JP2016509901A - 薬物送達デバイス用のアセンブリおよびそうしたアセンブリを含む薬物送達デバイス - Google Patents

薬物送達デバイス用のアセンブリおよびそうしたアセンブリを含む薬物送達デバイス Download PDF

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Abstract

本開示は、ハウジング部(10)と、ハウジング部(10)に対して変位可能なピストンロッド(17)と、第1のスリーブ部材(6)と、第2のスリーブ部材(7)とを含む、薬物送達デバイス(1)用のアセンブリに関する。第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、ハウジング部(10)に連結される。アセンブリの初期状態では、第1のスリーブ部材(6)は、第2のスリーブ部材(7)に対して初期位置から第2の位置に動くことができ、それによってピストンロッド(17)が初期位置から所定の第2の位置まで軸方向に移動され、それによってアセンブリはプライム状態になる。さらに、アセンブリのプライム状態では、第1のスリーブ部材(6)は第2のスリーブ部材(7)に対して第2の位置にあり、第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、第1の係合機能(9)によって恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされ、それによって第1および第2のスリーブ部材(6、7)は一緒にスリーブ(14)を形成するようになる。さらに、そうしたアセンブリを含む薬物送達デバイス(1)が記載される。

Description

本開示は、一般に、薬物送達デバイス用のアセンブリ、およびそうしたアセンブリを含むそれぞれの薬物送達デバイスに関する。
薬物送達デバイスは、正式な医療訓練を受けていない人が日常的に薬剤の注射を行う医療処置の分野で普及している。たとえば、これは、糖尿病を患う患者の間でますます一般的になっており、そのような患者は、自己治療によって自分達の疾患を効果的に管理することができる。
薬物送達デバイスには様々なタイプのものがある。一方では、再利用可能な再設定可能デバイスと、使い捨ての非再設定可能デバイスとに分けることができる。たとえば、使い捨ての送達デバイスは、自己充足型デバイスとして供給される。そうした自己充足型デバイスには、着脱可能な充填済みカートリッジがない。それどころか、充填済みカートリッジは、デバイス自体を壊すことなしにこれらのデバイスから取り外して交換することはできない。
他方では、設定された用量を増加または減少させることができず所定用量の投薬だけしかできない固定用量デバイスと呼ばれるものと、使用者により変更可能ないくつかの薬剤用量を使用者が個別に選択して投薬することができる可変容量デバイスに分けることができる。一般に、これらのタイプの送達デバイスはすべてペン型であり得る。
上述した薬物送達デバイスは、一般に、いくつかの主要な要素、たとえば、ハウジングまたはホルダ内に含まれ得るカートリッジを含むカートリッジセクションと、カートリッジセクションの一方の端部に連結されるニードルアセンブリと、薬物の用量のダイヤルおよび/または送達を可能にすることができる追加のアセンブリとを含む。この追加のアセンブリは、カートリッジセクションのニードルアセンブリから離れて配置される端部に連結され得る。(しばしばアンプルとも呼ばれる)カートリッジは、一般に、(たとえばインスリンである)薬剤が充填されたリザーバと、カートリッジリザーバの一方の端部に配置される可動の栓、ピストンまたはストッパと、しばしば首が下がった(necked−down)他方の端部に配置される穿孔可能なシールまたはシースを有する上部とを含む。
薬剤の用量のダイヤルおよび/または送達用のアセンブリは、ハウジング部と、ハウジング部に対して変位可能なピストンロッドまたは親ねじとを含むことができる。ピストンロッドは、薬剤がデバイスから排出されて患者に送達され得るように、カートリッジの出口に向かう方向にカートリッジの栓またはストッパを押すように設計される。初期状態、たとえばデバイスの供給状態では、これらの部材の組み付けのときにできたピストンロッドの端部とカートリッジ栓との間におけるいくらかのギャップまたはクリアランスが存在することがある。たとえば、上述のギャップは、組み付けられた部材のすべてまたはいくつかに関連する公差の結果であることがあり、および/またはデバイスの組み付け後の状態ではカートリッジ栓に予荷重をかけたくないことに起因することもある。後者になると、結果的に、薬剤がデバイスから意図せずに排出される恐れがある。
ピストンロッドの端部とカートリッジ栓との間のギャップにはいくつかの欠点があり得る。使用者が所定用量の薬剤の意図された注射のために初めてデバイスを手にしたときに1つの欠点が生じることがある。実際に受ける用量は、その場合、所定用量からピストンロッドと栓との間の初期のエアギャップ分を引いたものに相当することになる。たとえば、このエアギャップは、一般に、最初の用量における0〜0.14mlの損失に相当する。多くの薬物の場合、この相違は、有意なものとなる可能性があり、許容できる用量精度限度をかなり外れる。今のところ、それは従来通りに使用されており、したがって、使用者は、最初に、ピストンロッドと栓との間のギャップがトラバース(traverse)され流体が放出され始めるまで薬剤を身体に注射するのではなく空気中に出すようにデバイスを操作しなければならないことを意味するいわゆる「エアショット」を実施するように指導を受ける。
この一連の行為は、潜在的に、使用者が薬剤の最初の注射を行う前に高価な薬剤を捨てなければならないというさらなる欠点を有する。これによって、結果的に、薬剤および/または薬物送達デバイスのコストが上昇することになる。
したがって、最初の用量の薬剤を注射する前に、ピストンロッドとカートリッジ栓との間のギャップが除去(初期状態からプライム状態に移行)され得るように設計された、薬物送達デバイス用のアセンブリおよびそうしたアセンブリを含む薬物送達デバイスを記述することを目的とする。
第1の態様において、この目的は、請求項1による薬物送達デバイス用のアセンブリによって解決される。アセンブリは、ハウジング部と、ハウジング部に対して変位可能なピストンロッドと、第1のスリーブ部材と、第2のスリーブ部材とを含み、第1および第2のスリーブ部材はハウジング部に連結される。アセンブリの初期状態では、第1のスリーブ部材は、第2のスリーブ部材に対して初期位置から第2の位置へ動くことができ、それによってピストンロッドの初期位置から所定の第2の位置までの軸方向移動が可能になり、それによってアセンブリがプライム状態になる。アセンブリのプライム状態では、第1のスリーブ部材は、第2のスリーブ部材に対して第2の位置にあり、第1および第2のスリーブ部材は、第1および第2のスリーブ部材が一緒にスリーブを形成するように第1の係合機能によって恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされる。
アセンブリには、アセンブリの納品状態(delivered state)または納品コンディションであり得る初期状態から、薬物送達デバイス内の最初の用量の薬剤のデバイスからの排出準備が整ったプライム状態への移行のための機能が設けられている。初期状態からプライム状態への移行の間、ピストンロッドは、初期位置から所定の第2の位置まで、アセンブリのハウジング部に対して軸方向に移動され得る。つまり、アセンブリの初期状態では、アセンブリが薬物送達デバイスに組み付けられている状態で、ピストンロッドがハウジングに対して軸方向に移動され、それによって薬物送達デバイスのピストンロッドとカートリッジ栓との間のギャップまたはクリアランスが除去されるまたはトラバースされ得る。ピストンロッドのその初期位置からその所定の第2の位置までの軸方向の移動または動き(すなわち、アセンブリの初期状態からプライム状態への移行)は、アセンブリの第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対してそれぞれの初期位置からそれぞれの第2の位置まで動くことによって可能になる。つまり、アセンブリの初期状態では、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きは、ピストンロッドのその初期位置からその所定の第2の位置までの軸方向移動に関連付けられることを意味する。
アセンブリのプライム状態では、第1および第2のスリーブ部材は、第1の係合機能によって恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされ、第1および第2のスリーブ部材は一緒に単一のスリーブを形成する。プライム状態では、第1のスリーブ部材は、第2のスリーブ部材に対してその第2の位置につく。つまり、第2のスリーブ部材に対して第1のスリーブ部材がその初期位置から第2の位置まで動いたとき、第1および第2のスリーブ部材とアセンブリの他の部材とのさらなる相互作用は、第1および第2のスリーブ部材が一緒にしか動かずしたがってアセンブリの他の部材に対して1つの単一片の機能的挙動をとるように行われる。
アセンブリのプライム状態では、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きが(恒久的に回転的に軸方向にロックされているそれらの相互作用により)阻止されるので、アセンブリの初期状態からプライム状態への移行のときのようなピストンロッドのさらなる動きも阻止される。つまり、第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対して動くことができる間だけしか、ピストンロッドの初期状態からプライム状態への移行、すなわちこの移行を実施するためのピストンロッドの軸方向移動は可能にならないことを意味する。第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対してその第2の位置につくと、アセンブリはプライム状態になり、プライム状態への移行の実施のためのピストンロッドのさらなる軸方向移動はもはや不可能になる。
この文脈における用語「プライム状態」は、使用可能な状態にあるアセンブリの状態として理解されるべきであり;つまり、薬物送達デバイスに組み付けられていれば、所定量の薬剤のダイヤルおよび/または送達のために使用者によってさらに操作され得る状態を意味する。したがって、プライム状態は、アセンブリの「通常」動作が実施され得る状態を提供する。
第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の初期運動は、アセンブリが使用され得る薬物送達デバイスのピストンの端部とカートリッジ栓との間のエアギャップに対応する所定の距離にピストンロッドの軸方向移動の範囲が定められるように設計され得る。上述したような措置には、最初の注射に向けて薬物送達デバイスを準備するにあたって、使用者が薬物を捨てる「エアショット」を実施する必要なしに、エアギャップがトラバースされ得るという利点がある。説明のアセンブリは、アセンブリをその初期状態からそのプライム状態に移行するため、すなわちピストンロッドの端部とカートリッジ栓との間のエアギャップを除去するために、使用者が便利で簡単なやり方でプライミング行為を実施することができる機能を提供し、それによって最初の使用に向けて、アセンブリが使用される薬物送達デバイスを、従来の既知の解決策における場合よりもより良いやり方で準備できるようになる。
アセンブリの第1の実施形態によれば、第1および/または第2のスリーブ部材とピストンロッドとの機能的な関係は、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きだけがピストンロッドの軸方向運動を可能にするように設計され得る。つまり、ピストンロッドの軸方向移動は、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きによって生成されるのではなく、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きによってその範囲が定められ、したがってある意味で制御されることを意味する。この場合、ピストンロッドは、第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対して実際に動く間だけしか軸方向に移動することができない。第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対して第2の位置にあるとき、アセンブリのプライミングのためのピストンロッドのさらなる軸方向移動はもはや不可能になる。
この実施形態では、ピストンロッドの軸方向運動は、たとえば、使用者がピストンロッドをアセンブリのハウジング部に対して軸方向に、直接的または他の連結部材を用いて間接的に押すことによって生成され得る。
代替の第2の実施形態によれば、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きは、ピストンロッドの軸方向移動を制御またはその範囲を定めるだけでなく、ピストンロッドのそうした動きも生成する。この場合、第1および第2のスリーブ部材は、ピストンロッドを駆動する直接的または間接的な駆動部材として働くことができる。この文脈では、(第1および/または第2のスリーブ部材に直接的または間接的に連結された)ピストンロッドがその初期位置からその第2の位置すなわちアセンブリのプライム状態へ軸方向に移動され得るように、使用者が第1のスリーブ部材を操作してそれを第2のスリーブ部材に対して動かすことが考えられる。
記載の実施形態すべてにわたって重要なことは、アセンブリをその初期状態からそのプライム状態にトラバースするためのピストンロッドの軸方向運動が、第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対して動くことができる状態のときだけ実施され得ることである。アセンブリのプライム状態では、第1のスリーブ部材は、第2のスリーブ部材に対してその第2の位置にあり、第2のスリーブ部材に対して回転的に軸方向にロックされ、したがって、第2のスリーブ部材に対してさらに動くことができない。この状態で、アセンブリは完全にプライムされ、したがってプライム状態への移行を実施するためのピストンロッドのさらなる軸方向移動は必要なくなる、または不可能になる。
もちろん、アセンブリのさらなる使用の間、上述の機能は、ピストンロッドのいかなるさらなる動きも阻止しない。もしそのようなことになれば、薬物送達デバイスでの使用における薬剤の用量のダイヤルおよび/または送達用のアセンブリの意図に反することになってしまう。アセンブリのあらゆるさらなる動作およびそれに関するピストンロッドのあらゆる動きは、第1および第2のスリーブ部材が1つの部品すなわちスリーブとしてそれぞれ一緒に働くかたちで、アセンブリの諸機能によって引き起こされることが不可欠である。上述したようにピストンロッドを軸方向に動かしてプライム状態にすることができるような第1および第2のスリーブ部材の機能は、アセンブリのさらなる動作の間は終了する。
一実施形態では、アセンブリは、ピストンロッドに連結されるピストンロッドを駆動するための駆動装置を含むことができる。つまり、ピストンロッドのあらゆる動き(またはピストンロッドの選択された動きだけ)は、駆動装置によって駆動され得ることになる。したがって、駆動装置は、使用者の操作行為と、その結果としてのピストンロッドの動きとの間における連結部材として働くことができる。この点について、駆動装置は、操作行為をピストンロッドの動きに伝える。
あるいは、またはこの実施形態と組み合わせて、アセンブリは、アセンブリの近位端に配置され第1のスリーブ部材に連結され得るボタンを含むことができる。アセンブリに上述したような駆動装置が設けられる場合、ボタンは、駆動装置にも連結され得る。ボタンは、潜在的な駆動装置とは別に、使用者の操作行為を第1のスリーブかピストンロッドのどちらかまたはその両方の動きと連結するための他の連結機能を提供することもできる。
この文脈における用語「近位端」は、アセンブリの他方の端部よりも、アセンブリが使用される薬物送達デバイスのニードル部からより遠い距離にあるアセンブリの端部を意味する。これは、そうしたアセンブリを含む薬物送達デバイス特にペン型デバイスの場合、薬物送達デバイスの一方の端部がカートリッジホルダのニードルアセンブリを形成し、薬物送達デバイスの他方の端部が上述したようなアセンブリの近位端によって形成されることを意味することができる。簡潔にいえば、アセンブリの近位端は、薬剤を身体に注射するように薬物送達デバイスを操作するときに患者の身体部位から最も離れた距離にある端部である。
アセンブリの初期状態では、アセンブリをそのプライム状態に移すために、ボタンは、好ましくは、第2のスリーブ部材に対して軸方向に移動することができ、その軸方向移動の間、ハウジング部に対して軸方向に変位するように駆動装置を連行し、それによってピストンロッドは、初期位置から所定の第2の位置まで軸方向運動をさせられる。この実施形態では、ボタンは、第1のスリーブ部材と、ピストンロッドにそれ自体が連結される駆動装置に連結され得る。したがって、第2のスリーブ部材に対するボタンの軸方向運動は、ボタンの軸方向運動に対応して第2のスリーブ部材に対して移動することができる第1のスリーブ部材によって可能にされる。
第1のスリーブ部材は、たとえば、第2のスリーブ部材に対して軸方向に動くことができるおよび/または回転することができる。その軸方向移動の間、ボタンは、駆動装置がハウジング部に対して軸方向に変位されるように駆動装置を連行する。そして、駆動装置によって、ピストンロッドは、初期位置からプライム位置へ軸方向に動かされる。別個の部品であるボタン、駆動装置およびピストンロッドのこの動きは、第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対してその第2の位置につくまで可能である。第1のスリーブ部材が第2の位置につくと、ピストンロッドをその初期位置からそのプライム位置に移行させるボタンのさらなる軸方向移動はもはや不可能になる。この実施形態では、使用者は、たとえば、最初の注射に向けてアセンブリが使用される薬物送達デバイスを準備するためにアセンブリをプライミングするためにアセンブリの近位端に配置されたボタンを押すように指導され得る。
一実施形態によれば、第1のスリーブ部材は、その初期位置において、第1および第2のスリーブ部材のそれぞれの壁間の最大クリアランスが所定のクリアランスに制限されるように、第2の係合機能を介して第2のスリーブ部材に係合される。つまり、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きの範囲は、第2の係合機能によって定められ得ることを意味している。したがって、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きは、第1および第2のスリーブ部材のそれぞれの壁および/または部材間における所定の経路および/または距離によって制御されその範囲が定められる。たとえば、第1のスリーブ部材の動きは、第1のスリーブ部材と第2のスリーブ部材との間の初期クリアランスをトラバースするためにだけに許容され、ここで、第1のスリーブは、第2のスリーブの方に向かって動くことはできるが第2のスリーブ部材から遠ざかる方向には動くことができない。この機能は、使用者がアセンブリをプライミングするようにボタンを操作することができる一実施形態によれば、使用者はボタンをアセンブリのハウジングに押し入れることはできるがそこから引き出すことはできない、という利点を有することができる。したがって、この機能は、特にあまり器用ではない使用者に向けて、アセンブリの改善された取り扱いを可能にする使いやすい機能を提供する。
好ましい一実施形態によれば、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材のその初期位置からその第2の位置への移動は、不可逆である。第1のスリーブ部材が第2のスリーブ部材に対してその初期位置からその第2の位置まで動きその結果第2の位置についた後、第1のスリーブ部材の第2の位置から戻るような第1の位置の方に向かう逆の動きは阻止される。この機能は、上述したような、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の第2の位置において第1および第2のスリーブ部材を互いに恒久的に回転的に軸方向にロックする第1の係合機能によってサポートされ得る。この文脈において説明されるような非可逆的な機能は、アセンブリがその初期状態からそのプライム状態にトラバースされた後で、アセンブリは、さらなる動作の間中プライム状態のままになる、という利点を有する。プライム状態では、第2のスリーブ部材に対して第1のスリーブ部材を動かすような第1のスリーブ部材のその後に続く操作は阻止される。したがって、アセンブリは、初期状態からプライム状態への移行が実施された後は、しっかり固定された状態をとる。非可逆的な機能の他の利点は、使用者が、アセンブリがその初期状態にあるのかそれともすでにそのプライム状態にあるのかを簡単に見極めることができるようになることである。
一実施形態によれば、第1のスリーブ部材は、第2のスリーブ部材に対するその初期位置と第2の位置との間においてハウジング部に対するその回転運動が阻止されるように、第3の係合機能を介してハウジング部に係合される。この機能は、アセンブリの初期状態からプライム状態への移行の間、第1のスリーブ部材の動きの範囲を、ハウジング部に対する軸方向の動きに定める。例示的な一実施形態では、第1のスリーブ部材は、駆動装置かボタンのどちらかまたはその両方と組み合わさって、ハウジング部に対して軸方向だけにしか動くことができず、そこにおいて、駆動装置および/またはボタンも、ハウジング部に対して軸方向に動かされる。
したがって、アセンブリは、使用者がボタンを軸方向に押すと、(駆動装置と潜在的に組み合わせられた)第1のスリーブ部材もハウジングに対して軸方向に動かされるように設計され得る。したがって、ピストンロッドは、上述したように、プライム状態へ軸方向に移動する。この動きの間、ボタンか第1のスリーブ部材のどちらかまたはその両方の回転運動は、上述した機能によって阻止される。これは、たとえば、あらゆる回転的なダイヤル操作行為は、(そうした行為が、それぞれの薬物送達デバイスと組み合わせられたアセンブリの設計および使用によって許可される場合)初期状態からプライム状態へのアセンブリの移行が完全に実施されない限り阻止され、上記の文脈において説明したように組み付けられた薬物送達デバイスのピストンの端部とカートリッジ栓との間のエアギャップをピストンロッドがトラバースしたそのプライム状態にアセンブリがなったときに初めて可能になる、という利点を有する。したがって、あらゆる操作運動がアセンブリ自体によって制御されるので、そうしたアセンブリは、特にあまり器用でない使用者に、安全確実な改善された取り扱いを提供する。使用者は、いかなる誤った操作運動も行うことができない。
一実施形態によれば、第2のスリーブ部材は、ハウジング部の雄ねじに係合する雌ねじを含み、それによって第2のスリーブ部材はハウジング部に対して螺旋状経路上を動くことができる。さらに、第1および第2のスリーブ部材は、互いにねじ係合され、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の初期位置から第2の位置までの動きによって、第2のスリーブ部材は、第1のスリーブ部材の動きの方向とは逆の方向にハウジング部に対して螺旋状経路上を動くようにハウジング部および第1のスリーブ部材に対して回転運動させられる。
説明の機能によって、第2のスリーブ部材が、それに対する第1のスリーブ部材の動きに対応することができるようになり、したがって、第1のスリーブ部材の動きにより第2のスリーブ部材がそれぞれの動きをするようになる。この連結は、第1および第2のスリーブ部材のねじ係合によって実行される。たとえば、第1のスリーブ部材は、アセンブリのハウジング部および第2のスリーブ部材に対して軸方向に移動することができ、したがって、2つの部材のねじ係合により、第2のスリーブ部材は、ハウジング部および第1のスリーブ部材に対して回転運動させられる。したがって、第1のスリーブ部材がハウジング部および第2のスリーブ部材に対して軸方向に動いている間、第2のスリーブ部材は回転する。この機能によって、アセンブリの追加の機能が実施され得るようになる。
この文脈において、追加の機能は、たとえば、(上述したような第1のスリーブ部材の動きによって引き起こされる)ハウジング部に対する第2のスリーブ部材の動きの間に、第2のスリーブ部材によって提供される表示情報が初期状態情報からプライム状態情報へ変わるように設計され得るように提供され得る。つまり、第2のスリーブ部材の動きは、アセンブリの初期状態からプライム状態への移行を示すことができることを意味する。したがって、第2のスリーブ部材に対する第1のスリーブ部材の動きは、2つの機能を実行することができる。上述の説明による、第2のスリーブ部材に対して第1のスリーブ部材が動くことができる間、ピストンロッドのその初期位置からその所定の第2の位置すなわちプライム状態までの動きが可能になるという第1の機能が与えられる。また、第1のスリーブ部材と第2のスリーブ部材が連結されている間、たとえばプライミング動作が実施されているまたは実施されたことを示すために第1のスリーブ部材の動きが第2のスリーブ部材の動きを引き起こす、第2の機能が与えられる。
第2のスリーブ部材は、いわゆるナンバースリーブとして設計され、そこには薬剤の所定用量の設定のための用量印が設けられることが好ましい。用量印が薬剤の用量を示す場合、使用者は、用量をダイヤルし、アセンブリにセットされる薬剤量を第2のスリーブ部材の用量印によって視覚的に制御することができる。
他の態様によれば、上述した目的は、ハウジングと、薬剤を含むカートリッジと、上述したようなタイプのアセンブリとを含む、いくつかの用量の薬剤の選択および投薬用の薬物送達デバイスによって果たされる。
本明細書で使用する用語「薬剤」、「医薬」および、「薬物」ならびに記載の等価物は、好ましくは、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
上述したタイプのアセンブリおよび薬物送達デバイスの好ましいおよび/または代替の実施形態およびさらなる特徴は、添付の図面を参照して、従属請求項において開示され説明される。
本開示による、初期状態にある薬物送達デバイスの側面図である。 プライム状態にある、図1による薬物送達デバイスの図である。 図1による薬物送達デバイスの諸部材の側面図である。 図2による薬物送達デバイスの諸部材の側面図である。 図1による薬物送達デバイスの内側部材の透過側面図である。 図2による薬物送達デバイスの内側部材の透過側面図である。 第3の状態にある、図1および図2による薬物送達デバイスの諸部材の斜視図である。 図1および図2による薬物送達デバイスの諸部材の切欠き斜視図である。
図1は、初期状態にある薬物送達デバイス1の側面図である。薬物送達デバイス1は、カートリッジ2と、外側ハウジング3とを含む。外側ハウジング3は、カートリッジ2に連結され、患者への送達のためのダイヤル操作および/またはカートリッジ2からの薬剤の投薬のためのアセンブリの構成要素を収容する。
カートリッジ2は、所定量の薬剤を含むことができ、その左端には、薬剤をカートリッジ2から患者の身体部位に注射するためにニードルアセンブリ(図示せず)を取り付けるためのねじ山機能が設けられる。さらに、カートリッジ2には、栓またはストッパ(図示せず)が設けられる。栓またはストッパは、カートリッジ2内に配置され、所定圧力の力によりカートリッジ2から薬剤を排出するために、薬物送達デバイス1の左端に向かって、すなわちカートリッジ2にあるニードルアセンブリ用のねじ山機能の方に向かって押し進められ得る。
外側ハウジング3は、以下で説明される他の部材および構成要素とは別に、ピストンロッド(図示せず)を収容する。ピストンロッドは、デバイス1から薬剤を排出するように左方向にカートリッジ2の栓を押すような使用者の操作行為によって駆動されるように設計される。具体的には、ピストンロッドは、以下に説明されるような構成要素および部材によって駆動され得る。
外側ハウジング3は、ピストンロッドとは別に、他の部材および構成要素を収容し、そのうち、(外側ハウジング3にある透過窓を通して)表示情報5、ボタン4および外側ハウジン3の内側構成要素の一部が図示されている。ボタン4は、薬物送達デバイス1の右端に配置される。
一般に、デバイス1の左端は、「遠位端」と呼ばれ、患者の身体への薬剤の注射を意図する薬剤送達デバイス1の操作の間、患者の身体部位に対して最も近くに配置される。デバイス1の右端は、「近位端」と呼ばれ、患者の身体部位から最も遠くに配置される。
図1によるデバイス1の初期状態では、デバイス1の納品状態または供給状態が示されている。つまり、図1に示されるデバイス1は、使用者に供給されるところを意味する。この状態では、上述したように、カートリッジ栓と、薬剤の送達を意図した操作中にカートリッジ栓に当接するピストンロッドの一方の端部との間に、(図1には示されないが、図8の文脈で説明される)エアギャップが存在する。このエアギャップは、デバイス1の組み付けられたすべての部材に関連する公差の結果であることがあり、また、意図しないデバイス1からの薬剤の注射を防止するために、組み付け後のデバイスにおいてカートリッジ栓に左方向に軸方向の予荷重をかけたくないことに起因する。
ピストンロッドと栓の間のエアギャップは、薬物送達デバイス1が図1に示される初期状態から図2による「プライム状態」と呼ばれる状態へ移行されることによってトラバースされ得る。プライム状態では、ピストンロッドは、その一方の端部がカートリッジ2の栓に当接するように軸方向に動かされ、ピストンロッドのさらなる軸方向の移動によって、デバイス1から薬剤が放出される。
図2は、図1によるデバイス1を示しているが、ここではデバイス1はプライム状態にあり、ボタン4は外側ハウジング3内へ左方向に押されている(矢印参照)。その結果、表示情報5が、図1によるプライミング印から、図2による(たとえば、デバイス1の準備が完了したことを表す数字「0」である)動作可能印に変わる。
図1および図2の実施形態によれば、ボタン4が図1による初期位置から図2によるプライム位置へ軸方向に移動されることによって、デバイス1の外側ハウジング3内にあるピストンロッドが左方向に軸方向に移動される。その軸方向移動は、図2によるプライム位置においてピストンロッドがカートリッジ2のカートリッジ栓に当接するように設計される。そして、デバイス1は、さらなる動作に向けて準備ができた状態になる。デバイス1のさらなる動作は、図7および図8の文脈で説明される。
図3および図4は、図1および図2による薬物送達デバイス1の内部部材および構成要素を示している。内部部材および構成要素は、デバイス1の外側ハウジング3によって少なくとも部分的に収容される。図3は、図1による初期状態にあるデバイスの一部を示しており、図4は、図2によるプライム状態にあるデバイスの一部を示している。デバイス1内のいくつかの構成要素の機械的相互作用をより良く示すために、図3にも図4にも外側ハウジング3は示されない。
図3は、内側ハウジング10の一部、第1のスリーブ部材6、第2のスリーブ部材7、およびボタン4を示している(図1および図2も参照)。第1および第2のスリーブ部材6、7は、内側ハウジング10の外部周りに配置される。ボタン4は、第1のスリーブ部材6に連結される。第1のスリーブ部材6は、第2のスリーブ部材7に対して動くことができる。つまり、第1のスリーブ部材6は、図3による第2のスリーブ部材7に対するその初期位置から、図4による第2のスリーブ部材7に対するその第2の位置へ動かされ得ることを意味する。具体的には、ボタン4が左方向に押されることによってボタン4と一緒に第1のスリーブ部材6が左方向に軸方向に移動し、それによって図3に示されるような状態から図4に示される状態への構成要素の移行が実施され得る。
詳細には、第1および第2のスリーブ部材6、7は互いにねじ係合されているので、第1のスリーブ部材6がボタン4と一緒に左方向に軸方向に移動すると、第2のスリーブ部材7は、内側ハウジング10および第1のスリーブ部材6に対して回転運動される。図3および図4によれば、ねじ付きセクションのそれぞれの壁(すなわち、軸方向部分と円周方向部分を含むセクション)は、第1のスリーブ部材6の左方向の軸方向運動によって第2のスリーブ部材7が回転運動するように、相互に作用する。
第1のスリーブ部材6には、(構成要素の初期位置の)図3に示される軸方向クリアランスについて第1のスリーブ部材6と第2のスリーブ部材7との間の最大軸方向クリアランスの範囲を定めるために、第2のスリーブ部材7と相互に作用する係合機能8が設けられる。つまり、第1のスリーブ部材6は、第2のスリーブ部材7から遠ざかる右方向に動くことができないことを意味する。これによって、使用者がボタン4と一緒に第1のスリーブ部材6を薬物送達デバイス1から右方向に引き出せないようにする安全機能が提供される。第1のスリーブ部材6は、ボタン4と一緒に左方向の動きしか許されない。
図4は、ボタン4および第1のスリーブ部材6が第2のスリーブ部材7の方に向かって左方向に移動された状態を示しており、ここで、第2のスリーブ部材7は、第1のスリーブ部材6とのねじ係合によって回転される。このように、第2のスリーブ部材7は、第2のスリーブ部材7の雌ねじ11と内側ハウジング10の雄ねじ12とのねじ係合により、内側ハウジング10に対して螺旋状経路上を移動する。このようにして、図3による(色付きの地に白のPが描かれている)プライミング印を示している表示情報5は、図4によるデバイスの使用可能状態すなわちプライム状態を示す(数字「0」が描かれている)表示情報5に変えられる。つまり、プライミング印は、図4に示されるようなカーブ矢印によって描かれるような時計回り方向に回転されることになる。
図4の状態では、第1および第2のスリーブ部材6、7は、互いにキー接触(keyed contact)しており、第1のスリーブ部材6は、今度は、第1の係合機能8とは別の、他の係合機能9を介して第2のスリーブ部材7に係合しており、それによって第1および第2のスリーブ部材6、7が恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされる。つまり、第1および第2のスリーブ部材6、7が一緒になって単一片すなわち単一のスリーブ14を形成することになる。構成要素のさらなる動作は、一貫したやり方で第1および第2のスリーブ部材6、7が一緒に動くかたちでしか実行され得ない。第2の係合機能9の助けにより、図3と図4の間の移行のときのような第1および第2のスリーブ部材6、7の互いに対する相対運動は非可逆になり、したがって、第1のスリーブ部材6は、図4による位置に達した後は、第2のスリーブ部材7からもはや分離不可能であることを意味する。
図3による第1および第2のスリーブ部材6、7のそれぞれの壁間に軸方向クリアランスがあるので、第1のスリーブ部材6は第2のスリーブ部材7に対して左方向に動くことができる。したがって、上述したように、第1のスリーブ部材6はボタン4と一緒に左方向に動かされ、それによって、図3と図4の間の移行が実施され得る(図4の軸方向矢印参照)。ボタン4と第1のスリーブ部材6の軸方向移動により、(図3、4には示されない)ピストンロッドが左方向に軸方向に動かされ、それによってピストンロッドは初期位置から図1および図2の文脈において説明されるような薬物送達デバイス1のプライム状態を提供する所定の第2の位置までトラバースされる。ボタン4および具体的には第1のスリーブ部材6が図4に示されるように第2のスリーブ部材7に対して第2の位置にあるとき、ボタン4および第1のスリーブ部材6が第2のスリーブ部材7に対して動かされる間のような、ピストンロッドのさらなる軸方向移動は阻止される。つまり、図4の状態は、薬物送達デバイス1の固定状態を示しており、そこにおいて、ピストンロッドの端部とカートリッジ2のカートリッジ栓との間のエアギャップが除去される。
図5および図6は、図3および図4による構成要素の内側部材の透過図である。図5は、図1および図3による初期状態を示している。図6は、図2および図4によるプライム状態を示している。
図5によれば、第1のスリーブ部材6は、第2のスリーブ部材7に対してその外側の位置にある。第1のスリーブ部材6には、内側ハウジング10に対する第1のスリーブ部材6の回転運動を防止する第3の係合機能15が設けられている。このように、係合機能15は、内側ハウジング10の雄ねじ13の2つのねじ付きセクションの間の切欠き内にあり、ハウジング10に対して第1のスリーブ部材6のあらゆる回転運動をブロックする。したがって、第1のスリーブ部材6は、図1および図3による初期位置から図2および図4によるプライム位置にアセンブリをトラバースするために、内側ハウジング10に対して、所定のストップ位置(stop position)18の方に向かう軸方向にしか動くことができない。
図6は、図4による第2のスリーブ部材7に対して第2の位置にある第1のスリーブ部材6を示しており、ここでは、係合機能15は、内側ハウジング10の雄ねじ13のねじ付きセクションのベイ(bay)にある。この位置では、第1のスリーブ部材6は、内側ハウジング10に対する回転が可能になり、したがって第1のスリーブ部材6は、内側ハウジング10に対して雄ねじ13の螺旋状経路上を移動することができる。図4の位置に対応する図6による位置において、第1および第2のスリーブ部材6、7は、一緒に、内側ハウジング10に対して螺旋状経路上を移動することができる。ここで、第1のスリーブ部材6は、雄ねじ13を移動し、第2のスリーブ部材7は、内側ハウジング10の雄ねじ12を移動する。さらに、画成されたストップ機能18(図5参照)は、内側ハウジング10に対する第1のスリーブ部材6の所定位置を提供し、第1のスリーブ部材6のさらなる螺旋状運動の限界を定める。図6によるストップ位置は、たとえば、所定量の薬剤の任意のダイヤル操作がそこから開始され得る初期ダイヤル位置であってよい。したがって、アセンブリは、薬剤の用量が患者に送達された後、この位置から再び始まる別の用量の次のダイヤル操作を可能にするためにこの別個の位置に戻ることができる。
図5および図6による第3の係合機能15は、アセンブリがプライム状態にしっかりトラバースされない限り、ボタン4と一緒になった第1のスリーブ部材6の回転運動がなされないようにするという利点を有する。つまり、使用者は、たとえばボタン4と一緒になった第1および第2のスリーブ部材6、7の回転ダイヤル運動が実施可能になる前に、アセンブリまたは薬物送達デバイス1をプライムするために、ボタン4と一緒になった第1のスリーブ部材6の軸方向運動を実施しなければならないことになる。したがって、第3の係合機能15は、特にあまり器用でない使用者に向けて、デバイスの取り扱い性を向上させる助けとなり、また、意図的ではないまたは故意ではないデバイスの操作を防止する。
図7は、アセンブリがプライムされた後の、図3〜図6による構成要素の動作状態を示している。具体的には、図7は、所定量の薬剤、すなわち所定用量がダイヤルされているダイヤル状態を示している。この目的のため、ボタン4および第1のスリーブ部材6ならびに第2のスリーブ部材7は回転され、ボタン4および第1のスリーブ部材6が外側ハウジング3から右方向に突出するように第1および第2のスリーブ部材6、7が内側ハウジング10から遠ざかる右方向に内側ハウジング10に対して螺旋状経路上を移動される。外側ハウジング3は、内側ハウジング10の方に向けて、切り取られた部分を有するが、アセンブリの機械的挙動に何ら影響を与えることなく第1および第2のスリーブ部材6、7と内側ハウジング10とのねじ係合をより良く図示するために見えなくされている。
ダイヤル行為の間、薬剤の所定用量を示す表示情報5が提供される。図7は、(たとえば、80単位のうちの47である)ダイヤル行為の中間段階を示している。
ピストンロッド(図示せず)を内側ハウジング10に対して軸方向に進ませるために、ボタン4と一緒にスリーブ部材6、7が図7に示される位置から内側ハウジング10の方に向けて軸方向に左方向に動かされ、それによってダイヤルされた用量の薬剤が、図1および図2によるデバイス1に対応するカートリッジ出口から排出され得る。
図8は、ピストンロッド17、駆動装置16およびボタン4の少なくとも一部を収容する、内側ハウジング10の切欠き斜視図である。ボタン4は、その動きが駆動装置16に伝わるように駆動装置16に連結される。詳細には、(たとえば、図7による用量をダイヤルするために)ボタン4が回転されると駆動装置16も回転し;ボタン4が内側ハウジング10に対して軸方向に動かされると、駆動装置もそのように動く。
さらに、駆動装置16は、ピストンロッド17にねじ式に連結され(矢印参照)、したがって駆動装置16の左下方向の軸方向運動によってピストンロッド17が螺旋状運動させられ、ピストンロッド17が左下方向に向かって駆動される。ピストンロッド17には、駆動装置16とねじ係合する任意のねじ山機能が設けられ得る。たとえば、ピストンロッド17には、ツインねじ山装置(twin thread arrangement)が設けられ得る。
具体的には、図8は、ピストンロッド17の初期位置から、ピストンロッド17が図1および図2によるカートリッジ2の栓19に当接する位置であるピストンロッド17のプライム位置への移行を示している。このように、初期位置にあるピストンロッド17とカートリッジ2の栓19との間の意図的なギャップが除去され得る。これは、図3、4の文脈における説明により、ボタン4と第1のスリーブ部材6を一緒に動かすことによって行われ得る。
ピストンロッド17がそのプライム位置に移行された後(図8に示されるようなピストンロッド17の位置参照)、アセンブリは、所定用量の薬剤のダイヤルおよび投薬に使用され得る。ここで、ダイヤル操作は、図7の文脈における説明に従って行われ、投薬は、図8の文脈における説明に従って行われる。投薬操作は、ボタン4と駆動装置16を、内側ハウジング10内の栓19の方向に軸方向に押すことによって行われ、それによってピストンロッド17が軸方向に駆動されて栓19を押し、それによって薬剤が図1および図2によるデバイス1のカートリッジ2から排出され得る。
説明の実施形態は、例示的な実施形態に過ぎず、第1および第2のスリーブ部材6、7が初期状態では互いに動くことができプライム状態では恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされる状態で、薬物送達装置用のアセンブリの初期状態からプライム状態への移行が実施され得る、という本開示の基本的なアイデアを制限するものではない。これによって、ピストンロッドは、初期位置から、ピストンロッドがプライム状態にある所定の第2の位置までトラバースされ得るようになる。このように、アセンブリの初期状態におけるピストンロッドとカートリッジ栓との間のエアギャップは除去され得る。これは、薬物送達デバイスのプライミングのための「エアショット」の実施および高価な薬剤の廃棄の必要がない、薬物送達デバイスの取り扱いおよびさらなる動作に向けての準備をより良くする助けとなる。
1 薬物送達デバイス
2 カートリッジ
3 外側ハウジング
4 ボタン
5 表示情報
6 第1のスリーブ部材
7 第2のスリーブ部材
8 係合機能
9 係合機能
10 内側ハウジング
11 第2のスリーブ部材の雌ねじ
12 内側ハウジングの雄ねじ
13 内側ハウジングの雄ねじ
14 スリーブ
15 係合機能
16 駆動装置
17 ピストンロッド
18 ストップ機能
19 栓

Claims (16)

  1. 薬物送達デバイス(1)用のアセンブリであって、ハウジング部(10)と、該ハウジング部(10)に対して変位可能なピストンロッド(17)と、第1のスリーブ部材(6)と、第2のスリーブ部材(7)とを含み、第1および第2のスリーブ部材(6、7)はハウジング部(10)に連結されており、
    ここで、該アセンブリの初期状態では、第1のスリーブ部材(6)は、第2のスリーブ部材(7)に対して初期位置から第2の位置へ動くことができ、それによってピストンロッド(17)の初期位置から所定の第2の位置までの軸方向移動が可能になり、それによって該アセンブリがプライム状態になり、
    該アセンブリのプライム状態では、第1のスリーブ部材(6)は、第2のスリーブ部材(7)に対して第2の位置にあり、第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、第1および第2のスリーブ部材(6、7)が一緒にスリーブ(14)を形成するように第1の係合機能(9)によって恒久的に互いに回転的に軸方向にロックされる、
    前記アセンブリ。
  2. アセンブリの初期状態における第2のスリーブ部材(7)に対する第1のスリーブ部材(6)の動きは、ピストンロッド(17)のその初期位置からその所定の第2の位置までの軸方向移動に関連付けられる、請求項1に記載のアセンブリ。
  3. ピストンロッド(17)に連結される該ピストンロッド(17)を駆動する駆動装置(16)を含む、請求項1または2に記載のアセンブリ。
  4. アセンブリの近位端に配置され第1のスリーブ部材(6)および駆動装置(16)に連結されるボタン(4)を含む、請求項3に記載のアセンブリ。
  5. アセンブリの初期状態では、ボタン(4)は、第2のスリーブ部材(7)に対して軸方向に移動することができ、その軸方向移動の間、ハウジング部(10)に対して軸方向に変位するように駆動装置(16)を連行し、それによってピストンロッド(17)は、初期位置から所定の第2の位置まで軸方向運動させられる、請求項4に記載のアセンブリ。
  6. 第1のスリーブ部材(6)は、その初期位置において、第1および第2のスリーブ部材(6、7)のそれぞれの壁間の最大クリアランスが所定のクリアランスに制限されるように、第2の係合機能(8)を介して第2のスリーブ部材(7)に係合される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  7. 第2のスリーブ部材(7)に対する第1のスリーブ部材(6)のその初期位置からその第2の位置までの動きは、不可逆である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  8. 第1のスリーブ部材(6)は、第2のスリーブ部材(7)に対するその初期位置と第2の位置との間において、ハウジング部(10)に対するその回転運動が阻止されるように、第3の係合機能(15)を介してハウジング部(10)に係合される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  9. ハウジング部(10)は、第1の雄ねじ(13)を含み、第3の係合機能(15)は、第2のスリーブ部材(7)に対する第1のスリーブ部材(6)の第2の位置において、ハウジング部(10)の第1の雄ねじ(13)に係合し、それによって第1のスリーブ部材(6)がハウジング部(10)に対して螺旋状経路上を動くことができる、請求項8に記載のアセンブリ。
  10. ハウジング部(10)の第1の雄ねじ(13)は、ハウジング部(10)に対する第3の係合機能(15)の所定のストップ位置(18)の限界を定めるように設計される、請求項9に記載のアセンブリ。
  11. 第2のスリーブ部材(7)は、ハウジング部(10)の第2の雄ねじ(12)に係合する雌ねじ(11)を含み、それによって第2のスリーブ部材(7)はハウジング部(10)に対して螺旋状経路上を動くことができる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  12. 第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、互いにねじ係合され、第2のスリーブ部材(7)に対する第1のスリーブ部材(6)の初期位置から第2の位置までの動きによって、第2のスリーブ部材(7)は、第1のスリーブ部材(6)の動きの方向とは逆の方向にハウジング部(10)に対して螺旋状経路上を動くようにハウジング部(10)および第1のスリーブ部材(6)に対して回転運動させられる、請求項11に記載のアセンブリ。
  13. 第2のスリーブ部材(7)によって提供される表示情報(5)は、第2のスリーブ部材(7)がハウジング部(10)に対して螺旋状経路上を動く間に初期状態情報からプライム状態情報へ変わるように設計される、請求項12に記載のアセンブリ。
  14. 第2のスリーブ部材(7)は、所定用量の薬剤を設定するための用量印を提供する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  15. 第2のスリーブ部材(7)に対する第1のスリーブ部材(6)の第2の位置において、
    用量設定のために、ボタン(4)を回転させることができ、駆動装置(16)、第1および第2のスリーブ部材(6、7)を連行し、したがってボタン(4)、駆動装置(16)、第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、ハウジング部(10)およびピストンロッド(17)に対して螺旋状経路上を動き、
    用量投薬のために、ボタン(4)を軸方向に変位させることができ、駆動装置(16)、第1および第2のスリーブ部材(6、7)を連行し、したがって、第1および第2のスリーブ部材(6、7)ならびにピストンロッド(17)がハウジング部(10)、ボタン(4)および駆動装置(16)に対して回転する状態で、ボタン(4)、駆動装置(16)、第1および第2のスリーブ部材(6、7)は、ハウジング部(10)およびピストンロッド(17)に対して軸方向に動く、
    請求項4に記載のアセンブリ、または、請求項5〜14のいずれか1項との組合せに記載のアセンブリ。
  16. ハウジング(3)と、薬剤を含むカートリッジ(2)と、請求項1〜14のいずれか1項に記載のアセンブリとを含む、いくつかの用量の薬剤の選択および投薬用の薬物送達デバイス(1)。
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