JP2016203631A - 画像記録方法および画像記録装置 - Google Patents

画像記録方法および画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016203631A
JP2016203631A JP2016084546A JP2016084546A JP2016203631A JP 2016203631 A JP2016203631 A JP 2016203631A JP 2016084546 A JP2016084546 A JP 2016084546A JP 2016084546 A JP2016084546 A JP 2016084546A JP 2016203631 A JP2016203631 A JP 2016203631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
image
intermediate transfer
transfer member
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016084546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016203631A5 (ja
JP6682334B2 (ja
Inventor
香菜子 相馬
Kanako Soma
香菜子 相馬
大西 徹
Toru Onishi
徹 大西
亮平 後藤
Ryohei Goto
亮平 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JP2016203631A publication Critical patent/JP2016203631A/ja
Publication of JP2016203631A5 publication Critical patent/JP2016203631A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6682334B2 publication Critical patent/JP6682334B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/0057Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material where an intermediate transfer member receives the ink before transferring it on the printing material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2002/012Ink jet with intermediate transfer member
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
    • B41M5/0017Application of ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, on the substrate prior to printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】中間画像の記録媒体への転写効率の向上とブロンズを抑制して優れた画像を得る。【解決手段】中間転写体上に、順次、反応液、第一の水溶性樹脂を含む第一の液体組成物、及び、第二の水溶性樹脂を含むインクを付与して中間画像を形成し、次いで、前記中間転写体上の中間画像を、記録媒体に接触させ、前記記録媒体との接触状態を維持しつつ前記中間転写体から剥離して前記記録媒体に転写する画像記録方法であって、前記中間画像が前記記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の、中間画像の温度Tcおよび中間転写体の温度T1を、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、前記中間画像が中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度Trおよび記録媒体の温度T2を、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とすることを特徴とする画像記録方法。【選択図】図1

Description

本発明は、画像記録方法および画像記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置は、低ランニングコスト、装置の小型化が可能、複数色のインクを用いたカラー画像記録への対応が容易、という観点からコンピュータ関係の出力機器等に幅広く利用されてきた。近年では、記録媒体の種類によることなく、高速かつ高品位の画像出力が可能な画像記録装置が求められている。浸透性の低い記録媒体においては、インクが記録媒体の表面に残りやすく、インク表面の材料特性からブロンズが発生する。このブロンズを抑制するためには特許文献1のようにインク表面が露出しないように処理液を付与する方法が提案されている。
一方、高速かつ高品位な画像出力を達成するためには、記録媒体の繊維に沿って、インクが広がるフェザーリング等の画像劣化現象を抑制する必要がある。上記課題を解決する手段の一つとして、直接記録媒体上にインクを付与する直接描画方式に代えて、中間転写体を用いた転写方式の画像記録装置が提案されている(特許文献2、特許文献3、特許文献4)。転写方式の画像記録装置では、インクジェット記録装置により中間画像を中間転写体上に形成する。次いで、中間転写体上の中間画像を乾燥し、中間画像の転写により記録媒体上に最終画像を形成する。転写方式の画像記録方法は、中間転写体上で中間画像を乾燥させるため、高速かつ高品位な画像出力時であってもフェザーリングが生じにくい。
しかしながら、転写方式の画像記録方法では、中間画像の一部が転写されないこと、あるいは中間画像が内部で分離して記録媒体には分離した部分しか転写されないこと等により、良好な画像形成が行えない場合があるという課題がある。上記課題を解決する手段としては、予め形成した中間画像に対して、水溶性樹脂を含有する材料を付与する方法が提案されている(特許文献5)。特許文献5の方法では、まず中間転写体に対してインクの顔料を凝集させるための第1材料を付与した後、第1材料が付与された中間転写体に対して記録ヘッドによりインクを付与して中間転写体上に中間画像を形成する。次に、中間転写体に対して水溶性樹脂を含有する第2材料を付与した後、中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体へ転写する。この第1材料は、少なくとも金属塩を含む液体である。
特開2012−51199号公報 米国特許第4538156号明細書 米国特許第5099256号明細書 特開昭62−92849号公報 特許第4834300号明細書
転写方式においては直接描画方式以上にインクが記録媒体の表面に残りやすいため、ブロンズの発生がより顕著となる。また特許文献1〜4では、主に記録媒体上への中間画像の転写性の向上と、形成された中間画像の擦過性を向上させるため、水溶性樹脂を含有する第2材料を用いている。これに対して、中間画像形成用の材料と転写工程時の温度の関係の点から記録媒体に対する中間画像の転写性をより向上させることが要望されている。本発明の目的は、上記従来技術の課題に着目してなされたものであり、ブロンズの抑制を図るとともに中間画像の記録媒体への転写効率を向上して、優れた画像を得ることができる画像記録方法および画像記録装置を提供することである。
本発明によれば、中間転写体に反応液を付与する反応液付与工程と、前記中間転写体に、前記反応液を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有し、前記反応液と接触することで増粘する第一の液体組成物を付与する第一の液体組成物付与工程と、前記中間転写体に、前記第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成するインク付与工程と、前記中間転写体上の中間画像を、記録媒体に接触させ、前記記録媒体との接触状態を維持しつつ前記中間転写体から剥離して前記記録媒体に転写する転写工程と、を有し、前記中間画像が前記記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の、中間画像の温度Tc及び中間転写体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、前記中間画像が中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度Trおよび記録媒体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とすることを特徴とする画像記録方法が提供される。
また本発明によれば、中間転写体と、前記中間転写体に反応液を付与する反応液付与手段と、前記中間転写体に、前記反応液を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有し、前記反応液と接触することで増粘する第一の液体組成物を付与する第一の液体組成物付与手段と、前記中間転写体に、前記第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成するインク付与手段と、前記中間転写体上の中間画像を、記録媒体に接触させ、前記記録媒体との接触状態を維持しつつ前記中間転写体から剥離して前記記録媒体に転写する転写手段と、を有し、前記中間画像が前記記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の中間転写体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、前記中間画像が中間転写体から剥離する位置の記録媒体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とするための温度調整手段と、を有することを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明によれば、ブロンズを抑制できるとともに中間画像の記録媒体への転写効率が向上して、優れた画像を得ることができる画像記録方法および画像記録装置を提供することができる。
一実施形態の画像記録装置を表す模式図である。 他の実施形態の画像記録装置を表す模式図である。 他の実施形態の画像記録装置を表す模式図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。尚、本発明において、主な用語及び記号は以下のように定義される。
「中間画像」は、中間転写体上において、反応液、第一の液体組成物、およびインクによって形成される画像、または、中間転写体上において、反応液、第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物によって形成される画像、を意味する。
「中間転写体の温度T」は、中間画像の転写中(中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間)の中間転写体の温度を意味する。
「中間画像の温度Tc」は、中間画像の転写中(中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間)の中間画像の温度を意味する。
「記録媒体の温度T」は、中間画像の転写完了時(中間画像が中間転写体から剥離する位置)の記録媒体の温度を意味する。
「中間画像の温度Tr」は、中間画像の転写完了時(中間画像が中間転写体から剥離する位置)の中間画像の温度を意味する。
<1.画像記録装置>
<第一の実施形態>
本実施形態の画像記録装置は、中間転写体、反応液付与手段、第一の液体組成物付与手段、インク付与手段、温度調整手段、および転写手段を有する。反応液付与手段によって、中間転写体上に、反応液を付与可能となっている。第一の液体組成物付与手段によって、中間転写体上に付与された反応液の領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有する第一の液体組成物を付与し、該第一の液体組成物が前記反応液と接触することで増粘することが可能となっている。インク付与手段によって、中間転写体上に付与された第一の液体組成物の領域と少なくとも一部が重複するように第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成可能となっている。転写手段によって、中間画像を記録媒体に転写することが可能となっている。更に、温度調整手段によって、中間転写体および記録媒体の温度を以下の(1)及び(2)ように調整することが可能となっている。
(1)中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の中間転写体の温度Tを、第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とする。
(2)中間画像が中間転写体から剥離する位置の記録媒体の温度Tを、第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とする。
尚、前記インク付与手段を、インク付与手段と第二の液体組成物付与手段の2つの手段に分割した構成とすることができる。即ち、前記中間転写体に、前記第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、インクを付与するインク付与手段と、前記中間転写体に、前記インクを付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有する第二の液体組成物を付与して中間画像を形成する第二の液体組成物付与手段と、の2つの手段である。以下、この態様の画像記録装置を「第二の実施形態」と称する。
第一の実施形態の画像記録装置は、上記第二の水溶性樹脂をインクに含有させることによって、インクに第二の実施形態の画像記録装置における第二の液体組成物と同等の効果を持たせる構成である。この場合、中間画像の形成には、反応液、第一の液体組成物、およびインクを使用し、第二の液体組成物を付与する必要が無いため、中間画像の液体量を減らすことが可能である。
尚、温度調整手段は、「T≧Tgs>T」となるように、中間転写体、記録媒体及び/または転写手段の温度を調整できるものであれば良い。水溶性樹脂のガラス転移温度Tgsの高低に応じて、例えば、中間転写体側および/または記録媒体側からの中間画像の加熱と、中間転写体側および/または記録媒体側からの中間画像の冷却と、を適宜組み合わせて中間画像の温度調整を行うことができる。
本実施形態の画像記録装置は、中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の中間画像の温度TcをTgs以上の温度とすることができ、これによって、中間画像は流動性が上昇して中間転写体との密着性が減少して中間転写体から剥離しやすくなる。また、中間画像が中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度TrをTgs未満の温度とすることができ、これによって、記録媒体に接触後の中間画像は温度が急速に低下して水溶性樹脂がガラス状態となるので、最終画像と記録媒体との密着性が向上して界面剥離が生じにくくなる。その結果、中間画像の記録媒体への転写効率が向上して優れた画像を得ることができる。
図1は、一実施形態の画像記録装置を表す模式図である。図1の画像記録装置は、回転可能なドラム状の支持部材101と、その外周面に配置された表層部材102とからなる中間転写体103を備える。支持部材は、軸104を中心として矢印方向に回転駆動し、その回転と同期して、その周辺に配置された各手段が作動するようになっている。
また、中間転写体103の外周面に反応液を付与する反応液付与手段として、ローラ式塗布装置105が配置されている。このローラ式塗布装置では、反応液用の容器に充填された反応液が、二つのローラの回転により、これらのローラの外周面上を移動する。そして、中間転写体の外周面に当接したローラの回転により、このローラから中間転写体の外周面上に反応液が付与される。
中間転写体103の回転方向に対して下流側には、中間転写体の外周面に対向するように、第一の液体組成物付与手段としてのインクジェットデバイス106、インク付与手段としてのインクジェットデバイス107、第二の液体組成物付与手段としてのインクジェットデバイス108が配置されている。インクジェットデバイス106からは第一の液体組成物、インクジェットデバイス107からはインク、インクジェットデバイス108からは第二の液体組成物が、それぞれ、中間転写体103の外周面上に付与できるようになっている。インクジェットデバイス106、107、108としては、電気熱変換素子を用い、オンデマンド方式にてインク吐出を行うタイプのデバイスを用いる。これらのインクジェットバイスは、中間転写体103の軸104に略平行となるライン状に配列させたラインヘッド形態のインクジェットヘッドを備える。このように、中間転写体の外周面上には、反応液、第一の液体組成物、インク、および第二の液体組成物が順次、付与されることにより、これらの液からなる中間画像(ミラー反転している画像)が形成される。
尚、前記第二の液体組成物付与手段は、第二の実施形態の画像記録装置に含まれる手段である。
図1の画像記録装置においては、更に、中間転写体103上の中間画像中の液体分を減少させる目的で、送風装置117が配置されている。これにより中間画像中の液体分を減少させて、転写時の画像の乱れを抑制し良好な画像を得ることができる。尚、この送風装置は、必須手段ではなく、必要に応じて使用される手段である。
この画像記録装置は、「温度調整手段」として、中間転写体の温度TをTgs以上の温度まで加熱するための「第一の温度調整手段」、並びに、記録媒体の温度TをTgs未満の温度とするための「第二の温度調整手段」を備えている。「第一の温度調整手段」として、中間転写体103の支持部材101には加熱ヒータ109が内蔵されている。この加熱ヒータにより、中間転写体の温度を制御して、中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の中間画像の温度Tcを、Tgs以上の温度に加熱できるようになっている。
中間転写体103の回転方向の更に下流側には、中間転写体の外周面に対向する外周面を有する加圧ローラ110が配置されており、中間転写体と加圧ローラを有する転写手段が構成されている。この加圧ローラにより、中間転写体上の中間画像を、記録媒体111に接触させて記録媒体に転写できるようになっている。また、「第二の温度調整手段」として、加圧ローラ110には冷却部112が内蔵されている。この冷却部により、中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度Trを、Tgs未満の温度に冷却できるようになっている。
このように、図1の装置では、中間転写体と加圧ローラで、中間転写体上の中間画像と記録媒体を挟み込むように加圧することで、効率の良い画像転写を実現している。すなわち、実際の転写工程では、中間転写体上に形成された中間画像は、画像転写部113において、搬送ローラ114の回転により搬送ガイド115に沿って搬送された記録媒体111と接触する。そして、この中間画像は中間転写体から剥離することで記録媒体に転写される。
なお、本実施形態の装置では、記録媒体と接触している中間画像をこれらの接触状態を維持しつつ中間転写体から剥離させる。この際の中間画像の温度調整は、冷却部112による冷却を用いている。しかし、剥離時の中間画像の温度調整はこの方法に限定されず、転写手段内における中間画像からの放熱に基づく冷却を利用する温度調整でも良い。
この場合、温度Tcに調整された中間画像が、転写手段に供給された時点から、中間転写体から剥離するまでの中間画像の温度履歴が「Tc≧Tgs>Tr」となるよう記録媒体の種類、転写手段の構造及び構成材料を選択することが好ましい。また、放熱により中間画像を冷却し、記録媒体が室温(例えば25℃)で転写手段に供給される場合は、記録媒体による吸熱が主に作用して中間画像の温度低下が生じ、温度Trへの温度調整が行われる。即ち、この場合の温度調整手段は、中間転写体の加熱を行う「第一の温度調整手段」のみであるが、「Tc≧Tgs>Tr」の条件を満たす構成であれば問題はない。また、加熱ヒータによる中間転写体の加熱によって結果的に、中間転写体上の中間画像も加熱されて、中間画像中の液体分が除去される場合もある。従って、上記の場合、図1に示す装置においては、中間画像が形成されている中間転写体の表面温度を加熱ヒータによって加熱することによって目的とするTcを達成している。また、加圧ローラに供給される記録媒体の温度を室温(25℃)としていることにより、中間画像と記録媒体との接触面積(ニップ幅により記載される領域の面積)は小さいが、この接触による記録媒体側への放熱によって、中間画像は温度Trを達成している。
記録媒体は印刷用紙であれば良く、例えば、コート紙、マット紙などであっても良い。また、記録媒体は、規定の形状にカットされた枚葉シートの形態であっても、長尺、ロール状のシートの形態であっても良い。
図1の装置では、画像転写部113の中間転写体の温度Tは、中間画像中の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度となっている。この一方で、記録媒体の温度TはTgs未満の温度となっている。その結果、画像転写部における中間画像の転写時には、中間画像と記録媒体との密着力が、中間画像と中間転写体との密着力を上回り、中間画像が記録媒体に効率よく転写される。
図2は、他の実施形態の画像記録装置を表す図であり、ベルト形状の中間転写体103、および搬送ベルト116を設けた点が、図1の画像記録装置とは異なる。また図3は、他の実施形態の画像記録装置を表す図である。図3の画像記録装置では、ベルト形状の中間転写体103および搬送ベルト116を設け、更に、複数の加圧ローラ110を設けた点が、図1の画像記録装置とは異なる。搬送ベルト116はまた、記録媒体上に転写された画像を定着させる定着ベルトとしても機能している。図2および図3の画像記録装置において、上記変更事項以外の構成は図1の装置と同様となるため、それらの説明は省略する。
中間画像の温度Tc及び温度Trについては、「Tc≧Tgs>Tr」を満たすものであれば特に限定されないが、温度Tcは50℃以上140℃以下が好ましく、温度Trは25℃以上70℃以下が好ましい。
<第二の実施形態>
前記の通り、第二の実施形態の画像記録装置は、第一の実施形態の画像記録装置におけるインク付与手段を、インク付与手段と第二の液体組成物付与手段の2つの手段に分割した装置である。即ち、中間転写体に、第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、インクを付与するインク付与手段と、前記中間転写体に、前記インクを付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有する第二の液体組成物を付与して中間画像を形成する第二の液体組成物付与手段と、を有する装置である。即ち、第一の実施形態において、中間画像は、反応液、第一の液体組成物およびインクによって中間転写体上に形成されるので、第二の実施形態に対して第一の実施形態は、第二の液体組成物付与手段を省略することによって装置の簡略化を図ったものとなっている。
〔中間転写体〕
第一の実施形態の画像記録装置において、中間転写体は、反応液、第一の液体組成物、およびインクを保持し、中間画像を形成する基材となる。また第二の実施形態の画像記録装置において、中間転写体は、反応液、第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物を保持し、中間画像を形成する基材となる。中間転写体は、中間転写体をハンドリングし、必要な力を伝達するための支持部材と、該支持部材上に設けられ、中間画像を形成するための表層部材とからなる。支持部材と表層部材は均一の部材からなっていても良く、各々独立した複数の部材からなっていても良い。
支持部材の形状としては、シート形状、ローラ形状、ドラム形状、ベルト形状、無端ウェブ形状等を挙げることができる。なお、ドラム形状の支持部材やベルト形状の無端ウェブ構成の支持部材を用いると、同一の中間転写体を連続して繰り返し使用することが可能となり、生産性の面から極めて好適な構成となる。また、中間転写体のサイズは、目的の印刷画像サイズに合わせて自由に選択することができる。中間転写体の支持部材は、その搬送精度や耐久性の観点から、ある程度の構造強度が求められる。支持部材の材質としては金属、セラミック、樹脂などが好適である。これらの中でも特に、転写時の加圧に耐え得る剛性や寸法精度のほか、動作時のイナーシャを軽減して制御の応答性を向上するために要求される特性から、下記の材料を好適に用いることができる。アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、アセタール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリウレタン、シリカセラミクス、アルミナセラミクス。また、これらの材料を組み合わせて用いるのも好ましい。更に、図1に示す装置を用いる場合には、先に説明した中間画像の温度履歴を得ることができる支持部材101を選択することが好ましい。
中間転写体の表層部材は、紙などの記録媒体に中間画像を圧着させて中間画像を記録媒体に転写させるため、ある程度の弾性を有していることが望ましい。記録媒体として紙を用いる場合、中間転写体の表層部材の硬度はデュロメータ・タイプA(JIS・K6253準拠)硬度10°以上100°以下の範囲のものが好ましく、20°以上60°以下の範囲のものがより好ましい。表層部材の材質としては、樹脂、セラミック、金属などの各種材料を適宜、用いることができるが、特性および加工特性より各種ゴム材料、およびエラストマー材料を好ましく用いることができる。表層部材の材料としては例えば以下が挙げられる。ポリブタジエン系ゴム、ニトリル系ゴム、クロロプレン系ゴム、シリコーン系ゴム、フッ素系ゴム、ウレタン系ゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー等。また、ポリエーテル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、シロキサン化合物、パーフルオロカーボン化合物等も好適に用いることができる。特に、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムは、寸法安定性、耐久性、耐熱性等の面から極めて好適に用いることができる。
また、表層部材は、複数材料を積層して形成された物も好適である。例えば無端ベルト形状のウレタンゴムにシリコーンゴムを被膜させた物、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上にシリコーンゴムを積層したシート、ウレタンゴムシート上にポリシロキサン化合物を成膜させた積層材料等を好適に用いることができる。また、綿布やポリエステル、レーヨン等の織布を基布とし、そこにニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム等のゴム材料を含浸させたシートも好適に用いることができる。また、表層部材は適当な表面処理を施して用いることができる。この例としてフレーム処理、コロナ処理、プラズマ処理、研磨処理、粗化処理、活性エネルギー線(UV・IR・RFなど)照射処理、オゾン処理、界面活性剤処理、シランカップリング処理を挙げることができる。また、これらの材料を複数、組み合わせてこれらの処理を施すことも好適である。また、表層部材と支持部材の間に、これらを固定・保持するための各種接着材や両面テープ等が存在しても良い。
〔材料〕
以下、本発明の画像記録装置及び画像記録方法において、使用可能な反応液、第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物について説明する。
〔反応液〕
反応液は、反応性成分として、第一の液体組成物高粘度化成分およびインク高粘度化成分を含有する。ここで、「高粘度化成分」とは、第一の液体組成物やインクの粘度を増加させる成分を意味する。またインクの「高粘度化」とは、インクの一部である色材や樹脂等がインク高粘度化成分と接触することによって化学的に反応し、あるいは物理的に吸着し、これによってインク全体の粘度上昇が認められる場合を表す。また、これ以外にも、色材などインクの一部が凝集することにより、局所的に粘度上昇を生じる場合も含む。インク高粘度化成分は、中間転写体上でのインクおよび/又はインクの一部の流動性を低下させて、画像形成時のブリーディング、ビーディングを抑制する効果がある。インク高粘度化成分の反応液中の濃度は、インク高粘度化成分の種類、中間転写体への付与条件、インクの種類等に応じて選択すればよい。本実施形態では、インク高粘度化成分として、多価の金属イオン、有機酸、カチオンポリマー、多孔質性微粒子など、旧来から公知の物を特に制限無く用いることができる。これらの中でも、特に多価の金属イオンおよび有機酸が好適である。また、複数の種類のインク高粘度化成分を含有することも好適である。
なお、反応液中の第一の液体組成物高粘度化成分およびインク高粘度化成分の含有量は、反応液全質量に対して5質量%以上であることが好ましい。具体的に、インク高粘度化成分として使用できる金属イオンとしては、二価の金属イオンや、三価の金属イオンを用いることができる。二価の金属イオンとしては例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+およびZn2+等、三価の金属イオンとしては例えば、Fe3+、Cr3+、Y3+およびAl3+等を挙げることができる。また、具体的に、インク高粘度化成分として使用できる有機酸としては、例えば以下が挙げられる。シュウ酸、ポリアクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、レブリン酸、コハク酸、グルタル酸、グルタミン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸等。
反応液は、適量の水や有機溶剤を含有しても良い。この場合に用いる水は、イオン交換等により脱イオン化した水であることが好ましい。また、反応液に用いることのできる有機溶剤としては特に限定されず、公知の有機溶剤を何れも用いることができる。反応液中には、各種樹脂を添加することもできる。適当な樹脂を添加することで、中間画像の転写時の記録媒体への接着性を良好なものとしたり、最終画像の機械強度を高めたりできるため、好適である。用いる材料としてはインク高粘度化成分と共存できるものであれば、特に制限は無い。反応液中には界面活性剤や粘度調整剤を加えて、その表面張力や粘度を適宜、調整して用いることができる。界面活性剤や粘度調整剤に用いる材料としては、インク高粘度化成分と共存できるものであれば特に制限は無い。具体的に用いる界面活性剤としては、「アセチレノールE100」(商品名、川研ファインケミカル社製)等を挙げることができる。
〔第一の液体組成物〕
第一の水溶性樹脂を含有する第一の液体組成物はブロンズの抑制のために用いる。ブロンズとは正反射光の色付き現象であり、インクに含まれる色材が表面に露出することで発現する。転写方式の画像記録方法においては中間転写体上で形成された中間画像が、転写時に記録媒体に上下反転して印刷される。そのため中間転写体上に、第一の液体組成物、インクの順で、または、第一の液体組成物、インク、第二の液体組成物の順で積層した場合、成果物である記録媒体上では第一の液体組成物が画像部の最表面となる。第一の液体組成物を最表面とすることで、インク色材の表面への露出を防ぐことが出来、ブロンズを抑制させるものである。
第一の液体組成物は少なくとも第一の水溶性樹脂を含有する液体組成物である。第一の水溶性樹脂としては、後述する第二の水溶性樹脂として例示された樹脂と同様の樹脂が挙げられる。第一の液体組成物は無色透明液体であることが好ましい。適用可能な無色透明液体は、肉眼で色相を確認できるような着色剤を実質的に含まない液体である。
第一の液体組成物にはインクの色材を除いた各成分を適宜用いることが出来る。第一の液体組成物に含まれる高分子化合物としては、体積平均粒径30〜100nm程度の樹脂粒子を用いても良い。第一の液体組成物は、例えば、樹脂粒子を含む高分子化合物、界面活性剤、水及び有機溶剤を含んで構成することができる。第一の液体組成物中における各成分の含有量は、樹脂粒子を含む高分子化合物は1質量%以上10質量%以下、界面活性剤は0.01質量%以上5質量%以下、水は30質量%以上90質量%以下、有機溶剤は3質量%以上50質量%以下であることが好ましい。樹脂粒子を含む高分子化合物、界面活性剤、水及び有機溶剤の詳細については後述のインクにおいて説明する。
第一の液体組成物に含まれる材料の種類や組成が変わることで第一の液体組成物の光沢度は変化する。より具体的には、材料の屈折率や、樹脂粒子の粒径やガラス転移温度が異なることによる定着時の変形具合の違いによって光沢度は変化するので、目的の光沢度に合わせて材料を選択することが好ましい。また第一の液体組成物に含まれる樹脂粒子のガラス転移温度が、転写時に記録媒体と接触させる中間画像の温度Tcより高いものを選択することにより、中間転写体と中間画像との間の密着力に寄与しにくく、転写を妨げないものと推測される。
〔インク〕
インクは、少なくとも、画像中においてバインダーとなる第二の水溶性樹脂を含有する。これによって、記録媒体への中間画像の接着性が向上し、記録媒体へ中間画像を転写後の最終画像の耐擦過性(定着性)を向上させることができる。
第二の水溶性樹脂の種類は目的とするバインダー機能を画像中で得ることができるものであれば、特に限定されないが、インク付与手段の種類によって、水溶性樹脂の種類を変えることが好適である。例えば、インク付与手段がインクジェットデバイスの場合には、重量平均分子量が2000以上10000以下の範囲内のものが好ましく、より好ましくは、5000以上10000以下の範囲内のものである。また、インク付与手段がローラ塗布等の塗布手段である場合には、更に重量平均分子量が大きな水溶性樹脂を使用できる。水溶性樹脂のガラス転移温度Tgsは、40℃以上120℃以下が好ましい。
このような水溶性樹脂としては、具体的には例えば以下が挙げられる。スチレン(ホモポリマーTg=100℃)、スチレン誘導体、ビニルナフタレン(ホモポリマーTg=159℃)、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリルアミド、およびその誘導体等から選ばれた少なくとも二つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性の重合性単量体)からなるブロック共重合体、あるいは、ランダム共重合体、グラフト共重合体、またはこれらの塩等。また、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂も好ましく使用することができる。これらの水溶液樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂である。
インク中における、これらの第二の水溶性樹脂の含有量は、インクの全質量に対して0.1質量%以上20質量%以下の範囲が好ましく、0.1質量%以上10質量%以下の範囲がより好ましい。
以下では、インクに用いることのできる他の成分について説明する。
(a)色材
インクは、色材として顔料及び染料の少なくとも一方を含有することができる。染料及び顔料としては、特に限定されず、インクの色材として利用し得るものから選択し、その必要量を用いることができる。例えば、インクジェット用のインクとして公知の染料やカーボンブラック、有機顔料等を用いることができる。染料及び/または顔料を液媒体に溶解および/または分散させた色材を用いることができる。これらの中でも各種顔料は印刷物の耐久性や品位に特徴があり好適である。
(b)顔料
インク中の顔料は特に限定されず、公知の無機顔料・有機顔料を用いることができる。具体的にはC.I.(カラーインデックス)ナンバーで表される顔料を用いることができる。また、黒色顔料としては、カーボンブラックを用いることが好ましい。インク中の顔料の含有量は、インク全質量に対し0.5質量%以上15.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上10.0質量%以下であることがより好ましい。
(c)顔料分散剤
顔料を分散させる顔料分散剤としては例えば、従来から公知のインクジェット技術に用いるものであれば、何れも使用することができる。これらの中でも、分子構造中に親水性部と疎水性部を併せ持つ水溶性の顔料分散剤を用いることが好ましい。特に、親水性モノマーと疎水性モノマーを共重合させた樹脂からなる顔料分散剤を好ましく用いることができる。ここで、用いる各モノマーについて特に制限はなく、旧来から公知の物を好適に用いることができる。具体的には、疎水性モノマーとしてはスチレン、スチレン誘導体、アルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。また、親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等を挙げることができる。
顔料分散剤の酸価は50mgKOH/g以上550mgKOH/g以下であることが好ましい。また、顔料分散剤の重量平均分子量は1000以上50000以下であることが好ましい。また、顔料と顔料分散剤の質量比は、1:0.1〜1:3の範囲であることが好ましい。なお、インク中に顔料分散剤を用いずに、顔料自体を表面改質して分散可能とした、いわゆる自己分散性顔料を用いることも好適である。
(d)樹脂粒子
インクは、色材を有しない各種高分子化合物を含有することができる。これらの中でも、樹脂粒子は画像品位や定着性の向上に効果がある場合があり、好適である。樹脂粒子の材質としては特に限定されず、公知の樹脂を適宜用いることができ、具体的には以下のものを挙げることができる。ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリ尿素、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸およびその塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリジエン等の単独重合物、およびこれらの単量体を複数、組み合わせた共重合物。樹脂粒子を構成する樹脂の重量平均分子量は、1,000以上2,000,000以下の範囲が好適である。また、インク中における樹脂粒子の含有量は、インク全質量に対して1質量%以上50質量%以下が好ましく、より好ましくは2質量%以上40質量%以下である。
さらに、本実施形態では、樹脂粒子は溶剤中に分散した樹脂粒子分散体としてインク中に添加することが好ましい。樹脂粒子の分散の手法については特に限定はないが、解離性基を有するモノマーを単独重合もしくは複数種、共重合させた樹脂を用いて分散させた、いわゆる自己分散型樹脂粒子分散体が好適である。ここで、解離性基としてはカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等を挙げることができ、この解離性基を有するモノマーとしてはアクリル酸やメタクリル酸等を挙げることができる。
また、乳化剤により樹脂粒子を分散させた、いわゆる乳化分散型樹脂粒子分散体も、同様に本実施形態に好適に用いることができる。ここで言う乳化剤としては、低分子量、高分子量を問わず公知の界面活性剤を好適に用いることができる。界面活性剤は、ノニオン性か、もしくは樹脂粒子と同じ極性の電荷を持つ物が好適である。樹脂粒子分散体は、10nm以上1000nm以下の分散粒径をもつことが望ましく、さらに100nm以上500nm以下が望ましい。また、本実施形態に用いる樹脂粒子分散体を作製する際には、分散を安定化させるために、各種添加剤を加えることも好ましい。添加剤は例えば、n−ヘキサデカン、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、クロロベンゼン、ドデシルメルカプタン、オリーブ油、青色染料(Blue70)、ポリメチルメタクリレート等が好適である。
(e)界面活性剤
インクは、界面活性剤を含んでも良い。界面活性剤としては、具体的には、「アセチレノールEH」(商品名、川研ファインケミカル社製)等を挙げることができる。インク中の界面活性剤の含有量は、インク全質量に対して0.01質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。
(f)水および水溶性有機溶剤
インクは、溶剤として水および/または水溶性有機溶剤を含むことができる。水は、イオン交換等により脱イオン化した水であることが好ましい。また、インク中の水の含有量は、インク全質量に対して30質量%以上97質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の種類は特に限定されず、公知の有機溶剤をいずれも用いることができ、具体的には、グリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、2−ピロリドン等を挙げることができる。また、インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、インク全質量に対して3質量%以上70質量%以下であることが好ましい。
(g)その他添加剤
インクは、上記成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、水溶性樹脂およびその中和剤、粘度調整剤など種々の添加剤を含有しても良い。
〔第二の液体組成物〕
「第二の実施形態」の画像記録装置においては、「第一の実施形態」における前記インク付与手段が、インク付与手段と第二の液体組成物付与手段の2つの手段に分割されている。この場合、「第一の実施形態」におけるインク中に含有される第二の水溶性樹脂が、第二の液体組成物中に含有される。中間転写体上には、第二の液体組成物付与手段によって、画像中においてバインダーとなる第二の水溶性樹脂を含有する第二の液体組成物を付与する。これによって、記録媒体への中間画像の接着性が向上し、記録媒体へ中間画像を転写後の最終画像の耐擦過性(定着性)を向上させることができる。第二の液体組成物は水性、非水性のいずれでも良いが、第二の水溶性樹脂を含有する。
第二の液体組成物中における、これらの水溶性樹脂の含有量は、第二の液体組成物の全質量に対して0.1質量%以上20質量%以下の範囲が好ましく、0.1質量%以上10質量%以下の範囲がより好ましい。第二の液体組成物の表面張力は、インクの表面張力よりも低いことが好ましい。これにより、中間転写体上で第二の液体組成物が広がって、インクとの接触性を向上させることができる。第二の液体組成物は樹脂粒子を含むことが好ましい。この場合、第二の液体組成物は、インクに含まれる樹脂粒子と同様の樹脂粒子を含むことができる。これにより、中間転写体上に付与されたインクの転写体上における移動抑制や記録媒体上の画像堅牢性を向上させることができる。
<2.画像記録方法>
<第一の実施形態>
本実施形態の画像記録方法では、中間転写体上に反応液を付与した後、中間転写体に、反応液付与領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有し、前記反応液と接触することで増粘する第一の液体組成物を付与する。次に中間転写体に、第一の液体組成物の付与領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成する。次いで、中間転写体の温度Tを水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、記録媒体の温度Tを水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とした状態で、中間画像を記録媒体に転写する。
本実施形態の画像記録方法では、中間画像が記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の、中間画像の温度Tcおよび中間転写体の温度Tを、中間画像中の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とする。これにより、中間画像が記録媒体に接触した時点では、中間画像の流動性が上昇して中間転写体と中間画像の密着性が低下して、中間画像が中間転写体から剥離しやすくなる。また、中間画像が中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度Trおよび記録媒体の温度Tを、中間画像中の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とする。これにより、記録媒体に接触後の中間画像は温度が急速に低下して水溶性樹脂がガラス状態となるので、最終画像と記録媒体との密着性が向上して界面剥離が生じ難くなる。この結果、中間画像の記録媒体への転写効率が向上して優れた画像を得ることができる。
なお、中間転写体の温度を温度Tとした時、中間転写体から中間画像に熱伝導が起こり、中間画像の温度Tcが温度Tとなるまでには一定の時間が必要となる。しかし、本実施形態では、転写前から中間転写体を加熱する等により、転写開始時(記録媒体との接触開始時)には、中間画像の温度Tcを温度Tとすることが可能である。また、中間画像は非常に薄い薄膜状の画像であるため、転写開始時に中間画像が記録媒体に接触すると、非常に短時間で中間画像から記録媒体側等への熱伝導が起こる。一方、記録媒体の厚みは、通常、中間画像の厚みより遥かに大きくて、記録媒体は温度上昇しないため、転写完了時(中間転写体からの剥離時)の中間画像の温度Trは水溶性樹脂のTgs未満になるものと考えられる。このように本実施形態では、中間画像が非常に薄いために、中間画像内における熱伝導の速度が中間画像の温度変化に対する律速とならないと考えられる。従って、転写時において、中間転写体から中間画像への熱伝導および中間画像から記録媒体への熱伝導に時間がかかり、中間画像中に温度勾配が生じるといったことを考慮する必要はない。
中間転写体の温度Tおよび記録媒体の温度Tは、それぞれ、加圧ローラによる加圧直前および直後の中間転写体の表面と記録媒体の表面の温度を赤外線放射温度計により測定することによって確認することができる。尚、これらの温度を達成するための手順は以下の通りである。図1の装置における加熱ヒータ109での加熱位置から加圧ローラ110での加圧位置までの搬送時間における中間転写体の表面の温度変化を予測する。また、加圧ローラからの中間転写体の表面への記録媒体を介した圧接状態における、中間転写体と記録媒体の表面の温度変化を測定する。これらの温度変化に基づく温度履歴が、目的とする中間転写体の温度Tおよび記録媒体の温度Tを達成できるように、図1に示す装置の各構成及び操作条件を選択する。これによって、目的とする温度Tおよび温度Tの温度の調整を行うことができる。温度Tは、温度Tよりも高く、水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上であれば特に限定されないが、温度Tと温度Tの差「T−T」が10℃以上35℃以下であることが好ましい。
尚、中間画像の温度Tcおよび温度Trについても、加圧ローラによる加圧前後の中間画像の表面の温度を赤外線放射温度計により測定することができ、またシミュレーション等により温度変化を予め予測することができる。シミュレーションは、株式会社フローサイエンスジャパンのFLOW 3D、アンシス・ジャパン株式会社のANSYS Fluent、株式会社CD−adapcoのstar−ccm+、等の一般的な汎用熱流体解析ソフトウェアを用いることができる。シミュレーションでは、各材料の熱物性、及び接触抵抗を実測して用いることが好ましい。接触抵抗は、紙種、圧力、転写体の表面粗さによって異なるが、概ね0.0001〜0.0007m・k/W程度となる。
この中間画像の温度Tcおよび温度Trも、図1に示す装置の各構成及び操作条件を好適なものに選択することにより、達成できる。また、水溶性樹脂のガラス転移温度Tgsは、示差走査熱量分析装置(メトラートレド社製、DSC822e)により測定する。ガラス転移温度は、アルミニウム製るつぼに水溶性樹脂を10mg分取し、窒素ガス雰囲気下(20ml/min)、30℃から120℃までの温度サイクル(昇温速度2℃/min)を2回行うことで求める。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の画像記録方法は、インク付与工程をインク付与工程と第二の液体組成物付与工程の2つの工程に分割した方法である。即ち、第二の実施形態の画像記録方法において、中間画像は、反応液、第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物によって中間転写体上に形成される。第一の実施形態は、インクとして第二の水溶性樹脂を含有するインクを用いること、及び、第二の液体組成物付与工程を有しないことが、第二の実施形態の画像記録方法と異なっている。即ち、第一の実施形態の画像記録方法において、中間画像は、反応液、第一の液体組成物およびインクによって中間転写体上に形成されるので、第二の実施形態に対して第一の実施形態は、工程の簡略化が図れている。
以下、上記2つの実施形態の画像記録方法の各工程について詳細に説明する。反応液、第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物を構成する材料としては、画像記録装置の項に記載したものと同様のものを使用できる。
〔反応液の付与工程〕
中間転写体の表面へ反応液を付与する方法は、従来から知られている各種手法を適宜、用いることができる。この例としては、ダイコーティング、ブレードコーティング、グラビアローラーを用いる手法、オフセットローラーを用いる手法、スプレーコーティング等を挙げることができる。また、インクジェットデバイスを用いて反応液を付与する方法も好適である。さらに、上記の複数の方法を組み合わせることも好適である。
〔第一の液体組成物の付与工程〕
続いて、反応液が付与された中間転写体の表面に、反応液付与領域と少なくとも一部が重複するように、第一の液体組成物を付与する。これにより、第一の液体組成物が、第一の液体組成物高粘度化成分を含む反応液と接触して、増粘する。付与方法は特に限定されないが、好ましくはインクジェットデバイスを用いて第一の液体組成物を付与する。本実施形態に適用されるインクジェットデバイスとしては例えば、下記(1)〜(3)の形態のものを使用できる。
(1)電気−熱変換体により第一の液体組成物に膜沸騰を生じさせ、気泡を形成することで第一の液体組成物を吐出する形態。
(2)電気−機械変換体によって第一の液体組成物を吐出する形態。
(3)静電気を利用して第一の液体組成物を吐出する形態。
また、上記以外にも、インクジェット液体吐出技術で提案される各種インクジェットデバイスを何れも用いることができる。これらの中でも、特に高速で高密度の印刷の観点からは電気−熱変換体を利用したものを好適に用いることができる。
また、インクジェットデバイス全体の形態としては特に制限はない。例えば、中間転写体の進行方向と垂直にヘッドを走査しながら記録を行う、いわゆるシャトル形態のインクジェットヘッドを用いることができる。また、中間転写体の進行方向に対し略垂直(すなわち、ドラム形状の場合は軸方向に略平行)にインク吐出口をライン状に配列した、いわゆるラインヘッド形態のインクジェットヘッドを用いることもできる。本発明の効果を損なわない限り、第一の液体組成物の特性は特に限定されないが、その表面張力は20mN/m以上50mN/m以下が好ましい。
〔インクの付与工程〕
続いて、反応液および第一の液体組成物が付与された中間転写体の表面に、第一の液体組成物付与領域と少なくとも一部が重複するように、インクを付与する。前記反応液がインク高粘度化成分を含む場合、インクが該反応液と接触して、増粘する。これにより、中間転写体上では、反応液、第一の液体組成物およびインクから中間画像が形成される。インクを付与する方法は特に限定されないが、好ましくは第一の液体組成物の場合と同様に、インクジェットデバイスを用いてインクを付与する。本発明の効果を損なわない限り、インクの特性は特に限定されないが、その表面張力は20mN/m以上50mN/m以下が好ましい。
尚、第一の実施形態において、インクは少なくとも第二の水溶性樹脂を含有するが、第二の実施形態において、第二の液体組成物が少なくとも第二の水溶性樹脂を含有していればよく、インクは第二の水溶性樹脂を含有していなくてもよい。
尚、第二の実施形態においては、続いて、以下の第二の液体組成物の付与工程が行われるが、第一の実施形態においては、このインク付与工程によって中間転写体上に、反応液、第一の液体組成物およびインクから中間画像が形成される。
〔第二の液体組成物の付与工程〕
次に、反応液、第一の液体組成物およびインクが付与された中間転写体の表面に、インク付与領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有する第二の液体組成物を付与する。第二の液体組成物を付与する方法は特に限定されないが、好ましくは、インクの付与と同様にインクジェットデバイスを用いて付与する。これにより、中間転写体上では、反応液、第一の液体組成物、インク、および第二の液体組成物から中間画像が形成される。本発明の効果を損なわない限り、第二の液体組成物の特性は特に限定されないが、その表面張力は20mN/m以上50mN/m以下が好ましい。
尚、この工程は、第二の実施形態における工程であり、第一の実施形態はこの工程を含まない。
〔材料の使用量等〕
第二の実施形態において、第一の液体組成物は第一の水溶性樹脂を含有するが、該水溶性樹脂の量wは、前記第二の液体組成物に含有される第二の水溶性樹脂の量wより2質量%以上少ないことが好ましい。この場合、中間画像と中間転写体との密着性に対し、中間画像と記録媒体との密着性が優位になり、転写が促進されるという利点がある。
第一の実施形態においても、第一の液体組成物は第一の水溶性樹脂を含有するが、該水溶性樹脂の量wは、前記インクに含有される第二の水溶性樹脂の量wiより2質量%以上少ないことが好ましい。この場合、中間画像と中間転写体との密着性に対し、中間画像と記録媒体との密着性が優位になり、転写が促進されるという利点がある。
第一の実施形態および第二の実施形態において、第一の液体組成物、インク及び第二の液体組成物のいずれかひとつ以上、または全てが、樹脂粒子を含むことが好ましい。この場合、中間画像の収縮抑制という利点がある。
第一の実施形態および第二の実施形態において、水溶性樹脂の重量平均分子量は5000以上、10000以下であることが好ましい。この場合、インクジェット吐出装置において安定的に吐出が可能という利点がある。
前記中間転写体の温度Tは第一の液体組成物に含有される樹脂粒子のガラス転移温度Tgp未満の温度であることが好ましい。この場合、中間画像と中間転写体との密着性が減少し、中間転写体との剥離性を向上させるという利点がある。
〔液体分の除去工程〕
本実施形態では、中間転写体上に形成された中間画像から液体分を減少させる工程を設けることが好ましい。この液体分の除去工程では、中間画像中の余剰の液体分を除去することにより、転写工程における液体分のはみ出しを防止して良好な最終画像を得ることができる。液体分除去の手法としては、旧来から用いられている各種の手法を何れも好適に適用できる。例えば、加熱による方法、低湿空気を送風する方法、減圧する方法、吸収体を接触させる方法、または、これらを組み合わせた手法を何れも好適に用いることができる。また、自然乾燥により、液体分の除去を行うことも可能である。なお、加熱により液体分の除去を行う場合、この加熱により中間転写体が加熱されて結果的に中間転写体の温度が、水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上になる場合がある。この場合、液体分の除去を行う加熱手段が、温度調整手段を兼ねることになる。
〔中間画像の転写工程〕
転写工程では、中間転写体の温度Tを水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、記録媒体の温度Tを水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とした状態で、中間転写体上から記録媒体上へ中間画像を転写させる。中間画像を転写させる方法は特に限定されないが、例えば、中間転写体と記録媒体を圧着させることで、中間転写体上の中間画像を記録媒体に転写する。中間転写体と記録媒体の圧着の手法については特に制限はないが、中間転写体の外周面に対向して加圧ローラを配置し、中間転写体と加圧ローラの間に記録媒体を通すのが好ましい。このように、中間転写体と記録媒体の両側から中間画像を加圧すると、効率良く中間画像が転写される。また、図3に示すように多段階に加圧することも、転写工程では転写不良の軽減に効果が有るため、好適である。その際、最終段において中間画像を中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度がTrとなる多段配置を採用する。
転写時の記録媒体の温度制御のために、加圧ローラには加熱ヒータが内蔵されていても良い。加熱ヒータは加圧ローラの一部または全部を加熱するように配置されていても良い。上記のように、転写時に、中間転写体の温度Tは温度Tgs以上であり、記録媒体の温度Tは温度Tgs未満となっている。このため、使用する水溶性樹脂の種類に応じて加圧ローラの温度を記録媒体の温度Tの範囲内で変えるのが良く、加熱ヒータは加圧ローラの表面を25℃から140℃まで加熱可能となっていることが好ましい。また、転写時の記録媒体の搬送速度は0.1m/s以上3m/s以下が好ましく、加圧ローラと中間転写体間のニップ圧は5kg/cm以上30kg/cm以下が好ましい。
〔定着工程〕
追加工程として、転写後の画像記録が行われた記録媒体をローラで加圧して、記録媒体への最終画像の定着性を高めるようにしても良い。また、最終画像の定着性が向上する場合があるため、記録媒体を加熱することも好適である。更に、加熱ローラを用いて、加圧と加熱を同時に行っても良い。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記の実施例によって限定されるものではない。なお、文中の「部」および「%」とあるものは特に断りのない限り質量基準である。
<実施例1>
〔1.画像記録装置〕
図1の画像記録装置を用いた。中間転写体の支持部材101として、転写時の加圧に耐え得る剛性や寸法精度の他、回転のイナーシャを軽減して制御の応答性を向上するため等の要求される特性から、アルミニウム合金からなる円筒形のドラム(外径1000mm、長さ350mm)を用いた。中間転写体の表層部材102の材料としては、厚さ0.5mmのPETシートにゴム硬度40°のシリコーンゴム(信越化学製 KE12)を0.2mmの厚さにコーティングしたものを用いた。そして、この表面に、常圧プラズマ処理装置(キーエンス社製 ST−7000)を用いて、処理距離:5mm、プラズマモード:High、処理速度:100mm/secの条件でプラズマ表面処理を施した。更に、この表面をアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムからなる市販の中性洗剤(商品名ヤシノミ洗剤)が濃度3%となるようにイオン交換水で希釈した界面活性剤水溶液に10秒間、浸漬させて界面活性剤処理を行った。この後、この表面を乾燥させることで表層部材102とした。このようにして形成した表層部材102を、両面粘着テープにより支持部材101上に固定して中間転写体を製造した。
反応液付与手段として外径100mm、長さ350mmのローラを備えたローラ式塗布装置105を用いた。第一の液体組成物付与手段としてインクジェットデバイス106、インクを付与するインク付与手段としてインクジェットデバイス107、第二の液体組成物付与手段としてインクジェットデバイス108を用いた。また、記録媒体として、OKプリンス上質紙(王子製紙製、127.9g/m)を用いた。
〔2.材料の調製〕
反応液、第一の液体組成物、インク、および第二の液体組成物は以下のようにして調製した。
[反応液の調製]
グルタル酸30部、グリセリン7部、界面活性剤(商品名「アセチレノールE100」、川研ファインケミカル社製、以下、界面活性剤Aという)5部、イオン交換水58部を混合し、十分、攪拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過することにより、反応液を調製した。
[顔料分散液の調製]
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)10部、顔料分散剤水溶液(スチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体、重量平均分子量8,000;固形分20%;水酸化カリウムにて中和済み)15部、イオン交換水75部を混合した。この混合物をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)内に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを200部充填し、水冷しつつ5時間、分散処理を行った。この分散液を遠心分離機にかけて200〜300nm以上の粗大粒子を除去し、顔料濃度が約10%の顔料分散液を得た。
[樹脂粒子分散体1の調製]
ブチルメタクリレート18部、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)2部、n−ヘキサデカン2部を混合し、0.5時間、攪拌して混合物を得た。この混合物を、乳化剤である「NIKKOL BC15」(商品名、日光ケミカルズ製)の6%水溶液78部中に滴下して、0.5時間、攪拌した。次に、超音波照射機を用いて超音波(周波数:30kHz,出力:300W)を3時間、照射した。続いて、窒素雰囲気下で80℃、4時間、重合反応を行い、室温冷却後にろ過して固形分濃度約20%、ガラス転移温度71℃の樹脂粒子を含む樹脂粒子分散体1(樹脂粒子の体積平均粒径120nm)を得た。ガラス転移温度は、示差走査熱量分析装置(メトラートレド社製、DSC822e)を用いて、アルミニウム製るつぼに樹脂粒子分散体を10mg分取し、窒素ガス雰囲気下(20ml/min)、30℃から120℃までの温度サイクル(昇温速度2℃/min)を2回行うことで求めた。
[樹脂粒子分散体2の調製]
上記樹脂粒子分散体1の調製方法において、ブチルメタクリレートをメチルメタクリレートに代えることにより、ガラス転移温度101℃の樹脂粒子を含む樹脂粒子分散体2(樹脂粒子の体積平均粒径120nm)を得た。
[第一の液体組成物の調製]
上記樹脂粒子分散体1を50部、水溶性樹脂(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体、重量平均分子量7,700、ガラス転移温度78℃;固形分濃度20%;水酸化カリウムにて中和済み)2部、グリセリン5部、ジエチレングリコール7部、界面活性剤(商品名「アセチレノールEH」、川研ファインケミカル社製、以下、界面活性剤Bという)0.5部、イオン交換水37.5部で混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過することにより第一の液体組成物を調製した。
[インクの調製]
上記の顔料分散液5部、樹脂粒子分散体1を30部、グリセリン5部、ジエチレングリコール4部、界面活性剤Bを1部、イオン交換水55部を混合し、十分撹拌して混合物を得た。この後、この混合物をポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過することにより、インクを調製した。
[第二の液体組成物の調製]
樹脂粒子分散体1を30部、水溶性樹脂(スチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体、重量平均分子量7,700、ガラス転移温度78℃;固形分濃度20%;水酸化カリウムにて中和済み)5部、グリセリン5部、ジエチレングリコール4部、界面活性剤Bを1部、イオン交換水55部を混合し、十分撹拌して混合物を得た。この後、この混合物をポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過することにより第二の液体組成物を調製した。水溶性樹脂のガラス転移温度Tgsは、示差走査熱量分析装置(メトラートレド製)により測定した。
[3.画像記録]
図1の装置を用いて以下のようにして、画像記録を行った。まず、ローラ式塗布装置105から、上記のように調製した反応液を中間転写体103上に付与した。この後、インクジェットデバイス106、107および108からそれぞれ、上記のように調製した第一の液体組成物、インクおよび第二の液体組成物を、中間転写体上に吐出した。これにより、中間画像を形成した。この中間画像は中間転写体上に反応液1g/m、第一の液体組成物10g/m、インク16g/m、第二の液体組成物10g/mを順に積層させた。次に、送風装置117(風速3m/s)によって中間転写体上の中間画像から液体分を除去すると共に、中間転写体に内蔵された加熱ヒータ109により中間転写体を加熱した。次いで、中間転写体の矢印方向への回転に伴い、画像転写部113において、中間転写体103と加圧ローラ110の間で記録媒体111と中間画像を接触させて、中間画像を中間転写体から記録媒体へ転写させた。
この転写時における中間転写体の温度Tを80℃、記録媒体の温度Tを25℃とした。なお、加圧ローラによる加圧直前の中間転写体の表面の温度と、加圧直後の記録媒体の表面の温度を、赤外放射温度計を用いて測定し、これらの測定温度をそれぞれ温度Tおよび温度Tとした。中間画像の温度Tcは、加圧ローラによる加圧直前及び加圧直後の中間転写体の表面の温度を測定することによって測定した。温度Tcは80℃であった。また中間画像の温度Trは、加圧ローラによる加圧直後の記録媒体の表面の温度を測定することによって測定した。温度Trは25℃であった。
[4.評価]
上記の画像記録で得られた記録媒体上の画像について、以下の方法により転写率及びブロンズの評価を行った。評価結果を下記表1に示す。各評価項目の評価基準のランクA及びBは好ましいレベルであり、ランクCは許容できないレベルである。なお、表1における「インク中の水溶性樹脂の含有量」は、顔料分散液に含まれる水溶性樹脂の含有量を除外した値である。
[転写率]
中間画像の面積を、光学顕微鏡観察によって測定した。転写前の中間転写体上の中間画像の面積Sと、転写後に中間転写体に残った中間画像の面積Sの比から、記録媒体へ転写された中間画像の転写率「100(S−S)/S」%を算出した。以下の基準でランク付けした。
ランクA:転写率98%以上(ほぼ全て転写)。
ランクB:転写率90%以上、98%未満(転写残りは見られるものの、視認されにくい)。
ランクC:転写率90%未満(転写残りが視認できる)。
[ブロンズ]
ブロンズは瞬間マルチ測光システム(大塚電子製、MCPD−7000)を用いて正反射光を測色した。光源を入射角45°で記録媒体上の画像に照射し、反射光を45°で受光した。これにより得られた正反射光の測色データのうち、クロマを評価として用いた。
ランクA:クロマ1未満(まったくブロンズが発生しない)。
ランクB:クロマ1以上、10未満(わずかにブロンズが発生する)。
ランクC:クロマ10以上(ブロンズが発生し視認されやすい)。
<実施例2>
第二の液体組成物中の水溶性樹脂を15部(固形分20%)、イオン交換水を45部とした以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例3>
第二の液体組成物吐出用のインクジェットデバイス108を有しない記録装置を使用し、第二の液体組成物を付与しなかった。実施例1の第二の液体組成物中の水溶性樹脂をインクの構成材料として使用した。ブラック顔料分散液5部、樹脂粒子分散体1を30部、グリセリン5部、ジエチレングリコール4部、界面活性剤Bを1部、水溶性樹脂15部(固形分20%)およびイオン交換水40部を混合し、十分撹拌してインクを調製した。これ以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例4>
図1の記録装置を用い、中間転写体の温度Tを80℃、記録媒体の温度Tを75℃とした。これ以外は、実施例2と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例5>
図1の記録装置を用い、中間転写体の温度Tを80℃、記録媒体の温度Tを70℃とした。これ以外は、実施例2と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例6>
図1の記録装置を用い、中間転写体の温度Tを110℃、記録媒体の温度Tを75℃とした。これ以外は、実施例2と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例7>
第一の液体組成物を、上記の樹脂粒子分散体2を用いて調製した以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例8>
図1の記録装置を用い、第二の液体組成物中の水溶性樹脂を7部(固形分20%)、イオン交換水を53部とし、中間転写体の温度Tを110℃とした。これ以外は実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例1>
第二の液体組成物吐出用のインクジェットデバイス108を有しない記録装置を使用し、中間転写体上に第二の液体組成物を付与しなかった。これ以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例2>
図1の記録装置を用い、中間転写体の温度Tを、水溶性樹脂のガラス転移温度未満である50℃とし、記録媒体の温度Tを25℃とした。これ以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例3>
第一の液体組成物吐出用のインクジェットデバイス106を有しない記録装置を使用し、中間転写体上に第一の液体組成物を付与しなかった。これ以外は、実施例1と同様にして画像記録及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2016203631
上記表1の結果より、本発明の方法を用いた実施例1〜8では転写率が良好であり、特に水溶性樹脂の含有量を増やした実施例2及び3でより高い転写率を示した。これに対して、比較例1では第二の液体組成物が付与されていないため低い転写性を示した。また、比較例2では、中間転写体の温度Tが水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度であるため低い転写性を示した。また比較例3では第一の液体組成物を付与しなかったため、ブロンズが発生した。以上より、本発明の方法で画像記録を行うことにより、ブロンズの抑制と高い転写性を達成できることが確認できた。
101 支持部材
102 表層部材
103 中間転写体
104 軸
105 ローラ式塗布装置
106 第一の液体組成物用インクジェットデバイス
107 インク用インクジェットデバイス
108 第二の液体組成物用インクジェットデバイス
109 加熱ヒータ
110 加圧ローラ
111 記録媒体
112 冷却部
113 画像転写部
114 搬送ローラ
115 記録用紙搬送ガイド
116 搬送ベルト
117 送風装置

Claims (8)

  1. 中間転写体に反応液を付与する反応液付与工程と、
    前記中間転写体に、前記反応液を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有し、前記反応液と接触することで増粘する第一の液体組成物を付与する第一の液体組成物付与工程と、
    前記中間転写体に、前記第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成するインク付与工程と、
    前記中間転写体上の中間画像を、記録媒体に接触させ、前記記録媒体との接触状態を維持しつつ前記中間転写体から剥離して前記記録媒体に転写する転写工程と、を有し、
    前記中間画像が前記記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の、中間画像の温度Tc及び中間転写体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、
    前記中間画像が中間転写体から剥離する位置の中間画像の温度Trおよび記録媒体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とする
    ことを特徴とする画像記録方法。
  2. 前記温度Tと前記温度Tの差「T−T」が10℃以上35℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
  3. 前記第一の液体組成物に含有される水溶性樹脂の量wは、前記インクに含有される水溶性樹脂の量wiより2質量%以上少ないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録方法。
  4. 前記第一の液体組成物が、樹脂粒子を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像記録方法。
  5. 前記インクが、樹脂粒子を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像記録方法。
  6. 前記水溶性樹脂の重量平均分子量が5000以上10000以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像記録方法。
  7. 前記温度Tが前記第一の液体組成物に含有される樹脂粒子のガラス転移温度Tgp未満の温度であることを特徴とする請求項5または6に記載の画像記録方法。
  8. 中間転写体と、
    前記中間転写体に反応液を付与する反応液付与手段と、
    前記中間転写体に、前記反応液を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第一の水溶性樹脂を含有し、前記反応液と接触することで増粘する第一の液体組成物を付与する第一の液体組成物付与手段と、
    前記中間転写体に、前記第一の液体組成物を付与した領域と少なくとも一部が重複するように、第二の水溶性樹脂を含有するインクを付与して中間画像を形成するインク付与手段と、
    前記中間転写体上の中間画像を、記録媒体に接触させ、前記記録媒体との接触状態を維持しつつ前記中間転写体から剥離して前記記録媒体に転写する転写手段と、
    前記中間画像が前記記録媒体に接触し始める位置から中間画像が中間転写体から剥離する位置までの間の中間転写体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs以上の温度とし、前記中間画像が中間転写体から剥離する位置の記録媒体の温度Tを、前記第二の水溶性樹脂のガラス転移温度Tgs未満の温度とするための温度調整手段とを有することを特徴とする画像記録装置。


JP2016084546A 2015-04-20 2016-04-20 画像記録方法および画像記録装置 Expired - Fee Related JP6682334B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015085966 2015-04-20
JP2015085966 2015-04-20

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016203631A true JP2016203631A (ja) 2016-12-08
JP2016203631A5 JP2016203631A5 (ja) 2019-05-23
JP6682334B2 JP6682334B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=57128293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016084546A Expired - Fee Related JP6682334B2 (ja) 2015-04-20 2016-04-20 画像記録方法および画像記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US10046556B2 (ja)
JP (1) JP6682334B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018099851A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 カシオ計算機株式会社 光照射装置
JP2020040330A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017119048A1 (ja) 2016-01-05 2017-07-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
WO2017131072A1 (ja) 2016-01-29 2017-08-03 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US10239330B2 (en) 2016-01-29 2019-03-26 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and ink jet recording method
JP2017213857A (ja) 2016-02-15 2017-12-07 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US20190041764A1 (en) * 2016-03-31 2019-02-07 Zeon Corporation Positively-chargeable black toner
US10543676B2 (en) * 2016-09-30 2020-01-28 Canon Kabushiki Kaisha Image recording method, and transfer assisting liquid and liquid set used therefor
JP7023623B2 (ja) 2017-06-19 2022-02-22 キヤノン株式会社 転写型インクジェット記録装置、及び転写型インクジェット記録方法
JP7009095B2 (ja) 2017-07-04 2022-01-25 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6991757B2 (ja) 2017-07-04 2022-01-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
US10500841B2 (en) 2017-07-04 2019-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method and ink jet recording apparatus
JP2019014244A (ja) 2017-07-04 2019-01-31 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置
JP2019014245A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2019014074A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 キヤノン株式会社 液体吐出装置
EP3431293A1 (en) * 2017-07-18 2019-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing method and ink jet printing apparatus
KR102617411B1 (ko) * 2018-08-31 2023-12-26 에스케이하이닉스 주식회사 메모리 시스템 및 메모리 시스템의 동작방법
US10814651B2 (en) 2018-10-10 2020-10-27 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170036A (ja) * 2003-11-20 2005-06-30 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2009083317A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujifilm Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2009197211A (ja) * 2008-01-23 2009-09-03 Mitsubishi Chemicals Corp インクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2011152803A (ja) * 2003-11-20 2011-08-11 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2013123855A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Canon Inc 画像記録方法
JP2014024328A (ja) * 2012-06-20 2014-02-06 Canon Inc 画像記録方法
JP2014168898A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Canon Inc 画像記録方法
JP2014193599A (ja) * 2013-02-07 2014-10-09 Canon Inc 転写型画像形成方法、転写型画像形成装置、及びそれに用いられる中間転写体
JP2014233957A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 キヤノン株式会社 画像記録方法
JP2015044342A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 キヤノン株式会社 画像記録方法及びそれに用いる画像記録装置
JP2015221560A (ja) * 2014-05-01 2015-12-10 キヤノン株式会社 画像記録方法および画像記録装置
JP2016083796A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 キヤノン株式会社 記録方法および記録装置
JP2016083934A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 キヤノン株式会社 記録方法および記録装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4538156A (en) 1983-05-23 1985-08-27 At&T Teletype Corporation Ink jet printer
JPS6292849A (ja) 1985-10-17 1987-04-28 Seiko Epson Corp インクジエツト記録装置
US4920361A (en) 1987-06-26 1990-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Image recording method and apparatus therefor
US5099256A (en) 1990-11-23 1992-03-24 Xerox Corporation Ink jet printer with intermediate drum
WO1994001283A1 (en) * 1992-07-02 1994-01-20 Seiko Epson Corporation Intermediate transfer type ink jet recording method
US6494570B1 (en) * 2001-12-04 2002-12-17 Xerox Corporation Controlling gloss in an offset ink jet printer
US7887177B2 (en) * 2006-09-01 2011-02-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Ink-recipient particle, material for recording, recording apparatus and storage member for ink-recipient particle
JP5051887B2 (ja) * 2007-09-05 2012-10-17 富士フイルム株式会社 液体塗布装置及び方法並びに画像形成装置
JP2009096187A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Fujifilm Corp 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2009083437A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置、インク受容性粒子
JP2012051199A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Canon Inc インクジェット記録装置
US20120103212A1 (en) * 2010-10-29 2012-05-03 Palo Alto Research Center Incorporated Variable Data Lithography System
JP6444040B2 (ja) 2014-03-28 2018-12-26 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及び方法、並びに画像の評価方法
US9427992B2 (en) * 2014-12-08 2016-08-30 Xerox Corporation System and method for lead edge release coating for improved media stripping in an aqueous inkjet printer
US9631109B2 (en) * 2015-04-06 2017-04-25 Seiko Epson Corporation Recording method and ink set

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152803A (ja) * 2003-11-20 2011-08-11 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2005170036A (ja) * 2003-11-20 2005-06-30 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2009083317A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujifilm Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2009197211A (ja) * 2008-01-23 2009-09-03 Mitsubishi Chemicals Corp インクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2013123855A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Canon Inc 画像記録方法
JP2014024328A (ja) * 2012-06-20 2014-02-06 Canon Inc 画像記録方法
JP2014193599A (ja) * 2013-02-07 2014-10-09 Canon Inc 転写型画像形成方法、転写型画像形成装置、及びそれに用いられる中間転写体
JP2014168898A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Canon Inc 画像記録方法
JP2014233957A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 キヤノン株式会社 画像記録方法
JP2015044342A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 キヤノン株式会社 画像記録方法及びそれに用いる画像記録装置
JP2015221560A (ja) * 2014-05-01 2015-12-10 キヤノン株式会社 画像記録方法および画像記録装置
JP2016083796A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 キヤノン株式会社 記録方法および記録装置
JP2016083934A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 キヤノン株式会社 記録方法および記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018099851A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 カシオ計算機株式会社 光照射装置
JP2020040330A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160303847A1 (en) 2016-10-20
JP6682334B2 (ja) 2020-04-15
US20180304615A1 (en) 2018-10-25
US10046556B2 (en) 2018-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6682334B2 (ja) 画像記録方法および画像記録装置
JP6521721B2 (ja) 画像記録方法および画像記録装置
JP6682331B2 (ja) インクジェット記録方法
JP6723718B2 (ja) 記録方法および記録装置
US9707751B2 (en) Transfer-type ink jet recording apparatus
JP6296870B2 (ja) 画像記録方法
US8944556B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP6391422B2 (ja) 記録方法および記録装置
WO2017119049A1 (ja) インクジェット記録方法
JP2015016686A (ja) 画像記録方法
JP2017185808A (ja) 補助液、液体セット、画像記録方法、および画像記録装置
JP2016013688A (ja) 画像記録方法
JP2016130015A (ja) 画像記録方法、インク及び液体組成物
JP6682275B2 (ja) 画像記録方法、インク及び液体組成物
JP2018058354A (ja) 画像記録方法、それに用いる転写補助液および液体セット
US10005272B2 (en) Intermediate transfer body, image recording method, and image forming apparatus
JP2017213895A (ja) 印刷物、画像記録方法、及び画像記録装置
JP2015202617A (ja) 画像記録方法
JP2020078925A (ja) インクジェット記録方法
JP6472250B2 (ja) 画像記録方法
JP6296863B2 (ja) 画像記録方法
JP2016124278A (ja) 画像記録方法、インク及び液体組成物
JP2021130269A (ja) インクジェット記録方法
JP2020110964A (ja) インクジェット記録方法
JP2017144736A (ja) インクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200325

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6682334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees