JP2016507470A5 - - Google Patents

Claims (16)

1. スタフィロコッカス・アウレウス（Ｓ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ））ＩｓｄＨ表面決定基抗原に特異的に結合する単離抗体またはその抗原結合断片であって、
   重鎖可変領域（ＶＨ）および軽鎖可変領域（ＶＨ）を含み、そのそれぞれが３つの相補性決定領域（ＣＤＲ１、ＣＤＲ２、およびＣＤＲ３）を含み、
   ａ．ＶＨ ＣＤＲ１が、配列番号９０、９６、１０２、１０８、もしくは１１４のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｂ．ＶＨ ＣＤＲ２が、配列番号９１、９７、１０３、１０９、もしくは１１５のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｃ．ＶＨ ＣＤＲ３が、配列番号９２、９８、１０４、１１０、もしくは１１６のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   および／または
   ｄ．ＶＬ ＣＤＲ１が、配列番号９３、９９、１０５、１１１、もしくは１１７のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｅ．ＶＬ ＣＤＲ２が、配列番号９４、１００、１０６、１１２、もしくは１１８のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｆ．ＶＬ ＣＤＲ３が、配列番号９５、１０１、１０７、１１３、もしくは１１９のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含む、単離抗体またはその抗原結合断片。
2. 前記ＶＨアミノ酸配列が、配列番号８０、８２、８４、８６、または８８のアミノ酸配列と少なくとも８０％、８５％、９０％、９５％または１００％同一であり、前記ＶＬアミノ酸配列が、配列番号８１、８３、８５、８７、または８９のアミノ酸配列と少なくとも８０％、８５％、９０％、９５％または１００％同一である、請求項１に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
3. 請求項１または２に記載の単離抗体またはその抗原結合断片、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む組成物。
4. スタフィロコッカス・アウレウス（Ｓ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ））ＣｌｆＡ表面決定基抗原に特異的に結合する単離抗体またはその抗原結合断片であって、
   重鎖可変領域（ＶＨ）および軽鎖可変領域（ＶＨ）を含み、そのそれぞれが３つの相補性決定領域（ＣＤＲ１、ＣＤＲ２、およびＣＤＲ３）を含み、
   ａ．ＶＨ ＣＤＲ１が、配列番号１３３もしくは１４１のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｂ．ＶＨ ＣＤＲ２が、配列番号１３４もしくは１４２のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｃ．ＶＨ ＣＤＲ３が、配列番号１３５もしくは１４３のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   および／または
   ｄ．ＶＬ ＣＤＲ１が、配列番号１３７もしくは１４５のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｅ．ＶＬ ＣＤＲ２が、配列番号１３８もしくは１４６のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含み；
   ｆ．ＶＬ ＣＤＲ３が、配列番号１３９もしくは１４７のアミノ酸配列と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含む、単離抗体またはその抗原結合断片。
5. 前記ＶＨアミノ酸配列が、配列番号１３２もしくは１４０のアミノ酸配列と少なくとも８０％、８５％、９０％、９５％または１００％同一であり、前記ＶＬアミノ酸配列が、配列番号１３６または１４４のアミノ酸配列と少なくとも８０％、８５％、９０％、９５％または１００％同一である、請求項４に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
6. 請求項４または５に記載の単離抗体またはその抗原結合断片、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む組成物。
7. Ｓ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ）α毒素（ＡＴ）に特異的に結合する単離抗体またはその抗原結合断片およびＳ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ）表面決定基抗原に特異的に結合する単離抗体またはその抗原結合断片を含む組成物。
8. 前記Ｓ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ）表面決定基抗原が、ＳｄｒＣ、ＳｄｒＤ、ＳｄｒＥ、ＣｌｆＡ、ＣｌｆＢ、ＩｓｄＡ、ＩｓｄＢ、ＩｓｄＣ、ＩｓｄＥ、ＩｓｄＨ、ＳｐＡ、ＦｎｂＡおよびＰＮＡＧからなる群から選択される、請求項７に記載の組成物。
9. 前記表面決定基抗原が、ＩｓｄＨである、請求項７に記載の組成物。
10. ＩｓｄＨに特異的に結合する前記単離抗体またはその抗原結合断片が、請求項１または２に記載の抗体またはその抗原結合断片である、請求項９に記載の組成物。
11. 前記表面決定基抗原が、ＣｌｆＡである、請求項７または８に記載の組成物。
12. ＣｌｆＡに特異的に結合する前記単離抗体またはその抗原結合断片が、請求項４または５に記載の抗体またはその抗原結合断片である、請求項１１に記載の組成物。
13. ＡＴに特異的に結合する前記単離抗体またはその抗原結合断片が、
    ａ．配列番号７、１０、１３、もしくは６９と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含むアミノ酸配列を含むＶＨ ＣＤＲ１；
    ｂ．配列番号８、１１、１４、１７、７０、もしくは７５と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含むアミノ酸配列を含むＶＨ ＣＤＲ２；および
    ｃ．配列番号９、１２、１５、１６、１８、６５、６６、６７、７１、７２、７６、もしくは７８と同一であるか、もしくはそれらに対する１、２もしくは３つのアミノ酸残基突然変異を含むアミノ酸配列を含むＶＨ ＣＤＲ３；
    ならびに／あるいは
    ｄ．配列番号１もしくは４のアミノ酸配列を含むＶＬ ＣＤＲ１；
    ｅ．配列番号２、５、７３もしくは７７のアミノ酸配列を含むＶＬ ＣＤＲ２；および
    ｆ．配列番号３、６、６４、６８もしくは７４のアミノ酸配列を含むＶＬ ＣＤＲ３
    を含む、請求項７に記載の組成物。
14. ＣｌｆＡに特異的に結合する単離抗体またはその抗原結合断片をさらに含む、請求項９に記載の組成物。
15. 患者におけるＳ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ）感染を治療する、患者におけるＳ．アウレウス関連敗血症を予防しまたはその重症度を低減させる、あるいは患者におけるＳ．アウレウス感染に伴う敗血症の発症を遅滞させる方法であって、請求項３及び６〜１４のいずれか一項に記載の組成物を患者に投与することを含む方法。
16. 患者におけるＳ．アウレウス（Ｓ．ａｕｒｅｕｓ）細菌凝集および／または血栓塞栓病変形成を低減させる方法であって、前記患者に有効量の請求項１または２に記載の単離抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む方法。