JP2016501901A - 6−クロロ−3−(フェニル−d5)インデン−1−オンおよびその使用 - Google Patents

6−クロロ−3−(フェニル−d5)インデン−1−オンおよびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、化合物6−クロロ−3−(フェニル−d5)インデン−1−オン(I)および(I)を得るための合成経路を開示する。別の態様では、本発明は、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d5)インダン−1−オンを合成するための(I)の使用を開示する。

Description

本発明は、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン、この化合物の使用、およびこの化合物の製造方法に関する。
統合失調症治療用の重水素化1−ピペラジノ−3−フェニルインダン類が、米国特許出願第13/527,364号明細書に開示された。米国特許出願第13/527,364号明細書はまた、6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンを経て特定の重水素化1−ピペラジノ−3−フェニルインダン類を得る方法も開示している。しかし、開示されたラセミ体の6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンと鏡像異性的に純粋な6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンの合成経路は両方とも、高添加量のキラルロジウム触媒またはキラルパラジウム触媒の使用によるものであり、不経済である。従って、ラセミ体の6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンと鏡像異性的に純粋な6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンの新規な合成方法が望ましく、本明細書では化合物6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)を経て進行する合成方法について記載する。
Clark,W.M.らはOrganic Letter,1999,Vol.1,No.11,pp.1839−1842で、鈴木法を用いてインデノン環のC(5)位またはC(6)位に電子吸引基(Cl、Br、NO)を有する3−アリールインデノン類、例えば、6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(I)の製造を試みたが、所望の生成物を認識可能な量で得ることはできなかった。対照的に、本発明は、鈴木法によるこのような3−アリールインデノン類、例えば、6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(I)の適切な製造について記載する。
本発明は、化合物6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)
Figure 2016501901
および、(I)を得るための合成経路を開示する。別の態様では、本発明は、ラセミ体の6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)または(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)を得るための6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の使用を開示する。
さらに本発明は、4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンおよびその薬学的に許容される塩を得るための6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の使用を開示する。
化合物のリスト
(I):6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン
(II):6−クロロ−1−インダノン
(III):3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン
(IV):6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン
(V):5−クロロ−1−インダノン
(VI):(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール
(VIa) 6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール
(VII):(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール
(VIII):(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン
(VIIIa):6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン
(IX):(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン
(X):(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール
(Xa):(1S,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール
(Xb):6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール
(XI):(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン
(XIa):(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン
(XIb):3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン
(XII):マレイン酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン
(XIIa):マレイン酸1−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン
(XIIb):1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンの薬学的に許容される塩
(XIII):コハク酸(±)−trans−4−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン
(XIIIa):4−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン
(XIV):L−(+)−酒石酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン
(XV):フマル酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン
(XVa)4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンの薬学的に許容される塩
(XVI):ビス−2,2,2−トリフルオロ酢酸1(d),2,2−トリメチルピペラジン
(XVII):2,2−ジメチルピペラジン
(XVIII):3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボン酸ヘミ−D,L−酒石酸tert−ブチル
(XIX):(E)−1−(6−クロロ−3−フェニル(d)−1H−インデン−1−イリデンメチル)−N,N−ジメチルアミン
本発明は、化合物(I)
Figure 2016501901
およびこの化合物を製造するための合成経路、ならびに4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンおよび4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンの薬学的に許容される塩を製造するための化合物(I)の使用を提供する。
本発明は、化合物(III)の合成を含む第1の工程の後、(III)をアリールボロン酸またはそのエステル、例えば、4,4,5,5−テトラメチル−2−d−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロランと、例えば、酢酸パラジウム(II)などの適切な触媒、および、例えば、リン酸カリウムなどの塩基の存在下で反応させる第2の工程を行うことにより化合物(I)の合成を達成する方法を開示する。
本発明は、化合物(IV)から、エナミン(XIX)を、例えば、過ヨウ素酸塩の存在下で酸化することにより化合物(I)の合成を達成する方法をさらに開示する。
別の態様では、本発明は、次の経路のいずれかにより化合物(VIII)または(IX)を製造するための化合物(I)の使用を開示する。
(1)還元後、転位を行って化合物(VIII)を得る(下記のスキーム1の経路BおよびD2)
(2)エナンチオ選択的還元の後、転位を行って化合物(IX)を得る(下記のスキーム1の経路CおよびE1)
(3)水素化して化合物(VIII)を得る(下記のスキーム1の経路D1)
(4)有機触媒不斉水素移動を行って化合物(IX)を得る(下記のスキーム1の経路E2)
(5)不斉水素化を行って化合物(IX)を得る(下記のスキーム1の経路E3)。
本発明のこれらの合成経路は次のように要約することができる:
Figure 2016501901
別の態様では、本発明は、化合物(X)、(XI)、(XII)および(XIII)を経て化合物(XIV)を製造するための、上記で開示したように得られる化合物(VIII)の使用(スキーム2の経路AおよびB)を開示する。
別の態様では、本発明は、化合物(Xa)および(XIa)を経て化合物(XV)または化合物(XIV)を製造するための、上記で開示したように得られる化合物(IX)の使用を開示する(スキーム2の経路C)。
別の態様では、本発明は、化合物(Xa)、(XIa)および(XIIa)を経て化合物(XV)または化合物(XIV)を製造するための、上記で開示したように得られる化合物(IX)の使用を開示する(スキーム2の経路AおよびB)。
別の態様では、本発明は、化合物(XVII)から化合物(XVIII)を経る化合物(XVI)の製造を開示する(スキーム2)。
本発明の合成経路は次のように要約することができる:
Figure 2016501901
本発明を次の非限定例で説明する。
本発明の実施形態
特記しない限り、下記の実施形態の化合物のいずれかについて言及する場合、それは鏡像異性的に純粋な化合物または任意の比での鏡像異性体の混合物を包含する。例えば、化合物(VIIIa)6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オンは、(VIIIa)のラセミ混合物、即ち、(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン、および任意の比での(VIIIa)の鏡像異性体を指す。
第1の実施形態(E1)では、本発明は構造(I)を有する化合物(式(I)の化合物または化合物(I)とも称される)に関する。
Figure 2016501901
(E2)では、(E1)の化合物(I)は、3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)とフェニル−dのボロン酸またはそのエステルとの反応から得られる。
(E2)の別の実施形態(E3)では、化合物(III)は、出発物質である(II)から得られる。
(E3)の別の実施形態(E4)では、化合物(I)の合成は、次の工程:
1.例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルおよびN−ブロモスクシンイミドを、6−クロロ−1−インダノン(II)を含む溶液に添加することにより化合物(II)を臭素化する工程と、
2.例えば、トリエチルアミンなどの塩基を工程1の溶液に添加することにより塩基誘導脱離を行い、3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)を得る工程と、
3.工程2で得られた3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)を任意選択により分離し、フェニル−dボロン酸またはそのエステル、例えば、4,4,5,5−テトラメチル−2−d−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロランと、適切な触媒および塩基の存在下で反応させて化合物(I)を得る工程と、
を含む。
(E1)の一実施形態(E5)では、化合物(I)の合成は次の工程:
1.有機金属種(一ハロゲン化ベンゼン−dから得られる)と5−クロロ−1−インダノン(V)とを反応させた後、脱水を行うことにより6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を合成する工程と、
2.6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を反応させて化合物(XIX)を得、さらにそれを酸化開裂して化合物(I)を得る工程と、
を含む。
(E5)の一実施形態(E6)では、
1.ブロモベンゼン−d、マグネシウムおよび5−クロロ−1−インダノン(V)のグリニャール反応の後、脱水を行うことにより6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を合成する工程と、
2.6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミンと反応させた後、生成した化合物(XIX)を酸化開裂して化合物(I)を得る工程と、
を含む方法により化合物(I)を得る。
(E5)および(E6)の別の実施形態(E7)では、化合物(I)の合成における酸化開裂は、メタ過ヨウ素酸ナトリウム、メタ過ヨウ素酸カリウム、オゾン、二クロム酸カリウム、二クロム酸ナトリウム、一重項酸素およびm−クロロ過安息香酸からなる群から選択される酸化剤の使用により行われる。
(E7)の特定の実施形態(E8)では、酸化開裂はメタ過ヨウ素酸ナトリウムの使用により行われる。
一実施形態(E9)では、(E1)の化合物(I)を還元して(VIa)、特に(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VI)を得る。
(E9)の別の実施形態(E10)では、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素リチウム、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド、リチウムトリアセトキシボロハイドライド、水素化リチウムアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムおよび水素化トリエチルホウ素リチウムからなる群から選択される還元剤の存在下で還元を行う。
(E10)の特定の実施形態(E11)では、水素化ジイソブチルアルミニウムの存在下で還元を行う。
一実施形態(E12)では、(E9)の化合物(VIa)を塩基誘導転位により(VIIIa)に、特に(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)に変換する。
一実施形態(E13)では、(E1)の化合物(I)をエナンチオ選択的還元により(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VII)に変換する。
(E13)の特定の実施形態(E14)では、エナンチオ選択的触媒と、鏡像異性的に純粋な2−メチル−CBS−オキサザボロリジン、o−トルイル−CBS−オキサザボロリジン、2−ブチル−CBS−オキサザボロリジン、Alpine−Borane(登録商標)およびB−クロロジイソピノカンフェイルボランからなる群から選択される還元剤との存在下でエナンチオ選択的還元を行う。
(E14)の特定の実施形態(E15)では、鏡像異性的に純粋な2−メチル−CBS−オキサザボロリジンの存在下でエナンチオ選択的還元を行う。
(E13)〜(E15)の一実施形態(E16)では、化合物(VII)を塩基誘導転位により(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)に変換する。
(E12)および(E16)のいずれかの別の実施形態(E17)では、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミドからなる群から選択される好適な塩基の存在下で塩基誘導転位を行う。
(E17)の特定の実施形態(E18)では、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンの存在下で塩基誘導転位を行う。
一実施形態(E19)では、(E1)の化合物(I)を好適な触媒の存在下、好適な溶媒中で水素化することにより変換して(VIIIa)、特に(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)を得る。
(E19)の特定の実施形態(E20)では、化合物(I)をトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライドの存在下で化合物(VIII)に変換する。
(E19)の特定の実施形態(E21)では、溶媒は酢酸エチルである。
一実施形態(E22)では、(E1)の化合物(I)を好適な触媒の存在下、好適な溶媒中で不斉水素化することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)に変換する。
(E22)の別の実施形態(E23)では、ロジウム塩の存在下で、化合物(I)の不斉水素化を行う。
(E22)および(E23)のいずれかの別の実施形態(E24)では、キラルホスフィン配位子の存在下で(I)の不斉水素化を行う。
(E23)の特定の実施形態(E25)では、ロジウム塩は、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)、テトラフルオロホウ酸ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)、テトラフルオロホウ酸ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)、およびテトラキス[(ビス(3,5−トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸ビス(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)からなる群から選択される。
(E24)の特定の実施形態(E26)では、キラルホスフィン配位子は、(R)−(−)−5,5’−ビス[ジ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]−4,4’−ビ−1,3−ベンゾジオキソール((R)−DTBM−SEGPHOS)、(S)−(+)−4,12−ビス(ジフェニルホスフィノ)−[2.2]−パラシクロファン((S)−Phanephos)および(S)−(+)−4,12−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−[2.2]−パラシクロファン((S)−DM−Phanephos)からなる群から選択される。
(E22)の特定の実施形態(E27)では、溶媒は酢酸エチルである。
一実施形態(E28)では、実施形態(E12)および(E19)のいずれかの化合物(VIII)を(Xb)に、特に(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)変換する。
実施形態(E16)〜(E18)および(E22)〜(E27)のいずれかの一実施形態(E29)では、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)を(1S,3S)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xa)に変換する。
(E28)の一実施形態(E30)では、(Xb)を塩素化することにより(XIb)に、特に(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)を塩素化することにより(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XI)に変換する。
(E29)の一実施形態(E31)では、(1S,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xa)を塩素化することにより(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)に変換する。
(E30)および(E31)のいずれかの別の実施形態(E32)では、塩化チオニル、オキシ塩化リンおよび五塩化リンからなる群から選択される試薬の存在下で塩素化を行う。
(E32)の特定の実施形態(E33)では、塩化チオニルの存在下で塩素化を行う。
(E30)の一実施形態(E34)では、3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIb)を、2,2−ジメチルピペラジンまたは後で(XIIb)の3,3−ジメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と求核置換反応させることにより(XIIb)に変換する;特に(XI)を、2,2−ジメチルピペラジンまたは後で(XII)の3,3−ジメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と求核置換反応させることにより(XII)に変換する。(E31)の一実施形態(E35)では、(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を、2,2−ジメチルピペラジンまたは後で化合物(XIIa)の3,3−ジメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と求核置換反応させることにより化合物(XIIa)に変換する。(E34)および(E35)のいずれかの別の実施形態(E36)では、塩基の存在下、2,2−ジメチルピペラジンとの求核置換反応を行う。
(E36)の特定の実施形態(E37)では、塩基は、炭酸塩、例えば、炭酸カリウムである。
一実施形態(E38)では、化合物(XII)をアルキル化することにより化合物(XIII)に変換する。
一実施形態(E39)では、化合物(XIIa)をアルキル化することにより(XIV)または(XV)などの化合物(XVa)に変換する。
(E38)および(E39)のいずれかの別の実施形態(E40)では、活性メチル−d供与体および塩基の存在下でアルキル化を行う。
(E40)の特定の実施形態(E41)では、活性メチル供与体は、ヨウ化メチル−d、臭化メチル−dおよび硫酸ジメチル−dからなる群から選択される。
(E40)および(E41)のいずれかの特定の実施形態(E42)では、活性メチル供与体はヨウ化メチル−dである。
(E40)の特定の実施形態(E43)では、塩基は、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム、ならびにナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。
(E40)および(E43)のいずれかの特定の実施形態(E44)では、塩基は水酸化カリウムである。一実施形態(E45)では、(E31)の(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を、化合物(XVI)または後で化合物(XIV)もしくは化合物(XV)の1(d),2,2−トリメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と求核置換反応させることにより化合物(XIV)または(XV)に変換する。
(E45)の別の実施形態(E46)では、塩基の存在下で化合物(XVI)との求核置換反応を行う。
(E46)の特定の実施形態(E47)では、塩基は、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム、ならびにナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。
(E47)の特定の実施形態(E48)では、塩基は炭酸カリウムである。
(E46)の特定の実施形態(E49)では、化合物(XVI)は、化合物(XVII)から化合物(XVIII)を経て得られる。
前述の実施形態のいずれかの一実施形態(E50)では、重水素(D)の代わりに水素(H)を含む化合物との反応を行い、このようにして対応する非重水素化化合物を得る。
実施形態(E34)、(E35)、(E38)、(E39)、(E45)および(E50)のいずれかの一実施形態(E51)では、化合物(XII)、(XIIa)、(XIII)、(XIV)および(XV)の薬学的に許容される他の任意の塩が得られるように反応を行ってもよい。
定義
鏡像体過剰率は、各鏡像異性体のモル分率の絶対差として定義される。
鏡像体過剰率%は、次のように算出される
((R−S)/(R+S))100%
(式中、RおよびSは混合物中の鏡像異性体の各モル分率であり、R+S=1となっている)。
次の非限定的な実施例で本発明を説明する。
本明細書に記載の化合物は、化合物の任意の形態、例えば、遊離塩基、その薬学的に許容される塩、例えば、コハク酸塩、酒石酸塩、特にL−(+)−酒石酸塩、およびマロン酸塩などの薬学的に許容される酸付加塩、遊離塩基またはその塩の水和物または溶媒和物、ならびに無水物の形態、非晶形、結晶形、ならびに溶液を示すものとする。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、薬学的に許容される酸付加塩が含まれる。酸付加塩には無機酸の塩と有機酸の塩が含まれる。好適な無機酸の代表例としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、スルファミン酸、および硝酸等が挙げられる。好適な有機酸の代表例としては、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、ケイ皮酸、クエン酸、フマル酸、グリコール酸、イタコン酸、乳酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、シュウ酸、ピクリン酸、ピルビン酸、サリチル酸、コハク酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酒石酸、アスコルビン酸、パモ酸、ビスメチレンサリチル酸、エタンジスルホン酸、グルコン酸、シトラコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、EDTA、グリコール酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、テオフィリン酢酸、および8−ハロテオフィリン類、例えば、8−ブロモテオフィリン等が挙げられる。
特記しない限り、本願に開示する化合物のいずれかについて言及する場合、それは鏡像異性的に純粋な化合物および任意の比での鏡像異性体の混合物を包含する。
実験
一般的実験
特記しない限り、反応は全て窒素下で行った。反応は薄層クロマトグラフィー(TLC)分析および/またはLC−MSで監視した。試薬は全て購入し、さらに精製することなく使用した。スポットは、紫外(UV)光(254nm)を照射することにより、またはホスホモリブデン酸(PMA)の5%w/wエタノール溶液または塩基性過マンガン酸カリウム(KMnO)水溶液を付けた後、加熱することにより可視化した。Merck C60(40〜63μm、230〜240メッシュ)シリカゲルを用いてカラムクロマトグラフィーを行った。250、500または600MHz(H NMR)でNMRスペクトルを記録し、残留溶媒ピークに対して較正を行った。NMRデータに関して次の略称を使用する:s、一重項;d、二重項;t、三重項;m、多重項。結合定数は、最も近い0.5Hz単位の数に丸めてある。鏡像体過剰率はキラルHPLCにより求めた。
ラセミ化合物の分割は、例えば、国際公開第12/093165号パンフレットおよび国際公開第11/003423号パンフレットに開示するように行うことができる。
LC−MS法
Acquity UPLC BEH C18 1.7μmカラム;2.1×50mm、水+0.1%ギ酸(A)とアセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸(B)とからなる2液グラジエントの流量1.2mL/分で60℃にて操作。254nmでUV検出。
キラルHPLC法
Phenomenex Lux 5μ Cellulose−2カラム;250×4.6mm、n−ヘキサン:イソプロパノール:ジエチレンアミン、90:10:0.1の流量0.5mL/分または1.0mL/分で30℃にて操作。220nmでUV検出。
HPLC法
方法1:Chromolith Performance Rp−18e 2μカラム;100×4.6mm、HPOでpH3に調節した、水:トリエチルアミン:アセトニトリル、1000:5.5:1000の流量2.0mL/分で30℃にて操作。254nmでUV検出。
方法2:Agilent Zorbax SB−Phenyl 3.5μカラム;150×4.6mm、流量1.0mL/分で40℃にて操作。220nmでUV検出。移動相A:水+トリフルオロ酢酸=1000+0.5mL;移動相B:アセトニトリル+トリフルオロ酢酸=1000+0.5mL。勾配:0分:A90%、B10%;20分:A5%、B95%;25分:A5%、B95%;25.1分:A90%、B10%;30分:A90%、B10%。
方法3:Phenomenex Luna C18 3.0μカラム;150×4.6mm、流量1.0mL/分で40℃にて操作。220nmでUV検出。移動相A:25mMリン酸緩衝液pH7.4:アセトニトリル=40:60;移動相B:水:アセトニトリル=10:90。勾配:0分:A100%、B0%;32分:A100%、B0%;35分:A50%、B50%;37分:A50%、B50%;39分:A100%、B0%;40分:A100%、B0%。
GC法
Rtx−5アミン、0.5μ;30m×0.25mm、ヘリウムの流量1mL/分。FID検出(250℃)。勾配:0分:50℃;9分:140℃;11分:140℃:240℃;23分 240℃;26分:300℃;28分:300℃。
本発明の化合物の合成
A.6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の合成
スキーム3:
Figure 2016501901
A1.鈴木反応(スキーム3、経路A1)による合成:
3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)の合成
6−クロロ−1−インダノン(II)(100.0g、600.2mmol)の1,2−ジクロロエタン(1.00L)溶液に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(9.86g、60.0mmol)、続いて、N−ブロモスクシンイミド(224.3g、1.26mol)を添加した。反応混合物を急速に加熱還流した。30分還流した後、さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(9.86g、60.0mmol)を添加した。反応混合物を4.5時間還流し続けた。その後、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン(126mL、904mmol)を滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した後、室温に加熱した。水(1.0L)を添加した。混合物を15分間激しく撹拌した。撹拌を停止し、吸引により水層を除去した。新しい水(1.0L)を添加し、混合物を15分間撹拌した。次いで、吸引により水層を分離した。有機相を飽和食塩水(500mL)と共に分液漏斗でさらに振盪した。
有機層を分離し、MgSOおよび活性炭と共に30分間撹拌した。混合物をセライト層で濾過した。濾液を減圧下で蒸発乾固した。これにより、粗3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)(190g)を固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の合成
上記の粗3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オン(III)に、酢酸パラジウム(5.78g、25.8mmol)、トリフェニルホスフィン(13.5g、51.5mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−d−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロラン(116g、566mmol)、続いてTHF(1.50L)を室温で添加した。水(750mL)およびリン酸カリウム(115g、541mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間激しく撹拌した。暗色のほぼ黒色の溶液が生成した。ヘプタン(0.70L)を添加した。次いで、有機相を水(1.0L)および飽和食塩水(0.5L)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固した。これにより、粗6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)を暗色の固体として得た。粗6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)をヘプタン−EtOAc(2:1)混合物に溶解し、溶液をシリカゲルで濾過した。濾液を減圧下で蒸発乾固した。残渣を、沸騰ヘプタンに溶解し、熱濾過し、室温に徐冷することによりヘプタンから再沈殿させて、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(75.8g、52%)を暗色の橙色固体として得、LC−MS分析による純度は95%であった。
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の分析データ:
H NMR(600MHz,CDCl) δ 6.04(s,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.37(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.49(dd,J=0.5,2.0Hz,1H);13C NMR(150MHz,CDCl) δ 122.7,123.1,123.5,127.2(t,J=23.5Hz),128.7(t,J=23.5Hz),130.6(t,J=23.5Hz),132.2,132.6,134.2,134.4(t,J=23.5Hz),135.7,142.1,162.8;LC−MS(APPI):C15ClO[M+H]のm/e計算値246.1、実測値246.1.
A2.酸化(スキーム3、経路A2)による合成:
実施例1:
6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)の合成
マグネシウム(4.43g、182mmol)のTHF(15.0mL)懸濁液にRed−Al(0.50mL、1.67mmol、トルエン中65%w/w)を添加した。ブロモベンゼン−d(29.3g、181mmol)のTHF(100mL)溶液を少量(約5ml)、室温で添加した。混合物を穏やかに加熱する(40〜50℃)ことにより、反応を開始させた。反応の開始は発熱により検出され、安定した還流を維持するように残りのブロモベンゼン−d溶液を滴下したが、その終了には35分かかった。その後、混合物を1.5時間加熱還流した。得られた混合物を室温に冷却し、過剰のマグネシウムから(カニューレを使用して)溶液をデカントした。溶液に5−クロロ−1−インダノン(V)(20.0g、120.0mmol)のTHF(100mL)溶液を30分間かけて添加し、それにより温度を50℃未満に保った(外部加熱または冷却なし)。添加終了後、反応混合物を1時間撹拌した(外部加熱または冷却なし)。反応混合物の温度を50℃未満に維持しながら、濃硫酸(13.3mL、96%w/w)を非常にゆっくり慎重に添加した。添加が終了した後、水(125mL)を添加した。THFの大部分を減圧蒸発させることにより除去した。残りの水性混合物をヘプタンで2回(2×100mL)抽出した。合わせた抽出物を飽和NaHCO水溶液(100mL)、水(2×100mL)および飽和食塩水(100mL)で洗浄した。有機相をMgSOおよび活性炭と共に20分間激しく撹拌し、セライト層で濾過した。濾液を蒸発乾固した。残渣をエタノールと共に減圧下で乾固するまで共蒸発(co−evaporated)させて、大部分のヘプタンを共沸留去した。これにより粗6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)(26.7g)を固体として得た。粗生成物を、最小量の沸騰エタノールに溶解し、撹拌しながら5℃に徐冷することによりエタノールから再沈殿させて、6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)(20.5g、74%)を、黄色味を帯びた固体として得、LC−MS分析による純度は99%であった。
6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)の分析データ:
H NMR(600MHz,CDCl) δ 3.49(d,J=2.0Hz,2H),6.57(t,J=2.0Hz,1H),7.29(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),7.50(m,1H);13C NMR(150MHz,CDCl) δ 38.1,121.2,124.6,126.5,127.3(t,J=24.0Hz),127.4(t,J=24.0Hz),128.3(t,J=24.0Hz),131.1,131.2,135.6,142.6,144.7,146.6;LC−MS(APPI):C15Cl(M)のm/e計算値231.1、実測値231.1.
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の合成
6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(3.00g、12.9mmol)のTHF(30.0mL)溶液に、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(4.30mL、32.4mmol)を室温で添加した。混合物を45℃で2.5時間加熱した。水(15.0mL)、続いてメタ過ヨウ素酸ナトリウム(8.31g、38.8mmol)を添加した。混合物を激しく撹拌しながら60℃で1.5時間さらに加熱した。混合物をセライト層で濾過した。濾過ケーキをジクロロメタンで十分に洗浄した。合わせた濾液を飽和食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固した。残渣をヘプタン−EtOAc(20:1)混合物でカラムクロマトグラフィー溶出することにより精製し、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(2.86g、90%)を黄橙色固体として得、LC−MS分析による純度は97%であった。
化合物(I)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は上記で報告したものと同じであった。
実施例2:
(E)−1−(6−クロロ−3−フェニル(d)−1H−インデン−1−イリデンメチル)−N,N−ジメチルアミン(XIX)の合成
削り状マグネシウム(5.60g、230mol)を2−MeTHF(21.3L)に懸濁した。イソプロピルマグネシウムクロライドのTHF溶液(25mL、50.0mmol、2M)を削り状マグネシウムに添加し、削り状マグネシウム懸濁液を撹拌しながら加熱還流した。ブロモベンゼン−d(34.23kg、211mol)の2−MeTHF(79.6L)溶液を削り状マグネシウムに1時間3分かけて添加した。2−MeTHF(10.5L)を添加し、反応を38分間還流した。次いで、反応を22℃に冷却した後、2−MeTHF(198L)に溶解した5−クロロ−1−インダノン(V)(32.5kg、195mol)溶液を42分かけて添加し、その最高温度は44℃であった。2−MeTHF(10.5L)を添加し、反応を終夜撹拌した。HCl水溶液(80L、15%w/w)を反応に添加し、反応を2時間46分間撹拌した。相を分離し、有機相をNaCl水溶液(40L、15%w/w)で洗浄した。相を分離し、有機相の体積を蒸留により170Lに減少させた。反応を30℃に冷却した後、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(31.0kg、260mol)を添加した。反応を終夜撹拌した後、6℃に冷却した。生じた沈殿物を濾別し、ヘプタンで2回(2×38L)洗浄した。得られた固体を50℃の真空乾燥機で2日間乾燥し、(E)−1−(6−クロロ−3−フェニル(d)−1H−インデン−1−イリデン)−N,N−ジメチルメタンアミン(XIX)(48.0g、86%)を得、そのHPLC分析(方法1)による純度は>99%であった。
(E)−1−(6−クロロ−3−フェニル(d)−1H−インデン−1−イリデンメチル)−N,N−ジメチルアミン(XIX)の分析データ:
H NMR(250MHz,CDCl) δ 3.26(s,6H),7.11(s,1H),7.12(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),7.37(s,1H),7.58(d,J=2.0Hz,1H),7.66(d,J=8.0Hz,1H).
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)の合成
(E)−1−(6−クロロ−3−フェニル−1H−インデン−1−イリデンメチル)−N,N−ジメチルアミン(XIX)(803g、2.80mol)と、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.80g、8,40mol)と、THF(3.9L)と水(3.9L)との混合物を30℃で撹拌した。48分後、反応の発熱により混合物は36℃に昇温し、反応中、最高温度に達した。反応を30℃で終夜撹拌した後、21℃に冷却した。トルエン(280mL)、メタンスルホン酸(546mL)およびヘプタン(4.2L)を添加し、反応を29℃に昇温させた。相を分離し、有機相を水(2×4L)で洗浄した。ヘプタン(4L)を有機相に添加し、有機相の体積を減圧蒸留(最大45℃)により3Lに減少させた。THF(280mL)およびヘプタン(4L)を添加し、反応を終夜撹拌した。反応を5℃に2時間冷却した後、生じた沈殿物を濾別し、ヘプタン(2.5L)で洗浄した。固体を40℃の真空乾燥機で終夜乾燥し、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(508g、74%)を得、そのHPLC分析(方法1)による純度は>99%であった。
化合物(I)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は上記に報告したものと同じであった。
B.(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VI)の合成
スキーム4:
Figure 2016501901
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(1.00g、4.07mmol)のTHF(10.0mL)溶液に、45分かけて水素化ジイソブチルアルミニウムのTHF溶液(5.70mL、5.70mmol、1.0M)を−10℃で撹拌しながら添加した。得られた反応混合物を−10℃で30分間撹拌した。メタノール(3.0mL)を−10℃で添加し、冷却を取り除いた。5分後、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(10mL)を添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、飽和NHCl水溶液(5mL)、続いてジクロロメタン(30mL)を添加した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固した。
残渣を、ヘプタン−EtOAc(4:1)でカラムクロマトグラフィー溶出することにより精製し、(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VI)(907mg、90%)をオフホワイトの固体として得、そのLC−MS分析による純度は98%であった。
(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VI)の分析データ:
H NMR(600MHz,CDCl) δ 5.18(dd,J=2.0,7.0Hz,1H),5.76(d,J=7.0Hz,1H),6.55(d,J=2.0Hz,1H),7.36(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.42(d,J=8.0Hz,1H),7.53(m,1H);13C NMR(150MHz,CDCl) δ 74.8,121.7,124.3,127.0(t,J=24.0Hz),127.8,128.1(t,J=24.0Hz),128.6(t,J=24.0Hz),131.1,134.1,136.5,140.2,142.4,150.5;LC−MS(APPI):C15ClO[M+H]のm/e計算値248.1、実測値248.2.
C.(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VII)の合成
スキーム5:
Figure 2016501901
(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジンのTHF溶液(61μL、61μmol、1.0M)にTHF(4.0mL)、続いてボラン−THF錯体のTHF溶液(1.34mL、1.34mmol、1.0M)を添加した。得られた溶液を−10℃に冷却し、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)、(300mg、1.22mmol)のTHF(4.0mL)溶液を1.5時間かけてゆっくり添加した。反応混合物を−10℃でさらに45分間撹拌した。メタノール(5mL)を添加して反応を停止させ、混合物を室温に昇温させた。混合物をシリカゲルと共に共蒸発させた。得られた物質をシリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(4:1)で溶出することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VII)(243mg、80%)を白色固体として得、それはキラルHPLC分析により97%eeであった。
化合物(VII)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VI)に関して上記に報告したものと同じであった。
D.(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)の合成
D1.水素化による合成:
スキーム6:
Figure 2016501901
一般的方法:
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(200mg、0.814mmol)とトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(7.5mg、8.1μmol)との固体混合物に、溶媒(3.0mL、詳細については表1を参照)を添加した。得られた溶液を4barの水素ガスで、室温で22時間水素化した。反応混合物を蒸発させてシリカゲルに吸着させ、シリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(20:1)で溶出することにより(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)を得た。得られた化合物(VIII)をLC−MSで分析したが、詳細については表1を参照されたい。
Figure 2016501901
実施例:
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(200mg、0.814mmol)とトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド(7.5mg、8.1μmol)との固体混合物にEtOAc(3.0mL)を添加した。得られた溶液を4barの水素ガスで、室温で22時間水素化した。反応混合物を蒸発させてシリカゲルに吸着させ、シリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(20:1)で溶出することにより(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)(164mg、81%)を得た。
(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(VIII)の分析データ:
H NMR(500MHz,CDCl) δ 2.72(dd,1H,J=4.0,19.5Hz),3.27(dd,1H,J=8.0,19.5Hz),4.55(dd,1H,J=4.0,8.0Hz),7.21(d,1H;J=8.0Hz),7.52(dd,1H,J=2.0,8.0Hz),7.77(d,1H,J=2.0Hz);13C NMR(125MHz,CDCl) δ 44.0,47.2,123.2,126.8(t,J=24.0Hz),127.3(t,J=24.0Hz),128.7(t,J=24.0Hz),134.4,135.1,138.2,142.9,156.0,206.4;LC−MS(APPI):C15ClO[M+H]のm/e計算値248.1、実測値247.6.
D2.転位による合成:
スキーム7:
Figure 2016501901
(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VI)(200mg、0.807mmol)とDABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)(45.3mg、0.404mmol)とをTHF(3.0mL)に溶解した溶液に、トリエチルアミン(281μL、2.02mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、シリカゲルと共に共蒸発させた。得られた物質をシリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(10:1)で溶出することにより、(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)(188mg、94%)を得た。
化合物(VIII)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、上記に報告したものと同じであった。
E.(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)の合成
E1.転位による合成:
スキーム8:
Figure 2016501901
(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VII)(200mg、0.807mmol、97%ee)とDABCO(45.3mg、0.404mmol)とをTHF(3.0mL)に溶解した溶液に、トリエチルアミン(281μL、2.02mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、シリカゲルと共に共蒸発させた。得られた物質をシリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(10:1)で溶出することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(188mg、94%)を得、それはキラルHPLC分析により80%eeであった。
化合物(IX)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VIII)について上記に報告したものと同じであった。
E2.有機触媒不斉水素移動による合成:
スキーム9:
Figure 2016501901
一般的方法:
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(300mg)を溶媒に溶解した溶液に、触媒および還元剤を室温または60℃で添加した(詳細については表2を参照)。反応混合物を10〜24時間撹拌した。反応混合物を蒸発させてシリカゲルに吸着させ、シリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(20:1)で溶出することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)を得た。
Figure 2016501901
実施例:
触媒4は、等モル量の(R)−TRIPとL−バニリンtert−ブチルエステルとをEtO中で混合することにより製造した。生じた沈殿物を濾別し、減圧乾燥させて、触媒4を得た。
6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(300mg、1.22mmol)と、還元剤6(402mg、1.59mmol)と、触媒4(57mg、0.0610mmol)との固体混合物に、BuOを室温で添加した。反応混合物を60℃で10時間加熱した。反応混合物をシリカゲルと共に共蒸発させ、シリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(20:1〜10:1)で溶出することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(287mg、95%)を得、それはキラルHPLC分析により46%eeであった。
化合物(IX)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VIII)について上記に報告したものと同じであった。
E3.不斉水素化による合成(スキーム9):
一般的方法:
金属前駆体と配位子との固体混合物、または触媒に、溶媒を添加した。混合物を室温で30分間激しく撹拌した後、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)を溶媒に溶解した溶液を添加した(詳細については表3〜6を参照)。得られた混合物を撹拌しながら4barの水素ガスで、室温で18〜70時間水素化した。反応混合物をLC−MSおよびキラルHPLCで直接分析した。生成物(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)の単離は、反応混合物を減圧下で蒸発させ、ヘプタン−EtOAc(20:1)を用いてカラムクロマトグラフィー溶出することにより精製する、またはエタノールから再沈殿することにより行うことができた。
Figure 2016501901
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Figure 2016501901
Figure 2016501901
Figure 2016501901
実施例1:
(NBD)RhBF(0.8mg、2μmol)と(S)−Phanephos(3.5mg、6.1μmol)との固体混合物に、EtOAc(酸素非含有、4.0mL)を添加した。混合物を30分間激しく撹拌した後、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(1.00g、4.07mmol)のEtOAc(酸素非含有、3.0mL)溶液を曇った溶液に添加した。得られた混合物を撹拌しながら4barの水素ガスで18時間水素化した。反応混合物のキラルHPLCにより分析すると、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)が生成し、それは86%eeであることが分かった。反応混合物を減圧下で蒸発乾固し、残渣を最小量の沸騰エタノールに再溶解し、溶液を室温に徐冷した。生じた沈殿物を溶液から濾別し、減圧乾燥させて(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(712mg、71%)をオフホワイトの粉末として得、それはキラルHPLC分析により98%eeであった。濾液を冷凍室(−5℃)で冷却し、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(64mg、6%)得ることにより2回目の収量を得ることができ、それはキラルHPLC分析により93%eeであった。
化合物(IX)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VIII)について上記に報告したものと同じであった。
実施例2:
[(S)−Phanephos][NBD]RhBF錯体(17mg、20μmol)と6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(10.0g、40.7mmol)との固体混合物に、EtOAc(酸素非含有、100mL)を添加した。混合物を撹拌しながら4barの水素ガスで2時間水素化した。キラルHPLCによる反応混合物の分析から、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)が生成し、それは89%eeであることが分かった。反応混合物を活性炭(1g)と共に1時間撹拌し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で蒸発乾固し、残渣を最小量の沸騰エタノールに再溶解し、溶液を室温に徐冷した。生じた沈殿物を溶液から濾別し、減圧乾燥させ、(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(7.1g、70%)を得、それはキラルHPLC分析により99%eeであった。
化合物(IX)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VIII)について上記に報告したものと同じであった。
実施例3:
(NBD)RhBF(435mg、1.16mmol)と(S)−Phanephos(1.31g、2.27mmol)との固体混合物に、EtOAc(酸素非含有、300mL)を添加した。混合物を30分間激しく撹拌し、6−クロロ−3−(フェニル−d)インデン−1−オン(I)(400g、1.63mol)のEtOAc(酸素非含有、2.7L)懸濁液に添加した。混合物を25Lオートクレーブに移し、4barの水素ガスで、室温で22時間水素化した。次いで、反応混合物を活性炭(56g)と混合し、1時間撹拌し、追加のEtOAc(200mL)を用いてArbocel BC 200(登録商標)で濾過した。濾液を減圧下で蒸発乾固し、エタノール(1.2L)を添加した。混合物を80℃に加熱して、均質な溶液を形成し、その後、これを撹拌しながら室温に徐冷し、得られた懸濁液を氷水浴でさらに冷却し、濾過した。沈殿物を、氷冷したエタノール(200mL)で洗浄し、50℃で1日間減圧乾燥させて(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(339g、84%)を固体として得、これはキラルHPLC分析により99%ee、LC−MS分析による純度が>99%であった。
化合物(IX)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(VIII)について上記に報告したものと同じであった。
F.(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)の合成
スキーム10:
Figure 2016501901
水素化ホウ素ナトリウム(443mg、11.7mmol)のIPA(10.0mL)懸濁液に、(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)(1.45g、5.85mmol)をIPA(10.0mL)とTHF(5.0mL)とに溶解した溶液を−10℃で添加した。混合物を終夜、室温にゆっくり昇温させた。反応混合物を氷水浴で冷却して温度を室温以下に保ちながら、HCl水溶液(10mL、4M)を慎重に添加した。得られた混合物を減圧蒸発することにより濃縮し、水(20mL)を添加した。水性混合物をEtOAcで3回(3×30mL)抽出した。合わせた抽出物を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。濾液をシリカゲルと共に共蒸発させた。得られた物質をシリカゲルカラムにロードし、ヘプタン−EtOAc(4:1)で溶出することにより、(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)(1.43g、98%)をオフホワイトの固体として得、これはH NMR分析によるcis:trans比が97:3、LC−MS分析による純度が97%であった。
(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)の分析データ:
H NMR(600MHz,CDCl) δ 1.96(ddd,J=8.0,13.0Hz,1H),2.06(d,J=8.0Hz,1H),3.03(dt,J=8.0,13.0Hz,1H),4.14(t,J=8.0Hz,1H),5.25(q,J=8.0Hz,1H),6.86(dd,J=1.0,8.0Hz,1H),7.20(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.45(d,J=2.0Hz,1H);13C NMR(150MHz,CDCl) δ 47.3,47.8,74.7,124.1,126.3,126.4,128.0,128.5,129.3,133.2,143.6,144.1,147.2;LC−MS(APPI):C15ClO[M+H]のm/e計算値250.1、実測値250.0.
G.(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XI)を経た、マレイン酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン(XII)の合成
スキーム11:
Figure 2016501901
塩化チオニル(2.01kg、16.9mol)とTHF(7.2kg)を混合し、混合物を10〜15℃に冷却した。(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)(2.76kg、11.1mol)のTHF(7.2kg)溶液をゆっくり添加し、終了後、THF(5.9kg)を添加した。反応混合物を15℃で約90時間撹拌した。水(16.7kg)を11℃に冷却し、反応混合物にゆっくり添加し、その後、NaOH水溶液(7.8kg、27.7%w/w)をゆっくり添加した後、EtOAc(10kg)を添加した。混合物を20〜40分間撹拌した。相を分離し、有機相を蒸留により体積約6Lに減少させた。MIBK(16kg)を添加し、蒸留により体積を約8Lに減少させて化合物(XI)の溶液を得た。炭酸カリウム(1.58kg、11.4mol)、2,2−ジメチルピペラジン(1.69kg、14.8mol)およびMIBK(13.6kg)を添加した。反応混合物を90〜95℃で35時間撹拌した。室温に冷却した後、水(11kg)を添加し、混合物を30〜60分間撹拌した。相を分離した。水(13.7kg)を有機相に添加し、混合物を30〜60分間ゆっくり撹拌した。相を分離し、有機相をブランク濾過(blank filtered)した。MIBK(5kg)、水(7.8kg)およびHCl水溶液(5.9g、36%w/w)を添加し、混合物を50℃で30〜60分間撹拌した。相を分離し、MIBK(8kg)を水相に添加し、混合物を10〜15℃に冷却した。この混合物に、MIBK(3.5kg)とNH水溶液(7.8kg、25%w/w)との混合物をゆっくり添加し、反応混合物を20〜25℃で60〜90分間撹拌した。相を分離し、有機相を水(10.5kg)で洗浄した。有機相を蒸留により8Lに減少させた。マレイン酸(1.19kg、10.3mol)およびMIBK(9kg)を添加し、その後、反応混合物を75〜80℃に昇温させた。10〜15℃に冷却した後、沈殿物を濾別し、MIBK(10kg)で洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で約20時間乾燥し、マレイン酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン(XII)(3.47kg、68%)を得た。
マレイン酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン(XII)の分析データ:
H NMR(250MHz,DMSO−d) δ 1.31(s,3H),1.33(s,3H),2.12(ddd,J=6.0,8.0,14.0Hz,1H),2.31(d,J=12.0Hz,1H),2.58−2.50(m,3H),2.77(bs,1H),3.16(bs,2H),3.37(bs,1H),4.48(dd,J=6.0,8.5Hz,1H),4.56(dd,J=5.0,8.0Hz,1H),6.04(s,2H,マレイン酸),6.98(d,J=8.0Hz,1H),7.29(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.39(d,J=1.5Hz,1H),8.60(bs,2H).
H.コハク酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XIII)の合成
スキーム12:
Figure 2016501901
化合物(XII)(1.1kg、2.38mol)、TBME(11L)、水(1.8L)およびNH水溶液(1L、25%w/w)を1〜2時間撹拌した。相を分離し、有機相を水(2×2L)で洗浄した。KOH水溶液(254g、3.85mol、85%w/w)および水(1.5L)を有機相に添加した後、ヨウ化メチル−d(450g、3.11mol)を添加した。反応混合物を20〜25℃で16〜24時間撹拌した。水(2L)を添加し、沈殿した副生成物を濾別した。水(0.8L)およびNH水溶液(0.2L、25%w/w)を濾液に添加し、混合物を20〜40分間撹拌した。相を分離し、有機相を水(2L)で洗浄した。相を分離し、塩化アセチル(38g、0.48mol)を有機相に添加し、それを20〜40分間撹拌した。水(0.8L)およびNH水溶液(0.2L、25%w/w)を添加し、混合物を20〜40分間撹拌した。相を分離し、有機相を水(2L)で洗浄した。有機相を蒸発乾固した。全反応体積が6〜6.5Lに達するように、コハク酸(225g、1.91mol)およびアセトンを添加した。反応混合物を加熱還流し、その後、5〜10℃に冷却した。沈殿物を濾別し、アセトン(1L)で洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で16時間超乾燥し、化合物(XIII)(630g、55%)を得た。
コハク酸(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XIII)の分析データ:
H NMR(600MHz,DMSO−d) δ 1.02(s,3H),1.04(s,3H),2.02(ddd,J=6.0,8.0,14.0Hz,1H),2.13(d,J=11.0Hz,1H),2.31(bs,1H),2.37(s,4H,コハク酸),2.46−2.41(m,1H),2.65−2.56(m,4H),4.46(dd,J=6.0,9.0Hz,1H),4.46(dd,J=5.0,8.0Hz,1H),6.95(d,J=8.0Hz,1H),7.26(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.33(d,J=2.0Hz,1H).
I.分割によるL−(+)−酒石酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XIV)の合成
スキーム13:
Figure 2016501901
化合物(XIII)(1.00kg、2.08mol)、EtOAc(8L)、水(2L)およびNH水溶液(1L、25%w/w)を0.5〜1時間撹拌した。相を分離し、有機相を水(2L)で洗浄した。有機相を蒸留により約1.5Lに減少させた。アセトン(10L)およびL−(+)−酒石酸(312g、2.08mol)を添加した。混合物を加熱還流し、その後、5〜10℃に冷却した。沈殿物を濾別し、アセトン(1.2L)で洗浄した。湿潤濾過ケーキをエタノール(11L)と混合した。混合物を加熱還流し、その後、5〜10℃に冷却した。沈殿物を濾別し、無水エタノール(1.2L)で洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で16時間超乾燥し、化合物(XIV)(395g、収率37%)を得た。
L−(+)−酒石酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XIV)の分析データ:
H NMR(600MHz,DMSO−d) δ 1.18(s,3H),1.21(s,3H),2.04(ddd,J=6.0,8.0,14.0Hz,1H),2.31(d,J=12.0Hz,1H),2.61−2.50(m,3H),2.77(bs,1H),2.95(bs,1H),4.07(s,2H,酒石酸基),4.45(dd,J=6.0,8.5Hz,1H),4.50(dd,J=5.0,8.0Hz,1H),6.96(d,J=8.0Hz,1H),7.27(d,J=8.0Hz,1H),7.36(s,1H).
J.(1S,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xa)の合成
スキーム14:
Figure 2016501901
水素化ホウ素ナトリウム(67g、1.77mol)をIPA(2.1L)に溶解し、溶液を−10℃に冷却した。(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)(438g、1.77mol)をTHF(2.3L)およびIPA(0.4L)に溶解した。(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)の溶液を水素化ホウ素ナトリウム溶液に2時間24分かけて添加し、添加中の最高温度は−4℃であった。反応を終夜撹拌し、その間、温度は室温に達した。反応を−2℃に冷却し、HCl水溶液(1.55L、4M)を1時間35分かけて添加した。減圧蒸留により反応の体積を約2.5Lに減少させた。水(2.5L)およびトルエン(4L)を添加し、反応を45℃で15分間撹拌した。相を分離し、有機相をNaCl水溶液(3L、5%w/w)で洗浄した。相を分離し、減圧蒸留(最大70℃)することにより有機相を約1.4Lに減少させた。有機相を9分かけてヘプタン(12.5L)に添加した。反応を−5℃に冷却し、1時間20分後、生じた沈殿物を濾別した。沈殿物をヘプタン(1L)で洗浄した後、40℃の真空乾燥機で終夜乾燥し、(1S,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xa)(377g、86%)をオフホワイトの固体として得、HPLC分析(方法2)による純度は99.5%であった。
化合物(Xa)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は、化合物(X)について上記に報告したものと同じであった。
K.(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を経た、L−(+)−酒石酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XIV)の合成
スキーム15:
Figure 2016501901
化合物(Xa)(25g、100mmol)を2−MeTHF(80mL)に溶解した氷冷溶液を、塩化チオニル(11.0mL、152mmol)を2−MeTHF(60mL)に溶解した氷冷溶液に10分かけて添加し、その最高温度は1℃であった。反応を室温で終夜撹拌した後、2℃に冷却し、その後、水(180mL)を25分かけて添加し、温度を18℃未満に保った。NH水溶液(34mL、25%w/w)を添加することによりpHを7に調節し、その後、相を分離した。有機相を減圧蒸発し、得られた油状物をMIBK(50mL)で1回ストリッピングし、粗化合物(XIa)を得た。MIBK(160mL)、炭酸カリウム(42.8g、310mmol)および化合物(XVI)(43.1g、120mmol)を添加し、反応を90℃で24時間加熱した。反応を室温に冷却した後、水(300mL)を添加した。反応を15分間撹拌し、相を分離し、有機相を水(300mL)で洗浄した。相を分離し、塩化アセチル(1.0ml)を有機相に添加した。反応を3時間撹拌した後、水(20mL)およびNH水溶液(6mL、25%w/w)を添加した。相を分離し、有機相を水(130mL)で洗浄した。有機相をArbocel BC−200で濾過した後、HCl水溶液(240mL、1.08mol、4.5M)を添加した。反応を50℃に昇温させ、相を分離し、水相にMIBK(300mL)、次いでNH水溶液(180mL、25%w/w)を添加した。相を分離し、有機相を水(300mL)で洗浄し、その後、減圧蒸発することにより体積を減少させた。得られた油状物をアセトン(100mL)でストリッピングした。次いで、油状物をエタノール(300mL)に溶解し、L−(+)−酒石酸(15.0g、100mmol)を添加した。反応を加熱還流した後、室温に冷却した。得られた沈殿物を濾別し、固体をアセトン(50mL)で洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で終夜乾燥し、化合物(XIV)(29.8g、58%)を得、そのHPLC分析(方法3)による純度は97.8%であった。
化合物(XIV)の分析データ(NMRおよびLC−MS)は上記に報告したものと同じであった。
L.(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を経た、フマル酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XV)の合成
スキーム16:
Figure 2016501901
化合物(Xa)(23.7g、94.9mmol)を2−MeTHF(80mL)に溶解した氷冷溶液を、塩化チオニル(10.3mL、142mmol)を2−MeTHF(60mL)に溶解した氷冷溶液に10分かけて添加し、その最高温度は1℃であった。反応を室温で終夜撹拌した後、3℃に冷却し、その後温度を16℃未満に保ちながら、水(180mL)を25分かけて添加した。NH水溶液(35mL、25%w/w)を添加することによりpHを7に調節し、その後、相を分離した。有機相を減圧蒸発し、得られた油状物をMIBK(50mL)で1回ストリッピングし、粗化合物(XIa)を得た。MIBK(160mL)、炭酸カリウム(40.7g、295mmol)および化合物(XVI)(40.9g、114mmol)を添加し、反応を80℃で68時間加熱した。反応を39℃に冷却した後、水(270mL)を添加した。反応を15分間撹拌し、相を分離し、有機相を水(270mL)で洗浄した。相を分離し、塩化アセチル(0.9ml)を有機相に添加した。反応を72時間撹拌した後、水(25mL)およびNH水溶液(7mL,25%w/w)を添加した。相を分離し、有機相をNaCl水溶液(100mL、7.5%w/w)、その後、水(100mL)で洗浄した。有機相をArbocel BC−200で濾過た後、HCl水溶液(250mL、1.0mol、4.0M)を添加した。反応を55℃に昇温させ、相を分離し、水相にMIBK(300mL)、次いでNH水溶液(100mL、25%w/w)を添加した。相を分離し、有機相を水(300mL)で洗浄し、その後、減圧蒸発することにより体積を減少させた。得られた油状物をアセトン(200mL)、次いでエタノール(200mL)でストリッピングした。次いで、油状物をエタノール(200mL)に溶解し、フマル酸(9.75g、84.0mmol)を添加した。反応を55℃に昇温させた後、室温に冷却した。得られた沈殿物を濾別し、固体をエタノールで2回(2×25mL)洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で2日間乾燥し、化合物(XV)(26.4g、58%)を得、そのHPLC分析(方法3)による純度は99.2%であった。
フマル酸4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XV)の分析データ:
H NMR(250MHz,CDCl) δ 1.14(s,3H),1.16(s,3H),2.04(ddd,J=6.0,8.0,13.5Hz,1H),2.26(d,J=12.0Hz,1H),2.73−2.40(m,3H),2.86−2.75(m,1H),2.92−2.86(m,2H),4.52−4.41(m,2H),6.53(s,2H,フマル酸基),6.95(d,J=8.0Hz,1H),7.26(dd,J=2.5,8.0Hz,1H),7.34(d,J=2.5Hz,1H).
M.3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボン酸ヘミ−D,L−酒石酸tert−ブチル(XVIII)の合成
スキーム17:
Figure 2016501901
2,2−ジメチルピペラジン(11.5kg、101mol)をエタノール(48.5L)に溶解し、溶液を約9℃に冷却した。二炭酸ジ−tert−ブチル(21.9kg、100mol)をエタノール(41.7L)に溶解した。反応の温度を15℃未満に保ちながら、二炭酸ジ−tertブチルの溶液をジメチルピペラジンの溶液に2時間30分かけて添加した。エタノール(12.4L)を添加し、溶液を12〜25℃の室温で終夜撹拌した。反応を加熱還流し、75Lを留去した。エタノール(76L)を反応に添加し、溶液を52℃に加熱して、D,L−酒石酸(7.5kg、50.0mol)のエタノール(25.2L)懸濁液に移し、51℃に昇温させた。エタノール(25.3L)を添加し、反応を終夜20℃に保った。沈殿物を濾別し、エタノール(28.1L)で洗浄した。固体を50℃の真空乾燥機で終夜乾燥して、化合物(XVIII)(27.1kg、93%)を得、GC分析による純度は99%であった。
3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボン酸ヘミ−D,L−酒石酸tert−ブチル(XVIII)の分析データ:
H NMR(250MHz,CDCl) δ 1.35(s,6H),1.46(s,9H),3.10(bs,2H),3.42(bs,2H),3.63(bs,2H),4.29(s,1H,酒石酸基),7.60ppm(bs,3H);13C NMR(62.5MHz,CDCl) δ 22.3,28.3,39.0,40.8,50.2,51.8,53.6,73.6(酒石酸基),80.6,154.2,178.3(酒石酸基).
N.ビス−2,2,2−トリフルオロ酢酸1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XVI)の合成
スキーム18:
Figure 2016501901
化合物XVIII(23.0kg、79.5mol)をトルエン(133L)に懸濁し、水(85.2L)およびNaOH水溶液(14.1g、27.7%w/w)を添加し、反応を1時間撹拌した。相分離後、有機相を炭酸カリウム(11.1kg、80.3mol)に添加した。N−メチルピロリドン(7.0kg)を添加した。ヨードメタン−d(12.7kg、87.6mol)をトルエン(11.5L)に溶解した後、反応に添加し、続いてトルエン(11.5L)を添加した。反応を23℃で終夜撹拌した。工程内管理の後、5.7%の化合物(XVIII)が残留したことが分かり、ヨードメタン−d(0.9kg、6.21mol)およびトルエン(12.7L)を添加し、反応を23℃で終夜撹拌した。水(85L)およびNH水溶液(3.5kg、25%w/w)を添加し、反応を40分間撹拌した。相を分離し、有機相を減圧蒸留することにより約20Lに減少させた。反応を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(38.0kg、333mol)を36分かけて添加した。反応を39℃で終夜撹拌した後、13℃に冷却した。ジエチルエーテル(77.1L)を添加し、反応を約22℃で終夜撹拌した。反応を8℃に冷却し、その温度で3.5時間撹拌した後、濾過した。濾過ケーキをジエチルエーテル(44.9L)で洗浄した後、さらにジエチルエーテル(30.8L)で洗浄した。得られた固体を50℃の真空乾燥機で終夜乾燥して化合物(XVI)(23.4kg、82%)を得、GC分析による純度は93.2%であった。
ビス−2,2,2−トリフルオロ酢酸1(d),2,2−トリメチルピペラジン(XVI)の分析データ:
H NMR(250MHz,DO) δ 1.35(s,6H),3.16(d,J=14.5Hz,1H),3.31−3.21(m,1H),3.58−3.35ppm(m,4H);13C NMR(62.5MHz,DO) δ 17.0,23.8,37.0,41.9,47.3,51.7,60.8,117.6(q,J=36Hz,TFA),164.0(q,J=291Hz,TFA).

Claims (17)

  1. 構造(I)を有する化合物。
    Figure 2016501901
  2. 化合物(I)が3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オンとアリールボロン酸またはアリールボロン酸エステルとの反応により得られる、化合物(I)の製造方法。
  3. 前記アリールボロン酸またはアリールボロン酸エステルが、4,4,5,5−テトラメチル−2−d−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロランである、請求項2に記載の方法。
  4. 次の工程、
    a)2,2’−アゾビスイソブチロニトリルおよびN−ブロモスクシンイミドを、6−クロロ−1−インダノンを含む溶液に添加する工程と、
    b)トリエチルアミンを前記工程a)の溶液に添加して、3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オンを得る工程と、
    c)3−ブロモ−6−クロロインデン−1−オンを分離し、4,4,5,5−テトラメチル−2−d−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロランと適切な触媒および塩基の存在下で反応させて化合物(I)を得る工程と、
    を含む、請求項1または2に記載の方法。
  5. 酢酸パラジウムおよびトリフェニルホスフィンの存在下で工程c)を行う、請求項4に記載の方法。
  6. 3. 一ハロゲン化ベンゼン−dから得られる有機金属種と5−クロロ−1−インダノン(V)とを反応させた後、脱水することにより6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を合成する工程と、
    4. 6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を化合物(XIX)に反応させ、それをさらに酸化開裂して化合物(I)を得る工程と、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  7. a)ブロモベンゼン−dと、マグネシウムと、5−クロロ−1−インダノンとのグリニャール反応を行った後、脱水することにより6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン(IV)を合成する工程と、
    b)工程a)の6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデンを、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミンと反応させた後、生成したエナミン中間体(XIX)を酸化開裂して化合物(I)を得る工程と、
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. メタ過ヨウ素酸ナトリウム、メタ過ヨウ素酸カリウム、オゾン、二クロム酸カリウム、二クロム酸ナトリウム、一重項酸素およびm−クロロ過安息香酸からなる群から選択される酸化剤の使用により、前記工程b)の酸化開裂を行う、請求項6または7に記載の方法。
  9. a)請求項1に記載の化合物(I)を還元して、6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VIa)を得る工程と、
    b)化合物(VIa)を、塩基誘導転位により6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIIIa)に変換する工程と、
    を含む方法。
  10. a)請求項1に記載の化合物(I)を、エナンチオ選択的触媒および還元剤の存在下でエナンチオ選択的還元することにより(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)−1H−インデン−1−オール(VII)に変換する工程と、
    b)化合物(VII)を、塩基誘導転位により(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)に変換する工程と、
    を含む方法。
  11. 請求項1に記載の化合物(I)を、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライドなどの好適な触媒の存在下、酢酸エチルなどの好適な溶媒中で水素化することにより変換して6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIIIa)を得る工程を含む方法。
  12. 請求項1に記載の化合物(I)を、ロジウム塩およびキラルホスフィン配位子などの好適な触媒、および酢酸エチルなどの好適な溶媒の存在下、不斉水素化を行うことにより変換して(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)を得る工程を含む方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか一項で得られる化合物を、3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン、特に(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダンまたは(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダンに変換する方法であって、次の工程、
    a)(±)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIII)、6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(VIIIa)、または(S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オン(IX)を、NaBHなどの好適な還元剤の存在下で還元して対応するインダノール、即ち、(±)−cis−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(X)、6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xb)または(1S,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−オール(Xa)を得る工程と;
    b)例えば、塩化チオニルの存在下、工程a)で得られた前記化合物のいずれかを塩素化して、前記対応する塩素化インダン化合物(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XI)、3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIb)、または(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を得る工程と、
    を含む方法。
  14. 請求項13で得られた(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XI)、3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIb)、または(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン(XIa)を、(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン、1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンまたは1−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンの薬学的に許容される塩に変換する方法であって、次の工程、
    a)2,2−ジメチルピペラジン、または後で(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン、1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン、もしくは1−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンの3,3−ジメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と反応させる工程と;
    b)対応する酸を添加することにより、前記薬学的に許容される塩を生成し、任意選択により沈殿させる工程と;
    を含む方法。
  15. 請求項14で得られる(±)−trans−1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジン、1−(6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンまたは1−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−3,3−ジメチルピペラジンの薬学的に許容される塩を、4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンの薬学的に許容される塩に変換する方法であって、次の工程
    a)ヨウ化メチル−dなどの活性メチル−d供与体および水酸化カリウムなどの塩基の存在下でアルキル化する工程と、
    b)沈殿させ、および、対応する酸を添加することによる、任意選択の前記薬学的に許容される塩の工程と;
    を含む方法。
  16. 請求項13で得られた、前記3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダン、特に(±)−cis−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダンまたは(1S,3S)−3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダンを、4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンの薬学的に許容される塩に変換する方法であって、
    a)3,5−ジクロロ−1−(フェニル−d)インダンをビス−2,2,2−トリフルオロ酢酸1(d),2,2−トリメチルピペラジン、または後で4−((1R,3S)−6−クロロ−3−(フェニル−d)インダン−1−イル)−1(d),2,2−トリメチルピペラジンの1(d),2,2−トリメチルピペラジン部分に変化し得る化合物と求核置換反応させる工程と;
    b)沈殿させ、および、対応する酸を添加することによる、任意選択の前記薬学的に許容される塩の工程と;
    を含む方法。
  17. 重水素(D)の代わりに水素(H)を含む前記化合物と前記反応を行い、このようにして対応する非重水素化化合物を得る、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
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