JP6444040B2 - インクジェット記録装置及び方法、並びに画像の評価方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び方法、並びに画像の評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法と、画像の評価方法とに関する。
被記録媒体に向けてインク滴を飛翔させるインクジェット方式によって画像形成を行う際に、被記録媒体に先に着弾したインクが後から着弾したインクに引き寄せられてしまうビーディング現象がある。吐出されるインク滴の1個ずつをそれぞれドットあるいは記録ドットと呼ぶが、被記録媒体に着弾した単ドットに対し後に着弾した単ドットが引き寄せられてしまう現象をマイクロビーディングと呼ぶ。
マイクロビーディングが発生すると、形成された画像における細線や文字の部分の画像品位が著しく低下し、また、ベタ画像部分の均一性が著しく低下してしまう。このような画像品質の低下を抑制するために、インク中の色材成分と接触して高粘度化インク画像を形成する反応液をあらかじめ被記録媒体に塗布しておき、被記録媒体に着弾したインクを素早く高粘度化させる方法が知られている。
また、特に商業印刷分野においては、様々な種類の被記録媒体が用いられることがある。多種多様の被記録媒体を使用する場合、記録速度や被記録媒体の温湿度、インクの種類、インクの温度、反応液の塗布量などの記録条件を被記録媒体の種類に応じて適切に変更しないとマイクロビーディングが発生し、画像品位が低下するという課題が生ずる。
このような課題を解決するものとして、特許文献1では、予め用意したテストパターンを被記録媒体に記録し、目視によって記録されたテストパターンの画像品位を判断し、記録条件を選択するという方法が提案されている。
特開2004−142206号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法を用いた場合、被記録媒体上に画像形成されたテストパターンを目視によって判断し記録条件を設定するので、判断者によって判断がばらつくことがあり、適切な記録条件を定量的に設定できない、という課題がある。また、同一の判断者であるとしても、画像形成、目視、判断、記録条件設定のサイクルを繰り返しているうちに、判断にばらつきが生じることも考えられる。
本発明の目的は、被記録媒体上に形成された画像を目視によって主観的に判断するのではなく、客観的かつ定量的に評価することより、被記録媒体に適した記録条件を設定できるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法と、そのための画像の評価方法とを提供することにある。
上記目的を達成する本発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインク滴を着弾させることによって画像データに対応する画像を形成するインクジェット記録装置であって、インクジェット記録装置において画像を形成するときに用いられる記録条件を変更する記録条件変更手段と、少なくとも2つ以上の連続した隣接ドットを有する画像である評価画像を被記録媒体に形成させるために評価画像を表す評価画像データを画像データとして入力する評価画像入力手段と、被記録媒体に形成された評価画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって読み取った画像から評価値として、評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が隣接ドット間の距離である周期成分の強度値を算出する評価値算出手段と、評価値算出手段により算出された評価値と合否判定しきい値とを比較して、被記録媒体に形成された評価画像の合否を判定する合否判定手段と、合否判定手段によって合格と判定された評価画像を形成した際に用いた記録条件を被記録媒体に画像を形成するときの記録条件として決定する記録条件決定手段と、を備える。
本発明のインクジェット記録方法は、被記録媒体にインク滴を着弾させることによって画像データに対応する画像を形成するインクジェット記録方法であって、画像を形成するときに用いられる記録条件を変更する記録条件変更工程と、記録条件変更工程により設定された記録条件で、少なくとも2つの隣接するドットを有する画像を評価画像として被記録媒体に形成する評価画像形成工程と、被記録媒体に形成された評価画像を読み取る読み取り工程と、読み取り工程によって読み取った画像から評価値として、評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が隣接するドット間の距離である周期成分の強度値を算出する評価値算出工程と、評価値算出工程により算出された評価値と合否判定しきい値とを比較して、被記録媒体に形成された評価画像の合否を判定する合否判定手段と、合否判定工程によって合格と判定された評価画像を形成した際に用いた記録条件を被記録媒体に画像を形成するときの記録条件として決定する記録条件決定工程と、を有する。
また本発明の画像の評価方法は、被記録媒体にインクジェット記録方法によって記録された評価画像を評価するための評価方法であって、少なくとも2つ以上の連続した隣接ドットを有する評価画像を被記録媒体に形成する工程と、被記録媒体に形成された評価画像を読み取り手段によって読み取る工程と、読み取られた評価画像から評価値として、評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が隣接ドット間の距離である周期の成分の強度値を算出する工程と、算出された評価値を用いて被記録媒体における隣接ドット間のビーディングの度合を評価する工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、記録条件を変化させながら被記録媒体上に評価画像を形成させ、形成された評価画像を読み取って得られた色情報から評価値を算出し、評価値と合否判定しきい値とを比較して合否判定を行うことにより、高画質な画像が得られる記録条件を識別する。色情報から算出される評価値は、各記録条件における例えばマイクロビーディングなどの画質低下の程度の度合いを定量的に示すものであるから、本発明によれば、主観的な判断に依存することなく、被記録媒体に適した記録条件を設定してその記録条件の下で被記録媒体に対して画像を形成することができるようになる。
本発明の実施の一形態のインクジェット記録装置を示す模式図である。 画像処理・演算ユニットの構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置において記録条件を設定するための処理を示すフローチャートである。 評価画像データの一例を示す模式図である。 被記録媒体上への記録ドットの付与を模式的に示す図である。 (a),(b)は、被記録媒体上に形成された評価画像の例を示す図である。 実施例1における被記録媒体上に形成された評価画像の一例を示す図である。 実施例1における記録ヘッドの駆動周波数と撮像した画像での明度平均値との関係を表したグラフである。 (a),(b)は、実施例2における評価画像を説明する模式図である。 (a),(b)は、実施例2における明度の測定値の変化を示すグラフである。 (a),(b)は、実施例2における明度の測定値での周期性を示すグラフである。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形態のインクジェット記録装置を示している。
図1に示すインクジェット記録装置は、被記録媒体31にインクを付与することによって被記録媒体31上に画像を形成するものである。特に本実施形態のインクジェット記録装置は、インクを付与する際の記録条件について、被記録媒体31の種類に応じて被記録媒体31上にマイクロビーディングが発生しないような記録条件を自動的に決定できるようにしたものである。具体的には本実施形態では、記録条件を変化させながら被記録媒体31に評価画像を記録し、記録された画像の色濃度により、各記録条件におけるマイクロビーディングの程度を定量的に評価し、マイクロビーディングを発生させない記録条件を設定する。
以下では、最初に本実施形態のインクジェット記録装置を説明し、その後、マイクロビーディングの程度を定量的に評価してマイクロビーディングを発生させない記録条件を設定する本発明に基づくインクジェット記録方法について説明する。なお本明細書において「被記録媒体」とは、一般的な印刷で用いられる紙を含むだけではなく、広くインクジェット方式の対象となり得る媒体、例えば布帛、プラスチック、フィルムその他の印刷媒体、記録メディアも含んでいる。
図1に示すインクジェット記録装置は、大別すると、被記録媒体31に対してインクの付与を行う記録ユニット10と、記録ユニット10を制御する装置制御ユニット15と、記録条件を設定するための画像処理・演算ユニット16と、を備えている。装置制御ユニット15は、被記録媒体31上に形成すべき画像を示す画像データが与えられて、記録ユニット10での記録動作を制御する。
記録ユニット10には、被記録媒体31を搬送する搬送系が設けられており、搬送系において被記録媒体31の送り出し側には、被記録媒体31の表面に反応液22を塗布するローラ式塗布装置21が設けられている。反応液22は、インク中の色材成分と接触することによって高粘度化インク画像を形成させるものである。記録ユニット10には、反応液22を付与されて搬送されてきた被記録媒体31を支持する支持部材13が設けられ、支持部材13に対向するように、インクジェット記録ヘッド11と送風装置12と撮像装置14とがこの順で設けられている。
インクジェット記録ヘッド11は、装置制御ユニット15からの制御によって、被記録媒体31に向けてインク滴を飛翔させ、画像データに応じた画像を被記録媒体31上に形成するものである。送風装置12は、インクが付与された被記録媒体31に向けて送風し、インク中の水分を除去するものである。撮像装置13は、読み取り手段として機能するものであって、被記録媒体31上に形成された画像を撮像するものである。撮像装置13の詳細については後述する。
このようなインクジェット記録装置では、被記録媒体31はまずローラ式塗布装置21によって反応液22が塗布される。反応液が塗布された被記録媒体31は、次に支持部材13上に搬送されると、まず、インクジェット記録ヘッド11の位置に到達してインクジェット記録ヘッド11からインクの付与を受けて画像が形成される。被記録媒体31は、、その後、送風装置12の位置に達してインク中の水分が送風により除去され、さらに、撮像装置14の位置に到達し、被記録媒体31上に形成された画像を撮像されることになる。
図示したインクジェット記録装置は商業印刷などへの適用を考慮したものであって、装置制御ユニット15により、記録ユニット10における記録条件を制御できるように構成されている。ここでいう記録条件としては、例えば、記録ヘッドの駆動周波数、インクの温度、被記録媒体の温度、被記録媒体の湿度、被記録媒体への反応液の塗布量などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。記録ヘッドの駆動周波数とは、インクジェット記録ヘッドの吐出口からの連続してインク滴の吐出する際の吐出頻度を示すものである。
次に、画像処理・演算ユニット16について説明する。
画像処理・演算ユニット16は、本実施形態のインクジェット記録装置において、マイクロビーディングが発生しないような記録条件を自動的に設定する処理を実行するために設けられている。以下、画像処理・演算ユニット16が行う処理について説明する。
画像処理・演算ユニット16は、まず、装置制御ユニット15を介し、記録条件を記録ユニット10に設定した上で、評価画像データを出力して記録ユニット10によって被記録媒体31上に評価画像を形成させる。次に、同一の撮像条件を用いて評価画像を撮像装置14で撮像して得た撮像データから、被記録媒体31に記録された評価画像の色情報を算出し、算出された色情報からマイクロビーディング発生の有無を判定する。そして画像処理・演算ユニット16は、マイクロビーディングが発生している場合には、記録条件を変更して評価画像の記録を行わせて、再度、マイクロビーティングの発生の有無を判定する。一方、マイクロビーディングが発生していない場合には、マイクロビーディングが発生しなかった時の記録条件を、その被記録媒体31に対して画像の記録を行う時の記録条件として決定し、装置制御ユニット15を介して記録ユニット10に設定する。
このような処理を実行する画像処理・演算ユニット16は、図2に示すように、記録条件変更部43、評価画像入力部44、評価値算出部45、合否判定部46及び記録条件決定部47を備えている。
記録条件変更部43は、記録条件変更手段として機能するものであって、被記録媒体31上に評価画像を形成するときの記録条件を設定、変更し、その記録条件を装置制御ユニット10に出力する。特に記録条件変更部43は、合否判定部46から不合格の信号が出力されたときに、再度の評価画像の形成のために、記録条件を再変更し再設定する。記録条件変更部43による変更の対象となる記録条件は、例えば、記録ヘッドの駆動周波数、インクの温度、被記録媒体の温度、被記録媒体の湿度、及び被記録媒体への反応液の塗布量のうちの少なくとも1つである。
評価画像入力部44は、評価画像入力手段として機能するものであって、被記録媒体31上に形成すべき評価画像に対応する画像データである評価画像データを装置制御ユニット10に出力する。少なくとも2つ以上の連続した隣接ドットを有する画像が、評価画像として用いられる。
評価値算出部45は、評価値算出手段として機能するものであって、被記録媒体31に形成された評価画像を撮像装置14が撮像して得た撮像データに基づき、評価画像においてマイクロビーディングが発生しているか否かを判定するための評価値を算出する。評価値の算出の詳細については後述する。複数の評価画像が予め用意されている場合には、マイクロビーディングが発生の有無を判定するためにはどの評価画像を使用したかの情報も必要となるから、評価値算出部45は、使用した評価画像に関する情報を評価画像入力部44から取得する。
合否判定部46は、合否判定手段として機能するものであって、合否判定しきい値42が与えられており、評価値算出部45で算出した評価値と合否判定しきい値42とを比較してマイクロビーディングの発生の有無を判定する。合否判定部46は、マイクロビーディングが発生していると判定したときは、不合格(NG)を示す信号を出力し、マイクロビーディングが発生していないと判定したときは、合格(OK)を示す信号を出力する。
記録条件決定部47は、記録条件決定手段として機能するものである。記録条件決定部47は、マイクロビーディングが発生していないとして合否判定部46から合格の信号が出力されたときに、装置制御ユニット15を介し、マイクロビーディングが発生しなかったときの記録条件を記録ユニット10に設定する。マイクロビーディングが発生しない記録条件が複数ある場合には、後述するように、記録条件決定部47は、優先順位をつけて記録条件の設定を行うことが好ましい。記録条件の設定のために、記録条件決定部47は、記録条件変更部43から、現在の記録条件に関する情報を取得する。
次に、読み取り手段として機能する撮像装置14について、詳しく説明する。
本実施形態では、マイクロビーディングの発生の有無の判定のために評価値を算出するが、どのような評価値を用いるかによって、その評価方法に適した撮像装置の種類は異なる。
例えば、後述する図7に示すように、細線画像を複数回反復して記録したような評価画像を対象としてマクロな範囲を評価対象とする場合には、評価画像における記録ドットと同等か記録ドットの数倍程度の解像度を有する撮像装置を用いることが好ましい。図9に示すように個々の記録ドットの範囲内で評価を行う場合には、評価画像における記録ドット解像度より高精細な読み取り解像度を有する撮像装置を使用する必要があり、例えば、記録ドット解像度の20〜30倍程度の読み取り解像度であることが望ましい。
評価画像の明度情報に基づいて評価値を算出する場合には、評価画像をモノクロやカラーで撮像可能な装置を用いる必要があり、その撮像エリアは、記録条件変更時に評価値の変化が明確となるサイズであることが望ましい。図7に示すように細線画像を複数回反復して記録したような評価画像を対象とするときは、記録ドットの着弾位置のずれなどによる評価値への影響を低減させるために、細線画像と垂直方向の明度周期から撮像エリアを決定することが好ましい。
本発明において読み取り手段としては、上述した撮像装置のほかに、OD(光学密度)計などの測色計を用いることもできる。その場合、測定のスポット径は、少なくとも評価画像サイズよりも小さいものである必要がある。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置における記録条件の設定について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1において、記録条件変更手段として機能する記録条件変更部43が、評価画像の形成のための記録条件を設定し、既に設定済みの場合は記録条件を変更する。記録条件の変更は、マイクロビーディングがより発生しなくなるようになるように実施する。マイクロビーティングの発生を抑制するための記録条件の変更の方向性としては、「記録ヘッドの駆動周波数を低くする」、「被記録媒体の温度を高くする」、「インクの温度を高くする」、「反応液の塗布量を多くする」などが挙げられる。ステップS1は記録条件変更工程と称される。
例えば、記録ヘッドの駆動周波数を低くすることで、記録ドット間の時間間隔が長くなり、先に吐出された記録ドット中のインクが凝集するための時間を確保することが可能となって、マイクロビーディングの発生を抑制することができる。また、被記録媒体やインクの温度を高くすること、及び、反応液の塗布量を多くすることは、記録ドット中のインクの凝集時間の短縮を促進し、マイクロビーディングを抑制する方策として有効である。このようにして設定または変更された記録条件は、装置制御ユニット15により記録ユニット10に設定され、評価画像の形成の際に用いられる。
次にステップS2において、評価画像入力手段として機能する評価画像入力部44が、マイクロビーディング発生の有無を判定するための評価画像を形成するための評価画像データ41を装置制御ユニット15に出力する。これにより、ステップS3において、記録ユニット10内でインクジェット記録ヘッド11からインクの吐出が行われ、被記録媒体31上に評価画像が形成される。ステップS3は評価画像形成工程と称される。
図4は、評価画像データ41を模式的に表したものであり、記録ドットの形状を無視して評価画像データによって形成しようとする評価画像を拡大して示している。図中、単位格子の各辺の長さRは、記録ドット解像度に相当する。また、白色及び黒色で区別される各格子は、インクジェット記録ヘッド11における記録ドット吐出の有無を示している。
例えば、黒色で表した格子52に相当する箇所には記録ドットが吐出され、白色で表した格子53に相当する箇所には記録ドットは吐出されない。したがって、図4で説明したようなデジタルデータを評価画像データとして出力し、被記録媒体31上に画像を形成した場合、図5で示すような評価画像が形成される。図5では、先行して被記録媒体31に着弾する記録ドット61に一部が重なるようにして、次の記録ドット62が着弾することが示されている。
評価画像として用いられる画像は、マイクロビーディング発生の有無と評価画像から算出される評価値との相関が得られるものであれば、特に制限されるものではない。しかしながら、図5で示すように、隣接した記録ドット61,62が連続して配置される細線画像を評価画像として用いることが望ましい。後述する実施例では、このような細線画像を評価画像として用いた。
記録ユニット10内では被記録媒体31が連続的に搬送されており、インクジェット記録ヘッド11によって評価画像が形成された被記録媒体31は、撮像装置14の位置にまで移動する。ステップS4において、読み取り手段である撮像装置14が、被記録媒体31上に形成された評価画像を撮像し、撮像データが評価値算出部45に送られる。
撮像データが送られてくると、次にステップS5において、評価値算出手段である評価値算出部45が、撮像データ、すなわち読み取られた画像に基づいて、マイクロビーディング発生の有無を判定するための評価値を算出する。例えば図5に示したものでは、記録ドット61は記録ドット62に対し所定の時間間隔だけ先行して記録されており、その結果、直線上で連続的に記録ドットが配置されることになる。ここで記録ヘッドの駆動周波数が低く、先行して被記録媒体31に着弾した記録ドットにおけるインクの凝集が完了してから次の記録ドットが着弾する場合、インク中の色材が固定化されているため、後続の記録ドットにおけるドット形成に影響が及ばない。その結果、図6(a)に示すような記録ドット間にくびれを持ったような画像が記録される。一方、駆動周波数が高く、先行して被記録媒体に着弾したインクの凝集が未完了であるうちに次の記録ドットが着弾する場合には、図6(b)に示すように、くびれがなく太った画像が記録される。
このように、先行する記録ドットの着弾の後、次の記録ドットが着弾する時点でインクの凝集が完了しているかいないかによって評価画像に変化が生じる。このような評価画像の違いにより、後述する実施例からも明らかになるように、撮像データから算出される明度値の平均値や、明度値における周期性の度合いが変化する。そこで本実施形態では、撮像データから明度値を色情報として抽出し、さらに、抽出した明度値から評価値を算出する。
評価値は、例えば、評価画像におけるある一定の範囲での明度値の平均値(これを明度平均値と呼ぶ)であっても、記録ドット解像度に対応する周期で明度値がどの程度変化するかであってもよい。あるいは、色情報として色差や分光プロファイルを使用し、色差や分光プロファイルに基づいて評価値を算出するようにしてもよい。
評価値が算出されると、次にステップS6において、合否判定手段である合否判定部46が評価値と合否判定しきい値42とを比較し、マイクロビーディングの発生の有無、すなわち記録品位が合格となるか不合格となるかを判定する。合否判定しきい値は、マイクロビーディングが発生していないと既に判定されている画像を同一の撮像条件で撮像し、これから同一の評価方法で算出した評価値に基づいて予め定められる。合否判定しきい値は被記録媒体の種類、記録ドット径などによって変化し得るので、被記録媒体の種別や記録ドット径ごとの合否判定しきい値を予め画像処理・演算ユニット16内に記憶しておき、合否判別に際して適切なものを選択するようにするとよい。
マイクロビーディングの発生がなく、合格であると判断したときは、合否判定部46は合格を示す信号を出力し、ステップS7に移行する。ステップS7では、記録条件決定手段として機能する記録条件決定部47が、被記録媒体31に対する最終的な記録条件として、マイクロビーディングが発生しないと判定された記録条件を、装置制御ユニット15を介して記録ユニット10に設定する。
マイクロビーディングを発生させない記録条件が複数ある場合には、これらの記録条件に優先順位を付けて記録条件を決定することが好ましい。例えば、生産性を最優先する場合であれば、マイクロビーディングを発生させないと判定された記録条件のうち、記録ヘッドの駆動周波数が最も高い記録条件を選択して決定することが望ましい。ステップS7において記録条件が決定すると、最適な記録条件を設定するための処理は終了し、以降は、通常の記録工程として、被記録媒体31に対して所望の画像の形成が行われる。
一方、ステップS6において、マイクロビーディングが発生し、記録条件が不合格であると判断された場合、処理はステップS1に戻り、マイクロビーディングを抑制する方向の記録条件を再変更する。マイクロビーディングの発生を抑制するためには、例えば、「記録ヘッドの駆動周波数を低くする」、「被記録媒体の温度を高くする」、「インクの温度を高くする」あるいは「反応液の塗布量を多くする」ように、記録条件を変更する。そして、合否判定部46において合格と判定されるまで、ステップS1〜S6の処理を繰り返す。
<反応液>
次に、本発明に基づくインクジェット記録装置において用いることができる反応液について説明する。
反応液は、インクジェット記録ヘッドから飛翔して被記録媒体に着弾したインクの高粘度化をもたらすインク高粘度化成分を含有する。ここでいうインクの高粘度化とは、インクを構成している組成物の一部である色材や樹脂等が反応液中のインク高粘度化成分と接触することによって化学的に反応しあるいは物理的に吸着し、これによってインク全体の粘度上昇が認められる場合を含む。さらにインクの高粘度化には、色材などインク組成物の一部が凝集する事により局所的に粘度上昇を生じる場合をも含まれる。インク高粘度化成分は、被記録媒体上でのインク及び/またはインク組成物の一部の流動性を低下せしめて、画像形成時のブリーディング、ビーディングを抑制する効果がある。
本発明の好ましい実施態様においては、インク高粘度化成分として、多価の金属イオン、有機酸、カチオンポリマー、多孔質性微粒子など、従来より公知のものを特に制限なく用いることができる。中でも、多価の金属イオン及び有機酸がインク高粘度化成分として好適である。また複数の種類のインク高粘度化成分を反応液に含有させることも好適である。
反応液中のインク高粘度化成分の含有量は、反応液全質量に対して5質量%以上であることが好ましい。
具体的にインク高粘度化成分として使用できる金属イオンとしては、例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+及びZn2+等の二価の金属イオンや、Fe3+、Cr3+、Y3+及びAl3+等の三価の金属イオンが挙げられる。
また具体的にインク高粘度化成分として使用できる有機酸としては、例えば、シュウ酸、ポリアクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、レブリン酸、コハク酸、グルタル酸、グルタミン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸等が挙げられる。
本発明において用いることができる反応液は、適量の水や有機溶剤を含有していてもよい。この場合に用いる水は、イオン交換処理等によって脱イオンした水であることが好ましい。反応液に用いることのできる有機溶剤としては、特に限定されるものではなく、公知の有機溶剤のいずれのものも用いることができる。
また、本発明において用いることができる反応液には、各種の樹脂を添加することもできる。適宜の樹脂を反応液に添加しておくことで、最終画像の機械強度を高めたりすることが可能であり好適である。用いられる樹脂材料としては、インク高粘度化成分と共存できるものであれば、特に制限はない。
また反応液は、界面活性剤や粘度調整剤を加えてその表面張力や粘度を適宜調整して用いることができる。用いられる界面活性剤や粘度調整剤としては、インク高粘度化成分と共存できるものであれば、特に制限はない。用いられる界面活性剤の具体的な一例としては、アセチレノールE100(川研ファインケミカル社製)等が挙げられる。
<反応液付与>
被記録媒体表面へ反応液を付与する方法として、従来知られている各種の手法を適宜用いることができる。反応液を付与する手法の例としては、ダイコーティング、ブレードコーティング、グラビアローラーを用いる手法、オフセットローラーを用いる手法、スプレーコーティング等が挙げられる。またインクジェット記録ヘッドを用いて付与する方法も好適である。さらにいくつかの方法を複数組み合わせることも極めて好適である。
<描画>
上述のように反応液が付与された被記録媒体の表面に対し、次に、インクジェット記録ヘッドを用いてインクが画像様に付与される。
本発明に基づくインクジェット記録装置で用いられるインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、
(a)電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する形態のもの、
(b)電気−機械変換体によってインクを吐出する形態のもの、
(c)静電気を利用してインクを吐出する形態のもの
等がある。本発明では、インクジェット液体吐出技術において提案されている各種インクジェット記録ヘッドのいずれをも用いることができる。中でも高速で高密度の印刷を可能にするという観点からは、電気−熱変換体を利用したインクジェット記録ヘッドが好適に用いられる。
またインクジェット記録ヘッド全体の形態としては、特に制限はない。被記録媒体の進行方向に対して垂直な方向に記録ヘッドを走査しながら記録を行ういわゆるシャトル形態のインクジェット記録ヘッドを用いることができる。また、被記録媒体の進行方向に対し略垂直方向にインク吐出口をライン状に配列してなるいわゆるラインヘッド形態のインクジェット記録ヘッドを用いることもできる。
加えて本発明においては、インクジェット記録における記録方式においても制限はない。例えば、シャトル形態のインクジェット記録ヘッドの場合、同一の記録位置に対して複数回走査を行って記録を行うマルチパス記録方式であっても、同一の記録位置に対して一回のみ走査を行って記録を行うワンパス記録方式であってもよい。さらには、画像を複数のマスクパターンに分割し、記録する方法を用いることもできる。
<インク>
本発明に基づくインクジェット記録装置において使用されるインクに用いることのできる各成分について説明する。
[色材]
本発明において用いられるインクは、公知の染料やカーボンブラック、有機顔料等を溶解及び/または分散させた色材を用いることができる。中でも各種顔料は、印刷物の耐久性や品位に特徴があり、好適である。
[顔料]
本発明において用いることができる顔料は、特に限定されるものではなく、公知の無機顔料、有機顔料を用いることができる。具体的には、C.I.(カラーインデックス)ナンバーであらわされる顔料を用いることができる。また、黒色顔料としては、カーボンブラックを用いることも好ましい。インク中の顔料の含有量は、インク全質量に対し0.5質量%以上15.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上10.0質量%以下であることがより好ましい。
[顔料分散剤]
インク中に顔料を分散させる分散剤としては、インクジェット記録方式において従来から用いられている公知のものであれば、いずれのものも使用することができる。中でも、本発明においては、構造中に親水性部と疎水性部とを併せ持つ水溶性の顔料分散剤を用いることが好ましい。特に、少なくとも親水性のモノマーと疎水性のモノマーとを含んで共重合させた樹脂からなる顔料分散剤が好ましく用いられる。
ここで用いられる各モノマーについては特に制限はなく、従来より公知のものが好適に用いられる。具体的には、疎水性モノマーとしては、スチレン、スチレン誘導体、アルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられ、親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等が挙げられる。
顔料分散剤の酸価は、50mgKOH/g以上550mgKOH/g以下であることが好ましい。また、顔料分散剤の重量平均分子量は、1000以上50000以下であることが好ましい。
なお、顔料と顔料分散剤との混合比としては、質量比で、1:0.1〜1:3の範囲であることが好ましい。
また顔料分散剤を用いず、顔料自体を表面改質して分散可能としたいわゆる自己分散性顔料を用いることも、本発明において好適である。
[樹脂微粒子]
本発明で用いられるインクには、色材を有しない各種微粒子を含有させることができる。そのような各種微粒子の中でも樹脂微粒子は、画像品位や定着性の向上に効果がある場合があり、好適である。
本発明に用いることのできる樹脂微粒子の材質としては、特に限定されるものではなく、公知の樹脂を適宜用いることができる。具体的には、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリ尿素、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸及びその塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリジエン等の単独重合物もしくはこれらを複数組み合わせた共重合物が挙げられる。これらの樹脂の質量平均分子量は、1,000以上2,000,000以下の範囲であることが好適である。またインク中における樹脂微粒子の量は、インク全質量に対して1質量%以上50質量%以下が好ましく、より好ましくは2質量%以上40質量%以下である。
本発明の実施態様においては、上述の樹脂微粒子は、液中に分散した樹脂微粒子分散体として用いることが好ましい。分散の手法については特に限定されるものではないが、解離性基を有するモノマーを単独重合もしくは複数種共重合させた樹脂を用いて分散させたいわゆる自己分散型樹脂微粒子分散体を用いることが好適である。ここで解離性基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられ、この解離性基を有するモノマーとしては、アクリル酸やメタクリル酸等が挙げられる。
また、乳化剤により樹脂微粒子を分散させたいわゆる乳化分散型樹脂微粒子分散体も、同様に本発明に好適に用いることができる。ここで言う乳化剤としては、低分子量、高分子量に関わらず公知の界面活性剤が好適に用いられる。この界面活性剤としては、ノニオン性であるか、もしくは樹脂微粒子と同じ電荷を持つものが好適である。
樹脂微粒子分散体は、10nm以上1000nm以下の分散粒径をもつことが望ましく、100nm以上500nm以下がより望ましい。
また本発明では、上述したような樹脂微粒子分散体を作製する際に、安定化のために各種添加剤を加えておくことも好ましい。添加剤としては、例えば、n−ヘキサデカン、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、クロロベンゼン、ドデシルメルカプタン、オリーブ油、青色染料(Blue70)、ポリメチルメタクリレート等が好適である。
[界面活性剤]
本発明に用いられるインクは、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、具体的には、アセチレノ−ルEH(川研ファインケミカル社製)等が挙げられる。インク中の界面活性剤の量は、インク全質量に対して0.01質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。
[水及び水溶性有機溶剤]
本発明において用いられるインクは、溶剤として水及び/または水溶性有機溶剤を含むことができる。水は、イオン交換等により脱イオン処理を行った脱イオン水であることが好ましい。また、インク中の水の含有量は、インク全質量に対して30質量%以上97質量%以下であることが好ましい。
また、用いられる水溶性有機溶剤の種類は特に限定されるものではなく、公知の有機溶剤のいずれをも用いることができる。具体的には、水溶性有機溶剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、2−ピロリドン等が挙げられる。また、インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、インク全質量に対して3質量%以上70質量%以下であることが好ましい。
[その他添加剤]
本発明に用いられるインクは、上記成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、水溶性樹脂及びその中和剤、粘度調整剤など種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本発明に基づくインクジェット記録装置を用いて実際に被記録媒体に対して記録を行った実施例に基づき、本発明をより具体的に説明する。なお本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって限定されるものではない。また、文中「部」及び「%」とあるものは、特に断りのない限り、質量基準である。ここでは、インクジェット記録装置として図1に示す構成のものを用いた。実施例においては、被記録媒体31として、オーロラコート紙(坪量127.9g/m2)を用いた。被記録媒体31には、ローラ式塗布装置21により反応液が塗布されている。
インクジェット記録ヘッド11として、電気熱変換素子を用いオンデマンド方式にてインク吐出を行うものであって、被記録媒体の搬送方向に対して略垂直となる方向にインク突出口が配列しているラインヘッド形態のインクジェット記録ヘッドを使用した。ここでは、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色ごとのインクジェット記録ヘッドを設け、これら4本のインクジェット記録ヘッドを被記録媒体31の搬送方向に平行に配置して1組のものとした。これらのインクジェット記録ヘッド11を用い、反応液が塗布された被記録媒体31に対し、記録ドット解像度を1200dpi(25.4mmあたり1200ドットのドット密度)として画像を形成した。1200dpiの記録ドット解像度のとき、各ドットの中心間の距離は、21μmとなる。
マイクロビーディングに関係し得る記録条件として、「インク吐出量を3pl」、「インク温度を60℃」、「被記録媒体の温度を50℃」、「反応液塗布量を1g/m2」と設定した。そしてこの設定した記録条件の下で、記録ヘッドの駆動周波数を変更させて記録を行い、記録された画像を評価した。
<反応液の調整>
反応液は、下記の組成の成分を混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過することにより調整した。
・グリセリン 20.0%
・塩化カルシウム・4水和物 16.0%
・界面活性剤 アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0%
・純水 63.0%
<インク>
本実施例において用いたインクは、以下の各手順により作成した。
(ブラック顔料分散液の調製)
カーボンブラック(製品名:モナク1100、キャボット社製)10%、顔料分散剤水溶液(スチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体<酸価150mgKOH/g、重量平均分子量8,000>;固形分20%;水酸化カリウムにて中和済み)15%、純水75%を混合した。この混合物をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを200%充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、顔料濃度が約10%のブラック顔料分散液を得た。
(シアン顔料分散液の調製)
ブラック顔料分散液の調製の際に使用したカーボンブラック10%を、C.I.ピグメントブルー15:3、10%に代えたこと以外は、ブラック顔料分散液の調製の場合と同様の方法で、シアン顔料分散液を調製した。
(マゼンタ顔料分散液の調製)
ブラック顔料分散液の調製の際に使用したカーボンブラック10%を、C.I.ピグメントレッド122、10%に代えたこと以外は、ブラック顔料分散液の調製の場合と同様の方法で、マゼンタ顔料分散液を調製した。
(イエロー顔料分散液の調製)
ブラック顔料分散液の調製の際に使用したカーボンブラック10%を、C.I.ピグメントイエロー74、10%に代えたこと以外は、ブラック顔料分散液の調製の場合と同様の方法で、イエロー顔料分散液を調製した。
(樹脂微粒子分散体の作製)
ブチルメタクリレート18%、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)2%、n−ヘキサデカン2%を混合し、0.5時間攪拌した。この混合物を、乳化剤であるNIKKOL BC15(日光ケミカルズ製)の6%水溶液78%に滴下して、0.5時間攪拌した。次に超音波照射機で超音波を3時間照射した。続いて、窒素雰囲気下で80℃、4時間重合反応を行い、室温冷却後にろ過して濃度約20%の樹脂微粒子分散体を得た。この樹脂微粒子の質量平均分子量は約(1,000〜2,000,000)、分散粒径は約(100nm〜500nm)であった。
(インクの調製)
下記の処方の組成からなるインクをブラック、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれについて調製した。具体的には、下記の処方の成分を各々混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過することにより調整した。
(処方)
・上述の各色顔料分散液(濃度約10%) 20%
・上述の樹脂微粒子分散体(濃度約20%) 50%
・グリセリン 5%
・ジエチレングリコール 7%
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.5%
・純水 17.5%
[実施例1]
実施例1では、記録ヘッドの駆動周波数を0.5kHz、1kHz、1.3kHz、1.7kHz、2.5kHz、5kHzと変更させて被記録媒体上に評価画像を形成し、評価した。まず、実施例1において用いた、マイクロビーディング発生の有無の判定方法を説明する。
図7は、隣接した複数ドットが直線上で連続的に配置された図6に示すような細線画像が複数存在する範囲を拡大して示している。ここでは、評価画像において図示破線の枠で示す0.5mm×0.5mmの撮像範囲71の画像を撮像装置14で撮像した。評価値の算出に際しては、撮像した画像をデジタル化し、撮像範囲71内における各点の明度値を平均した明度平均値を評価値とした。図8は、記録ヘッドの駆動周波数を横軸とし、算出した明度平均値すなわち評価値を縦軸として、実施例1で得られた駆動周波数と評価値との関係を示している。
ところで、記録ヘッドの駆動周波数が高く、着弾した記録ドットの凝集が未完了であるときに次の記録ドットが被記録媒体に着弾するような場合には、画像の明度平均値は低い値を示すものと考えられる。また、記録ヘッドの駆動周波数を低くするにつれて、記録ドット間の時間間隔が長くなり、インクの凝集が完了した状態で次の記録ドットが着弾するようにして画像が形成されるため、高い明度平均値を示すようになる。いいかえれば、マイクロビーディングが発生していない条件では、明度平均値が高くなる。そこで。合否判定のしきい値として、本実施例では、マイクロビーディングが発生しない記録条件での評価画像の明度平均値85を用いることとする。図8において、合否判定のしきい値は一点鎖線91で示されている。
実施例1では、記録ドットの駆動周波数が1kHzと0.5kHzの場合、評価画像の明度平均値はともに90以上を示した。したがって記録ヘッド駆動周波数が1kHzと0.5kHzであるときは、マイクロビーディングが発生しない記録条件であるとして判定できる。本実施例では、画像形成の生産性を優先すると仮定し、記録条件決定部47において、合格と判定した記録条件の中で記録ヘッド駆動周波数が高い1kHzを記録条件として選択し決定した。
決定した記録条件で被記録媒体31への画像の形成を行い、マイクロビーディング発生の有無を観察評価したところ、合格と判定された記録条件ではマイクロビーディングは発生しなかった。すなわち、本実施例で示したインクジェット記録方法を用いることにより、記録ヘッドの駆動周波数を変化させた場合のマイクロビーディング発生の有無を数値的に評価し、マイクロビーディングが発生しない記録条件を決定することができた。
[実施例2]
実施例2では、記録ヘッド駆動周波数を0.5kHzと5kHzと変更させて被記録媒体上に評価画像を形成し、評価した。図9(a)は、記録ヘッドの駆動周波数を0.5kHzとし、各ドットのインク凝集が完了した後に次のドットが着弾する場合の画像を模式的に示したものである。図9(b)は、記録ヘッドの駆動周波数を5kHzとし、各ドットのインク凝集が未完了であるうちに次のドットが着弾する場合の画像を模式的に示したものである。これらの画像において、ドットの中心を通る実線81に沿って明度の測定を行い、マイクロビーディング発生の可否を判定した。
撮像装置14及び評価値算出部45として顕微分光システムを用いて、42000dpi(25.4mmあたり42000画素)程度の解像度で、図9(a),(b)に示すような範囲を評価画像として撮像した。そして撮像データにおいて、記録ドットの中心を通る実線81に沿って明度の測定を行った。図10(a),(b)は、それぞれ図9(a),(b)の画像における明度の測定結果を示すグラフであって、いずれも、測定した明度を縦軸とし、測定開始点82からの距離を横軸としている。
図9(a)に示すようにインクの凝集が完了してから次のドットが着弾する場合、ドットの重複箇所83とそうでない箇所との間で、図10(a)に示すような周期的な明度変化が見られた。一方、図9(b)のようにインクの凝集が完了しないうちに次のトッドが着弾する場合、隣接ドットと繋がることにより、図10(b)に示すように周期的な明度変化は見られなかった。
次に、明度変化を示すグラフ(図10(a),(b))に対して、フーリエ変換を行った。図10(a),(b)のグラフに対してフーリエ変換を施した結果をそれぞれ図11(a),(b)に示す。距離の関数をフーリエ変換しているので、フーリエ変換した結果は空間周波数ごとの強度となるが、ここでは説明のため、距離の逆数である空間周波数ではなく、距離の次元を有する周期を横軸としている。
インクの凝集が完了した後に次のドットが着弾する場合には、図11(a)に示すように、周期21μm付近に高いピークが発生している。上述したように、21μmは、記録ドット解像度1200dpiで記録したときのドット中心間の距離に相当する。一方、インクの凝集が完了しないうちに次のドットが着弾する場合は、図11(b)に示すように、記録ドット解像度に対応する周期21μmでは高いピークは見られない。このように、マイクロビーディングが発生しない場合には、被記録媒体上に形成された評価画像において、記録ドット解像度と同等の周期で明度の変化が確認できる。
本実施例では、実験値に基づき、合否判定のしきい値を周期強度0.4とした。このしきい値は、図11(a),(b)では一点鎖線82で示されている。その結果、記録ドット解像度と同等の周期である21μmで0.4以上と高い周期性強度を示した図10(a)の場合を合格とした。したがって、記録条件決定部47において、図11(a)に示した場合の条件である駆動周波数0.5kHzをマイクロビーディングが発生しない記録条件として選択し、決定した。
決定した記録条件で被記録媒体31への画像の形成を行い、マイクロビーディング発生の有無を観察評価したところ、合格と判定された記録条件ではマイクロビーディングは発生しなかった。
被記録媒体の温度、インクの温度、反応液の塗布量などを変化させた場合、被記録媒体上の記録ドットの径が変化することが知られている。実施例2に示した方法は、記録ドット解像度に関連する周期成分の強度によってマイクロビーディングの有無を判定するので、記録ドット径が変化する場合にも適用することができる。この方法を用いれば、記録ヘッドの駆動周波数、被記録媒体の温度、インクの温度、反応液の塗布量など、各種の記録条件を変化させた場合のマイクロビーディング発生の有無を数値的に評価して、マイクロビーディングが発生しない記録条件を決定できる。
10 記録ユニット
11 インクジェット記録ヘッド
12 送風装置
13 支持部材
14 撮像装置
15 装置制御ユニット
16 画像処理・演算ユニット
21 ローラ式塗布装置
22 反応液
31 被記録媒体
41 評価画像データ
42,91,92 合否判定しきい値
43 記録条件変更部
44 評価画像入力部
45 評価値算出部
46 合否判定部
47 記録条件決定部

Claims (7)

  1. 被記録媒体にインク滴を着弾させることによって画像データに対応する画像を形成するインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェット記録装置において前記画像を形成するときに用いられる記録条件を変更する記録条件変更手段と、
    少なくとも2つ以上の連続した隣接ドットを有する画像である評価画像を前記被記録媒体に形成させるために前記評価画像を表す評価画像データを前記画像データとして入力する評価画像入力手段と、
    前記被記録媒体に形成された前記評価画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段によって読み取った画像から評価値として、前記評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が前記隣接ドット間の距離である周期成分の強度値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値と合否判定しきい値とを比較して、前記被記録媒体に形成された前記評価画像の合否を判定する合否判定手段と、
    前記合否判定手段によって合格と判定された評価画像を形成した際に用いた記録条件を前記被記録媒体に画像を形成するときの記録条件として決定する記録条件決定手段と、
    を備えるインクジェット記録装置。
  2. 前記合否判定手段が不合格と判定したときに、前記記録条件変更手段が前記記録条件を再変更し、再変更された前記記録条件に基づく前記評価画像の読み取りと前記評価値の算出と前記合否の判定とが繰り返される、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録条件変更手段において変更される前記記録条件は、記録ヘッドの駆動周波数、前記被記録媒体の温度、インクの温度、及び前記被記録媒体への反応液の塗布量の少なくとも1つである、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 被記録媒体にインク滴を着弾させることによって画像データに対応する画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    前記画像を形成するときに用いられる記録条件を変更する記録条件変更工程と、
    前記記録条件変更工程により設定された記録条件で、少なくとも2つの隣接するドットを有する画像を評価画像として前記被記録媒体に形成する評価画像形成工程と、
    前記被記録媒体に形成された前記評価画像を読み取る読み取り工程と、
    前記読み取り工程によって読み取った画像から評価値として、前記評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が前記隣接するドット間の距離である周期成分の強度値を算出する評価値算出工程と、
    前記評価値算出工程により算出された評価値と合否判定しきい値とを比較して、前記被記録媒体に形成された前記評価画像の合否を判定する合否判定工程と、
    前記合否判定工程によって合格と判定された評価画像を形成した際に用いた記録条件を前記被記録媒体に画像を形成するときの記録条件として決定する記録条件決定工程と、
    を有する、インクジェット記録方法。
  5. 前記合否判定工程で不合格になった場合には、合格と判定されるまで、前記記録条件変更工程と前記評価画像形成工程と前記読み取り工程と前記評価値算出工程と前記合否判定工程とを繰り返す、請求項4に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記記録条件変更工程において変更される前記記録条件は、記録ヘッドの駆動周波数、前記被記録媒体の温度、インクの温度、及び前記被記録媒体への反応液の塗布量の少なくとも1つである、請求項またはに記載のインクジェット記録方法。
  7. 被記録媒体にインクジェット記録方法によって記録された評価画像を評価するための評価方法であって、
    少なくとも2つ以上の連続した隣接ドットを有する前記評価画像を前記被記録媒体に形成する工程と、
    前記被記録媒体に形成された前記評価画像を読み取り手段によって読み取る工程と、
    読み取られた前記評価画像から評価値として、前記評価画像におけるドットの並び方向における明度の変化の周期の成分のうち周期が前記隣接ドット間の距離である周期の成分の強度値を算出する工程と、
    算出された前記評価値を用いて前記被記録媒体における隣接ドット間のビーディングの度合を評価する工程と、
    を有することを特徴とする画像の評価方法。
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