JP2015016686A - 画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写効率が高い画像記録方法を提供する。
【解決手段】インクを中間転写体10に付与することで中間画像を形成する中間画像形成工程と、温度調整工程と、前記中間画像を記録媒体18に転写する転写工程と、をこの順に有する画像記録方法において、前記インクが、樹脂粒子と、両末端にポリエチレングリコール鎖を有するポリプロピレングリコール系化合物及び両末端にポリプロピレングリコール鎖を有するポリエチレングリコール系化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤と、を含有し、前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上に調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像記録方法に関する。
中間転写体にインクを付与することで中間画像を記録し、この中間画像を記録媒体に転写して画像を記録する方法(以下、「中間転写型画像記録方法」ともいう)が知られている。近年では、高速記録への需要の高まりに伴い、速い転写速度においても高いレベルの画質の画像が得られるような中間転写型画像記録方法が検討されている。中間転写型画像記録方法において、得られる画像の画質に大きく影響するのが、中間転写体に形成された中間画像を記録媒体に転写する際の転写効率である。従来、この転写効率を改善するために、樹脂粒子を含有するインクを用いる方法が検討されている(特許文献1)。特許文献1には、最低造膜温度が50℃以上の樹脂粒子を含有するインクを用い、転写する際に、最低造膜温度以上に加熱することで、転写効率を改善することが開示されている。
特開平7−32721号公報
しかしながら、本発明者らの検討によると、特許文献1に記載の樹脂粒子を含有するインクを用い、速い転写速度で記録した場合、高いレベルの画質の画像が得られなかった。
したがって、本発明の目的は、速い転写速度で記録しても、得られる画像の画質が高いような、転写効率の高い画像記録方法を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の第1の実施形態にかかる画像記録方法は、インクを中間転写体に付与することで中間画像を形成する中間画像形成工程と、温度調整工程と、前記中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、をこの順に有し、前記インクが、樹脂粒子と、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤と、を含有し、前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上に調整することを特徴とする。
また、本発明の第2の実施形態にかかる画像記録方法は、中間転写体に界面活性剤を含有する液体組成物を付与する液体組成物付与工程と、前記液体組成物が付与された中間転写体に樹脂粒子を含有するインクを付与して中間画像を形成する中間画像形成工程と、温度調整工程と、前記中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、をこの順に有し、前記界面活性剤が、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤であり、前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上に調整することを特徴とする。
(一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、l及びnはそれぞれ独立に0以上であり、l+nは2以上300以下であり、mは1以上70以下である。)
(一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、p及びrはそれぞれ独立に0以上であり、p+rは2以上70以下であり、qは1以上300以下である。)
本発明によれば、転写効率が高い画像記録方法を提供することができる。
本発明に用いられる記録装置の構成の一例を示す模式図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。本発明者らは先ず、中間転写型画像記録方法において、高い転写効率を得るために必要な特性を検討した。その結果、(i)中間画像が強固であること、及び、(ii)中間画像の記録媒体に対する接着力が高いことの2つの性質を併せ持つことが重要であることが分かった。上記(i)の性質を満足することにより、中間転写体から記録媒体に転写される際に、中間画像の一部のみが転写されるような現象が起きにくくなる。また、上記(ii)の性質を満足することにより、記録媒体への中間画像の転写が容易になる。
本発明者らが、これらの(i)及び(ii)の性質を満足するために必要な条件を種々検討したところ、本発明の構成に至ったものである。具体的には、中間画像が、樹脂粒子と、下記一般式(1)で表される界面活性剤及び下記一般式(2)で表される界面活性剤から選択される少なくとも1種(以下、「一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤」ともいう)と、を含有し、更に、中間画像を転写する前に中間画像の温度を、界面活性剤の曇点以上の温度に調整する工程を有する。
(一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、l及びnはそれぞれ独立に0以上であり、l+nは2以上300以下であり、mは1以上70以下である。)
(一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、p及びrはそれぞれ独立に0以上であり、p+rは2以上70以下であり、qは1以上300以下である。)
この構成によって、本発明の効果が得られるメカニズムを以下に示す。
上記一般式(1)及び(2)で表される界面活性剤は、親水性が高いエチレンオキサイド構造(CHCHO)と、親水性が低いプロピレンオキサイド構造(CHCH(CH)O)を有するため界面活性作用を示すが、一般的な界面活性剤のように親疎水性が明確に分かれた構造ではないため界面活性作用が比較的弱い。そのため、樹脂粒子と共に存在すると、気液界面に配向するよりも中間画像中の水性媒体に溶解したり、樹脂粒子に吸着したりして存在しやすい。本発明においては、中間画像の温度を界面活性剤の曇点以上にする工程を有することで、前者の中間画像中の水性媒体に溶解して存在する界面活性剤を析出させている。上述した通り、この析出した界面活性剤も樹脂粒子に吸着して存在しやすいことから、中間画像において、樹脂粒子の表面には、上記一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤が多く吸着して存在し得る。このとき、樹脂粒子に吸着して存在する界面活性剤を介して、中間画像中に含まれる樹脂粒子同士が互いに付着し、中間画像全体が強固となる(上記(i)の性質)。
一方、本発明の構成を満足することで樹脂粒子と記録媒体が接する際の密着性も向上することが分かった(上記(ii)の性質)。これは、樹脂粒子に吸着した上記一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤が記録媒体と親和性が高いため、樹脂粒子が記録媒体側に移動しやすくなるためと考えられる。
以上の通り、本発明は、一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤を樹脂粒子と共に中間画像中に含有させ、更に、中間画像を転写する前に中間画像の温度を、界面活性剤の曇点以上の温度にする工程を有することで、上記(i)及び(ii)の性質を満足することができ、結果として、高い転写効率が得られる。
以上のメカニズムのように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
本発明においては、一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤を樹脂粒子と共に中間画像中に含有させる方法として、インク中に樹脂粒子と一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤とを共に含有する形態(第1の実施形態)と、インク中に樹脂粒子を含有し、インクとは別の液体組成物中に一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤を含有する形態(第2の実施形態)とが挙げられる。それぞれの実施形態について以下に詳述する。尚、以下「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を示すものとする。
(1)第1の実施形態
本発明の第1の実施形態の画像記録方法(以下、単に「第1の実施形態」ともいう)は、樹脂粒子と、上記一般式(1)で表される化合物及び上記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤とを含有するインクを中間転写体に付与することで中間画像を形成する中間画像形成工程と、中間画像の温度を、界面活性剤の曇点以上に調整する温度調整工程と、中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、を有する。
図1は、本発明の画像記録方法に用いられる画像記録装置の一例を示す模式図である。図1に示す画像記録装置において、中間転写体10は、回転可能なドラム形状の支持部材12と、支持部材12の外周面上に配設された表層部材11とを備える。中間転写体10(支持部材12)は、回転軸13を中心として矢印方向(図の反時計回り)に回転駆動する。そして、中間転写体10の回転と同期して、中間転写体10の周囲に配置された各構成が作動するように構成されている。液体組成物を中間転写体に付与する工程を有する場合は、塗布ローラー14などによって、液体組成物を中間転写体10に塗布してもよい。インクは、インクジェット方式の記録ヘッド15から付与され、所望の画像がミラー反転した中間画像が中間転写体10に形成される。次いで、温度調整機構17によって、中間転写体上に形成された中間画像の温度が所望の温度になるように調整する。また、このとき、液体除去機構16によって、中間転写体上に形成された中間画像中の液体を除去してもよい。次いで、加圧ローラー19を用いて、記録媒体18と中間転写体10を接触させることで、記録媒体18に中間画像が転写される。中間転写体の表面を洗浄する工程として、クリーニングユニット20を有してもよい。以下に、第1の実施形態の各工程について詳細に示す。
[中間画像形成工程]
第1の実施形態において、中間画像形成工程では、インクを中間転写体に付与する。インクの中間転写体への付与手段としては、インクジェット方式を用いることが好ましい。特に、インクに熱エネルギーを作用させて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させる方式がより好ましい。
インクジェット方式の記録ヘッドとしては、ラインヘッドやシリアルヘッドなどを用いることができる。尚、ラインヘッド形態のインクジェットヘッドは、中間転写体の回転方向と直交する方向(ドラム形状の場合は軸方向)にインク吐出口が配列されている。また、シリアルヘッドは、中間転写体の回転方向と直交する方向にヘッドを走査して記録するヘッドである。
<中間転写体>
本発明において、中間転写体は、液体組成物やインクを保持し、中間画像が記録される基材となる。中間転写体は、例えば、それ自体をハンドリングして必要な力を伝達するための支持部材と、中間画像が記録される表層部材とを備えるものが挙げられる。尚、支持部材と表層部材は一体となっていてもよい。
中間転写体の形状としては、シート形状、ローラー形状、ドラム形状、ベルト形状、無端ウエブ形状などを挙げることができる。また、中間転写体のサイズは、記録可能な記録媒体のサイズに合わせて適宜設定することができる。
中間転写体の支持部材は、その搬送精度や耐久性の観点から、ある程度の強度を有することが要求される。支持部材の材質としては、金属、セラミックス、樹脂などが好ましい。中でも、アルミニウム、鉄、ステンレス、アセタール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリウレタン、シリカセラミクス、アルミナセラミクスが好ましい。これらの材質で支持部材を構成すると、転写時の加圧に耐えうる剛性や寸法精度を確保できるとともに、動作時のイナーシャを軽減して制御の応答性を向上させることができる。尚、これらの材質は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
中間転写体は、紙などの記録媒体に中間画像を圧着させて転写させるため、その表層がある程度の弾性を有することが要求される。例えば、記録媒体として紙を用いる場合を想定すると、中間転写体の表層のJIS K6253に準拠したデュロA硬度(デュロメータ タイプA硬度)は、10度以上100度以下であることが好ましく、20度以上60度以下であることが更に好ましい。中間転写体の表層を構成する表層部材の材質としては、金属、セラミックス、樹脂などが好ましい。中でも、ポリブタジエン系ゴム、ニトリル系ゴム、クロロプレン系ゴム、シリコーン系ゴム、フッ素系ゴム、フルオロシリコーン系ゴム、ウレタン系ゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマーや、ポリエーテル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、シロキサン化合物、パーフルオロカーボン化合が好ましい。また表層部材は、複数の材料を積層して形成されていてもよい。例えば、無端ベルト状ウレタンゴムシートにシリコーンゴムを積層した材料や、ポリエチレンテレフタラートフィルムにシリコーンゴムを積層した材料、ウレタンゴムシートにシロキサン化合物を成膜させた材料などが挙げられる。
また中間転写体の表面は表面処理を施して用いてもよい。表面処理としては、フレーム処理、コロナ処理、プラズマ処理、研磨処理、粗化処理、活性エネルギー線照射処理、オゾン処理、界面活性剤処理、シランカップリング処理などが挙げられる。これらを複数組み合わせて施して用いてもよい。
また、中間転写体上での中間画像の流動を抑制する観点から、中間転写体の表面のJIS B 0601:2001で規定される算術平均粗さは0.01μm以上3μm以下であることが好ましい。更に、中間転写体の表面の、水に対する接触角は、50度以上110度以下が好ましく、60度以上100度以下がより好ましい。
<インク>
第1の実施形態の画像記録方法に用いるインクは、樹脂粒子と、一般式(1)及び/又は(2)の界面活性剤とを含有する。樹脂粒子と一般式(1)及び(2)の界面活性剤に関する詳細な説明は後述する。
第1の実施形態において、インク中の樹脂粒子の含有量は、インク全質量を基準として0.5質量%以上40.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましい。
第1の実施形態において、インク中の上記一般式(1)及び(2)の界面活性剤の含有量は、インク全質量を基準として0.1質量%以上30.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上10.0質量%以下であることがより好ましい。0.5質量%より小さいと、樹脂粒子の表面への界面活性剤の吸着が十分に起きず、転写効率の向上効果が十分に得られない場合がある。10.0質量%より大きいと、インクの吐出安定性が十分に得られない場合がある。尚、本発明において、「インク中の一般式(1)及び(2)の界面活性剤の含有量」とは、一般式(1)で表される化合物及び一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤の合計の含有量を意味している。
第1の実施形態において、インク全質量を基準とした、インク中の樹脂粒子の含有量が、インク中の上記一般式(1)及び(2)で表される界面活性剤の含有量に対して、質量比率で0.33倍以上20倍以下であることが好ましい。
また、第1の実施形態において、インク中の樹脂粒子の含有量は、色材のインク全質量を基準とした含有量に対して、質量比率で0.1倍以上30.0倍以下であることが好ましい。
[液体組成物付与工程]
第1の実施形態において、中間画像形成工程に先立って、中間転写体に液体組成物を付与する液体組成物付与工程を有してもよい。液体組成物の中間転写体への付与手段としては、ローラーコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法などの塗布方式や、インクジェット方式などが挙げられる。特に、塗布方式を用いることが好ましい。
<液体組成物>
本発明において、液体組成物は、インクの成分(色材や樹脂など)を析出・凝集させるような反応剤を含有することが好ましい。反応剤に関しての詳細な説明は後述するが、具体的には、多価金属イオンや有機酸などが挙げられる。また、液体組成物の付与量としては、0.1g/m以上10.0g/m以下であることが好ましい。
本発明において、液体組成物は、インクで記録した画像に影響を及ぼさないために、無色、乳白色、又は白色であることが好ましい。そのため、可視光の波長域である400nm乃至800nmの波長域における最大吸光度と最小吸光度の比(最大吸光度/最小吸光度)が1.0以上2.0以下であることが好ましい。これは、可視光の波長域において、吸光度のピークを実質的に有さないか、有していてもピークの強度が極めて小さいことを意味する。更に、本発明において、液体組成物は色材を含有しないことが好ましい。吸光度は、非希釈の液体組成物を用いて、日立ダブルビーム分光光度計U−2900(日立ハイテクノロジーズ製)によって測定すればよい。尚、このとき、液体組成物を希釈して吸光度を測定してもよい。これは、液体組成物の最大吸光度と最小吸光度の値は共に希釈倍率に比例するため、最大吸光度と最小吸光度の比(最大吸光度/最小吸光度)の値は希釈倍率に依存しないからである。
[温度調整工程]
第1の実施形態において、温度調整工程では、中間画像の温度を、インクに用いる一般式(1)及び/又は(2)で表される界面活性剤の曇点以上となるように調整する。本発明において、「温度調整工程における中間画像の温度」とは、温度調整工程開始後の中間画像の表面における温度を意味する。尚、本発明の実施例においては、温度調整工程開始後に中間画像が付与されている領域の温度を非接触赤外温度計 デジタル放射温度センサーFT−H20(キーエンス製)を用いて測定した。
中間画像の温度を界面活性剤の曇点以上に維持する時間としては、0.01秒以上であることが好ましい。0.01秒より短いと、インク中の一般式(1)及び/又は(2)で表される界面活性剤の析出量が少なく、樹脂粒子の表面への界面活性剤の吸着が十分に起きない場合がある。また、100秒以下であることがより好ましい。更には、0.1秒以上10秒以下であることがより好ましい。
また、中間画像の温度を、界面活性剤の曇点以上、かつ、樹脂粒子の最低造膜温度未満に調整することが好ましい。このようにすることで、後述する加熱定着工程を行う際の加熱温度を調整することで、得られる画像の光沢性を容易に制御することができる。
中間画像の温度を上記特定の温度領域内に調整する方法としては、ヒーターを設けて加熱する方法や、チラーを設けて冷却する方法などが挙げられる。また、特に何の手も加えずとも、中間画像の温度が上記特定の温度領域内に調整されるのであれば、そのような場合も温度調整工程に含むものとする。
温度調整工程は、中間画像形成工程後、かつ、転写工程に先立って行われる。このとき、「転写工程に先立って」とは、転写工程より前から温度調整が開始されていればよく、温度調整工程が転写工程と重複する期間を含んでもよい。即ち、転写工程の間も、温度調整工程が行われていてもよい。また、後述する「液体除去工程」と共通の方法で温度調整を行ってもよい。即ち、中間画像の温度を上記特定の温度領域内に調整する方法によって、液体を除去してもよい。その場合、係る工程は温度調整工程でもあり、液体除去工程でもある。
[液体除去工程]
第1の実施形態において、中間画像形成工程後、かつ、転写工程に先立って、中間転写体に形成された中間画像から液体を除去する液体除去工程を有してもよい。中間画像に過剰な液体が含有されていると、転写工程において、過剰な液体が溢れ出るなどして、得られる画像の画質低下を引き起こす場合がある。したがって、液体除去工程によって、中間画像から過剰な液体を除去することが好ましい。液体を除去する方法としては、加熱する方法や、低湿空気を送風する方法や、減圧する方法や、自然乾燥法や、またこれらを組み合わせた方法などが挙げられる。尚、液体除去工程における中間画像の温度は特に限定されるものではないが、インクに用いる樹脂粒子の最低造膜温度未満であることが好ましい。
[転写工程]
第1の実施形態において、転写工程では、中間転写体に記録された中間画像に記録媒体を接触させることで、中間転写体から記録媒体へと転写し、記録媒体に画像を記録する。
中間画像を記録媒体に転写する際には、例えば加圧ローラーなどを使用し、中間転写体と記録媒体の両側から加圧することが好ましい。加圧することで、転写効率を向上することができる。このとき、多段階に加圧してもよい。
また、上述の通り、近年では、高速記録への需要の高まりに伴い、速い転写速度においても高い転写効率を達成することが求められる。したがって、本発明において、転写速度は記録媒体の搬送速度を意味し、1.0m/秒以上であることが好ましく、2.0m/秒以上であることが更に好ましい。
また、転写の際に、中間画像を加熱することが好ましい。中間画像を加熱する方法としては、加圧ローラーを所定の転写温度に加熱しておく方法や、別途ヒーターを設ける方法が挙げられる。転写工程における加圧ローラーの加熱温度は、用いる樹脂粒子に応じて設定することが好ましいが、25℃以上200℃以下であることが更に好ましい。
第1の実施形態において、転写工程における加圧ローラーの加熱温度は、インクに用いる樹脂粒子の最低造膜温度未満であることがより好ましく、樹脂粒子の最低造膜温度より10℃以上低い温度であることが特に好ましい。また、インクに用いる一般式(1)及び/又は(2)で表される界面活性剤の曇点以上であることが好ましい。これは、曇点を下回ると樹脂粒子に吸着していた界面活性剤の一部が樹脂粒子から脱離する場合があるからである。
<記録媒体>
本発明において、記録媒体としては、一般的な印刷に用いられる紙だけでなく、布、プラスチック、フィルムなども広く包含される。本発明の画像記録方法に用いる記録媒体は、所望のサイズに予めカットされたものであってもよい。また、ロール状に巻かれたシートを用い、画像記録後に所望のサイズにカットされるものであってもよい。
[定着工程]
第1の実施形態において、転写工程の後に、中間画像が転写された記録媒体をローラーで加圧する定着工程を有してもよい。加圧することで、画像の平滑性を高めることができる。
また、画像が転写された記録媒体をローラーで加圧する際に、ローラーを加熱しておくことが好ましい。加熱したローラーで加圧することで、画像の堅牢性を高めることができ、更に、加熱温度を調整することで得られる画像の光沢性を制御することもできる。具体的には、インクに用いる樹脂粒子の最低造膜温度以上で加熱定着することで光沢性の高い画像が得られ、インクに用いる樹脂粒子の最低造膜温度未満で加熱定着することで光沢性の低い画像が得られる。
[クリーニング工程]
第1の実施形態において、転写工程の後に、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング工程を有してもよい。中間転写体をクリーニングする方法としては、従来用いられている方法を何れも使用することができる。具体的には、洗浄液をシャワー状にして中間転写体に付与する方法、濡らしたモルトンローラを中間転写体に当接させて払拭する方法、洗浄液面に中間転写体を接触させる方法、ワイパーブレードで中間転写体の残留物を払拭する方法、各種エネルギーを中間転写体に付与する方法、及び、これらの方法を複数組み合わせた方法などが挙げられる。
(2)第2の実施形態
本発明の第2の実施形態の画像記録方法(以下、単に「第2の実施形態」ともいう)は、中間転写体に一般式(1)で表される化合物及び上記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含有する液体組成物を付与する液体組成物付与工程と、液体組成物が付与された中間転写体に樹脂粒子を含有するインクを付与して中間画像を形成する中間画像形成工程と、中間画像の温度を、界面活性剤の曇点以上に調整する温度調整工程と、中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、を有する。
以下に、第2の実施形態の各工程について詳細に示す。尚、第1の実施形態との共通部分に関しては記載を省略する。
[液体組成物付与工程]
第2の実施形態において、中間画像形成工程に先立って、中間転写体に液体組成物を付与する液体組成物付与工程を有する。このとき液体組成物は、インクの成分(色材や樹脂など)を析出・凝集させるような反応剤を含有することが好ましい。液体組成物の中間転写体への付与手段及び付与量は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態において、液体組成物中の上記一般式(1)及び(2)の界面活性剤の含有量は、液体組成物全質量を基準として3.0質量%以上70.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましい。5.0質量%より小さいと、樹脂粒子の表面への界面活性剤の吸着が十分に起きず、転写効率の向上効果が十分に得られない場合がある。30.0質量%より大きいと、上記一般式(1)及び(2)の界面活性剤が析出することによって、中間転写体上に不均一に塗布されることで、転写した際に画像に白抜けなどが起きる場合がある。
[中間画像形成工程]
第2の実施形態において、中間画像形成工程では、インクを中間転写体に付与する。インクの中間転写体への付与手段や中間転写体に関しては、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態の画像記録方法に用いるインクは、樹脂粒子を含有する。樹脂粒子に関する詳細な説明は後述する。
第2の実施形態において、インク中の樹脂粒子の含有量は、インク全質量を基準として0.5質量%以上40.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましい。
また、第2の実施形態において、インク中の樹脂粒子の含有量は、色材のインク全質量を基準とした含有量に対して、質量比率で0.1倍以上30.0倍以下であることが好ましい。
[温度調整工程]
第2の実施形態において、温度調整工程では、中間画像の温度を、液体組成物に用いる一般式(1)及び/又は(2)で表される界面活性剤の曇点以上となるように調整する。中間画像の温度を上記一定の温度領域内に調整する時間や方法に関しては、第1の実施形態と同様である。
[液体除去工程]
第2の実施形態において、中間画像形成工程後、かつ、転写工程に先立って、中間転写体に形成された中間画像から液体を除去する液体除去工程を有してもよい。液体除去の方法や液体除去工程における中間画像の温度に関しては、第1の実施形態と同様である。
[転写工程]
第2の実施形態において、転写工程では、中間転写体に記録された中間画像に記録媒体を接触させることで、中間転写体から記録媒体へと転写し、記録媒体に画像を記録する。転写工程の詳細や用いる記録媒体に関しては、第1の実施形態と同様である。
[液体除去工程、定着工程、クリーニング工程]
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、液体除去工程や定着工程やクリーニング工程を有してもよい。詳細に関しては、第1の実施形態と同様である。
(3)第1の実施形態と第2の実施形態に共通する材料に関して
(一般式(1)及び(2)で表される界面活性剤)
本発明における一般式(1)で表される界面活性剤はエチレンオキサイド構造とプロピレンオキサイド構造のブロック共重合体である。
一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基である。R及びRが有機基である場合は、水酸基又は炭素数が1以上10以下の炭化水素基が好ましい。炭化水素基の場合は直鎖でも分岐でもよいが、直鎖である方が好ましい。また、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基又は炭素数が1以上10以下のアルキル基であることが好ましい。更には、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基又はメチル基であることがより好ましい。
一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基である。R及びRが有機基である場合は、炭素数が1以上10以下の2価の炭化水素基が好ましい。炭化水素基の場合は直鎖でも分岐でもよいが、直鎖である方が好ましい。また、R及びRは、それぞれ独立に単結合又は炭素数が1以上10以下のアルキレン基であることが好ましい。更には、R及びRは、それぞれ独立に単結合又はメチレン基であることがより好ましく、単結合であることが特に好ましい。
一般式(1)において、l及びnはそれぞれ独立に0以上であり、l+nは2以上300以下である。更に、l+nは2以上80以下であることがより好ましく、3以上27以下であることが特に好ましい。
一般式(1)において、mは1以上70以下である。更に、mは10以上60以下であることがより好ましく、16以上31以下であることが特に好ましい。
本発明において、一般式(1)で表される界面活性剤は、以下の一般式(1−A)で表される界面活性剤であることが好ましい。
(一般式(1−A)において、l+nは3以上27以下であり、mは16以上31以下である。)
本発明における一般式(2)で表される界面活性剤はエチレンオキサイド構造とプロピレンオキサイド構造のブロック共重合体である。
一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基である。R及びRが有機基である場合は、水酸基又は炭素数が1以上10以下の炭化水素基が好ましい。炭化水素基の場合は直鎖でも分岐でもよいが、直鎖である方が好ましい。また、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基又は炭素数が1以上10以下のアルキル基であることが好ましい。更には、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基又はメチル基であることがより好ましい。
一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基である。R及びRが有機基である場合は、炭素数が1以上10以下の2価の炭化水素基が好ましい。炭化水素基の場合は直鎖でも分岐でもよいが、直鎖である方が好ましい。また、R及びRは、それぞれ独立に単結合又は炭素数が1以上10以下のアルキレン基であることが好ましい。更には、R及びRは、それぞれ独立に単結合又はメチレン基であることがより好ましく、単結合であることが特に好ましい。
一般式(2)において、p及びrはそれぞれ独立に0以上であり、p+rは2以上70以下である。更に、p+rは2以上60以下であることがより好ましい。
一般式(2)において、qは1以上300以下である。更に、qは1以上80以下であることがより好ましい。
本発明において、一般式(2)で表される界面活性剤は、以下の一般式(2−A)で表される界面活性剤であることが好ましい。
(一般式(2−A)において、p+rは3以上27以下であり、qは16以上31以下である。)
一般式(1)及び(2)で表される界面活性剤の曇点は、10度以上100度以下であることが好ましく、25度以上90度以下であることがより好ましい。尚、界面活性剤の曇点とは、界面活性剤が水と相分離する温度を意味する。本発明においては、界面活性剤の1質量%水溶液を徐々に加温し、水溶液が白濁化した際の温度を、界面活性剤の曇点とする。
(樹脂粒子)
本発明において、「樹脂粒子」とは、粒径を有する状態で溶媒中に分散して存在する樹脂を意味する。本発明において、樹脂粒子の50%累積体積平均粒径(D50)は、10nm以上1,000nm以下であることが好ましい。また、50nm以上500nm以下であることがより好ましい。尚、本発明において樹脂粒子のD50は、以下の方法で測定する。樹脂粒子分散体を純水で50倍(体積基準)に希釈し、UPA−EX150(日機装製)を使用して、SetZero:30s、測定回数:3回、測定時間:180秒、屈折率:1.5の測定条件で測定する。
また、樹脂粒子のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により得られるポリスチレン換算の重量平均分子量は、1,000以上2,000,000以下であることが好ましい。
更には、樹脂粒子の最低造膜温度は、20度以上100度以下であることが好ましい。尚、本発明における樹脂粒子の最低造膜温度の測定方法は、JIS K 6828−2の「最低造膜温度の求め方」に準じる。
本発明において、樹脂粒子としては、上述の樹脂粒子の定義を満たすものであれば、何れのものもインクに使用することができる。樹脂粒子に用いられるモノマーとしては、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法などで重合可能なモノマーであれば何れのものも用いることが可能である。モノマーの違いによって、例えば、アクリル系、酢酸ビニル系、エステル系、エチレン系、ウレタン系、合成ゴム系、塩化ビニル系、塩化ビニリデン系、オレフィン系などの樹脂粒子が挙げられるが、中でも、アクリル樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子を用いることが好ましい。
アクリル樹脂粒子に具体的に使用可能なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、アンゲリカ酸、イタコン酸、フマル酸などのα,β−不飽和カルボン酸及びその塩;エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、マレイン酸モノブチル、イタコン酸ジメチルなどのα,β−不飽和カルボン酸のエステル化合物;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルプロピル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、マレイン酸モノアミド、クロトン酸メチルアミドなどのα,β−不飽和カルボン酸のアルキルアミド化合物;スチレン、α−メチルスチレン、フェニル酢酸ビニル、ベンジル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどのアリール基を有するα,β−エチレン性不飽和化合物;エチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレートなどの多官能アルコールのエステル化合物などが挙げられる。これらは、単一のモノマーが重合した単重合体でもよく、2種以上のモノマーが重合した共重合体でもよい。樹脂粒子が共重合体の場合は、ランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。中でも、親水性のモノマーと疎水性のモノマーを用いた樹脂粒子が好ましい。親水性モノマーとしては、α,β−不飽和カルボン酸及びその塩が挙げられ、疎水性モノマーとしてはα,β−不飽和カルボン酸のエステル化合物やアリール基を有するα,β−エチレン性不飽和化合物が挙げられる。
ウレタン樹脂粒子は、2つ以上のイソシアネート基を有する化合物であるポリイソシアネートと、2つ以上のヒドロキシル基を有する化合物であるポリオール化合物を反応させて合成する樹脂粒子である。本発明においては、上記樹脂粒子の条件を満たすものであれば、公知のポリイソシアネート化合物と公知のポリオール化合物を反応させて得られるウレタン樹脂粒子を何れも用いることができる。
一方、樹脂粒子の構造としては、単層構造の樹脂粒子と、コアシェル構造などの複層構造の樹脂粒子が挙げられる。本発明においては、複層構造の樹脂粒子を用いることが好ましい。特に、コアシェル構造を有する樹脂粒子を用いることがより好ましい。樹脂粒子がコアシェル構造を有することで、コア部分とシェル部分とで明確に機能分離される。このようなコアシェル構造を有する樹脂粒子は、単層構造の樹脂粒子と比較して、より多くの機能をインクに付与することができるという利点がある。
(色材)
本発明においては、インクが更に色材を含有してもよい。色材としては顔料及び染料が挙げられる。顔料及び染料は従来公知のものを何れも使用することができる。本発明においては、画像の耐水性の観点から、顔料を用いることが好ましい。色材の含有量としては、インク全質量を基準として、0.5質量%以上15.0質量%以下が好ましく、更には1.0質量%以上10.0質量%以下とするのがより好ましい。
本発明において、色材として顔料を用いる場合、顔料の分散方法としては、分散剤として樹脂を用いる樹脂分散タイプの顔料(樹脂分散剤を使用した樹脂分散顔料、顔料粒子の表面を樹脂で被覆したマイクロカプセル顔料、顔料粒子の表面に樹脂を含む有機基が化学的に結合した樹脂結合顔料)や顔料粒子の表面に親水性基を導入した自己分散タイプの顔料(自己分散顔料)が挙げられる。無論、分散方法の異なる顔料を併用することも可能である。具体的な顔料としては、カーボンブラックや有機顔料を用いることが好ましい。また、顔料は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、インクに使用する顔料が前記樹脂分散タイプの顔料であるときは、樹脂を分散剤として用いる。分散剤として用いる樹脂は親水性部位と疎水性部位を共に有することが好ましい。具体的には、アクリル酸やメタクリル酸などカルボキシル基を有するモノマーを用いて重合したアクリル樹脂;ジメチロールプロピオン酸などアニオン性基を有するジオールを用いて重合したウレタン樹脂などが挙げられる。また、分散剤として用いる樹脂の酸価は50mgKOH/g以上550mgKOH/g以下であることが好ましい。また、分散剤として用いる樹脂のGPCにより得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1,000以上50,000以下であることが好ましい。また、インク中の樹脂分散剤の含有量は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上10.0質量%以下、更には、0.2質量%以上4.0質量%以下であることが好ましい。また、樹脂分散剤の含有量が、顔料の含有量に対して、質量比率で0.1倍以上3.0倍以下であることが好ましい。
(反応剤)
本発明において、液体組成物はインクの成分(色材や樹脂など)を析出・凝集させるような反応剤を含有してもよい。反応剤としては、従来公知の化合物を用いることができるが、中でも、多価金属イオン及び有機酸から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。また、複数の種類の反応剤を液体組成物に含有させることも好ましい。
多価金属イオンの具体例としては、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+、及びZn2+などの二価の金属イオン;Fe3+、Cr3+、Y3+、及びAl3+などの三価の金属イオンなどを挙げることができる。本発明において、前記多価金属イオンは水酸化物、塩化物などの塩の形態で液体組成物に添加することができ、解離して生じるイオンとして用いられてもよい。本発明において、多価金属イオンの含有量は、液体組成物全質量を基準として、3質量%以上90質量%以下であることが好ましい。
また、有機酸の具体例としては、シュウ酸、ポリアクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、レブリン酸、コハク酸、グルタル酸、グルタミン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ピリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸などを挙げることができる。本発明において、有機酸の含有量は、液体組成物全質量を基準として、3質量%以上99質量%以下であることが好ましい。
(水性媒体)
本発明のインクや液体組成物は、水、又は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。水溶性有機溶剤の含有量は、インク又は液体組成物の全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤としては、従来、一般的に用いられているものを何れも用いることができる。例えば、アルコール類、グリコール類、アルキレン基の炭素原子数が2乃至6のアルキレングリコール類、ポリエチレングリコール類、含窒素化合物類、含硫黄化合物類などが挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。水は脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水の含有量は、インク又は液体組成物の全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
(その他の成分)
本発明のインクや液体組成物は、上記の成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、尿素、エチレン尿素などの尿素誘導体など、常温で固体の水溶性有機化合物を含有してもよい。更に、本発明のインクや液体組成物は、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び樹脂などの種々の添加剤を含有してもよい。
特に本発明において液体組成物は、得られる画像に強度や滑り性を付与し耐擦過性を高める観点から、アクリル樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子、ポリオレフィン樹脂粒子などの樹脂粒子;シリカ粒子、チタニア粒子、アルミナ粒子、ジルコニア粒子などの無機粒子;シリコーンオイル、フッ素オイルなどを含有することが好ましい。これらの材料の含有量は、液体組成物全質量を基準として、1質量%以上30質量%以下であることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
[インクの調製]
<顔料分散体の調製>
カーボンブラック(製品名:モナク1100、キャボット製)10部、樹脂水溶液(スチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体、酸価150、重量平均分子量8,000、樹脂の含有量が20.0質量%の水溶液を水酸化カリウム水溶液で中和したもの)15部、純水75部を混合し、バッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを200部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離して、粗大粒子を除去した後、顔料の含有量が10.0質量%の顔料分散体を得た。
<樹脂粒子分散体の調製>
(樹脂粒子分散体1の調製)
エチルメタクリレート18部、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)2部、n−ヘキサデカン2部を混合し、0.5時間攪拌した。この混合物を、乳化剤であるNIKKOL BC20(日光ケミカルズ製)の6%水溶液78部に滴下して、0.5時間攪拌した。次に超音波照射機で超音波を3時間照射した。続いて、窒素雰囲気下で85℃、3時間重合反応を行い、室温冷却後にろ過して、樹脂の含有量が20.0質量%である樹脂粒子分散体1を調製した。最低造膜温度は100℃であった。
(樹脂粒子分散体2の調製)
ハイテックS−3121(東邦化学製;最低造膜温度77℃)を用いて、樹脂の含有量が20.0質量%である樹脂粒子分散体2を調製した。
<界面活性剤の用意>
表1及び表2に示す界面活性剤を用意した。尚、何れもアデカ製の界面活性剤である。
<インクの調製>
上記で得られた樹脂粒子分散体、及び、顔料分散体を下記各成分と混合した。尚、イオン交換水の残部は、インクを構成する全成分の合計が100.0質量%となる量のことである。
・顔料分散体(色材の含有量は10.0質量%) 20.0質量%
・樹脂粒子分散体(樹脂の含有量が20.0質量%) 表3のX質量%
・ジエチレングリコール 10.0質量%
・アセチレノールE100(界面活性剤:川研ファインケミカル製) 0.5質量%
・界面活性剤 表3のY質量%
・イオン交換水 残部
これを十分撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、各インクを調製した。
[液体組成物の調製]
下記各成分を混合し、これを十分撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、各液体組成物を調製した。尚、イオン交換水の残部は、インクを構成する全成分の合計が100.0質量%となる量のことである。
・レブリン酸 45.0質量%
・水酸化カリウム(中和剤) 3.0質量%
・AQUACER531 15.0質量%
(変性ポリエチレンワックス分散体:ビックケミー製)
・メガファックF444 3.0質量%
(パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物:DIC製)
・界面活性剤 表4のZ質量%
・イオン交換水 残部
[中間転写体の作製]
中間転写体の支持部材としてアルミニウム合金からなる円筒形のドラムを用いた。更に、以下の方法で加水分解性有機ケイ素化合物を原料とするシロキサン化合物表面層を支持部材の表面に設けた。先ず、グリシドキシプロピルトリエトキシシランとメチルトリエトキシシランとをモル比1:1で混合し、塩酸を触媒として水溶媒中で24時間以上加熱還流を行い、加水分解性縮合物溶液を得た。次いで、加水分解性縮合物溶液をメチルイソブチルケトンにより10〜20質量%に希釈、光カチオン重合開始剤SP150(アデカ製)を固形分に対して5質量%添加してコーティング溶液を得た。表面にプラズマ処理を行った支持部材の表面に、このコーティング用液をスピンコートした。更に、UVランプによる表面露光をし、130℃にて3時間の加熱を行い、中間転写体を得た。得られた中間転写体の表面層の膜厚は約0.3μmであった。
[評価]
<転写効率の評価>
上記で得られたインク及び液体組成物をインクカートリッジに充填し、表4の組合せで図1の画像記録装置に装着した。先ず、上記で得られた液体組成物を、塗布ローラーを用いて、中間転写体に0.8g/mの塗布量で塗布した。そして、液体組成物を塗布した中間転写体に、インクジェット方式の記録ヘッドから、インクを吐出し、記録デューティが100%の中間画像(1cm×1cmのベタ画像)を記録した。尚、上記画像記録装置では、解像度1,200dpi×1,200dpiで1/1,200インチ×1/1,200インチの単位領域に4plのインク滴を1滴付与する条件を、記録デューティが100%であると定義される。次いで、加熱機構によって中間画像の温度を表4に記載の温度(温度調整工程における中間画像の温度T)に調整し、少なくとも1秒間維持した。更に、液体除去手段により中間画像に対して25℃の風を60秒間あてた。次いで、中間画像を表4に示した所定の温度(転写温度T)の加圧ローラーを用いて、転写速度2.0m/秒で記録媒体:オーロラコート(日本製紙製)に中間画像を転写した。この一連の工程を25回繰り返した後、中間転写体の表面に残存している中間画像の割合、即ち、転写残存率(%)を算出した。具体的に、転写残存率は、中間転写体を支持部材から外し、表面を画像で取り込み、中間画像が記録された面積に占める、転写されずに中間転写体に残存した中間画像の面積の割合を算出することで得た。そして、この転写残存率から、転写効率を評価した。評価基準は以下の通りである。本発明においては下記の評価基準において、A〜Cが許容できるレベルとし、Dは許容できないレベルとした。評価結果を表4に示す。
A:転写残存率が3%未満であり、転写効率が非常に高かった
B:転写残存率が3%以上7%未満であり、転写効率が高かった
C:転写残存率が7%以上15%未満であり、転写効率がある程度高かった
D:転写残存率が15%以上であり、転写効率が低かった。
<インクの吐出安定性の評価>
上記で得られたインクのうち、一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤の含有量が異なる、インク1及び15〜18について下記の方法で吐出安定性の評価を行った。
インク1及び15〜18をそれぞれインクカートリッジに充填し、図1の画像記録装置と同じ記録ヘッドを有するインクジェットプリンターに装着した。そして、キヤノン製PPC用紙に罫線を連続して100枚印字し、罫線の太さとヨレに関して目視で評価した。評価基準は以下の通りである。評価結果を表4に示す。
A:罫線の太さに殆ど変化がなく、ヨレが殆どなかった
B:罫線の太さが細くなっていたが、ヨレが殆どなかった
C:罫線の太さが細くなっており、更に、ヨレも見られた。

Claims (14)

  1. インクを中間転写体に付与することで中間画像を形成する中間画像形成工程と、温度調整工程と、前記中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、をこの順に有する画像記録方法において、
    前記インクが、樹脂粒子と、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種の界面活性剤と、を含有し、
    前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上に調整することを特徴とする画像記録方法。

    (一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、l及びnはそれぞれ独立に0以上であり、l+nは2以上300以下であり、mは1以上70以下である。)

    (一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、p及びrはそれぞれ独立に0以上であり、p+rは2以上70以下であり、qは1以上300以下である。)
  2. 前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上、かつ、前記樹脂粒子の最低造膜温度未満に調整する請求項1に記載の画像記録方法。
  3. 前記中間画像形成工程の前に、前記中間転写体に反応剤を含有する液体組成物を付与する液体組成物付与工程を有する請求項1又は2に記載の画像記録方法。
  4. 前記インク中の前記界面活性剤の含有量が、インク全質量を基準として0.5質量%以上10.0質量%以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像記録方法。
  5. 前記インク中の前記樹脂粒子の含有量が、インク全質量を基準として1.0質量%以上30.0質量%以下である請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像記録方法。
  6. インク全質量を基準とした、前記インク中の前記樹脂粒子の含有量が、前記界面活性剤の含有量に対して、質量比率で0.33倍以上20倍以下である請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像記録方法。
  7. 中間転写体に界面活性剤を含有する液体組成物を付与する液体組成物付与工程と、前記液体組成物が付与された中間転写体に樹脂粒子を含有するインクを付与して中間画像を形成する中間画像形成工程と、温度調整工程と、前記中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、をこの順に有する画像記録方法において、
    前記界面活性剤が、下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種であり、
    前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上に調整することを特徴とする画像記録方法。

    (一般式(1)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、l及びnはそれぞれ独立に0以上であり、l+nは2以上300以下であり、mは1以上70以下である。)

    (一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は有機基であり、R及びRはそれぞれ独立に単結合又は有機基であり、p及びrはそれぞれ独立に0以上であり、p+rは2以上70以下であり、qは1以上300以下である。)
  8. 前記温度調整工程において、前記中間画像の温度を、前記界面活性剤の曇点以上、かつ、前記樹脂粒子の最低造膜温度未満に調整する請求項7に記載の画像記録方法。
  9. 前記液体組成物が、反応剤を含有する請求項7又は8に記載の画像記録方法。
  10. 前記液体組成物中の前記界面活性剤の含有量が、液体組成物全質量を基準として5.0質量%以上30.0質量%以下である請求項7乃至9の何れか1項に記載の画像記録方法。
  11. 前記インク中の前記樹脂粒子の含有量が、インク全質量を基準として1.0質量%以上30.0質量%以下である請求項7乃至10の何れか1項に記載の画像記録方法。
  12. 前記転写工程において用いるローラーの温度が前記樹脂粒子の最低造膜温度未満である請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像記録方法。
  13. 前記ローラーの温度が、前記樹脂粒子の最低造膜温度より10℃以上低い温度である請求項12に記載の画像記録方法。
  14. 前記転写工程の後に、中間画像が転写された記録媒体をローラーで加圧する定着工程を有する請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像記録方法。
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