 1986-08-05 1988-02-22
JPH11214941A (ja) * 1998-01-22 1999-08-06 Nec Corp ノイズフィルタ
JP2003198177A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Kitagawa Ind Co Ltd 雑音電流吸収具
JP2006005888A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Tdk Corp 電力線搬送信号入出力装置
WO2013145586A1 (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 パナソニック株式会社 リアクトル装置
WO2014046194A1 (ja) * 2012-09-19 2014-03-27 北川工業株式会社 フェライトクランプ
WO2014208317A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2015154040A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 株式会社オートネットワーク技術研究所 クランプ

Also Published As

Publication number Publication date
CN107710355B (zh) 2020-02-28
US20180158590A1 (en) 2018-06-07
EP3312854A1 (en) 2018-04-25
CN107710355A (zh) 2018-02-16
EP3312854B1 (en) 2020-03-18
WO2016204188A1 (ja) 2016-12-22
EP3312854A4 (en) 2019-02-27
US10381150B2 (en) 2019-08-13
JP6606681B2 (ja) 2019-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2937943B1 (en) Socket contact
JPWO2009118936A1 (ja) クリップ
JP6606681B2 (ja) ノイズ対策部材
CN105730498B (zh) 伸缩轴和转向系统
TWI571008B (zh) 連接器
JP2011047497A (ja) グロメットを用いた構造物の取付構造
JP2009255668A (ja) 車両用センサの取付構造
JP6156172B2 (ja) モータ
JP2015015138A (ja) 防水コネクタ
JP6582188B2 (ja) ノイズ対策部材
KR200478421Y1 (ko) 방진부를 구비한 정션박스 고정부
JP2018179169A (ja) 固定構造及び電気接続箱
JP6703028B2 (ja) 取付構造及びクリップ
JP2012149731A (ja) キャビネット連結部材
JP2017524107A (ja) アセンブリホルダおよびアセンブリ
JP5987713B2 (ja) バンドクリップ
JP2015104236A (ja) レゾルバ
CN107683064B (zh) 卡扣结构及卡扣组件
JP2018020382A (ja) 多角レンチ
JP2019102512A (ja) ノイズ対策部材
CN112771276B (zh) 固定件
JP6464429B2 (ja) ホルダ及びホルダの取付構造
KR101746473B1 (ko) 차량용 케이블의 연결 구조
JP2019132400A (ja) 固定構造
KR20150055870A (ko) 절개형 멈춤링

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6606681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250